JP3175049B2 - ゴルフボール用カバー材組成物の製造方法 - Google Patents

ゴルフボール用カバー材組成物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反発性および耐久
性に優れ、外観が良好であるゴルフボールを得ることが
できるゴルフボール用カバー材組成物の生産性に優れた
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にゴルフボールは、耐衝撃性(耐久
性)、反発性に優れるアイオノマー樹脂(イオン性エチ
レン系共重合樹脂)等のカバー材でコアを被覆して構成
される。しかし、アイオノマー樹脂からなるカバー材で
構成したカバーを有するゴルフボールでは、打撃時のフ
ィーリングが硬質なため、打撃感触に劣るという欠点が
あった。
【0003】そこで、近年、ゴルフボールの打球感をソ
フトにするために、アイオノマー樹脂とジエン系ゴムか
らなるカバー材でコアを被覆してゴルフボールを構成す
ることが提案されている(特開平6−79017号公
報)。しかし、アイオノマー樹脂とジエン系ゴムからな
るカバー材を製造するに際してアイオノマー樹脂とジエ
ン系ゴムとを混練する場合、ジエン系ゴムが混練機に投
入する前にブロッキングすることが多く、このためアイ
オノマー樹脂とジエン系ゴムからなる原料を混練機に供
給するのが困難となり、生産性が低下するという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、反発
性および耐久性に優れ、外観が良好であるゴルフボール
が得られる、アイオノマー樹脂とジエン系ゴムからなる
ゴルフボール用カバー材組成物の生産性に優れた製造方
法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のゴルフボール用
カバー材組成物の製造方法は、アイオノマー樹脂とジエ
ン系ゴムとを混練し、該ジエン系ゴムをアイオノマー樹
脂中に分散させることからなるゴルフボール用カバー材
組成物の製造方法であって、重量比(アイオノマー樹脂
/ジエン系ゴム)が9/1〜5/5の範囲内でアイオノ
マー樹脂とジエン系ゴムとを、100℃以上150℃未
満の温度下にバッチ式混合機で混合することにより該ジ
エン系ゴムが架橋しない温度下に予め混合し、ついで得
られる混合物を150℃以上260℃未満の温度下に二
軸押出機で混練することにより該混合物を該ジエン系ゴ
ムが架橋する温度下に混練して該ジエン系ゴムを熱架橋
させることを特徴とする。
【0006】このようにアイオノマー樹脂とジエン系ゴ
ムとを架橋しない温度下に予め混合し、ついで架橋する
温度下に混練して該ジエン系ゴムを熱架橋させるという
二段階処理を行うために、ジエン系ゴムが混練前にブロ
ッキングし混練機に供給できなくなることが防止できる
ので、生産性を高めることが可能となる。また、このブ
ロッキングの防止によりアイオノマー樹脂とジエン系ゴ
ムとの混練を均一に行うことが可能となるから、反発性
および耐久性に優れ、外観が良好であるゴルフボールと
なるゴルフボール用カバー材組成物を得ることが可能と
なる。
【0007】また、本発明のゴルフボール用カバー材組
成物の製造方法は、アイオノマー樹脂とジエン系ゴムと
を混練し、該ジエン系ゴムをアイオノマー樹脂中に分散
させることからなるゴルフボール用カバー材組成物の製
造方法であって、表面にアイオノマー樹脂粉末をまぶし
たジエン系ゴムのペレットとアイオノマー樹脂のペレッ
トとを混合し、ついで得られる混合物を150℃以上2
60℃未満の温度下に二軸押出機で混練することにより
該混合物を該ジエン系ゴムが架橋する温度下に混練して
該ジエン系ゴムを熱架橋させることを特徴とする。
【0008】このように、ジエン系ゴムのペレットの表
面にアイオノマー樹脂粉末をまぶすことによりジエン系
ゴムのブロッキングを防止できるので、生産性を高める
ことが可能となる。また、このブロッキングの防止によ
りアイオノマー樹脂とジエン系ゴムとの混練を均一に行
うことが可能となるから、反発性および耐久性に優れ、
外観が良好であるゴルフボールとなるゴルフボール用カ
バー材組成物を得ることが可能となる。
【0009】さらに、本発明のゴルフボール用カバー材
組成物の製造方法は、アイオノマー樹脂とジエン系ゴム
とを混練し、該ジエン系ゴムをアイオノマー樹脂中に分
散させることからなるゴルフボール用カバー材組成物の
製造方法であって、アイオノマー樹脂粉末とジエン系ゴ
ムとを混合してなる混合物のペレットとアイオノマー樹
脂のペレットとを混合し、ついで得られる混合物を15
0℃以上260℃未満の温度下に二軸押出機で混練する
ことにより該混合物を該ジエン系ゴムが架橋する温度下
に混練して該ジエン系ゴムを熱架橋させることを特徴と
する。
【0010】このように、アイオノマー樹脂粉末とジエ
ン系ゴムとを混合してなる混合物をペレット化し、この
ペレットとアイオノマー樹脂のペレットとを混合するた
め、ジエン系ゴムのブロッキングを防止できるので、生
産性を高めることが可能となる。また、このブロッキン
グの防止によりアイオノマー樹脂とジエン系ゴムとの混
練を均一に行うことが可能となるから、反発性および耐
久性に優れ、外観が良好であるゴルフボールとなるゴル
フボール用カバー材組成物を得ることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】アイオノマー樹脂は、エチレン−
不飽和カルボン酸系共重合体をベース樹脂とするもので
あって、例えば、エチレン−不飽和カルボン酸系共重合
体と陽イオンを供給し得る金属化合物から得られる。エ
チレン−不飽和カルボン酸系共重合体は、例えば、エチ
レンと炭素数3〜6の不飽和カルボン酸、例えばアクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、あるいは
安息香酸ビニル等との共重合体である。
【0012】陽イオンを供給し得る金属化合物は、例え
ば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属等の蟻
酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素酸塩、酸化
物、水酸化物、アルコキシド等である。金属の種類とし
ては、Na、Zn、Li、Mg、Mn、Ca、Co、K等である。
【0013】このアイオノマー樹脂は、ショアーD硬度
が55以上80未満である(55≦ショアーD硬度<8
0)。ショアーD硬度を55以上としたのは、アイオノ
マー樹脂は硬度が高いものほど反発弾性が高いためであ
る。また、ショアーD硬度が80以上では、ジエン系ゴ
ムを混合してもその効果がなく、得られたゴルフボール
の打球感が硬くなり過ぎてしまう。
【0014】このアイオノマー樹脂としては、例えば、
エチレンとメタクリル酸との共重合体の金属塩が挙げら
れる。このアイオノマー樹脂は、市販されているもので
よく、例えば、三井デュポン・ポリケミカル社製のハイ
ミラン1605、ハイミラン1706、ハイミラン17
07、ハイミランAM7315、ハイミランAM731
7、ハイミランAM7318、デュポン社製のサーリン
7930、サーリン7940等がある。
【0015】ジエン系ゴムとしては、例えば、ブタジエ
ンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピ
レン−ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴムなどを用いればよい。こ
のうち、ブタジエンゴムを用いることが好ましい。ブタ
ジエンゴムとしては市販品を用いればよいが、シス−
1,4構造が40%以上のものを用いるのが好ましい。
【0016】 本発明では、まず、重量比(アイオノ
マー樹脂/ジエン系ゴム)が9/1〜5/5の範囲内で
前記アイオノマー樹脂と前記ジエン系ゴムとを該ジエン
系ゴムが架橋しない温度下に予め混合する(以下、第一
段階という)。重量比(アイオノマー樹脂/ジエン系ゴ
ム)が9/1超ではジエン系ゴムが少なすぎてジエン系
ゴムによるカバー材の軟質化が不十分になり、ゴルフボ
ールとしたときの打球感が硬すぎてしまう。一方、重量
比(アイオノマー樹脂/ジエン系ゴム)が5/5未満で
はアイオノマー樹脂が少なくなりすぎてカバー材の硬度
が低下し、ゴルフボールとしたときの打球感が柔らかす
ぎてしまう。
【0017】架橋しない温度下の予めの混合は、100
℃以上150℃未満の温度下にバッチ式混合機で行えば
よい。ここで用いるバッチ式混合機は、例えば、ブラベ
ンダーミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー等の密
閉式混合機である。つぎに、本発明では、上記第一段階
で得られるアイオノマー樹脂とジエン系ゴムとの混合物
を該ジエン系ゴムが架橋する温度下に混練する(以下、
第二段階という)。この混練は、150℃以上260℃
未満の温度下に二軸押出機で行えばよい。
【0018】エン系ゴムは熱架橋される。ここで、熱
架橋とは、架橋剤を用いることなしに熱だけで未架橋ジ
エン系ゴムが架橋することをいう(加熱するだけで架橋
を行わせること)。ジエン系ゴムが架橋されていない場
合には、カバーの反発性、耐久性、外観が悪化する。こ
こで、外観の悪化とは、カバーが毛羽立って見た目が悪
くなることをいう。
【0019】上記第二段階を経ることによりカバー材組
成物を得ることができる。この組成物においては、アイ
オノマー樹脂中に架橋したジエン系ゴムが分散してい
る。その粒子径は、5μm以下、好ましくは0.1μm
〜5μmであるとよい。粒子径を5μm以下と微小にす
ることにより、反発性、耐久性、外観が良好になるから
である。ジエン系ゴムの粒子径を5μm以下にするに
は、上記第二段階において、1000/秒以上のせん断
速度で混練を行うことによればよい。
【0020】 ところで、アイオノマー樹脂とジエン
系ゴムとを混練するに際しては、混練に便利のために、
アイオノマー樹脂をペレットにすると共に未硬化のジエ
ン系ゴムをペレットにして、これらペレット同士を混ぜ
合わせるようにしている。しかし、アイオノマー樹脂は
熱可塑性樹脂であって室温(20℃程度)で固体である
ためペレットにしても保存性はよいが、未硬化のジエン
系ゴムはタックが強くベタつくためそのペレットがブロ
ッキングし易いという問題がある。このため、アイオノ
マー樹脂とジエン系ゴムとの混練直前に、未硬化のジエ
ン系ゴムのペレット化をしなければならないので(必要
に応じてブロッキング防止のためにそのペレットの表面
にタルクをまぶす)、混練工程が煩雑となってしまう。
【0021】そこで、本発明では、前記第一段階を行う
代わりに、未硬化のジエン系ゴムをペレット化し、ブロ
ッキング防止のために、このペレットとアイオノマー樹
脂粉末とを混ぜ合わせて、表面にアイオノマー樹脂粉末
をまぶしたジエン系ゴムのペレットとなし、このペレッ
トとアイオノマー樹脂のペレットとを混合する場合も包
含する。表面にアイオノマー樹脂粉末をまぶしたジエン
系ゴムのペレットは、1重量部以上、該アイオノマー樹
脂の配合比率を超えない範囲にて適宜混ぜ合わせること
によればよい。
【0022】このように、ジエン系ゴムのペレットの表
面にアイオノマー樹脂粉末をまぶすことにより、ジエン
系ゴムのブロッキング防止できるので、ジエン系ゴムの
ペレット化をアイオノマー樹脂とジエン系ゴムとの混練
直前よりも前に予め行えるから、ジエン系ゴムのペレッ
トの作り置き等ができ、ゴルフボール用カバー材組成物
の製造工程の自由度を高められる。また、ブロッキング
防止のためのタルクの使用をなくすか又はその使用量を
減らすことができるので、得られるゴルフボール用カバ
ー材組成物のタルクの使用による品質の悪化を避けるこ
とが可能となる。
【0023】つぎに、ジエン系ゴムとしてブタジエンゴ
ム(BR)を用いた場合の配合例を下記に示す(BRの
配合量が得られるゴルフボール用カバー材組成物の15
重量%の場合)。BRペレット15kg;アイオノマー
樹脂粉末20〜30kg;アイオノマー樹脂ペレット6
5〜55kg。
【0024】この配合におけるアイオノマー樹脂粉末被
覆BRペレット(BRペレット/アイオノマー樹脂粉
末)を約1ヵ月間試験的に室温(20℃)程度の温度下
に空気中に放置したが、問題となるBRのブロッキング
は発生しなかった。また、この配合によるゴルフボール
用カバー材組成物でゴルフボールを成形したが、そのゴ
ルフボールの成形性、静的物性、初速効率、飛翔性能に
は問題がなく(従来のゴルフボールと比較して同等)、
割れ耐久性については従来のゴルフボールと同等以上で
あった。
【0025】 また、本発明では、前記第一段階を行
う代わりに、アイオノマー樹脂粉末とジエン系ゴムとを
混合してなる混合物のペレットとアイオノマー樹脂のペ
レットとを混合してもよい。この混合物中には、アイオ
ノマー樹脂粉末が10〜40重量%含有される。このよ
うにアイオノマー樹脂粉末とジエン系ゴムとを混合して
なる混合物のペレットもまた、ブロッキングを起こさな
いため、そのペレットの作り置き等ができ、ゴルフボー
ル用カバー材組成物の製造工程の自由度を高めることが
可能となる。
【0026】
【実施例】表1に示すカバー材配合(配合A、配合B)
の配合物につき、表1に示す混合機および混合温度で混
合を行い、得られた組成物で2.3mmの厚さのカバーを直
径38.3mmの球状ソリッドコアに被せることにより、2層
構造のツーピースゴルフボールを製造した(実施例1、
比較例1〜)。これらのゴルフボールにつき、生産性
(アイオノマー樹脂とジエン系ゴムからなる原料の混合
機への供給に障害があるか否か)、反発性、耐久性、外
観を評価した。この結果を表1の下段に示す。
【0027】
【表1】
【0028】注) *1 トルエン抽出試験を行い、ブタジエンゴムの抽出
の有無で架橋の成否を判断。 *2 透過型電子顕微鏡観察時の任意の100個のジエ
ン系ゴムの粒子を画像解析で求めた粒子径の大きい方か
ら10個選んだ粒子の平均粒子径(μm)。 *3 スイングロボットを用いてドライバー(ウッド#
1)で43m/sec のヘッドスピードで打撃した時のヘッド
スピードに対するゴルフボールの初速比率で、比較例1
を100とした場合の相対値。 *4 スイングロボットを用いてドライバー(ウッド#
1)で43m/sec のヘッドスピードで打撃した時のクラッ
ク発生までの打撃回数で、比較例1を100とした場合
の相対値。 *5 塗装後のボール表面を目視で検査。
【0029】×:毛羽立ちがあり市販するには問題があ
る。○:良好な外観。 *6 三井デュポン・ポリケミカル社製、ナトリウムイ
オン性エチレン−メタクリル酸系共重合体、ショアーD
硬度67。 *7 日本ゼオン社製、ポリブタジエンゴム、1,4-シス
構造97%、ムーニー粘度44。*8 日本ゼオン社製、
スチレン−ブタジエンゴム、ムーニー粘度45。
【0030】表1から判るように、本発明の場合(実施
例1)には、比較例16に比して生産性に優れている
と共に(原料供給障害無し)、反発性、耐久性、外観に
おいて比較例1〜8に比し優れている。比較例1では、
反発性、耐久性、外観において優れているが生産性が悪
い。比較例2〜4では、生産性には優れているが耐久
性、外観に劣る。比較例5では、生産性には優れている
が外観が悪い。比較例6では、生産性が悪い。比較例7
および8は、それぞれ、実施例1に比し反発性、耐久性
に劣る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
重量比(アイオノマー樹脂/ジエン系ゴム)が9/1〜
5/5の範囲内でアイオノマー樹脂とジエン系ゴムと
、100℃以上150℃未満の温度下にバッチ式混合
機で混合することにより該ジエン系ゴムが架橋しない温
度下に予め混合し、ついで得られる混合物を150℃以
上260℃未満の温度下に二軸押出機で混練することに
より該混合物を該ジエン系ゴムが架橋する温度下に混練
して該ジエン系ゴムを熱架橋させることによりゴルフボ
ール用カバー材組成物を製造すること、表面にアイオ
ノマー樹脂粉末をまぶしたジエン系ゴムのペレットとア
イオノマー樹脂のペレットとを混合し、ついで得られる
混合物を150℃以上260℃未満の温度下に二軸押出
機で混練することにより該混合物を該ジエン系ゴムが架
橋する温度下に混練して該ジエン系ゴムを熱架橋させる
ことによりゴルフボール用カバー材組成物を製造するこ
、又はアイオノマー樹脂粉末とジエン系ゴムとを混
合してなる混合物のペレットとアイオノマー樹脂のペレ
ットとを混合し、ついで得られる混合物を150℃以上
260℃未満の温度下に二軸押出機で混練することによ
り該混合物を該ジエン系ゴムが架橋する温度下に混練
て該ジエン系ゴムを熱架橋させることによりゴルフボー
ル用カバー材組成物を製造することのために、生産性に
優れており、かつ反発性および耐久性に優れ、外観が良
好であるゴルフボールを得ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−112375(JP,A) 特開 昭56−40167(JP,A) 特開 平9−51965(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 37/12 A63B 37/00

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アイオノマー樹脂とジエン系ゴムとを混
    練し、該ジエン系ゴムをアイオノマー樹脂中に分散させ
    ることからなるゴルフボール用カバー材組成物の製造方
    法であって、重量比(アイオノマー樹脂/ジエン系ゴ
    ム)が9/1〜5/5の範囲内でアイオノマー樹脂とジ
    エン系ゴムとを、100℃以上150℃未満の温度下に
    バッチ式混合機で混合することにより該ジエン系ゴムが
    架橋しない温度下に予め混合し、ついで得られる混合物
    150℃以上260℃未満の温度下に二軸押出機で混
    練することにより該混合物を該ジエン系ゴムが架橋する
    温度下に混練して該ジエン系ゴムを熱架橋させるゴルフ
    ボール用カバー材組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アイオノマー樹脂のショアーD硬度
    が55以上80未満である請求項記載のゴルフボール
    用カバー材組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ジエン系ゴムがブタジエンゴムであ
    る請求項1又は2記載のゴルフボール用カバー材組成物
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至のいずれか1項記載の製
    造方法で得られるゴルフボール用カバー材組成物でコア
    を被覆してなるゴルフボール。
  5. 【請求項5】 アイオノマー樹脂とジエン系ゴムとを混
    練し、該ジエン系ゴムをアイオノマー樹脂中に分散させ
    ることからなるゴルフボール用カバー材組成物の製造方
    法であって、表面にアイオノマー樹脂粉末をまぶしたジ
    エン系ゴムのペレットとアイオノマー樹脂のペレットと
    を混合し、ついで得られる混合物を150℃以上260
    ℃未満の温度下に二軸押出機で混練することにより該混
    合物を該ジエン系ゴムが架橋する温度下に混練して該ジ
    エン系ゴムを熱架橋させるゴルフボール用カバー材組成
    物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記表面にアイオノマー樹脂粉末をまぶ
    したジエン系ゴムのペレットが、1重量部以上のペレッ
    ト化したジエン系ゴムに対し1重量部のアイオノマー樹
    脂粉末を混ぜ合わせることからなる請求項記載のゴル
    フボール用カバー材組成物の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記アイオノマー樹脂のショアーD硬度
    が55以上80未満である請求項5又は6記載のゴルフ
    ボール用カバー材組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ジエン系ゴムがブタジエンゴムであ
    る請求項5乃至7のいずれか1項記載のゴルフボール用
    カバー材組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8のいずれか1項記載の製
    造方法で得られるゴルフボール用カバー材組成物でコア
    を被覆してなるゴルフボール。
  10. 【請求項10】 アイオノマー樹脂とジエン系ゴムとを
    混練し、該ジエン系ゴムをアイオノマー樹脂中に分散さ
    せることからなるゴルフボール用カバー材組成物の製造
    方法であって、アイオノマー樹脂粉末とジエン系ゴムと
    を混合してなる混合物のペレットとアイオノマー樹脂の
    ペレットとを混合し、ついで得られる混合物を150℃
    以上260℃未満の温度下に二軸押出機で混練すること
    により該混合物を該ジエン系ゴムが架橋する温度下に混
    して該ジエン系ゴムを熱架橋させるゴルフボール用カ
    バー材組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記混合物中にアイオノマー樹脂粉末
    が10〜40重量%含有される請求項10記載のゴルフボ
    ール用カバー材組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記アイオノマー樹脂のショアーD硬
    度が55以上80未満である請求項10又は11記載のゴル
    フボール用カバー材組成物の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記ジエン系ゴムがブタジエンゴムで
    ある請求項10乃至12のいずれか1項記載のゴルフボール
    用カバー材組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至13のいずれか1項記載の
    製造方法で得られるゴルフボール用カバー材組成物でコ
    アを被覆してなるゴルフボール。
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