JP3171096B2 - カーポート及びその製造方法 - Google Patents

カーポート及びその製造方法

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JP3171096B2
JP3171096B2 JP04965496A JP4965496A JP3171096B2 JP 3171096 B2 JP3171096 B2 JP 3171096B2 JP 04965496 A JP04965496 A JP 04965496A JP 4965496 A JP4965496 A JP 4965496A JP 3171096 B2 JP3171096 B2 JP 3171096B2
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金作 小島
俊英 五十嵐
修 金子
弘 鈴木
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新日軽株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根体を支持する
梁の左右両側に支柱を設けるカーポート及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーポートとして、車2台を駐車
するための比較的大型のものと、車1台を駐車するため
の小型のものが種々の構造で提案されている。このよう
なカーポートにおいて、屋根体を支持する梁は、体裁の
向上や強度の向上を図る等のために湾曲状とされる場合
が多い。ここで、従来のカーポート製造方法において
は、まず車1台用のカーポートを製造し、車2台用のカ
ーポートは車1台用のカーポートを単に対向状に配置し
連結して製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
のようなカーポートの取付け構造においては、車2台用
のカーポートを製造する場合にもまず車1台用のカーポ
ートを2組製造し、さらにこれらを連結していたので、
車2台用のカーポートとしては必要以上の仕様となる場
合があり、製造コストを上昇させる原因となっていた。
例えば車1台用のカーポートにおいては屋根体を片持ち
状に支持しているため支柱を太径にする必要があり、一
方、車2台用のカーポートにおいては屋根体自体は重く
なるものの、これを両端で支持するために支柱は若干細
径としてもよいが、上記のような従来の製造方法では、
車2台用のカーポートにも車1台用のカーポートに用い
るのと同様の太径の支柱を用いる必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような従来のカーポ
ート製造方法における問題点を解決するために請求項1
に記載の本発明は、屋根体を支持する梁をその左右両側
の支柱に取付けてなるカーポートであって、(イ)上記
左右の支柱を、車2台分のカーポートの幅に対応する間
隔を空けて立設してなり、(ロ)上記梁を、車2台分の
カーポートの幅に対応する長さで湾曲状に形成すると共
に、その左右の両端部を梁の長さ調整を行うために直線
状に形成してなり、(ハ)支柱側部と梁側部を有する連
結金具を2つ形成し、各連結金具の梁側部を、上記梁の
両端部と略平行な傾きを有する直線状に形成してなり、
(ニ)上記各連結金具の梁側部を上記梁の各端部にそれ
ぞれ挿入することにより、上記2つの連結金具を上記梁
に取付けてなり、(ホ)上記左右の支柱の上面には、上
記連結金具の支柱側部を支柱内に対し上方から挿入可能
とする平面略ロ字状の切欠き部を形成してなり、(ヘ)
上記梁の各端部に取付けた連結金具の支柱側部を上記左
右の支柱の切欠きに上方から挿入することにより、上記
梁を上記支柱に取付けてなり、(ト)上記梁に、左右の
側枠及び車2台分のカーポートの幅に対応する前後枠を
枠組してなることにより前記梁の長さに略適合した屋根
体を載置させてなることを特徴として構成されている。
【0005】さらに上記請求項2記載の本発明は、屋根
体を支持する梁をその左右両側の支柱に取付けてなるカ
ーポートの製造方法であって、(イ)上記左右の支柱
を、車2台分のカーポートの幅に対応する間隔を空けて
立設し、(ロ)上記梁を、車2台分のカーポートの幅に
対応する長さで湾曲状に形成すると共に、その左右の両
端部を直線状に形成し、(ハ)支柱側部と梁側部を有す
る連結金具を2つ形成し、各連結金具の梁側部を、上記
梁の両端部と略平行な傾きを有する直線状に形成し、
(ニ)上記梁の直線状の端部の両方あるいは片方を切断
し、梁の長さ調整を行い、(ホ)上記各連結金具の梁側
部を上記梁の各端部にそれぞれ挿入することにより、上
記2つの連結金具を上記梁に取付け、(ヘ)上記左右の
支柱の上面には、上記連結金具の支柱側部を支柱内に対
し上方から挿入可能とする平面略ロ字状の切欠き部を形
成し、(ト)上記工程(イ)〜(ヘ)の後に、上記梁の
各端部に取付けた連結金具の支柱側部を上記左右の支柱
の切欠きに上方から挿入することにより、上記梁を上記
支柱に取付け、(チ)上記工程(ト)の後に、上記梁
に、左右の側枠及び車2台分のカーポートの幅に対応す
る前後枠を枠組してなることにより前記梁の長さに略適
合した屋根体を載置させることを特徴として構成されて
いる。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明たるカーポート及び
その製造方法の一実施形態について図面を参照して詳細
に説明する。図1は本実施形態におけるカーポートの全
体斜視図、図2は図1の側面図である。これら各図にお
いて本実施形態のカーポートは、2本の梁2が前後に適
宜間隔を隔てて並設されると共に、これら各梁2がその
両側に配置された太径の支柱3に連結され支持されてお
り、各梁2の上面には屋根体1が載置されて構成されて
いる。なお上記梁2、支柱3、屋根体1の枠体等はアル
ミニウムの押出し型材により成形されている。
【0010】上記梁2は、車Aの2台分の幅以上の長
さ、すなわち2台の車Aを略直交状にまたぎ得るような
長さを有してなる。この梁2は左右略均等に湾曲状とさ
れており、その両端部17、18を直線状とされてい
る。そして梁2は、図3に示すように、連結金具11を
介して支柱3に取付けられている。このため支柱3に
は、図3に明らかに示すように、連結金具11の後述す
る支柱側部を上方から(図3の矢印にて示す方向から)
挿入可能なものであって、平面略ロ字状の切欠き部3a
が設けられている。また連結金具11は支柱側部たる太
径部12と、梁側部たる細径部13とからなる。この太
径部12は上記支柱3の中空状の内部に略納まるもの
で、また細径部13は上記梁2の中空状の内部に略納ま
るものであり、この太径部12を上記支柱3に納めた状
態において、上記細径部13がその下面を上記支柱3の
一側面に設けた上向きコ字状の切欠き部15の底辺に当
接させつつ、この切欠き部15から突出するようにされ
ている。
【0011】上記太径部12と細径部13とは、上記梁
2より支柱3の径が太いことに伴って異なる径とされて
おり、これらの間に段差部14が形成されている。この
段差部14は上記太径部12の長手方向に対して若干傾
斜状とされており、この段差部14に上記梁2の端面が
当接した場合に、梁2が所定の角度で傾斜状となるよう
にされている。また上記支柱3の上部や太径部12の上
部も若干傾斜状とされており、梁2が支柱3に取付けら
れた場合にこれら梁2、支柱3及び連結金具11の上面
が面一状となるようにされている。ただし上記太径部1
2と細径部13との互いの太さの関係は、本実施形態の
ものに限られない。
【0012】ここで、上記したように梁2の両端部1
7、18を直線状とし、また連結金具11の細径部13
を上記梁2と略平行は傾きを有する直線状とすると共
に、また上記梁2を強固に支持し得る範囲内で極力短く
形成して上記梁2の両端部17、18より短くしたの
で、その連結が容易に行われ得る構造とされている。す
なわち細径部13を両端部17、18内に挿入した場合
に、この細径部13の先端部等が両端部17、18内部
に突き当たったりすることがないので、無理なく挿入し
て両部材を連結できる。
【0013】またこの構造によれば、このように梁2を
支柱3に取付ける場合に、梁2が長すぎる場合には上記
両端部17、18を適宜切断して長さの調整を行うが、
この調整作業の有無に関わらず、梁2の支柱3への取付
け作業を同じ方法で行うことができる。すなわち上記両
端部17、18を切断しても、これらの長さが連結金具
11の細径部13以上の長さであれば、上記両端部1
7、18と連結金具11の細径部13とを常に互いの直
線部を介して同じ角度で連係させることができるので、
梁2の長さの調整作業の有無に関わらず、常に同じ構造
で梁2を支柱3へ取付けできる。
【0014】このような構造により支柱3に取付けた梁
2に対して、図1に示すように、その長さに略適合した
屋根体1を載置させてネジ止めされている。屋根体1は
上記梁2に沿った湾曲状とされており、この梁2と略同
一の長さを有し、かつその前後部を上記2本の梁2より
突出状とさせて、その下方に2台の車Aを十分に駐車し
得るスペースを形成している。この屋根体1は、前後枠
5、6と左右の側枠7、8とよりなる枠体内に格子状の
桟9を設けて、この桟9の間に透光部材たる屋根パネル
10を複数並設してなるものである。
【0015】ここで、本実施形態の屋根体1は、始めか
ら1台用の屋根体1の略2倍の長さの屋根体1として形
成されており、1台用のものを2組対向状に配置する場
合に比べ、屋根体1同士の連結作業をなくすことができ
る。
【0016】次に本カーポートの製造方法をその順番に
沿って順次説明する。まず、上記梁2を左右略均等に湾
曲させる。すなわち図4・5に示すように、梁2の両端
部17、18を任意の湾曲装置の保持アームBにより保
持し、この両端部17、18を介して梁2を湾曲装置に
より押圧して、この梁2を全長に渡って湾曲させる。こ
こで、梁2の湾曲は、この梁2が左右略均等となるよう
に、すなわち梁2の長手方向の中央を基準として左右略
対象形状となるように行われるもので、このように梁2
の両端部17、18を保持しつつ押圧した結果、これら
両端部17、18は直線状のまま残される。なお上記梁
2は湾曲させた状態において車Aの2台分の幅の長さを
有する。
【0017】上記梁2を左右両側に配置した支柱3,3
に取付ける。すなわち、図2に示すように、この梁2を
前後に適宜間隔で2本並設し、各梁2の端部17、18
の両方に、連結金具11の細径部13を挿入することに
より、連結金具11を取付ける。そしてこの連結金具1
1の太径部12を切欠き部3aを介して支柱3,3に上
方から挿入し、各梁2をその左右両側に配置した支柱
3,3に取付けて、両側支持タイプのカーポートの骨組
みを形成する。ここで、上記梁2の支柱3への取付け前
に、梁2の端部17、18の両方あるいは片方を適宜切
断し、梁2の長さ調整を行う。そして梁2に上記屋根体
1を載置しネジ止めして、作業が完了する。
【0018】
【発明の効果】上記したように請求項1、2記載の本発
明は、左右の支柱を車2台分のカーポートの幅に対応す
る間隔を空けて立設し、梁を車2台分のカーポートの幅
に対応する長さで湾曲状に形成すると共に、その左右の
両端部を梁の長さ調整を行うために直線状に形成し、
柱側部と梁側部を有する連結金具を2つ形成し、各連結
金具の梁側部を、梁の両端部と略平行な傾きを有する直
線状に形成し、各連結金具の梁側部を梁の各端部にそれ
ぞれ挿入することにより2つの連結金具を梁に取付け、
左右の支柱の上面には、連結金具の支柱側部を支柱内に
対し上方から挿入可能とする平面略ロ字状の切欠き部を
形成し、梁の各端部に取付けた連結金具の支柱側部を上
記左右の支柱の切欠きに上方から挿入することで、梁を
支柱に取付けて、梁に、左右の側枠及び車2台分のカー
ポートの幅に対応する前後枠を枠組してなることにより
前記梁の長さに略適合した屋根体を載置させてなること
等により、1台分のカーポート2組をつなぎ合わせる場
合に必要となる屋根体同士の接続作業等を省略でき、組
立て施工が非常に容易となる。また当初より両端支持タ
イプの仕様とできるので、1台分のカーポートに用いる
ような太径の梁等でなく細径の梁等を用いることがで
き、製造コストを低減することができる。特に各連結金
具を左右の支柱に納めるだけで梁を支柱に取付けること
ができるので、従来のネジ止めや梁の仮支持を行うこと
なく取付け作業ができ、取付け作業を極めて効率のよい
ものにできる。また特に、梁の左右の両端部を梁の長さ
調整を行うために直線状とし、連結金具の梁側部を梁の
両端部と略平行な傾きを有する直線状とし、連結金具の
梁側部を上記梁の各端部にそれぞれ挿入することで2つ
の連結金具を上記梁に取付けてなること等により、梁の
直線部を任意の長さに切詰めて梁の長さを調整すること
ができ、梁の取付け作業が容易になる。 またこの調整作
業の有無に関わらず、梁と連結金具とを常に互いの直線
部を介して同じ角度で連係させることができるので、常
に同じ構造で梁を支柱に取付けることができ、梁の取付
け作業が容易になる。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカーポートの全体
斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2の支柱近傍の要部分解斜視図である。
【図4】梁を湾曲する前の概念図である。
【図5】梁を湾曲した直後の概念図である。
【符号の説明】
A 車 B 保持アーム 1 屋根体 2 梁 3 支柱 5、6 前後枠 7、8 左右の側枠 9 桟 10 屋根パネル 11 連結金具 15 切欠き部 17、18 端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 修 東京都江東区木場2丁目7番23号 新日 軽株式会社内 (72)発明者 鈴木 弘 東京都江東区木場2丁目7番23号 新日 軽株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−130602(JP,U) 実開 平6−44985(JP,U) 実開 平6−78527(JP,U) 実開 昭63−27655(JP,U) 実開 平5−77460(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根体を支持する梁をその左右両側の支
    柱に取付けてなる下記要件を備えたことを特徴とするカ
    ーポート。 (イ)上記左右の支柱を、車2台分のカーポートの幅に
    対応する間隔を空けて立設してなる。 (ロ)上記梁を、車2台分のカーポートの幅に対応する
    長さで湾曲状に形成すると共に、その左右の両端部を梁
    の長さ調整を行うために直線状に形成してなる。 (ハ)支柱側部と梁側部を有する連結金具を2つ形成
    し、各連結金具の梁側部を、上記梁の両端部と略平行な
    傾きを有する直線状に形成してなる。 (ニ)上記各連結金具の梁側部を上記梁の各端部にそれ
    ぞれ挿入することにより、上記2つの連結金具を上記梁
    に取付けてなる。 (ホ) 上記左右の支柱の上面には、上記連結金具の支柱
    側部を支柱内に対し上方から挿入可能とする平面略ロ字
    状の切欠き部を形成してなる。(ヘ) 上記梁の各端部に取付けた連結金具の支柱側部を
    上記左右の支柱の切欠きに上方から挿入することによ
    り、上記梁を上記支柱に取付けてなる。(ト) 上記梁に、左右の側枠及び車2台分のカーポート
    の幅に対応する前後枠を枠組してなることにより前記梁
    の長さに略適合した屋根体を載置させてなる。
  2. 【請求項2】 屋根体を支持する梁をその左右両側の支
    柱に取付けてなる下記工程からなることを特徴とするカ
    ーポートの製造方法。 (イ)上記左右の支柱を、車2台分のカーポートの幅に
    対応する間隔を空けて立設する。 (ロ)上記梁を、車2台分のカーポートの幅に対応する
    長さで湾曲状に形成すると共に、その左右の両端部を直
    線状に形成する。 (ハ)支柱側部と梁側部を有する連結金具を2つ形成
    し、各連結金具の梁側部を、上記梁の両端部と略平行な
    傾きを有する直線状に形成する。 (ニ)上記梁の直線状の端部の両方あるいは片方を切断
    し、梁の長さ調整を行う。 (ホ)上記各連結金具の梁側部を上記梁の各端部にそれ
    ぞれ挿入することにより、上記2つの連結金具を上記梁
    に取付ける。 (ヘ) 上記左右の支柱の上面には、上記連結金具の支柱
    側部を支柱内に対し上方から挿入可能とする平面略ロ字
    状の切欠き部を形成する。(ト) 上記工程(イ)〜(ヘ)の後に、上記梁の各端部
    に取付けた連結金具の支柱側部を上記左右の支柱の切欠
    きに上方から挿入することにより、上記梁を上記支柱に
    取付ける。(チ) 上記工程(ト)の後に、上記梁に、左右の側枠及
    び車2台分のカーポートの幅に対応する前後枠を枠組し
    てなることにより前記梁の長さに略適合した屋根体を載
    置させる。
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