JPH08232490A - カーポート及びその製造方法 - Google Patents

カーポート及びその製造方法

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JPH08232490A
JPH08232490A JP8049654A JP4965496A JPH08232490A JP H08232490 A JPH08232490 A JP H08232490A JP 8049654 A JP8049654 A JP 8049654A JP 4965496 A JP4965496 A JP 4965496A JP H08232490 A JPH08232490 A JP H08232490A
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金作 小島
Shunei Igarashi
俊英 五十嵐
Osamu Kaneko
修 金子
Hiroshi Suzuki
弘 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梁の長さや屋根体の幅を車2台分のものと
し、屋根体同士の連結作業等を不要としたカーポート及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 屋根体1を支持する梁2をその左右両側
の支柱3,3に取付けてなるカーポートにおいて、左右
の支柱3,3を車2台分の幅以上の間隔を空けて立設し
てなる。梁2を車2台分の幅以上の長さでかつ湾曲状と
し、この梁2を連結金具11を介して支柱3,3に取付
けてなる。梁2には、該梁2の長さに略適合した幅の屋
根体1を載置してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根体を支持する
梁の左右両側に支柱を設けるカーポート及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カーポートとして、車2台を駐車
するための比較的大型のものと、車1台を駐車するため
の小型のものが種々の構造で提案されている。このよう
なカーポートにおいて、屋根体を支持する梁は、体裁の
向上や強度の向上を図る等のために湾曲状とされる場合
が多い。ここで、従来のカーポート製造方法において
は、まず車1台用のカーポートを製造し、車2台用のカ
ーポートは車1台用のカーポートを単に対向状に配置し
連結して製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
のようなカーポートの取付け構造においては、車2台用
のカーポートを製造する場合にもまず車1台用のカーポ
ートを2組製造し、さらにこれらを連結していたので、
車2台用のカーポートとしては必要以上の仕様となる場
合があり、製造コストを上昇させる原因となっていた。
例えば車1台用のカーポートにおいては屋根体を片持ち
状に支持しているため支柱を太径にする必要があり、一
方、車2台用のカーポートにおいては屋根体自体は重く
なるものの、これを両端で支持するために支柱は若干細
径としてもよいが、上記のような従来の製造方法では、
車2台用のカーポートにも車1台用のカーポートに用い
るのと同様の太径の支柱を用いる必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような従来のカーポ
ート製造方法における問題点を解決するために本発明
は、屋根体を支持する梁をその左右両側の支柱に取付け
てなるカーポートにおいて、上記左右の支柱を車2台分
の幅以上の間隔を空けて立設してなり、上記梁を車2台
分の幅以上の長さでかつ湾曲状とし、この梁を連結金具
を介して上記支柱に取付けてなり、上記梁には、該梁の
長さに略適合した幅の屋根体を載置してなることを特徴
として構成されている。
【0005】さらに上記請求項2記載の本発明は、上記
請求項1記載の本発明において、上記梁の左右の両端部
を直線状としてなることを特徴として構成されている。
さらにまた上記請求項3記載の本発明は、上記請求項2
記載の本発明において上記連結金具を支柱側部と直線状
の梁側部とから形成してなり、この支柱側部を上記支柱
の内部に略納めると共に、梁側部を上記梁の内部に略納
めることにより、上記梁を支柱に取付けてなることを特
徴として構成されている。
【0006】また上記請求項4記載の本発明は、上記請
求項3記載の本発明において、上記支柱の上端内側部に
は上向きコ字状の切欠き部を設けてなり、この切欠き部
に上記連結金具の梁側部を略納めることにより、上記梁
を支柱に取付けてなることを特徴として構成されてい
る。
【0007】しかもまた上記請求項5記載の本発明は、
屋根体を支持する梁をその左右両側の支柱に取付けてな
るカーポートの製造方法において、上記左右の支柱を車
2台分の幅以上の間隔を空けて立設してなり、上記梁を
車2台分の幅以上の長さでかつ湾曲状とし、この梁を連
結金具を介して上記支柱に取付けてなり、梁に、その長
さに略適合した屋根体を載置させてなることを特徴とし
て構成されている。
【0008】さらに上記請求項6記載の本発明は、上記
請求項5記載の本発明において、上記梁の支柱への取付
け前に、上記梁の端部の両方あるいは片方を適宜切断
し、梁の長さ調整を行ってなることを特徴として構成さ
れている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明たるカーポート及び
その製造方法の一実施形態について図面を参照して詳細
に説明する。図1は本実施形態におけるカーポートの全
体斜視図、図2は図1の側面図である。これら各図にお
いて本実施形態のカーポートは、2本の梁2が前後に適
宜間隔を隔てて並設されると共に、これら各梁2がその
両側に配置された太径の支柱3に連結され支持されてお
り、各梁2の上面には屋根体1が載置されて構成されて
いる。なお上記梁2、支柱3、屋根体1の枠体等はアル
ミニウムの押出し型材により成形されている。
【0010】上記梁2は、車Aの2台分の幅以上の長
さ、すなわち2台の車Aを略直交状にまたぎ得るような
長さを有してなる。この梁2は左右略均等に湾曲状とさ
れており、その両端部17、18を直線状とされてい
る。そして梁2は、図3に示すように、連結金具11を
介して支柱3に取付けられている。この連結金具11は
支柱側部たる太径部12と、梁側部たる細径部13とか
らなる。この太径部12は上記支柱3の中空状の内部に
略納まるもので、また細径部13は上記梁2の中空状の
内部に略納まるものであり、この太径部12を上記支柱
3に納めた状態において、上記細径部13がその下面を
上記支柱3の一側面に設けた上向きコ字状の切欠き部1
5の底辺に当接させつつ、この切欠き部15から突出す
るようにされている。
【0011】上記太径部12と細径部13とは、上記梁
2より支柱3の径が太いことに伴って異なる径とされて
おり、これらの間に段差部14が形成されている。この
段差部14は上記太径部12の長手方向に対して若干傾
斜状とされており、この段差部14に上記梁2の端面が
当接した場合に、梁2が所定の角度で傾斜状となるよう
にされている。また上記支柱3の上部や太径部12の上
部も若干傾斜状とされており、梁2が支柱3に取付けら
れた場合にこれら梁2、支柱3及び連結金具11の上面
が面一状となるようにされている。ただし上記太径部1
2と細径部13との互いの太さの関係は、本実施形態の
ものに限られない。
【0012】ここで、上記したように梁2の両端部1
7、18を直線状とし、また連結金具11の細径部13
を上記梁2と略平行は傾きを有する直線状とすると共
に、また上記梁2を強固に支持し得る範囲内で極力短く
形成して上記梁2の両端部17、18より短くしたの
で、その連結が容易に行われ得る構造とされている。す
なわち細径部13を両端部17、18内に挿入した場合
に、この細径部13の先端部等が両端部17、18内部
に突き当たったりすることがないので、無理なく挿入し
て両部材を連結できる。
【0013】またこの構造によれば、このように梁2を
支柱3に取付ける場合に、梁2が長すぎる場合には上記
両端部17、18を適宜切断して長さの調整を行うが、
この調整作業の有無に関わらず、梁2の支柱3への取付
け作業を同じ方法で行うことができる。すなわち上記両
端部17、18を切断しても、これらの長さが連結金具
11の細径部13以上の長さであれば、上記両端部1
7、18と連結金具11の細径部13とを常に互いの直
線部を介して同じ角度で連係させることができるので、
梁2の長さの調整作業の有無に関わらず、常に同じ構造
で梁2を支柱3へ取付けできる。
【0014】このような構造により支柱3に取付けた梁
2に対して、図1に示すように、その長さに略適合した
屋根体1を載置させてネジ止めされている。屋根体1は
上記梁2に沿った湾曲状とされており、この梁2と略同
一の長さを有し、かつその前後部を上記2本の梁2より
突出状とさせて、その下方に2台の車Aを十分に駐車し
得るスペースを形成している。この屋根体1は、前後枠
5、6と左右の側枠7、8とよりなる枠体内に格子状の
桟9を設けて、この桟9の間に透光部材たる屋根パネル
10を複数並設してなるものである。
【0015】ここで、本実施形態の屋根体1は、始めか
ら1台用の屋根体1の略2倍の長さの屋根体1として形
成されており、1台用のものを2組対向状に配置する場
合に比べ、屋根体1同士の連結作業をなくすことができ
る。
【0016】次に本カーポートの製造方法をその順番に
沿って順次説明する。まず、上記梁2を左右略均等に湾
曲させる。すなわち図4・5に示すように、梁2の両端
部17、18を任意の湾曲装置の保持アームBにより保
持し、この両端部17、18を介して梁2を湾曲装置に
より押圧して、この梁2を全長に渡って湾曲させる。こ
こで、梁2の湾曲は、この梁2が左右略均等となるよう
に、すなわち梁2の長手方向の中央を基準として左右略
対象形状となるように行われるもので、このように梁2
の両端部17、18を保持しつつ押圧した結果、これら
両端部17、18は直線状のまま残される。なお上記梁
2は湾曲させた状態において車Aの2台分の幅の長さを
有する。
【0017】上記梁2を左右両側に配置した支柱3,3
に取付ける。すなわち、図2に示すように、この梁2を
前後に適宜間隔で2本並設し、各梁2をその左右両側に
配置した支柱3,3に取付けて、両側支持タイプのカー
ポートの骨組みを形成する。ここで、上記梁2の支柱3
への取付け前に、梁2の端部17、18の両方あるいは
片方を適宜切断し、梁2の長さ調整を行う。そして梁2
に上記屋根体1を載置しネジ止めして、作業が完了す
る。
【0018】
【発明の効果】上記したように請求項1記載の本発明
は、左右の支柱を車2台分の幅以上の間隔を空けて立設
してなり、梁を車2台分の幅以上の長さでかつ湾曲状と
し、この梁を連結金具を介して支柱に取付けてなり、梁
には、該梁の長さに略適合した幅の屋根体を載置してな
ることにより、1台分のカーポート2組をつなぎ合わせ
る場合に必要となる屋根体同士の接続作業等を省略で
き、組立て施工が非常に容易となる。また当初より両端
支持タイプの仕様とできるので、1台分のカーポートに
用いるような太径の梁等でなく細径の梁等を用いること
ができ、製造コストを低減することができる。
【0019】さらに請求項2に記載の本発明は、梁の左
右の両端部を直線状としてなることにより、この直線部
を任意の長さに切詰めて梁の長さを調整することにより
常に同じ角度で梁を支柱に取付けることができるので、
梁の長さ調整を確実で容易に行うことができる。
【0020】さらに請求項3記載の本発明は、連結金具
を支柱側部と直線状の梁側部とから形成してなり、この
支柱側部を支柱の内部に略納めると共に、梁側部を梁の
内部に略納めることにより、梁の各端部に連結金具を取
付けた後、この各連結金具を左右の支柱に納めるだけで
梁を支柱に取付けることができるので、従来のネジ止め
や梁の仮支持を行うことなく取付け作業ができ、取付け
作業を極めて効率のよいものにできる。
【0021】さらにまた請求項4記載の本発明は、支柱
の上端内側部には上向きコ字状の切欠き部を設けてな
り、この切欠き部に連結金具の梁側部を略納めることに
より、梁を支柱に取付けてなることにより、梁に連結金
具を装着して支柱内に落し込むだけで、連結金具が切欠
き部を介して支柱に固定され、梁の取付け作業を極めて
容易に行うことができる。
【0022】しかも請求項5記載の本発明は、上記左右
の支柱を車2台分の幅以上の間隔を空けて立設してな
り、梁を車2台分の幅以上の長さでかつ湾曲状とし、こ
の梁を連結金具を介して支柱に取付けてなり、梁に、そ
の長さに略適合した屋根体を載置させてなることによ
り、屋根体同士の連結作業等を行うことなくカーポート
を製造でき、作業が非常に容易となる。
【0023】しかもまた請求項6記載の本発明は、梁の
支柱への取付け前に、梁の端部の両方あるいは片方を適
宜切断し、梁の長さ調整を行ってなることにより、この
直線部を介して常に同じ角度で梁を支柱に取付けること
ができ、梁の長さ調整を確実で容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるカーポートの全体
斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2の支柱近傍の要部分解斜視図である。
【図4】梁を湾曲する前の概念図である。
【図5】梁を湾曲した直後の概念図である。
【符号の説明】
A 車 B 保持アーム 1 屋根体 2 梁 3 支柱 5、6 前後枠 7、8 左右の側枠 9 桟 10 屋根パネル 11 連結金具 15 切欠き部 17、18 端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 弘 東京都江東区木場2丁目7番23号 新日軽 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根体を支持する梁をその左右両側の支
    柱に取付けてなる下記要件を備えたことを特徴とするカ
    ーポート。 (イ)上記左右の支柱を車2台分の幅以上の間隔を空け
    て立設してなる。 (ロ)上記梁を車2台分の幅以上の長さでかつ湾曲状と
    し、この梁を連結金具を介して上記支柱に取付けてな
    る。 (ハ)上記梁には、該梁の長さに略適合した幅の屋根体
    を載置してなる。
  2. 【請求項2】 上記梁の左右の両端部を直線状としてな
    ることを特徴とする請求項1に記載のカーポート。
  3. 【請求項3】 上記連結金具を支柱側部と直線状の梁側
    部とから形成してなり、この支柱側部を上記支柱の内部
    に略納めると共に、梁側部を上記梁の内部に略納めるこ
    とにより、上記梁を支柱に取付けてなることを特徴とす
    る上記請求項2記載のカーポート。
  4. 【請求項4】 上記支柱の上端内側部には上向きコ字状
    の切欠き部を設けてなり、この切欠き部に上記連結金具
    の梁側部を略納めることにより、上記梁を支柱に取付け
    てなることを特徴とする上記請求項3記載のカーポー
    ト。
  5. 【請求項5】 屋根体を支持する梁をその左右両側の支
    柱に取付けてなる下記工程からなることを特徴とするカ
    ーポートの製造方法。 (イ)上記左右の支柱を車2台分の幅以上の間隔を空け
    て立設してなる。 (ロ)上記梁を車2台分の幅以上の長さでかつ湾曲状と
    し、この梁を連結金具を介して上記支柱に取付けてな
    る。 (ハ)上記梁に、その長さに略適合した屋根体を載置さ
    せてなる。
  6. 【請求項6】 上記梁の支柱への取付け前に、上記梁の
    端部の両方あるいは片方を適宜切断し、梁の長さ調整を
    行ってなることを特徴とする上記請求項5記載のカーポ
    ートの製造方法。
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