JP3644449B2 - 簡易建物 - Google Patents

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Description

本発明は、本発明は、カーポート等の簡易建物に関する。
この種の簡易建物では、梁の長さは屋根の間口と略同寸法であった。このため、梁を支える柱は屋根の間口の両端と同じかそれよりも内側にあった。即ち、柱は屋根の真下の位置に限られていた。
しかし、屋根の真下に柱がある場合、車を屋根の下に止めるとき等に、車の出入りに際して柱が邪魔になることがあった。また、屋根の間口寸法により柱の設置位置が定まっているので、地面に水道管等の障害物がある場合や敷地の形状等の敷地条件によっては、柱が立てられない場所があるため、簡易建物の設置場所に制約があった。
そこで、本発明は、柱が邪魔になるのを防止でき且つ設置位置の自由度が高い簡易建物の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、屋根と、梁と2本の柱とで構成したフレームと、梁に屋根を吊り下げる取付具とを備え、屋根の桁には被取付部が桁の長手方向に沿って設けられており、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、梁は屋根の間口寸法より長く且つ梁の長手方向に沿って取付部を有し、取付具は桁の被取付部の長手方向の任意の位置と梁の取付部の長手方向の任意の位置との間に取付自在であり且つ梁に対して屋根を水平方向の所定角度で固定自在にしてあることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、屋根と、梁と2本の柱とで構成したフレームと、梁の上に屋根を載置した状態で固定する固定具とを備え、屋根の桁には被取付部が桁の長手方向に沿って設けられており、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、梁は屋根の間口寸法より長く且つ梁の長手方向に沿って取付部を有し、固定具は桁の被取付部の長手方向の任意の位置と梁の取付部の長手方向の任意の位置との間に固定自在であり且つ梁に対して屋根を水平方向の所定角度で固定自在にしてあることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、フレームは前フレームと後フレームとからなり、前フレームの梁の長さは後フレームの梁の長さよりも長く設けていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、屋根と、梁と2本の柱とで構成した前後のフレームとを備え、前後のフレームは梁の長さが屋根の間口寸法より長く設けてあり、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、前後のフレームに屋根を取り付けた状態で屋根を前後方向、梁の長手方向及び屋根の桁が梁に対して傾斜する方向の何れの方向にもずらして固定自在にしてあることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、屋根と、梁と2本の柱とで構成した前後のフレームとを備え、前後のフレームは梁の長さが屋根の間口寸法より長く設けてあり、前フレームの梁の長さは後フレームの梁の長さよりも長く設けてあり、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、前後のフレームに屋根を取り付けた状態で屋根を前後方向にずらして固定自在にしてあることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、屋根と、梁と2本の柱とで構成した前後のフレームとを備え、前後のフレームは梁の長さが屋根の間口寸法より長く設けてあり、前フレームの梁の長さは後フレームの梁の長さよりも長く設けてあり、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、前後のフレームに屋根を取り付けた状態で屋根を梁の長手方向にずらして固定自在にしてあることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、屋根と、梁と2本の柱とで構成した前後のフレームと、梁に屋根を吊り下げる取付具とを備え、前後のフレームは梁の長さが屋根の間口寸法より長く設けてあり、前フレームの梁の長さは後フレームの梁の長さよりも長く設けてあり、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、前後のフレームに屋根を取り付けた状態で屋根を梁に対して屋根の桁が傾斜する方向にずらして固定自在にしてあることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、梁に屋根を吊り下げる場合において、屋根は梁の長手方向に加えて桁の長手方向にも設置位置をずらすことができるので、屋根の取付位置の自由度が高い。これにより、柱の立設位置の自由度も高い。
梁を支える柱が屋根の真下よりも外側に立設してあるので、柱が邪魔にならずに屋根の下の空間を広く利用できる。
梁に対して屋根を所定角度で固定自在にしてあるので、屋根の桁を梁に対して斜めにすることができ、敷地条件に応じて屋根の取付位置を調整できる。従って、敷地形状に合う屋根の取り付けができ、外観が良いとともに、デッドスペースを少なくして敷地の有効利用を図ることができる。
梁の長さを屋根の間口寸法よりも長くしてあるので、屋根の取付位置を梁の長さ内で変えることができるとともに、梁の長さを変えることにより柱の立設位置を自由に変えることができる。
梁や柱は共通のものを用い、屋根だけを変えることができるから、異なる種類の屋根を用いる場合にも屋根のみを変えればよいので、好みに応じた簡易建物を低いコストで提供できる。
請求項2に記載の発明によれば、梁の上に屋根を載せる場合において、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、屋根を梁の上に据え置きした状態で梁に固定するので、屋根の取り付けが簡単である。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、前フレームの梁の長さを後フレームの梁の長さよりも長く設けてあるので、前フレームの柱の間隔を広く取ることができ、柱が車の出入りの邪魔にならない。
請求項4に記載の発明によれば、屋根は前後方向及び梁の長手方向に設置位置をずらすことができるので、屋根の取付位置の自由度が高く、柱の設置位置の自由度が高い。
また、屋根の桁を梁に対して斜めに取り付けでき、敷地形状に合う屋根の取り付けができ、外観が良いとともに、デッドスペースを少なくして敷地の有効利用を図ることができる。
梁の長さを屋根の間口寸法よりも長くすることにより、屋根の取付位置を梁の長さ内で変えることができるとともに、梁の長さを変えることにより柱の立設位置を自由に変えることができる。
梁を支える柱が屋根の真下よりも外側に立設してあるので、柱が邪魔にならずに屋根の下の空間を広く利用できる。
請求項5に記載の発明によれば、屋根は前後方向にずらして固定できるので、前後方向における屋根の取付位置の自由度が高い。これにより、前後方向における柱の立設位置の自由度も高い。
前フレームの梁の長さを後フレームの梁の長さよりも長く設けてあるので、前フレームの柱の間隔を広く取ることができ、柱が車の出入りの邪魔にならない。
梁の長さを屋根の間口寸法よりも長くすることにより、屋根の取付位置を梁の長さ内で変えることができるとともに、梁の長さを変えることにより柱の立設位置を自由に変えることができる。
梁を支える柱が屋根の真下よりも外側に立設してあるので、柱が邪魔にならずに屋根の下の空間を広く利用できる。
請求項6に記載の発明によれば、屋根は梁の長手方向にずらして固定できるので、梁の長手方向における屋根の取付位置の自由度が高い。これにより、梁の長手方向における柱の立設位置の自由度も高い。
前フレームの梁の長さを後フレームの梁の長さよりも長く設けてあるので、前フレームの柱の間隔を広く取ることができ、柱が車の出入りの邪魔にならない。
梁の長さを屋根の間口寸法よりも長くすることにより、屋根の取付位置を梁の長さ内で変えることができるとともに、梁の長さを変えることにより柱の立設位置を自由に変えることができる。
梁を支える柱が屋根の真下よりも外側に立設してあるので、柱が邪魔にならず且つ屋根の下の空間を広く利用できる。
請求項7に記載の発明によれば、梁に屋根を吊り下げる状態において、屋根は梁に対して桁が傾斜する方向にずれた位置に固定できるので、敷地形状に合う屋根の取り付けができ、外観が良いとともに、デッドスペースを少なくして敷地の有効利用を図ることができる。
前フレームの梁の長さを後フレームの梁の長さよりも長く設けてあるので、前フレームの柱の間隔を広く取ることができ、柱が車の出入りの邪魔にならない。
梁の長さを屋根の間口寸法よりも長くすることにより、屋根の取付位置を梁の長さ内で変えることができるとともに、梁の長さを変えることにより柱の立設位置を自由に変えることができる。
梁を支える柱が屋根の真下よりも外側に立設してあるので、柱が邪魔にならずに屋根の下の空間を広く利用できる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1〜図16を参照して本発明の第1実施の形態を説明する。本実施の形態にかかる簡易建物1は、カーポートである。簡易建物1は、梁3と、柱5と、屋根7とから構成されており、屋根7は梁3に吊下げて固定されている。
梁3は、両端を柱5間に固定しており、梁3と2本の柱5とでフレーム9を構成し、このフレーム9は、間口の前後に設けている。前後のフレーム9、9は、各梁3の長さW1、W2が屋根7の間口寸法Mよりも長い。このように、梁3の長さW1、W2を屋根の間口寸法Mよりも長くすることにより、屋根7の取付位置を梁3の長さ内で変えることができるとともに、梁3の長さを変えることにより、柱5の立設位置を変えることができる。また、梁3を支える柱5が屋根の真下よりも外にあるので、柱5が邪魔にならず且つ屋根7の下の空間を広く利用することができる。
更に、本実施の形態では、間口の前にある前フレーム9は梁3の長さW1が後フレーム9の梁3の長さW2よりも長くなっている。即ち、図4に示すように、敷地の形状や条件によっては車の出入り口を広く取る必要があり、前フレーム9の柱5の間隔を広く取ることによって、柱5が車の出入りの邪魔にならない。また、柱5の立設場所が制限されないから、カーポートの施工において人や車の動線、視線を考慮して柱位置を設定すれば、両側支持式カーポートの視覚的安心感を得られるとともに片側支持式カーポートの開放感を得ることができる。
また、図4に示すように、車の乗降の際にも柱5が邪魔にならないように車と柱5との距離を十分に広くとることができる。したがって、車椅子等からの乗降もし易い。
屋根7は、湾曲したドーム型であり、その両桁11を取付具13で固定している。取付具13は、垂下部材15と傾斜部材17とを備えており、垂下部材15の上端15aと傾斜部材17の上端17aとを梁3に固定し、垂下部材15の下端15bと傾斜部材17bの下端17bを屋根7の桁11に固定している。垂下部材15と傾斜部材17とで桁11を固定することにより、屋根7の横揺れを防止して安定に屋根7を固定することができる。屋根7はフレーム9の梁に取り付けるものであるから、屋根7のみを替えることができる。したがって、形状や寸法種類の異なる屋根7を用いる場合にも柱5及び梁3は共通のものを用いることができる。
屋根7には、雨樋19が間口方向に沿って両桁11、11に渡って設けられており、間口方向の一方の桁11側に流れた雨水を他方の桁11側に案内している。この雨樋19は他方の桁11側の柱5に取り付けられた垂直方向の雨樋から地面に排水される。従って、一方の桁11側に流れた雨水がそのまま垂れ落ちることがない。
次に、梁3と屋根7との固定について説明する。梁3には長手方向に沿って屋根7の取付部21を設けている。取付部21は溝であり、溝の開口部には係合部23が形成されており、梁側固定具25が取付部21に係合したまま取付部21を長手方向に移動可能になっている。尚、図5において、一点鎖線で抜き出して示しているのは梁3の断面図である。
屋根の桁11には、被取付部27が桁11の長手方向に沿って設けられている。被取付部27は溝であり、図14に示すように、被取付部27には係合部29が設けられて桁側固定具31が被取付部27に係合したまま桁11の長手方向に移動可能になっている。
梁側固定具25は2つあり、一方の梁側固定具25には垂下部材15の上部15aが固定されており、他方の梁側固定具25には傾斜部材17の上部17aが固定されている。桁側固定具31には、垂下部材の下部15bと傾斜部材の下部17bが固定されている。 梁側固定具25は、図11に示すような2枚の裏板39、図16に示す受け部材34の間に、図10に示すような略半円形状の保持部材43を2枚並べて略円形とした状態で挟んでボルト44で止めている。裏板39は梁3の取付部21に係止されており、2つの保持部材43は対峙して設け、垂下部材15の上部15aを挟んで保持している。受け部材34は垂下部材15の上部15aを受けている。同様に傾斜部材17においても、2つの保持部材43は傾斜部材17の上部17aを挟んで保持しているとともに受け部材34で傾斜部材17の上部17aを受けている。
各保持部材43には、円周方向に沿う長孔状のボルト挿通孔42が形成されており、ボルト挿通孔42には、裏板39のねじ孔40と、受け部材34のねじ孔34aに螺合するボルト44が挿通される。保持部材43はボルト挿通孔42の範囲で回転方向に位置を変えることが可能である。
このように、梁3の長手方向に取付部21を設けるとともに、桁11の長手方向に被取付部27を設けることにより、梁3に対する桁11の位置を間口の左右方向や出入方向(前後)に自由に決めることができる。更に、保持部材43の角度を変えられるから、梁3に対して桁11が垂直方向でなく斜めになっても取り付けができる。換言すれば、梁3対して屋根7を所定角度を持って取り付けでき、屋根7を斜め取り付けできる。
桁側固定具31は、傾斜部材17の下部17bと垂下部材15の下部15bとを保持可能な保持部材38と、被取付部27に係止する裏板45と、傾斜部材17の下部17bを押える押部材47を備えており、保持部材38と裏板45と押部材47とをボルト48で止めている。
保持部材38には、挿通孔49が形成されており、垂下部材15の下部15bが嵌入されている。挿通孔49には垂下部材15の下部15bに突設された係合部51が係合する被係合部53が形成されている。被係合部53には垂下部材15の係合部51を挿入した後、保持部材38を回すことにより係合部51が保持部材38に係止して抜けないように保持する。傾斜部材17の下部15bは、断面円弧形状の保持溝55に載置されて、押部材47で保持溝55内に押えられている。
垂下部材15の下部15bの両端は、それぞれ桁側固定具31で固定されており、傾斜部材17の下部17bは2つの桁側固定具31で固定されているが、合計3個の桁側固定具31を用いて、一つの桁側固定具31では垂下部材15と傾斜部材17とを共通して止めているので、4個所の固定を3つの桁側固定具31でおこなうことができる。
次に、本実施の形態にかかる簡易建物1の施工及び作用を説明する。梁3の両端にそれぞれ柱5を取り付けて略コ字形状のフレーム9を組み立てる。次に、柱5を固定してフレーム9を立てる。梁3の長手方向の長さW1、W2は、屋根7の間口Mよりも長いが、前側フレーム9と後側フレーム9との梁3は同じ長さであっても良いし、異なる長さであってもよい。本実施の形態では、図4に示すように、前フレーム9の梁3は後フレーム9よりも長く、前フレーム9の一方の柱5は玄関ポーチ62を越えた位置に立てている。尚、柱5の位置に水道管等の障害がある場合には、障害を避けた長さの梁3を用いて柱5を立設できるので、敷地条件に応じた施工ができる。
フレーム9を立ち上げ後、各フレーム9の梁3に屋根7を吊下げた状態で取り付ける。取り付けは、梁3の下面側に設けた取付部21に2つの梁側固定具25、25を係合させて、ボルト44を緩く止めておく。一方の梁側固定具25には垂下部材15の上部15aを取り付け、他方の梁側固定具25には、傾斜部材17の上部17aを取り付けてある。 屋根7の桁11には、被取付部27に沿う任意の位置に、垂下部材15と傾斜部材17との下部を保持する保持部材38が取り付け可能であり、所定の位置で保持部材38と裏板45と押部材47とをボルト48で締め付けて固定する。尚、垂下部材15のみを固定する桁側固定具31と傾斜部材17のみを固定する桁側固定具31もボルト締めし、合計3個の桁側固定具31を桁11に固定する。
梁側固定具25も位置決めしたところで、ボルト締めして固定するが、屋根7の取付位置を前後に移動させたい場合には、桁11の被取付部27に沿って桁側固定具31が移動可能であるから、桁側固定具31の位置を桁11に対して相対的に移動させることにより、前後にずらした位置に屋根の取り付けができる。
一方、屋根7を梁3の長手方向にずらした位置で取り付ける場合には、2つの梁側固定具25を梁3の取付部21に沿って移動し、任意の位置でボルト締めすることにより、梁3の長手方向における任意の位置で屋根7を取り付けることができる。
更に、図7及び図8に示すように、梁3に対して屋根7の桁11が傾斜する位置(屋根7を斜めにした位置)で取り付ける場合には、桁側固定具31を桁11に沿ってずらすとともに、梁側固定具25の保持部材43を梁3に対して所定角度回動した位置でボルト44を締めつけて固定する。
次に、他の実施の形態を説明するが、以下の説明において、上述した実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略する。
図17に示す実施の形態では、バルコニー61が車庫の屋根の略半分を構成しているため、簡易建物1の屋根7とバルコニー61とで車庫の屋根としている場合であり、簡易建物の屋根7は、梁3の略半分の長さにしたものである。この実施の形態では、敷地にある建物の条件に合わせて、形状や大きさを変えた屋根7を取り付けることができる。
図18に示す実施の形態では、屋根7を2つ吊下げた例を示すものである。屋根7は2つに限らず、いくつ吊下げるものであってもよい。即ち、同じ梁3に必要に応じて一つ取付てもよいし、2つ取り付けてもよく、寸法の小さい屋根7を用いることにより、梁3の一部に屋根を付けたり全体にわたって取り付けたりでき、バリエーションが豊富になる。 図19に示すものでは、簡易建物1の屋根7の横に玄関アプローチ64がある場合に、玄関アプローチ64の上にパーゴラ57を取り付けたものである。即ち、簡易建物1の設置スペースの横が玄関アプローチ64なっている場合に、簡易建物の柱を玄関アプローチ64の邪魔にならないように、玄関アプローチ64を越えた位置に立設するとともに、梁に屋根を取り付けていない部分にパーゴラ57を取り付けることにより、梁3の余った部分を有効利用することができる。また、玄関アプローチ部分64の上にパーゴラ57を設けることにより、玄関アプローチ64を植栽で演出できる。更に、パーゴラ57用の柱を別途設ける必要がないので、柱を少なくすることができる。尚、玄関アプローチ64の上にはパーゴラ57に替えて、雨をよけるための通常の屋根7を取り付けてもよい。
図20〜図27を参照して、梁3の上に屋根7を取り付ける場合の取り付けについて説明する。この実施の形態では、梁3の上面に屋根7の取付部21が梁3の長手方向に沿って設けられているとともに、桁11の下面に被取付部27が設けてあり、取付部21と被取付部27とを固定具で固定するものである。梁3の上に屋根7を載せる場合にも上述した実施の形態と同様に、屋根7を前後や間口方向、更に斜めに取り付けできる。
図20〜図27で説明する実施の形態においても、上述した実施の形態で用いた柱5と、梁3と、桁11と同じものを用いている。即ち、梁3の上部に取付部21が設けられており、桁11の下部には被取付部27が設けられている。桁11の下部にある溝には、梁置部材71を嵌合しており、梁3の上面に安定に載置できるようしている。
この梁置部材71は、中空を有する略四角柱状であり、側部に突設部73を形成しており、突設部73は取付部21と後述する固定具75との間に介在されている。
固定具75は、梁3と桁11とを固定するものであり、取付部21に係合する係合部材74と、係合部材を桁11にねじ止めするボルト77及びナット79とを備えている。係合部材74は取付部21に係止する鉤状の係止部81とボルト77の挿通孔83とを備えている。ボルト77の頭77aは、桁11の被取付部27に取り付られている。被取付部27は桁11の長手方向に沿って設けた係合溝であり、ボルト77の頭77aが係合して桁11に保持されている。ボルト77のねじ部にはナット79が螺合されている。本実施の形態では、ナット79は袋ナットである。
本実施の形態では、図22及び図24に示すように、梁3に対して桁11を略直角に取り付ける場合には、桁11の下部に梁置部材71を嵌め、梁3の上に載置した後、固定具75の係止部81を梁3の取付部21に係止し、固定具75のボルト挿通孔83にボルト77を挿通して、ナット79を締め付ける。これにより、簡単に梁3に屋根7を据え置きした状態で固定することができる。
一方、梁3に対して桁11が傾斜するように、屋根7を梁3に対して斜めに取り付ける場合には、ボルト77にナット79を軽くとめて、図25に示すように屋根7を斜めに移動すると、係合部材74が梁3の取付部21に沿ってスライドし、ボルト77も被取付部27に沿ってスライドするので、その位置でナットを締め付けて固定する。これにより、梁3に屋根7が斜めになった状態で屋根7を取り付けることができる。
上述した実施の形態から明らかなように、梁3にはその下部と上部とにそれぞれ取付部21を設けており、桁11にもその上部と下部とにそれぞれ被取付部27を設けているので、同じ梁3と屋根7と柱5とを用い、固定具25、31、75を替えるだけで、屋根7を梁3に吊下げたり、梁3の上に据え置いて固定することができる。
図28は、他の実施の形態にかかる簡易建物1を示すものであり、屋根を吊下げる場合に平坦なパネル状の屋根を吊下げた例を示すものである。このように、本発明では、屋根の形状や種類は限定されず、柱5と梁3とは同じものを使用して屋根のみを所望の種類のものを用いることができる。
図29は、梁3の上に屋根7を載せて取り付ける場合であって、ドーム型の屋根7とパーゴラ57とを取り付けたものである。このように、梁3の上に屋根7を載せて取り付ける場合にも、梁3の上に据え置いて取り付ける屋根7の種類や形状等は制限されないとともに、柱5と梁3は同じものを使用して異なる種類の屋根7を用いるほか、屋根7の横にパーゴラ57等の他の種類の屋根を取り付けるものであってもよい。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、簡易建物1は、カーポートに限らず、サイクルポートや、通路シェルター、物置等であってもよい。
梁3には、その上部と下部との両方に取付部21を設けたがいずれか一方のみに取付部21を設けるものであってもよいし、これに対応して桁11も下部と上部とのいずれか一方にのみ被取付部27を設けるものであってもよい。
梁3に設ける取付部21及び桁11に設ける被取付部27は、それぞれ梁3や桁の上面又は下面に設けることに限らず、側面に設けてもよい。
梁3と柱5を固定したフレーム9の数は2つに限らず、いくつでもよい。
垂下部材15や傾斜部材17は、棒状のものに限らず、板状や角パイプまたはアングルであってもよい。
傾斜部材17の傾斜方向は、一方の桁11及び他方の桁11で反対になる方向(一方の桁11と他方の桁11とに設けた傾斜部材17、17がハの字を形成する方向)に限らず、同じ方向(傾斜部材17、17が略平行になる方向)に設けてもよい。
垂下部材15及び傾斜部材17はそれぞれの下部を2個所で固定したが、1個所で固定するものであってもよい。
図4に示す簡易建物を間口の前側から見た正面図である。 図4に示す簡易建物の側面図である。 図4の簡易建物の平面図である。 簡易建物を敷地に施工した平面図である。 梁と屋根の桁との取付部分を示す断面図である。 梁と屋根の桁との取付部分を示す平面図である。 敷地条件が異なる場合に簡易建物を施工した平面図である。 屋根を梁に対して斜めに取り付けた場合の取付部分を示す平面図である。 図8に示す取付部分の側面図である。 梁側固定具の保持部材の平面図である。 梁側固定具の裏板の平面図である。 傾斜部材の正面図である。 垂下部材の正面図である。 桁の被取付部に桁側固定具を取り付けた状態を示す断面図である。 桁側固定具の保持部材の図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 梁側固定具の受け材の平面図である。 他の実施の形態にかかる簡易建物を施工した平面図である。 他の実施の形態にかかる簡易建物を施工した側面図である。 他の実施の形態にかかる簡易建物の平面図である。 屋根を梁に据え置き固定する場合の簡易建物の正面図である。 屋根を梁に据え置き固定する場合の梁と屋根の桁との取付部分を示す断面図である。 図21に示す梁と屋根の桁との取付部分を示す平面図である。 図21に示す梁と屋根の桁との取付部分を、梁の断面方向で切断して示す図である。 図21に示す梁と屋根の桁との取付部分を示す分解斜視図である。 図21に示す屋根を梁に対して斜めに取り付けた場合の取付部分を示す平面図である。 係合部材の図であり、(a)は平面図(b)は正面図(c)は側面図である。 梁置部材の図であり、(a)は側面図(b)は正面図である。 屋根を梁に吊下げる場合における他の実施の形態にかかる簡易建物の斜視図である。 屋根を梁に据え置き固定する場合における他の実施の形態にかかる簡易建物の斜視図である。
符号の説明
1 簡易建物
3 梁
5 柱
7 屋根
11 桁
15 垂下部材
17 傾斜部材
21 取付部
27 被取付部
M 間口寸法
W1、W2 梁の長手寸法

Claims (7)

  1. 屋根と、梁と2本の柱とで構成したフレームと、梁に屋根を吊り下げる取付具とを備え、屋根の桁には被取付部が桁の長手方向に沿って設けられており、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、梁は屋根の間口寸法より長く且つ梁の長手方向に沿って取付部を有し、取付具は桁の被取付部の長手方向の任意の位置と梁の取付部の長手方向の任意の位置との間に取付自在であり且つ梁に対して屋根を水平方向の所定角度で固定自在にしてあることを特徴とする簡易建物。
  2. 屋根と、梁と2本の柱とで構成したフレームと、梁の上に屋根を載置した状態で固定する固定具とを備え、屋根の桁には被取付部が桁の長手方向に沿って設けられており、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、梁は屋根の間口寸法より長く且つ梁の長手方向に沿って取付部を有し、固定具は桁の被取付部の長手方向の任意の位置と梁の取付部の長手方向の任意の位置との間に固定自在であり且つ梁に対して屋根を水平方向の所定角度で固定自在にしてあることを特徴とする簡易建物。
  3. フレームは前フレームと後フレームとからなり、前フレームの梁の長さは後フレームの梁の長さよりも長く設けていることを特徴とする請求項1又は2に記載の簡易建物。
  4. 屋根と、梁と2本の柱とで構成した前後のフレームとを備え、前後のフレームは梁の長さが屋根の間口寸法より長く設けてあり、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、前後のフレームに屋根を取り付けた状態で屋根を前後方向、梁の長手方向及び屋根の桁が梁に対して傾斜する方向の何れの方向にもずらして固定自在にしてあることを特徴とする簡易建物。
  5. 屋根と、梁と2本の柱とで構成した前後のフレームとを備え、前後のフレームは梁の長さが屋根の間口寸法より長く設けてあり、前フレームの梁の長さは後フレームの梁の長さよりも長く設けてあり、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、前後のフレームに屋根を取り付けた状態で屋根を前後方向にずらして固定自在にしてあることを特徴とする簡易建物。
  6. 屋根と、梁と2本の柱とで構成した前後のフレームとを備え、前後のフレームは梁の長さが屋根の間口寸法より長く設けてあり、前フレームの梁の長さは後フレームの梁の長さよりも長く設けてあり、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、前後のフレームに屋根を取り付けた状態で屋根を梁の長手方向にずらして固定自在にしてあることを特徴とする簡易建物。
  7. 屋根と、梁と2本の柱とで構成した前後のフレームと、梁に屋根を吊り下げる取付具とを備え、前後のフレームは梁の長さが屋根の間口寸法より長く設けてあり、前フレームの梁の長さは後フレームの梁の長さよりも長く設けてあり、柱は屋根の真下よりも外側に立設してあり、前後のフレームに屋根を取り付けた状態で屋根を梁に対して屋根の桁が傾斜する方向にずらして固定自在にしてあることを特徴とする簡易建物。
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