JP2662536B2 - 切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構造 - Google Patents
切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構造Info
- Publication number
- JP2662536B2 JP2662536B2 JP3085936A JP8593691A JP2662536B2 JP 2662536 B2 JP2662536 B2 JP 2662536B2 JP 3085936 A JP3085936 A JP 3085936A JP 8593691 A JP8593691 A JP 8593691A JP 2662536 B2 JP2662536 B2 JP 2662536B2
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- steel frame
- fixed
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- gable
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物における切妻型
鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構造に関するもので
ある。
鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構造に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来、切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋
根材架設構造としては、（１）図１０に示すように、鉄
骨架構１における大梁６に、多数の小梁２を円弧線上に
並ぶように架設し、長尺屋根材４を円弧状に彎曲した状
態で各小梁２の上部にわたって架設固定した構造、
（２）図１１に示すように、鉄骨架構１における大梁６
を円弧状に彎曲し、その大梁６に多数の小梁２を架設固
定し、長尺屋根材４を円弧状に彎曲した状態で各小梁２
の上部にわたって架設固定した構造が知られている。
根材架設構造としては、（１）図１０に示すように、鉄
骨架構１における大梁６に、多数の小梁２を円弧線上に
並ぶように架設し、長尺屋根材４を円弧状に彎曲した状
態で各小梁２の上部にわたって架設固定した構造、
（２）図１１に示すように、鉄骨架構１における大梁６
を円弧状に彎曲し、その大梁６に多数の小梁２を架設固
定し、長尺屋根材４を円弧状に彎曲した状態で各小梁２
の上部にわたって架設固定した構造が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記（１）の円弧状屋
根材架設構造の場合は、屋根勾配方向に並ぶ小梁２にお
ける大梁６からの上方突出量が変化するので、大梁６と
小梁２とを連結するガセットプレート（図示を省略し
た）の寸法および形状が各小梁ごとに異なり、そのため
鉄骨架構の製作および組立てが煩雑である。
根材架設構造の場合は、屋根勾配方向に並ぶ小梁２にお
ける大梁６からの上方突出量が変化するので、大梁６と
小梁２とを連結するガセットプレート（図示を省略し
た）の寸法および形状が各小梁ごとに異なり、そのため
鉄骨架構の製作および組立てが煩雑である。
【０００４】また前記（２）の円弧状屋根材架設構造の
場合は、大剛性の多数の大梁６に均一な曲げ加工を施さ
ねばならないので、大型の曲げ加工装置を必要とし、か
つ大梁６の曲げ加工が煩雑である。本発明は、前記の課
題を解決した切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設
構造を提供することを目的とする。
場合は、大剛性の多数の大梁６に均一な曲げ加工を施さ
ねばならないので、大型の曲げ加工装置を必要とし、か
つ大梁６の曲げ加工が煩雑である。本発明は、前記の課
題を解決した切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設
構造を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明では、長尺屋根材を使用した切妻型鉄骨架構
に対する円弧状屋根材架設構造の加工，組立て製作を容
易にするために、切妻型に構成された鉄骨架構１におけ
る屋根勾配に直交する各小梁２の上部に、小梁長手方向
に間隔をおいて配置された多数の連結金具３の下部を直
接または間接的に固定し、屋根勾配方向に並ぶ連結金具
３の上部を円弧線上に配置し、長尺屋根材４を円弧状に
彎曲した状態で各連結金具３の上部に直接固定する。ま
た屋根勾配方向に並ぶ各連結金具３として同一長さのも
のを使用する場合は、小梁２と連結金具３の下部との間
に、高さ調整用スペーサ５を介在させて固定するとよ
い。
め、本発明では、長尺屋根材を使用した切妻型鉄骨架構
に対する円弧状屋根材架設構造の加工，組立て製作を容
易にするために、切妻型に構成された鉄骨架構１におけ
る屋根勾配に直交する各小梁２の上部に、小梁長手方向
に間隔をおいて配置された多数の連結金具３の下部を直
接または間接的に固定し、屋根勾配方向に並ぶ連結金具
３の上部を円弧線上に配置し、長尺屋根材４を円弧状に
彎曲した状態で各連結金具３の上部に直接固定する。ま
た屋根勾配方向に並ぶ各連結金具３として同一長さのも
のを使用する場合は、小梁２と連結金具３の下部との間
に、高さ調整用スペーサ５を介在させて固定するとよ
い。
【０００６】
【実施例】図１ないし図４は本発明の第１実施例を示す
ものであって、切妻型に構成された柱７，大梁６および
小梁２からなる鉄骨架構１における屋根勾配に直交する
各小梁２の上部に、多数の連結金具３が小梁長手方向に
一定間隔で配置され、棟部および軒部の小梁２の上面
に、前記連結金具３の下部が溶接により固定され、かつ
棟部と軒部との間にある中間の小梁２の上面と、連結金
具３の下部との間に、溝形断面の鋼製高さ調整用スペー
サ５が介在されて溶接により固定され、さらに大梁６の
上方に位置する連結金具３の下部と大梁６の上面との間
に、溝形鋼からなる支持台８と高さ調整用スペーサ５と
が介在されて溶接により固定され、屋根勾配方向に並ぶ
連結金具３の上部は円弧線上に配置され、各連結金具３
は同一寸法に設定されている。
ものであって、切妻型に構成された柱７，大梁６および
小梁２からなる鉄骨架構１における屋根勾配に直交する
各小梁２の上部に、多数の連結金具３が小梁長手方向に
一定間隔で配置され、棟部および軒部の小梁２の上面
に、前記連結金具３の下部が溶接により固定され、かつ
棟部と軒部との間にある中間の小梁２の上面と、連結金
具３の下部との間に、溝形断面の鋼製高さ調整用スペー
サ５が介在されて溶接により固定され、さらに大梁６の
上方に位置する連結金具３の下部と大梁６の上面との間
に、溝形鋼からなる支持台８と高さ調整用スペーサ５と
が介在されて溶接により固定され、屋根勾配方向に並ぶ
連結金具３の上部は円弧線上に配置され、各連結金具３
は同一寸法に設定されている。
【０００７】各連結金具３の上部に、屋根材支承台９と
それよりも低レベルに位置する押え金具支承台１０とが
設けられ、台形溝形断面の鋼製長尺屋根材４は円弧状に
彎曲され、その長尺屋根材４における巾方向の一側部の
フランジ１１は、各連結金具３における屋根材支承台９
に載置され、押え金具１２の上部に設けられた係止用フ
ック１３は、長尺屋根材４における巾方向の一端部に屈
曲形成された内側嵌込フック１４に外側から嵌合され、
前記押え金具１２の下部平板１５は、押え金具支承台１
０に載置されて、締付金具１６およびボルト１７により
固定され、隣り合う一方の長尺屋根材４における巾方向
の一端部の内側嵌込フック１４に、隣り合う他方の長尺
屋根材４における巾方向の一端部に屈曲形成された外側
嵌込フック１８が、係止用フック１３を挟んで圧着嵌合
されている。
それよりも低レベルに位置する押え金具支承台１０とが
設けられ、台形溝形断面の鋼製長尺屋根材４は円弧状に
彎曲され、その長尺屋根材４における巾方向の一側部の
フランジ１１は、各連結金具３における屋根材支承台９
に載置され、押え金具１２の上部に設けられた係止用フ
ック１３は、長尺屋根材４における巾方向の一端部に屈
曲形成された内側嵌込フック１４に外側から嵌合され、
前記押え金具１２の下部平板１５は、押え金具支承台１
０に載置されて、締付金具１６およびボルト１７により
固定され、隣り合う一方の長尺屋根材４における巾方向
の一端部の内側嵌込フック１４に、隣り合う他方の長尺
屋根材４における巾方向の一端部に屈曲形成された外側
嵌込フック１８が、係止用フック１３を挟んで圧着嵌合
されている。
【０００８】大梁６に溶接により固着されたガセットプ
レート１９と小梁２のウエブとにわたって、鋼製継手板
２０が重合され、その継手板２０とガセットプレート１
９および小梁２のウエブとはボルト２１により締付結合
されている。
レート１９と小梁２のウエブとにわたって、鋼製継手板
２０が重合され、その継手板２０とガセットプレート１
９および小梁２のウエブとはボルト２１により締付結合
されている。
【０００９】図５および図６は本発明の第２実施例を示
すものであって、第１実施例における溝形断面の長尺の
鋼製高さ調整用スペーサ５が省略され、それに代わって
屋根勾配方向に並ぶ連結金具３として異なる長さのもの
が用いられているが、その他の構成は第１実施例の場合
と同様である。
すものであって、第１実施例における溝形断面の長尺の
鋼製高さ調整用スペーサ５が省略され、それに代わって
屋根勾配方向に並ぶ連結金具３として異なる長さのもの
が用いられているが、その他の構成は第１実施例の場合
と同様である。
【００１０】図７ないし図９は本発明の第３実施例を示
すものであって、溝形断面の長尺の鋼製高さ調整用スペ
ーサ５が小梁２の上面に載置され、Ｌ形の取付金具２２
は、前記スペーサ５の巾方向の両側において、スペーサ
長手方向に間隔をおいて配置され、各取付金具２２は小
梁２の上面に溶接により固定され、前記スペーサ５とそ
の巾方向の両側に配置された取付金具２２とはボルト２
３により結合され、棟部の小梁２と連結金具３との間に
も長尺の高さ調整用スペーサ５が介在され、全ての連結
金具３の下部が前記スペーサ５の上面に溶接により固着
されているが、その他の構成は第１実施例の場合と同様
である。
すものであって、溝形断面の長尺の鋼製高さ調整用スペ
ーサ５が小梁２の上面に載置され、Ｌ形の取付金具２２
は、前記スペーサ５の巾方向の両側において、スペーサ
長手方向に間隔をおいて配置され、各取付金具２２は小
梁２の上面に溶接により固定され、前記スペーサ５とそ
の巾方向の両側に配置された取付金具２２とはボルト２
３により結合され、棟部の小梁２と連結金具３との間に
も長尺の高さ調整用スペーサ５が介在され、全ての連結
金具３の下部が前記スペーサ５の上面に溶接により固着
されているが、その他の構成は第１実施例の場合と同様
である。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、切
妻型に構成された鉄骨架構１における屋根勾配に直交す
る各小梁２の上部に、小梁長手方向に間隔をおいて配置
された多数の連結金具３の下部を直接または間接的に固
定し、屋根勾配方向に並ぶ連結金具３の上部を円弧線上
に配置し、長尺屋根材４を円弧状に彎曲した状態で各連
結金具３の上部に直接固定するので、切妻型鉄骨架構に
対する長尺屋根材を使用した円弧状屋根材架設構造の加
工，組立て製作を容易に行なうことができる。また小梁
２と連結金具３の下部との間に、高さ調整用スペーサ５
を介在させて固定することにより、同一長さの連結金具
３すなわち一種類の連結金具３を使用して長尺の円弧状
屋根材を架設することができる。
妻型に構成された鉄骨架構１における屋根勾配に直交す
る各小梁２の上部に、小梁長手方向に間隔をおいて配置
された多数の連結金具３の下部を直接または間接的に固
定し、屋根勾配方向に並ぶ連結金具３の上部を円弧線上
に配置し、長尺屋根材４を円弧状に彎曲した状態で各連
結金具３の上部に直接固定するので、切妻型鉄骨架構に
対する長尺屋根材を使用した円弧状屋根材架設構造の加
工，組立て製作を容易に行なうことができる。また小梁
２と連結金具３の下部との間に、高さ調整用スペーサ５
を介在させて固定することにより、同一長さの連結金具
３すなわち一種類の連結金具３を使用して長尺の円弧状
屋根材を架設することができる。
【図１】第１実施例の切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋
根材架設構造を示す一部切欠斜視図である。
根材架設構造を示す一部切欠斜視図である。
【図２】小梁に対する長尺屋根材の取付構造を示す縦断
側面図である。
側面図である。
【図３】図２の一部を拡大して示す縦断側面図である。
【図４】第１実施例の切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋
根材架設構造の全体を示す概略正面図である。
根材架設構造の全体を示す概略正面図である。
【図５】第２実施例の切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋
根材架設構造の全体を示す概略正面図である。
根材架設構造の全体を示す概略正面図である。
【図６】第２実施例の切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋
根材架設構造を示す一部切欠斜視図である。
根材架設構造を示す一部切欠斜視図である。
【図７】第３実施例の切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋
根材架設構造を示す一部切欠斜視図である。
根材架設構造を示す一部切欠斜視図である。
【図８】小梁に対する長尺屋根材の取付構造を示す縦断
側面図である。
側面図である。
【図９】図８のＡ−Ａ線断面図である。
【図１０】従来の切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材
架設構造を示す概略正面図である。
架設構造を示す概略正面図である。
【図１１】従来の切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材
架設構造の他の例を示す概略正面図である。
架設構造の他の例を示す概略正面図である。
１ 鉄骨架構 ２ 小梁 ３ 連結金具 ４ 長尺屋根材 ５ 高さ調整用スペーサ ６ 大梁 ７ 柱 ８ 支持台 ９ 屋根材支承台 １０ 押え金具支承台 １１ フランジ １２ 押え金具 １３ 係止用フック １４ 内側嵌込フック １６ 締付金具 １７ ボルト １８ 外側嵌込フック １９ ガセットプレート ２０ 継手板 ２１ ボルト ２２ 取付金具 ２３ ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 賢一 東京都千代田区大手町２丁目６番３号 新日本製鐵株式会社内 (72)発明者 沼倉 茂美 東京都千代田区大手町２丁目６番３号 新日本製鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−286443（ＪＰ，Ａ)
Claims (2)
- 【請求項１】 切妻型に構成された鉄骨架構１における
屋根勾配に直交する各小梁２の上部に、小梁長手方向に
間隔をおいて配置された多数の連結金具３の下部が直接
または間接的に固定され、屋根勾配方向に並ぶ連結金具
３の上部は円弧線上に配置され、長尺屋根材４が円弧状
に彎曲されて各連結金具３の上部に直接固定されている
切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構造。 - 【請求項２】 屋根勾配方向に並ぶ各連結金具３の長さ
が同一であり、小梁２と連結金具３の下部との間に、高
さ調整用スペーサ５が介在されて固定されている請求項
１記載の切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3085936A JP2662536B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3085936A JP2662536B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04297646A JPH04297646A (ja) | 1992-10-21 |
| JP2662536B2 true JP2662536B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=13872650
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3085936A Expired - Lifetime JP2662536B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 切妻型鉄骨架構に対する円弧状屋根材架設構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2662536B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7334613B2 (en) | 2002-10-15 | 2008-02-26 | Black & Decker Inc. | Router base securing mechanism |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61286443A (ja) * | 1985-06-14 | 1986-12-17 | 中出商事株式会社 | 屋根幕又は弾性を有する屋根板用の屋根下地構造 |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP3085936A patent/JP2662536B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04297646A (ja) | 1992-10-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970107 |
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