JP3659170B2 - バルコニー腰壁調整ブラケット構造及びバルコニー腰壁倒れ調整方法 - Google Patents

バルコニー腰壁調整ブラケット構造及びバルコニー腰壁倒れ調整方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルコニー腰壁調整ブラケット構造及びバルコニー腰壁倒れ調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユニット住宅では、需要者ニーズもあってバルコニーを設けることが多い。この場合、バルコニーを工場で組付る場合と現地施工にて組付ける場合とがあるが、いずれにしても、バルコニーを単純に組み立てていくと、溶接歪み等の集積により、バルコニー腰壁が倒れた(傾いた)状態で組み上がることがある。そこで、このような場合、バルコニー腰壁の倒れ(傾き)を組付時に矯正(調整)して直角にしてやる必要がある。すなわち、バルコニーの組付に際しては、バルコニー腰壁の倒れを矯正して直角度を出すことが極めて重要な事項となる。
【0003】
ここで、特開平11−343662号公報にはバルコニーにおける外壁パネルの取付装置に関する発明が開示されており、以下に簡単に説明する。この先行技術によれば、略T字形状に形成された取付金具を介して、バルコニーのパラペットを構成する左右一対の外壁パネルをバルコニー床の床梁(H形鋼)にボルト締めするようになっている。より具体的には、取付金具は水平フランジを構成する固定プレートと垂直フランジを構成する支持プレートとから成り、固定プレートを床梁の上フランジにボルト締めすると共に、支持プレートを隣合う外壁パネルの縦フレーム間に挟持した状態でボルトで共締めすることにより、一対の外壁パネルがバルコニー床の床梁に固定されるようになっている。
【0004】
また、上記公報に開示された構成では、固定プレートの左右一対のボルト挿通孔を長孔にすることで、当該長孔の範囲内で外壁パネルの建物内外方向の出入りの微調整をすることができるようになっている。さらに、支持プレートの上下一対のボルト挿通孔のうちの上側のボルト挿通孔を長孔にすることで、当該長孔の範囲内で外壁パネルの建物内外方向の傾き(倒れ)の微調整をすることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示された構成によってもバルコニー腰壁の倒れの調整はある程度できると思われるが、この構成の場合、バルコニー腰壁柱のバルコニー床梁への接合面が一面(固定プレート)しか存在しないため、バルコニー腰壁柱のバルコニー床梁への取付状態が不安定になるという難点がある。なお、この問題を解消するためには、取付金具の板厚を厚くする等の補強対策が必要となり、重量増加やコストアップ等のディメリットが多い。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、バルコニー腰壁倒れを簡単かつ広範囲に矯正することができるだけでなく、バルコニー腰壁柱のバルコニー床梁への取付状態の安定性を確保することができるバルコニー腰壁調整ブラケット構造及びバルコニー腰壁倒れ調整方法を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明に係るバルコニー腰壁調整ブラケット構造は、バルコニー腰壁柱の下端部側における高さ方向の所定位置に張出し状態で固定され、バルコニー腰壁出入り方向を長手方向とする長孔が形成されかつバルコニー床梁のフランジへの接合面を構成する上固定ブラケット部と、バルコニー腰壁柱の下端部側において上固定ブラケット部よりも下方となる所定位置に固定され、上固定ブラケット部に対して直交する方向を板面方向としかつバルコニー床梁のウェブへの接合面を構成する下固定ブラケット部と、を有し、下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに下固定具で固定しかつ当該下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した状態で、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながらバルコニー床梁のフランジに上固定具で固定した、ことを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の本発明に係るバルコニー腰壁倒れ調整方法は、請求項1記載の下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに固定する下固定具を締めた状態で、請求項1記載の上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジに固定する上固定具を緩め、次に、下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した後、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながら上固定具を締込む、ことを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の本発明に係るバルコニー腰壁倒れ調整方法は、請求項1記載の上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジに固定する上固定具並びに請求項1記載の下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに固定する下固定具を共に緩め、次に、下固定ブラケット部とバルコニー床梁のウェブとの間に一枚又は二枚以上のシムを介装し、この状態で下固定具を締込み、次に、下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した後、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながら上固定具を締込む、ことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の本発明によれば、バルコニー腰壁柱の下端部における高さ方向の所定位置には上固定ブラケット部が張出した状態で固定されており、その下方となる所定位置には上固定ブラケット部に対して直交する方向を板面方向とする下固定ブラケット部が固定されている。そこで、上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジへの接合面として接合し、下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブへの接合面として接合することにより、バルコニー腰壁柱は直交する二面でバルコニー床梁に固定されることになる。従って、バルコニー腰壁柱を一面接合にてバルコニー床梁に固定する場合に比し、バルコニー腰壁柱のバルコニー床梁への取付状態が安定化する。
また、本発明では、下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに下固定具で固定しかつ当該下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した状態で、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながらバルコニー床梁のフランジに上固定具で固定したので、簡単にバルコニー腰壁倒れを矯正してバルコニー腰壁柱の直角度を出すことができる。
【0011】
請求項2記載の本発明は、バルコニー腰壁倒れが比較的小さい場合に適用される。まず、請求項1記載の下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに固定する下固定具を締めた状態で、請求項1記載の上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジに固定する上固定具を緩める。次に、下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した後、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながら上固定具を締込む。これにより、バルコニー腰壁の比較的小さな倒れが矯正され、バルコニー腰壁柱の直角度を出すことができる。
【0012】
請求項3記載の本発明は、バルコニー腰壁倒れが比較的大きい場合に適用される。まず、請求項1記載の上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジに固定する上固定具並びに下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに固定する下固定具が共に緩められる。次に、下固定ブラケット部とバルコニー床梁のウェブとの間に一枚又は二枚以上のシムが介装され、この状態で下固定具が再び締込まれる。これにより、バルコニー腰壁柱とバルコニー床梁のウェブとの間に所定の調整代(隙間或いはクリアランス)が形成される。換言すれば、バルコニー腰壁柱の下側固定点がシムの枚数分だけ軒先側へオフセットされる。次に、当該下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱が倒れ方向と反対方向へ起こされて、当該バルコニー腰壁柱の倒れが矯正される。その後、上固定ブラケット部を板厚方向に変形(横向きの「く」の字になるように変形)させながら、上固定具が締込まれる。これにより、バルコニー腰壁の比較的大きな倒れが矯正され、バルコニー腰壁柱の直角度を出すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係るバルコニー腰壁調整ブラケット構造及びバルコニー腰壁倒れ調整方法の一実施形態について説明する。
【0014】
図5にはユニット住宅の(ルーフ)バルコニーの概略平面図が示されており、又図1には図5の1−1線に沿う縦断面図が拡大して示されている。これらの図に示されるように、バルコニー10は、バルコニー床12と、その周囲に立設されたバルコニー腰壁14とを主要部として構成されている。
【0015】
バルコニー腰壁14は、「バルコニー腰壁柱」としてのバルコニー束16と、このバルコニー束16の外側の面に配置されたバルコニー腰壁外板18と、バルコニー束16の内側の面に配置されたバルコニー腰壁内板20と、によって構成されている。なお、バルコニー腰壁内板20は、バルコニー束16の側面の高さ方向中間部側に固定(溶接接合)されたコ字状の取付フランジ22にタッピングスクリュー24で固定されている。また、バルコニー腰壁外板18は、バルコニー束16の側面の下端部に固定(溶接接合)されたL字状の取付フランジ26にタッピングスクリュー28で固定されている。
【0016】
また、図3に示されるように、バルコニー床12は、バルコニー腰壁14の下縁に沿って配設された「バルコニー床梁」としての断面コ字形のバルコニー床大梁30と、このバルコニー床大梁30に対して直交した状態で配設された断面矩形のバルコニー床小梁32と、を含んで構成されている。バルコニー床大梁30とバルコニー床小梁32とは略矩形平板状に形成された一対の小梁ブラケット34を介して結合されている。具体的には、小梁ブラケット34の前端部はバルコニー床大梁30のウェブ30Aに上下二箇所で溶接接合されており、小梁ブラケット34の後端部はバルコニー床小梁32の側面32Aに上下二箇所で溶接接合されている。
【0017】
また、上述したバルコニー床大梁30の上フランジ30Bにおける一対の小梁ブラケット34の両脇には、円形のボルト挿通孔36が形成されている。さらに、バルコニー床大梁30のウェブ30Aの下部における一対の小梁ブラケット34の間には、バルコニー床大梁30の長手方向に長い長孔38が形成されている。
【0018】
ここで、上述したバルコニー束16の下端部付近には、「上固定ブラケット部」としてのスチフナ40と、「下固定ブラケット部」としての下固定ブラケット42とが設けられている。本実施形態の特徴はこの点にあり、以下に詳細に説明する。
【0019】
図2に拡大して示されるように、バルコニー束16の下部には、平面視でコ字状に形成された平板状のスチフナ40が溶接により固着されている。スチフナ40の両側部には、バルコニー床大梁30の上フランジ30Bに形成された一対のボルト挿通孔36と重なる位置に一対の長孔44が形成されている。これらの長孔44は、バルコニー腰壁14の出入り方向を長手方向として形成されている。このスチフナ40は、バルコニー床大梁30の上フランジ30Bへの接合面を構成するものである。
【0020】
一方、バルコニー束16の下端部には、下固定ブラケット42が溶接により固着されている。この下固定ブラケット42は、L字形に屈曲されてバルコニー束16の下端面に溶接により固着される本体部46と、この本体部46の内側に互いに平行に配置された台形状の複数の補強部材48とによって構成されている。このうちの本体部46の垂直部46Aの中央部には、バルコニー床大梁30のウェブ30Aに形成された長孔38と重なる位置にバルコニー床大梁30の長手方向に沿って長い長孔50が形成されている。この下固定ブラケット42の本体部46における垂直部46Aが、バルコニー床大梁30のウェブ30Aへの接合面を構成するものである。
【0021】
上述したスチフナ40はバルコニー床大梁30の上フランジ30Bに当接された状態で、「上固定具」としての上固定ボルト52が上側から長孔44内へ挿入され、更に当該上固定ボルト52がボルト挿通孔36の裏面側に溶接により固着された「上固定具」としてのウエルドナット54に螺合されることにより、固定状態とされている。また、下固定ブラケット42の本体部46の垂直部46Aはバルコニー床大梁30のウェブ30Aに当接された状態で、「下固定具」としての下固定ボルト56が長孔50、38内へこの順に挿入され、更に当該下固定ボルト56が長孔38の裏面側に溶接により固着された「下固定具」としてのウエルドナット58に螺合されることにより、固定状態とされている。
【0022】
なお、一対のボルト挿通孔36の内径寸法並びに長孔38、44、50の幅方向寸法は、上固定ボルト52及び下固定ボルト56の外径よりも若干大きめに設定されている。従って、図2に示されるように、バルコニー束16の組付位置は、バルコニー床大梁30に対して左右方向(X方向)、前後方向(Y方向)、上下方向(Z方向)の三軸方向に微調整が可能になっている。
【0023】
次に、本実施形態に係るバルコニー腰壁倒れ調整方法について説明し、当該説明を通して本実施形態の作用並びに効果について言及する。
【0024】
バルコニー腰壁倒れが比較的小さい場合には、以下の如くして、当該倒れが矯正される。まず、図1及び図6に示されるように、下固定ブラケット42の本体部46の垂直部46Aにあっては、下固定ボルト56をウエルドナット58に締込み、当該垂直部46Aをバルコニー床大梁30のウェブ30Aに固定しておく。これに対し、スチフナ40をバルコニー床大梁30の上フランジ30Bに固定している上固定ボルト52については緩めておく。次に、しっかりと固定された状態にある下固定ブラケット42回りにバルコニー束16を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー束16の倒れを矯正した後、スチフナ40を板厚方向に変形させながら上固定ボルト52をウエルドナット54へしっかりと締込む。これにより、バルコニー束16の比較的小さな倒れが矯正され、バルコニー束16ひいてはバルコニー腰壁14の直角度を出すことができる。
【0025】
補足すると、上記倒れ調整作業を行う際に生じるスチフナ40に対する上固定ボルト52の相対的な固定点のずれは、バルコニー腰壁14の出入り方向(図2の矢印Y方向)に生じるが、スチフナ40に形成された長孔44はこの方向を長手方向とする長孔であるため、当該長孔44の長手方向寸法の範囲内で前記ずれは吸収される。
【0026】
なお、図6ではバルコニー束16の倒れを矯正する前の状態を二点鎖線で描き、矯正して完全に上固定ボルト52を締め込んだ状態を実線で描いているが、この図面は理解の容易化を図るため、バルコニー束16の倒れ方を誇張して表現してある。また、この図6では、バルコニー束16が内側へ倒れ込んでいる場合を例にして図示しているが、バルコニー束16が外側へ倒れ込んでいる場合も同様にして調整すればよい。
【0027】
次に、バルコニー腰壁倒れが比較的大きい場合には、以下の如くして、当該倒れが矯正される。まず、図7に示されるように、上固定ボルト52及び下固定ボルト56をいずれも緩めた状態にする。次に、下固定ブラケット42の本体部46の垂直部46Aとバルコニー床大梁30のウェブ30Aとの間に、略U字状に形成された一枚又は二枚以上のシム(スペーサ)60(図4参照)が介装され、この状態で下固定ボルト56が再び締込まれる。これにより、バルコニー束16とバルコニー床大梁30のウェブ30Aとの間に所定の調整代(隙間或いはクリアランス)62(図7参照)が形成される。換言すれば、バルコニー束16の下側固定点がシム60の枚数分だけ軒先側へオフセットされる。次に、当該下固定ブラケット42回りにバルコニー束16が倒れ方向と反対方向へ起こされて、当該バルコニー束16の倒れが矯正される。その後、スチフナ40を板厚方向に変形(横向きの「く」の字になるように変形)させながら、上固定ボルト52が締込まれる。これにより、バルコニー腰壁14の比較的大きな倒れが矯正され、バルコニー束16の直角度を出すことができる。
【0028】
このように本実施形態によれば、バルコニー束16の倒れを簡単かつ広範囲に矯正することができる。
【0029】
上記の如くしてバルコニー束16の倒れが矯正されて直角に組付けられた状態では、スチフナ40がバルコニー床大梁30の上フランジ30Bへの接合面として接合され、下固定ブラケット42の本体部46の垂直部46Aがバルコニー床大梁30のウェブ30Aへの接合面として接合される。すなわち、本実施形態によれば、バルコニー束16は直交する二面でバルコニー床大梁30に固定されることになる。従って、バルコニー束16を一面接合にてバルコニー床大梁30に固定する場合に比し、バルコニー束16のバルコニー床大梁30への取付状態が安定化する。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載のバルコニー腰壁調整ブラケット構造は、バルコニー腰壁柱の下端部側における高さ方向の所定位置に張出し状態で固定され、バルコニー腰壁出入り方向を長手方向とする長孔が形成されかつバルコニー床梁のフランジへの接合面を構成する上固定ブラケット部と、バルコニー腰壁柱の下端部側において上固定ブラケット部よりも下方となる所定位置に固定され、上固定ブラケット部に対して直交する方向を板面方向としかつバルコニー床梁のウェブへの接合面を構成する下固定ブラケット部と、を有し、下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに下固定具で固定しかつ当該下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した状態で、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながらバルコニー床梁のフランジに上固定具で固定したので、バルコニー腰壁柱を直交する二面でバルコニー床梁に固定することができ、その結果、バルコニー腰壁倒れを簡単かつ広範囲に矯正することができるだけでなく、バルコニー腰壁柱のバルコニー床梁への取付状態の安定性を確保することができるという優れた効果を有する。
【0031】
請求項2記載の本発明に係るバルコニー腰壁倒れ調整方法は、請求項1記載の下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに固定する下固定具を締めた状態で、請求項1記載の上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジに固定する上固定具を緩め、次に、下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した後、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながら上固定具を締込むこととしたので、比較的小さなバルコニー腰壁倒れを簡単に矯正することができるという優れた効果を有する。
【0032】
請求項3記載の本発明に係るバルコニー腰壁倒れ調整方法は、請求項1記載の上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジに固定する上固定具並びに請求項1記載の下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに固定する下固定具を共に緩め、次に、下固定ブラケット部とバルコニー床梁のウェブとの間に一枚又は二枚以上のシムを介装し、この状態で下固定具を締込み、次に、下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した後、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながら上固定具を締込むこととしたので、比較的大きなバルコニー腰壁倒れを簡単に矯正することができるという優れた効果を有する。
【0033】
また、請求項2記載の本発明が奏す前記効果並びに請求項3記載の本発明が奏す前記効果は、バルコニー腰壁の倒れを簡単かつ広範囲に矯正することができるという効果に敷衍される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るバルコニー腰壁調整ブラケット構造の要部を拡大して示す図5の1−1線に沿う縦断面図である。
【図2】図1に示されるバルコニー腰壁調整ブラケット部を示す要部拡大斜視図である。
【図3】床大梁と床小梁との接合部を示す拡大斜視図である。
【図4】バルコニー腰壁倒れが大きい場合の調整時に使用されるシムの平面図である。
【図5】ルーフバルコニーの全体を示す平面配置図である。
【図6】バルコニー腰壁倒れが小さい場合の調整の仕方を示す要部拡大斜視図である。
【図7】バルコニー腰壁倒れが大きい場合の調整の仕方を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
10 バルコニー
12 バルコニー床
14 バルコニー腰壁
16 バルコニー束(バルコニー腰壁柱)
30 バルコニー床大梁
30A ウェブ
30B 上フランジ
40 スチフナ(上固定ブラケット部)
42 下固定ブラケット(下固定ブラケット部)
44 長孔
52 上固定ボルト(上固定具)
54 ウエルドナット(上固定具)
56 下固定ボルト(下固定具)
58 ウエルドナット(下固定具)
60 シム
62 調整代

Claims (3)

  1. バルコニー腰壁柱の下端部側における高さ方向の所定位置に張出し状態で固定され、バルコニー腰壁出入り方向を長手方向とする長孔が形成されかつバルコニー床梁のフランジへの接合面を構成する上固定ブラケット部と、
    バルコニー腰壁柱の下端部側において上固定ブラケット部よりも下方となる所定位置に固定され、上固定ブラケット部に対して直交する方向を板面方向としかつバルコニー床梁のウェブへの接合面を構成する下固定ブラケット部と、
    を有し、
    下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに下固定具で固定しかつ当該下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した状態で、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながらバルコニー床梁のフランジに上固定具で固定した、
    ことを特徴とするバルコニー腰壁調整ブラケット構造。
  2. 請求項1記載の下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに固定する下固定具を締めた状態で、請求項1記載の上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジに固定する上固定具を緩め、
    次に、下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した後、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながら上固定具を締込む、
    ことを特徴とするバルコニー腰壁倒れ調整方法。
  3. 請求項1記載の上固定ブラケット部をバルコニー床梁のフランジに固定する上固定具並びに請求項1記載の下固定ブラケット部をバルコニー床梁のウェブに固定する下固定具を共に緩め、
    次に、下固定ブラケット部とバルコニー床梁のウェブとの間に一枚又は二枚以上のシムを介装し、この状態で下固定具を締込み、
    次に、下固定ブラケット部回りにバルコニー腰壁柱を倒れ方向と反対方向へ起こして当該バルコニー腰壁柱の倒れを矯正した後、上固定ブラケット部を板厚方向に変形させながら上固定具を締込む、
    ことを特徴とするバルコニー腰壁倒れ調整方法。
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