JP2626854B2 - 柱・柱接合構造 - Google Patents

柱・柱接合構造

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JP2626854B2
JP2626854B2 JP4045923A JP4592392A JP2626854B2 JP 2626854 B2 JP2626854 B2 JP 2626854B2 JP 4045923 A JP4045923 A JP 4045923A JP 4592392 A JP4592392 A JP 4592392A JP 2626854 B2 JP2626854 B2 JP 2626854B2
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友明 鴻上
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Daiwa House Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下部柱と上部柱を接
合する柱・柱接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばラーメン構造の架構体にお
いて角形鋼管の下部柱に対して上部柱を接合する場合、
図6に示す手順で行っていた。すなわち、図6(A)に
示すように上下の柱30, 31の4方向に、各々ボルト孔32
を有する接合プレート33を突設し、各柱30,31の対応す
る接合プレート33同士を、図6(B)で示すように別の
2枚の接合プレート34で挟み込み、ボルト35で締付け固
定する。この仮止め状態のもとで、柱30,31の上下端を
図6(C)に示すように溶接36して接合し、その後、各
接合プレート33を各柱30,31の外面から溶断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記柱・柱接
合構造の場合、柱30,31の上下端を現場で突合わせ溶接
する必要がある。そのため現場での溶接管理を十分行わ
なければならず、また高度な溶接技術者が必要で、コス
トが増大するという問題点があった。さらに、現場で上
下の柱30,31を突き合わせ、接合プレート33,34により
仮止めを行う作業において、柱30,31の突合わせを精度
よく行うのが困難であるという問題点もあった。
【0004】この発明の目的は、現場溶接が不要で、柱
間の接合を簡単にかつ低コストで堅固に行うことができ
る柱・柱接合構造を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の柱・柱接合構
造は、上部柱と下部柱との接合柱における反曲点付近の
高さ位置に設けられる柱・柱接合構造であって、断面L
形の一対のL形プレートを互いに対向して下部プレート
上に起立状態に固定した柱・柱接合金物を介して、下部
柱に対して角形鋼管からなる上部柱を接合するものであ
る。前記柱・柱接合金物は下部柱の上端面に固定し、上
部柱の下端を前記一対のL形プレートに嵌合させる。前
記各L形プレートにはボルト孔を設けてこのボルト孔と
整合するナットを裏面に固定し、上部柱の下端に設けら
れた孔にボルトを挿通して前記ナットに締付け固定す
る。裏ナットは座金と共に配置し、これらナットおよび
座金に被さってL形プレートに溶接されるナット押え金
物によって固定する。
【0006】前記各L形プレートの外面には縦方向に沿
うリブを突設し、このリブに嵌合するスリットを上部柱
の下端に形成しても良い。
【0007】
【作用】この構成によると、下部柱の上端面に固定され
た柱・柱接合金物の一対のL形プレートに角形鋼管から
なる上部柱の下端を嵌合させ、上部柱の下端に設けられ
た孔から各L形プレートのボルト孔にボルトを挿通させ
て裏面のナットに締付け固定することにより、下部柱と
上部柱とを接合することができる。
【0008】各L形プレートの外面にリブを、上部柱の
下端にスリットを形成した場合には、リブとスリットの
ガイド作用により、柱・梁接合金物のL形プレートへの
上部柱の下端の嵌合が円滑に行われる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図3に基づ
いて説明する。この柱・柱接合構造は、角形鋼管からな
る下部柱1に対して、同じく角形鋼管からなる上部柱2
を接合する構造であって、下部柱1の上端面には予め工
場において図1に斜視図で示すように柱・柱接合金物3
を溶接により固定しておき、現場ではこの柱・柱接合金
物3を介して下部柱1に対し上部柱2を接合する。
【0010】柱・柱接合金物3は、下部プレート4上に
断面L形の一対のL形プレート5を互いに対向させ概形
が角形となる起立状態に固定して構成される。L形プレ
ート5には複数のボルト孔6を形成し、その裏面にはボ
ルト孔6に整合するナット7をそれぞれ固定する。
【0011】L形プレート5の裏面へのナット7の固定
は、例えば図3に斜視図で示す構造とされる。すなわ
ち、座金9を介してL形プレート5上に配置したナット
7に対して、三叉状のナット押え金物10を被せ、その各
脚10aをL形プレート5の裏面に溶接11する。ナット押
え金物10は、中央にナット7のねじ孔と整合するボルト
孔12が形成されている。
【0012】上部柱2の下端の四側面には前記L形プレ
ート5のボルト孔6に対応する複数のボルト孔8をそれ
ぞれ形成しておく。
【0013】上記構成の接合手順を説明する。下部柱1
の上端面に固定した柱・柱接合金物3の一対のL形プレ
ート5に対し、図1に矢印で示すように角形鋼管からな
る上部柱2の下端を落し込んで嵌合させ、その下端を下
部プレート4に突き合わせる。これにより、L形プレー
ト5のボルト孔6が上部柱2のボルト孔8に整合する。
この整合状態のもとで、図2に水平断面図で示すように
各ボルト孔6,8にボルト13を挿通させL形プレート5
裏面のナット7に螺合させることにより、上部柱2の下
端部をL形プレート5に締付け固定する。その結果、柱
・柱整合金物3を介して上部柱2が下部柱1に接合され
る。
【0014】このように、現場溶接を行うことなく上下
の柱2,1を接合することができ、現場管理が容易とな
る。また、上部柱2は、柱・柱接合金物3の2枚のL形
プレート5に嵌合させるので、L形プレート5が撓むこ
と等によって嵌合部の隙間が吸収でき、密な嵌合を容易
に行うことができる。そのため、ボルト接合でありなが
ら、堅固な接合が行える。なお、柱・柱接合金物3は、
接合柱の反曲点となる高さに配置することが望ましい。
このように反曲点に配置した場合、柱・柱接合金物3に
作用する曲げモーメントが小さくなるので、ボルト13
の本数を少なくしてより一層の省力化が図れる。
【0015】図4はこの発明の柱・柱接合構造の他の実
施例を示す分解斜視図であり、図5はその水平断面図を
示す。この実施例では、先の実施例におけるL形プレー
ト5の各外面にそれぞれ縦方向のリブ14を突設して柱・
柱接合金物23を構成する。柱・柱接合金物23における下
部プレート4、ボルト孔6、ナット7等は先の実施例と
同様である。また、角形鋼管からなる上部柱22の下端部
の各外面には、L形プレート5の前記各リブ14に嵌合す
る縦長のスリット15をそれぞれ形成する。その他の構成
は先の実施例と同様である。
【0016】この構成の柱・柱接合構造では、図5に示
すようにL形プレート5の各リブ14に上部柱22の対応す
る各スリット15を嵌合させることにより、そのリブ14と
スリット15のガイド作用で柱・柱接合金物23のL形プレ
ート5に上部柱22を円滑に嵌合させることができる。そ
の後のボルト13による締付け固定は先の実施例と同様で
ある。この実施例では、柱・柱接合金物23のL形プレー
ト5と上部柱22との間に多少の寸法誤差があっても、上
部柱22のスリット15の幅を余裕をもって設定しておくこ
とにより、上記寸法誤差をスリット15とL形プレート5
のリブ14との嵌合部において吸収することができる。
【0017】
【0018】
【発明の効果】この発明の柱・柱接合構造は、一対のL
形プレートを下部プレート上に対向して固定した柱・柱
接合金物を設け、この柱・柱接合金物を下部柱の上端面
に固定しておいて、上部柱の下端を前記一対のL形プレ
ートに嵌合させ、L形プレートの裏面に固定されたナッ
トに上部柱の下端をボルト固定したものであるため、現
場溶接を行うことなく堅固に固定できて、施工の省力化
が図れ、コストダウンにつながるという効果がある。
た、柱・柱接合金物は、上部柱と下部柱との接合柱にお
ける反曲点付近の高さ位置に設けられるため、柱・柱接
合金物に作用する曲げモーメントが小さくなり、ボルト
本数を少なくして一層の省力化を図ることも可能とな
る。
【0019】また、前記各L形プレートの外面に縦方向
に沿うリブを突設し、このリブに嵌合するスリットを上
部柱の下端に設けた場合は、リブのガイド作用によって
柱・柱接合金物に対する上部柱の嵌合を円滑に行うこと
ができ、より一層施工性が向上する。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である柱・柱接合構造を示
す分解斜視図である。
【図2】その柱・柱接合構造の水平断面図である。
【図3】その柱・柱接合構造におけるナット固定構造を
示す斜視図である。
【図4】この発明の他の実施例である柱・柱接合構造を
示す分解斜視図である。
【図5】その柱・柱接合構造の水平断面図である。
【図6】従来の柱・柱接合構造の接合手順を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…下部柱、2,22…上部柱、3,23…柱・柱接合金
物、4…下部プレート、5…L形プレート、6…ボルト
孔、7…ナット、8…ボルト孔、13…ボルト、14…リ
ブ、15…スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−74738(JP,A) 実開 平2−129502(JP,U) 実願 昭57−180996号(実開 昭59− 85801号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭55−112985号(実開 昭59− 158602号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U) 実願 昭58−52783号(実開 昭59− 158602号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部柱と下部柱との接合柱における反曲
    点付近の高さ位置に設けられる柱・柱接合構造であっ
    て、断面L形の一対のL形プレートを互いに対向して下
    部プレート上に起立状態に固定した柱・柱接合金物を設
    け、前記各L形プレートにはボルト孔を設けてこのボル
    ト孔と整合するナットを裏面に座金と共に配置し、これ
    らナットと座金とを、これらナットおよび座金に被さっ
    て前記L形プレートに溶接されるナット押え金物によっ
    て固定し、前記柱・柱接合金物を下部柱の上端面に固定
    し、角形鋼管からなる上部柱の下端を前記一対のL形プ
    レートに嵌合させ、かつこの上部柱の下端に設けられた
    孔にボルトを挿通して前記ナットに締付け固定した柱・
    柱接合構造。
  2. 【請求項2】 各L形プレートの外面に縦方向に沿うリ
    ブを突設し、このリブに嵌合するスリットを上部柱の下
    端に形成した請求項1記載の柱・柱接合構造。
JP4045923A 1992-01-31 1992-01-31 柱・柱接合構造 Expired - Lifetime JP2626854B2 (ja)

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JP2003321874A (ja) * 2002-05-08 2003-11-14 Kajima Corp 鋼管柱の連結構造

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