JP2021139246A - 建物ユニット調整治具及びユニット建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】梁の高さ位置調整が容易で、組み付けの作業性の低下を抑制できる。【解決手段】調整治具50は、建物ユニット12Bの梁18にブラケット52の縦壁部52Aが接合され、張出ユニット34の梁18にブラケット54の縦壁部54Aが接合されて、横壁部52Bの上方に横壁部54Bが配置されている。横壁部52Bのナット62に螺合されたボルト64の先端部により横壁部52Bを押圧することで、建物ユニット12Bと張出ユニット34との間で隣り合う梁18の高さ位置が調整される。これにより、ブラケット52、54が2本の梁18の間に配置されるので、梁18の高さ位置調整の調整後に、ブラケット52、54を取り外す必要がないので、高さ位置調整のためのブラケット52、54が建物ユニット12の組み付けの作業性を低下させることがない。【選択図】図5

Description

本発明は、隣接する建物ユニットの間の梁高さを調整する建物ユニット調整治具及びユニット建物に関する。
特許文献1には、ユニット式建物において隣接する建物ユニット同士の梁高さ位置を調整する梁高さ位置調整治具が開示されている。この梁高さ位置調整治具は、本体が中間片、梁受け片及び調整片により側面視略Z字形状に形成されており、梁高さ位置調整治具は、中間片が隣り合う梁の間に挿入され、梁受け片の上面が隣り合う梁の一方の梁の下面に当接されると共に、調整片の下面が隣り合う梁の他方の梁の上面に配置される。
また、梁高さ位置調整治具には、調整片に孔が貫通されて孔部分にナットが固着されており、梁高さ位置調整治具は、調整片の孔に挿入したネジ軸をナットに螺合することで、ねじ軸の先端が梁の上面に当接して調整片側の梁を押圧する。これにより、隣り合う建物ユニットの間で隣り合う梁が相互に引き寄せられることで、隣り合う梁の高さ位置が揃えられる。
特開2001−271494号公報
ところで、建物ユニットは、梁の上面に床下地が取り付けられたり、梁の下面に天井下地が取り付けられたりする。このため、梁の上面や下面に突出物があると、天井下地や床下地の取り付けのみでなく、適切な床や天井の敷設が難しくなる。
特許文献1では、梁高さ位置調整治具によって高さ位置が揃えられた梁の間にブラケットを配置し、ブラケットに隣り合う梁の各々をボルトや溶接等によって固定して連結する。この後に、特許文献1では、隣り合う梁から梁高さ位置調整治具を取り外しており、このために、建物ユニットの組み立て作業が煩雑となる。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、梁の高さ位置調整を容易にでき、建物ユニットの組み付けの作業性の低下を抑制できる建物ユニット調整治具及びユニット建物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための第1の態様の建物ユニット調整治具は、隣接する建物ユニットの一方の建物ユニットの梁の他方の建物ユニット側の面に第1縦壁が取り付けられ、該第1縦壁の上下方向一側端部から前記他方の建物ユニット側に第1横壁が延設された第1治具と、前記他方の建物ユニットの建物ユニットにおいて前記一方の建物ユニットの梁に対向する梁の前記一方の建物ユニット側の面に第2縦壁が固定され、該第2縦壁から前記一方の建物ユニット側に第2横壁が延設されると共に、該第2横壁が前記第1治具の前記第1横壁に対して上下方向に所定間隔を隔ててかつ平面視で重なるように配置された第2治具と、前記第1治具の前記第1横壁と前記第2治具の前記第2横壁との間に設けられ、前記第1横壁及び前記第2横壁を上下方向に相対移動させることで、前記第1治具が固定された梁と前記第2治具が固定された梁との高さ位置を調整する調整手段と、を含む。
第1の態様の建物ユニット調整治具では、隣接する2つの建物ユニットにおいて対向する梁の間に第1治具及び第2治具が設けられている。第1治具は、隣接する建物ユニットの一方の建物ユニットの梁の他方の建物ユニット側の面に第1縦壁が取り付けられ、第1縦壁の上下方向一側端部から他方の建物ユニット側に向けて第1横壁が延設されている。また、第2治具は、隣接する2つの建物ユニットの建物ユニットにおいて、第1治具が取り付けられた梁に対向する梁の一方の建物ユニット側の面に第2縦壁が固定され、該第2縦壁から一方の建物ユニット側に向けて第2横壁が延設されると共に、第2横壁が第1治具の第1横壁に対して上下方向に所定間隔を隔ててかつ平面視で重なるように配置されている。このような第1治具及び第2治具は、帯板状の鋼材を長手方向の中間部で折曲することで容易に製造できる。
調整手段は、第1治具の第1横壁と第2治具の第2横壁との間に設けられ、第1横壁及び第2横壁を上下方向に相対移動させることで、第1治具が取り付けられた梁と第2治具が取り付けられた梁との高さ位置を調整する。
ここで、第1治具及び第2治具は、隣接する2本の梁の間に配置されるので、2本の梁の上方又は下方に突出することがない。これにより、2本の梁の高さ位置を調整した後に、2本の梁の間から第1治具及び第2治具を取り外す必要がなく、建物ユニットの組み立て作業の作業性を低下させることがない。
第2の態様の建物ユニット調整治具は、第1の態様において、前記第1治具に設けられて前記第1縦壁と前記第1横壁とを連結する第1補剛材と、前記第2治具に設けられて前記第2縦壁と前記第2横壁とを連結する第2補剛材と、を含む。
第2の態様の建物ユニット調整治具では、第1治具に第1補剛材が設けられ、第1補剛材が第1縦壁と第1横壁とを連結している。また、第2治具には、第2補剛材が設けられ、第2補剛材が第2縦壁と第2横壁とを連結している。
これにより、第1横壁と第2横壁とが梁の各々から反力を受けても第1縦壁と第1横壁との間の角度、及び第2縦壁と第2横壁との間の角度が変化するのを制限できて、適正に梁の高さ位置調整を行うことができる。
このような第1補剛材及び第2補剛材としては、例えば略三角形板状に形成でき、これにより、第1縦壁及び第2横壁の各々を延伸方向の全域で支持できる。なお、三角形板状の部材は、第1治具において第1縦壁の第1横壁側の面と第1横壁の第1縦壁側の面との間に介在されて第1縦壁と第1横壁とを連結し、第2治具において第2縦壁の第2横壁側の面と第2横壁の第2縦壁側の面との間に介在されて第2縦壁と第2横壁とを連結することが好ましい。
第3の態様の建物ユニット調整治具は、第2の態様において、前記第1補剛材及び前記第2補剛材は、前記第1治具及び前記第2治具において前記梁の長手方向の両側に対で配置されている。
第3の態様の建物ユニット調整治具では、第1治具及び第2治具において第1補剛材及び第2補剛材が梁の長手方向、すなわち、第1治具及び第2治具の各々の幅方向の両側に対で設けられている。
第4の態様の建物ユニット調整治具は、第3の態様において、前記梁の長手方向に沿う前記第1横壁及び前記第2横壁の各々の幅寸法が、前記第1横壁よりも前記第2横壁が短くされ、前記第1治具の前記第1補剛材の間に前記第2治具の前記第2横壁が配置されている。
第4の態様の建物ユニット調整治具では、梁の長手方向に沿う第1横壁及び第2横壁の各々の幅寸法を第1横壁よりも第2横壁が短くされ、第1治具の第1補剛材の間に第2治具の第2横壁が配置されている。これにより、第1横壁の上に第2横壁を配置する際、第1治具の第1補剛材が干渉するのを防止できる。
第5の態様の建物ユニット調整治具は、第1から第4の何れか1の態様において、前記調整手段は、前記第1横壁及び前記第2横壁の一方に取り付けられたナットと、該ナットに螺合されるボルトとを備え、前記ナットに螺合されることで前記第1横壁及び前記第2横壁の他方に向けて突出される前記ボルトの先端により前記第1横壁及び前記第2横壁の他方を押圧する。
第5の態様の建物用ユニット調整治具では、前記調整手段がナット及びボルトを備える。ナットは、第1横壁及び第2横壁の一方に取り付けられ、ボルトは、ナットに螺合されることで第1横壁及び第2横壁の他方に向けて突出され、先端により第1横壁及び第2横壁の他方を押圧するので、2本の梁の高さ位置の調整を容易にできる。
第6の態様のユニット建物は、四隅に立設された柱と、四辺の各々に配置されて互いに隣接する前記柱を上部及び下部においてに連結する梁と、により矩形箱体状に形成された複数の建物ユニットが桁方向及び妻方向に配列され、隣接する前記建物ユニット同士が連結された躯体を備え、互いに隣接する前記建物ユニットの間において下部及び上部の少なくとも一方に隣接する前記梁の間に、第1から第5の何れか1の態様の建物ユニット調整治具が配置されている。
第6の態様のユニット建物では、四隅に柱が立設され、四辺の各々の上部及び下部に配置された梁によって互いに隣接する柱が連結されて矩形箱体状に形成された建物ユニットが複数用いられている。建物ユニットは、複数が桁方向及び妻方向に配列され、隣接する建物ユニット同士が連結されて躯体を形成している。
躯体には、互いに隣接する建物ユニットの間において下部及び上部の少なくとも一方に隣接する梁の間に、建物ユニット調整治具が配置されている。これにより、複数の建物ユニットが配列されて形成された躯体において、隣接する建物ユニットの間の2本の梁において高さ位置が不揃いになるのを抑制できる。
第7の態様のユニット建物は、第6の態様において、前記建物ユニットが階下部分及び階上部分に配列されると共に、前記階上部分の前記建物ユニットから外側に建物ユニットが張り出された張出部を備え、前記張出部の建物ユニットと該建物ユニットに隣接する前記階上部分の前記建物ユニットとの間に前記建物ユニット調整治具が設けられている。
第7の態様では、階上部分に配列された建物ユニットから外側に張り出した張出部に建物ユニットが設けられている。建物ユニット調整治具は、高さ位置が不揃いとなり易い張出部の建物ユニットの梁と、張出部の建物ユニットに隣接する階上部分の建物ユニットの梁との間に配置されている。これにより、張出部の建物ユニットの梁と、この建物ユニットが連結された建物ユニットの梁との間において高さ位置調整ができる。
本発明の第1の態様の建物ユニット調整治具によれば、高さ位置調整をした梁の間から第1及び第2治具を取り外す必要がないので、建物ユニットの組み付け作業の作業性を低下させることなく、梁の高さ位置調整を容易にできる、という効果を有する。
第2の態様の建物ユニット調整治具によれば、第1治具に第1補剛材を設け第2治具に第2補剛材を設けているので、第1治具及び第2治具の変形を制限できて、隣接する梁の適正な高さ位置調整を行うことができる、という効果を有する。
第3の態様の建物ユニット調整治具によれば、第1横壁及び第2横壁の各々にゆがみ等の変形が生じるのを効果的に制限できる、という効果を有する。
第4の態様の建物ユニット調整治具によれば、第1横壁の上に第2横壁を配置する際、第1治具の第1補剛材が干渉するのを防止できる、という効果を有する。
第5の態様の建物ユニットの調整治具によれば、2本の梁の高さ位置調整を容易にできる、という効果を有する。
第6の態様のユニット建物によれば、複数の建物ユニットが配列されて形成された躯体において、隣接する建物ユニットの2本の梁の高さ位置を揃えることができる、という効果を有する。
第7の態様のユニット建物によれば、張出部が形成された躯体において、張出部の建物ユニットの梁と該建物ユニットに隣接する建物ユニットの梁との高さ位置を揃えることができる、という効果を有する。
本実施形態に係るユニット建物の主要部を示す斜視図である。 ユニット建物に設けられる建物ユニットの概略構成を示す斜視図である。 張出ユニットの連結の一例を示す躯体の主要部の側面図である。 本実施形態に係る調整治具を示す斜視図である。 調整治具が取り付けられた梁の主要部を示す図1の5-5線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態には、建物としてユニット建物(ユニット式住宅)10が適用されている。ユニット建物10は、複数の建物ユニット12が用いられて躯体が形成されている。図1には、本実施形態に係るユニット建物10の主要部が斜視図にて示され、図2には、建物ユニット12の概略構成が斜視図にて示されている。
図1に示すように、ユニット建物10は、一例として2階建てとされており、ユニット建物10には、階下部分(1階部分)14A、及び階上部分(2階部分)14Bの各々に複数の建物ユニット12が配置されている。
図1及び図2に示すように、建物ユニット12には、互いに平行とされた4本の柱16が四隅に立設されており、柱16には、角型鋼が用いられている。また、建物ユニット12では、桁側の各々(桁方向の一側及び他側)において隣接する2本の柱16の上部及び下部が各々桁側梁及び梁としての梁18によって連結され、妻側の各々(妻方向の一側及び他側)において隣接する2本の柱16の上部及び下部が各々妻側梁及び梁としての梁20によって連結されている。なお、本実施例では、建物ユニット12の長手方向を妻方向とし、妻方向と交差する方向を桁方向としている。建物ユニット12の妻方向及び桁方向は、ユニット建物10の妻方向及び桁方向と同様であってもよく、ユニット建物10とは異なってもよい。
梁18、20には、溝形鋼(チャンネル鋼)が用いられており、梁18、20は、各々ウエブ部22Aが外側(建物ユニット12外側)にされると共に、一対のフランジ部22Bが上側及び下側に配置されて柱16に剛接合されて連結されている。これにより、建物ユニット12は、矩形箱枠状(矩形箱体状)に形成されている。
また、建物ユニット12には、下部における2本の梁18の間に複数の小梁24Aが配置され、上部における2本の梁18の間に複数の小梁24Bが配置されており、小梁24Aに角形鋼管が用いられ、小梁24Bにリップ溝形鋼(C形鋼)が用いられている。小梁24A、24Bの各々は、梁20と並行されて妻方向に所定間隔で配置されており、小梁24A、24Bの各々は、長手方向の両端部が図示しないブラケットを介して梁18に接合されている。
これにより、建物ユニット12には、4本の柱16の下部に下フレーム26Aが形成され、4本の柱16の上部に上フレーム26Bが形成されており、下フレーム26A及び上フレーム26Bは、各々梯子状とされている。
建物ユニット12は、ユニット建物10の間取りなどに応じて配置位置が定められて製造工場において製造され、製造された複数の建物ユニット12が製造製品としてユニット建物10の施工現場(建築現場)に搬送(出荷)される。
ユニット建物10の施工現場において、建物ユニット12は、階下部分14A及び階上部分14Bの各々に配置される。なお、以下の説明において、階下部分14A側の建物ユニット12と階上部分14B側の建物ユニット12を区別する場合、階下部分14A側を建物ユニット12Aとし、階上部分14B側を建物ユニット12Bとする。
階下部分14Aの複数の建物ユニット12Aは、各々がユニット建物10の図示しない基礎上に組み付けられて縦方向(妻方向)及び横方向(桁方向)に配列され、隣接する建物ユニット12A同士が連結される。また、階上部分14Bの複数の建物ユニット12Bは、各々建物ユニット12Aに重ねられると共に、隣接する建物ユニット12B同士が連結される。また、上下に重なる建物ユニット12A、12Bは、建物ユニット12Aの柱16の上端に建物ユニット12Bの柱16の下端が接合されて連結される。また、階下部分14A及び階上部分14Bでは、隣接する建物ユニット12(12A、12B)の柱16同士が上端部及び下端部の各々において連結されると共に、隣接する建物ユニット12の間で梁18同士及び梁20同士が連結される。
これにより、ユニット建物10では、複数の建物ユニット12(12A、12B)によって軽量鉄骨構造の躯体が形成される。また、妻側及び桁側に隣接する建物ユニット12の間では、隣接する梁18の間及び隣接する梁20の間の各々においてウエブ部22A同士が所定間隔で対向され、梁18同士及び梁20同士が所謂背中合わせにされている。なお、ユニット建物10では、妻方向及び桁方向が建物ユニット12の妻方向及び桁方向と異なってもよく、建物ユニット12は、桁方向がユニット建物10の妻方向とされて配列されてもよい。
一方、建物ユニット12の各々は、製造製品とされる際、製造工場においてユニット建物10の間取り等に基づいて内装及び外装等が施工される。建物ユニット12では、下フレーム26Aにより床フレームが構成され、下フレーム26Aには、小梁24Aが床下地とされ又は小梁24Aに取り付けられた根太が床下地とされ、床下地に床を形成する床下地材28(床板でもよい)が取り付けられる。また、建物ユニット12では、上フレーム26Bにより天井フレームが構成され、上フレーム26Bには、小梁24Bが天井下地とされ又は小梁24Bに天井下地が取り付けられ、天井下地に天井を形成する天井下地材30(天井板でもよい)が取り付けられる。
さらに、建物ユニット12には、ユニット建物10の間取りなどに応じて間仕切り壁、内壁材(内装下地材)や外壁材(外装下地材)などが取り付けられて製造製品とされる。なお、建物ユニット12には、下フレーム26A、上フレーム26B及び内壁材と外壁材との間等に断熱材(図示省略)が敷設又は配設されてもよい。また、図2では、間仕切り壁などが省略され、図1等では、内装材及び外装材の図示が省略されている。
一方、図1に示すように、ユニット建物10には、張出部32が設けられており、張出部32は、階上部分14Bにおいて階下部分14Aから建物外側に突設されており、張出部32には、建物ユニット12として張出ユニット34が配置される。ユニット建物10の躯体では、張出部32の張出ユニット34の下側に階下部分14Aの建物ユニット12Aが配置されていない片持ち構造とされている。本実施形態では、張出ユニット34は、基本的構成が建物ユニット12A、12Bと同様にされているが、張出ユニット34の妻方向の長さが建物ユニット12A、12Bと異なる点で相違する。
張出ユニット34は、4本の柱16を備え、桁面側の柱16の各々の上部及び下部に桁側梁としての梁18が配置され、妻面側の各々柱16の上部及び下部に妻側梁としての梁20Aが配置されている。張出ユニット34は、柱16の上部及び下部の各々に梁18、20Aが連結されて矩形箱状に形成されている。また、張出ユニット34では、下部の梁18の間に複数の小梁24Aが連結され、上部の梁18の間に複数の小梁24Bが連結されて、下フレーム26A及び上フレーム26Bが形成されている。
張出ユニット34は、桁側の一方が階上部分14Bの建物ユニット12Bの桁側に配置され、この建物ユニット12Bに張出ユニット34が連結されている。図3には、建物ユニット12Bと張出ユニット34との主要部が側面図にて示されている。なお、以下の説明において張出ユニット34が連結される建物ユニット12Bにおける柱16及び梁18を本体側の柱16及び梁18と言い、張出ユニット34の建物ユニット12B側の柱16及び梁20を張出側の柱16及び梁18と言う。
図3に示すように、張出ユニット34は、張出側の柱16の上部及び下部が本体側の柱16の上部及び下部の各々に、連結部36で連結されている。連結部36には、連結ブラケット38が配置されており、連結ブラケット38は、隣接する柱16(本体側の柱16と張出側の柱16)の各々に取り付けられている。
連結ブラケット38は、2つの連結部材40によって構成されており、連結部材40は、各々ウエブ部42とフランジ部44とにより断面L字状に形成されている。連結ブラケット38は、2つの連結部材40が互いのフランジ部44を反対方向に向けた状態でウエブ部42が重ね合わせられると共に、フランジ部44の各々が柱16の仕口面(隣接する他方の柱16側の面)に接合されている。これにより、連結ブラケット38は、2つの連結部材40が上方視略T字状に配置されて柱16に取り付けられている。
連結ブラケット38には、連結部材40の各々のウエブ部42に図示しない貫通孔が貫通形成されており、連結部材40は、ウエブ部42の貫通孔が同軸となるように連結されている。連結部36では、互いの柱16の連結ブラケット38(連結部材40)のウエブ部42が重ねられて、互いのウエブ部42の貫通孔が重ねられている。
連結ブラケット38では、例えば、ボルト及びナットによる構成されるピン部材46が用いられ、貫通孔に嵌入されたボルトがナットに螺合されることで、ウエブ部42同士が締結固定される。これにより、建物ユニット12Bと張出ユニット34とは、柱16同士が上部及び下部において連結されており、建物ユニット12Bと張出ユニット34とは、上部及び下部において隣り合う梁18のウエブ部22A同士が所定間隔で隣接されている。なお、建物ユニット12Bと張出ユニット34とは、互いの梁18が複数個所で連結される。この梁18の連結には、連結部36と同様の構成が用いられてもよい。
一方、建物ユニット12Bと張出ユニット34との間には、建物ユニット調整治具としての調整治具50が取り付けられており、調整治具50は、隣接する梁18の高さ位置調整に用いられる。なお、本実施形態において梁18の高さ位置調整は、例えば、隣り合う梁18の上側のフランジ部22Bの上面同士の高さ位置を揃える(同様の高さ位置にする)ことを言い、隣り合う梁18の下側のフランジ部22Bの下面同士の高さ位置を揃えてもよい。また、以下の説明では、一例として桁方向に隣接する建物ユニット12Bの梁18と張出ユニット34の梁18との高さ調整を説明する。
調整治具50は、桁方向に隣接する建物ユニット12B(本体側)の梁18と張出ユニット34(張出側)の梁18との間において、梁18長手方向(妻方向)の略中間位置に配置されている。図4には、本実施形態に係る調整治具50の概略構成が斜視図にて示されており、図5には、調整治具50が設けられた2本の梁18(ユニット建物10)の主要部が、図1の5-5線に沿う断面図にて示されている。なお、図5では、建物ユニット12B及び張出ユニット34の下部の小梁24Aと共に、建物ユニット12Aの上部の小梁24Bの図示を省略している。
図4及び図5に示すように、調整治具50は、第1治具としてのブラケット52、及び第2治具としてのブラケット54を備えている。調整治具50は、ブラケット52が隣接する2本の梁18の一方に配置され、ブラケット54が隣接する2本の梁18の他方に配置される。この際、ブラケット52は、例えば建物ユニット12Bと張出ユニット34とを連結した際、梁18の高さ位置が高くなると予測される側に配置される。本実施形態では、一例として、ブラケット52が本体側の梁18に配置され、ブラケット54が張出側の梁18に配置されている。
ブラケット52には、所定厚さ(例えば、厚さt=4.5mm)かつ所定の幅寸法W1の帯板状の鋼板が用いられ、ブラケット52は、鋼板が長手方向の中間部で折曲されることで、側方視略L字状に形成されている。ブラケット52は、L字形状の一側が第1縦壁としての縦壁部52Aとされ他方が第1横壁としての横壁部52Bとされている。ブラケット52は、縦壁部52Aと横壁部52Bとの間の角度が略直角とされており、ブラケット52は、縦壁部52Aの一端部から横壁部52Bが延設されている。
ブラケット54には、所定厚さ(例えば、厚さt=4.5mm)かつ所定の幅寸法W2の帯板状の鋼板が用いられ、ブラケット54は、鋼板が長さ方向の中間部で折曲されることで、側方視略L字状に形成されている。ブラケット54は、L字形状の一側が第2縦壁としての縦壁部54Aとされ、他方が第2横壁としての横壁部54Bとされている。ブラケット54は、縦壁部54Aと横壁部54Bとの間の角度が略直角とされ、縦壁部54Aの一端部から横壁部54Bが延設されている。また、ブラケット54は、幅寸法W2がブラケット52の幅寸法W1よりも小さく(狭く)されている(W2<W1)。
一方、ブラケット52には、第1補剛材(スチフナ)及び板状部材としてのプレート56が取り付けられ、ブラケット54には、第2補剛材(スチフナ)及び板状部材としてのプレート58が取り付けられている。プレート56、58は、各々鋼板製とされて、略三角形(略直角三角形)平板状に形成されている。
プレート56は、ブラケット52の幅方向の両側に対で配置され、各々1辺がブラケット52の幅方向の端部において縦壁部52Aの表面(横壁部52B側の面)に当接されて縦壁部52Aに接合されると共に、他の1辺が横壁部52Bの表面(上面、縦壁部52A側の面)に当接されて横壁部52Bに接合されている。また、プレート58は、ブラケット54の幅方向の両側に対で配置され、各々1辺がブラケット54の幅方向の端部において縦壁部54Aの表面(横壁部54B側の面)に当接されて縦壁部54Aに接合されると共に、他の1辺が横壁部54Bの表面(上面、縦壁部54A側の面)に当接されて横壁部54Bに接合されている。
これにより、ブラケット52では、横壁部52Bに作用する荷重によって縦壁部52Aと横壁部52Bとの間の角度が変化(傾動)したり横壁部52Bが変形したりするのをプレート56により制限されている。また、ブラケット54では、横壁部54Bに作用する荷重によって縦壁部54Aと横壁部54Bとの間の角度が変化(傾動)したり横壁部54Bが変形したりするのをプレート58により制限されている。
ブラケット52は、横壁部52Bの先端部が張出側の梁18に向けられ、縦壁部52Aが本体側の梁18のウエブ部22Aの外側面(張出側の面)に取り付けられている。また、ブラケット54は、横壁部54Bの先端部が本体側の梁18に向けられて、縦壁部54Aが張出側の梁18のウエブ部22Aの外側面(本体側の面)に取り付けられている。ブラケット52、54の各々と梁18への取り付けは、梁18のウエブ部22Aに接する縦壁部52A、54Aを各々ウエブ部22Aに溶接してもよい。また、ブラケット52、54の各々と梁18への取り付けは、縦壁部52A、54Aと各々の梁18のウエブ部22Aとを貫通させた複数本のボルトの各々にナット(いずれも図示省略)を螺合させて締結接合させてもよい。
図4及び図5に示すように、本実施形態においてブラケット52、54は、縦壁部52Aの高さ寸法H1、及び縦壁部54Aの高さ寸法H2が、各々梁18のウエブ部22Aの幅寸法Wよりも小さく(短く)されている(W>H1、W>H2)。また、ブラケット52、54は、横壁部52Bの縦壁部52Aからの延設方向の長さ寸法L1、及び横壁部54Bの縦壁部54Aからの延設方向の長さ寸法L2が、梁18の各々のウエブ部22Aの表面の間隔寸法(内法)Dよりも小さくされている(D>L1、D>L2)。これにより、調整治具50は、ブラケット52が本体側の梁18に取り付けられ、ブラケット54が、張出側の梁18に取り付けられて、2本の梁18の間に配置されている。また、長さ寸法L1、L2は、2本の梁18の間において、ブラケット54の横壁部54Bがブラケット52の横壁部52Bを覆うことができる長さにされている。
調整治具50には、ブラケット54の横壁部54Bに、調整手段を構成する貫通孔60が形成されており、貫通孔60は、横壁部54Bの中心部近傍に上下方向に貫通形成されている。また、調整治具50では、ブラケット54に調整手段としてのナット62及びボルト64が配置されている。
ナット62は、ねじ孔(図示省略)の中心線が貫通孔60の中心線と重ねられて、横壁部54Bの下側面(横壁部52B側の面)に接合されている。ボルト64は、横壁部54Bの貫通孔60に挿入されて、ナット62に螺合される。ボルト64は、ナット62に螺合されることでブラケット54に係止されると共に、先端部がブラケット52の横壁部52Bに向けて突出され、先端部がブラケット52の横壁部52Bの上面に当接されることで、ブラケット52の横壁部52Bを横壁部54Bから離れる方向に押圧する。
このように構成されている調整治具50が用いられるユニット建物10では、張出部32の本体側(建物ユニット12B側)の梁18にブラケット54が取り付けられ、張出ユニット34に隣接する建物ユニット12Bの梁(張出側の梁)18にブラケット52が取り付けられる。また、ユニット建物10では、本体側の柱16と張出側の柱16とが連結部36の各々で連結ブラケット38により連結される。
これにより、ユニット建物10では、本体側の梁18と張出側の梁18とが所定の間隔を隔てて隣接されると共に、隣接する2本の梁18の間に調整治具50のブラケット52及びブラケット54が配置される。この際、ブラケット52、54は、梁18の上下のフランジ部22Bの間で、横壁部52Bが横壁部54Bの下側となる位置に配置される。
ここで、調整治具50を用いた梁18の高さ位置調整では、ブラケット54の横壁部54Bに形成した貫通孔60に上方からボルト64を挿入し、横壁部54Bの下面側に配置しているナット62にボルト64を螺合する(捻じ込む)。これにより、ボルト64の先端部がナット62から下方に突出し、さらにボルト64をナット62に捻じ込むことで、ボルト64の先端部がブラケット52の横壁部52Bに当接して横壁部52Bを押圧する。
ブラケット54の横壁部54Bに配置したボルト64によってブラケット52の横壁部52Bを押圧することで、横壁部52Bと横壁部54Bとが離間する方向(上下方向)に相対移動される。このため、ブラケット54が取り付けられた張出側の梁18が、ブラケット52が取り付けられた本体側の梁18に対して上方に相対移動される。
これにより、ブラケット52が取り付けられた本体側の梁18の上面の高さ位置とブラケット54が取り付けられた張出側の梁18の上面の高さ位置とが揃えられ、2本の梁18の高さ位置が調整される。また、2本の梁18は、ボルト64がナット62により回り止めされることで、2本の梁18を高さ位置調整した位置(高さを揃えた位置)に保持される。なお、高さ位置調整された2本の梁18は、長手方向に沿う複数個所でブラケット(図示省略)等を介して連結されることで、高さ位置が変化するのが抑制される。
このように、調整治具50では、2本の梁18の間の上方からボルト64を回すことができるので、調整治具50は、2本の梁18の高さ位置調整の作業が容易にできる。また、調整治具50は、2本の梁18の間にブラケット52、54が配置されるので、ブラケット52、54を梁18に取り付けた状態で、床下地材28や天井下地材30等を施工できる。これにより、ユニット建物10では、天井や床に美観や仕上りを損ねる段差が生じてしまうのが抑制される。しかも、2本の梁18の間にブラケット52、54と共にボルト64が配置されているので、階上部分14Bの床下地材28等を部分的に外すことで、ボルト64を廻すことができる。このため、仮に階下部分14Aの天井や階上部分の床に経時変化により段差や傾斜が生じても、改修(高さ位置の調整)ができる。
一方、ブラケット54の横壁部54Bに取り付けたボルト64によりブラケット52の横壁部52Bの上面を押圧して、2本の梁18を上下方向に相対移動させる際、ブラケット52、54には、梁18の各々から反力を受ける。
ここで、ブラケット52、54には、各々プレート56、58が設けられており、プレート56が縦壁部52Aと横壁部54Bとを連結し、プレート58が縦壁部54Aと横壁部54Bとを連結している。これにより、ブラケット52、54は、縦壁部52Aと横壁部52Bとの間の角度、及び縦壁部54Aと横壁部54Bとの間の角度の各々が大きくなる(広がる)のを制限できる。
また、プレート56、58は、各々ブラケット52、54の幅方向の両側に対で配置されており、プレート56が縦壁部52A及び横壁部52Bの各々の側方の略全域に渡って設けられ、プレート58が縦壁部54A及び横壁部54Bの各々の側方の略全域に渡って設けられている。このため、ブラケット52、54では、横壁部52B、54Bに歪みなどの変形が生じるのが抑制されると共に、縦壁部52A、54Bに変形が生じるのが抑制される。これにより、調整治具50では、ブラケット52、54によって2本の梁18の高さ位置を確実に調整できる。すなわち、ブラケット52、54では、仮に縦壁部52A、54A及び横壁部52B、54Bに変形が生じると、梁18の上下方向に沿う相対移動が困難となる。しかし、調整治具50では、プレート56、58によってブラケット52、54の各々における変形が制限されるので、2本の梁18を確実に上下方向に相対移動させて高さ位置を調整できる。
したがって、ユニット建物10では、階上部分14Bの建物ユニット12Bに張出ユニット34を連結した片持ち構造であっても、隣接する2本の梁18の高さ位置を調整できる。このため、ユニット建物10は、梁18の高さ位置が異なることで床や天井に段差や傾きに起因する仕上り不良の生じるのが抑制され、高品質に仕上げられる。
また、調整治具50では、ブラケット54の幅寸法W2をブラケット52の幅寸法W1より狭くしている。このため、ブラケット52のプレート56がブラケット54に干渉するのを抑制できて、ブラケット52の一対のプレート56の間にブラケット54の横壁部54Bを配置できる。これにより、ブラケット52にプレート56を形成しても、ブラケット52の横壁部52Bとブラケット54の横壁部54Bが不必要に離す必要がなく、ブラケット52、54を用いた梁18の高さ位置の調整が容易になる。
なお、本実施形態では、横壁部52B、54Bを下側にして、ブラケット52、54を2本の梁18に取り付けたが、これに限らず、横壁部52B、54Bを上側にして、ブラケット52、54を2本の梁18に取り付けてもよい。この場合、2本の梁18の下側から2本の梁18の高さ位置調整ができる。
また、本実施形態では、建物ユニット12Bと張出ユニット34との間において下側の梁18の位置調整を説明したが、調整治具50は、上側の2本の梁18の高さ位置調整に用いてもよい。さらに、調整治具50は、建物ユニット12Bと張出ユニット34との間のみならず、隣接する建物ユニット12Bの間及び隣接する建物ユニット12Aの間に用いてもよく、また、桁面側の梁18に限らず、妻面側の梁20の間にも用いてもよい。これにより、ユニット建物10では、隣接する2本の梁18、及び隣接する2本の梁20を一つの梁とみなせるように高さ調整がなされる。
また、本実施形態では、ブラケット52、54の各々に略三角形板状のプレート56、58を設けた。しかしながら、第1補剛材及び第2補剛材は、第1治具の第1横壁及び第2治具の第2横壁の各々のゆがみ等の変形、第1縦壁と第1横壁との間の角度の変化、第2縦壁と第2横壁との間の角度の変化を制限できる構造であれば、任意の構造を適用できる。
なお、本実施形態では、ブラケット54の横壁部54Bに貫通孔60を形成してナット62を接合した。しかしながら、第1治具の第1横壁及び第2治具の第2横壁の各々に貫通孔を形成すると共に、第1治具の第1横壁の下面か上面又は第2治具の第2横壁の下面又は上面にナットを接合し、貫通孔の各々に挿通されるボルトが螺合されてもよい。また、第1治具の第1横壁及び第2治具の第2横壁の各々に貫通孔を形成し、貫通孔の各々に挿通されて上方又は下方に突出するボルトの先端にナットを螺合してもよい。これにより、第2治具の貫通孔及び第1治具の貫通孔に挿通されたボルトがナットに螺合されることで、第1治具の第1横壁と第2治具の第2横壁とを互いに接近する方向に相対移動させることで、第1治具が取り付けられた梁と第2治具が取り付けられた梁とを上下方向に相対移動させて、2本の梁の高さ位置を調整するようにしてもよい。
また、本実施形態では、横壁部52B、54Bが各々縦壁部52A、52Bの下側となるようにブラケット52、54を梁18の各々に取り付けた。しかしながら、第1横壁及び第2横壁の各々が第1縦壁及び第2縦壁の上端部から延設されるように第1治具及び第2治具の各々を梁に取り付けるようにしてもよい。すなわち、横壁部52B、54Bが各々縦壁部52A、54Aの上側となるようにブラケット52、54を梁18の各々に取り付けてもよい。
さらに、本実施形態では、張出ユニット34の建物ユニット12B側の梁18と建物ユニット12Bの張出ユニット34側の梁18との間に調整治具50を設けた。しかしながら、調整治具50は、階下部分14Aにおいて互いに隣接する建物ユニット12Aの梁18の間及び互いに隣接する建物ユニット12Aの梁20の間に設けてもよく、階上部分14Bにおいて互いに隣接する建物ユニット12Bの梁18の間及び互いに隣接する建物ユニット12Bの梁20の間に設けてもよい。すなわち、建物ユニット調整治具は、張出部に限らず、桁方向に隣接する建物ユニットにおいて隣接する梁(桁側梁)の間、及び妻方向に隣接する建物ユニットにおいて隣接する梁(妻側梁)の間に設けられてもよい。
また、本実施形態では、張出部32において、長さの異なる梁18、20Aが用いられた張出ユニット34を適用した。しかしながら、張出部に用いる建物ユニットは、四辺の梁の長さが同様とされた建物ユニットが用いられてもよい。さらに、本実施形態では、2階建てのユニット建物10を例に説明した。しかしながら、ユニット建物は、複数のユニット建物が用いられていればよく、平屋(1階建て)であってもよく、3階建て以上であってもよい。
10 ユニット建物
12(12A、12B) 建物ユニット
18 梁(梁、桁側梁)
20、20A 梁(梁、妻側梁)
32 張出部
34 張出ユニット(張出部の建物ユニット)
50 調整治具(建物ユニット調整治具)
52 ブラケット(第1治具)
52A 縦壁部(第1縦壁)
52B 横壁部(第1横壁)
54 ブラケット(第2治具)
54A 縦壁部(第2縦壁)
54B 横壁部(第2横壁)
56 プレート(第1補剛材)
58 プレート(第2補剛材)
60 貫通孔(調整手段)
62 ナット(調整手段)
64 ボルト(調整手段)

Claims (7)

  1. 隣接する建物ユニットの一方の建物ユニットの梁の他方の建物ユニット側の面に第1縦壁が取り付けられ、該第1縦壁の上下方向一側端部から前記他方の建物ユニット側に第1横壁が延設された第1治具と、
    前記他方の建物ユニットの建物ユニットにおいて前記一方の建物ユニットの梁に対向する梁の前記一方の建物ユニット側の面に第2縦壁が固定され、該第2縦壁から前記一方の建物ユニット側に第2横壁が延設されると共に、該第2横壁が前記第1治具の前記第1横壁に対して上下方向に所定間隔を隔ててかつ平面視で重なるように配置された第2治具と、
    前記第1治具の前記第1横壁と前記第2治具の前記第2横壁との間に設けられ、前記第1横壁及び前記第2横壁を上下方向に相対移動させることで、前記第1治具が固定された梁と前記第2治具が固定された梁との高さ位置を調整する調整手段と、
    を含む建物ユニット調整治具。
  2. 前記第1治具に設けられて前記第1縦壁と前記第1横壁とを連結する第1補剛材と、
    前記第2治具に設けられて前記第2縦壁と前記第2横壁とを連結する第2補剛材と、
    を含む請求項1に記載の建物ユニット調整治具。
  3. 前記第1補剛材及び前記第2補剛材は、前記第1治具及び前記第2治具において前記梁の長手方向の両側に対で配置されている請求項2に記載の建物ユニット調整治具。
  4. 前記梁の長手方向に沿う前記第1横壁及び前記第2横壁の各々の幅寸法が、前記第1横壁よりも前記第2横壁が短くされ、前記第1治具の前記第1補剛材の間に前記第2治具の前記第2横壁が配置される請求項3に記載の建物ユニット調整治具。
  5. 前記調整手段は、前記第1横壁及び前記第2横壁の一方に取り付けられたナットと、該ナットに螺合されるボルトとを備え、前記ナットに螺合されることで前記第1横壁及び前記第2横壁の他方に向けて突出される前記ボルトの先端により前記第1横壁及び前記第2横壁の他方を押圧する請求項1から請求項4の何れか1項に記載の建物ユニット調整治具。
  6. 四隅に立設された柱と、四辺の各々に配置されて互いに隣接する前記柱を上部及び下部においてに連結する梁と、により矩形箱体状に形成された複数の建物ユニットが桁方向及び妻方向に配列され、隣接する前記建物ユニット同士が連結された躯体を備え、
    互いに隣接する前記建物ユニットの間において下部及び上部の少なくとも一方に隣接する前記梁の間に、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の建物ユニット調整治具が配置されたユニット建物。
  7. 前記建物ユニットが階下部分及び階上部分に配列されると共に、前記階上部分の前記建物ユニットから外側に建物ユニットが張り出された張出部を備え、前記張出部の建物ユニットと該建物ユニットに隣接する前記階上部分の前記建物ユニットとの間に前記建物ユニット調整治具が設けられた請求項6に記載のユニット建物。

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