JP2002054241A - 床段差調整具、それを利用した床段差調整方法 - Google Patents

床段差調整具、それを利用した床段差調整方法

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JP2002054241A JP2001080764A JP2001080764A JP2002054241A JP 2002054241 A JP2002054241 A JP 2002054241A JP 2001080764 A JP2001080764 A JP 2001080764A JP 2001080764 A JP2001080764 A JP 2001080764A JP 2002054241 A JP2002054241 A JP 2002054241A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面の段差を解消し、剛性の増大を図ること
のできる床段差調整具と、それを利用した床段差調整方
法を提供する。 【解決手段】 互いに対向して隣接する床大梁11,1
1間に取り付けられ、該床大梁11に支持される床面1
6間の段差Hを調整する床段差調整具1であって、隣接
するそれぞれの床大梁11に上下方向の相対位置をずら
して固着される一対の固定板2,3と、これら固定板
2,3の上下方向の相対位置を調整する押しボルト5、
引きボルト6からなる調整手段とを備えてなることを特
徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床段差調整具、お
よびそれを利用した床段差調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平9−32118号公報に記
載されている建物ユニットのレベル調整具は、水平方向
に隣接する二つの建物ユニットの互いに対向する床梁間
に取り付けられるものであって、隣接する床梁の上面間
と下面間に掛け渡して係止される上下の板材を、ボルト
とナットによって締結し、梁間に生じる高さレベルの違
いを解消できるようにしたものである。
【0003】また、特開平3−144036号公報に記
載のユニット接合構造は、左右の下階建物ユニットの天
井梁の間隙及び左右の上階建物ユニットの床梁の間隙に
接合体を介装し、この接合体の上下の側壁部にそれぞれ
左右の天井梁、床梁を接合することにより、剛性の増大
を図るようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来技術において、特開平9−32118号公報に記載
のものでは、梁間に生じる高さレベルの違いを解消でき
るが、この梁に取り付けられる小梁、小梁間に掛け渡さ
れる木製の床根太、床根太に貼設される床面材、等の床
部材によって床面が形成される場合、これら床部材の精
度や取付け精度によって生じる床面の段差を解消するこ
とができない。
【0005】また、特開平3−144036号公報に記
載のものは、左右天井梁と、床梁とを接合するだけであ
るから、剛性の増大を図ることはできるが、床面の段差
を解消することはできない。
【0006】本発明は、このような従来技術における問
題点に着目してなされたものであり、床面の段差を解消
し、剛性の増大を図ることのできる床段差調整具と、そ
れを利用した床段差調整方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、互いに対向して隣接する建
物構造体間に取り付けられ、該建物構造体に支持される
床面間の段差を調整する床段差調整具であって、隣接す
るそれぞれの建物構造体に上下方向の相対位置をずらし
て固着される一対の固定板と、これら固定板の上下方向
の相対位置を調整する調整手段とを備えてなることを特
徴とする。
【0008】また、前記請求項1記載の発明において、
建物構造体としては、例えば、隣接配置してユニット建
物を構成する建物ユニット、隣接配置してバルコニーを
構成するバルコニーユニット、あるいはこれらの組み合
わせたもの、パネル工法建物のパネル等を挙げることが
できる。
【0009】前記建物ユニットとしては、柱と梁とから
箱型に組まれる骨組み構造体を備えた軸組工法のもの、
床パネルの周縁部に壁パネルを立設して構成される壁式
工法のもの、いずれであってもよい。
【0010】このように構成された請求項1に記載のも
のでは、隣接するそれぞれの建物構造体に上下方向の相
対位置をずらして固着される一対の固定板と、これら固
定板の上下方向の相対位置を調整する調整手段とを備え
ているので、この調整手段によって固定板の上下方向の
相対位置を調整すれば、固定板を固着する建物構造体の
上下方向の相対位置も調整される。
【0011】前記調整によって、建物構造体に支持され
る床面間に、床部材の精度や取付け精度の違いによって
床段差が生じても、この床段差を解消できる。
【0012】また、前記請求項2記載の発明は、請求項
1記載の床段差調整具において、前記建物構造体が、水
平方向に互いに対向して隣接する床構造体であることを
特徴とする。
【0013】前記請求項2記載の発明において、床構造
体としては、床梁、床パネルのいずれであってもよい。
【0014】このように構成された請求項2に記載のも
のでは、さらに、前記建物構造体が、水平方向に互いに
対向して隣接する床構造体であるから、床段差調整具が
床面に近接し、床段差の調整が容易となる。
【0015】そして、請求項3記載の発明は、請求項1
または2記載の床段差調整具において、前記調整手段
が、一方の固定板に挿通・螺合された軸部先端で他方の
固定板を押し下げる押しボルトと、一方の固定板に頭部
が回動自在に係止されると共に軸部が他方の固定板に挿
通・螺合され、軸部の回動によって他方の固定板を引き
上げる引きボルトとからなることを特徴とする。
【0016】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記固定板の調整手段である押しボルト、引きボ
ルトによって、床段差を解消できるという作用に加え
て、さらに、挿通・螺合された押しボルト、引きボルト
で一対の固定板同士が連結され、これによって、隣接す
る建物構造体同士、もしくは床構造体同士を強固に固定
する。
【0017】その結果、隣接する建物構造体同士が一体
化して剛性と重量を増すことで、建物構造体の上下、及
び水平方向の振動を抑えることができる。
【0018】更に、請求項4記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の床段差調整具において、前記調整手段が、
両固定板に挿通・螺合されて両固定板を連結するネジ棒
と、工具で回動可能になされたネジ棒の上端部から螺入
されたナットとからなり、前記一方の固定板に螺合され
るネジ部が、他方の固定板に螺合されるネジ部に対して
逆ネジになされていることを特徴とする。
【0019】このように構成された請求項4に記載のも
のでは、前記調整手段が、両固定板に挿通・螺合されて
両固定板を連結するネジ棒と、工具で回動可能となされ
たネジ棒の上端部から螺入されたナットとからなり、前
記一方の固定板に螺合されるネジ部が、他方の固定板に
螺合されるネジ部に対して逆ネジになされているので、
ナットを緩めた状態でネジ棒を回動すると、固定板の上
下方向の相対位置を狭めたり広げたりして位置調整でき
る。
【0020】この調整手段によって固定板の上下方向の
相対位置を調整すれば、固定板を固着する建物構造体の
上下方向の相対位置も調整される。
【0021】前記調整によって、建物構造体に支持され
る床面間に、床部材の精度や取付け精度の違いによって
床段差が生じても、この床段差を解消できる。
【0022】さらに、両固定板を連結するネジ棒に、ネ
ジ棒の上端部から螺入されたナットを締め付けると、隣
接する建物構造体同士を強固に固定するので、隣接する
建物構造体同士が一体化して剛性と重量を増すことで、
建物構造体の上下、及び水平方向の振動を抑えることが
できる。
【0023】また、請求項5に記載されたものでは、前
記固定板を、前記建物構造体に対して、装脱着可能とす
る着脱手段を有する請求項1乃至4のうち何れか一項記
載の床段差調整具を特徴としている。
【0024】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記着脱手段によって、前記固定板が前記建物構
造体に対して装脱着される。
【0025】このため、床段差を調整する位置を変更で
きるので、必要に応じて適宜前記床段差調整具を装着し
て、段差を調整できる。
【0026】更に、請求項6に記載されたものでは、前
記着脱手段は、前記建物構造体の床構造体側縁部に設け
られ、上,下側フランジ部を少なくとも一対、外側方に
略水平に突設することにより、対向面側を開放して断面
略コ字状を呈する梁材に対して、外側方から当接して、
前記上側フランジ部に対しては固定ボルトによって固定
される固定板を有すると共に、前記下側フランジ部の上
面部に当接する係止片部を有する請求項5記載の床段差
調整具を特徴としている。
【0027】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記係止片部を前記下側フランジ部の上面部に当
接させながら、該床段差調整具を外側方から、前記梁材
に当接させ、前記固定板を前記固定ボルトを用いて前記
上側フランジ部に固定すると、該床段差調整具を、前記
梁材の対向面側に装着出来る。
【0028】また、請求項7に記載されたものでは、前
記係止片部と、前記下側フランジ部との間の水平方向の
移動を阻止する外れ防止手段が設けられている請求項6
記載の床段差調整具を特徴としている。
【0029】このように構成された請求項7記載のもの
では、前記外れ防止手段によって、前記係止片部と、前
記下側フランジ部との間の水平方向の移動が阻止され
て、該床段差調整具を安定させて装着させることができ
る。
【0030】また、請求項8に記載されたものでは、前
記床段差調整具を複数個、隣接する建物ユニットの床構
造体間に沿って取り付け、隣接する建物ユニットの床面
間の段差を調整する請求項1乃至7のうちいずれか一項
に記載の床段差調整方法を特徴としている。
【0031】このように構成された請求項8記載のもの
では、前記請求項1乃至7のいずれか一項に記載の床段
差調整具を複数個、隣接する建物ユニットの床構造体間
に沿って取り付け、隣接する建物ユニットの床面間の段
差を調整するので、両建物ユニットに跨がる床面を段差
のない連続したものとすることができる。
【0032】また、隣接する建物ユニット同士が一体化
して剛性と重量を増すことで、建物ユニットの上下、及
び水平方向の振動を抑えることができ、耐振動性にすぐ
れたユニット建物となる。
【0033】
【発明の実施の形態1】次に、本発明の実施の形態1を
図面を参照しながら説明する。
【0034】図1〜図7は本発明の実施の形態1であっ
て、図1(イ)図は床段差調整具の分解斜視図、(ロ)
図は(イ)図の床段差調整具を床大梁と共に示す断面
図、図2は別の床段差調整具であって、(イ)図は分解
斜視図、(ロ)図は組立斜視図、(ハ)図は側面図、図
3はユニット建物であって、(イ)図は斜視図、(ロ)
図は1階部分の平面図、(ハ)図は2階部分の平面図、
図4(イ)図は建物ユニットの斜視図、(ロ)図は床部
の断面図、図5は図2に示す床段差調整具の取付け方法
を示す説明図であって、(イ)図は床大梁への取付け方
法を示す斜視図、(ロ)図はハブボルト取付け部の断面
図、(ハ)図は床大梁の斜視図、(ニ)図はポップナッ
トが取り付けられた床大梁の断面図、図6は図2に示す
床段差調整具を使用した床段差の調整方法を示す説明
図、図7は床段差調整後に行うボルトのロック方法を示
す説明図である。
【0035】(床段差調整具)図1と図2に示す本実施
の形態1の床段差調整具1は、本質的に同じものである
から、同符号を付けている。
【0036】図1に示す床段差調整具1は、水平方向に
互いに対向して隣接する床大梁(床構造体)11,11
間に取り付けられ、この床大梁11に支持される床面1
6間の段差Hを調整するものである。
【0037】ここで、床大梁11(床構造体)は、後述
する建物ユニット10の骨組み構造体を構成するもので
あって、C型鋼で形成されている。
【0038】前記床段差調整具1は、隣接するそれぞれ
の床大梁11に上下方向の相対位置をずらして固着され
る一対の固定板2,3と、これら固定板2,3の上下方
向の相対位置を調整する調整手段とを備えている。
【0039】前記固定板2,3は、いずれも、これら固
定板2、3と直交して設けられた取付け板4,4を介し
て床大梁11の側面(開口側)に取り付けられている。
そして、取付け板4は、板面に形成されたボルト孔41
に挿入された取付けボルト7,7によって床大梁11に
固着されている。
【0040】前記一対の固定板2,3の上面は、いずれ
も、水平で互いに平行になされている。
【0041】前記固定板2,3の上下方向の相対位置を
調整する調整手段は、押しボルト5と引きボルト6とか
らなっている。
【0042】上方に位置する一方の固定板2には、押し
ボルト5を挿通・螺合するネジ孔21と、引きボルト6
を貫通させる通孔22とが形成されている。また、下方
に位置する他方の固定板3には、引きボルト6を挿通・
螺合するネジ孔31が形成されている。
【0043】前記押しボルト5は、引きボルト6を弛め
ておくと、一方の固定板2のネジ孔21に挿通・螺合さ
れた軸部先端で他方の固定板3を押し下げることのでき
る六角穴付きボルトである。
【0044】また、前記引きボルト6は、同じく、六角
穴付きボルトであって、一方の固定板2に頭部が回動自
在に係止され、軸部が固定板2の通孔22に挿通される
と共に、他方の固定板3のネジ孔31に挿通・螺合され
ている。押しボルト5を弛めておくと、この引きボルト
6は、軸部の回動によって他方の固定板3を引き上げる
ことができる。
【0045】図2に示す床段差調整具1は、本質的に前
記図1に示したものと同じであるが、固定板2および固
定板3を隣接する床大梁11、11に取り付けるために
設けられる取付け板4、4を異にするものである。
【0046】すなわち、図2(イ)図に示すように、こ
の取付け板4は、固定板2または固定板3の両側面を挟
むように溶接で取り付けられた対向する一対のL型鋼で
形成され、使用時には、図2(ロ)図と(ハ)図に示す
ように、このL型の取付け板4,4を互いに嵌合して重
ね合わせるようにして組立できるようになっている。
【0047】このように、図2に示す床段差調整具1で
は、固定板2、3の両側面をL型鋼で挟持しているの
で、押しボルト5、引きボルト6によって大きな負荷が
固定板2,3に作用しても、その変形を防止できる。そ
して、嵌合しあっているので、横方向の移動を防止でき
る。
【0048】(床段差調整具の取付け箇所と取付け方
法)次に、前記床段差調整具1の取付け箇所と取付け方
法を、図3〜5を参照して説明する。図5では、図2に
示した床段差調整具1を図示しているが、図1に示した
ものであってもよい。
【0049】前記本実施例の床段差調整具1は、図3
(イ)図に示すユニット建物100の構築時に使用す
る。このユニット建物100は、複数の建物ユニット1
0,10Aを上下、左右に隣接配置して構築される2階
建てのものである。
【0050】前記床段差調整具1は、ユニット建物10
0の1階部分では、図3(ロ)図に示すように、建物ユ
ニット10,10、もしくは建物ユニット10、10A
間の間仕切り壁のない渡り部Aに取り付けられる。
【0051】また、ユニット建物100の2階部分で
は、図3(ハ)図に示すように、前記と同様、建物ユニ
ット10,10の渡り部Bに取り付けられる。
【0052】建物ユニット10(または建物ユニット1
0A)は、図4(イ)図に示すように、直方体形状の骨
組み構造体を有し、四本の柱12と、柱12の下端部間
に架け渡された4本の床大梁11と、柱12の上端部間
に架け渡された4本の天井梁13とから、箱型に組まれ
ている。
【0053】前記建物ユニット10の床部は、図4
(ロ)図に示すように、C型鋼でなる床大梁11間に架
け渡された山型形状の型鋼でなる床根太14と、この床
根太14の上に貼設された合板等の床面材15とによっ
て形成されている。
【0054】床段差調整具1は、隣接する建物ユニット
10、10の渡り部A、または渡り部Bの床大梁11,
11間に挿入して取り付けられる。
【0055】この際、床段差調整具1は、図5(イ)図
に示すように、一方の固定板2と他方の固定板3とを上
下に合わせ、押しボルト5、引きボルト6を取り付けて
組み立てた状態で床大梁11,11間に挿入する。
【0056】床段差調整具1の取付け箇所は、床大梁1
1の長手方向に沿って、床段差をなくすために必要なピ
ッチ(例えば、1〜2m間隔)で取り付ける。
【0057】また、床段差の大きい箇所に取り付けて調
整を行い、他の部分における床段差が解消された場合
は、他の部分への取り付けは省略してもよい。
【0058】そして、床大梁11,11間に挿入した床
段差調整具1の取り付け板4を取付けボルト7により床
大梁11に固定する。
【0059】この際、取付けボルト7の芯ずれをなくす
ために、図5(ロ)図に示すように、頭部が円錐台状の
ハブボルトを使用する。
【0060】また、この取付けボルト7で取付け板4を
床大梁11に固着するため、図5(ハ)図に示すよう
に、予め、床大梁11にはポップナット71をかしめて
取り付けておく。
【0061】(床段差の調整方法)次に、前記のように
して取り付けた床段差調整具1を使用した床段差の調整
方法について、図6と図7を参照して説明する。
【0062】図6に示すように、段差Hを有する隣接す
る床面16、16間に直尺(定規)9を当て、引きボル
ト6を付けた側の床面16が低い場合は、押しボルト5
を弛め、六角レンチ8で引きボルト6を締めて、固定板
3を引き上げることで、床面16の高さを合わせて段差
Hを解消する。
【0063】そして、段差解消後に、図7に示すよう
に、弛めておいた押しボルト5をしっかり締め付けてロ
ックする。
【0064】図6とは逆で、押しボルト5を付けた側の
床面16が低い場合は、引きボルト6を弛め、押しボル
ト5を締めて、固定板2を相対的に引き上げることで、
床面16の高さを合わせて段差を解消する。
【0065】そして、段差解消後に、前記と同様、弛め
ておいた引きボルト6をしっかり締め付けてロックす
る。
【0066】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0067】この実施の形態1の床段差調整具1による
と、隣接するそれぞれの床大梁11に上下方向の相対位
置をずらして固着される一対の固定板2,3と、これら
固定板2,3の上下方向の相対位置を調整する調整手段
である押しボルト5、引きボルト6とを備えているの
で、この調整手段によって固定板2、3の上下方向の相
対位置を調整すれば、固定板2、3を固着する床大梁1
1、11の上下方向の相対位置も調整される。
【0068】前記調整によって、床大梁11の上に取り
付けられる床根太14や床面材15の精度や取付け精度
の違いによって生じる床段差Hを解消できる。
【0069】さらに、挿通・螺合された押しボルト5、
引きボルト6で一対の固定板2,3同志が連結され、こ
れによって、隣接する床大梁11、11同志を強固に固
定する。
【0070】その結果、隣接する建物ユニット10、1
0同志が一体化して剛性と重量を増すことで、建物ユニ
ット10の上下、及び水平方向の振動を抑えることがで
きる。
【0071】そして、実施の形態1の床段差調整方法に
よると、前記床段差調整具1を複数個、隣接する建物ユ
ニット10の床大梁11間に沿って取り付け、隣接する
建物ユニット10の床面16間の段差を調整するので、
両建物ユニット10、10に跨がる床面16を段差のな
い連続したものとすることができる。
【0072】また、隣接する床大梁11同志が一体化し
て剛性と重量を増すことで、建物ユニット10の上下、
及び水平方向の振動を抑えることができるので、耐振動
性にすぐれたユニット建物100となる。
【0073】
【変形例1】図8は、本発明の実施の形態1の変形例1
を示すものであって、床大梁と共に示す床段差調整具の
断面図である。
【0074】変形例において、前記実施の形態1と同じ
ものには同符号を付けて説明を省略し、異なるものには
別符号を付けて説明する。
【0075】符号1Aは床段差調整具であって、この床
段差調整具1Aは、図8に示すように、前記実施例と同
様、水平方向に互いに対向して隣接する床大梁11,1
1間に取り付けられ、これら床大梁11に支持される床
面16間の段差を調整するものである。
【0076】前記床段差調整具1Aは、隣接するそれぞ
れの床大梁11に上下方向の相対位置をずらして固着さ
れる一対の固定板2A,3Aと、固定板2A,3Aを床
大梁11に取り付けるための取付け板4A,4Aと、こ
れら固定板2A,3Aの上下方向の相対位置を調整する
調整手段とを備えている。
【0077】前記調整手段は、両固定板2A,3Aに挿
通・螺合されて両固定板2A,3Aを連結するネジ棒5
Aと、工具(不図示)で回動可能になされたネジ棒5A
の上端部51Aから螺入されたナット6Aとからなり、
前記一方の固定板2Aに螺合されるネジ部52Aが、他
方の固定板3Aに螺合されるネジ部53Aに対して逆ネ
ジになされている。
【0078】前記床段差調整具1Aを複数個、隣接する
建物ユニット10の床大梁11間に沿って取り付け、隣
接する建物ユニット10の床面16間の段差を調整す
る。
【0079】取付け方法と取付け箇所は、前記実施の形
態1と同様であるから、説明を省略する。
【0080】実施の形態1の床段差調整具1Aによる
と、一方の固定板2Aに螺合されるネジ部52Aが、他
方の固定板3Aに螺合されるネジ部53Aに対して逆ネ
ジになされているので、ナット6Aを緩めた状態でネジ
棒5Aを回動すると、固定板2A、3Aの上下方向の相
対位置を狭めたり広げたりして位置調整できる。
【0081】この調整手段によって固定板2A,3Aの
上下方向の相対位置を調整すれば、固定板2A,3Aを
固着する床大梁11,11の上下方向の相対位置も調整
される。
【0082】前記調整によって、床大梁11の上に取り
付けられる床根太14や床面材15の精度や取付け精度
の違いによって生じる床段差を解消できる。
【0083】さらに、両固定板2A,3Aを連結するネ
ジ棒5Aに、ネジ棒5Aの上端部51Aから螺入された
ナット6Aを締め付けると、隣接する床大梁11、11
同士を強固に固定するので、隣接する建物ユニット1
0,10同士が一体化して剛性と重量を増すことで、建
物ユニット10,10の上下、及び水平方向の振動を抑
えることができる。
【0084】
【変形例2】図9乃至図16は、この発明の実施の形態
1の変形例2の床段差調整具を示すものである。なお、
前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については同一
符号を付して説明する。
【0085】まず、建物構造体側から説明すると、この
変形例2では、図14に示すように、建物構造体として
の下階天井部110aを構成する天井端根太101の側
面101aが、所定間隔を置いて複数のL字アングル材
102,102に固着されて取り付けられている。
【0086】このL字アングル材102,102の支持
面部102a,102aには、図15に示す柱部材10
3,103間に掛け渡された梁材としての床大梁111
の下側フランジ部111bが載置されている。
【0087】これらの支持面部102a,102a及び
下側フランジ部111bに形成された挿通孔には、低頭
六角ボルト部材108が下方から上方に向けて挿通され
ていて、防振ゴム109a及び座金109bを介在させ
て、ナット部材109cを螺合させることにより、支持
面部102a及び下側フランジ部111b間の振動が吸
収されるように結合されている。
【0088】この床大梁111は、一対の前記下側フラ
ンジ部111bと、上側フランジ部111aとが、基板
部111cから外側方に向けて略水平に突設されてい
て、床段差を相互に調整する相手側の床構造体への対向
面側を開放して断面略コ字状を呈するように構成されて
いる。
【0089】この基板部111cは、固定ボルト107
によって上階床部110を構成する床端根太106の側
面106aに固定されている。
【0090】また、この側面部106aには、上部クラ
ンク状部材105が固着されていて、この床大梁111
の上側フランジ部111aに当接されることにより、前
記L字アングル材102,102と、この上部クランク
状部材105とによって、この床大梁111が、上下方
向から挟持されるように構成されている。
【0091】このうち、図15に示すように、前記上部
クランク状部材105には、長手方向に沿って所定間隔
を置いて、固定孔105a,105aが、複数組形成さ
れている。
【0092】次に、この変形例2の床段差調整具11
2,113の構成について説明する。
【0093】この変形例2の床段差調整具112,11
3は、調整具本体112a,113aに一体に形成され
る前記固定板2,3を、外側方に向けて対向させつつ、
前記床大梁111に対して、両上階床部110,110
の間に、上方から挿入すると共に、外側方側から当接さ
せて装脱着可能とするように構成されている。
【0094】この床段差調整具112,113には、着
脱手段としての固定板114,115及び、係止片部1
16,117が設けられている。
【0095】このうち、固定板114,115には、前
記上側フランジ部111b,111b及び前記上部クラ
ンク状部材105,105に形成された固定孔111
d,111d及び105a,105aと適合する位置
に、ボルト挿通孔114a,115aが形成されてい
る。
【0096】そして、前記上部クランク部材105,1
05と固定板114,115との間には、各々2枚のス
ペーサ部材118,118が、各々介在されると共に、
前記各ボルト挿通孔114a,115aと、固定孔10
5a,105a及び固定孔111d,111dとには、
ボルト部材119,119が、ワッシャ部材120,1
20を介在させて上方から挿通されて、下方からナット
部材121,121が螺着されることにより、これらの
上側フランジ部111a,111aと、前記固定板11
4,115との間が固定されるように構成されている。
【0097】また、前記係止片部116,117は、前
記下側フランジ部111b,111bの上面部に各々当
接して係止されるように構成されている。
【0098】更に、この変形例2では、前記固定板2に
比して固定板3が、幅広となるように構成されていて、
各固定板2,3の左,右両側縁に、補強用側壁部12
2,122及び123,123が各々一体に設けられて
いる。
【0099】また、この変形例2では、前記係止片部1
16,117と、前記下側フランジ部111b,111
bとの間の水平方向の移動を阻止する外れ防止手段とし
ての木製ブロック片124が、前記調整具本体112
a,113aとの間に挟持されるように設けられてい
る。
【0100】次に、この変形例2の作用について、前記
床段差調整具112,113の取付順序に沿って、説明
する。
【0101】この変形例2の床段差調整具112,11
3は、調整具本体112a,113aに一体に形成され
る前記固定板2,3を、外側方に向けて対向させつつ、
予め配置された上階床部110,110間に上方から挿
入すると共に、両上階床部110,110の間に位置す
る前記床大梁111,111に対して、外側方側から当
接させて装着する。
【0102】この際、前記上部クランク状部材105の
長手方向に沿って所定間隔を置いて形成された固定孔1
05a,105aのうちいずれかの位置で、前記係止片
部117,117を前記下側フランジ部111b,11
1bの上面部に当接させながら、この床段差調整具11
2,113を各々外側方から、前記床大梁111,11
1の上,下フランジ部111a,111b端縁に当接さ
せて位置決めを行い、前記各固定板2,3を前記固定ボ
ルト119,119を用いて前記上側フランジ部111
a,111aに固定する。
【0103】これらの固定ボルト119,119は、上
方から前記ワッシャ部材120,120を介在させて、
前記ボルト挿通孔114a,115a、前記2枚の各ス
ペーサ部材118,118、前記固定孔105a,10
5a、及び前記上側フランジ部111a,111aに形
成された固定孔111d,111dに挿通されてナット
部材121,121によって螺合固定されるので、何れ
の位置の固定孔105a,105aにも、前記床段差調
整具112,113を、前記床大梁111,111の対
向面側に容易に装着出来る。
【0104】従って、床段差を調整する位置を変更でき
るので、前記上階床部110及び下階天井部110aを
配置した状態で、必要に応じて適宜前記床段差調整具1
12,113を装着して、段差を調整できる。
【0105】また、この変形例2では、前記木製ブロッ
ク片124が、前記調整具本体112aと調整具本体1
13aとの間に挟持されているので、前記係止片部11
6,117と、前記下側フランジ部111b,111b
との間の水平方向の移動が阻止されて、前記係止片部1
16,117が、前記下側フランジ部111b,111
bから外れにくい。
【0106】このため、前記床段差調整具112,11
3を安定させて装着させることができる。
【0107】更に、この変形例2では、前記固定板2,
3の左,右両側縁に、補強用側壁部122,122及び
123,123が各々一体に設けられているので、前記
押しボルト5及び引きボルト6による調整量が、直接、
前記各上階床部110,110間の調整量に反映され
る。
【0108】そして、この変形例2では、前記上部クラ
ンク部材105,105と固定板114,115との間
には、各々2枚のスペーサ部材118,118を介在さ
せているが、これらのスペーサ部材118,118の枚
数を変更することにより、前記床大梁111の上,下側
フランジ部111a,111b間の距離の相違するバリ
エーションにも対応させることができる。
【0109】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1と略同様であるので、説明を省略する。
【0110】
【変形例3】図17乃至図19は、この発明の実施の形
態1の変形例3の床段差調整具を示すものである。な
お、前記変形例2と同一乃至均等な部分については同一
符号を付して説明する。
【0111】この変形例3の床段差調整具212,21
3では、係止片部216,217が、変形例2の係止片
部116,117よりも、天井端根太101,101方
向に延設されて、前記係止片部216,217と、前記
下側フランジ部111b,111bとの間の水平方向の
移動を阻止する外れ防止手段としてのピン部材218,
218が各々挿通されるピン孔219,219及び21
9,219が各々形成されている。
【0112】また、前記床大梁111,111の下側フ
ランジ部111b,111b及びL字アングル材10
2,102の支持面部102a,102aにも、このピ
ン孔219,219と適合する位置に、各々ピン孔22
0,220及び221,221が設けられている。
【0113】次に、この変形例3の作用について、説明
する。この変形例3では、前記変形例2の作用効果に加
えて、更に、前記ピン部材218,218が各々、前記
係止片部216,217のピン孔219,219及び、
下側フランジ部111b,111bのピン孔220,2
20及び、L字アングル材102,102のピン孔22
1,221に上方から挿通される。
【0114】このため、前記係止片部216,217
と、前記下側フランジ部111b,111bとの間の水
平方向の移動が阻止されて、前記係止片部216,21
7が、前記下側フランジ部111b,111bから外れ
にくくなり、前記床段差調整具212,213を安定さ
せて装着させることができる。
【0115】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1及び変形例2と略同様であるので、説明を省
略する。
【0116】
【変形例4】図20は、この発明の実施の形態1の変形
例4の床段差調整具を示すものである。なお、前記変形
例2,3と同一乃至均等な部分については同一符号を付
して説明する。
【0117】この変形例4の床段差調整具では、外れ防
止手段としての変形例3の前記ピン部材218,218
に代えて、L字アングル材102,102の下方から上
方へ向けて、ピン孔219,219等に挿通される低頭
ボルト部材221,221と、ワッシャ部材222,2
22を介在させると共に、このボルト部材221,22
1の雄ネジ部に螺合して固定されるナット部材223,
223とが設けられている。
【0118】次に、この変形例4の作用について、説明
する。この変形例4では、前記変形例1乃至3の作用効
果に加えて、更に、前記低頭ボルト部材221,221
の雄ネジ部が、前記ワッシャ部材222,222を介在
させて、前記ナット部材223,223の雌ネジ部と螺
合して、前記係止片部216,217を下側フランジ部
111b,111b及びL字アングル材102,102
の支持面部102a,102aに固定する。
【0119】このため、前記ピン孔219,219等に
挿通しやすいように遊びがあっても、前記係止片部21
6,217が、下側フランジ部111b,111b及び
L字アングル材102,102の支持面部102a,1
02aに強固に固定され、動きが拘束される。
【0120】他の構成及び作用効果については、前記実
施の形態1及び変形例2,3と略同様であるので、説明
を省略する。
【0121】以上、本発明の実施の形態1及び各変形例
1乃至4を図面に基づいて説明してきたが、本発明は、
前記実施の形態1に限定されるものでなく、本発明の要
旨を変更しない範囲の設計変更があっても、本発明に含
まれる。
【0122】例えば、実施の形態1の床段差調整具1、
1Aは、いずれも、隣接する軸組式の建物ユニット10
の床構造体である床大梁11間に取付けられたが、パネ
ル工法の建物や、建物ユニットが壁式工法の場合には、
床パネル間に取り付けられてもよい。
【0123】あるいはまた、建物ユニット10の天井梁
13間や、床大梁11と天井梁13との間の柱12間に
取り付けるようにしてもよい。
【0124】
【発明の効果】以上、上述してきた様に、請求項1に記
載のものでは、隣接するそれぞれの建物構造体に上下方
向の相対位置をずらして固着される一対の固定板と、こ
れら固定板の上下方向の相対位置を調整する調整手段と
を備えているので、この調整手段によって固定板の上下
方向の相対位置を調整すれば、固定板を固着する建物構
造体の上下方向の相対位置も調整される。
【0125】前記調整によって、建物構造体に支持され
る床面間に、床部材の精度や取付け精度の違いによって
床段差が生じても、この床段差を解消できる。
【0126】また、請求項2に記載のものでは、さら
に、前記建物構造体が、水平方向に互いに対向して隣接
する床構造体であるから、床段差調整具が床面に近接
し、床段差の調整が容易となる。
【0127】そして、請求項3記載のものでは、前記固
定板の調整手段である押しボルト、引きボルトによっ
て、床段差を解消できるという作用に加えて、さらに、
挿通・螺合された押しボルト、引きボルトで一対の固定
板同士が連結され、これによって、隣接する建物構造体
同士、もしくは床構造体同士を強固に固定する。
【0128】その結果、隣接する建物構造体同士が一体
化して剛性と重量を増すことで、建物構造体の上下、及
び水平方向の振動を抑えることができる。
【0129】更に、請求項4記載のものでは、前記調整
手段が、両固定板に挿通・螺合されて両固定板を連結す
るネジ棒と、工具で回動可能となされたネジ棒の上端部
から螺入されたナットとからなり、前記一方の固定板に
螺合されるネジ部が、他方の固定板に螺合されるネジ部
に対して逆ネジになされているので、ナットを緩めた状
態でネジ棒を回動すると、固定板の上下方向の相対位置
を狭めたり広げたりして位置調整できる。
【0130】この調整手段によって固定板の上下方向の
相対位置を調整すれば、固定板を固着する建物構造体の
上下方向の相対位置も調整される。
【0131】前記調整によって、建物構造体に支持され
る床面間に、床部材の精度や取付け精度の違いによって
床段差が生じても、この床段差を解消できる。
【0132】さらに、両固定板を連結するネジ棒に、ネ
ジ棒の上端部から螺入されたナットを締め付けると、隣
接する建物構造体同士を強固に固定するので、隣接する
建物構造体同士が一体化して剛性と重量を増すことで、
建物構造体の上下、及び水平方向の振動を抑えることが
できる。
【0133】また、請求項5に記載されたものでは、前
記着脱手段によって、前記固定板が前記建物構造体に対
して装脱着される。
【0134】このため、床段差を調整する位置を変更で
きるので、必要に応じて適宜前記床段差調整具を装着し
て、段差を調整できる。
【0135】更に、請求項6に記載されたものでは、前
記係止片部を前記下側フランジ部の上面部に当接させな
がら、該床段差調整具を外側方から、前記梁材に当接さ
せ、前記固定板を前記固定ボルトを用いて前記上側フラ
ンジ部に固定すると、該床段差調整具を、前記梁材の対
向面側に装着出来る。
【0136】また、請求項7に記載されたものでは、前
記外れ防止手段によって、前記係止片部と、前記下側フ
ランジ部との間の水平方向の移動が阻止されて、該床段
差調整具を安定させて装着させることができる。
【0137】また、請求項8に記載されたものでは、前
記請求項1乃至7のいずれか一項に記載の床段差調整具
を複数個、隣接する建物ユニットの床構造体間に沿って
取り付け、隣接する建物ユニットの床面間の段差を調整
するので、両建物ユニットに跨がる床面を段差のない連
続したものとすることができる。
【0138】また、隣接する建物ユニット同志が一体化
して剛性と重量を増すことで、建物ユニットの上下、及
び水平方向の振動を抑えることができ、耐振動性にすぐ
れたユニット建物となる、という実用上有益な効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の床段差調整具であっ
て、(イ)図は床段差調整具の分解斜視図、(ロ)図は
(イ)図の床段差調整具を床大梁と共に示す断面図であ
る。
【図2】別の床段差調整具であって、(イ)図は分解斜
視図、(ロ)図は組立斜視図、(ハ)図は側断面図であ
る。
【図3】ユニット建物であって、(イ)図は斜視図、
(ロ)図は1階部分の平面図、(ハ)図は2階部分の平
面図である。
【図4】(イ)図は建物ユニットの斜視図、(ロ)図は
床部の断面図である。
【図5】図2に示す床段差調整具の取付け方法を示す説
明図であって、(イ)図は床大梁への取付け方法を示す
斜視図、(ロ)図はハブボルト取付け部の断面図、
(ハ)図は床大梁の斜視図、(ニ)図はポップナットが
取り付けられた床大梁の断面図である。
【図6】図2に示す床段差調整具を使用した床段差の調
整方法を示す説明図である。
【図7】床段差調整後に行うボルトのロック方法を示す
説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1の変形例1の床段差調整
具であって、床大梁と共に示す床段差調整具の断面図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態1の変形例2の床段差調整
具であって、床段差調整具を床大梁に装着する様子を説
明する分解斜視図である。
【図10】変形例2の床段差調整具を床大梁に装着した
様子を説明する上面図である。
【図11】変形例2の床段差調整具を床大梁に装着した
様子を説明する断面図である。
【図12】変形例2の一方の床段差調整具で、(a)図
は床段差調整具の上面図、(b)図は正面図、(c)図
は、(b)図のB−B線に沿った位置での断面図であ
る。
【図13】変形例2の他方の床段差調整具で、(a)図
は床段差調整具の上面図、(b)図は正面図、(c)図
は、(b)図のC−C線に沿った位置での断面図であ
る。
【図14】変形例2の床段差調整具を装着する下階天井
部の分解斜視図である。
【図15】変形例2の床段差調整具を装着する床部の大
床梁の斜視図である。
【図16】変形例2で、床部の大床梁の構成を示し、図
15中F−F線に沿った位置での断面図である。
【図17】変形例3の床段差調整具を床大梁に装着した
様子を説明する断面図である。
【図18】変形例3の一方の床段差調整具で、(a)図
は床段差調整具の上面図、(b)図は正面図、(c)図
は、(b)図のD−D線に沿った位置での断面図であ
る。
【図19】変形例3の他方の床段差調整具で、(a)図
は床段差調整具の上面図、(b)図は正面図、(c)図
は、(b)図のE−E線に沿った位置での断面図であ
る。
【図20】変形例4の床段差調整具を床大梁に装着した
様子を説明する断面図である。
【符号の説明】
1,1A,112,113床段差調整具 2,2A 一方の固定板 3,3A 他方の固定板 5 押しボルト 5A ネジ棒 6 引きボルト 10 建物ユニット(建物構造体) 11,111 床大梁(床構造体) 16 床面 114,115 固定板 116,117 係止片部 外れ防止手段 124 木製ブロック片 218,218 ピン部材 221,221 低頭ボルト部材 223,223 ナット部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 毅 東京都千代田区神田須田町1−1 積水化 学工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 明彦 茨城県つくば市和台32 積水化学工業株式 会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向して隣接する建物構造体間に取
    り付けられ、該建物構造体に支持される床面間の段差を
    調整する床段差調整具であって、 隣接するそれぞれの建物構造体に上下方向の相対位置を
    ずらして固着される一対の固定板と、これら固定板の上
    下方向の相対位置を調整する調整手段とを備えてなるこ
    とを特徴とする床段差調整具。
  2. 【請求項2】前記建物構造体が、水平方向に互いに対向
    して隣接する床構造体であることを特徴とする請求項1
    記載の床段差調整具。
  3. 【請求項3】前記調整手段が、一方の固定板に挿通・螺
    合された軸部先端で他方の固定板を押し下げる押しボル
    トと、一方の固定板に頭部が回動自在に係止されると共
    に軸部が他方の固定板に挿通・螺合され、軸部の回動に
    よって他方の固定板を引き上げる引きボルトとからなる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の床段差調整
    具。
  4. 【請求項4】前記調整手段が、両固定板に挿通・螺合さ
    れて両固定板を連結するネジ棒と、工具で回動可能にな
    されたネジ棒の上端部から螺入されたナットとからな
    り、前記一方の固定板に螺合されるネジ部が、他方の固
    定板に螺合されるネジ部に対して逆ネジになされている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の床段差調整
    具。
  5. 【請求項5】前記固定板を、前記建物構造体に対して、
    装脱着可能とする着脱手段を有することを特徴とする請
    求項1乃至4のうち何れか一項記載の床段差調整具。
  6. 【請求項6】前記着脱手段は、前記建物構造体の床構造
    体側縁部に設けられ、上,下側フランジ部を少なくとも
    一対、外側方に略水平に突設することにより、対向面側
    を開放して断面略コ字状を呈する梁材に対して、外側方
    から当接して、前記上側フランジ部に対しては固定ボル
    トによって固定される固定板を有すると共に、前記下側
    フランジ部の上面部に当接する係止片部を有することを
    特徴とする請求項5記載の床段差調整具。
  7. 【請求項7】前記係止片部と、前記下側フランジ部との
    間の水平方向の移動を阻止する外れ防止手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項6記載の床段差調整具。
  8. 【請求項8】前記床段差調整具を複数個、隣接する建物
    ユニットの床構造体間に沿って取り付け、隣接する建物
    ユニットの床面間の段差を調整することを特徴とする請
    求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の床段差調整方
    法。
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