JP2816127B2 - 骨組み材の接合施工方法及び骨組み材の接合構造 - Google Patents
骨組み材の接合施工方法及び骨組み材の接合構造Info
- Publication number
- JP2816127B2 JP2816127B2 JP7347640A JP34764095A JP2816127B2 JP 2816127 B2 JP2816127 B2 JP 2816127B2 JP 7347640 A JP7347640 A JP 7347640A JP 34764095 A JP34764095 A JP 34764095A JP 2816127 B2 JP2816127 B2 JP 2816127B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- gap
- joint
- skeleton
- column
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の構造物を
構築あるいは組立てるのに用いられる骨組み材の接合施
工方法及び骨組み材の接合構造に関する。
構築あるいは組立てるのに用いられる骨組み材の接合施
工方法及び骨組み材の接合構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば住宅等の構造物における骨
組み材としては、木材から削り出したいわゆる中実軸の
ものが一般的である。近年ではこのような材料を安価に
入手するのが困難となりつつあることから、様々な形態
の材料が提案されており、このうち、複数の木質板を一
定の隙間を設けて対向する状態に固着したものがある。
これ等の骨組み材を連結するには、一方の骨組み材の隙
間に他方の骨組み材の材端を挿入し、接着剤やボルトで
固着する。また、一方の骨組み材の下部分にあらかじめ
タイプレートを突設しておき、建入れ時に他方の骨組み
材を載せることによって位置決めさせると共に、荷重を
受けさせるようにしたものがある（特開平１−１７４７
５１号公報参照）。
組み材としては、木材から削り出したいわゆる中実軸の
ものが一般的である。近年ではこのような材料を安価に
入手するのが困難となりつつあることから、様々な形態
の材料が提案されており、このうち、複数の木質板を一
定の隙間を設けて対向する状態に固着したものがある。
これ等の骨組み材を連結するには、一方の骨組み材の隙
間に他方の骨組み材の材端を挿入し、接着剤やボルトで
固着する。また、一方の骨組み材の下部分にあらかじめ
タイプレートを突設しておき、建入れ時に他方の骨組み
材を載せることによって位置決めさせると共に、荷重を
受けさせるようにしたものがある（特開平１−１７４７
５１号公報参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の構造では、例えば、柱に梁等の横架材を連結する
際、一方の骨組み材の隙間に他方の骨組み材の材端を挿
入したり、又、タイプレートに他方の骨組み材を載せた
だけでは、両骨組み材同士を仮固定したことにはならな
い。このため、レバーブロックやトラワイヤ等で仮固定
する必要がある。また、骨組み材同士をボルトによる締
結固定によって接合するものでは、接続側の骨組み材を
微調整しながら、あらかじめ両骨組み材に穿っておいた
ボルト穴同士を一致させ、その後そのボルト穴にボルト
を挿入するという手間が必要となる。
来の構造では、例えば、柱に梁等の横架材を連結する
際、一方の骨組み材の隙間に他方の骨組み材の材端を挿
入したり、又、タイプレートに他方の骨組み材を載せた
だけでは、両骨組み材同士を仮固定したことにはならな
い。このため、レバーブロックやトラワイヤ等で仮固定
する必要がある。また、骨組み材同士をボルトによる締
結固定によって接合するものでは、接続側の骨組み材を
微調整しながら、あらかじめ両骨組み材に穿っておいた
ボルト穴同士を一致させ、その後そのボルト穴にボルト
を挿入するという手間が必要となる。
【０００４】このように、従来構造のものでは、連結部
をボルト締め、釘打ち、接着剤等で固着するまでは何ら
かの方法で仮固定したり、微妙な位置調整をしなければ
ならず、その分だけ人手や工具が必要となって費用が嵩
むし、特に住宅等のように長尺物を使用した足場の悪い
場所での仮固定作業は危険を伴う等の問題があった。
をボルト締め、釘打ち、接着剤等で固着するまでは何ら
かの方法で仮固定したり、微妙な位置調整をしなければ
ならず、その分だけ人手や工具が必要となって費用が嵩
むし、特に住宅等のように長尺物を使用した足場の悪い
場所での仮固定作業は危険を伴う等の問題があった。
【０００５】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、住宅等の構造物を構築あ
るいは組立てる際、骨組み柱に骨組み横架材を簡単に仮
固定することができる骨組み材の接合施工方法及び骨組
み材の接合構造を提供することを課題としている。
ためになされたものであって、住宅等の構造物を構築あ
るいは組立てる際、骨組み柱に骨組み横架材を簡単に仮
固定することができる骨組み材の接合施工方法及び骨組
み材の接合構造を提供することを課題としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項１記載の骨組み材の接合施工方法
は、小口形状が同一な細長材を一定幅の間隙を設けて対
向させた１本の骨組み柱と、この骨組み柱と同一断面形
状の２本の骨組み横架材と、一方の骨組み横架材を端面
が前記骨組み柱の間隙開口側面に沿うように取り付ける
ための間隙用接合金具と、他方の骨組み横架材を端面が
前記骨組み柱の間隙開口側面に直角な側面に沿うように
取り付けるための側面用接合金具とを備え、骨組み柱に
対し両骨組み横架材が直角をなすように間隙用接合金具
及び側面用接合金具を介して接合していく骨組み材の施
工方法である。前記間隙用接合金具は間隙と同一幅に形
成され、かつ骨組み柱の間隙内に嵌合して取り付けられ
る固定面と、骨組み柱の間隙開口側面から突出した接合
面とが形成され、この接合面には導入口が上縁に開口す
ると共に溝底でボルトを保持するボルト受け溝とボルト
穴が上下に配置されている。前記側面用接合金具は間隙
と同一幅に形成され、かつ骨組み柱の側面に取り付けら
れる固定面と、骨組み柱の側面から突出するように固定
面の両側から折り曲げられた接合面とが形成され、この
接合面には導入口が上縁に開口すると共に溝底でボルト
を保持するボルト受け溝とボルト穴が上下に配置されて
いる。前記両骨組み横架材の端部にはそれぞれボルト受
け溝の溝底及びボルト穴に符合する上側ボルト通し穴及
び下側ボルト通し穴が形成されている。そして、前記間
隙用接合金具の固定面を骨組み柱の間隙内に嵌合すると
共に、側面用接合金具の固定面を骨組み柱の側面にあて
がい、この間隙用接合金具と側面用接合金具を共通の固
定用ボルトによって骨組み柱に固定する。又、前記両骨
組み横架材の上側ボルト通し穴にそれぞれ予め上側ボル
トを挿通して仮止めしておく。そして、一方の骨組み横
架材を骨組み柱に接合するに際しては、骨組み横架材の
間隙内に間隙用接合金具の接合面を嵌合しながら、上側
ボルトをボルト受け溝の溝底に落とし込むことにより、
骨組み横架材を仮固定の状態にする。他方の骨組み横架
材を骨組み柱に接合するに際しては、骨組み横架材の間
隙内に側面用接合金具の接合面を嵌合しながら、上側ボ
ルトをボルト受け溝の溝底に落とし込むことにより、骨
組み横架材を仮固定の状態にする。最後に両骨組み横架
材の下側ボルト通し穴とこれに符合したボルト穴に下側
ボルトを挿通して締結固定すると共に、前記上側ボルト
を締結固定する構成とした。
めに、本発明の請求項１記載の骨組み材の接合施工方法
は、小口形状が同一な細長材を一定幅の間隙を設けて対
向させた１本の骨組み柱と、この骨組み柱と同一断面形
状の２本の骨組み横架材と、一方の骨組み横架材を端面
が前記骨組み柱の間隙開口側面に沿うように取り付ける
ための間隙用接合金具と、他方の骨組み横架材を端面が
前記骨組み柱の間隙開口側面に直角な側面に沿うように
取り付けるための側面用接合金具とを備え、骨組み柱に
対し両骨組み横架材が直角をなすように間隙用接合金具
及び側面用接合金具を介して接合していく骨組み材の施
工方法である。前記間隙用接合金具は間隙と同一幅に形
成され、かつ骨組み柱の間隙内に嵌合して取り付けられ
る固定面と、骨組み柱の間隙開口側面から突出した接合
面とが形成され、この接合面には導入口が上縁に開口す
ると共に溝底でボルトを保持するボルト受け溝とボルト
穴が上下に配置されている。前記側面用接合金具は間隙
と同一幅に形成され、かつ骨組み柱の側面に取り付けら
れる固定面と、骨組み柱の側面から突出するように固定
面の両側から折り曲げられた接合面とが形成され、この
接合面には導入口が上縁に開口すると共に溝底でボルト
を保持するボルト受け溝とボルト穴が上下に配置されて
いる。前記両骨組み横架材の端部にはそれぞれボルト受
け溝の溝底及びボルト穴に符合する上側ボルト通し穴及
び下側ボルト通し穴が形成されている。そして、前記間
隙用接合金具の固定面を骨組み柱の間隙内に嵌合すると
共に、側面用接合金具の固定面を骨組み柱の側面にあて
がい、この間隙用接合金具と側面用接合金具を共通の固
定用ボルトによって骨組み柱に固定する。又、前記両骨
組み横架材の上側ボルト通し穴にそれぞれ予め上側ボル
トを挿通して仮止めしておく。そして、一方の骨組み横
架材を骨組み柱に接合するに際しては、骨組み横架材の
間隙内に間隙用接合金具の接合面を嵌合しながら、上側
ボルトをボルト受け溝の溝底に落とし込むことにより、
骨組み横架材を仮固定の状態にする。他方の骨組み横架
材を骨組み柱に接合するに際しては、骨組み横架材の間
隙内に側面用接合金具の接合面を嵌合しながら、上側ボ
ルトをボルト受け溝の溝底に落とし込むことにより、骨
組み横架材を仮固定の状態にする。最後に両骨組み横架
材の下側ボルト通し穴とこれに符合したボルト穴に下側
ボルトを挿通して締結固定すると共に、前記上側ボルト
を締結固定する構成とした。
【０００７】従って、骨組み横架材の上側ボルト通し穴
にのみ予め上側ボルトを挿通して仮止めしておき、ま
た、骨組み柱には接合金具を取付けておく。接合に際し
ては、骨組み横架材の間隙内に接合金具の接合面を嵌合
しながら、上側ボルトをボルト受け溝の溝底に落とし込
むことにより、この骨組み横架材の上側ボルトが接合金
具のボルト受け溝に導入され、骨組み横架材は骨組み柱
に対し仮固定される。
にのみ予め上側ボルトを挿通して仮止めしておき、ま
た、骨組み柱には接合金具を取付けておく。接合に際し
ては、骨組み横架材の間隙内に接合金具の接合面を嵌合
しながら、上側ボルトをボルト受け溝の溝底に落とし込
むことにより、この骨組み横架材の上側ボルトが接合金
具のボルト受け溝に導入され、骨組み横架材は骨組み柱
に対し仮固定される。
【０００８】また、本発明の請求項２記載の骨組み材の
接合構造は、小口形状が同一な細長材を一定幅の間隙を
設けて対向させた１本の骨組み柱と、この骨組み柱と同
一断面形状の２本の骨組み横架材と、一方の骨組み横架
材を端面が前記骨組み柱の間隙開口側面に沿うように取
り付けるための間隙用接合金具と、他方の骨組み横架材
を端面が前記骨組み柱の間隙開口側面に直角な側面に沿
うように取り付けるための側面用接合金具とを備え、骨
組み柱に対し両骨組み横架材が直角をなすように間隙用
接合金具及び側面用接合金具を介して接合した骨組み材
の接合構造であって、前記間隙用接合金具は間隙と同一
幅に形成され、かつ骨組み柱の間隙内に嵌合して取り付
けられる固定面と、骨組み柱の間隙開口側面から突出し
た接合面とが形成され、この接合面には導入口が上縁に
開口すると共に溝底でボルトを保持するボルト受け溝と
ボルト穴が上下に配置され、前記側面用接合金具は間隙
と同一幅に形成され、かつ骨組み柱の側面に取り付けら
れる固定面と、骨組み柱の側面から突出するように固定
面の両側から折り曲げられた接合面とが形成され、この
接合面には導入口が上縁に開口すると共に溝底でボルト
を保持するボルト受け溝とボルト穴が上下に配置され、
前記両骨組み横架材の端部にはそれぞれボルト受け溝の
溝底及びボルト穴に符合する上側ボルト通し穴及び下側
ボルト通し穴が形成され、前記間隙用接合金具は固定面
を骨組み柱の間隙内に嵌合すると共に、側面用接合金具
は固定面を骨組み柱の側面にあてがう状態で、この間隙
用接合金具と側面用接合金具とが共通の固定用ボルトに
よって骨組み柱に固定され、一方の骨組み横架材は、こ
の骨組み横架材の間隙内に間隙用接合金具の接合面が嵌
合する状態で、上側ボルト通し穴とこれに符合するボル
ト受け溝の溝底に上側ボルトを挿通して締結固定される
と共に、下側ボルト通し穴とこれに符合したボルト穴に
下側ボルトを挿通して締結固定され、他方の骨組み横架
材は、この骨組み横架材の間隙内に側面用接合金具の接
合面が嵌合する状態で、上側ボルト通し穴とこれに符合
するボルト受け溝の溝底に上側ボルトを挿通して締結固
定されると共に、下側ボルト通し穴とこれに符合したボ
ルト穴に下側ボルトを挿通して締結固定されている構成
とした。
接合構造は、小口形状が同一な細長材を一定幅の間隙を
設けて対向させた１本の骨組み柱と、この骨組み柱と同
一断面形状の２本の骨組み横架材と、一方の骨組み横架
材を端面が前記骨組み柱の間隙開口側面に沿うように取
り付けるための間隙用接合金具と、他方の骨組み横架材
を端面が前記骨組み柱の間隙開口側面に直角な側面に沿
うように取り付けるための側面用接合金具とを備え、骨
組み柱に対し両骨組み横架材が直角をなすように間隙用
接合金具及び側面用接合金具を介して接合した骨組み材
の接合構造であって、前記間隙用接合金具は間隙と同一
幅に形成され、かつ骨組み柱の間隙内に嵌合して取り付
けられる固定面と、骨組み柱の間隙開口側面から突出し
た接合面とが形成され、この接合面には導入口が上縁に
開口すると共に溝底でボルトを保持するボルト受け溝と
ボルト穴が上下に配置され、前記側面用接合金具は間隙
と同一幅に形成され、かつ骨組み柱の側面に取り付けら
れる固定面と、骨組み柱の側面から突出するように固定
面の両側から折り曲げられた接合面とが形成され、この
接合面には導入口が上縁に開口すると共に溝底でボルト
を保持するボルト受け溝とボルト穴が上下に配置され、
前記両骨組み横架材の端部にはそれぞれボルト受け溝の
溝底及びボルト穴に符合する上側ボルト通し穴及び下側
ボルト通し穴が形成され、前記間隙用接合金具は固定面
を骨組み柱の間隙内に嵌合すると共に、側面用接合金具
は固定面を骨組み柱の側面にあてがう状態で、この間隙
用接合金具と側面用接合金具とが共通の固定用ボルトに
よって骨組み柱に固定され、一方の骨組み横架材は、こ
の骨組み横架材の間隙内に間隙用接合金具の接合面が嵌
合する状態で、上側ボルト通し穴とこれに符合するボル
ト受け溝の溝底に上側ボルトを挿通して締結固定される
と共に、下側ボルト通し穴とこれに符合したボルト穴に
下側ボルトを挿通して締結固定され、他方の骨組み横架
材は、この骨組み横架材の間隙内に側面用接合金具の接
合面が嵌合する状態で、上側ボルト通し穴とこれに符合
するボルト受け溝の溝底に上側ボルトを挿通して締結固
定されると共に、下側ボルト通し穴とこれに符合したボ
ルト穴に下側ボルトを挿通して締結固定されている構成
とした。
【０００９】この構成では、骨組み柱に対し骨組み横架
材は接合金具を介して上側ボルトと下側ボルトで接合さ
れている。接合金具には、ボルト受け溝とボルト穴が上
下に配置されている。従って、仮設構造物等の場合、下
側ボルトを外すだけで分解及び再組立てを簡単で安全に
行うことができる。また、上側ボルトは下向きと横向き
の荷重に対して有効に作用している。
材は接合金具を介して上側ボルトと下側ボルトで接合さ
れている。接合金具には、ボルト受け溝とボルト穴が上
下に配置されている。従って、仮設構造物等の場合、下
側ボルトを外すだけで分解及び再組立てを簡単で安全に
行うことができる。また、上側ボルトは下向きと横向き
の荷重に対して有効に作用している。
【００１０】また、本発明の請求項３記載の骨組み材の
接合方法及び請求項４記載の骨組み材の接合構造は、骨
組み柱に対し４本の骨組み横架材が十字状をなすように
間隙用接合金具及び両接合金具を介して接合していくも
ので、請求項１記載の骨組み材の接合方法及び請求項２
記載の骨組み材の接合構造と同様に作用する。
接合方法及び請求項４記載の骨組み材の接合構造は、骨
組み柱に対し４本の骨組み横架材が十字状をなすように
間隙用接合金具及び両接合金具を介して接合していくも
ので、請求項１記載の骨組み材の接合方法及び請求項２
記載の骨組み材の接合構造と同様に作用する。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は実施の第１形態であって、
骨組み材の接合施工工程を（イ），（ロ），（ハ）の順
に示した説明図である。図中１は柱（骨組み柱）、２は
通り側横架材（骨組み横架材）、３は妻側横架材（骨組
み横架材）、４は通り側接合金具、５は妻側接合金具で
ある。
骨組み材の接合施工工程を（イ），（ロ），（ハ）の順
に示した説明図である。図中１は柱（骨組み柱）、２は
通り側横架材（骨組み横架材）、３は妻側横架材（骨組
み横架材）、４は通り側接合金具、５は妻側接合金具で
ある。
【００１２】前記柱１は、細長材として板厚ｔに対し幅
Ｗを３ｔの大きさに設定して形成した長尺な板材１１を
一対同一方向に対向させると共に、その板材１１，１１
同士の間に板厚ｔと同一大きさの間隙ｓを設けた組合わ
せ材として形成されている。そして、この柱１の上端部
両側面には、板幅中心であって上下２個所に金具固定用
穴１４，１４が穿設されている。尚、前記板材１１，１
１同士の間に、この板材１１と同質で厚さｔとなる駒状
のスペーサを板材の上端部を除いて適宜ピッチで配置
し、このスペーサと前記板材１１，１１とを強固に一体
化したものを使用してもよい。
Ｗを３ｔの大きさに設定して形成した長尺な板材１１を
一対同一方向に対向させると共に、その板材１１，１１
同士の間に板厚ｔと同一大きさの間隙ｓを設けた組合わ
せ材として形成されている。そして、この柱１の上端部
両側面には、板幅中心であって上下２個所に金具固定用
穴１４，１４が穿設されている。尚、前記板材１１，１
１同士の間に、この板材１１と同質で厚さｔとなる駒状
のスペーサを板材の上端部を除いて適宜ピッチで配置
し、このスペーサと前記板材１１，１１とを強固に一体
化したものを使用してもよい。
【００１３】前記通り側横架材２及び妻側横架材３は、
前記柱１と同一断面形状に形成され、その端部には上側
ボルト通し穴１５ａ及び下側ボルト通し穴１５ｂが上下
２ヵ所に形成されている。そして、それぞれを上架した
とき、その上側ボルト通し穴１５ａにのみ、あらかじめ
上側ボルト１６が挿通され、座金１７を介しナット１８
で仮り締めされている。
前記柱１と同一断面形状に形成され、その端部には上側
ボルト通し穴１５ａ及び下側ボルト通し穴１５ｂが上下
２ヵ所に形成されている。そして、それぞれを上架した
とき、その上側ボルト通し穴１５ａにのみ、あらかじめ
上側ボルト１６が挿通され、座金１７を介しナット１８
で仮り締めされている。
【００１４】前記妻側接合金具５は、妻側横架材３を端
面が前記柱１の間隙開口側面に沿うように取り付けるた
めの間隙用接合金具となるもので、他方、通り側接合金
具４は、通り側横架材２を端面が前記柱１の間隙開口側
面に直角な側面に沿うように取り付けるための側面用接
合金具となる。そして、この通り側接合金具４と妻側接
合金具５を介して、通り側横架材２と妻側横架材３が直
角をなすように柱１に対して接合されている。
面が前記柱１の間隙開口側面に沿うように取り付けるた
めの間隙用接合金具となるもので、他方、通り側接合金
具４は、通り側横架材２を端面が前記柱１の間隙開口側
面に直角な側面に沿うように取り付けるための側面用接
合金具となる。そして、この通り側接合金具４と妻側接
合金具５を介して、通り側横架材２と妻側横架材３が直
角をなすように柱１に対して接合されている。
【００１５】前記通り側接合金具４は、図２に示すよう
に、柱１の側面への固定面１９と、柱１の側面から突出
するように固定面１９の両側からそれぞれ直角に折れ曲
がり間隔ｔを有して配置された接合面２０ａ，２０ａと
で略コ字状に形成されている。そして、前記固定面１９
には、柱１の金具固定用穴１４，１４と符合する金具固
定用穴２１，２１が穿設されている。また、前記接合面
２０ａ，２０ａの縦方向中心には前記通り側横架材２を
接合するため、ボルト受け溝２２ａ及びボルト穴２２ｂ
が前記上側ボルト通し穴１５ａ及び下側ボルト通し穴１
５ｂに符合するように上下に設けられている。このボル
ト受け溝２２ａには上方を接合面２０ａの上縁まで切欠
して形成した導入口２３ａが設けられている。尚、図中
ｂは一体に成形した補強リブである。
に、柱１の側面への固定面１９と、柱１の側面から突出
するように固定面１９の両側からそれぞれ直角に折れ曲
がり間隔ｔを有して配置された接合面２０ａ，２０ａと
で略コ字状に形成されている。そして、前記固定面１９
には、柱１の金具固定用穴１４，１４と符合する金具固
定用穴２１，２１が穿設されている。また、前記接合面
２０ａ，２０ａの縦方向中心には前記通り側横架材２を
接合するため、ボルト受け溝２２ａ及びボルト穴２２ｂ
が前記上側ボルト通し穴１５ａ及び下側ボルト通し穴１
５ｂに符合するように上下に設けられている。このボル
ト受け溝２２ａには上方を接合面２０ａの上縁まで切欠
して形成した導入口２３ａが設けられている。尚、図中
ｂは一体に成形した補強リブである。
【００１６】前記妻側接合金具５は、図３に示すよう
に、柱１の間隙ｓ内に嵌合して取り付けられるように間
隔ｔを有した固定面２４，２４と、この固定面２４，２
４を一側方に延長させて柱１の間隙開口側面から突出す
るようにした接合面２０ｂ，２０ｂが設けられている。
前記固定面２４，２４は下縁側同士が連結されて略Ｕ字
状に形成され、この固定面２４，２４には、柱１の金具
固定用穴１４，１４と符合する金具固定用穴２１，２１
が穿設されている。又、接合面２０ｂ，２０ｂにはボル
ト受け溝２２ａと、導入口２３ｂ及びボルト穴２２ｂが
形成されている。以上説明した接合金具４，５における
ボルト受け溝２２ａの溝底軸心位置とボルト穴２２ｂと
のピッチ、及び金具固定用穴２１同士間ピッチは、いず
れも同一寸法同一水平位置にて設定されている。
に、柱１の間隙ｓ内に嵌合して取り付けられるように間
隔ｔを有した固定面２４，２４と、この固定面２４，２
４を一側方に延長させて柱１の間隙開口側面から突出す
るようにした接合面２０ｂ，２０ｂが設けられている。
前記固定面２４，２４は下縁側同士が連結されて略Ｕ字
状に形成され、この固定面２４，２４には、柱１の金具
固定用穴１４，１４と符合する金具固定用穴２１，２１
が穿設されている。又、接合面２０ｂ，２０ｂにはボル
ト受け溝２２ａと、導入口２３ｂ及びボルト穴２２ｂが
形成されている。以上説明した接合金具４，５における
ボルト受け溝２２ａの溝底軸心位置とボルト穴２２ｂと
のピッチ、及び金具固定用穴２１同士間ピッチは、いず
れも同一寸法同一水平位置にて設定されている。
【００１７】そして、前記通り側接合金具４は固定面１
９が柱１の側面にあてがわれ、また妻側接合金具５は固
定面２４，２４が柱１の間隙ｓに挿入された状態で、こ
の通り側接合金具４と妻側接合金具５とが共通の固定用
ボルト２５，２５によって柱１に固定されている。尚、
２６は座金、２７はナットである。
９が柱１の側面にあてがわれ、また妻側接合金具５は固
定面２４，２４が柱１の間隙ｓに挿入された状態で、こ
の通り側接合金具４と妻側接合金具５とが共通の固定用
ボルト２５，２５によって柱１に固定されている。尚、
２６は座金、２７はナットである。
【００１８】次に、接合施工を説明する。まず、柱１の
上端部に通り側接合金具４及び妻側接合金具５を共通の
固定用ボルト２５，２５によって固定する。この状態で
図１（ロ）に示すように、通り側横架材２を水平にし、
上側ボルト通し穴１５ａに予め挿通して仮止めしておい
た上側ボルト１６を上側にして材端を柱１の側面に沿わ
せる。そして通り側横架材２の間隙ｓに通り側接合金具
４の接合面２０ａを挿入するようにして通り側横架材２
を落し込む。これにより通り側横架材２の上側ボルト１
６が導入口２３ａから導入され、その下方のボルト受け
溝２２ａに係止する。このとき、通り側横架材２の下側
にある下側ボルト通し穴１５ｂと通り側接合金具４の下
側にあるボルト穴２２ｂが符合するから、ここに下側ボ
ルト２８を挿通し、座金２９を介してナット３０で仮り
締めしておく。
上端部に通り側接合金具４及び妻側接合金具５を共通の
固定用ボルト２５，２５によって固定する。この状態で
図１（ロ）に示すように、通り側横架材２を水平にし、
上側ボルト通し穴１５ａに予め挿通して仮止めしておい
た上側ボルト１６を上側にして材端を柱１の側面に沿わ
せる。そして通り側横架材２の間隙ｓに通り側接合金具
４の接合面２０ａを挿入するようにして通り側横架材２
を落し込む。これにより通り側横架材２の上側ボルト１
６が導入口２３ａから導入され、その下方のボルト受け
溝２２ａに係止する。このとき、通り側横架材２の下側
にある下側ボルト通し穴１５ｂと通り側接合金具４の下
側にあるボルト穴２２ｂが符合するから、ここに下側ボ
ルト２８を挿通し、座金２９を介してナット３０で仮り
締めしておく。
【００１９】次に、妻側横架材３を柱１の妻側接合金具
５に接合するもので、この場合も前記と同様にして妻側
横架材３の間隙ｓに柱１から突出した接合面２０ｂを挿
入することにより、まずボルト受け溝２２ａに上側ボル
ト１６を係止し、その後、下側ボルト通し穴１５ｂに下
側ボルト（図示せず）を挿通して仮固定しておく。
５に接合するもので、この場合も前記と同様にして妻側
横架材３の間隙ｓに柱１から突出した接合面２０ｂを挿
入することにより、まずボルト受け溝２２ａに上側ボル
ト１６を係止し、その後、下側ボルト通し穴１５ｂに下
側ボルト（図示せず）を挿通して仮固定しておく。
【００２０】図４は組立て状態における接合部分の断面
図であり、通り側横架材２の上側ボルト１６は通り側接
合金具４のボルト受け溝２２ａに支持され、その下方の
下側ボルト２８と共に通り側横架材２を通り側接合金具
４を介して柱１に連結した状態となっている。
図であり、通り側横架材２の上側ボルト１６は通り側接
合金具４のボルト受け溝２２ａに支持され、その下方の
下側ボルト２８と共に通り側横架材２を通り側接合金具
４を介して柱１に連結した状態となっている。
【００２１】次に、図５は実施の第２形態であって、骨
組み材の接合施工工程を（イ），（ロ）の順に示した説
明図である。以下、前記図１で説明した構成部分と同一
の構成部分は同一の符号を付してその説明は省略する。
尚、図面上では、上側ボルト１６以外のボルト、ナッ
ト、座金の表示は省略している。この場合、１本の柱１
と、この柱１と同一断面形状の２本の通り側横架材２，
２及び２本の妻側横架材３，３とからなる合計４本の横
架材と、同一方向に延在する２本の妻側横架材３，３を
端面が前記柱１の間隙開口両側面に沿うように取り付け
るための１個の妻側接合金具５ａ（間隙用接合金具）
と、他方の２本の通り側横架材２，２を端面が前記柱１
の間隙開口側面に直角な両側面に沿うように取り付ける
ための２個の通り側接合金具（間隙用接合金具）４，４
とを備えている。
組み材の接合施工工程を（イ），（ロ）の順に示した説
明図である。以下、前記図１で説明した構成部分と同一
の構成部分は同一の符号を付してその説明は省略する。
尚、図面上では、上側ボルト１６以外のボルト、ナッ
ト、座金の表示は省略している。この場合、１本の柱１
と、この柱１と同一断面形状の２本の通り側横架材２，
２及び２本の妻側横架材３，３とからなる合計４本の横
架材と、同一方向に延在する２本の妻側横架材３，３を
端面が前記柱１の間隙開口両側面に沿うように取り付け
るための１個の妻側接合金具５ａ（間隙用接合金具）
と、他方の２本の通り側横架材２，２を端面が前記柱１
の間隙開口側面に直角な両側面に沿うように取り付ける
ための２個の通り側接合金具（間隙用接合金具）４，４
とを備えている。
【００２２】そして、柱１に対し各横架材２，２，３，
３が十字状をなすように通り側接合金具４，４及び妻側
接合金具５ａを介して接合していくものである。前記妻
側接合金具５ａは、図６に示すように、柱１の間隙ｓ内
に嵌合して取り付けられるように間隔ｔを有した固定面
２４，２４が中央部に形成され、この固定面２４，２４
を両側方に延長させて柱１の間隙開口側面から両方向に
突出するようにした接合面２０ｂ，２０ｂが設けられて
いる。尚、この実施の第２形態では、一方の通り側横架
材２を、上弦材３１と下弦材３２を通常の板材からなる
圧縮材３３で連結した組合せ材としている。この場合、
下弦材３２は柱１の中間部分で接合することになるた
め、柱１の間隙ｓに間座ブロック３４を挿入した後、通
り側接合金具４を装着する。３５は間座ブロックのボル
ト穴、３６は柱のボルト穴で、いずれも通り側接合金具
４のボルト固定用穴２１にピッチと大きさを合わせて穿
設されている。
３が十字状をなすように通り側接合金具４，４及び妻側
接合金具５ａを介して接合していくものである。前記妻
側接合金具５ａは、図６に示すように、柱１の間隙ｓ内
に嵌合して取り付けられるように間隔ｔを有した固定面
２４，２４が中央部に形成され、この固定面２４，２４
を両側方に延長させて柱１の間隙開口側面から両方向に
突出するようにした接合面２０ｂ，２０ｂが設けられて
いる。尚、この実施の第２形態では、一方の通り側横架
材２を、上弦材３１と下弦材３２を通常の板材からなる
圧縮材３３で連結した組合せ材としている。この場合、
下弦材３２は柱１の中間部分で接合することになるた
め、柱１の間隙ｓに間座ブロック３４を挿入した後、通
り側接合金具４を装着する。３５は間座ブロックのボル
ト穴、３６は柱のボルト穴で、いずれも通り側接合金具
４のボルト固定用穴２１にピッチと大きさを合わせて穿
設されている。
【００２３】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、本発明の具体的な構成はこれに限定されるものでは
ない。例えば、本発明の接合方法及び接合構造は、イ
ス、机、棚、家具、二段ベッド等のインテリア、床几、
植木台、デッキ、門、フェンス、パーゴラ、車庫等のエ
クステリアの構築あるいは組立に適用できる。
が、本発明の具体的な構成はこれに限定されるものでは
ない。例えば、本発明の接合方法及び接合構造は、イ
ス、机、棚、家具、二段ベッド等のインテリア、床几、
植木台、デッキ、門、フェンス、パーゴラ、車庫等のエ
クステリアの構築あるいは組立に適用できる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の請求項
１又は請求項３記載の骨組み材の接合施工方法にあって
は、前記構成としたため、骨組み柱に対する骨組み横架
材の接合に際し、骨組み横架材を仮固定することができ
るから、住宅等の重量のある構造物や継手の多い構造物
等を手軽く安全に組立てることができるという効果が得
られる。
１又は請求項３記載の骨組み材の接合施工方法にあって
は、前記構成としたため、骨組み柱に対する骨組み横架
材の接合に際し、骨組み横架材を仮固定することができ
るから、住宅等の重量のある構造物や継手の多い構造物
等を手軽く安全に組立てることができるという効果が得
られる。
【００２５】請求項２又は請求項４記載の骨組み材の接
合構造では、前記構成としたため、ボルト接合におい
て、接合金具は骨組み横架材に設けた間隙内に収まり、
２個所でボルトを貫通させることにより骨組み柱に対し
て骨組み横架材を接合することができる。この接合部分
は下側ボルトのみ取り外せば、上側ボルトの接合部分は
この上側ボルトを抜かなくても上方へ移動させることが
できるため、骨組み横架材を抜くことができる。従っ
て、簡単に分解再組立てを行うことができる。また、接
合部は、このため無駄のない効率的な接合状態になって
いるという効果が得られる。
合構造では、前記構成としたため、ボルト接合におい
て、接合金具は骨組み横架材に設けた間隙内に収まり、
２個所でボルトを貫通させることにより骨組み柱に対し
て骨組み横架材を接合することができる。この接合部分
は下側ボルトのみ取り外せば、上側ボルトの接合部分は
この上側ボルトを抜かなくても上方へ移動させることが
できるため、骨組み横架材を抜くことができる。従っ
て、簡単に分解再組立てを行うことができる。また、接
合部は、このため無駄のない効率的な接合状態になって
いるという効果が得られる。
【図１】本発明の実施の第１形態であって、骨組み材の
接合施工工程を（イ），（ロ），（ハ）の順に示した説
明図である。
接合施工工程を（イ），（ロ），（ハ）の順に示した説
明図である。
【図２】通り側接合金具を示す斜視図である。
【図３】妻側接合金具を示す斜視図である。
【図４】組立て状態における接合部分の断面図である。
【図５】実施の第２形態であって、骨組み材の接合施工
工程を（イ），（ロ）の順に示した説明図である。
工程を（イ），（ロ）の順に示した説明図である。
【図６】妻側接合金具を示す斜視図である。
ｓ 間隙 １ 柱（骨組み柱） ２ 通り側横架材（骨組み横架材） ３ 妻側横架材（骨組み横架材） ４ 通り側接合金具（側面用接合金具） ５，５ａ 妻側接合金具（間隙用接合金具） １１ 板材 １６ 上側ボルト １９ 固定面 ２０ａ 接合面 ２０ｂ 接合面 ２１ 金具固定用穴 ２２ａ ボルト受け溝 ２２ｂ ボルト穴 ２４ 固定面 ２８ 下側ボルト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−13612（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−208938（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−174751（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−41002（ＪＰ，Ｕ) 実開 平６−83803（ＪＰ，Ｕ) 実公 平７−32660（ＪＰ，Ｙ２) 特公 昭60−13091（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04B 1/58 505 - 508 E04B 1/26
Claims (4)
- 【請求項１】 小口形状が同一な細長材を一定幅の間隙
を設けて対向させた１本の骨組み柱と、この骨組み柱と
同一断面形状の２本の骨組み横架材と、一方の骨組み横
架材を端面が前記骨組み柱の間隙開口側面に沿うように
取り付けるための間隙用接合金具と、他方の骨組み横架
材を端面が前記骨組み柱の間隙開口側面に直角な側面に
沿うように取り付けるための側面用接合金具とを備え、
骨組み柱に対し両骨組み横架材が直角をなすように間隙
用接合金具及び側面用接合金具を介して接合していく骨
組み材の施工方法である。前記間隙用接合金具は間隙と
同一幅に形成され、かつ骨組み柱の間隙内に嵌合して取
り付けられる固定面と、骨組み柱の間隙開口側面から突
出した接合面とが形成され、この接合面には導入口が上
縁に開口すると共に溝底でボルトを保持するボルト受け
溝とボルト穴が上下に配置されている。前記側面用接合
金具は間隙と同一幅に形成され、かつ骨組み柱の側面に
取り付けられる固定面と、骨組み柱の側面から突出する
ように固定面の両側から直角に折り曲げられた接合面と
が形成され、この接合面には導入口が上縁に開口すると
共に溝底でボルトを保持するボルト受け溝とボルト穴が
上下に配置されている。前記両骨組み横架材の端部には
それぞれボルト受け溝の溝底及びボルト穴に符合する上
側ボルト通し穴及び下側ボルト通し穴が形成されてい
る。そして、前記間隙用接合金具の固定面を骨組み柱の
間隙内に嵌合すると共に、側面用接合金具の固定面を骨
組み柱の側面にあてがい、この間隙用接合金具と側面用
接合金具を共通の固定用ボルトによって骨組み柱に固定
する。又、前記両骨組み横架材の上側ボルト通し穴にそ
れぞれ予め上側ボルトを挿通して仮止めしておく。そし
て、一方の骨組み横架材を骨組み柱に接合するに際して
は、骨組み横架材の間隙内に間隙用接合金具の接合面を
嵌合しながら、上側ボルトをボルト受け溝の溝底に落と
し込むことにより、骨組み横架材を仮固定の状態にす
る。他方の骨組み横架材を骨組み柱に接合するに際して
は、骨組み横架材の間隙内に側面用接合金具の接合面を
嵌合しながら、上側ボルトをボルト受け溝の溝底に落と
し込むことにより、骨組み横架材を仮固定の状態にす
る。最後に両骨組み横架材の下側ボルト通し穴とこれに
符合したボルト穴に下側ボルトを挿通して締結固定する
と共に、前記上側ボルトを締結固定することを特徴とす
る骨組み材の接合施工方法。 - 【請求項２】 小口形状が同一な細長材を一定幅の間隙
を設けて対向させた１本の骨組み柱と、この骨組み柱と
同一断面形状の２本の骨組み横架材と、一方の骨組み横
架材を端面が前記骨組み柱の間隙開口側面に沿うように
取り付けるための間隙用接合金具と、他方の骨組み横架
材を端面が前記骨組み柱の間隙開口側面に直角な側面に
沿うように取り付けるための側面用接合金具とを備え、
骨組み柱に対し両骨組み横架材が直角をなすように間隙
用接合金具及び側面用接合金具を介して接合した骨組み
材の接合構造であって、 前記間隙用接合金具は間隙と同一幅に形成され、かつ骨
組み柱の間隙内に嵌合して取り付けられる固定面と、骨
組み柱の間隙開口側面から突出した接合面とが形成さ
れ、この接合面には導入口が上縁に開口すると共に溝底
でボルトを保持するボルト受け溝とボルト穴が上下に配
置され、 前記側面用接合金具は間隙と同一幅に形成され、かつ骨
組み柱の側面に取り付けられる固定面と、骨組み柱の側
面から突出するように固定面の両側から直角に折り曲げ
られた接合面とが形成され、この接合面には導入口が上
縁に開口すると共に溝底でボルトを保持するボルト受け
溝とボルト穴が上下に配置され、 前記両骨組み横架材の端部にはそれぞれボルト受け溝の
溝底及びボルト穴に符合する上側ボルト通し穴及び下側
ボルト通し穴が形成され、 前記間隙用接合金具は固定面を骨組み柱の間隙内に嵌合
すると共に、側面用接合金具は固定面を骨組み柱の側面
にあてがう状態で、この間隙用接合金具と側面用接合金
具とが共通の固定用ボルトによって骨組み柱に固定さ
れ、 一方の骨組み横架材は、この骨組み横架材の間隙内に間
隙用接合金具の接合面が嵌合する状態で、上側ボルト通
し穴とこれに符合するボルト受け溝の溝底に上側ボルト
を挿通して締結固定されると共に、下側ボルト通し穴と
これに符合したボルト穴に下側ボルトを挿通して締結固
定され、 他方の骨組み横架材は、この骨組み横架材の間隙内に側
面用接合金具の接合面が嵌合する状態で、上側ボルト通
し穴とこれに符合するボルト受け溝の溝底に上側ボルト
を挿通して締結固定されると共に、下側ボルト通し穴と
これに符合したボルト穴に下側ボルトを挿通して締結固
定されていることを特徴とする骨組み材の接合構造。 - 【請求項３】 小口形状が同一な細長材を一定幅の間隙
を設けて対向させた１本の骨組み柱と、この骨組み柱と
同一断面形状の４本の骨組み横架材と、同一方向に延在
する２本の骨組み横架材を端面が前記骨組み柱の間隙開
口両側面に沿うように取り付けるための１個の間隙用接
合金具と、他方の２本の骨組み横架材を端面が前記骨組
み柱の間隙開口側面に直角な両側面に沿うように取り付
けるための２個の側面用接合金具とを備え、骨組み柱に
対し各骨組み横架材が十字状をなすように間隙用接合金
具及び両側面用接合金具を介して接合していく骨組み材
の施工方法である。前記間隙用接合金具は間隙と同一幅
に形成され、かつ骨組み柱の間隙内に嵌合して取り付け
られる固定面と、骨組み柱の間隙開口側面から両方向に
突出した接合面とが形成され、この両接合面には導入口
が上縁に開口すると共に溝底でボルトを保持するボルト
受け溝とボルト穴が上下に配置されている。前記両側面
用接合金具は間隙と同一幅に形成され、かつ骨組み柱の
側面に取り付けられる固定面と、骨組み柱の側面から突
出するように固定面の両側から直角に折り曲げられた接
合面とが形成され、この接合面には導入口が上縁に開口
すると共に溝底でボルトを保持するボルト受け溝とボル
ト穴が上下に配置されている。前記各骨組み横架材の端
部にはそれぞれボルト受け溝の溝底及びボルト穴に符合
する上側ボルト通し穴及び下側ボルト通し穴が形成され
ている。そして、前記間隙用接合金具の固定面を骨組み
柱の間隙内に嵌合すると共に、両側面用接合金具の固定
面をそれぞれ骨組み柱の両側面にあてがい、この間隙用
接合金具と両側面用接合金具を共通の固定用ボルトによ
って骨組み柱に固定する。又、前記各骨組み横架材の上
側ボルト通し穴にそれぞれ予め上側ボルトを挿通して仮
止めしておく。そして、間隙用接合金具を介して２本の
骨組み横架材を骨組み柱に接合するに際しては、両骨組
み横架材の間隙内に間隙用接合金具のそれぞれの接合面
を嵌合しながら、上側ボルトをボルト受け溝の溝底に落
とし込むことにより、骨組み横架材を仮固定の状態にす
る。他方、両側面用接合金具を介して他の２本の骨組み
横架材を骨組み柱に接合するに際しては、骨組み横架材
の間隙内にそれぞれの側面用接合金具の接合面を嵌合し
ながら、上側ボルトをボルト受け溝の溝底に落とし込む
ことにより、骨組み横架材を仮固定の状態にする。最後
に各骨組み横架材の下側ボルト通し穴とこれに符合した
ボルト穴に下側ボルトを挿通して締結固定すると共に、
前記上側ボルトを締結固定することを特徴とする骨組み
材の接合施工方法。 - 【請求項４】 小口形状が同一な細長材を一定幅の間隙
を設けて対向させた１本の骨組み柱と、この骨組み柱と
同一断面形状の４本の骨組み横架材と、同一方向に延在
する２本の骨組み横架材を端面が前記骨組み柱の間隙開
口両側面に沿うように取り付けるための１個の間隙用接
合金具と、他方の２本の骨組み横架材を端面が前記骨組
み柱の間隙開口側面に直角な両側面に沿うように取り付
けるための２個の側面用接合金具とを備え、骨組み柱に
対し各骨組み横架材が十字状をなすように間隙用接合金
具及び両側面用接合金具を介して接合した骨組み材の接
合構造であって、 前記間隙用接合金具は間隙と同一幅に形成され、かつ骨
組み柱の間隙内に嵌合して取り付けられる固定面と、骨
組み柱の間隙開口側面から両方向に突出した接合面とが
形成され、この両接合面には導入口が上縁に開口すると
共に溝底でボルトを保持するボルト受け溝とボルト穴が
上下に配置され、 前記両側面用接合金具は間隙と同一幅に形成され、かつ
骨組み柱の側面に取り付けられる固定面と、骨組み柱の
側面から突出するように固定面の両側から直角に折り曲
げられた接合面とが形成され、この接合面には導入口が
上縁に開口すると共に溝底でボルトを保持するボルト受
け溝とボルト穴が上下に配置され、 前記各骨組み横架材の端部にはそれぞれボルト受け溝の
溝底及びボルト穴に符合する上側ボルト通し穴及び下側
ボルト通し穴が形成され、 前記間隙用接合金具は固定面を骨組み柱の間隙内に嵌合
すると共に、両側面用接合金具はそれぞれ固定面を骨組
み柱の両側面にあてがう状態で、この間隙用接合金具と
両側面用接合金具とが共通の固定用ボルトによって骨組
み柱に固定され、 間隙用接合金具を介して骨組み柱に接合される２本の骨
組み横架材は、この両骨組み横架材の間隙内に間隙用接
合金具の接合面がそれぞれ嵌合する状態で、上側ボルト
通し穴とこれに符合するボルト受け溝の溝底に上側ボル
トを挿通して締結固定されると共に、下側ボルト通し穴
とこれに符合したボルト穴に下側ボルトを挿通して締結
固定され、 他方、側面用接合金具を介して骨組み柱に接合される他
の２本の骨組み横架材は、この両骨組み横架材の間隙内
に両側面用接合金具の接合面が嵌合する状態で、上側ボ
ルト通し穴とこれに符合するボルト受け溝の溝底に上側
ボルトを挿通して締結固定されると共に、下側ボルト通
し穴とこれに符合したボルト穴に下側ボルトを挿通して
締結固定されていることを特徴とする骨組み材の接合構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7347640A JP2816127B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 骨組み材の接合施工方法及び骨組み材の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7347640A JP2816127B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 骨組み材の接合施工方法及び骨組み材の接合構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09165838A JPH09165838A (ja) | 1997-06-24 |
| JP2816127B2 true JP2816127B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=18391593
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7347640A Expired - Fee Related JP2816127B2 (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 骨組み材の接合施工方法及び骨組み材の接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2816127B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104358755B (zh) * | 2014-10-11 | 2017-04-19 | 谭健民 | 可手工拼砌的柱梁错层连接组件及其拼砌而成的框架结构 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4496438A (en) * | 1983-06-24 | 1985-01-29 | Tektronix, Inc. | Bath composition and method for copper-tin-zinc alloy electroplating |
| JPH0441002U (ja) * | 1990-08-08 | 1992-04-07 | ||
| JPH0732660A (ja) * | 1993-07-23 | 1995-02-03 | Brother Ind Ltd | 印刷装置 |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP7347640A patent/JP2816127B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09165838A (ja) | 1997-06-24 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3581426B2 (ja) | 木造建築物の構造材と床構造及び屋根構造並びにそれらを用いた構築工法 | |
| JP2816127B2 (ja) | 骨組み材の接合施工方法及び骨組み材の接合構造 | |
| JP2987768B2 (ja) | 建築物における構造用集成材及び骨組構造用建築部材 | |
| JP3934979B2 (ja) | 耐力壁フレーム及びこれを用いた耐力壁構造 | |
| JPH09317027A (ja) | 梁補強構造および補強金物 | |
| JP2807524B2 (ja) | 柱と梁の接合構造 | |
| JPH08284250A (ja) | 木部材の柱と鉄骨梁の接合部 | |
| JP3192439B2 (ja) | 建築用構成部材の接合構造 | |
| JPH072804Y2 (ja) | 柱連結金具 | |
| JP3220663B2 (ja) | 木造建物の軸組装置 | |
| JP3199658B2 (ja) | 床パネルの取付構造 | |
| EP0473135A1 (en) | Form panels | |
| JPH0333846Y2 (ja) | ||
| JPS5923147Y2 (ja) | ベランダ等における安全柵 | |
| JPH08302817A (ja) | 軸組固定構造 | |
| JPH0967862A (ja) | 緊結補強金物 | |
| JP3241124B2 (ja) | 天井付き部屋ユニット | |
| JP3033701U (ja) | 骨組み材 | |
| JPS63197744A (ja) | 耐力壁の増設工法 | |
| JP3124752B2 (ja) | 木造軸組の補強構造 | |
| JP2895815B2 (ja) | 床パネル取付構造 | |
| JP3396702B2 (ja) | 木造建築物における土台と柱脚との接合構造 | |
| JP2829257B2 (ja) | 建築用コーナーパネル | |
| JP3390535B2 (ja) | スキップフロア用壁パネルおよびスキップフロア施工方法 | |
| JP3007389U (ja) | 木造建築物における土台と柱と筋交いの連結構造 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |