JP3396702B2 - 木造建築物における土台と柱脚との接合構造 - Google Patents

木造建築物における土台と柱脚との接合構造

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JP3396702B2 JP32783099A JP32783099A JP3396702B2 JP 3396702 B2 JP3396702 B2 JP 3396702B2 JP 32783099 A JP32783099 A JP 32783099A JP 32783099 A JP32783099 A JP 32783099A JP 3396702 B2 JP3396702 B2 JP 3396702B2
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一郎 小林
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湘南興産有限会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物、主に
木造住宅における土台と柱脚との接合構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、木造住宅における土台と柱脚
の接合部、或いは柱脚と二階梁の接合部は、土台、柱脚
にほぞ加工を施し、該ほぞを介して相互に組み付けた
上、L型金具やT型金具をを当てて釘着しているのが一
般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の接合構造では、地震等により大きな振動が加わっ
たり、或いは長年に亘って振動が加わった場合には、振
動で金具の止め釘が抜けてしまって、ほぞが抜けて土台
と柱脚が分離したり、柱脚や筋かいが折損したりする等
耐震性に劣るという問題点があった。このことは、平成
7年1月17日の兵庫県南部地震を参考に財団法人日本
住宅木造技術センターによる木造住宅の耐震実験を東京
大学建築学科の実験チームが行った結果からも明らかで
ある。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところ
は、耐震補強性に優れた木造建築物における土台と柱脚
との接合構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的のため、請求項
1に係る発明は、基礎10の略L形方向に埋め込み固定
されたアンカーボルト20、21に、底面部32と該底
面部32上に平面視L形状に立設の起立面部33、34
を有するベースプレート30がそのボルト孔を通して差
し込まれ、該ベースプレート30の前記底面部32上に
は、L形に組み付け接合された木製の土台40、41
が、その隅部を前記起立面部33、34に当接させた状
態で各ボルト孔を通して前記アンカーボルト20、21
に差し込まれて載置され、該土台40、41上には、垂
直面部51と上下の水平フランジ部52、53を一体に
有する断面略コ字形状にして、かつ前記垂直面部51に
は、その縦方向中央線A−Aを挟んで一方面部の縦方向
の上下に二つのボルト孔54、55が穿設されるととも
に、他方面部の略中央部位の縦方向にして、かつ前記ボ
ルト孔54、55間の略三等分の間隔をもって上下に二
つのボルト孔56、57が穿設され、また、前記上下フ
ランジ部52、53の中央部位には同軸状のアンカーボ
ルト挿通孔58、59が穿設されて成るそれぞれ1個の
接続金具50が、その前記垂直面部51の背面側を前記
起立面部33、34と対向させて前記アンカーボルト挿
通孔58、59を通して前記アンカーボルト20、21
に差し込まれ、かつ下側1個のナット60の締着によっ
て前記下フランジ部53が前記土台40、41に固着さ
れるとともに、前記上フランジ部52は該上フランジ部
52を挟んで前記アンカーボルト20、21にねじ込ま
れた上下2個のナット60の締着によって固着され、前
記2個の接合金具50垂直面部51と前記起立面部3
3、34とにより形成された空間部に上方より二方向隅
柱脚70が挿入され、前記ベースプレート30における
起立面部33、34の外側より前記二方向隅柱脚70を
通して前記各接合金具50におけるそれぞれ斜め配列の
2つのボルト孔54、56、55、57にそれぞれ挿通
の2本のボルト61とナット62の締着により、前記基
礎10と前記土台40、41と前記二方向隅柱脚70が
剛接合となり、耐震補強性をもって接合される構成を特
徴とするものである。
【0006】請求項2に係る発明は、基礎10に埋め込
み固定されたアンカーボルト22、23にベースプレー
ト35が差し込まれて、前記基礎10上に載置され、
ベースプレート35上には、木製の土台42が前記アン
カーボルト22、23に差し込まれて載置され、該土台
42上には、垂直面部51と上下の水平フランジ部5
2、53を一体に有する断面略コ字形状にして、かつ前
記垂直面部51には、その縦方向中央線A−Aを挟んで
一方面部の縦方向の上下に二つのボルト孔54、55が
穿設されるとともに、他方面部の略中央部位の縦方向に
して、かつ前記ボルト孔54、55間の略三等分の間隔
をもって上下に二つのボルト孔56、57が穿設され、
また、前記上下フランジ部52、53の中央部位には同
軸状のアンカーボルト挿通孔58、59が穿設されて成
る2個の接続金具50が、その前記垂直面部51の背面
側を互いに対向させて前記アンカーボルト挿通孔58、
59を通して前記アンカーボルト22、23に差し込ま
れ、かつそれぞれ下側1個のナット60の締着によって
前記下フランジ部53が前記土台42に固着されるとと
もに、前記上フランジ部52は該上フランジ部52を挟
んで前記アンカーボルト22、23にねじ込まれた上下
2個のナット60の締着によって固着され、前記土台4
2上における、前記2個の接合金具50の垂直面部51
の背面側間に中間柱脚71が差し込まれ、該中間柱脚7
1を通して前記2個の接合金具50におけるそれぞれ斜
め配列の2つのボルト孔54、56、55、57にそれ
ぞれ挿通の2本のボルト63とナット64の締着によ
り、前記基礎10と前記土台42と前記中間柱脚71が
剛接合となり、耐震補強性をもって接合される構成を特
徴とするものである。
【0007】請求項3に係る発明は、基礎10の略T字
状に埋め込み固定されたアンカーボルト24、25、2
6に、底面部38と該底面部38上に立設の起立面部3
9を有するベースプレート36がそのボルト孔を通して
差し込まれ、該ベースプレート36の前記底面部38上
には、T字型に組み付け接合された木製の土台43、4
4が、その隅部を前記起立面部39に当接させた状態で
各ボルト孔を通して前記アンカーボルト24、25、2
6に差し込まれて載置され、該土台43上には、垂直面
部51と上下の水平フランジ部52、53を一体に有す
る断面略コ字形状にして、かつ前記垂直面部51には、
その縦方向中央線A−Aを挟んで一方面部の縦方向の上
下に二つのボルト孔54、55が穿設されるとともに、
他方面部の略中央部位の縦方向にして、かつ前記ボルト
孔54、55間の略三等分の間隔をもって上下に二つの
ボルト孔56、57が穿設され、また、前記上下フラン
ジ部52、53の中央部位には同軸状のアンカーボルト
挿通孔58、59が穿設されて成る2個の接続金具50
が、その前記垂直面部51の背面側を互いに対向させて
前記アンカーボルト挿通孔58、59を通して前記アン
カーボルト24、25に差し込まれ、かつ下側1個のナ
ット60の締着によって前記下フランジ部53が前記土
台43に固着されるとともに、前記上フランジ部52は
該上フランジ部52を挟んで前記アンカーボルト24、
25にねじ込まれた上下2個のナット60の締着によっ
て固着され、前記土台44上には、1個の接続金具50
が、その前記垂直面部51の背面側を前記起立面部39
と対向させて前記アンカーボルト挿通孔58、59を通
して前記アンカーボルト26に差し込まれ、かつ下側1
個のナット60の締着によって前記下フランジ部53が
前記土台44に固着されるとともに、前記上フランジ部
52は該上フランジ部52を挟んで前記アンカーボルト
26にねじ込まれた上下2個のナット60の締着によっ
て固着され、前記3個の接合金具50の垂直面部51と
前記起立面部39とにより形成された空間部に上方より
三方向中間柱脚72が挿入され、前記ベースプレート3
6における起立面部39及び前記接合金具50の垂直面
部51の外側より前記三方向中間柱脚72を通して前記
各接合金具50におけるそれぞれ斜め配列の2つのボル
ト孔54、56、55、57にそれぞれ挿通の2本のボ
ルト61とナット62の締着 により、前記基礎10と前
記土台43、44と前記三方向中間柱脚72が剛接合と
なり、耐震補強性をもって接合される構成を特徴とする
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照し、その作用と共に説明する。
【0009】図1は、請求項1に係る二方向の隅柱脚の
接合構造を示す一部省略の平面図、図2は、図1の2方
向から見た端面図、図3は、図1の3−3線に沿った断
面図、図4は、接合金具の正面図、図5は、図4の5−
5線に沿った断面図、図6は、請求項2に係る二方向の
中間柱脚の接合構造を示す一部省略の平面図、図7は、
図6の7−7線に沿った断面図、図8は、請求項3に係
る三方向の中間柱脚の接合構造を示す一部省略の平面
図、図9は、図8の9−9線に沿った断面図である。
【0010】これら図において、本発明によれば、先ず
一番大事な土台と柱脚の接合部の補強として、土台と柱
脚が各側面から鉄板により包み込まれてボルト、ナット
により完全に締着され、更に基礎のコンクリートに埋め
込み固定されたアンカーボルトによって、土台と柱脚を
包み込んだ金物が一体に締め付けられることにより、完
全に基礎と土台と柱脚が剛接合となり耐震補強として最
も強力なものとなる。
【0011】
【実施例】以下に具体的実施例について説明する。図
1、図2および図3に示されているように、先ず、コン
クリートの基礎10のL方方向にアンカーボルト20、
21が埋め込まれて固定され、次いで、該アンカーボル
ト20、21に金属製のL型ベースプレート30が差し
込まれてセットされる。
【0012】ベースプレート30は、補強面部31を含
む底面部32と、該底面部32上に、平面視L形状にし
て溶着された起立面部33、34を有し、該ベースプレ
ート30はそのボルト孔を通してアンカーボルト20、
21に差し込まれる。
【0013】なお、起立面部33、34の高さは、該起
立面部33、34と後述する接合金具を挿通のボルト、
ナットの締着により柱脚をボルト止めするものであるか
ら、接合金具の垂直面部の高さと略同じであることが好
ましい。
【0014】次いで、ベースプレート30の底面部32
上にL形に組み付け接合された木製の土台40、41
が、その隅部をベースプレート30の起立面部33、3
4に当接させた状態で各ボルト孔を通してアンカーボル
ト20、21に差し込まれて載置される。
【0015】次いで、土台40、41上にそれぞれ1個
の接合金具50が締着される。接合金具50は、溝型鋼
を加工して得られるもので、図4および図5に示されて
いるように、所定の横幅と高さをもった垂直面部51と
上下の水平フランジ部52、53を有する断面略コ字形
を呈し、かつ垂直面部51には、その縦方向中央線A−
Aを挟んで一方面部の縦方向の上下に二つのボルト孔5
4、55が、また、他方面部の略中央部位の縦方向にし
て、かつボルト孔54,55間の略三等分の間隔をもっ
て上下に二つのボルト孔56,57がそれぞれ穿設さ
れ、また、上下フランジ部52,53の中央部位には同
軸状にアンカーボルト挿通孔58、59が穿設されてい
る。
【0016】そして、2個の接合金具50のうちの1個
の接合金具50は、その垂直面部51の背面側をベース
プレート30の起立面部33と対向させて土台40上に
立設され、他の1個の接合金具50は、その垂直面部5
1の背面側をベースプレート30の起立面部34と対向
させて土台41上に立設される。
【0017】各接合金具50の取り付けは、先ず、それ
ぞれのアンカーボルト挿通孔59を通して各下フランジ
部53がアンカーボルト20、21に差し込まれるとと
もに、アンカーボルト20、21にワッシャーと2個の
ナット60がそれぞれねじ込まれ、次いで、それぞれの
アンカーボルト挿通孔58を通して各上フランジ部52
がアンカーボルト20、21に差し込まれ、下側の1個
のナット60でワッシャーを介して下フランジ部53が
土台40、41上に軽く締め付けられ、上フランジ部5
2の上面にはワッシャーを介してナット60が緩めに締
め付けられるとともに、アンカーボルト20、21にね
じ込まれた2個のナット60の他の1個のナット60が
ワッシャーを介して内側から上フランジ部52に向けて
軽く締め付けられ、これによって2個の接合金具50は
土台40、41上に立設される。
【0018】次いで、2個の接合金具50の各垂直面部
51とベースプレート30の起立面部33、34とによ
り形成された方形状の空間部に上方より二方向隅柱脚7
0が挿入される。
【0019】次いで、ベースプレート30の起立面部3
3、34の外側よりそれぞれ2本のボルト61が起立面
部ボルト孔と柱脚のボルト孔を貫通して各接合金具50
のボルト孔に挿通され、その突出したそれぞれのボルト
ねじ部にワッシャーを介してナット62がねじ込まれ、
該ナット62の締め付けにより、隅柱脚70は強固に締
め付け接合される。このようにして、ボルト61、ナッ
ト62により柱脚70が締着され、更にアンカーボルト
20、21に締め付けの各ナットが固く締め付けられて
接合金具50のセットは完了する。
【0020】なお、ベースプレート30の起立面部33
側よりの2本のボルト61は、土台40上の接合金具5
0のボト孔54、57に挿通され、起立面部34側より
の2本のボルト61は、土台41上の接合金具50のボ
ルト孔55、56に挿通されて、4本のボルト61は互
いに干渉することなく、ナット62の締着により隅柱脚
70は二方向から均等にして、かつ強固に締め付けられ
る。
【0021】このようにして、コンクリートの基礎10
に埋め込み固定されたアンカーボルト20、21によっ
てベースプレート30と土台40、41と、隅柱脚70
を包み込んで締着の接合金具50が一体的に締め付けら
れるので、基礎10と土台40、41と隅柱脚70は剛
接合となり、耐震補強性をもって接合される。
【0022】図6および図7に示された接合構造は、二
方向の中間柱脚の場合であって、接合金具等の取り付け
要領は隅柱脚70の場合と略同様であが、2個の接合金
具のうち1個の接合金具はその上下フランジ部を逆さま
にして取り付けられる。更に説明すれば、基礎10に埋
め込み固定されたアンカーボルト22、23(この場合
U字型のアンカーボルトが用いられる)に、ベースプレ
ート35と、該ベースプレート35に合わせて土台42
がそれぞれのボルト孔を介し差し込まれて載置される。
【0023】次いで、土台42上に、2個の接合金具5
0が二方向の中間柱脚71を抱くように互いにその垂直
面部51の背面側を対向させてアンカーボルト22、2
3に差し込まれ、かつナット60の締着をもって固着さ
れる。但し、この場合において、2個の接合金具50の
うち1個の接合金具50(図示の場合においては、アン
カーボルト23に締着の接合金具50)は、その上下を
逆さまとして、下フランジ部53を上側とし、上フラン
ジ部52を下側として対向固着され、ボルト孔54と5
5、ボルト孔57と56、またはボルト孔56と57、
ボルト孔55と54がそれぞれ連通するようにされる。
【0024】なお、アンカーボルト22、23に対する
各接合金具50取り付け手順は、前記隅柱脚の場合と同
様であるため、図2および図3との対応部分に同一数字
を附すに止め、手順説明は省略する。
【0025】次いで、接合金具50、50間に中間柱脚
71が挿入され、一方の接合金具50の2個所のボルト
孔54、57(またはボルト孔56、55)より中間柱
脚71のそれぞれのボルト孔を貫通して他方の接合金具
50のボルト孔55、56(またはボルト孔57、5
4)に挿通された2本のボルト63にそれぞれワッシャ
ーを介してナット64が締着され、これにより中間柱脚
71は2本のボルト63、ナット64により均等にし
て、かつ強固に締め付けられる。
【0026】このようにして、コンクリート基礎10に
埋め込み固定されたアンカーボルト22、23によって
ベースプレート35と土台42と、中間柱脚71を抱く
ように締着の2個の接合金具50が一体的に締め付けら
れるので、基礎10と土台42と中間柱脚71は剛接合
となり、耐震補強性をもって接合される。
【0027】図8および図9に示された接合構造は、T
字型に交差する部の柱である三方向中間柱脚の場合であ
って、3個の接合金具50等の取り付け要領は前記隅柱
脚70、中間柱脚71の場合と同様であるが、コンクリ
ート基礎10に埋め込み固定されたアンカーボルト2
4、25、26は、T字型のアンカーボルトが用いら
れ、また、ベースプレート36は、補強面部37を含む
台形状の底面部38と、該底面部38の長手方向の中間
部位(分岐土台44の端面との対向側)上に溶着された
起立面部39を有するT型のベースプレートが用いられ
る構成において異なるだけである。
【0028】そこで説明すると、基礎10に埋め込み固
定されたアンカーボルト24、25、26に、ベースプ
レート36とT字型に組み付け接合された土台43、4
4がそれぞれのボルト孔を通して差し込まれ載置され
る。
【0029】次いで、土台43上に2個の接合金具5
0、50が、また、土台44上には1個の接合金具50
がアンカーボルト24、25、26にナット60をもっ
て締着されて、三方向にセツトされる。
【0030】次いで、3個の接合金具50とベースプレ
ート36の起立面部39により形成された方形状の空間
部に上方より三方向中間柱脚72が挿入され、該中間柱
脚72を貫通して2個の接合金具50、50間と、接合
金具50と起立面部39間を挿通のそれぞれ2本のボル
ト63、61とナット64、62の締着により、中間柱
脚72は二方向から均等にして、かつ強固に締め付けら
れる。
【0031】なお、アンカーボルト24、25、26に
対する各接合金具50の取り付け手順は前記場合と同様
であり、また、2個の接合金具50のうち、一方の接合
金具50を逆さま配置にすることとボルト63、ナット
64による締着は、前記中間柱脚の場合と同様でり、ま
た、接合金具50とベースプレート36の起立面部39
との関係並びにボルト61、ナット62による締着は、
前記隅柱脚の場合と同様である。よって、図1から図3
と、図6および図7との対応部分に同一の数字を附すに
止め、それらの説明は省略する。
【0032】このようにして、コンクリート基礎10に
埋め込み固定されたアンカーボルト24、25、26に
よってベースプレート36と土台43、44と、三方向
中間柱脚72を包み込んで締着の接合金具50が一体的
に締め付けられるので、基礎10と土台43、44と中
間柱脚72は剛接合となり、耐震補強性をもって接合さ
れる。
【0033】
【発明の効果】しかして、請求項1から3の発明によれ
ば、コンクリート基礎に埋め込み固定されたアンカーボ
ルトによってベースプレートと土台と、各柱脚を包み込
み、或いは抱くようにしてボルト、ナットにより二方
向、或いは一方向から締着された接合金具が一体的に締
め付けられるため、完全にコンクリート基礎と各土台と
各柱脚は剛接合となり、耐震補強として最も強力な接合
構造となる。
【0034】また、従来のように土台と柱脚にほぞ加工
を施す必要がなくなり、しかも土台材の厚みを従来の土
台の約3分の1の厚さに節約できるので、施工性と経済
性に優れる。
【0035】また、二方向中間柱脚、或いは三方向中間
柱脚の場合において、2個の接合金具を対称に配置する
には、一方の接合金具をその上下を逆さまとして配置す
ればよいから、二方向隅柱脚の場合も含め、全て同一の
接合金具でよく、作業上取り扱いが容易となる。
【0036】また、各柱脚に対する二方向、或いは一方
向からのボルト、ナットによる接合金具の締め付けは、
接合金具におけるそれぞれ斜め配列の2つのボルト孔を
挿通したボルト、ナットによりなされるものであるか
ら、各柱脚に対して接合金具は均等に締め付けられ、2
本のボルト止めで十分に機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二方向の隅柱脚の接合構造を示す
一部省略の平面図である。
【図2】図1の2方向から見た端面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】接合金具の正面図である。
【図5】図4の5−5線に沿った断面図である。
【図6】本発明に係る二方向の中間柱脚の接合構造を示
す一部省略の平面図である。
【図7】図6の7−7線に沿った断面図である。
【図8】本発明に係る三方向の中間柱脚の接合構造を示
す一部省略の平面図である。
【図9】図8の9−9線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート基礎 20、21、22、23、24、25、26 アンカ
ーボルト 30、35、36 ベースプレート 32、38 底面部 33、34、39 起立面部 40、41、42、43、44 土台 50 接合金具 51 垂直面部 52 上フランジ部 53 下フランジ部 54、55、56、57 ボルト孔 58、59 アンカーボルト挿通孔 60、62、64 ナット 61、63 ボルト 70 二方向隅柱脚 71 二方向中間柱脚 72 三方向中間柱脚 A−A 接合金具における垂直面部の縦方向中央線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎(10)の略L形方向に埋め込み固
    定されたアンカーボルト(20)、(21)に、底面部
    (32)と該底面部(32)上に平面視L形状に立設の
    起立面部(33)、(34)を有するベースプレート
    (30)がそのボルト孔を通して差し込まれ、 該ベースプレート(30)の前記底面部(32)上に
    は、L形に組み付け接合された木製の土台(40)、
    (41)が、その隅部を前記起立面部(33)、(3
    4)に当接させた状態で各ボルト孔を通して前記アンカ
    ーボルト(20)、(21)に差し込まれて載置され、 該土台(40)、(41)上には、垂直面部(51)と
    上下の水平フランジ部(52)、(53)を一体に有す
    る断面略コ字形状にして、かつ前記垂直面部(51)に
    は、その縦方向中央線(A−A)を挟んで一方面部の縦
    方向の上下に二つのボルト孔(54)、(55)が穿設
    されるとともに、他方面部の略中央部位の縦方向にし
    て、かつ前記ボルト孔(54)、(55)間の略三等分
    の間隔をもって上下に二つのボルト孔(56)、(5
    7)が穿設され、また、前記上下フランジ部(52)、
    (53)の中央部位には同軸状のアンカーボルト挿通孔
    (58)、(59)が穿設されて成るそれぞれ1個の接
    続金具(50)が、その前記垂直面部(51)の背面側
    を前記起立面部(33)、(34)と対向させて前記ア
    ンカーボルト挿通孔(58)、(59)を通して前記ア
    ンカーボルト(20)、(21)に差し込まれ、かつ下
    側1個のナット(60)の締着によって前記下フランジ
    部(53)が前記土台(40)、(41)に固着される
    とともに、前記上フランジ部(52)は該上フランジ部
    (52)を挟んで前記アンカーボルト(20)、(2
    1)にねじ込まれた上下2個のナット(60)の締着に
    よって固着され、 前記2個の接合金具(50)垂直面部(51)と前記
    起立面部(33)、(34)とにより形成された空間部
    に上方より二方向隅柱脚(70)が挿入され、 前記ベースプレート(30)における起立面部(3
    3)、(34)の外側より前記二方向隅柱脚(70)を
    通して前記各接合金具(50)におけるそれぞれ斜め配
    列の2つのボルト孔(54、56)、(55、57)に
    それぞれ挿通の2本のボルト(61)とナット(62)
    の締着により、 前記基礎(10)と前記土台(40)、(41)と前記
    二方向隅柱脚(70)が剛接合となり、耐震補強性をも
    って接合される構成を特徴とする木造建築物における土
    台と柱脚との接合構造。
  2. 【請求項2】 基礎(10)に埋め込み固定されたアン
    カーボルト(22)、(23)にベースプレート(3
    5)が差し込まれて、前記基礎(10)上に載置され、 該ベースプレート(35)上には、木製の土台(42)
    が前記アンカーボルト(22)、(23)に差し込まれ
    て載置され、 該土台(42)上には、垂直面部(51)と上下の水平
    フランジ部(52)、(53)を一体に有する断面略コ
    字形状にして、かつ前記垂直面部(51)には、その縦
    方向中央線(A−A)を挟んで一方面部の縦方向の上下
    に二つのボルト孔(54)、(55)が穿設されるとと
    もに、他方面部の略中央部位の縦方向にして、かつ前記
    ボルト孔(54)、(55)間の略三等分の間隔をもっ
    て上下に二つのボルト孔(56)、(57)が穿設さ
    れ、また、前記上下フランジ部(52)、(53)の中
    央部位には同軸状のアンカーボルト挿通孔(58)、
    (59)が穿設されて成る2個の接続金具(50)が、
    その前記垂直面部(51)の背面側を互いに対向させて
    前記アンカーボルト挿通孔(58)、(59)を通して
    前記アンカーボルト(22)、(23)に差し込まれ、
    かつそれぞれ下側1個のナット(60)の締着によって
    前記下フランジ部(53)が前記土台(42)に固着さ
    れるとともに、前記上フランジ部(52)は該上フラン
    ジ部(52)を挟んで前記アンカーボルト(22)、
    (23)にねじ込まれた上下2個のナット(60)の締
    着によって固着され、 前記土台(42)上における、前記2個の接合金具(5
    0)の垂直面部(51)の背面側間に中間柱脚(71)
    が差し込まれ、 該中間柱脚(71)を通して前記2個の接合金具(5
    0)におけるそれぞれ斜め配列の2つのボルト孔(5
    4、56)、(55、57)にそれぞれ挿通の2本のボ
    ルト(63)とナット(64)の締着により、 前記基礎(10)と前記土台(42)と前記中間柱脚
    (71)が剛接合となり、耐震補強性をもって接合され
    る構成を特徴とする木造建築物における土台と柱脚との
    接合構造。
  3. 【請求項3】 基礎(10)の略T字状に埋め込み固定
    されたアンカーボルト(24)、(25)、(26)
    に、底面部(38)と該底面部(38)上に立設の起立
    面部(39)を有するベースプレート(36)がそのボ
    ルト孔を通して差し込まれ、 該ベースプレート(36)の前記底面部(38)上に
    は、T字型に組み付け接合された木製の土台(43)、
    (44)が、その隅部を前記起立面部(39)に当接さ
    せた状態で各ボルト孔を通して前記アンカーボルト(2
    4)、(25)、(26)に差し込まれて載置され、 該土台(43)上には、垂直面部(51)と上下の水平
    フランジ部(52)、(53)を一体に有する断面略コ
    字形状にして、かつ前記垂直面部(51)には、その縦
    方向中央線(A−A)を挟んで一方面部の縦方向の上下
    に二つのボルト孔(54)、(55)が穿設されるとと
    もに、他方面部の略中央部位の縦方向にして、かつ前記
    ボルト孔(54)、(55)間の略三等分の間隔をもっ
    て上下に二つのボルト孔(56)、(57)が穿設さ
    れ、また、前記上下フランジ部(52)、(53)の中
    央部位には同軸状のアンカーボルト挿通孔(58)、
    (59)が穿設されて成る2個の接続金具(50)が、
    その前記垂直面部(51)の背面側を互いに対向させて
    前記アンカーボルト挿通孔(58)、(59)を通して
    前記アンカーボルト(24)、(25)に差し込まれ、
    かつ下側1個のナット(60)の締着によって前記下フ
    ランジ部(53)が前記土台(43)に固着されるとと
    もに、前記上フランジ部(52)は該上フランジ部(5
    2)を挟んで前記アンカーボルト(24)、(25)に
    ねじ込まれた上下2個のナット(60)の締着によって
    固着され、 前記土台(44)上には、1個の接続金具(50)が、
    その前記垂直面部(51)の背面側を前記起立面部(3
    9)と対向させて前記アンカーボルト挿通孔(58)、
    (59)を通して前記アンカーボルト(26)に差し込
    まれ、かつ下側1個のナット(60)の締着によって前
    記下フランジ部(53)が前記土台(44)に固着され
    るとともに、前記上フランジ部(52)は該上フランジ
    部(52)を挟んで前記アンカーボルト(26)にねじ
    込まれた上下2個のナット(60)の締着によって固着
    され、 前記3個の接合金具(50)の垂直面部(51)と前記
    起立面部(39)とにより形成された空間部に上方より
    三方向中間柱脚(72)が挿入され、 前記ベースプレート(36)における起立面部(39)
    及び前記接合金具(50)の垂直面部(51)の外側よ
    り前記三方向中間柱脚(72)を通して前記各接合金具
    (50)におけるそれぞれ斜め配列の2つのボルト孔
    (54、56)、(55、57)にそれぞれ挿通の2本
    のボルト(61)とナット(62)の締着により、 前記基礎(10)と前記土台(43)、(44)と前記
    三方向中間柱脚(72)が剛接合となり、耐震補強性を
    もって接合される構成を特徴とする木造建築物における
    土台と柱脚との接合構造。
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