JP2562994Y2 - 接合金具 - Google Patents

接合金具

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JP2562994Y2
JP2562994Y2 JP8692292U JP8692292U JP2562994Y2 JP 2562994 Y2 JP2562994 Y2 JP 2562994Y2 JP 8692292 U JP8692292 U JP 8692292U JP 8692292 U JP8692292 U JP 8692292U JP 2562994 Y2 JP2562994 Y2 JP 2562994Y2
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栄治 山鹿
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ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、簡易車庫(カ
ーポート)やテラスなどにおいて、支柱と支柱から延び
る梁とを接合する接合金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡易車庫やテラスなどでは、屋根に加わ
る荷重を梁で受けて、これを支柱から地盤に導くように
なっている。特に、片流れの屋根では、梁と支柱の接合
部に大きな荷重が掛かるため、強度を保持すると共に、
現場で組立てられるようにこの部分を剛性のある接合金
具で接合できるようになっている。
【0003】このような接合金具として、片流れの屋根
を持つ簡易車庫に適用した実開昭58−181705号
公報に記載のものが知られている。この簡易車庫は梁と
支柱とがアルミニウムの中空押出し型材で構成される一
方、接合金具が、スチール製の2本のチャンネル材を略
「T」字状に突合せ溶接して構成されている。接合金具
の一端は梁に差し込まれ、他端は支柱に差し込まれた状
態で、それぞれ相互に梁および支柱にボルト止めされ
て、梁と支柱とが接合できるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】このような従来の接合
金具では、スチール製の接合金具がアルミニウム製の梁
および支柱に差し込まれる構造になっており、接合金具
の外面と梁および支柱の内面とが接触することで、接合
金具と梁および支柱との接合が行われている。したがっ
て、接合部分は異種金属が直接接触する状態となり、特
に梁および支柱の内面はアルマイト仕上げとなっていな
いので、この部分が電食により腐食し易くなり、強度の
低下や固着により分解不能になるおそれがあった。
【0005】本考案は、このような問題点にかんがみて
為されたものであり、強度を損なうことなく、電食に強
い接合金具を提供することをその目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案は、被接合部材と同種の金属材料で構成されると共
に、複数の被接合部材にそれぞれ差し込まれ且つ相互に
別体で構成された複数の接合部と、各接合部のそれぞれ
の側部間に掛け渡されて接合部同士を接続固定する接続
部材とを備え、各接合部の側部には、接続部材を収容可
能な接合方向に延びる凹溝が設けられている接合金具で
あることを特徴とする。
【0007】
【作用】被接合部材に差し込まれる各接合部の側部に
は、接合方向に延びる凹溝が設けられており、この凹溝
に接続部材を収容するようにして、接合部同士を接続固
定することにより、接合金具が構成される。そして、こ
の接合金具の各接合部に、被接合部材を差し込むように
すれば、被接合部材の内面と接合部の外面の一部とが直
接接触して、被接合部材同士が接合される。この場合、
接合部は被接合部材と同種の金属材料で構成されている
ので、この被接合部材と接合部との接触部間に電食が起
こることがない。一方、接続部材は接合部の凹溝に収容
されているので、被接合部材の内面と接合部とが接触し
た場合でも、被接合部材の内面と接続部材とは非接触状
態となり、被接合部材と接続部材との間に電食は生じな
い。また、接合部同士は、一対の接続部材によりその両
側部で接続固定されるようになっているので、剛性のあ
る接続部材を用いることにより、十分な強度が保持され
る。
【0008】
【実施例】以下、添付の図面に基いて、本考案の結合金
具を簡易車庫の支柱と梁との接合に適用した場合につい
て説明する。図1に示すように、この簡易車庫1は、前
後方向に弧状の屋根2と、左右一対の支柱3,3と、各
支柱3の上端に略L字状の接合金具21により接合され
斜め前上がりに前方に延び屋根2を載置する左右一対の
梁5,5と、支柱3を地盤に定着させる一対の基礎4,
4とから構成されている。屋根2は、周囲に軒を構成す
る前枠10、後枠11および両側枠12,12と、両側
枠12,12間に掛け渡した複数本の母屋6と、母屋6
の上に前後枠10,11間に掛け渡した複数本の垂木7
と、前後枠10,11および両側枠12,12内におい
て押え部材9により垂木7に固定されている半透明のア
クリル板などで構成された複数枚の屋根ぶき材8とから
構成されている。
【0009】そして、これら簡易車庫1の骨組みを構成
する支柱3、梁5、母屋6、垂木7、押え部材9、前枠
10、後枠11および側枠12は、アルミニウムの押出
し型材で構成されており、これらは直接または各種金具
を介して相互にねじ止めなどの固着手段により固定さ
れ、現場で組み立てられるようになっている。
【0010】図2ないし図4に示すように、接合金具2
1は、一方の被接合部材である梁5が差し込まれる上半
部の上部接合部22と、他方の被接合部材である支柱3
が差し込まれる下半部の下部接合部23とを突き合わ
せ、この上下部接合部22,23間に掛け渡した一対の
接続プレート24,24で接続固定して、構成されてい
る。上下部接合部22,23は、一対のフランジ部22
A,22Aと、このフランジ部22A,22Aの外端か
ら奥まった位置間に延びる一対のウェブ部22B,22
Bとから、略中空矩形状の同一断面形状のアルミニウム
の中空押出し型材で構成されている。上下部接合部2
2,23のフランジ部22A,22Aの外端は、ウェブ
部22B,22Bを越えた位置まで延設されており、こ
れにより上下部接合部22,23の両側面に、接合方向
に延びる凹溝22a,22a,23a,23aが形成さ
れている。また、上下部接合部22,23の中空内部に
は、接続プレート24がボルト止めされる複数個のナッ
トサート25が取り付けられている。
【0011】各接続プレート24は、スチール製等の板
材で構成され、上記凹溝22a,22a,23a,23
aに嵌合するように上下部接合部22,23の突合せ角
度に合わせ、かつ上記凹溝22a,22a,23a,2
3aに完全に収容されるように上記凹溝22a,22
a,23a,23aの深さ以下の厚さに形成されてい
る。各接続プレート24は、突き合わせた上下両接合部
22,23のそれぞれの凹溝22a,22a,23a,
23aに掛け渡し状に嵌合された状態で、外側から固定
ボルト26を上下部接合部22,23の中空内部のナッ
トサート25にそれぞれねじ込むようにして、上下部接
合部22,23に両接続プレート24,24を固定する
ことにより、上下部接合部22,23が接続固定され
て、接合金具21が構成されている。なお、この場合、
ナットサート25に代えてナット形式の裏板を用いるよ
うにしてもよい。
【0012】このようにして組み立てた接合金具21に
は、図4および図5に示すように、上部接合部22が梁
5の後端部に差し込まれ、下部接合部23が支柱3に上
端部が差し込まれ、この状態で梁5および支柱3は背側
からボルト27によりそれぞれ接合金具21に固定され
ている(図4参照)。このように梁5と支柱3とが接合
された状態では、接合金具21は梁5および支柱3内に
隠蔽され、外部から見えないようになっている。また、
梁5は支柱3より幾分幅狭に形成されていて、梁5と支
柱3との合わせ目は、支柱3の上端部に前方から梁5の
後端部が差し込まれており、この状態で梁5および支柱
3は腹側に設けた補強プレート28と共に、それぞれボ
ルト29により接合金具21に共締めされている。そし
て、この補強プレート28はカバープレート30で覆わ
れ、外部から見えないようになっている(図5参照)。
【0013】一方、図5に示すように、接合金具21の
上面にはブラケット13を介して前記後枠11が取り付
けられており、後枠11には、垂木7、屋根ぶき材8お
よび押え部材9のそれぞれの後端部が取り付けられると
共に、竪樋14が取り付けられている。なお、同図中の
符号31はボルト29を隠すためのキャップである。
【0014】以上のように本実施例の接合金具21によ
れば、上下部接合部22,23を2枚の接続プレート2
4,24でボルト止めする接続構造なので、溶接部分な
どの材質的に不安定になり易い部分がなく、かつ、接続
プレート24の厚みで強度を調整できて、安定した設計
強度を得ることができる。また、上下部接合部22,2
3の断面形状が全く同一なので、製造および組立を容易
に行え、かつ、組立もボルト止めなので、工場での組立
あるいは現場での組立が自在である。さらに、接合金具
21の主体をなす上下部接合部22,23がアルミニウ
ムの型材で構成されるので、全体として重量を軽減する
ことができる。しかも、凹溝22a,23aにより、梁
5および支柱3に差し込んだときに、アルマイト仕上げ
となっている上下部接合部(アルミニウム製)22,2
3と接続プレート(スチール製)24とは接触するが、
アルマイト仕上げとなっていない梁5および支柱(アル
ミニウム製)3の内面と接続プレート(スチール製)2
4とは接触しないので、電食による強度低下や固着が有
効に防止される。
【0015】なお、本実施例では、接合金具の接合部を
中空の型材で構成するようにしているが、例えば断面
「I」字状の型材で構成するようにしてもよし、断面
「コ」字状の型材で構成するようにしてもよい。「コ」
字状の型材で構成する場合には、接続プレートは厚みの
ある一枚のもので構成する。また、接合部を略円形断面
に形成すれば円柱状の部材を接合することも可能であ
る。さらに、支柱に梁を「Y」字状に接合するなどの2
以上の部材を接合することも可能である。
【0016】
【考案の効果】以上のように本考案の接合金具によれ
ば、各接合部の両側部に設けられた凹溝に接続部材が収
容されるようにして、接合部同士が接続固定され、かつ
被接合部材と接合部とが同種の金属材料で構成されるよ
うになっているので、被接合部材の内面と接合部材とが
接触することなく接合部の外面が接触し、電食が有効に
防止されて、安定した強度を保持することができる。ま
た、接続部材の厚さや材質を変更することにより、強度
の調整を自在に行い得る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の簡易車庫の外観を表した斜視図であ
る。
【図2】実施例の接合金具の分解斜視図である。
【図3】接合金具による支柱と梁との接合状態を表した
断面図である。
【図4】接合金具による支柱と梁との接合状態を表した
分解斜視図である。
【図5】接合金具の組立状態を表した裁断側面図であ
る。
【符号の説明】
1 簡易車庫 3 支柱 5 梁 21 接合金具 22 上部接合部 22a 凹溝 23 下部接合部 23a 凹溝 24 接続プレート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接合部材と同種の金属材料で構成され
    ると共に、複数の被接合部材にそれぞれ差し込まれ且つ
    相互に別体で構成された複数の接合部と、 当該各接合部のそれぞれの側部間に掛け渡されて当該接
    合部同士を接続固定する接続部材とを備え、 前記各接合部の側部には、前記接続部材を収容可能な接
    合方向に延びる凹溝が設けられていることを特徴とする
    接合金具。
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JP2003003574A (ja) * 2001-06-20 2003-01-08 Nippon Steel Corp 薄板軽量形鋼による建築物組み立て方法
JP5457527B2 (ja) * 2012-10-10 2014-04-02 三協立山株式会社 建築構造体

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