JP3167265U - 冷凍食品の解凍用支持用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍食品の解凍により生じる液体を容器内に確実に捕集できる冷凍食品の解凍用支持用具を提供する。【解決手段】支持用具は、積層体2の上面に配置される冷凍食品の解凍により生じる液体を通過させるスルーホール2aを有する積層体2と、支持用具1の下面に配置され、スルーホール2aを通り抜ける液体の捕集用の容器に支持用具1を着脱可能に固定するための固定形状部とからなる。積層体2は、異なる形態の容器に適合可能なように弾性変形により拡張可能な材料から構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、支持用具上に配置された冷凍食品の解凍により生じる液体を容器内に確実に捕集するように構成された、冷凍食品の解凍用支持用具に関する。更に詳細には、本考案は異なるサイズの容器に対しても適合可能なように弾性変形による拡張機能を有する冷凍食品の解凍用支持用具に関する。
トレイ又はプレートのような容器内に直接配置された冷凍食品を室温で自然に解凍させても、或いは、オーブン中に入れて熱を加えて強制的に解凍させても、解凍処理中に冷凍食品から生じた液体を容器内から取り除かれない限り、食品は液体と接触し続け、食品の品質が劣化される。なぜなら、食品は解凍処理中、液体に浸漬され続けるか又は前記の強制的解凍の場合には、食品を適時にオーブンから取り出さなければ、食品の一部が熱により調理されてしまうからである。
前記のような問題を解決するため、容器に対して上昇された位置に食品を維持する支持具に関する提案がなされている。この支持具により、食品は前記の液体に決して接触せず、しかも、支持具中に配設された貫通穴を通して前記液体を支持具下部に落としてしまうことができる。
このような提案の一つは、汁落ち穴付き耐熱解凍台として特許文献1に開示されている。特許文献1には様々なバリエーションの汁落ち穴付き耐熱解凍台が開示されているが、これら全てに共通していることは、例えば、解凍処理により生じる液体を捕集するための捕集用トレイの或る高さまで食品を上昇させる凸部足3を有することである。例えば、特許文献1の図2に示される事例のように、マイクロ波のトレイ4の内側に凸部足3を支持するか、又は、図9〜12に示され、参照符号10で示される容器を使用する事例のように、液体捕集用に特別に設計された容器と一体化して使用する。
特許文献1には、解凍台がセラミック製であることは記載されているが、請求項には、解凍台が耐熱性であること以外、解凍台の製造材料に関する限定的記載は含まれていない。
別の提案として、特許文献2には汁受け皿付き解凍用プラスチック網が開示されている。解凍により生じる液体を捕集するための捕集トレイに脱着可能に取付られる解凍用の樹脂メッシュを有する。メッシュは支持脚を有し、この支持脚は捕集トレイに結合される。捕集トレイも樹脂製である。前記の問題点を解決するうえ、更に別の効果も発揮する。例えば、この特許文献2に記載されたメッシュとトレイとの組立体は、解凍がオーブン中で行われる場合、オーブントレイ又は台所用品を汚さない。
しかし、特許文献2に開示された樹脂トレイ又は特許文献1に開示された容器10ような特別に設計されたものにしか食品の支持具を取り付けることはできず、異なるサイズの容器には前記のような食品の支持具を取り付けることはできない。このような異なるサイズの容器に前記のような食品の支持具を取り付けることに関して前記特許文献には何の教示も為されていない。
前記先行技術文献に開示された考案の別の問題点は、開示された支持具が硬質なことである。そのため、例えば、これらの支持具を折り曲げたり、狭いスペースに保管したりすることができない。
特開2001−112454号公報 特開昭61−111676号公報
従って、本考案の目的は、前記先行技術文献に開示された支持具に関連する全ての問題点を解決する新規な冷凍食品の解凍用支持用具を提供することである。
前記課題を解決する本考案の冷凍食品の解凍用支持用具は、積層体の上面に配置される冷凍食品の解凍により生じる液体を通過させるためのスルーホールを有する積層体と、スルーホールを通り抜ける液体の捕集用の積層体下部に配置される容器に支持用具を着脱可能に固定するための固定形状部とからなる。支持用具の残りの部分は前記容器の少なくとも一つの中央部分に対して浮揚されている。
従来の支持具と異なり、本考案の支持用具では、少なくとも前記積層体が、異なる形態(例えば、異なるサイズ、異なる形状又は異なるタイプ)の容器に適合可能なように、弾性変形により拡張可能な材料から構成されている。
前記の着脱可能な固定は、本考案の支持用具により、容器の異なる部分(一般的に、構造部分、例えば、ソースパンのハンドル部分)に対して行うことができる。しかし、一般的に、固定形状部は容器(例えば、広範な異なる形態の容器のうちでもプレートなど)の開口部の輪郭部に固定されるように形成される。
換言すれば、積層体が一層拡張されるか又は殆ど拡張されないかに応じて、積層体を、例えば、異なるサイズのプレートに対するように、大きな直径又は小さな直径の開口部に固定させることができる。
前記弾性材料からなる支持用具の一部、好ましくは全ての構造の結果として、この支持用具は折り曲げ可能であり、かつ、小さなスペースに収納可能である。
一般的に、積層体形成材料及び固定形状部形成材料は高温及び低温に対して耐性を有する弾性材料である。
好ましい実施態様として、積層体が形成される弾性材料及び好ましくは支持用具の残りの部分の弾性材料は白金触媒により生成されたシリコンである。
白金触媒により生成されたシリコンは台所用として非常に好適である。なぜなら、このようなシリコンは芳香を保持せず、熱を均等に伝え、高温及び低温の両方に対して耐性を有し、簡単に洗浄することができ、再使用可能で長持ちするからである。
本考案の支持用具の上面斜視図である。 図1に示された本考案の支持用具の下面斜視図である。 図1及び図2に示された本考案の支持用具の平面図である。 図1及び図2に示された本考案の支持用具の側面図である。 図1及び図2に示された本考案の支持用具の底面図である。 図1及び図2に示された本考案の支持用具の正面図である。 プレート上に固定され、解凍すべき食品を支持した使用状態を示す本考案の支持用具の斜視図である。
以下図面を参照しながら本考案の冷凍食品の解凍用支持用具について詳細に説明する。
図示されているように、本考案の冷凍食品の解凍用支持用具(以下「支持用具」という)1は、中央領域2cに分布されたスルーホール2aを有する積層体2からなる。本考案の支持用具1は、異なる容器の開口部のサイズに適合するように、又は、異なる形態の容器に総体的に適合するようにするために、図1〜図3dに示されるような非拡張位置と、最大拡張位置との間で異なるサイズに適合させるために弾性変形による拡張能力を有するメッシュ構造を提供するように形成されている。
図示された実施態様では、支持用具1は、特に図3a及び3cに示されるように、楕円形のレイアウトを有する。
図1、図2、図3a〜図3dに示されるように、メッシュ構造のスルーホール2aは細長いホールの隣接列を形成する群を為している。細長いホールの各々は、ホールの端部よりも狭い中間部を有する。
特に図3a及び図3cに示されるように、スルーホール2aの隣接列は、或る列と同じ列の2個のスルーホール2aを分離する間隙部分5が隣接列のスルーホール2aの中間部分に隣接して配置されるように配列されている。
メッシュ構造のこの特殊な構成は、積層体2が拡張されていない時(例えば、図1〜図3dに示されるような状態の時)、解凍されるべき食品Aに接触するための平坦面を提供し、かつ、図4に示されるような、使用時に積層体2が拡張された時に、波形面を提供する。
波形面により提供される食品Aの接触面は、平坦面により提供される接触面よりも明らかに小さい。従って、支持用具1が拡張状態にあるとき、食品Aの下面の大部分は空気と接触する。それにより、非拡張状態のときの支持用具1上に配置されたときと比較して、解凍により生じる液体の量は少なく、これらの液体は食品Aの下面と支持用具1の積層体2の上面Cs(図3b及び3d参照)との間に捕捉することができる。
スルーホール2aを取り囲む積層体2の材料の残りの部分に波形をもたらす傾きの結果として、このような波形は、液体の一部分が前記傾き部分を介してプレート4の底部に流れることも助長する。
図示された実施態様では、固定形状部は弾性材料により構成されており、かつ、積層体2と一体化されている。図2、図3c及び図3dに示されるように、固定形状部は積層体2の2つの各外辺部2p1,2p2内に配置されている。固定形状部は積層部分L1,L2からなる。また積層部分L1,L2は、使用位置においてその下部の積層体2の各外辺部 2p1,2p2から前記中心部2cの中央部に向かって延び、フラップL1,L2を形成し、積層部分L1,L2とその直上に配置された積層体2の一部分との間で、前記容器4の構造部分を閉じ込める。
図1、図2、図3a及び図3cに示されるように、積層体2の前記外辺部2p1,2p2は、長手方向中心軸に対して、楕円形積層体2の輪郭の両側に配置される。
図2において、フラップL1は外方へ折り曲げられて図示されており、図3dでは、両方のフラップL1,L2とも外方へ折り曲げられている。これは、対応するハウジングH(図2及び図3d参照)を画成するために前記図3dにおいて矢線方向にフラップL1,L2をそれらに隣接するように引き下ろすことにより行われる。図4に示されるように、ハウジングHは容器又はプレート4の輪郭の一部に挿入され、適所に留置される。
前記図4において、支持用具1は拡張状態で図示されている。この拡張状態は、矢線Eの方向に、プレート4の直径に適合する突起部6a,6b(これはユーザ用の掴み片として使用される)を、支持用具1が脱着可能に固定されるプレート4の開口部の輪郭部にまで引っ張ることにより形成される。支持用具1を脱着可能に固定するのは、前記で説明したように、フラップL1,L2を図3dにおける矢線により示される方向に引っ張ることによりフラップL1,L2を弾性変形させたときに画成されるハウジングH内にプレート4の輪郭部を挿入することにより達成される。
図1、図3a及び図3dに示されるように、前記突起部6a,6bは積層体2の上面Csから延び、外辺部2p1,2p2に隣接する。前記突起部6a,6bは積層体2又はそれらに結合される別の積層要素の膨出部により形成される。突起部6a及びフラップL1の膨出部に関して図2に示されるように、膨出部は、フラップL1,L2に面して下方に開口している。
前記図2において、前記膨出部の下面側に、補強リブ3が結合されている。補強リブ3は突起部6aに対して高い頑丈性を付与する。図2には図示されていないが、他方の突起部6bも、リブ3と同等又は類似の1個以上の補強リブを有する。
以上の説明は、本考案の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本考案の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本考案の技術的範囲に包含される。実用新案登録請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、考案の容易なる理解の為に付したものであり、考案を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と実用新案登録請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「A又はB」は、「Aのみ」、「Bのみ」ならず、「AとBの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。
1 支持用具
2 積層体
3 補強リブ
4 容器
5 間隙部分
2a スルーホール
2c 中央領域
2p1 外辺部
2p2 外辺部
6a 突起部
6b 突起部
A 冷凍食品
Cs 積層体の上面
H ハウジング
L1 フラップ
L2 フラップ

Claims (17)

  1. 冷凍食品の解凍用支持用具であって、
    (i)積層体(2)の上面(Cs)に配置される冷凍食品(A)の解凍により生じる液体を通過させるためのスルーホール(2a)を有する積層体(2)と、
    (ii)支持用具(1)の下部に配置され前記スルーホール(2a)を通り抜ける前記液体を捕集するための容器(4)に支持用具(1)を着脱可能に固定するための固定形状部とからなり、
    前記支持用具を構成する少なくとも前記積層体(2)は異なる形態の容器に適合可能なように弾性変形により拡張可能な材料から構成されている、
    ことを特徴とする冷凍食品の解凍用支持用具。
  2. 前記スルーホール(2a)は積層体(2)の中央部分(2c)に分布されており、
    積層体(2)の2個の外辺部(2p1,2p2)に配置された少なくとも2個の前記固定形状部からなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の支持用具。
  3. 前記スルーホール(2a)は弾性変形による拡張能力を有するメッシュ構造を提供するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の支持用具。
  4. 前記メッシュ構造の前記スルーホール(2a)は細長いホールの隣接列を形成する群を為している、
    ことを特徴とする請求項3に記載の支持用具。
  5. 前記細長いホール(2a)はホールの端部よりも狭い中間部を有する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の支持用具。
  6. 或る列と同じ列の2個のホール(2a)を分離する間隙部分(5)が隣接列のホール(2a)の中間部分に配置されるように前記隣接列が配列されている、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の支持用具。
  7. 前記メッシュ構造は、積層体(2)が拡張されないときは解凍すべき食品(A)が接触する平坦面を提供し、積層体(2)が拡張されるときは波形面を提供するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の支持用具。
  8. 前記少なくとも2個の固定形状部も弾性材料から形成されており、かつ、前記積層体(2)と一体化されている、
    ことを特徴とする請求項2〜7の何れかに記載の支持用具。
  9. 前記少なくとも2個の固定形状部の各々が積層部分(L1,L2)からなり、該積層部分(L1),L2)は、使用位置においてその下部の積層体(2)の各外辺部 (2p1,2p2)から前記中心部(2c)の中央部に向かって延び、積層部分(L1,L2)とその直上に配置された積層体(2)の一部分との間で、前記容器(4)の構造部分を閉じ込めるためのフランジを形成する、
    ことを特徴とする請求項2〜8の何れかに記載の支持用具。
  10. 前記固定形状部は前記容器(4)の開口の輪郭部に固定されるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の支持用具。
  11. 積層体(2)の上面(Cs)の少なくとも一部から延び、前記外辺部(2p1,2p2)に隣接する突起部(6a,6b)からなる、
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の支持用具。
  12. 前記突起部(6a,6b)が、積層体(2)又はそれらに結合される別の積層要素の膨出部により形成され、かつ、前記フラップ(L1,L2)に面して下方に開口している、
    ことを特徴とする請求項11に記載の支持用具。
  13. 前記突起部(6a,6b)はユーザ用の掴み片を提供する、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の支持用具。
  14. 楕円形のレイアウトを有する、
    ことを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の支持用具。
  15. 積層体(2)の前記外辺部(2p1,2p2)は、長手方向中心軸に対して、楕円形積層体(2)の輪郭の両側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項14に記載の支持用具。
  16. 積層体(2)が形成される前記材料は高温及び低温に対して耐性を有する弾性材料である、
    ことを特徴とする請求項1〜15の何れかに記載の支持用具。
  17. 前記弾性材料は白金触媒により生成されたシリコンである、
    ことを特徴とする請求項16に記載の支持用具。
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