JP3208285U - 調理器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】調理に必要な脂を残しつつ不要な脂を落とすことにより、焦げ付きを抑制して調理を行うことができる調理器具を提供する。【解決手段】プレート本体上において、プレート本体の端に向けて下降する斜面を有するように構成された調理部130と、調理部上に設けられた複数の尾根部132と、調理部上において、尾根部と交互に並ぶように設けられた複数の谷部131と、尾根部に設けられた油溜まり部133とを備える。【選択図】図3

Description

本考案は、調理器具に関する。
調理器具などの加熱調理に用いられる調理器具は、一例として、保護枠と、保護枠内に支持された遮熱板と、遮熱板に支持された電気ヒータと、電気ヒータにより加熱されるプレート本体とを備えて構成されている。そして、調理時に出る油を食材から分離するために、多数の凹部および凸部からなる凹凸状の調理面を有するものがある(特許文献1)。
特開2000−333844号公報
しかし、調理の際に食材から脂を落としすぎて、食材と接するプレート本体の凹凸部において油が不足すると、凹凸部に接している食材が焦げ付き、こびりつきの原因となるという問題、プレート部本体の頂部に焦げがついてしまうという問題がある。
本考案はこのような問題点に鑑みなされたものであり、不要な油を落としつつ、調理に必要な油を残すことにより、焦げ付きを抑制して加熱調理を行うことができる調理器具を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本考案は、プレート本体上において、プレート本体の端に向けて下降する斜面を有するように構成された調理部と、調理部上に設けられた複数の尾根部と、調理部上において、尾根部と交互に並ぶように設けられた複数の谷部と、尾根部に設けられた油溜まり部とを備える調理器具である。
本考案によれば、不要な油を落としつつ、調理に必要な油を残すことにより、こびりつきを抑制して加熱調理を行うことができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
図1Aは、本考案の第1の実施の形態に係る調理器具の斜視図であり、図1Bは、第1の実施の形態に係る調理器具本体の斜視図である。 図2Aは、調理器具本体の平面図であり、図2Bは、図2AにおけるIIbーIIb断面図である。 図3Aは、図2AにおけるIIIaーIIIa断面図であり、図3Bは、調理器具本体の調理部断面の部分拡大図である。 図4Aは、調理器具本体の裏面図であり、図4Bは、調理器具本体の短手方向断面の部分拡大図である。 図5Aは、調理器具本体を蓋で閉じた状態の長手方向断面の部分拡大図であり、図5Bは、蓋を自立させた状態における蓋の断面図である。 図6Aは、本考案の第2の実施の形態に係る調理器具の斜視図であり、図6Bは、第2の実施の形態に係る調理器具本体の斜視図である。 図7Aは調理器具本体の裏面図であり、図7Bは蓋の側面図である。 図8Aは油溜まり部の第1の変形例を示す部分拡大図であり、図8Bは油溜まり部の第2の変形例を示す部分拡大図であり、図8Cは油溜まり部の第3の変形例を示す部分拡大図であり、図8Dは油溜まり部の第4の変形例を示す部分拡大図である。 図9Aは、調理器具本体の変形例を示す斜視図であり、図9Bは、調理器具の本体の変形例を示す平面図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本考案は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.第1の実施の形態>
<2.第2の実施の形態>
<3.変形例>
<1.第1の実施の形態>
図1乃至図5を参照して、本考案の第1の実施の形態について説明する。調理器具1は、調理器具本体100、本体取手200、蓋300とから構成されている。調理器具は、例えば、加熱調理、蒸し焼き調理などを行うことができるホットプレート、ロースターである。調理器具本体100は、底面部110と、底面部110の外周端から上方に向かって起立する側面部120とから、上方が開放した略長方形の箱状に構成されている。調理器具本体100はステンレス、アルミ、鉄などの金属により構成されている。
調理器具本体100の底面部110は、食材を調理するための調理部130となっている。調理部130は底面部110の短手方向に略平行な溝状の多数の谷部131と、上方に突出する突起状に構成された多数の尾根部132とが交互に設けられることにより凹凸を繰り返すリブ状に構成されている。調理部130はプレス加工、鋳造法などにより形成される。
調理器具本体100の底面部110は、図2Bに示されるように、略中央がわずかに上方に膨らみ、両端に向かって下っていくアーチ状に構成されている。また、底面部110上に設けられ、調理部130を構成する谷部131は、底面部110と同様に略中央がわずかに上方に膨らむアーチ状に構成されている。底面部110および谷部131の傾斜の角度は例えば、約1度である。ただし、傾斜角度はこの値に限定されるものではない。一方、図2Bに示されるように、底面部110上に設けられ、調理部130を構成する尾根部132はアーチ状ではなく、長手方向の一端から他端までの高さが略一定の側面視直線状の突起として構成されている。
さらに、図2A、図3A、図3Bに示されるように、尾根部132の頂点には、尾根部132の長手方向に沿って溝状の油溜まり部133が設けられている。油溜まり部133は、尾根部132と同様に、アーチ状には構成されておらず、長手方向の一端から他端までの高さが一定の側面視直線状に構成されている。よって、調理器具本体100の底面部110および谷部131がアーチ状に構成され、尾根部132および油溜まり部133は、一端から他端までの高さが略一定の側面視直線状に構成されていることになる。
谷部131の寸法の一例は、図3Bを参照して、横幅(図3B中a)は約4mmとなる。尾根部132の寸法の一例は、横幅(図3中b)は約8mm、高さ(図3B中c)は約3mmとなる。さらに、油溜まり部133の寸法の一例は、横幅(図3中d)は約4mm、深さ(図3B中e)は約2mmとなる。ただし、谷部131、尾根部132、油溜まり部133の寸法は、これに限られるものではない。
底面部110の短手方向の両側の端、すなわち、調理部130の両側には一対の溝状の凹み部140が設けられている。凹み部140は、調理部130よりも高さが低くなるように構成されている。また、図2Aに示されるように、凹み部140は、両端がわずかに底面部110の短手方向に突出することにより、平面視略コ字状に構成されている。
上述したように、谷部131は、略中央が上方に膨らんだアーチ状に構成されている。また、調理部130の両端には、調理部130よりも低く構成された一対の凹み部140が設けられている。したがって、調理部130の谷部131は両端が凹み部140に向けて傾斜するように構成されている。調理器具本体100の調理部130をこのように構成することにより、調理部130において食材が加熱されると、食材から出た油は谷部131に落ち、さらに、アーチ状の谷部131に沿って自然に下へ流れていくことになる。そして、油は谷部131の端から凹み部140に落ちることになる。これにより、食材から出た余分な油を谷部131に沿って落としながら加熱調理を行うことができる。
一方、尾根部132の油溜まり部133はアーチ状ではなく、一端から他端までの高さが略一定の直線状である。よって、油溜まり部133においては、食材から出た油は凹み部140に流れていかず、油溜まり部133に留まることになる。これにより、調理に必要な油を油溜まり部133に残して、調理部130および食材を焦げ付かせず、こびりつきを抑制して加熱調理を行うことができる。
本考案は、油を凹み部140へ流す谷部131と、油を溜める油溜まり部133を備えることにより、食材の余分な脂は谷部131に沿って凹み部140に落としつつ、調理に必要な油は油溜まり部133に残して、こびりつきを抑制して加熱調理を行うことができる。
なお、凹み部140は2つの機能を有する。1つ目の機能は、調理時に凹み部140に水を入れ、蓋300を閉めて加熱調理を行うことにより、食材の蒸し焼きを行うことができるというものである。これにより、食材の余分な脂を落として調理することができる。2つ目の機能は、凹み部140に水は入れずに、上述したように調理部130に肉などの脂を含む食材を載せて焼くというものである。これにより、調理部130の谷部131から余分な脂を凹み部140に落としながら食材の加熱調理を行うことができる。
凹み部140を両端が底面部110の短手方向に突出した略コ字状に構成することにより、凹み部140を直線上に構成するよりも凹み部140の体積が増え、凹み部140に蓄えることができる水量を増加させることができる。これにより、蒸し焼きを行うために十分な水量を確保することができる。ただし、凹み部140を底面部110の端の全周に渡って設けると、調理部130の面積が小さくなる。よって、凹み部140において必要水量を確保する点と、調理部130の面積を可能な限り広くするという点のバランスを考慮して設計するとよい。
調理器具本体100の側面部120の長手方向上端には、水平方向外側に向かって延出する平板状の取手取付部(図示せず。)が設けられている。本体取手200は断面視略コ字状に構成されており、取手取付部を上方および下方から挟持する状態で固定されることにより取り付けられている。ただし、本体取手200の取り付け方法はこれに限られるものではない。
本体取手200は、断熱性または熱が伝わりにくい素材を用いて構成するとよい。それにより、調理器具本体100が加熱されている状態であっても使用者は本体取手200を掴んで、調理器具1を移動させたり、持ち上げたりすることができる。
図4Aは調理器具本体100の裏面側を示す斜視図である。図4Bは、調理器具本体100の短手方向側面視断面図である。調理器具本体100の裏面には、略円形状の加熱部150が設けられている。加熱部150は、調理器具本体100を構成する金属を露出させることにより構成されている。
調理器具1を使用する際は、使用者は、加熱部150をIH(induction heating)調理器(IHクッキングヒーター)上に載置する。IH調理器とは、内部に設けられたコイルに流れる電流により、所定の種類の金属製の調理器具を自己発熱させる加熱器具である。ガスや火を使用せず、電力のみで動作する器具である。また、調理器具1はガスコンロによる火により加熱して使用することも可能である。その場合は、使用者は、加熱部150をガスコンロ上に載置する。
図4Aおよび図4Bに示されるように、加熱部150と、凹み部140の裏側の面(以下、凹み部裏面160と称する。)には段差が形成され、凹み部裏面160が加熱部150より高くなるように構成されている。このように構成することにより、調理器具1をIH調理器などに載置した際に、凹み部裏面160がIH調理器などに接触することがない。これにより、調理器具1をIH調理器などで加熱した際に、調理器具1に蓄積している熱が凹み部裏面160からIH調理器に伝わって、IH調理器の表面が溶かされること、破壊されることなどを防止することができる。加熱部150と凹み部裏面160との段差は例えば、約1.5mm〜約3.0mmである。ただし、この寸法はあくまで一例であり、この値に限定されるものではない。
なお、調理器具1の製造工程における調理器具本体100の成形後には、加熱部150に相当する箇所は、調理器具本体100の他の箇所と同様の塗装が施されている。調理器具本体100の底面を磨いて調理器具本体100を構成する金属を露出させることにより加熱部150を形成する。調理器具本体100を構成する金属を露出させることによりIH調理器などにより加熱することが可能となる。
加熱部150と凹み部裏面160に段差を設けることにより、調理器具1の製造工程において容易に加熱部150のみを磨くことが可能となる。これにより、調理器具1の製造工程の短縮化、簡略化を図ることができる。
蓋300は調理器具本体100を閉じるためのものである。蓋300は、蓋本体310、蓋本体310の上面に設けられた窓部320、蓋取手330とから構成されている。蓋本体310は、平板状の上面部311と、上面部311の外周端から下方に向かって湾曲しながら延出する側面部312とから下方が開口した略箱状に構成されている。
窓部320は、蓋本体310の上面部311の略中央に設けられている。窓部320は、例えば透明なガラスによって構成されている。透明な窓部320を設けることにより、蓋300を閉めた状態でも、使用者は調理器具1内部の様子を目視で確認することができる。なお、窓部320は、目視で調理器具本体100の内部を確認できるように透明であればよいため、用いる材料はガラスに限られない。透明であり、耐熱性を有する材料であればどのようなものを用いてもよい。
図5Aは、調理器具本体100を蓋300で閉じた状態を示す側面視断面図である。蓋本体310の側面部312の下端には、入れ込み部313が設けられている。入れ込み部313は、図5Aに示されるように、側面部312の下端を内側に一度湾曲させ、さらに、もう一度下方に湾曲させ、端を折り返すことにより構成されている。
図5Aに示されるように、蓋300で調理器具本体100を閉める場合、入れ込み部313が調理器具本体100内に入り込む。そして、入れ込み部313の先端が調理器具本体100の側面部120を内側から押圧する。これにより、調理器具本体100と蓋300との密閉性を高めることができる。調理器具本体100と、蓋300との密閉性を高めることで、より効率よく蒸し焼きを行うことができる。
蓋取手330は、接続部331、持ち手部332、支持部333とから側面視略T字状に構成されている。接続部331は、蓋300上面に起立するように接続されている。接続部331は例えば、ボルト・ナットなどにより蓋300上面に接続される。持ち手部332は、接続部331の上端から横方向に延出するように構成されている。使用者は、この持ち手部332を手で掴むことにより、蓋取手330を使って蓋300の開閉を行うことができる。蓋取手330を設けることにより、使用者は、加熱により蓋300が熱くなっている状態でも、蓋300の開閉を行うことができる。
支持部333は、接続部331の上端において、持ち手部332とは逆方向に延出するように設けられている。支持部333は、蓋300を自立させる際にテーブルなどの載置面に接地して蓋300を自立した状態で支持するものである。支持部333の先端は、蓋300を斜めに傾けた状態で自立させるために斜めの面を有するように構成されている。
図5Bは、蓋300を自立させた状態における蓋300の側面視断面図である。蓋取手330の支持部333と、蓋本体310の側面部312がテーブルなどに載置面に接地することにより、蓋300は自立可能となっている。蓋本体310の側面部312の端は、入れ込み部313を形成するために、起立状態において上方向に湾曲した形状となっている。これにより、起立状態における蓋本体310の内部下端には、水溜り部314が形成される。蓋300を自立させた場合、蓋300の内面に付着した水滴が蓋300の内面を伝って下に落ちていき、水溜り部314に溜まることになる。これにより、水が蓋300の外に溢れることを防止することができる。
本考案に係る調理器具1は以上のようにして構成されている。本考案によれば、アーチ状に構成されている谷部131で食材から出た余分な油は凹み部140に落としながら、油溜まり部133に調理に必要な油を留めて加熱調理を行うことができる。これにより、余分な油を落としてヘルシーな調理を可能にしつつ、油の不足により食材、調理器具1の調理部130に食材などがこびりついてしまうということを防止することができる。こびりつきを抑制することにより、調理器具1の使用後の洗浄も容易になる。
<2.第2の実施の形態>
次に、図6および図7を参照して、本考案に係る調理器具の第2の実施の形態について説明する。本考案に係る調理器具は、図6に示されるような円形型の調理器具としても実施することができる。調理器具2は、調理器具本体500、本体取手600、蓋700とから構成されている。調理器具本体500は、底面部510と、底面部510の外周端から上方に向かって起立する側面部520とから、上方が開放した略円形の箱状に構成されている。調理器具本体500は、ステンレス、アルミ、鉄などの金属により構成されている。
調理器具本体500の底面部510は、食材を調理するための調理部530となっている。調理部530は、多数の溝状の谷部531と、上方に突出する多数の尾根部532とが交互に設けられることにより凹凸を繰り返すリブ状に構成されている。調理器具本体500の底面部510は、略中央がわずかに上方に膨らみ、谷部531および尾根部532の長手方向に向かって下降していくアーチ状に構成されている。また、谷部531は、底面部510と同様に略中央がわずかに上方に膨らむアーチ状に構成されている。一方、尾根部532はアーチ状ではなく、一端から他端までの高さが略一定の側面視直線状の突起として構成されている。
さらに、尾根部532の頂点には、尾根部532の長手方向に沿って溝状の油溜まり部533が設けられている。油溜まり部533は、略水平状に構成されている尾根部532と同様に、アーチ状には構成されておらず、一端から他端までの高さが一定の側面視直線状に構成されている。この調理部530における谷部531、尾根部532、油溜まり部533の構成は第1の実施の形態におけるものと同様である。
底面部510の端には一対の凹み部540が設けられている。図6Bに示されるように、凹み部540は、底面部510の形状に合わせて、底面部510の端の全周に渡るように構成されている。また、凹み部540は、調理部530よりも高さが低くなるように構成されている。なお、凹み部540を底面部510において上面視略C字状に構成することも可能である。凹み部540を底面部510の全周に渡って設けることにより、凹み部540の体積を増やして、凹み部540に蓄えることができる水量を増加させることができる。したがって、凹み部540における必要水量を確保する点と、調理部530の面積を広くするという点のバランスを考慮して設計するとよい。凹み部540に蓄える水は蒸し焼き調理のときに使用するものである。
上述したように、谷部531は、略中央が上方に膨らんだアーチ状に構成されている。また、調理部530の両端には、調理部530よりも低く構成された一対の凹み部540が設けられている。したがって、調理部530は谷部531の両端が凹み部540に向けて下っていくように構成されている。調理部530をこのように構成することにより、調理部530において食材が加熱されると、食材から出た油はアーチ状の谷部531に沿って自然に下へ流れていき、谷部531の端から凹み部540に落ちることになる。これにより、食材の余分な脂を谷部531に沿って落としながら加熱調理を行うことができる。
一方、尾根部532の油溜まり部533はアーチ状ではなく、一端から他端までの高さが略一定の側面視直線状であるため、油溜まり部533においては、食材から出た油は凹み部540に流れていかず、油溜まり部533に留まることになる。これにより、調理に必要な油を油溜まり部533に残して、調理部530および食材を焦げ付かせずに調理を行うことができる。
本考案は、油を凹み部540へ流す谷部531と、油を留める油溜まり部533を備えることにより、食材の余分な脂は谷部531に沿って凹み部540に落としつつ、調理に必要な油は油溜まり部533に残して、焦げ付かせずに調理を行うことができる。なお、調理部530より低く構成される凹み部540が、底面部510の端の全周に設けられていないことにより、底面部510には、調理部530と略同一の高さの平面部570が形成される。なお、平面部570も調理部として機能する。
図7Aは、調理器具本体500の裏面側を示す斜視図である。調理器具本体500の裏面には略円形状の加熱部550が設けられている。加熱部550の構成および形成方法は第1の実施の形態と同様である。加熱部550と、凹み部540の裏側の面(以下、凹み部裏面560と称する。)には段差があり、調理器具2の使用状態において凹み部裏面560が加熱部150より高くなるように構成されている。また、底面部510の平面部570の裏側の面(平面部裏面580と称する。)は、調理器具2の使用状態において、加熱部550および凹み部裏面560より高く構成されている。
IH調理器に操作部などの上方に出っ張っている部分があったとしても、平面部裏面580が高くなるように構成されているため、IH調理器などに調理器具2を載置した際に、平面部裏面580がIH調理器の出っ張り部分に接触してしまうことがない。これにより、調理器具2に蓄積している熱がIH調理器に伝わって、IH調理器が溶かされること、破壊されることなどを防止することができる。
なお、調理器具本体500の加熱部550から平面部裏面580までの高さは、約10mm、凹み部540の深さは約6mm、調理器具本体500の裏面から凹み部の裏面までの高さは約3mmとすることができる。ただし、この各部の寸法はあくまで一例であり、寸法はこれに限定されるものではない。
凹み部540は、調理時に凹み部540に水を入れ、蓋700を閉めて加熱調理を行うことにより、食材の蒸し焼きを行うことができる、さらに、凹み部540に水は入れずに調理部530に肉などの脂を含む食材を載せて焼くことにより、必要な油は保持しつつ、食材から出た余分な油を落として、食材の加熱調理を行うことができる。
取手600は、第1の実施の形態と同様に、調理器具本体500の側面部520の上端から水平方向外側に向かって延出する平板状の取手取付部に取り付けられている。
蓋700は、蓋本体710と、蓋本体710の上面に設けられた窓部720と、蓋取手730とから構成されている。窓部720を設けることにより、蓋700を閉めた状態でも調理器具本体500内を目視で確認することができる。蓋本体710の側面部712の下端には、入れ込み部713が設けられている。入れ込み部713は、第1の実施の形態と同様に、側面部712の下端を内側に一度湾曲させ、さらに、もう一度下方に湾曲させ、端を折り返すことにより構成されている。第1の実施の形態と同様に、入れ込み部713により、調理器具本体500と蓋700との密閉性が高まり、より効率よく蒸し焼きを行うことが可能となる。
以上のようにして、第2の実施の形態に係る調理器具2が構成されている。調理器具2を略円形状に構成しても、第1の実施の形態と同様に、食材の余分な脂を落としながら、調理に必要な油を留めて加熱調理を行うことができる。なお、調理器具は、上面視楕円形状でもよい。
<3.変形例>
以上、本考案の実施の形態について具体的に説明したが、本考案は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本考案の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
油溜まり部は、調理部130上に調理に必要な油が残るようにすればよいため、その形状は溝状に限られるものではない。例えば、図8Aに示される第1の変形例に係る油溜まり部810のように、尾根部132の長手方向に沿って連なって設けられた複数の孔でもよい。また、図8Bに示される第2の変形例に係る油溜まり部820のように、尾根部132の長手方向に沿って連なって設けられた複数の凹みで構成されてもよい。いずれの構成であっても、油溜まり部に油を留まらせて、焦げ付かせずに調理を行うことができる。
また、上述の実施の形態では、油溜まり部は尾根部132の頂点において尾根部132の長手方向に沿った溝状に構成されていたが、油溜まり部の構成はそれに限られるものではない。油溜まり部は、尾根部132の頂点以外の部分に設けられてもよい。図8Cに示される第3の変形例に係る油溜まり部830のように、尾根部132の頂点からずれた位置に設けられてもよい。また、図8Dに示される第4の変形例に係る油溜まり部840のように、尾根部132の頂点から左右にずれた位置にそれぞれ一つずつ溝状の油溜まり部を設けてもよい。さらに、例えば、図8Aの例と、図8Dの例を組み合わせて、孔状の油溜まり部を尾根部132の頂点から左右にずれた位置にそれぞれ一列ずつ設けてもよい。
図9Aは、本考案の変形例に係る調理器具本体1000の外観斜視図であり、図9Bは平面図である。調理器具本体1000に設けられた凹み部1100は、図9Aおよび図9Bに示されるように、四角形状の調理器具本体においても底面部110の全周に渡って設けてもよい。このような構成にすることにより、凹み部1100の体積が増えて、凹み部1100に蓄えることができる水量を増加させることができる。凹み部1100の形状は、凹み部1100において必要水量を確保する点と、調理部130の面積を広くするという点のバランスを考慮して設計するとよい。
また、本考案に係る調理器具は、ヒータと一体的に構成された調理器具とすることも可能である。また、一部の尾根部132に油溜まり部133を設けてもよい。
1、2・・・調理器具、100、500・・・調理器具本体、130、530・・調理部、131、531・・谷部、132、532・・尾根部、133、533・・・油溜まり部、140、540・・凹み部、150、550・・・・・加熱部

Claims (9)

  1. プレート本体上において、該プレート本体の端に向けて下降する斜面を有するように構成された調理部と、
    前記調理部上に設けられた複数の尾根部と、
    前記調理部上において、前記尾根部と交互に並ぶように設けられた複数の谷部と、
    前記尾根部に設けられた油溜まり部と
    を備える調理器具。
  2. 前記谷部は、前記調理部の形状に沿って、前記プレート本体の端に向けて下降するように構成されている
    請求項1に記載の調理器具。
  3. 前記調理部および前記谷部は、プレート本体上において、該プレート本体の端に向けて下降する断面視アーチ状に構成されている
    請求項2に調理器具。
  4. 前記尾根部は、一端から他端までの高さが略一定に構成されている
    請求項1に記載の調理器具。
  5. 前記油溜まり部は、一端から他端までの高さが略一定に構成されている
    請求項1に記載の調理器具。
  6. 前記プレート本体上における端部に前記調理部より低く形成された凹み部が設けられている
    請求項1に記載の調理器具。
  7. 前記凹み部は、前記谷部の長手方向に対向する溝状に構成されている
    請求項4に記載の調理器具。
  8. 前記谷部は、両端が前記凹み部に向けて傾斜するように構成されている
    請求項2に記載の調理器具。
  9. 前記プレート本体の裏面に設けられた加熱部は、前記プレート本体の裏面の他の領域より低い位置に位置するように構成されている
    請求項1に記載の調理器具。
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