JP3167169U - テストモード制御回路及びセルフテスト機能を有する電子装置 - Google Patents

テストモード制御回路及びセルフテスト機能を有する電子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】テストピンを使用する必要がなく、テスト時間の短縮が可能であり、且つチップ面積及びパッケージコストを節約できるテストモード制御器を提供する。
【解決手段】テストモード制御器は、イネーブル信号生成器と、制御信号生成器と、ラッチ器とを備える。イネーブル信号生成器は、電源信号及び第2の制御信号を受信するとともに、第1のイネーブル信号及び第2のイネーブル信号を生成し、それぞれをラッチ器及び制御信号生成器に供給する。制御信号生成器は、電源指示電圧及び参考電圧を受信するとともに、第1のイネーブル信号がイネーブルである場合、第1の制御信号を生成するとともにラッチ器に伝送する。ラッチ器は、第2のイネーブル信号がイネーブルである場合、第1の制御信号を受信するとともに、第1の制御信号に基づいて第2の制御信号を生成する。第2の制御信号は、チップのテストモード又は通常モードにおける動作を制御する。
【選択図】図2

Description

本考案は、セルフテスト機能を有する電子装置に関し、特にセルフテスト機能を有する電子装置のテストモード制御回路に関するものである。
現在、市場に広く応用されている電子回路は、集積回路の形式で、単一チップに設けられることがほとんどである。チップを生産する場合は、効果のみならず、チップの使用面積及びピン数に応じて必要となるパッケージコストを考慮しなければならない。したがって多くのメーカは、チップを生産する場合にチップの使用面積やピン数の低減を行うように工夫している。
以下に、従来の単セルリチウム電池保護回路を例にして、従来のチップが、テスト時間を短縮するためにテストピンを余計に必要としていたことを説明する。図1は、従来の単セルリチウム電池保護回路の回路図を示す。図1において、従来の単セルリチウム電池保護回路1は、単セルリチウム電池10、単セルリチウム電池保護チップ11、パワートランジスタ回路12、抵抗R1、R2及びコンデンサーC1を備える。また、単セルリチウム電池保護チップ11は、パワートランジスタ制御ピンOC、OD、電源信号ピンVCC、接地ピンGND、テストピンTD及び電源指示電圧ピンCSを有し、パワートランジスタ回路12は、複数のパワートランジスタM1、M2及びダイオードD1、D2を有する。従来の単セルリチウム電池保護回路1の各素子の接続方法は図1に示すようなものであり、ここでは詳しい説明を省略する。
単セルリチウム電池保護チップ11は、パワートランジスタを介してピンOC及びODから出力された制御信号を制御し、パワートランジスタ回路12のパワートランジスタM1及びM2の動作を制御することにより、過充電、過放電及び過電流の保護を行う。ここで注目すべき点は、単セルリチウム電池保護チップ11のテストピンTDは、テストモードの時にのみ使用されることである。単セルリチウム電池保護チップ11がテストモードにおいて操作される必要がある場合には、テスト時間を短縮するために、テストピンTDに電圧が外部から印加される。しかしながら、単セルリチウム電池保護チップ11が通常モードにおいて操作される場合には、テストピンTDが非接続となる。
上述のように、従来の単セルリチウム電池保護チップ11は、テストピンTDを余計に必要とするため、チップ面積の浪費、パッケージコストの増加等の問題を抱える。同様に、従来のチップでもテストピンを余計に必要とする可能性があり、同様の問題を生じるおそれがある。
したがって本考案の目的は、チップのテストモード又は通常モードにおける動作を制御するためのテストモード制御器を提供することにある。
本考案にかかるテストモード制御器は、イネーブル信号生成器と、制御信号生成器と、ラッチ器とを備える。イネーブル信号生成器は、ラッチ器からの第2の制御信号を受信するとともに、生成される第1のイネーブル信号及び第2のイネーブル信号をそれぞれラッチ器及び制御信号生成器に伝送する。制御信号生成器は、第1の制御信号を生成するとともに、第1の制御信号をラッチ器に伝送する。ラッチ器は、制御信号生成器からの第1の制御信号を受信するとともに、第1の制御信号をイネーブル信号生成器に伝送する。また、イネーブル信号生成器は、電源信号及び第2の制御信号を受信するとともに、第1のイネーブル信号及び第2のイネーブル信号を生成する。制御信号生成器は、電源指示電圧及び参考電圧を受信し、第1のイネーブル信号がイネーブルである場合、前記電源指示電圧及び参考電圧に基づいて第1の制御信号を生成する。ラッチ器は、第2のイネーブル信号によって制御され、第2のイネーブル信号がイネーブルである場合、第1の制御信号に基づいて、チップのテストモード又は通常モードにおける動作を制御するための第2の制御信号を出力する。
本考案においては、チップ及び上述したテストモード制御器を備え、セルフテストを有する電子装置をさらに提供する。
本考案に係るテストモード制御器及びセルフテストを有する電子装置は、従来のようにチップにテストピンを設ける必要がなく、テスト時間短縮効果を図ることができる。また、本考案に係るセルフテストを有する電子装置のチップ面積は従来のチップに比べて小さく、パッケージコストも低くなっている。
従来の単セルリチウム電池保護回路の回路図を示す。 本考案の実施例に係るテストモード制御器の回路図を示す。 図2のテストモード制御器によって生成された複数の信号の波形図を示す。 本考案の実施例に係るテストモード制御器の回路図を示す。 図4のテストモード制御回路によって生成された複数の信号の波形図を示す。 図2のテストモード制御回路によって生成された複数の信号の、他の波形図を示す。 本考案の実施例に係るテストモード制御器の回路図を示す。 図7のテストモード制御器によって生成された複数の信号の波形図を示す。 本考案の実施例に係るセルフテストを有する電子装置の回路図を示す。
[テストモード制御器の実施例]
図2は、本考案の実施例に係るテストモード制御器の回路図を示す。図2に示したテストモード制御器2は、イネーブル信号生成器22と、制御信号生成器21と、ラッチ器23とを備える。制御信号生成器21は、イネーブル信号生成器22及びラッチ器23に電気的に接続され、ラッチ器23は、イネーブル信号生成器22に電気的に接続される。
イネーブル信号生成器22は、ラッチ器23からの第2の制御信号Ds_c及び電源信号VDDを受信するとともに、ラッチ器23及び制御信号生成器21にそれぞれ伝送するための第1のイネーブル信号En_cmp及び第2のイネーブル信号En_Latchを生成する。第1のイネーブル信号En_cmpのイネーブルとディスイネーブルの時間は、図3又は図6において説明する。同様に、第2のイネーブル信号En_Latchのイネーブル及びディスイネーブルの時間は、図3又は図6において説明する。
制御信号生成器21は、電源指示電圧CSI及び参考電圧Vrefを受信するとともに、第1のイネーブル信号En_cmpがイネーブル(例えば高電圧レベル3.9V)である場合、電源指示電圧CSI及び参考電圧Vrefに基づいて、第1の制御信号Latch_Inを生成する。制御信号生成器21は、第1のイネーブル信号En_cmpがディスイネーブル(例えば低電圧レベル0V)である場合、第1のレベル(例えば低電圧レベル0V)の第1の制御信号を出力する。より詳しくは、第1のイネーブル信号En_cmpがイネーブルであり、参考電圧Vrefが任意の正電圧であり、且つ電源指示電圧CSIが負電圧レベル(例えば−1.5V)に接続される場合、制御信号生成器21は、第2のレベルにおける第1のイネーブル信号En_cmpを生成する。制御信号生成器21によって生成された第1の制御信号Latch_Inは、ラッチ器23に伝送される。
ラッチ器23は、制御信号生成器21からの第1の制御信号Latch_Inを受信するとともに、第2の制御信号Ds_cをイネーブル信号生成器22に伝送する。ラッチ器23は、第2のイネーブル信号En_Latchによって制御され、第2のイネーブル信号En_Latchがイネーブルである場合、第1の制御信号Latch_Inに基づいて第2の制御信号Ds_cを出力する。ラッチ器23については制限が無く、D型ラッチ器(D latch)であってもよい。第2のイネーブル信号En_Latchがイネーブルであり、且つ第1の制御信号Latch_Inが第1のレベルである場合、第2の制御信号Ds_cは、第1のレベルである。第2のイネーブル信号En_Latchがイネーブルであり、且つ第1の制御信号Latch_Inが第2のレベルである場合、第2の制御信号Ds_cは、第2のレベルである。第2のイネーブル信号En_Latchがディスイネーブルである場合、第2の制御信号Ds_cは、直前の電圧レベルに維持される。
テストモード制御器2は、第2の制御信号Ds_cを介して接続されたチップのテストモード又は通常モードにおける作動を制御している。なお、チップは、セルフテストを有するチップであってもよい。他の実施例において、チップは、テストモード制御器2とともにパッケージされており、即ち、チップは、テストモード制御器2を含んでもよい。
図3は、図2のテストモード制御器によって生成された複数の信号の波形図を示す。図2及び3を併せて参照すると、チップ全体の回路に電源が投入(電源信号VDDが第1のレベルから第2のレベルに変化した)された直後は、チップ中の殆どの機能がスタンバイ状態にあるため、イネーブル信号生成器22は、第1のイネーブル信号En_cmp及び第2のイネーブル信号En_Latchを所定のスタート時間(T_START_UP)の間、持続的にイネーブルさせる。
スタート時間(T_START_UP)において、電源指示電圧CSIが負電圧レベルに接続されるため、制御信号生成器21は、第2のレベルにおける第1の制御信号Latch_Inを生成する。スタート時間(T_START_UP)が終了した後に、イネーブル信号生成器22は、第1のイネーブル信号En_cmpのイネーブル時間を所定の遅延時間(T_DELAY)分さらに遅延させる。言い換えれば、イネーブル信号生成器22は、電源信号VDDが第1のレベルから第2のレベルに変化した時に、第1のイネーブル信号En_cmpを所定のスタート時間(T_START_UP)及び所定の遅延時間(T_DELAY)の間、持続的にイネーブルさせる。
第1のイネーブル信号En_cmpのイネーブル時間を所定の遅延時間(T_DELAY)分さらに遅延させることにより、第2のイネーブル信号En_Latchがイネーブルである場合、ラッチ器23が第1の制御信号Latch_Inを安定的に取得することを確保する。スタート時間(T_START_UP)と遅延時間(T_DELAY)との間において制御信号生成器21は、これに基づいて第2のレベルにおける第1の制御信号Latch_Inを生成することができる。
スタート時間(T_START_UP)においては、第2のイネーブル信号En_Latchがイネーブルであり、且つ第1の制御信号Latch_Inが第2のレベルであるため、ラッチ器23は、第2のレベルにおける第2の制御信号Ds_cを出力することとなる。また、スタート時間(T_START_UP)が終了し、且つテスト時間(T_TEST)に到達する前においては、第2のイネーブル信号En_Latchがディスイネーブルに維持されるため、ラッチ器23は、第2のレベルにおける第2の制御信号Ds_cの出力を維持することとなる。
スタート時間(T_START_UP)において、イネーブル信号生成器22のタイマー機能は、ディスイネーブルされる。しかしながら、スタート時間(T_START_UP)が終了した後において、第2のイネーブル信号En_Latchがディスイネーブルされる。この場合、第2の制御信号Ds_cは、第2のレベルである。即ちチップのスタンバイが完了し、且つテストモードにおいて動作するため、イネーブル信号生成器22のタイマー機能はディスイネーブルされることとなる。
イネーブル信号生成器22がテスト時間(T_TEST)に到達するまでタイマーカウントを行った後、イネーブル信号生成器22は、第2のイネーブル信号En_Latchを所定のパルス時間(T_PULSE)だけ一時的にイネーブルさせる。言い換えれば、イネーブル信号生成器22は、電源信号VDDが第1のレベルから第2のレベルに変化した時に、第2のイネーブル信号En_Latchを所定のスタート時間(T_START_UP)だけ持続的にイネーブルさせ、テスト時間(T_TEST)が終了した後に、第2のイネーブル信号En_Latchを所定のパルス時間(T_PULSE)だけ一時的にイネーブルさせる。
遅延時間(T_DELAY)が終了した後に、第1のイネーブル信号En_cmpがディスイネーブルであるため、制御信号生成器21は、第1のレベルにおける第1の制御信号Latch_Inのみを出力することとなる。テスト時間(T_TEST)が終了した後、且つパルス時間(T_PULSE)においては、第2のイネーブル信号En_Latchが一時的にイネーブルされ、第1の制御信号Latch_Inが第1のレベルであるため、ラッチ器23は、第1のレベルにおける第2の制御信号Ds_cを出力することとなる。第1のレベルにおける第2の制御信号Ds_cにより、チップの動作は、テストモードから通常モードに戻る。
ノイズ等の要因により、チップが誤ってテストモードに進入した場合、テストモード制御器2は、テスト時間(T_TEST)に到達した後、チップを通常モードに戻す。これにより、テストモード制御器2は、テストピンを余計に必要とせず、さらには、チップがノイズ等の要因により長期にわたってテストモードにおいて動作することを防止することができる。
また、ここで注意すべき点は、本実施例は、第1のレベルが0Vで、第2のレベルが3.9Vであることを例にして説明したが、本考案は、上記第1のレベル及び第2のレベルの電圧レベルに限定されない。同様に、各信号のイネーブルの電圧レベルが3.9Vで、各信号のディスイネーブルの電圧レベルが0Vであることを例にして説明したが、各信号のイネーブル及びディスイネーブルの電圧レベルについても限定されるものではない。
[テストモード制御器の他の実施例]
図4は、本考案の実施例に係るテストモード制御器4の回路図を示す。図4に示すテストモード制御器4は、同様に制御信号生成器41と、イネーブル信号生成器42と、ラッチ器43とを備える。制御信号生成器41は、比較器411を含み、イネーブル信号生成器42は、スタート信号生成器421と、バッファー422と、インバータ423と、遅延ユニット427と、論理ANDゲート(AND gate)424と、時間制御回路425と、論理ORゲート(OR gate)426とを含む。スタート信号生成器421は、バッファー422に電気的に接続され、バッファー422は、論理ANDゲート424及びインバータ423に、インバータ423は、論理ORゲート426及び遅延ユニット427に、遅延ユニット427は、比較器411に、論理ANDゲート424は、ラッチ器43及び時間制御回路425に、論理ORゲート426は、時間制御回路425及びラッチ器43にそれぞれ電気的に接続される。
比較器411は、第1のイネーブル信号En_cmpによって制御され、その負入力端及び正入力端がそれぞれ電源指示電圧CSI及び参考電圧Vrefを受信する。第1のイネーブル信号En_cmpがイネーブルであり、且つ参考電圧Vrefが電源指示電圧CSIより大きい場合、比較器411は、第2のレベルにおける第1の制御信号Latch_Inを生成し、第1のイネーブル信号En_cmpがディスイネーブルである場合、比較器411は、第1のレベルの第1の制御信号Latch_Inを出力する。
図5は、図4のテストモード制御器によって生成された複数の信号の波形図を示す。図4及び5を併せて参照すると、チップ全体の回路に電源が投入(電源信号VDDが第1のレベルから第2のレベルに変化)された直後は、チップ中の殆どの機能がスタンバイ状態にあるため、イネーブル信号生成器42は、電源信号VDDが第1のレベルから第2のレベルに変化した時に、プリスタート信号Start_pre内において、第1のレベルから第2のレベルに徐々に上昇するプリスタート信号Start_preを生成する。
バッファー422は、プリスタート信号Start_preを緩衝するとともに、スタート時間T_START_UP内において第1のレベルであり、且つスタート時間(T_START_UP)の終了後に第2のレベルであるスタート信号Startを出力する。
インバータ423は、スタート信号Startを受信するとともに、スタート信号Startの逆方向信号である逆方向スタート信号Start_bを出力する。
遅延ユニット427は、逆方向スタート信号Start_bを受信し、逆方向スタート信号Start_bが第2のレベルから第1のレベルに変化していない時に、逆方向スタート信号Start_bを所定の第1の制御信号Latch_Inとして出力し、逆方向スタート信号Start_bが第2のレベルから第1のレベルに変化した時に、逆方向スタート信号Start_bを遅延時間(T_DELAY)だけ遅延させるとともに、第1のイネーブル信号En_cmpとして出力する。言い換えれば、第1のイネーブル信号En_cmpは、スタート時間(T_START_UP)と遅延時間(T_DELAY)との間において持続的にイネーブルされる。スタート時間(T_START_UP)と遅延時間(T_DELAY)との間において、比較器411は、これに基づいて第2のレベルにおける第1の制御信号Latch_Inを生成することができる。
スタート時間(T_START_UP)と遅延時間(T_DELAY)との間において電源指示電圧CSIは、負電圧レベルに接続される。この場合、第1のイネーブル信号En_cmpがイネーブルであるため、制御信号生成器21は、第2のレベルにおける第1の制御信号Latch_Inを生成することとなる。
論理ORゲート426は、タイマー出力信号TC_out及び逆方向スタート信号Start_bに対して論理和(logic OR)の演算を行うことにより、第2のイネーブル信号En_Latchを生成する。逆方向スタート信号Start_bがスタート時間において第2のレベルであるため、第2のイネーブル信号En_Latchは、スタート時間において持続的にイネーブルされることとなる。このように、ラッチ器43は、スタート時間(T_START_UP)において第2のレベルにおける第2の制御信号Ds_cを出力することとなる。
論理ANDゲート424は、スタート信号Start及び第2の制御信号Ds_cに対して論理積(logic AND)の演算を行うことにより、時間制御イネーブル信号En_TCを生成する。スタート時間(T_START_UP)が終了した後に、スタート信号Startが第2のレベルであり、且つ第2の制御信号Ds_cが第2のレベルである場合、論理ANDゲート424は、イネーブルされた時間制御イネーブル信号En_TCを出力する。
時間制御回路425は、時間制御イネーブル信号En_TCがイネーブルである場合、所定のテスト時間(T_TEST)分だけカウントし、テスト時間(T_TEST)が終了した後にパルス時間(T_PULSE)分だけ一時的にイネーブルされるタイマー出力信号TC_outを出力する。これにより、スタート時間(T_START_UP)が終了した後に、時間制御回路425は、イネーブルされ、テスト時間(T_TEST)に到達した後、タイマー出力信号TC_outを所定のパルス時間(T_PULSE)分だけ一時的にイネーブルさせる。
遅延時間(T_DELAY)が終了した後に、第1のイネーブル信号En_cmpがイネーブルであるため、比較器411は、第1のレベルにおける第1の制御信号Latch_Inのみを出力する。テスト時間(T_TEST)が終了し、パルス時間(T_PULSE)において第2のイネーブル信号En_Latchが一時的にイネーブルされ、且つ第1の制御信号Latch_Inが第1のレベルであるため、ラッチ器23は、第1のレベルにおける第2の制御信号Ds_cを出力する。また、第1のレベルにおける第2の制御信号Ds_cにより、チップの動作は、テストモードから通常モードに戻る。
テストモード制御器4は、図2のテストモード制御器2と同じ効果を有し、ノイズの要因によりチップが長期にわたってテストモードにおいて動作することを回避することができるとともに、余計なテストピンの使用を省略することができる。
[テストモード制御器の他の実施例]
図6は、図2のテストモード制御器によって生成された複数の信号の、他の波形図を示す。図2及び6を併せて参照すると、図3におけるイネーブル信号生成器22は、制御信号生成器21の動作速度が電源信号VDDの変化速度に遅れることがないようにするために、所定のスタート時間(T_START_UP)がある。一般に、電源信号VDDが第1のレベルから第2のレベルに変化する場合は、瞬間的な上昇ではなく、図6に示すように、電源信号VDDは、上昇時間(T_RISE)において、第1のレベルから第2のレベルに徐々に上昇する。
図6の波形図は、図3の波形図と類似しており、その差異は、図6の波形図においては、図3におけるスタート時間(T_START_UP)の代わりに上昇時間(T_RISE)を有する電源信号VDDを使用した点である。この領域において通常知識を有する者であれば、図3の説明におけるスタート時間(T_START_UP)を電源信号VDDの上昇時間(T_RISE)に置換することで、図6における各波形の間の関係を理解することができるため、ここでは詳しい説明を省略する。しかしながら、ここで注意すべき点は、図6の実施例において、制御信号生成器21の動作速度は、電源信号VDDの変化速度に遅れてはならないことである。
[テストモード制御器の他の実施例]
図7は、本考案の実施例に係るテストモード制御器7の回路図を示し、図8は、図7のテストモード制御器によって生成された複数の信号の波形図を示す。図7及び8を同時に参照すると、図7と図4との相違点は、図7のイネーブル信号生成器72の場合には図4のスタート信号生成器421を有していないことである。また、図8と図5との相違点は、図8には所定のスタート時間(T_START_UP)及びプリスタート信号Start_preが示されていないことである。
図5及び図6の実施例では、比較器411の動作速度が電源信号VDDの変化速度に遅れることがないようにするため、所定のスタート時間(T_START_UP)及び余計に必要とされるプリスタート信号Start_preがある。比較器411の動作速度が電源信号VDDの変化速度に遅れることがない場合には、図7及び図8の実施例を用いて1テストモード制御器を実施することができる。
図7及び図8において、この領域において通常の知識を有する者であれば、スタート時間(T_START_UP)を電源信号VDDの上昇時間(T_RISE)に、プリスタート信号Start_preを電源信号VDDにそれぞれ置換することで、図5の説明を参照して図8における各波形の間の関係が理解できるため、ここでは詳しい説明を省略する。
[セルフテストを有する電子装置の実施例]
図9は、本考案の実施例に係るセルフテストを有する電子装置9の回路図を示す。図9に示された電子装置9は、チップ91及びテストモード制御器90を備える。チップ91は、テストモード制御器90からの第2の制御信号Ds_cを受信するとともに出力信号OUT_SIGを生成する。また、チップ91は、電源信号VDD、電源指示電圧CSI及び接地GNDに接続される。図9のチップ91からは、一つの出力信号OUT_SIGのみが出力されるが、本考案はこれに限定されず、一つ以上の出力信号が出力されてもよい。
テストモード制御器90は、電源信号VDD、電源指示電圧CSI及び参考電圧Vrefに接続されるとともに、チップ91のテストモード又は通常モードにおける動作を制御するための第2の制御信号Ds_cを出力する。
また、テストモード制御器90は、前述したテストモード制御器2、4、7のいずれか一つであってもよい。
[実施例の効果]
本考案の実施例によれば、上述したテストモード制御器及びセルフテストを有する電子装置によって生成された第2の制御信号により、チップのテストモード又は通常モードにおける動作を制御することができ、従来のようにチップにテストピンを設ける必要がないため、従来のチップのテストピンによって達成できるテスト時間の短縮効果を図ることが可能である。また、チップ面積及びパッケージコストを節約することができる。
上述したものは、本考案の好ましい実施例に過ぎず、本考案の実施の範囲を限定するためのものではない。本考案の明細書及び図面内容に基づいてなされた均等な変更および付加は、いずれも本考案の登録請求の範囲内に含まれるものとする。
本考案の実施例に係るテストモード制御器及びセルフテストを有する電子装置は、セルフテストを必要とするさまざまな電子製品に適用することができるので、産業上極めて有用である。
1 従来の単セルリチウム電池保護回路
10 単セルリチウム電池
11 単セルリチウム電池保護チップ
12 パワートランジスタ回路
C1 コンデンサー
R1、R2 抵抗
M1、M2 パワートランジスタ
D1、D2 ダイオード
OC、OD パワートランジスタ制御ピン
VCC 電源信号ピン
GND 接地ピン
CS 電源指示電圧ピン
TD テストピン
2、4、7 テストモード制御器
21、41 制御信号生成器
22、42、72 イネーブル信号生成器
23、43 ラッチ器
411 比較器
421 スタート信号生成器
422 バッファー
423 インバータ
424 論理ANDゲート
425 時間制御回路
426 論理ORゲート
427 遅延ユニット
9 セルフテストを有する電子装置
90 テストモード制御器
91 チップ

Claims (10)

  1. 電源信号及び第2の制御信号を受信し、第1のイネーブル信号及び第2のイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成器と、
    電源指示電圧及び参考電圧を受信し、前記第1のイネーブル信号がイネーブルである場合、前記電源指示電圧及び前記参考電圧に基づいて第1の制御信号を生成する制御信号生成器と、
    前記第2のイネーブル信号によって制御され、前記第2のイネーブル信号がイネーブルである場合、前記第1の制御信号に基づいて、チップのテストモード又は通常モードにおける動作を制御する第2の制御信号を出力するラッチ器、とを備えることを特徴とするテストモード制御器。
  2. 前記イネーブル信号生成器は、前記電源信号が第1のレベルから第2のレベルに変化した時に、前記第2のイネーブル信号をスタート時間分だけ持続的にイネーブルさせ、前記スタート時間が終了した後の所定のテスト時間後に、前記第2のイネーブル信号をパルス時間分だけ一時的にイネーブルさせ、前記電源信号が第1のレベルから第2のレベルに変化した時に、前記第1のイネーブル信号を前記スタート時間及び遅延時間分だけ持続的にイネーブルさせるイネーブル信号生成器である、請求項1に記載されたテストモード制御器。
  3. 前記制御信号生成器は、前記第1のイネーブル信号がディスイネーブルである場合、前記第1のレベルにおける前記第1の制御信号を出力する制御信号生成器である、請求項1に記載されたテストモード制御器。
  4. 前記制御信号生成器は、前記第1のイネーブル信号によって制御される比較器を備え、前記比較器の負入力端及び正入力端に前記電源指示電圧及び前記参考電圧がそれぞれ受信され、前記第1のイネーブル信号がイネーブルで且つ前記参考電圧が前記電源指示電圧より大きい場合、前記第2のレベルにおける前記第1の制御信号を生成し、前記第1のイネーブル信号がディスイネーブルである場合、前記第1のレベルにおける前記第1の制御信号を出力する制御信号生成器である、請求項3に記載されたテストモード制御器。
  5. 前記イネーブル信号生成器は、前記電源信号が第1のレベルから第2のレベルに変化した時に、前記スタート時間内において第1のレベルから第2のレベルに徐々に上昇するプリスタート信号を生成し、該プリスタート信号に基づいて、前記スタート時間内において前記第1のレベルであり、前記スタート時間の終了後に前記第2のレベルであるスタート信号と、該スタート信号の逆方向信号である逆方向スタート信号であって、前記第2のレベルから前記第1のレベルに変化していない場合には前記第1のイネーブル信号が出力され、前記第2のレベルから前記第1のレベルに変化した場合には、前記遅延時間だけ遅延させるとともに前記第1のイネーブル信号が出力される逆方向スタート信号とを生成し、前記スタート信号及び前記第2の制御信号に対して論理積の演算を行うことにより時間制御イネーブル信号を生成し、該時間制御イネーブル信号がイネーブルである場合、前記テスト時間をカウントするとともに、前記テスト時間が終了した後に前記パルス時間だけ一時的にイネーブルされるタイマー出力信号を生成し、該タイマー出力信号及び前記逆方向スタート信号に対して論理和の演算を行うことにより前記第2のイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成器である、請求項1又は2に記載されたテストモード制御器。
  6. 前記イネーブル信号生成器は、
    前記電源信号が第1のレベルから第2のレベルに変化した時にスタート時間内において第1のレベルから第2のレベルに徐々に上昇するプリスタート信号を生成するためのスタート信号生成器と、
    前記プリスタート信号を緩衝するとともに、前記スタート時間内において前記第1のレベルであり、前記スタート時間の終了後に前記第2のレベルであるスタート信号を出力するためのバッファーと、
    前記スタート信号を受信するとともに、前記スタート信号の逆方向信号である逆方向スタート信号を出力するためのインバータと、
    前記逆方向スタート信号を受信し、前記逆方向スタート信号が前記第2のレベルから前記第1のレベルに変化していない時に、前記逆方向スタート信号を前記第1の制御信号として出力し、前記逆方向スタート信号が前記第2のレベルから前記第1のレベルに変化した時に、前記逆方向スタート信号を前記遅延時間だけ遅延させた後、前記第1のイネーブル信号として出力する遅延ユニットと、
    前記スタート信号及び前記第2の制御信号に対して論理積の演算を行うことにより、時間制御イネーブル信号を生成するための論理ANDゲートと、
    前記時間制御イネーブル信号がイネーブルである場合、前記テスト時間をカウントするとともに、前記テスト時間が終了した後に前記パルス時間だけ一時的にイネーブルされるタイマー出力信号を出力する時間制御回路と、
    前記タイマー出力信号及び前記逆方向スタート信号に対して論理和の演算を行うことにより、前記第2のイネーブル信号を生成するための論理ORゲート、とを備えるイネーブル信号生成器である、請求項2に記載されたテストモード制御器。
  7. 前記イネーブル信号生成器は、前記電源信号が第1のレベルから第2のレベルに徐々に上昇した上昇時間内において、前記第2のイネーブル信号を前記上昇時間だけ持続的にイネーブルさせ、前記上昇時間が終了した後の所定のテスト時間後に、前記第2のイネーブル信号をパルス時間だけ一時的にイネーブルさせるとともに、前記電源信号が前記第1のレベルから前記第2のレベルに徐々に上昇した前記上昇時間内において、前記第1のイネーブル信号を前記上昇時間及び前記遅延時間分だけ持続的にイネーブルさせるイネーブル信号生成器である、請求項1に記載されたテストモード制御器。
  8. 前記イネーブル信号生成器は、前記電源信号に基づいて前記上昇時間内において前記第1のレベルであり、前記上昇時間の終了後に前記第2のレベルであるスタート信号と、該スタート信号の逆方向信号である逆方向スタート信号であって、前記第2のレベルから前記第1のレベルに変化していない場合には、前記第1のイネーブル信号を直接出力し、前記第2のレベルから前記第1のレベルに変化した場合には、前記遅延時間だけ遅延させるとともに前記第1のイネーブル信号を出力する逆方向スタート信号とを発生させ、前記スタート信号及び前記第2の制御信号に対して論理積の演算を行うことにより時間制御イネーブル信号を生成し、前記時間制御イネーブル信号がイネーブルである場合、前記テスト時間をカウントするとともに、前記テスト時間が終了した後にテスト時間の終了後に前記パルス時間分だけ一時的にイネーブルされるタイマー出力信号を生成し、前記タイマー出力信号及び前記逆方向スタート信号に対して論理和の演算を行うことにより、前記第2のイネーブル信号を生成するイネーブル信号生成器である、請求項7に記載されたテストモード制御器。
  9. 前記イネーブル信号生成器は、
    前記電源信号を緩衝するとともに、前記上昇時間内において前記第1のレベルであり、前記上昇時間の終了後に前記第2のレベルである、スタート信号を出力するためのバッファーと、
    前記スタート信号を受信するとともに、前記スタート信号の逆方向信号である逆方向スタート信号を出力するためのインバータと、
    前記逆方向スタート信号を受信し、前記逆方向スタート信号が前記第2のレベルから前記第1のレベルに変化していない場合には、前記逆方向スタート信号を前記第1の制御信号として出力し、前記逆方向スタート信号が前記第2のレベルから前記第1のレベルに変化した場合には、前記逆方向スタート信号を前記遅延時間だけ遅延させるとともに前記第1のイネーブル信号として出力する遅延ユニットと、
    前記スタート信号及び前記第2の制御信号に対して論理積の演算を行うことにより、時間制御イネーブル信号を生成するための論理ANDゲートと、
    前記時間制御イネーブル信号がイネーブルである場合、前記テスト時間をカウントするとともに、前記テスト時間が終了した後、前記パルス時間だけ一時的にイネーブルされるタイマー出力信号を出力するための時間制御回路と、
    前記タイマー出力信号及び前記逆方向スタート信号に対して論理和の演算を行うことにより、前記第2のイネーブル信号を生成するための論理ORゲート、とを備えるイネーブル信号生成器である、請求項7に記載されたテストモード制御器。
  10. テストモード又は通常モードにおける動作を決定するための第2の制御信号を受信するチップと、
    電源信号を受信するとともに第1のイネーブル信号及び第1のイネーブル信号を生成するためのイネーブル信号生成器と、電源指示電圧及び参考電圧を受信し、前記第1のイネーブル信号がイネーブルである場合、前記電源指示電圧及び前記参考電圧に基づいて第1の制御信号を生成するための制御信号生成器と、第2のイネーブル信号によって制御され、前記第2のイネーブル信号がイネーブルである場合、前記第1の制御信号に基づいて第2の制御信号を出力するためのラッチ器とを含むテストモード制御器、
    とを備えることを特徴とする、セルフテスト機能を有する電子装置。
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