JP3167029B2 - 4−アミノジフェニルアミンの製造法 - Google Patents

4−アミノジフェニルアミンの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 関連する出願との相互引用 本特許願は現在許された特許願連続第07/719,876号明
細書(1991年6月21日提出)の一部継続出願である。
発明の背景 1.発明の技術 本発明は4−アミノジフェニルアミン(4−ADPA)の
製造法に関し、更に詳しく言えば、塩基存在下プロトン
性物質、例えば水、の量を調節する条件下でアニリンを
ニトロベンゼンと反応させることにより4−ニトロジフ
ェニルアミン塩および(または)4−ニトロソジフェニ
ルアミン塩に富む混合物を製造する4−ADPAの製造法に
関するものである。4−ニトロジフェニルアミンおよび
(または)4−ニトロソジフェニルアミン塩は単離可能
であり、後に水素化するか、あるいは別法として反応混
合物自身を水素化することにより4−ADPAを高収率でつ
くることができる。本発明はまた4−ADPA中間体の製造
法ならびに酸化防止剤として有用なアルキル化されたp
−フェニレンジアミン生成物にも関するものである。
2.関連する技術 アニリン誘導体がハロゲン化物と置き換わる求核的芳
香族置換機構により4−ADPAを製造することは公知であ
る。この方法は4−ADPA中間体、即ち4−ニトロジフェ
ニルアミン(4−NDPA)の調製とそれに続くニトロ部分
の還元を含んでいる。4−NDPAはp−クロロニトロベン
ゼンをアニリン誘導体、例えばホルムアニリドまたはそ
のアルカリ金属塩と、酸受容体あるいは中和剤、例えば
炭酸カリウムの存在下、任意に触媒を利用して反応させ
ることによりつくられる。例えば、米国特許第4,187,24
8号、第4,683,332号、第4,155,936号、第4,670,595号、
第4,122,118号、第4,614,817号、第4,209,463号、第4,1
96,146号、第4,187,249号、第4,140,716号明細書参照。
この方法は、置換されるハロゲン化物が反応器を腐食
し、廃棄物流中に現われるので、多大の費用をかけて処
理しなければならないという点で不利である。更にま
た、ホルムアニリドのようなアニリン誘導体の使用およ
びp−クロロニトロベンゼンの使用は追加の製造設備を
必要として、またこのような出発原料をそれぞれアニリ
ンおよびニトロベンゼンから製造できることが必要であ
る。
アニリンの頭−尾カップリングにより4−ADPAを製造
することも公知である。例えば、英国特許第1,440,767
号明細書および米国特許第4,760,186号明細書参照。こ
の方法は4−ADPAの収率が商業的方法には受け入れられ
ないという点で不利である。またウレタンを脱炭酸する
ことにより4−NDPAをつくることも公知である。米国特
許第3,847,990号明細書参照。しかし、このような方法
はコストと収率の関して商業上実用的でない。
還元剤として脂肪族化合物、ベンゼン、ナフタレンま
たはエチレン性不飽和化合物を利用するニトロソベンゼ
ンの接触二重化により製造できるp−ニトロソジフェニ
ルヒドロキシルアミンを水素化することにより4−ADPA
をつくることは公知である。例えば、米国特許第4,178,
315号および第4,404,401号明細書参照。またジフェニル
アミンと硝酸アルキルから過剰の塩化水素の存在下でp
−ニトロソジフェニルアミンを製造することも公知であ
る。例えば、米国特許第4,518,803号および第4,479,008
号明細書参照。
またアセトアニリドとニトロベンゼンとを、DMSO中水
酸化ナトリウムおよび炭酸カリウムの存在下80℃で5時
間反応させることにより4−ニトロソジフェニルアミン
を製造することも公知である。Ayyangar等、Tetrahedro
n Letters、31巻、22号、3217〜3220頁(1990)参照。
またWohl,Chemische Berichte,36,4135頁(1903)およ
びChemische Berichte,34、2442頁(1901)参照。しか
し4−ニトロソジフェニルアミンの収率は低くそれ故商
業上実用的でない。更にまたこのような方法はアニリン
誘導体、即ちアセトアニリドの使用を必要とし、従って
出発原料のコストを増加させる。
本発明方法はハロゲン化物源を含まず、それ故廃棄物
流からの費用のかかるハロゲン化物除去工程が要らなく
なる。更に本発明方法は製造コストならびに粗原料のコ
ストの点で大幅に安価で済むが、それはアニリンおよび
ニトロベンゼンの誘導体の代りには本法は直接アニリン
とニトロベンゼンを利用するからである。
発明の要約 本発明は4−ADPA中間体またはその置換誘導体、例え
ば4−ニトロジフェニルアミン(4−NDAP)およびその
塩、および(または)4−ニトロソジフェニルアミン
(p−NDPAまたは4−NODPA)および(または)その塩
の製造法を指向するもので、本法においてはアニリンま
たは置換アニリン誘導体およびニトロベンゼンを適当な
溶媒系中で反応するように接触させ、次に塩基存在下そ
してプロトン性物質、例えば水の量を調節する条件下で
反応させる。生じた反応混合物は4−ADPA中間体または
その置換誘導体に富み、また4−ニトロジフェニルアミ
ンおよび(または)4−ニトロソジフェニルアミン塩を
含む。本法を本発明の教示に従って利用することにより
4−ニトロ生成物を殆どあるいは全く含まない4−ニト
ロソ生成物(p−ニトロソジフェニルアミンおよびその
塩)を高収率でつくることができる。次にこの4−ニト
ロソ反応生成物混合物を直接水素化するか、あるいは4
−ニトロソ生成物を単離し、その後水素化することによ
り4−ADPAを高収率で製造できる。同様に、4−ニトロ
生成物(4−ニトロジフェニルアミンおよびその塩)は
4−ニトロソ生成物を殆どあるいは全く共なわずに高収
率で製造でき、そしてこの4−ニトロ生成物、または単
離4−ニトロ生成物を水素化することにより4−ADPAを
高収率で製造できる。別法として、4−ニトロおよび4
−ニトロソ生成物両方をつくり、単離せずに反応混合物
を直接水素化して4−ADPAを製造する。この結果得られ
る4−ADPAをp−フェニレンジアミンのアルキル化生成
物の調製に利用することができ、これら生成物は酸化防
止剤およびオゾン化防止剤として有用である。別法とし
て、4−ADPA中間体を還元し、還元された物質を同じ反
応容器でケトンを溶媒として用いることによりアルキル
化することができる。
本発明の一具体例においては、アニリンまたは置換ア
ニリン誘導体とニトロベンゼンとの反応の間に存在する
プロトン性物質の量を、反応中に乾燥剤を存在させるこ
とにより調節する。もう一つの具体例においては、アニ
リンまたは置換アニリン誘導体とニトロベンゼンとの反
応の間に存在するプロトン性物質の量を、蒸留によって
プロトン性物質を絶えず除去することにより調節する。
本発明は4−ニトロジフェニルアミン、4−ニトロソ
ジフェニルアミンおよびその置換誘導体の四置換アンモ
ニウム塩またはアルキル置換ジアンモニウム塩を更に指
向するものであり、この場合四置換アンモニウムの塩の
各置換塩基はアルキル、アリールおよびアリールアルキ
ル基からなる群から独立して選ばれ、アルキル置換ジア
ンモニウム塩の各アルキル置換基は独立して選ばれる。
発明の詳細な説明 4−ADPA中間体を製造するための本発明方法は下記の
工程を含む: (イ) アニリンまたは置換アニリン誘導体およびニト
ロベンゼンを適当な溶媒系中で反応するように接触さ
せ、 (ロ) アニリンまたは置換アニリン誘導体およびニト
ロベンゼンを制限された区域、例えば反応器中適当な温
度でまた4−ニトロジフェニルアミンまたはその置換誘
導体およびその塩および(または)4−ニトロソジフェ
ニルアミンまたはその置換誘導体およびその塩を生ずる
ように調節された量のプロトン性物質、例えば水、およ
び適当な塩基の存在下で反応させる。
4−ADPAまたはその置換誘導体を製造するための本発
明方法は次の工程、即ち (ハ) 4−ニトロソジフェニルアミンまたはその置換
誘導体およびその塩および(または)4−ニトロジフェ
ニルアミンまたはその置換誘導体およびその塩を還元し
て4−ADPAをつくる、 という工程を含む。
アルキル化されたp−フェニレンジアミンおよびその
置換誘導体を製造するための本発明方法は、 (ニ) 工程(ハ)の4−ADPAまたはその置換誘導体を
還元的にアルキル化する、 という工程を含む。
本明細書中で用いた「4−ADPA中間体」という用語は
4−ニトロジフェニルアミン、4−ニトロソジフェニル
アミン(p−ニトロソジフェニルアミンとも称する)、
その置換誘導体およびその塩を意味する。従って、「1
種以上の4−ADPA中間体」と言えば中性化合物のうちの
一つあるいは両方、即ち塩の形にないもの、および(ま
たは)このような化合物の一つあるいは両方の塩を指
す。この塩は4−ニトロおよび(または)4−ニトロソ
生成物と塩基との反応から得られる反応混合物中に生ず
る。このように本発明方法でつくられる反応混合物は、
選ばれた特定の反応条件によりこれら化合物のいずれか
あるいはその塩またはその組み合わせを含むことができ
る。
アニリンまたは置換アニリン誘導体対ニトロベンゼン
のモル比は大過剰のニトロベンゼンから大過剰のアニリ
ンまたは置換アニリン誘導体まで変化しうる。本反応は
過剰のアニリンまたは置換アニリン誘導体を用いて行な
うのが好ましい。本発明に係る反応で生ずる4−ニトロ
対4−ニトロソの比はアニリン対ニトロベンゼンの比を
変えることにより調節できる。例えば、アニリン対ニト
ロベンゼンの比が高ければ高い程4−ニトロソ対4−ニ
トロの比が高くなる。反対にニトロベンゼン対アニリン
の比が高い程4−ニトロ対4−ニトロソの比が高くな
る。
本明細書中で用いた「置換アニリン誘導体」という用
語は芳香環上に1個以上の電子求引性または電子供与性
置換基を含むアニリンを意味する。適用しうる置換基に
はハロゲン化物、−NO2、−NH2、アルキル基、アルコキ
シ基、−SO3、−COOHおよびアリール、アルアルキル、
またはアルカリール基(少なくとも1個の−NH2基を含
む)が包含されるがこれらに限定されない。ハロゲン化
物は塩化物、臭化物およびフッ化物からなる群から選ば
れる。特に適当なアルキルおよびアルコキシ基は1から
約6炭素原子を含む。特に適当なアリール、アルアルキ
ルおよびアルカノール基は約6から約18炭素原子を含
む。置換アニリン誘導体の例には2−メトキシアニリ
ン、4−メトキシアニリン、4−クロロアニリン、p−
トルイジン、4−ニトロアニリン、3−ブロモアニリ
ン、3−ブロモ−4−アミノトルエン、p−アミノ安息
香酸、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジクロロアニリ
ン、1,4−フェニレンジアミン、4,4′−メチレンジアニ
リン、1,3,5−トリアミノベンゼンおよびこれらの混合
物が含まれるがこれらに限定されない。
アニリンまたは置換アニリン誘導体は直接加えること
ができるが、あるいは反応系内に存在する条件下でアニ
リンまたは対応するアニリン誘導体を生ずる化合物の添
加によりその場でつくり出すこともできる。
この反応でアゾベンゼンも生成するが、その量は反応
条件により種々と変化する。アゾベンゼンの生成を制御
する一つの方法はアニリン対ニトロベンゼンの比にかか
っている。このように、この比を増加させると一般にア
ゾベンゼンの量は減少する。下に述べるように、また下
記の実施例に例示するように、塩基および酸素の量とい
った他の可変因子も、生成するアゾベンゼンの量に影響
を及ぼしうる。このようにして、本発明の教示を利用す
れば、当業者は生成するアゾベンゼンの量を制御するよ
うに反応を実行できる。
適当な溶媒系には、例えばジメチルスルホキシド、N
−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、アニリ
ン、ピリジン、ニトロベンゼン、無極性炭化水素溶媒、
例えばトルエンおよびヘキサン、エチレングリコールジ
メチルエーテル、ジイソプロピルエチルアミンなど、な
らびにこれらの混合物が含まれるがこれらに限定されな
い。好ましくは、前述したようにこの反応においてはア
ニリンまたは置換アニリン誘導体を過剰に用いるのがよ
く、ニトロベンゼンのモル量より過剰のアニリンまたは
置換アニリン誘導体は溶媒として働く。後にもっと詳細
に記述するが、1種以上の適当な溶媒と他の溶媒、例え
ばメタノールのようなプロトン性溶媒の適量を合わせた
溶媒混合物も利用できる。
適当な塩基には有機および無機塩基、例えばアルカリ
金属、例えば金属ナトリウム、アルカリ金属水素化物、
水酸化物およびアルコキシド、例えば水素化ナトリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化セシウ
ム、水酸化カリウム、カリウムt−ブトキシドなど(こ
れらの混合物を含む)が包含されるが、これらに限定さ
れない。他の容認しうる塩基物質には適当な塩基源、例
えば四置換アンモニウム水酸化物(各置換基はアルキ
ル、アリールまたはアリールアルキル基から独立して選
ばれ、アルキル、アリールおよびアリールアルキル基は
1から約18炭素原子を含むことが好ましい)、例えばテ
トラアルキルアンモニウム水酸化物、例えば水酸化テト
ラメチルアンモニウム、水酸化アリールトリアルキルア
ンモニウム、例えば水酸化フェニルトリメチルアンモニ
ウム、水酸化アリールアルキルトリアルキルアンモニウ
ム、例えば水酸化ベンジルトリメチルアンモニウム、水
酸化アルキル置換ジアンモニウム、例えば水酸化ビス−
ジブチルエチルヘキサメチレンジアンモニウム、と共に
相間移動触媒、相間移動触媒と適当な塩基との他の組み
合わせ、例えばアリールアンモニウム塩、クラウンエー
テルなどと共に適当な塩基、およびアミン塩基、例えば
リチウムビス(トリメチルシリル)アミドなど(これら
の混合物を含む)が包含されるが、これらに限定されな
い。塩基としての使用に特に適した物質(塩基)は水酸
化テトラアルキルアンモニウム、例えば水酸化テトラメ
チルアンモニウムである。好ましくは、アニリンまたは
置換アニリン誘導体へ塩基を加えて混合物をつくり、次
にこれをニトロベンゼンと合わせるのがよい。別法とし
て、アニリンまたは置換アニリン誘導体とニトロベンゼ
ンを合わせた後に塩基を加えることもできる。材料の添
加は表面上あるいは表面下いずれの添加でもよい。本発
明方法に用いる塩基の量は広い範囲にわたり変化しう
る。例えば、塩基を制限する方法で反応を行なうことも
できるし、あるいはニトロベンゼンまたはアニリンまた
は置換アニリン誘導体を制限する方法で反応を行なうこ
ともでき、そしてこれはとりわけアゾベンゼンを最少に
する希望の度合に左右される。
反応は適当な温度で行なわれ、そしてこの温度は広い
範囲にわたり変化しうる。例えば、温度は約−10℃から
約150℃、例えば約0℃から約100℃、好ましくは約10℃
から約90℃の範囲内に入りうる。本発明に係る反応を行
なうために最適の温度は約60℃から約80℃、例えば75
℃、である。好気的条件下でアニリンを溶媒として利用
する場合、反応温度が高くなるにつれてアゾベンゼンの
生成量が増加する。しかし嫌気性条件下で反応をアニリ
ン中で行なう場合には、高温が必ずしもアゾベンゼンの
量を増加させるとは限らない。アゾベンゼンの生成が問
題とならない場合には、より高い温度が適当である。し
かしながら、アゾベンゼンの量を最少にしたい場合に
は、低温あるいは嫌気的反応条件が一層好ましい。別法
として、反応をより高温で行なうと同時にアゾベンゼン
の量を最少にするためには、アニリン以外の溶媒を使用
し、アニリンまたは置換アニリン誘導体対ニトロベンゼ
ンの比を調節することができる。
反応物中に存在するプロトン性物質の量の調節は重要
である。一般に反応をアニリン中で行なう場合には、反
応混合物の体積に基づき約4%より多量の水が反応物中
に存在すると、この水のためにアニリンとニトロベンゼ
ンとの反応は、この反応が最早無意味になる程阻害され
る。水の量を4%のレベルより下まで減らすと反応を容
認できる程に進ませることができる。塩基として水酸化
テトラメチルアンモニウムを利用し、溶媒としてアニリ
ンを用いる場合、水の量を更に減少させる、例えば反応
混合物の体積に基づき約0.5%まで減少させると、4−
ニトロジフェニルアミンおよび4−ニトロソジフェニル
アミンおよび(または)その塩の全量は選択性をある程
度失なって増加し2−ニトロジフェニルアミンがより多
量に生成するが依然少量である。このように本発明に係
る反応は無水条件下で行なうことができるかもしれな
い。「調節された量」のプロトン性物質はアニリンとニ
トロベンゼンとの反応を阻止する量まで、例えばアニリ
ンを溶媒として利用する場合に反応混合物の体積に基づ
きH2O約4%まで、の量である。反応物中に存在するプ
ロトン性物質の量に対する上限は溶媒により変化する。
例えば、溶媒としてDMSOを利用しまた塩基として水酸化
テトラメチルアンモニウムを利用する場合には、反応物
中に存在するプロトン性物質の量に対する上限は反応混
合物の体積に基づきH2O約8%である。同じ塩基と共に
アニリンを溶媒として利用する場合の上限は、反応混合
物の体積に基づきH2O 4%である。更に、プロトン性物
質の許容量は種々な溶媒系で用いた塩基の型、塩基の量
および塩基陽イオンによって変化するであろう。しか
し、本発明の教示を用いることにより、特定の溶媒、塩
基の型と量、塩基陽イオンなどに対するプロトン性物質
の量の特定の上限を決定することは当業者の判断の中に
ある。望む生成物の選択性を維持するために必要なプロ
トン性物質の最小量もまた利用する溶媒、塩基の型と
量、塩基陽イオンなどに依存し、これも当業者により決
定できる。
反応物中に存在するプロトン性物質の量は重要である
ので、存在するプロトン性物質の量をできる限り減ら
し、次に望む量、例えば溶媒としてアニリンを用いる場
合には0.5容量%、を反応物へ加え直すことが可能であ
る。反応物へ加え直すために利用できるプロトン性物質
は当業者にとって公知であり、水、メタノールなどが包
含されるが、これらに限定されない。プロトン性物質の
量の測定法およびプロトン性物質の量をできる限り減ら
す方法はこの分野でよく知られている。例えば、或る試
薬中に存在する水の量はKarl−Fischer装置を利用して
測定することができ、そして水の量は蒸留および(また
は)減圧乾燥、P2O5その他の試薬の存在下での乾燥、例
えばアニリンを利用する共沸蒸留などにより(これら方
法の併用を含む)減らすことができる。
アニリンまたは置換アニリン誘導体とニトロベンゼン
との反応中プロトン性物質の量を調節するための一具体
例をあげると、アニリンまたは置換アニリン誘導体とニ
トロベンゼンとの反応中に乾燥剤を存在させるようにこ
れを添加する。例えば、プロトン性物質が水であると
き、アニリンまたは置換アニリン誘導体とニトロベンゼ
ンとの反応中に存在する水は乾燥剤により除去され、そ
の結果ニトロベンゼンの転化率が高くなり、4−ニトロ
ジフェニルアミンおよび4−ニトロソジフェニルアミン
またはその置換誘導体の収率が向上する。本明細書中で
用いた乾燥剤は用いる適当な塩基以外にアニリンまたは
置換アニリン誘導体とニトロベンゼンとの反応中に存在
する化合物である。適当な乾燥剤の例として無水硫酸ナ
トリウム、Union Carbide Corporationから入手できる4
A,5Aおよび13X型のようなモレキュラーシーブ、塩化カ
ルシウム、水酸化テトラメチルアンモニウム水和物、無
水塩基、例えばKOHおよびNaOH、および活性アルミナが
挙げられるが、これらに限定されない。
アニリンまたは置換アニリン誘導体とニトロベンゼン
との反応中プロトン性物質の量を調節するためのもう一
つの具体例においては、プロトン性物質を反応混合物か
ら蒸留により連続して除去する。プロトン性物質が水で
あるとき、特に適当な方法は水/アニリン共沸混合物を
利用する連続的共沸蒸留である。プロトン性物質の連続
蒸留は、アニリンまたは置換アニリン誘導体とニトロベ
ンゼンとの反応中存在するプロトン性物質の量を調節す
るための現在特に好ましい方法である。プロトン性物質
の連続的な除去によって、アニリンまたは置換アニリン
誘導体とニトロベンゼンとの反応に用いる塩基の量を少
なくすることができると同時に、ニトロベンゼンの非常
に高い転化率が達成され、4−ニトロジフェニルアミン
および4−ニトロソジフェニルアミンおよび(または)
その塩またはその置換誘導体の優れた収率を得ることが
できる。
本反応は好気的または嫌気的条件下で実施できる。好
気的条件下での反応は酸素にさらされた反応域(通常は
空気に暴露)で本質的に上記の通りに実施できる。好気
的条件下で、反応を進める圧力は種々と変えることがで
き、その至適圧力ならびに圧力と温度/圧力条件の最適
組み合わせは当業者により容易に決定される。例えば、
本反応は室温で、また約10ポンド/平方インチから約25
0ポンド/平方インチゲージ圧、例えば約14から約150ポ
ンド/平方インチゲージ圧に及ぶ圧力で行なうことがで
きる。嫌気的条件下での反応は大気圧または減圧または
加圧下において、例えば窒素またはアルゴンといった中
性ガスの存在下に実施できる。反応の可変因子、例えば
温度、塩基、溶媒などの特別な組合わせに対する最適条
件は、本発明の教示を用いて当業者により容易に決定で
きる。アニリンを溶媒として用いて嫌気的に反応を実施
するとアゾベンゼンの生成量が少ないことが観察され
た。また溶媒としてDMSO、および他の同様な溶媒を用い
て反応を好気的に行なう場合にもアゾベンゼンの生成量
が少ないことが観察された。
4−ニトロジフェニルアミンまたはその置換誘導体お
よび(または)4−ニトロソジフェニルアミンまたはそ
の置換誘導体および(または)それらの塩は4−ADPAま
たはその置換誘導体へ還元できる。水および(または)
酸を利用してこれら塩から中性化合物を得ることができ
る。例えば、例1D参照。別法として、例1Aに示すように
塩を還元することもできる。この還元は多くの公知の還
元法、例えば炭素上パラジウム触媒または炭素上白金触
媒と共に水素化物源、例えば水素化ホウ素ナトリウムを
用いる方法のいずれかにより行なわれる。この還元は白
金/炭素またはパラジウム/炭素、ニッケルなどの存在
下に水素圧下で水素化を行なう接触還元により実施する
のがよい。この水素化法は「Catalytic Hydrogenation
in Organic Synthesis」,P.N.Rylander,Academic Pres
s,N.Y.,299頁(1979)に詳しく述べられている(これは
参考文献としてここに取り入れている)。水素化はトル
エン、キシレン、アニリン、4−ADPA、水およびこれら
の混合物を含めて種々な溶媒(これらに限定しない)中
で実施できる。好ましくはこの水素化を白金/炭素また
はパラジウム/炭素触媒を利用して、適当な溶媒、例え
ばトルエン、4−ADPA、キシレンまたはアニリン、その
混合物、あるいは溶媒として水を含む混合物中で、H210
0ポンド/平方インチゲージ圧からH2約340ポンド/平方
インチゲージ圧の水素圧下80℃の温度で実施するのがよ
い。
抗オゾン化物質を製造するための4−ADPAの還元的ア
ルキル化は幾つかのよく知られた方法のいずれかにより
実施できる。例えば、米国特許第4,900,868号明細書参
照。4−ADPAおよび適当なケトンまたはアルデヒドを水
素および触媒として白金/炭素の存在で反応させるのが
よい。適当なケトンにはメチルイソブチルケトン(MIB
K)、アセトン、メチルイソアミルケトンおよび2−オ
クタノンが含まれる。4−ADPA中間体の還元および還元
された物質のアルキル化は同じ反応容器内で溶媒として
ケトンを用いることにより実施できる。例えば、米国特
許第4,463,191号明細書およびBanerjee等,J.Chem.Soc.C
hem.Comm.18、1275〜76(1988)参照。
上記の反応体および試薬の同等物として企図されてい
る物質は、他の点ではこれらに相当しかつ同じ一般的性
質を有する反応体および試薬(種々な基の一つ以上、例
えばNo2、が簡単な変更点であるもの)である。更にま
た、置換基が水素として表示されている場合、あるいは
水素でよい場合、その位置における水素以外の置換基の
正確な化学的性質は、それが全体的活性および(また
は)合成手順に悪影響を及ぼさな限り特に制限はない。
上記化学反応は本発明方法への最も幅広い応用として
一般的に開示されている。場合によっては、これら反応
条件を開示された範囲内で各反応体および試薬に対し特
定的に記述した通りには適用できないことがある。例え
ば、適当な塩基のあるものは一溶媒中に、それらが他の
溶媒に溶ける程は溶解しないかもしれない。このような
ことが起こりうる反応体および試薬は当業者により容易
に認識されるであろう。あらゆるこのような場合に、当
業者にとって周知の通常の修飾により、例えば温度、圧
力などを適当に調節することにより、通常の代替え試
薬、例えば他の溶媒または他の塩基に変えることによ
り、日常的に行なわれる反応条件などの修飾により反応
を順調に実行できるようにするか、または本明細書中に
開示された他の反応あるいは他の点で普通に行なわれる
反応を本発明方法に適用できるであろう。あらゆる製造
法において、すべての出発原料は公知のものか、または
公知の出発原料から容易に調製できる。
これ以上詳しく述べなくても、当業者は前記の説明を
用いて本発明を最大限に利用しうると考えられる。それ
故に、下記の特に適当な特定の具体例は単なる例示に過
ぎず、如何なる場合にも本開示の他の部分を制限しない
と解釈すべきである。
すべての試薬は受け取ったまま使用したが、ただし塩
基および溶媒は後述するように乾燥した。特に断らない
限り、すべての収量は下記の方法に従いHPLCにより決定
した。
材料および方法 アニリンまたは置換アニリン誘導体お
よびニトロベンゼンは試薬級であり、それ以上精製せず
に用いた。溶媒はAldrich Chemicalから購入し、無水品
等である。水酸化テトラメチルアンモニウムは五水和物
として購入した。この固体を使用前に数日間デシケータ
ー中真空下にP2O5上で乾燥した。得られた固体を滴定し
たところ乾燥された物質は二水和物であることが示され
た。HPLC分析:逆相HPLCを用いて反応混合物を分析し
た。三元勾配ポンプ系を使用することにより、5μm Ba
ckman/Altex Ultrasphere−ODS(4.6×150mm)カラムを
用いた。
例 1 A) 本例は好気的条件下においてアニリンとニトロベ
ンゼンとを未希釈状態で反応させ4−NDPAおよびp−ニ
トロソジフェニルアミン(p−NDPA)生成物をつくる方
法を例示するものである。次に反応混合物を直接水素化
して4−ADPAをつくる。
500ml三頚丸底フラスコにマグネチック撹拌棒を装置
する。反応容器にアニリン196mlおよびニトロベンゼン
(4.3ml、42ミリモル)を入れた。このかきまぜた反応
混合物に水酸化テトラメチルアンモニウム二水和物(1
7.7g、140ミリモル)を固体のまま加えた。この反応は
2時間後にほとんどすべてのニトロベンゼンが消費され
たことを示したが、反応物を18時間かきまぜた。この時
間後>99%のニトロベンゼンが消費された。反応混合物
をHPLC分析したところ、ニトロベンゼンに基づき下記の
収量の生成物が示された:4−NDPA(6.4ミリモル、1.37
g,15%),p−NDPA(30.6ミリモル、6.1g,73%),2−NDP
A(0.3ミリモル、0.064g,0.7%),アゾベンゼン(3.6
ミリモル、0.65g,8.5%),フェナジン(0.8ミリモル、
0.14g,1.9%),フェナジン−N−オキシド(0.3ミリモ
ル、0.05g,0.7%)。
混合物へ水(16ml)を加え、次に反応物全体を水素化
用の300ccオートクレーブ中に入れた。このオートクレ
ーブに1%Pt/炭素触媒(乾燥重量で0.5g)を加えた。
反応混合物をH2150ポンド/平インチゲージ圧下に80℃
に加熱した。水素の吸収は30分以内に完了した。HPLC分
析は35.9ミリモルの4−ADPAが生成したことを示し、こ
れは4−NDPAおよびp−NDPAのモル数に基づき97%の収
率に相当する。
B) これは嫌気的条件下でジメチルスルホキシド中室
温でアニリンとニトロベンゼンを反応させる例である。
25ml丸底フラスコにDMSO4ml、アニリン(200μl、1.
9ミリモル)および水酸化テトラメチルアンモニウム二
水和物(330mg,2.5ミリモル)をアルゴン下で入れた。
反応を室温で4時間進行させた。ニトロベンゼンの転化
率は68%であった。HPLC分析はニトロベンゼンに基づき
下記の収率を示した:4−NDPA(30.5%)、p−NDPA(3
3.6%)、アゾベンゼン(2.6%)、アゾキシベンゼン
(痕跡)。
C) これはアニリンとニトロベンゼンを嫌気的条件下
に室温で未希釈状態で反応させる例である。
25ml丸底フラスコに、アルゴンを満した整調雰囲気の
グローブボックス内でアニリン(1.8ml)およびニトロ
ベンゼン(0.02ml、0.19ミリモル)を入れた。この溶液
へ水酸化テトラメチルアンモニウム二水和物(330mg、
2.5ミリモル)を加えた。数時間後に全てのニトロベン
ゼンが消費された。HPLC分析はニトロベンゼンに基づき
下記の収率を示した:4−NDPA10%、p−NDPA76%、アゾ
ベンゼン7%およびフェナジン5%。
D) これはアニリンとニトロベンゼンをDMSO中室温で
好気的条件下で反応させる例である。本例はまた水と酸
を使用して4−NDPAおよびp−NDPAをその塩から生成さ
せる例も示している。
反応混合物は4mlのDMSO中にアニリン(200μ、2.1
ミリモル)およびニトロベンゼン(200μ、1.9ミリモ
ル)を含む。水酸化テトラメチルアンモニウム二水和物
(330mg、2.5ミリモル)を一時に加えた。反応物を18時
間かきまぜたところ、この時間後ニトロベンゼンの80%
が消費された。反応物を200mlの水中に投入すると、直
ちに4−NDPAが沈殿した。溶液を氷で数時間冷却し、生
成物を濾別し、100℃で乾燥した。濾液をpHが中性にな
るまで氷酢酸で処理するとp−NDPAの沈殿を生じた。沈
殿を濾過し、100℃で乾燥した。消費されたニトロベン
ゼンに基づいた単離収率:4−NDPA(66%)、p−NDPA
(29%)。
E) これはアニリンとニトロベンゼンを好気的条件下
にDMSO中80℃で反応させる例である。
250ml丸底フラスコにアニリン(0.05モル、4.6g)、
ニトロベンゼン(0.05モル、6.1g)およびDMSO75mlを入
れた。この溶液に水酸化テトラメチルアンモニウム二水
和物(0.2モル、25.44g)を一度に加えた。反応混合物
を油浴中で80℃に加熱し、この温度に5時間保った。反
応物をHPLCにより分析した。ニトロベンゼンに基づく収
率:4−NDPA(35%)、p−NDPA(51%)、アゾベンゼン
(3.1%)。
F) これはアニリンとニトロベンゼンを好気的条件下
にDMF中で反応させる例である。
アニリン(200μ、2.1ミリモル)およびニトロベン
ゼン(200μ、1.9ミリモル)を5mlのDMFに溶かした、
水酸化テトラメチルアンモニウム二水和物(1.0g、7.8
ミリモル)を反応物へ加えた。反応物を2時間かきまぜ
たところ、この時間中にニトロベンゼンの39%が消費さ
れた。消費されたニトロベンゼンに基づく収率:4−NDPA
99%、p−NDPA痕跡。
例 2 本例は本発明に係る反応をある温度範囲にわたり実施
できることを例示するものである。下記のように四つの
同一の反応物を調製し、空気中で0,23,50および80℃に
おいて処理した。50mlの丸底フラスコにアニリン49mlお
よびニトロベンゼン(1.0ml、9.5ミリモル)を入れた。
水酸化テトラメチルアンモニウム二水和物(4.40g、34.
6ミリモル)を加え、反応を5時間進めた。消費された
ニトロベンゼンのモル数に基づく生成物の収率をHPLC分
析により決定した。選択性は生じた生成物のモル数と消
費されたニトロベンゼンのモル数の比である。収率は転
化率×選択性である。
例 3 本例は反応中に存在するプロトン性物質の量の制御が
重要であることを例示するものである。四つの同じ反応
を行なうが、ただし混合物に加える水の量を変化させ0,
10,50および100μを含むようにした。このようにして
アニリン(2ml)とニトロベンゼン(2ml)を25ml丸底フ
ラスコに入れ、種々な量の水を加えた。水酸化テトラメ
チルアンモニウム二水和物(330mg、2.5ミリモル)を一
度に加えた。反応を空気中室温で行ない、16時間後に試
料を採取した。水の代りにメタノールを加える同じ一組
の反応も行なった。
例 4 本例は本発明方法の実施に種々な溶媒を利用して4−
NDPAおよび(または)p−NDPA生成物をつくりうること
を例示するものである。表3に掲げた反応を表に示した
ように例1と同様に行なうが、ただし例1の溶媒を表に
示したものに変えた。
例 5 本例は4−NDPAおよび(または)p−NDPA生成物を調
製するために本発明方法に利用できる種々な塩基を例示
するものである。表4に掲げた反応を表に示したように
例1と同様に実施するが、ただし例1の塩基を表に示し
たものに変えた。
例 6 本例はAyyangar等により開示された方法と比較したと
き、本発明方法を用いることによって選択性およびニト
ロベンゼ転化率に予想外の増加が見られることを例示す
るものである。
DMSO中でアセトアニリド、ニトロベンゼン、NaOHおよ
びK2CO3の反応をAyyangar等Tetrahedron Letters,31
巻、22号、3217〜3220(1990)により記述された手順に
従って行なった。この反応をHPLCにより分析したところ
ニトロベンゼンの37%が変換され、ニトロベンゼンに基
づいた下記の収率が達成されることが示された。4−ND
PA(6%)、p−NDPA(4.5%)、アゾベンゼン(0.7
%)。
これと比べて、反応を本発明の教示に従って行なう
と、ニトロベンゼンの転化率および求める生成物への選
択性が著しく増加した。例えば、例1Dに記載のように反
応を実施し、アニリン(0.05モル)、ニトロベンゼン
(0.05モル)および水酸化テトラメチルアンモニウム二
水和物(0.2モル)をDMSO75ml中で混合した。反応物を
室温で5時間かきまぜ、この時間後に反応物をHPLCクロ
マトグラフィーにより分析し、次の結果を得た。ニトロ
ベンゼンの転化率は85%であった。ニトロベンゼンに基
づく収率:4−NDPA(18%)、p−NDPA(51%)、アゾベ
ンゼン(3%)。
アセトアニリドとニトロベンゼンとの反応も室温で行
なった。このようにして、アセトアニリド(0.05モ
ル)、ニトロベンゼン(0.05モル)、NaOH(0.2モル)
およびK2CO3を75mlのDMSOに溶かした。反応物を室温(2
3℃)で5時間かきまぜた。反応物を分析したところニ
トロベンゼンは変化せず生成物は検出されないことが示
された。
例 7 本例はアニリン/ニトロベンゼンの比により如何にp
−NDPA/4−NDPA比を調節しうるかを例示するものであ
る。
全反応物体積および水酸化テトラメチルアンモニウム
二水和物の量を一定に保ちつつアニリンとニトロベンゼ
ンを種々な比で反応させた。このようにして、アニリン
/ニトロベンゼン体積比1の典型的な反応において、ア
ニリン(2ml)とニトロベンゼン(2ml)を25mlの丸底フ
ラスコに入れた。水酸化テトラメチルアンモニウム二水
和物(330mg、2.5ミリモル)を加え、空気中室温で14時
間反応を進行させた。次に反応物をHPLCにより分析し
た。
例 8 本例は反応物中に存在するかあるいは反応物中に加え
たプロトン性物質の量が転化率の程度および4−NDPAお
よびp−NDPAの収率に及ぼす影響を例示するものであ
る。
DMSO中アニリン、ニトロベンゼンおよび水酸化テトラ
メチルアンモニウム二水和物からなる反応物へ加える水
の量をゼロから500μ(0,50,150,300,500μ)に変
える一方、全反応物の体積を一定に保った。このように
して、典型的な反応物は無水DMSO3.55ml中にアニリン
(200μ、2.1ミリモル)、ニトロベンゼン(200μ
、1.9ミリモル)、水酸化テトラメチルアンモニウム
二水和物(330mg、2.5ミリモル)および水(50μ)を
含む。反応物を嫌気的に室温で24時間反応させ、この時
間後試料を採り、HPLC分析に付した。
例 9 本例は反応物へ加えるプロトン性物質の量を一定に保
つ条件下で、塩基の量の増加が4−NDPAおよびp−NDPA
の収量に及ぼす効果を例示するものである。
三つの同じ反応を行なうが、ただし水酸化テトラメチ
ルアンモニウム二水和物の量を各反応で変えた。一つの
典型的反応において、アニリン(2ml)、ニトロベンゼ
ン(2ml)、水(100μ)および水酸化テトラメチルア
ンモニウム二水和物(330mg、2.5ミリモル)を混合し、
空気中室温で24時間反応させた。溶液が大量の沈殿を示
す場合には、試料採取に先立ち先に10mlのアニリンを追
加して反応物を可溶化した。これら反応物のすべてをHP
LCにより分析した。
例10 本例は嫌気性条件下アニリン、ニトロベンゼンおよび
水酸化テトラメチルアンモニウム二水和物の50℃におけ
る反応を例示するものである。
機械かくはん機、滴下ロート、温度計および窒素導入
口を具えた500ml四頚丸底フラスコにアニリン90mlを入
れた。アニリンを窒素で掃気し、水酸化テトラメチルア
ンモニウム二水和物(54g、0.42モル)を一度に加え
た。反応混合物をかきまぜながら窒素気流下に50℃に加
熱した。反応容器内の温度が50℃に達したならば、アニ
リンと塩基の激しくかきまぜた混合物へニトロベンゼン
(10ml、95ミリモル)を滴加した。ニトロベンゼンは滴
加が30分以内に終了する速さで加えた。ニトロベンゼン
の添加中反応物の温度が65℃に上昇した。反応物を更に
90分間かきまぜ、この時間後反応物をHPLCにより分析し
た。ニトロベンゼン転化率=100%。ニトロベンゼンに
基づく収率:p−NDPA(88.5%)、4−NDPA(4.3%)、
フェナジン(3.6%)、アゾベンゼン(3.6%)。
例11 本例は、本発明方法において4−NDPAおよびp−NDPA
のテトラメチルアンモニウム塩を生成しうることを説明
する。
アルゴン下で調節された雰囲気のドライボックス中で
アニリン(3.0ml)を水酸化テトラメチルアンモニウム
二水和物(330mg、2.5ミリモル)とかきまぜた。アニリ
ン塩基混合物を濾過してアニリンが1mlのニトロベンゼ
ンに直接供給されるようにした。アニリン−塩基溶液が
加わると反応物は直ちに赤に変わり、沈殿を生じ始め
た。混合物を5分間かきまぜ、この時間後反応物を濾過
した。赤い沈殿を数容の乾燥エーテルで洗浄し、乾かし
た。固体の一部を1H−NMR分光法により分析した:(DMS
O)δ3.1(s)、6.1(d,1)、6.5(t,1)、6.6(d,
1)、6.76(d,1)、6.8(t,1)、7.04(t,1)、7.5(d,
1)。このNMRチューブへ1滴の酢酸−d4を加え(直ちに
赤から黄へ色の変化を起こした)、試料を再び1H−NMR
分光法にかけた。得られたスペクトルは真正4−NDPAと
同一であった。赤い固体の一部を含水アセトニトリルに
溶かし、HPLC分析に付した。この分析は4−NDPAが主要
成分であることを示した。
例12 本例は4−ADPAからゴム製品の保護に有用な抗オゾン
化剤であるN−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェ
ニル−p−フェニレンジアミンへの変換を例示するもの
である。
例1Dの手順によりアニリンとニトロベンゼンとの反応
で調製した4−ADPA52g、メチルイソブチルケトン(MIB
K)100gおよび炭素上3%白金触媒0.3gを1のParrオ
ートクレーブに入れた。水素で掃気後、反応混合物を17
0〜175℃に加熱し、800ポンド/平方インチゲージ圧の
水素を適用した。混合物を95分間反応させ、試料を採っ
た。GC分析は0.4%の未反応4−ADPAが存在することを
示した。反応混合物を冷却し、濾過して触媒を除き、ス
トリッピングして水と過剰のMIBKを除去した。生成物
(71g)は冷えると結晶化し、紫色の固体となった。GC
内部標準法による分析は95.9%の純度を示した。
メチルイソアミルケトンおよびアセトンを用いて同様
な反応を行ない、同様な結果を得た。
下記の例は改良HPLC分析法を利用した。HPLCによるカ
ップリング反応生成物の分析には外部標準法を用いた。
Vydac 201HS54(4.6×250mm)カラムとUV検知器(254n
m)を装置したWaters600シリーズHPLCを使用してすべて
の反応をモニターした。
N−メチルアニリン(5.7mg)、ニトロベンゼン(13.
0mg)、フェナジン(4.5mg)、4−ニトロソジフェニル
アミン(68.1mg)、4−ニトロジフェニルアミン(7.2m
g)、アゾベンゼン(4.7mg)および25%水酸化テトラメ
チルアンモニウム水溶液(130μl)を50mlのアセトニ
トリルに溶かすことにより外部標準を調製した。アニリ
ン誘導体を使用する場合にも同様な標準溶液を調製し
た。
例13 本例はアニリン、ニトロベンゼンおよび水酸化テトラ
メチルアンモニウム〔TMA(H)〕の反応物からのアニ
リン/水共沸混合物の真空蒸留により、水を絶えず除去
する方法を説明する。
機械かくはん機、Dean−Starkコンデンサー、熱電
対、ニトロベンゼン添加ライン、およびテフロンバッフ
ルを装置した22丸底フラスコに15.1ポンドの25%TMA
(H)水溶液(6.70、TMA(H)18.8モル)を入れ
た。塩基濃度が35%となる点まで真空蒸留(55トル)に
より水を除去した。この段階の間に反応温度を50〜55℃
の間の値に定常的に上げた。アニリン(22.2ポンド、9.
88、108モル)を反応器に入れ、55トルで真空蒸留を
続けた。水対TMA(H)のモル比が4:1となるまで水とア
ニリンを共沸混合物として定常的に除いた。この過程で
反応物の温度は75℃に上昇した。水対塩基の適当なモル
比に達したならば、ニトロベンゼン(4.83ポンド、1.79
、17.82モル)を3時間にわたり連続的に加えた。こ
の添加中水とアニリンを55トルで真空蒸留することによ
り絶えず反応から除去した。水/アニリン除去の速度
は、全添加時間にわたり加えられるニトロベンゼンの重
量に等しい重量の凝縮物が除去されるようにするのがよ
い。反応の終点はニトロベンゼンの転化率をモニターす
ることによりHPLC分析によって決定できる。ニトロベン
ゼン転化率100%において、HPLC分析により決定される
典型的な収率は:4−ニトロソジフェニルアミン92.1%、
4−ニトロジフェニルアミン3.4%、アゾベンゼン3.4%
およびフェナジン0.9%。
例14 本例はアニリン、ニトロベンゼンおよび塩基から4−
ADPA中間体をつくる反応に種々な溶媒を使用する方法を
説明する。
窒素下に70℃で溶媒8ml中にアニリン0.5g(5.3ミリモ
ル)および水酸化テトラメチルアンモニウム二水和物0.
95g(6.5ミリモル)を含む溶液へ、注射器からニトロベ
ンゼン0.65g(5.3ミリモル)を加えた。溶液を70℃で窒
素下に12時間かきまぜた後、反応物をHPLCにより分析し
て表8に要約する結果を得た。
例15 本例は4−ADPA中間体を製造するアニリン、ニトロベ
ンゼンおよび塩基の反応に、如何に多種多様な相間移動
触媒を使用できるかを説明する。
典型的な一つの反応において、Dean−Starkコンデン
サーを具えた三頚丸底フラスコに水酸化テトラブチルア
ンモニウム水溶液59g(塩基0.091モル)とアニリン55g
(0.59モル)を入れた。70℃、20mmHgにおいてアニリン
35mlとの共沸蒸留により水を除去した。ニトロベンゼン
11.2g(0.091モル)を滴下ロートから70℃で5分間にわ
たり導入した。反応物を20mmHg/70℃で4時間かきまぜ
た。反応物をHPLCにより分析し、表9に要約した結果を
得た。
水酸化ビス−ジブチルエチルヘキサメチレンジアミン
アンモニウムを塩基として用いた場合に、反応条件は幾
分異なる。このようにして、水酸化第四級アンモニウム
水溶液50ml(水酸化物0.0575ミリモル)をアニリン200m
lと混合した。水28mlが留出し終るまで67℃で真空蒸留
することにより水を除去した。窒素雰囲気下50℃におい
て、反応物へニトロベンゼン(23.2ミリモル、2.85g)
を滴下した。反応物を2時間かきまぜ、この時間後、分
析のため試料を採った。
例16 本例は、例13記載の共沸蒸留の代りに、この反応の水
を吸収させるため外部乾燥剤の添加を如何に利用するか
を説明する。
機械かくはん機およびDean−Starkコンデンサーを装
置した500ml三頚丸底フラスコに、25%水酸化テトラメ
チルアンモニウム水溶液59.01g(塩基0.162モル)を入
れた。20トルで真空蒸留して水(17ml)を除去した。ア
ニリン(88.05g)を加え、18mlの水を真空下で除去する
と水対塩基のモル比が3:1となった。蒸留を止め、適当
な乾燥剤を加えた。次にニトロベンゼン(19.18g、0.15
5モル)を窒素気流下で1時間にわたり加えた。この添
加中は反応温度を70℃に保った。ニトロベンゼンの添加
終了後1時間反応を続けた。これら実験の結果を表10に
要約する。
例17 本例はこの反応で生成するフェナジンの量を、相間移
動触媒として用いたテトラアルキルアンモニウムイオン
の立体的なかさの増加により如何に減らせるかを説明す
る。用いた実験手順は例15記載のそれと同一である。結
果を表11に要約する。
例18 本例はこの反応に如何に種々な置換アニリン誘導体を
使用できるかを説明する。反応物をHPLCにより分析し、
その結果を表12に要約する。
A)3−ブロモアニリン: 3−ブロモアニリン10ml(0.09モル)および水酸化テ
トラメチルアンモニウム二水和物1.5g(0.01モル)の溶
液を窒素下に70℃でかきまぜた。ニトロベンゼン0.9ml
(8.78ミリモル)を注射器から滴加し、溶液を窒素下に
70℃で12時間かきまぜた。
B)4−ニトロアニリン: ジメチルスルホキシド3ml中4−ニトロアニリン1.38g
(0.01モル)および水酸化テトラメチルアンモニウム二
水和物1.81g(0.012モル)の溶液を窒素下に70℃でかき
まぜた。ニトロベンゼン1ml(0.01モル)を注射器から
滴加し、溶液を窒素下に70℃で12時間かきまぜた。
C)p−トルイジン: p−トルイジン3g(28ミリモル)および水酸化テトラ
メチルアンモニウム二水和物0.9g(6ミリモル)の溶液
を窒素下に70℃でかきまぜた。ニトロベンゼン0.5ml
(5ミリモル)を注射器から滴加し、溶液を窒素下に70
℃で12時間かきまぜた。
D)4−クロロアニリン: ジメチルスルホキシド2ml中4−クロロアニリン4.8g
(0.03モル)および水酸化テトラメチルアンモニウム二
水和物0.9g(6ミリモル)の溶液を窒素下に70℃でかき
まぜた。ニトロベンゼン0.71g(5.6ミリモル)を注射器
から滴加し、溶液を窒素下に70℃で12時間かきまぜた。
E)4−メトキシアニリン: ジメチルスルホキシド2ml中4−メトキシアニリン3g
(0.03モル)および水酸化テトラメチルアンモニウム二
水和物0.95g(6ミリモル)の溶液を窒素下に70℃でか
きまぜた。ニトロベンゼン0.6g(5ミリモル)を注射器
から滴加し、溶液を窒素下に70℃で12時間かきまぜた。
F)2−メトキシアニリン: 2−メトキシアニリン4.9g(0.03モル)および水酸化
テトラメチルアンモニウム二水和物1.1g(7.58ミリモ
ル)の溶液を窒素下に70℃でかきまぜた。ニトロベンゼ
ン0.75g(6.09ミリモル)を注射器から滴加し、溶液を7
0℃で窒素下に12時間かきまぜた。
例19 本例は如何に多種類のジアミノ求核試薬がニトロベン
ゼンのパラ位に結合するかを例示するものである。
ジメチルスルホキシド2ml中に1,4−フェニレンジアミ
ン1.08g(0.01モル)、水酸化テトラメチルアンモニウ
ム五水和物3.6g(0.02モル)を含む窒素下に70℃でかき
まぜた溶液にニトロベンゼン(2ml、0.02モル)を注射
器から加えた。このような条件で溶液を4時間かきまぜ
た。LC、MS、LC−MS分析を行なうため一部分を採取し
た。N,N′−(4−ニトロソフェニル)−1,4−フェニレ
ンジアミン、N−(4−ニトロフェニル)−N′−(4
−ニトロソフェニル)−1,4−フェニレンジアミン、お
よびN,N−(4−ニトロフェニル)−1,4−フェニレンジ
アミンを得た。
他のジアミノ求核試薬、例えば4,4′−メチレンジア
ニリンおよび2,4−ジアミノトルエン、も同一反応条件
下で同様な結果を与える。
例20 本例は種々な溶媒中で4−NODPA/テトラメチルアンモ
ニウム(TMA)塩および4−NDPA/TMA塩を水素化して4
−ADPAに変える方法を説明する。この水素化反応は機械
かきまぜ機および温度調節を具えた300ccステンレス鋼
オートクレーブで行なった。
A)このオートクレーブに4−NODPA/TMA塩(12.4g、0.
0464ミリモル)をトルエン150mlと共に入れた。1%Pt/
炭素触媒(乾燥重量300mg)をオートクレーブに加え
た。反応器を窒素で掃気してから、200ポンド/平方イ
ンチゲージ圧の水素下におき、この状態を水素化中ずっ
と一定に保った。反応物を毎分1500回転でかきまぜ、80
℃の温度に達せしめた。水素の吸収が停止したとき、反
応は終了したと見做した。物質を取り出し、濾過して触
媒を除去した。有機層から試料を採り、逆相HPLCにより
分析したところ基質の転化率100%、4−ADPAの収率97
%を示した。
B)4−NODPA/TMA塩(71g、262ミリモル)および4−N
DPA/TMA塩(7g、24ミリモル)の混合物をアニリン150g
と共にオートクレーブに入れた。1%Pt/炭素触媒(乾
燥重量300mg)を加えた。反応器を窒素で掃気してから2
00ポンド/平方インチゲージ圧の水素下におき、これを
反応中ずっと一定に保った。反応物を毎分1500回転でか
きまぜ、80℃の温度に上げた。水素の吸収が停止したと
き反応は終了したと見做した。物質を取り出し、濾過し
て触媒を除去した。有機層から試料を採り、逆相HPLCに
より分析したところ基質の転化率100%、4−ADPAの収
率98%を示した。
C)4−NODPA/TMA塩(36.5g、135ミリモル)と4−NDP
A/TMA塩(3.4g、12ミリモル)との混合物を4−ADPA51g
と共にオートクレーブ中に入れた。1%Pt/炭素触媒
(乾燥重量300mg)を加えた。反応器を窒素で掃気し、
次に200ポンド/平方インチゲージ圧の水素下におき、
これを反応中ずっと一定に保った。反応物を毎分1500回
転でかきまぜ、80℃の温度に上げた。水素の吸収が停止
したとき、反応は終了したと見做した。物質を取り出
し、濾過して触媒を除去した。有機層から試料を採り、
逆相HPLCにより分析したところ、基質の転化率100%、
4−ADPAが検出された唯一の生成物であった。
例21 本例は支持ニッケル触媒を使用するアニリン中での4
−NODPAから4−ADPAへの水素化を説明する。
4−NODPA50g、アニリン200gおよびシリカ−アルミナ
支持体上のニッケル2.0gを1オートクレーブ中に入れ
た。掃気して酸素を排除後、混合物を80℃に加熱し、20
0ml/分で水素の供給を開始した。最高圧力が280ポンド
/平方インチゲージ圧となるように供給を制限した。12
0分後、水素流は反応が終了したことを示した。試料を
採り、分析したところ0.1%の未反応4−NODPAが残存す
ることを示した。生成物は4−ADPAであった。
上記の例で用いたものの代りに本発明において一般的
にあるいは特定的に記述された溶媒、塩基など、および
(または)操作条件、例えば他の温度および圧力を用い
ることにより前記例を繰り返し同様に成功を収めること
ができる。
上記の説明から、当業者は本発明の本質的な特徴を容
易に確かめることができ、本発明の主旨と範囲から離れ
ることなく本発明を種々な用法および条件に適合させる
べく種々な変化および修飾を施すことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 209/38 C07C 209/38 209/60 209/60 211/54 211/54 211/56 211/56 213/02 213/02 217/92 217/92 229/54 229/54 307/02 307/02 (72)発明者 スターン,マイクル ケイス アメリカ合衆国63130 ミズーリ州ユニ バーシティー シティー,ウィルソン アベニュー 1075 合議体 審判長 西川 和子 審判官 佐藤 修 審判官 花田 吉秋

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1種以上の4−ADPA中間体を製造する方法
    において、 (イ)アニリンまたは置換アニリン誘導体およびニトロ
    ベンゼンを適当な溶媒系中で反応するように接触させ、
    そして (ロ)アニリンまたは置換アニリン誘導体およびニトロ
    ベンゼンを制限された区域中適当な温度でまた1種以上
    の4−ADPA中間体を生ずるように調節された量のプロト
    ン性物質および適当な塩基の存在下に反応させる、 という諸工程からなる上記方法。
  2. 【請求項2】4−アミノジフェニルアミン(4−ADPA)
    またはその置換誘導体の製造法において、 (イ)アニリンまたは置換アニリン誘導体およびニトロ
    ベンゼンを適当な溶媒系中で反応するように接触させ、 (ロ)アニリンまたは置換アニリン誘導体およびニトロ
    ベンゼンを制限された区域中適当な温度で、また1種以
    上の4−ADPA中間体を生じるように調節された量のプロ
    トン性物質および適当な塩基の存在下で反応させ、そし
    て (ハ)4−ADPAまたはその置換誘導体を生ずる条件下で
    4−ADPA中間体を還元する、 という諸工程からなる上記方法。
  3. 【請求項3】N−アルキル化されたp−フェニレンジア
    ミンまたはその置換誘導体の製造法において、 (イ)アニリンまたは置換アニリン誘導体およびニトロ
    ベンゼンを適当な溶媒系中で反応するように接触させ、 (ロ)アニリンまたは置換アニリン誘導体およびニトロ
    ベンゼンを制限された区域中適当な温度で、また1種以
    上の4−ADPA中間体を生ずるように調節された量のプロ
    トン性物質および適当な塩基の存在下に反応させ、 (ハ)4−ADPA中間体を還元して4−ADPAまたはその置
    換誘導体をつくり、そして (ニ)工程(ハ)の4−ADPAまたはその置換誘導体を還
    元的にN−アルキル化する、 という諸工程からなる上記方法。
  4. 【請求項4】適当な溶媒系はアニリン、ニトロベンゼ
    ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N
    −メチルピロリドン、ピリジン、トルエン、ヘキサン、
    エチレングリコールジメチルエーテル、ジイソプロピル
    エチルアミン、およびこれらの混合物から選ばれる溶媒
    を含む、請求項1、2又は3に記載の方法。
  5. 【請求項5】溶媒はアニリン、ジメチルスルホキシド、
    ジメチルホルムアミド、トルエン及びこれらの混合物か
    ら選ばれる、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】適当な溶媒系はプロトン性溶媒を含む、請
    求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】プロトン性溶媒はメタノール、水およびそ
    の混合物から選ばれる、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】溶媒系はアニリンおよび反応混合物の全体
    積に基づき約4v/v%までの水を含む、請求項1、2又は
    3に記載の方法。
  9. 【請求項9】溶媒系はジメチルスルホキシドおよび反応
    混合物の全体積に基づき約8v/v%までの水を含む、請求
    項1、2又は3に記載の方法。
  10. 【請求項10】溶媒系はアニリンおよび反応混合物の全
    体積に基づき約3v/v%までのメタノールを含む、請求項
    1、2又は3に記載の方法。
  11. 【請求項11】適当な温度は約−10℃から約150℃であ
    る、請求項1、2又は3に記載の方法。
  12. 【請求項12】適当な塩基は有機塩基および無機塩基か
    ら選ばれる、請求項1、2又は3に記載の方法。
  13. 【請求項13】有機塩基および無機塩基にはアルカリ金
    属、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属水酸化物、ア
    ルカリ金属アルコキシド、塩基源と共に相間移動触媒、
    アミン、塩基源と共にクラウンエーテルおよびこれらの
    混合物が含まれる、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】塩基は塩基源と共にアリールアンモニウ
    ム、アルキルアンモニウム、アリール/アルキルアンモ
    ニウム、およびアルキルジアンモニウム塩から選ばれ
    る、請求項1、2又は3に記載の方法。
  15. 【請求項15】塩基をアニリンまたは置換アニリン誘導
    体と合わせて混合物をつくり、次にこの混合物をニトロ
    ベンゼンと反応するように接触させる、請求項1、2又
    は3に記載の方法。
  16. 【請求項16】アニリンまたは置換アニリン誘導体およ
    びニトロベンゼンを合わせて混合物をつくり、この混合
    物へ塩基を加える、請求項1、2又は3に記載の方法。
  17. 【請求項17】溶媒はアニリンであり、塩基は水酸化テ
    トラアルキルアンモニウムまたは水酸化アルキル置換ジ
    アンモニウムである、請求項1、2又は3に記載の方
    法。
  18. 【請求項18】アニリンまたは置換アニリン誘導体およ
    びニトロベンゼンを好気的条件下で反応させる、請求項
    1、2又は3に記載の方法。
  19. 【請求項19】アニリンまたは置換アニリン誘導体およ
    びニトロベンゼンを嫌気的条件下で反応させる、請求項
    1、2又は3に記載の方法。
  20. 【請求項20】4−ADPA中間体を適当な触媒の存在下に
    水素を用いて還元する、請求項2記載の方法。
  21. 【請求項21】触媒は炭素上白金、炭素上パラジウムま
    たはニッケルである、請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】4−ADPAまたはその置換誘導体を、アセ
    トン、メチルイソブチルケトン、メチルイソアミルケト
    ン、および2−オクタノンから選ばれるケトンを用いて
    還元的にアルキル化する、請求項3記載の方法。
  23. 【請求項23】アニリンまたは置換アニリン誘導体およ
    びニトロベンゼンの反応の間に存在するプロトン性物質
    の量を調節するため工程(ロ)の間に乾燥剤を存在させ
    る、請求項1、2又は3に記載の方法。
  24. 【請求項24】乾燥剤は無水硫酸ナトリウム、モレキュ
    ラーシーブ、塩化カルシウム、水酸化テトラメチルアン
    モニウム二水和物、無水水酸化カリウム、無水水酸化ナ
    トリウムおよび活性アルミナからなる群から選ばれる、
    請求項23記載の方法。
  25. 【請求項25】工程(ロ)におけるプロトン性物質の量
    を、前記プロトン性物質の連続蒸留により調節する、請
    求項1、2又は3に記載の方法。
  26. 【請求項26】プロトン性物質は水であり、水/アニリ
    ン共沸混合物を利用する連続共沸蒸留によって前記水を
    除去する、請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】置換アニリン誘導体の置換基はハロゲン
    化物、−NO2、−NH2、アルキル基、アルコキシ基、−SO
    3H、−COOHおよびアリール、アルアルキルまたはアルカ
    リール基(少なくとも1個の−NH2基を含む)からなる
    群から選ばれ、ハロゲン化物は塩化物、臭化物およびフ
    ッ化物からなる群から選ばれる、請求項1、2又は3に
    記載の方法。
  28. 【請求項28】置換アニリン誘導体は2−メトキシアニ
    リン、4−メトキシアニリン、4−クロロアニリン、p
    −トルイジン、4−ニトロアニリン、3−ブロモアニリ
    ン、3−ブロモ−4−アミノトルエン、p−アミノ安息
    香酸、2,4−ジアミノトルエン、2,5−ジクロロアニリ
    ン、1,4−フェニレンジアミン、4,4′−メチレンジアニ
    リンおよび1,3,5−トリアミノベンゼンからなる群から
    選ばれる、請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】四置換アンモニウムイオンの各置換基が
    アルキル、アリール及びアリールアルキル基からなる群
    から独立して選ばれる、4−ニトロジフェニルアミンの
    四置換アンモニウム塩、または4−ニトロジフェニルア
    ミンのニトロ基で置換されていない側のフェニル基がハ
    ロゲン、−NO2、−NH2、アルキル基、アルコキシ基、−
    SO3H、−COOH及び少なくとも1個の−NH2基を含むアリ
    ール、アルアルキル、又はアルカリール基から成る群よ
    り選択される1以上の置換基で置換されていることを特
    徴とするその置換誘導体。
  30. 【請求項30】4−ニトロジフェニルアミンのテトラメ
    チルアンモニウム塩、4−ニトロジフェニルアミンのテ
    トラプロピルアンモニウム塩、4−ニトロジフェニルア
    ミンのテトラブチルアンモニウム塩、4−ニトロジフェ
    ニルアミンのベンジルトリメチルアンモニウム塩、4−
    ニトロジフェニルアミンのフェニルトリメチルアンモニ
    ウム塩、及び4−ニトロジフェニルアミンのニトロ基で
    置換されていない側のフェニル基がハロゲン、−NO2
    −NH2、アルキル基、アルコキシ基、−SO3H、−COOH及
    び少なくとも1個の−NH2基を含むアリール、アルアル
    キル、又はアルカリール基から成る群より選択される1
    以上の置換基で置換されていることを特徴とするその置
    換誘導体からなる群から選ばれる請求項29に記載の塩。
  31. 【請求項31】四置換アンモニウムイオンの各置換基
    が、それぞれアルキル、アリール及びアリールアルキル
    基から成る群から選ばれる、4−ニトロソジフェニルア
    ミンの四置換アンモニウム塩、又は4−ニトロソジフェ
    ニルアミンのニトロソ基で置換されていない側のフェニ
    ル基がハロゲン、−NO2、−NH2、アルキル基、アルコキ
    シ基、−SO3H、−COOH及び少なくとも1個の−NH2基を
    含むアリール、アルアルキル、又はアルカリール基から
    成る群より選択される1以上の置換基で置換されている
    ことを特徴とするその置換誘導体。
  32. 【請求項32】4−ニトロソジフェニルアミンのテトラ
    メチルアンモニウム塩、4−ニトロソジフェニルアミン
    のテトラプロピルアンモニウム塩、4−ニトロソジフェ
    ニルアミンのテトラブチルアンモニウム塩、4−ニトロ
    ソジフェニルアミンのベンジルトリメチルアンモニウム
    塩、4−ニトロソジフェニルアミンのフェニルトリメチ
    ルアンモニウム塩、及び4−ニトロソジフェニルアミン
    のニトロソ基で置換されていない側のフェニル基がハロ
    ゲン、−NO2、−NH2、アルキル基、アルコキシ基、−SO
    3H、−COOH及び少なくとも1個の−NH2基を含むアリー
    ル、アルアルキル、又はアルカリール基から成る群より
    選択される1以上の置換基で置換されていることを特徴
    とするこれらの置換誘導体から成る群から選ばれる請求
    項31に記載の塩。
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