JP3161960B2 - 三転ダンプカー - Google Patents

三転ダンプカー

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JP3161960B2
JP3161960B2 JP00113696A JP113696A JP3161960B2 JP 3161960 B2 JP3161960 B2 JP 3161960B2 JP 00113696 A JP00113696 A JP 00113696A JP 113696 A JP113696 A JP 113696A JP 3161960 B2 JP3161960 B2 JP 3161960B2
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lever
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昇 岡田
廣行 小倉
宣久 足立
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷箱を左方向、右
方向或いは後方向に傾動させることが可能な三転ダンプ
カーに関する。
【0002】
【従来の技術】かかる三転ダンプカーは、例えば実開平
2−88844号公報に記載されているように前後左右
の4個のヒンジを備えており、ヒンジコントロール装置
により左側の2個のヒンジをロックし、右側の2個のヒ
ンジをアンロックすることにより荷箱を左方向に傾動さ
せ、右側の2個のヒンジをロックし、左側の2個のヒン
ジをアンロックすることにより荷箱を右方向に傾動さ
せ、後側の2個のヒンジをロックし、前側の2個のヒン
ジをアンロックすることにより荷箱を後方向に傾動させ
るようになっている。
【0003】上記従来の三転ダンプカーのフレームは、
車体両側部に沿って前後方向に延びる左右のサイドメン
バと、左右のサイドメンバの前部間及び後部間を左右に
接続する前後のクロスメンバとを備えており、前記ヒン
ジコントロール装置は左右のサイドメンバと前後のクロ
スメンバとによって囲まれた空間に配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、三転ダンプ
カーのフレームのサイドメンバ及びクロスメンバによっ
て囲まれた空間には、荷箱を傾動させるためのオイルタ
ンク、オイルポンプ、油圧シリンダ等の扛上装置が配置
されているため、その空間にヒンジコントロール装置を
配置するとヒンジコントロール装置及び扛上装置のレイ
アウトに支障を来す問題があった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ヒンジコントロール装置が扛上装置と干渉しないよ
うに該ヒンジコントロール装置を合理的にレイアウトす
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、キャビンの後部に設けたフレームに前後
左右の4個のヒンジを介して荷箱を支持し、キャビンに
設けたダンプコントロールレバーを「上げ」位置にする
と荷箱を傾動させ、また同コントロールレバーを「中
立」位置にすると荷箱をその傾動位置に固定し、さらに
同コントロールレバーを「下げ」位置にすると荷箱を自
重で水平位置に復帰させる扛上装置をフレームの略中央
部に設け、キャビンに設けたセレクトレバーが「左ダン
プ」位置、「右ダンプ」位置或いは「後ダンプ」位置に
あるときにヒンジコントロール装置により前記4個のヒ
ンジのうちの何れか2個のヒンジを選択的にアンロック
することにより、ダンプコントロールレバーの「上げ」
位置への操作に応じて前記扛上装置により荷箱を左側、
右側或いは後側に傾動させる三転ダンプカーにおいて、
前記フレームが車体両側部に沿って前後方向に延びる左
右のサイドメンバと、左右のサイドメンバの前部間を左
右に接続して前側の2個のヒンジを支持する前部クロス
メンバと、左右のサイドメンバの後部間を左右に接続し
て後側の2個のヒンジを支持する後部クロスメンバとを
備えてなり、前部クロスメンバよりも後方側の左右のサ
イドメンバ間に前記扛上装置を配置するとともに、前部
クロスメンバよりも前方側の左右のサイドメンバ間に前
記ヒンジコントロール装置を配置して、このヒンジコン
トロール装置に、前記セレクトレバーが「左ダンプ」位
置、「右ダンプ」位置および「後ダンプ」位置から外れ
た中途半端な位置にあるときに前記ダンプコントロール
レバーを操作不能にして前記4個のヒンジのロック或い
はアンロックが不完全な状態で荷箱が傾動するのを回避
するインターロック装置を設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図11本発明の一実施例を示すもの
で、図1は三転ダンプカーの全体側面図、図2は図1の
要部拡大図、図3は図2の3−3線矢視図、図4は図3
の4−4線拡大断面図、図5は図3の5−5線拡大断面
図、図6はヒンジコントロール装置の全体平面図、図7
は図6の7−7線断面図、図8は図7の8−8線拡大断
面図、図9は図6の9−9線拡大断面図、図10はは右
ダンプ時の作用説明図、図11は左ダンプ時の作用説明
図である。
【0009】図1に示すように、三転ダンプカーVはキ
ャビン1の後部に前後方向に延びるシャシー5の上部に
梯子状のサブフレーム2を備えており、このサブフレー
ム2の上部に揺動自在に枢支した荷箱フレーム3の上面
に荷箱4が設けられる。
【0010】図2及び図3を併せて参照すると明らかな
ように、サブフレーム2は車体前後方向に延びる左右一
対のサイドメンバ11L ,11R と、車体左右方向に延
びて左右のサイドメンバ11L ,11R を接続する6本
のクロスメンバ12〜17とを備える。前から2番目の
第2クロスメンバ13及び前から6番目の第6クロスメ
ンバ17は左右のサイドメンバ11L ,11R を横切っ
て車体左右方向に延出しており、第2クロスメンバ13
の左右両端部に左前ヒンジ18FL及び右前ヒンジ18FR
が設けられるとともに、第6クロスメンバ17の左右両
端部に左後ヒンジ18RL及び右後ヒンジ18RRが設けら
れる。
【0011】左右のサイドメンバ11L ,11R と第
2、第6クロスメンバ13,17とによって囲まれた空
間に、荷箱フレーム3を荷箱4と共に傾動させるための
扛上装置19が配置される。扛上装置19は、第2、第
3クロスメンバ13,14にブラケット20,21を介
して支持されたオイルタンク22と、第3クロスメンバ
14の下部にブラケット23を介して支持されたオイル
ポンプ24と、第4、第5クロスメンバ15,16にブ
ラケット25を介して支持された油圧シリンダ26とを
備える。
【0012】オイルポンプ24に設けた切換弁27が、
キャビン1に設けたダンプコントロールレバー28に前
後2本のプッシュ・プルケーブル29F ,29R を介し
て接続される。ダンプコントロールレバー28を「上
げ」位置にすると、オイルポンプ24が吐出するオイル
が切換弁27を介して油圧シリンダ26に供給され、油
圧シリンダ26の伸長により荷箱4が傾動する。ダンプ
コントロールレバー28を「中立」位置にすると、油圧
シリンダ26とオイルポンプ24との連通が遮断されて
荷箱4はその傾動位置に固定され、またダンプコントロ
ールレバー28を「下げ」位置にすると、油圧シリンダ
26とオイルタンク22とが連通して荷箱4は自重で水
平位置に復帰する。
【0013】図4を併せて参照すると明らかなように、
左前ヒンジ18FLは第2クロスメンバ13の左端に固定
されたヒンジベース31F と、ヒンジベース31F にピ
ン32F を介して枢支されたヒンジフック33F と、ヒ
ンジベース31F にピン34 F を介して枢支されたロッ
ク部材35F とを備える。荷箱フレーム3の左前に設け
たヒンジピン36F はヒンジベース31F のヒンジピン
係合溝311 に上方から嵌合可能であり、ヒンジフック
33F により上方からロックされる。
【0014】左右のサイドメンバ11L ,11R に挟ま
れた第2クロスメンバ13の前部にヒンジコントロール
装置HCが設けられており、このヒンジコントロール装
置HCは前記左前ヒンジ18FLのロック部材35F を支
持するピン34F に設けたアーム37F にプッシュ・プ
ルケーブル38FLを介して連結される。プッシュ・プル
ケーブル38FLを引くとアーム37F を介してロック部
材35F が下方に揺動し、ヒンジフック33F の上方へ
の揺動を規制するため、ヒンジピン36F はヒンジベー
ス31F のヒンジピン係合溝311 から離脱不能にロッ
クされる。逆に、プッシュ・プルケーブル38FLを押す
と、前記ロックが解除されてヒンジピン36F はヒンジ
ベース31F のヒンジピン係合溝311 から離脱可能と
なる。
【0015】右前ヒンジ18FRは前記左前ヒンジ18FL
と鏡面対称な同一構造を備えるものであり、プッシュ・
プルケーブル37FRを介してヒンジコントロール装置H
Cに連結される。右前ヒンジ18FRは、前記左前ヒンジ
18FLと同様に、プッシュ・プルケーブル37FRの「引
き」によりロックされ、「押し」によりアンロックされ
る。
【0016】図5を併せて参照すると明らかなように、
左後ヒンジ18RL及び右後ヒンジ18RRは左前ヒンジ1
FL及び右前ヒンジ18FRと類似した構造を備えるもの
で、それぞれ左前ヒンジ18FL及び右前ヒンジ18FR
各部材の符号の添字「F 」を「R 」に変えた符号が付し
てある。左前ヒンジ18FL及び右前ヒンジ18FRに対す
る相違点は、左後ヒンジ18RL及び右後ヒンジ18RR
第6クロスメンバ17の左右両端に車体左右方向に延び
る軸線L,L回りに前後回動可能に支持される点と、ア
ーム37R がピン34R の上方に延びている点である。
上記後者の相違点により、左後ヒンジ18RL及び右後ヒ
ンジ18RRはヒンジコントロール装置HCに連なるプッ
シュ・プルケーブル18RL,18RRの「押し」によりロ
ックされ、「引き」によりアンロックされる。
【0017】
【表1】 表1から明らかなように、荷箱4を後側に傾動させる場
合、4個のヒンジ18 FL,18FR,18RL,18RRに対
応する4本のプッシュ・プルケーブル38FL,38FR
38RL,38RRは全て「押し」の状態にある。これによ
り、左右の前ヒンジ18FL,18FRがアンロックされて
左右の後ヒンジ18RL,18RRがロックされ、荷箱4は
左右の後ヒンジ18RL,18RRを中心にして後方に傾動
可能となる。
【0018】また荷箱4を左側に傾動させる場合、第1
の対角位置にある2個のヒンジ18 FR,18RLに対応す
る2本のプッシュ・プルケーブル38FR,38RLが「押
し」の状態にあり、第2の対角位置にある2個のヒンジ
18FL,18RRに対応する2本のプッシュ・プルケーブ
ル38FL,38RRが「引き」の状態にある。これによ
り、右側の前後ヒンジ18FR,18RRがアンロックされ
て左側の前後ヒンジ18 FL,18RLがロックされ、荷箱
4は左側の前後ヒンジ18FL,18RLを中心にして左側
に傾動可能となる。
【0019】また荷箱4を右側に傾動させる場合、第2
の対角位置にある2個のヒンジ18 FL,18RRに対応す
る2本のプッシュ・プルケーブル38FL,38RRが「押
し」の状態にあり、第1の対角位置にある2個のヒンジ
18FR,18RLに対応する2本のプッシュ・プルケーブ
ル38FR,38RLが「引き」の状態にある。これによ
り、左側の前後ヒンジ18FL,18RLがアンロックされ
て右側の前後ヒンジ18 FR,18RRがロックされ、荷箱
4は右側の前後ヒンジ18FR,18RRを中心にして右側
に傾動可能となる。
【0020】次に、ヒンジコントロール装置HCの構造
を図6〜図10を参照しながら説明する。
【0021】ヒンジコントロール装置HCは、第2クロ
スメンバ13の上面にボルト締め又は溶接された7角形
の上部ベース部材41と、上部ベース部材41に一体に
結合された矩形の下部ベース部材42とを備える。上部
ベース部材41及び下部ベース部材42の間隔は、ボル
ト43…で固定された4本のスペーサ44a〜44dに
より規制される。上下に突出する第1軸部451 及び第
2軸部452 を備えた回転部材45が上部ベース部材4
1及び下部ベース部材42の間に回転自在に軸支されて
おり、この回転部材45はキャビン1に設けたセレクト
レバー46に2本のプッシュ・プルケーブル47L ,4
R を介して接続される。セレクトレバー46の操作に
より、回転部材45は図示した「後ダンプ」位置と、
「後ダンプ」位置から時計方向に所定角度回動した「右
ダンプ」位置(図10参照)と、「後ダンプ」位置から
反時計方向に所定角度回動した「左ダンプ」位置(図1
1参照)とに選択的に停止することができる。
【0022】図7及び図8から明らかなように、回転部
材45は前記上下の軸部451 ,452 の間に、第1ボ
ス部453 ,フランジ部454 及び第2ボス部455
備える。フランジ部454 の前部に駆動ピン48が植設
されており、この駆動ピン48はフランジ部454 の上
面に突出する第1突起481 及びフランジ部454 の下
面に突出する第2突起482 を構成する。駆動ピン48
が対向する第1ボス部453 及び第2ボス部455 の前
面に、それぞれ第1凹部456 及び第2凹部457 が形
成される。
【0023】上部ベースプレート41の下面に支軸51
を介して板状の第1揺動部材52が枢支される。第1揺
動部材52には第1対角位置にある2個のヒンジ1
FR,18RL、即ち右前ヒンジ18FR及び左後ヒンジ1
RLに連なるプッシュ・プルケーブル38FR,38RL
接続される。第1揺動部材52は、その外周に4個のス
トッパ部521 〜524 を備えるとともに、前記駆動ピ
ン48の第1突起481 が係合可能な第1切欠溝525
を備える。
【0024】第1揺動部材52の時計方向の回動端は、
ストッパ部521 がカラー44aに当接し、ストッパ部
523 が回転部材45の第1ボス部453 に当接するこ
とにより規制される(図8参照)。また第1揺動部材5
2の反時計方向の回動端は、ストッパ部522 がカラー
44aに当接し、ストッパ部524 が回転部材45の第
1ボス部453 に当接することにより規制される(図1
0参照)。尚、第1揺動部材52が図8の位置から図1
0の位置に向けて反時計方向に回動するとき、ストッパ
部523 のa部が第1ボス部453 の第1凹部456
嵌合することにより、第1揺動部材52の前記反時計方
向の回動が許容される。
【0025】下部ベースプレート42の上面に支軸53
を介して板状の第2揺動部材54が枢支される。第2揺
動部材54には第2対角位置にある2個のヒンジ1
FL,18RR、即ち左前ヒンジ18FL及び右後ヒンジ1
RRに連なるプッシュ・プルケーブル38FL,38RR
接続される。第2揺動部材54は、その外周に4個のス
トッパ部541 〜544 を備えるとともに、前記駆動ピ
ン48の第2突起482 が係合可能な第2切欠溝545
を備える。
【0026】第2揺動部材52の反時計方向の回動端
は、ストッパ部541 がカラー44bに当接し、ストッ
パ部543 が回転部材45の第2ボス部455 に当接す
ることにより規制される(図8参照)。また第2揺動部
材54の時計方向の回動端は、ストッパ部542 がカラ
ー44bに当接し、ストッパ部544 が回転部材45の
第2ボス部455 に当接することにより規制される(図
11参照)。尚、第2揺動部材54が図8の位置から図
11の位置に向けて時計方向に回動するとき、ストッパ
部543 のb部が第2ボス部455 の第2凹部457
嵌合することにより、第2揺動部材54の前記時計方向
の回動が許容される。
【0027】次に、図6、図7及び図9に基づいてヒン
ジコントロール装置HCに設けられたインターロック装
置ILの構造を説明する。
【0028】ヒンジコントロール装置HCの上部ベース
プレート41の上面に設けられたスライドガイド61の
内部にスプール62が摺動自在に収納される。スプール
62の一端には前記ダンプコントロールレバー28(図
6参照)に連なるプッシュ・プルケーブル29F が接続
されるとともに、スプール62の他端には前記切換弁2
7(図2参照)に連なるプッシュ・プルケーブル29R
が接続される。従って、切換弁27を作動させるべくダ
ンプコントロールレバー28を「上げ」位置、「中立」
位置及び「下げ」位置に操作すると、それら3つの位置
に応じてスプール62がスライドガイド61の内部を摺
動する。本実施例では、ダンプコントロールレバー28
が「下げ」位置にあるときにスプール62は最も前方に
摺動し(図9(A)〜(C)の実線位置参照)、ダンプ
コントロールレバー28を「中立」位置或いは「上げ」
位置に操作するとスプール62は後方に摺動する(図9
(C)の鎖線位置参照)。
【0029】上部ベースプレート41に開設したボール
孔411 に規制部材としてのボール63が収納される。
ボール孔411 に対向するスプール62の下面には1個
の凹部621 が形成され、またボール孔411 に対向す
る回転部材45の第1ボス部453 の上面には3個の凹
部458 ,459 ,4510が形成される。本実施例で
は、スプール62の長手方向後寄りの位置に前記凹部6
1 が形成される。
【0030】上部ベースプレート41のボール孔411
とスプール62の凹部621 とが上下に整列していると
き、ボール63の上半部が前記凹部621 に嵌合するこ
とにより、回転部材45は自由に回転することができ、
上部ベースプレート41のボール孔411 とスプール6
2の凹部621 とが上下に整列していないとき、ボール
63が上方に逃げることができないために、回転部材4
5の何れかの凹部45 8 ,459 ,4510がボール63
の下半部に係合して回転部材45の回転が規制される。
【0031】上部ベースプレート41のボール孔411
と回転部材45の何れかの凹部45 8 ,459 ,4510
とが上下に整列しているとき、ボール63の下半部が前
記凹部458 ,459 ,4510に嵌合することにより、
スプール62は自由に摺動することができ、上部ベース
プレート41のボール孔411 と回転部材45の何れか
の凹部458 ,459 ,4510とが上下に整列していな
いとき、ボール63が下方に逃げることができないため
に、スプール62の凹部621 がボール63上半部に係
合してスプール62の摺動が規制される。
【0032】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
【0033】キャビン1に設けたセレクトレバー46が
「後ダンプ」位置にあるとき、ヒンジコントロール装置
HCの回転部材45は図8に示す中立位置にあり、第1
揺動部材52は時計方向の回動端に、また第2揺動部材
54は反時計方向の回動端にある。従って、4本のプッ
シュ・プルケーブル38FL,38FR,38RL,38RR
全て「押し」の状態にあって、表1の中央欄から明らか
なように、左右の前部ヒンジ18FL,18FRがアンロッ
クされ、左右の後部ヒンジ18RL,18RRがロックされ
て荷箱4は後側に傾動可能な状態になる。
【0034】この状態からセレクトレバー46を「右ダ
ンプ」位置に操作すると、プッシュ・プルケーブル47
L ,47R を介して回転部材45が時計方向に回動す
る。その結果、回転部材45の駆動ピン48の第2突起
482 が第2揺動部材54の第2切欠溝545 から離脱
し、且つ回転部材45の第2ボス部455 の第2凹部4
7 が第2揺動部材54のストッパ部543 のb部から
離脱するため、第2揺動部材54は回転することなく元
の位置に固定される。
【0035】一方、回転部材45の駆動ピン48の第1
突起481 が第1揺動部材52の第1切欠溝525 を押
圧し、且つ回転部材45の第1ボス部453 の第1凹部
45 6 が第1揺動部材52のストッパ部523 のa部に
嵌合するため、第1揺動部材54は支軸51回りに反時
計方向に回動して図10に示す位置に達する。これによ
り、プッシュ・プルケーブル38FR,38RLが「押し」
の状態から「引き」の状態になり、表1の右欄から明ら
かなように、右前ヒンジ18FRがアンロックからロック
に切り換わり、左後ヒンジヒンジ18RLがロックからア
ンロックに切り換わる。即ち、前後の左ヒンジ18FL
18RLがアンロックされ、前後の右ヒンジ18FR,18
RRがロックされて荷箱4は右側に傾動可能な状態にな
る。
【0036】またセレクトレバー46を「左ダンプ」位
置に操作すると、プッシュ・プルケーブル47L ,47
R を介して回転部材45が反時計方向に回動する。その
結果、回転部材45の駆動ピン48の第1突起481
第1揺動部材52の第1切欠溝525 から離脱し、且つ
回転部材45の第1ボス部453 の第1凹部456 が第
1揺動部材52のストッパ部523 のa部から離脱する
ため、第1揺動部材52は回転することなく元の位置に
固定される。
【0037】一方、回転部材45の駆動ピン48の第2
突起482 が第2揺動部材54の第2切欠溝545 を押
圧し、且つ回転部材45の第2ボス部455 の第2凹部
45 7 が第2揺動部材54のストッパ部543 のb部に
嵌合するため、第2揺動部材54は支軸53回りに時計
方向に回動して図11に示す位置に達する。これによ
り、プッシュ・プルケーブル38FL,38RRが「押し」
の状態から「引き」の状態になり、表1の左欄から明ら
かなように、左前ヒンジ18FLがアンロックからロック
に切り換わり、右後ヒンジヒンジ18RRがロックからア
ンロックに切り換わる。即ち、前後の右ヒンジ18FR
18RRがアンロックされ、前後の左ヒンジ18FL,18
RLがロックされて荷箱4は左側に傾動可能な状態にな
る。
【0038】上述したように、セレクトレバー46が
「後ダンプ」位置、「右ダンプ」位置及び「左ダンプ」
位置の何れかにあるとき、図9(A)に示すように、回
転部材45の3個の凹部458 〜4510の何れかが上部
ベース部材41のボール孔41 1 の下部に位置している
ため、ボール63の上端は上部ベース部材41の上面に
整列している。従って、キャビン1に設けたダンプコン
トロールレバー28を操作したとき、ダンプコントロー
ルレバー28にプッシュ・プルケーブル29F を介して
接続されたインターロック装置ILのスプール62はボ
ール63と干渉することなく自由に摺動することができ
る。その結果、ダンプコントロールレバー28の操作に
応じて切換弁27が作動して油圧シリンダ26が伸縮す
ることにより、4個のヒンジ18FL,18FR,18RL
18RRのロック・アンロック状態に応じて荷箱4を傾動
させることができる。
【0039】一方、図9(B)に示すように、セレクト
レバー46が「後ダンプ」位置、「右ダンプ」位置及び
「左ダンプ」位置から外れた中途半端な位置にあると
き、回転部材45の3個の凹部458 〜4510は何れも
上部ベース部材41のボール孔411 の下部に位置しな
いため、ボール63の上端は上部ベース部材41の上面
よりも上方に押し上げられてスプール62の凹部621
に嵌合する。このようにしてボール63によりスプール
62の移動が規制されると、キャビン1に設けたダンプ
コントロールレバー28は操作不能になり、切換弁27
及び油圧シリンダ26も作動不能になる。これにより、
4個のヒンジ18FL,18FR,18RL,18RRのロック
或いはアンロックが不完全な状態で荷箱4が傾動するこ
とが確実に回避される。
【0040】また、図9(C)に示すように、ダンプコ
ントロールレバー28が「下げ」位置にあって荷箱4が
水平状態にあるとき、スプール62の凹部621 は上部
ベース部材41のボール孔411 の上部に位置している
ため、ボール63の下端は上部ベース部材41の下面に
整列する位置まで上方に移動可能である。従って、セレ
クトレバー46を操作したとき、回転部材45はボール
63によってロックされることなく自由に回動すること
ができ、ヒンジコントロール装置HCの切り換えが可能
となる。
【0041】一方、図9(C)に鎖線で示すように、ダ
ンプコントロールレバー28が「中立」位置或いは「上
げ」位置にあって荷箱4が傾動状態にあるとき、スプー
ル62の凹部621 は上部ベース部材41のボール孔4
1 の上部に位置していないため、ボール63の下端は
上部ベース部材41の下面よりも下方に突出し、回転部
材45の3個の凹部458 〜4510の何れかに係合して
該回転部材45の回動を規制する。これにより、荷箱4
が傾動状態にあるときに、4個のヒンジ18FL,1
FR,18RL,18RRのロック・アンロック状態が切り
換えられることが確実に回避される。
【0042】尚、ダンプコントロールレバー28及び切
換弁27に連なるプッシュ・プルケーブル29F ,29
R の押し/引きと荷箱4の上昇/下降との関係が車両の
機種により逆になる場合があるが、その場合にはスプー
ル62を前後反転して装着するととともに、ダンプコン
トロールレバー28が「下げ」位置にあるときにスプー
ル62の凹部621 がボール孔411 に対向するように
するだけで、インターロック装置ILを支障なく機能さ
せることができる。即ち、プッシュ・プルケーブル29
F ,29R の押し/引きの方向が逆になると、ダンプコ
ントロールレバー28を「下げ」位置から「中立」位置
或いは「上げ」位置に操作したとき、スプール62が図
9(C)の実線位置から更に図中右方向に移動してボー
ル孔41 1 から外れてしまう可能性があるが、スプール
62を前後反転して装着することにより前記不具合を回
避することができる。これにより、インターロック装置
ILの汎用性が大幅に向上する。
【0043】而して、ヒンジコントロール装置HCをサ
ブフレーム2の第2クロスメンバ13よりも前方の左右
のサイドメンバ11L ,11R 間に配置したので、その
ヒンジコントロール装置HCがサブフレーム2の第2ク
ロスメンバ13よりも後方の左右のサイドメンバ1
L ,11R 間に配置した扛上装置19と干渉すること
がなく、従ってサブフレーム2に対する扛上装置19の
レイアウトの自由動を増加させることができる。
【0044】またヒンジコントロール装置HCはギヤ機
構を使用しておらず、回転部材454の第1突起381
及び第2突起382 と、第1揺動部材52及び第2揺動
部材54の第1切欠溝525 及び第2切欠溝545 との
係合により作動するようになっているため、ギヤ機構を
採用した場合に要求される精密な加工精度が不要になっ
てコストの削減が可能となる。
【0045】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0046】例えば、ヒンジコントロール装置HCの構
造は実施例のものに限定されず、他の任意の構造のもの
であっても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、フレー
ムの前部クロスメンバよりも後方側の左右のサイドメン
バ間に扛上装置を配置し、前部クロスメンバよりも前方
側の左右のサイドメンバ間にヒンジコントロール装置を
配置したので、ヒンジコントロール装置と扛上装置との
干渉を回避し、扛上装置のレイアウトの自由度を増加さ
せることができる。また上記のようにクロスメンバより
も前方側の左右のサイドメンバ間に配置されるヒンジコ
ントロール装置にインターロック装置を設けたので、こ
のインターロック装置により、セレクトレバーが「左ダ
ンプ」位置、「右ダンプ」位置および「後ダンプ」位置
から外れた中途半端な位置にあるときにはダンプコント
ロールレバーを操作不能にして4個のヒンジのロック或
いはアンロックが不完全な状態で荷箱が傾動するのを回
避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】三転ダンプカーの全体側面図
【図2】図1の要部拡大図
【図3】図2の3−3線矢視図
【図4】図3の4−4線拡大断面図
【図5】図3の5−5線拡大断面図
【図6】ヒンジコントロール装置の全体平面図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】図7の8−8線拡大断面図
【図9】図6の9−9線拡大断面図
【図10】右ダンプ時の作用説明図
【図11】左ダンプ時の作用説明図
【符号の説明】
1 キャビン 2 サブフレーム(フレーム) 4 荷箱 11L サイドメンバ 11R サイドメンバ 13 第2クロスメンバ(前部クロスメンバ) 17 第6クロスメンバ(後部クロスメンバ) 18FL 左前ヒンジ(ヒンジ) 18FR 右前ヒンジ(ヒンジ) 18RL 左後ヒンジ(ヒンジ) 18RR 右後ヒンジ(ヒンジ) 19 扛上装置28 ダンプコントロールレバー 46 セレクトレバー HC ヒンジコントロール装置IL インターロック装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−56934(JP,A) 特開 昭55−91430(JP,A) 実開 昭59−4342(JP,U) 実開 平2−88844(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビン(1)の後部に設けたフレーム
    (2)に前後左右の4個のヒンジ(18FL,18FR,1
    RL,18RR)を介して荷箱(4)を支持し、キャビン
    (1)に設けたダンプコントロールレバー(28)を
    「上げ」位置にすると荷箱(4)を傾動させ、また同コ
    ントロールレバー(28)を「中立」位置にすると荷箱
    (4)をその傾動位置に固定し、さらに同コントロール
    レバー(28)を「下げ」位置にすると荷箱(4)を自
    重で水平位置に復帰させる扛上装置(19)をフレーム
    (2)の略中央部に設け、キャビン(1)に設けたセレ
    クトレバー(46)が「左ダンプ」位置、「右ダンプ」
    位置或いは「後ダンプ」位置にあるときにヒンジコント
    ロール装置(HC)により前記4個のヒンジ(18FL
    18FR,18RL,18RR)のうちの何れか2個のヒンジ
    (18FL,18FR,18RL,18RR)を選択的にアンロ
    ックすることにより、ダンプコントロールレバー(2
    8)の「上げ」位置への操作に応じて前記扛上装置(1
    9)により荷箱(4)を左側、右側或いは後側に傾動さ
    せる三転ダンプカーにおいて、 前記フレーム(2)が車体両側部に沿って前後方向に延
    びる左右のサイドメンバ(11L ,11R )と、左右の
    サイドメンバ(11L ,11R )の前部間を左右に接続
    して前側の2個のヒンジ(18FL,18FR)を支持する
    前部クロスメンバ(13)と、左右のサイドメンバ(1
    L ,11R )の後部間を左右に接続して後側の2個の
    ヒンジ(18RL,18RR)を支持する後部クロスメンバ
    (17)とを備えてなり、 前部クロスメンバ(13)よりも後方側の左右のサイド
    メンバ(11L ,11R )間に前記扛上装置(19)を
    配置するとともに、前部クロスメンバ(13)よりも前
    方側の左右のサイドメンバ(11L ,11R )間に前記
    ヒンジコントロール装置(HC)を配置して、このヒン
    ジコントロール装置(HC)に、前記セレクトレバー
    (46)が「左ダンプ」位置、「右ダンプ」位置および
    「後ダンプ」位置から外れた中途半端な位置にあるとき
    に前記ダンプコントロールレバー(28)を操作不能に
    して前記4個のヒンジ(18 FL ,18 FR ,18 RL ,18
    RR )のロック或いはアンロックが不完全な状態で荷箱
    (4)が傾動するのを回避するインターロック装置(I
    L)を設けたことを特徴とする三転ダンプカー。
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