JP2514210Y2 - 運搬車の煽戸開閉機構 - Google Patents

運搬車の煽戸開閉機構

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JP2514210Y2
JP2514210Y2 JP1989057296U JP5729689U JP2514210Y2 JP 2514210 Y2 JP2514210 Y2 JP 2514210Y2 JP 1989057296 U JP1989057296 U JP 1989057296U JP 5729689 U JP5729689 U JP 5729689U JP 2514210 Y2 JP2514210 Y2 JP 2514210Y2
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毅 古賀
雅名 野中
知紀 亀崎
孝信 嶋田
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、動力運搬車の煽戸開閉機構に関するもので
ある。
(ロ)従来の技術 煽戸下部に設けた係止ピンに係合するフックを荷箱の
昇降により回動させる作動装置でもって回動させて煽戸
を上部のヒンジ部を中心にして自動開閉させることがで
きるダンプカーにおいて、必要な場合には、荷箱側のフ
ックを煽戸側の係止ピンに係合させた儘に維持できるよ
うにしたものが知られている(例えば、特開昭61-23293
4号公報参照)。
(ハ)考案が解決しようとする課題 従来のものは、荷箱側のフックを煽戸側の係止ピンに
係合させた儘に維持できるけれども、操作レバーによっ
て死点越え作動されるデッドポイント機構とそれに連繋
するリンク機構及び揺動部材、および揺動部材が係脱す
る係止部材など数多くの部品を必要として構造が複雑に
なるうえ、部品点数が多いために集積誤差が大きくなっ
て組立が容易ではなく、また、摩耗によってフックと係
止ピンの係合が確りと行われ難くなるという問題があっ
た。
そこで、本考案は、従来のものに比べて構造が著しく
簡潔で、摩耗等によってフックと係止ピンの係合が不確
実になることも極めて少なくなる煽戸開閉機構を得るこ
とを目的として実施したものである。
(ニ)課題を解決するための手段 すなわち、本考案における運搬車の煽戸開閉機構は、
荷台(7)の昇降に伴って回動するベルクランク状のア
ーム(21)と、それに連設される開閉リンク(24)と、
開閉リンク(24)の先端部に接続装設されたフック(2
6)とからなる煽戸開閉機構を荷台(7)側に設ける一
方で、フック(26)が係脱するロックピン(17)を、荷
台(7)に上部支点で開閉するように装設されている煽
戸(14)の下部に横設し、荷台(7)が設定角以上に傾
動するとフック(26)がロックピン(17)から外れて煽
戸(14)が開動し得る状態になるようにしてある運搬車
において、前記アーム(21)にピン挿通孔(30)を開設
すると共に、それに対応するピン挿通孔(29)を荷台
(7)下方の荷台枠(27)から垂設した固定板(28)に
開設して、両ピン挿通孔(30)(29)に固定ピン(31)
を抜き差し自在に挿装できるように構成し、固定ピン
(31)の挿装によって煽戸(14)を開動不能状態に掛止
できるようにしたことを特徴とするものである。
(ホ)考案の作用及び効果 本考案においては、煽戸開閉機構のアーム(21)に開
設した挿通孔(30)に対応するピン挿通孔(29)のある
固定板(28)を荷台(7)側に設け、両ピン挿通孔(3
0)(29)に固定ピン(31)を挿装するだけで、煽戸(1
4)を開動不能状態に掛止できるから、従来のものに比
べると部品点数が極端に少なくって構造が簡潔になる、
したがって組立が簡単で低廉であり、部品点数が極少で
あるから組立てに際や摩耗によって生ずる集積誤差が小
さくて、煽戸(14)を開動不能に掛止することが常に確
りと行われる。
(ヘ)実施例 次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
るが、第1図は本考案機構が実施された荷台の要部を一
部破断して示した側面図、第2図は本考案による荷台を
備えた動力運搬車の全体側面図、第3図及び第4図は煽
戸を開放不能に固定するロック機構の具体的な構造を示
した側面図及び断面図、第5図はロック機構の非固定状
態を示す説明図、第6図は本考案の変形例を示した説明
図である。
先ず、本考案機構が適用される動力運搬車の全体的な
配置構成を、第2図によって説明すると、図示の動力運
搬車(1)は、左右一対のクローラ走行部(2)に支え
られた機枠(3)上に搭載するエンジン(4)を備えて
おり、そのエンジン(4)からミッション(5)を経て
車軸(6)に伝達される駆動力でもって前記クローラ走
行部(2)を回転駆動して走行し、ミッション(5)上
方に装設される運転部(C)において運転操作できるよ
うに構成されている。
そして、運転部(C)より前位の機枠(3)上に配置
される荷台(7)が、機枠(3)から突設された支点ブ
ラケット(12)に支点ピン(13)を中心として上下回動
できるように取付けられ、荷台下面と機枠(3)との間
に介装した油圧シリンダ(9)の伸縮によって昇降動
(ダンプ作動)し得るようになっている。
なお、(11)は運転部(C)の座席、(8)は前記ミ
ッション(5)から前後揺動自在に延設されて座席(1
1)の前側部位に対応配置された操向用ハンドル、(1
0)は油圧シリンダ(9)を伸縮制御するコントロール
バルブの操作レバーである。
上記のように構成される運搬車(1)の荷台(7)の
周縁部には側板が立設されるが、荷台前側(運転部から
遠い側)の側板は、上端部が支柱(15)のピン(16)に
回動自在に係合支持され、そのピン(16)を支点にして
開閉動する煽戸(14)に構成されて、第1図及び第3図
〜第5図に示している煽戸開閉機構によって開閉制御さ
れるようになっている。
ついで、煽戸開閉機構について説明すると、荷台
(7)の下側部に横設されたアーム軸(20)にベルクラ
ンク状のアーム(21)を回動自在に枢着し、そのアーム
(21)を、一方腕の端部と荷台(7)との間に掛装する
バネ(23)で時計方向に回動付勢して、アーム(21)の
他方腕の遊端部に装着されているローラ(22)を動力運
搬車の機枠(3)の後部に立設されたローラ受け(19)
の上面に当接させるように構成している。
また、アーム(21)の一方腕の端部と荷台(7)に枢
着されているフック(26)との間を開閉リンク(24)で
連動結合して、前記アーム(21)の回動に伴う開閉リン
ク(24)の押し引き動作によりフック(26)をフック支
点軸(25)中心で回動するようにしてあり、そのフック
(26)は、煽戸(14)の下端部に横設されているロック
ピン(17)に係脱するようになっている。
しかして、前述したベルクランク状アーム(21)にピ
ン挿通孔(30)を開設するとともに、それに対応するピ
ン挿通孔(29)を荷台(7)下方の荷台枠(27)から垂
設した固定板(28)に開設し、両ピン挿通孔(30)(2
9)に固定ピン(31)を抜き差し自在に挿通できるよう
に構成し、固定ピン(31)を挿装することによってアー
ム(21)を回動不能に固定し、それによってフック(2
6)をロックピン(17)に鉤止した状態にロックするよ
うにしている。
上記のように構成された動力運搬車において、荷台
(7)を通常のようにダンプ作動させたい場合は、操作
レバー(10)によって油圧シリンダ(9)を伸長させる
と、荷台(7)は支点ピン(13)を中心にして傾動す
る。
そして、荷台(7)の傾き度が大きくなるに従ってア
ーム(21)のローラ(22)がローラ受け(19)の上面を
滑動移行して同部から離間することとなり、離間後は、
バネ(23)によりアーム(21)がアーム軸(20)中心に
時計方向に回動されて、開閉リンク(24)が第5図の矢
印方向に押し作動され、その押し作動によりフック(2
6)がロックピン(17)から解脱され、煽戸(14)が上
部のピン(16)を支点にして自由に開き得る状態にな
る。
つぎに、荷台(7)に生コン等の流動物を積載して運
搬するような場合には、アーム(21)のピン挿通孔(3
0)を、固定板(28)のピン挿通孔(29)に合致させて
両ピン挿通孔(30)(29)に固定ピン(31)を挿装すれ
ば、フック(26)がロックピン(17)に鉤止した状態に
ロックされ、煽戸(14)は開動不能状態に固定される。
故に、流動物を積載して登坂走行するに当って、油圧
シリンダ(9)を適度に伸長動させて荷台(7)を水平
状態に保つべく傾動させても、荷台の傾斜に伴って煽戸
(14)が不測に開いて流動物が流出するようなことがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案機構が実施された荷台の要部を一部破断
して示した側面図、第2図は本考案による荷台を備えた
動力運搬車の全体側面図、第3図および第4図は煽戸を
開放不能に固定するロック機構の具体的な構造を示した
側面図及び断面図、第5図はロック機構の非固定状態を
示す説明図である。 (7)……荷台、(14)……煽戸、(17)……ロックピ
ン (21)……アーム、(24)……開閉リンク、(26)……
フック (29)……ピン挿通孔、(30)……ピン挿通孔、(31)
……固定ピン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−232934(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷台(7)の昇降に伴って回動するベルク
    ランク状のアーム(21)と、それに連設される開閉リン
    ク(24)と、開閉リンク(24)の先端部に接続装設され
    たフック(26)とからなる煽戸開閉機構を荷台(7)側
    に設ける一方で、前記フック(26)が係脱するロックピ
    ン(17)を、荷台(7)に上部支点で開閉するように装
    設されている煽戸(14)の下部に横設し、荷台(7)が
    設定角以上に傾動するとフック(26)がロックピン(1
    7)から外れて煽戸(14)が開動し得る状態になるよう
    にしてある運搬車において、前記アーム(21)にピン挿
    通孔(30)を開設するとともに、それに対応するピン挿
    通孔(29)を荷台(7)下方の荷台枠(27)から垂設し
    た固定板(28)に開設して、両ピン挿通孔(30)(29)
    に固定ピン(31)を抜き差し自在に挿装できるように構
    成し、固定ピン(31)の挿装によって煽戸(14)を開動
    不能状態に掛止できるようにしてあることを特徴とする
    運搬車の煽戸開閉機構。
JP1989057296U 1989-05-17 1989-05-17 運搬車の煽戸開閉機構 Expired - Lifetime JP2514210Y2 (ja)

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JPH02147337U JPH02147337U (ja) 1990-12-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61232934A (ja) * 1985-04-08 1986-10-17 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd ダンプカ−の煽戸開閉装置の安全装置

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JPH02147337U (ja) 1990-12-14

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