JP3158257B2 - 容器成形用の積層シート - Google Patents

容器成形用の積層シート

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JP3158257B2
JP3158257B2 JP21592391A JP21592391A JP3158257B2 JP 3158257 B2 JP3158257 B2 JP 3158257B2 JP 21592391 A JP21592391 A JP 21592391A JP 21592391 A JP21592391 A JP 21592391A JP 3158257 B2 JP3158257 B2 JP 3158257B2
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秀春 山岸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の内填物が充填さ
れる容器に成形される透明な積層シートに関し、特にリ
モネン,酢酸トコフェノール等のビタミン類や芳香成分
等の高貴成分に対する浸透抑制能に優れ、また、ハッカ
油,鉱物油,有機極性溶剤等の高浸透性物質に起因する
積層部材同士の間のデラミが発生するようなことのない
容器成形用の積層シートを提供する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン系樹脂による表面樹脂層と、
同じくオレフィン系樹脂による裏面樹脂層と、これらの
表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置するバリヤー性層
を具備するところの中間層とを有する積層シートによる
成形体からなる容器が利用されており、通常は、各積層
部材同士をドライラミネート法によって積層した積層シ
ートが容器成形用の積層シートとして使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
容器成形用の積層シートは、容器の内周面層がオレフィ
ン系樹脂による裏面樹脂層で形成されていることから、
例えば、ビタミン類や香料等の高貴成分が吸着されるた
め、ビタミン類や香料等の高貴成分を含有する内填物に
対する保存性能が十分でない。また、各積層部材同士は
溶剤型の接着剤によるドライラミネート法で積層されて
いるために、例えば、ハッカ油,鉱物油,有機系極性溶
剤等の浸透性の高い物質が充填されると、裏面樹脂層で
あるオレフィン系樹脂層中を浸透して溶剤型の接着剤に
迄到達する結果、その接着作用を弱めるために該部分に
デラミ現象を発生させる等の欠点を有する。
【0004】これに対して本各発明は、ビタミン類や香
料等の高貴成分に対する非吸着性能に優れ、また、高浸
透性物質は、容器を構成する積層シートの積層部材同士
の接着に利用されている溶剤型接着剤に迄到達するよう
なことがなく、積層構成中に高浸透性物質に起因するデ
ラミの発生の無い容器成形用の積層シートを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題は、以下に記載
する構成による本各発明の容器成形用の積層シートによ
って解決される。すなわち本第1の発明は、飽和ポリエ
ステル樹脂,ポリビニルアルコール樹脂,ホモ系ポリプ
ロピレン樹脂,ポリ塩化ビニリデン樹脂,ポリアクリロ
ニトリル樹脂の中から選択される樹脂による表面樹脂層
と、ビタミン類または香料等の高貴成分に対する非吸着
性能に優れた、飽和ポリエステル樹脂,ポリビニルアル
コール樹脂,ホモ系ポリプロピレン樹脂,ポリ塩化ビニ
リデン樹脂,ポリアクリロニトリル樹脂の中から選択さ
れた樹脂であって、前記表面樹脂層と同一系統の樹脂で
形成されている裏面樹脂層と、前記表面樹脂層と裏面樹
脂層との間に位置する中間層とを有する透明な積層シー
トにより、該積層シートにおける裏面樹脂層が容器の内
周面層となるようにして形成される容器成形用の積層シ
ートにおいて、前記中間層が、表面樹脂層側から裏面樹
脂層側に向かって、透明バリヤー性層と、20.0g/
2 ・24hr(40℃,90%RH)以下の水蒸気透
過度と20.0cc/m2 ・24hr(1atm,20
℃,dry)以下の酸素透過度とのうちの少なくともい
ずれかを満足し、かつ高浸透性物質が浸透することのな
い透明バリヤー性樹脂層と、熱可塑性樹脂層とを具備す
る積層構成を有しており、しかも、透明バリヤー性樹脂
層から裏面樹脂層側に対しては、溶剤型の接着剤が適用
されていないことを特徴とする容器成形用の積層シート
からなる。
【0006】又本第2の発明は、飽和ポリエステル樹
脂,ポリビニルアルコール樹脂,ホモ系ポリプロピレン
樹脂,ポリ塩化ビニリデン樹脂,ポリアクリロニトリル
樹脂の中から選択される樹脂による表面樹脂層と、裏面
樹脂層と、前記表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置す
る中間層とを有する透明な積層シートにより、該積層シ
ートにおける裏面樹脂層が容器の内周面層となるように
して形成される容器成形用の積層シートにおいて、前記
中間層が、表面樹脂層側から裏面樹脂層側に向かって、
透明バリヤー性層と、熱可塑性樹脂層とを具備する積層
構成を有しており、前記裏面樹脂層が、ビタミン類また
は香料等の高貴成分に対する非吸着性能に優れた、飽和
ポリエステル樹脂,ポリビニルアルコール樹脂,ホモ系
ポリプロピレン樹脂,ポリ塩化ビニリデン樹脂,ポリア
クリロニトリル樹脂の中から選択された樹脂であって、
前記表面樹脂層と同一系統の樹脂で形成されている最外
裏面樹脂層と、20.0g/m2 ・24hr(40℃,
90%RH)以下の水蒸気透過度と20.0cc/m2
・24hr(1atm,20℃,dry)以下の酸素透
過度とのうちの少なくともいずれかを満足し、かつ高浸
透性物質が浸透することのない透明バリヤー性樹脂層と
を具備する積層樹脂層で形成されており、しかも、透明
バリヤー性樹脂層から最外裏面樹脂層側に対しては、溶
剤型の接着剤が適用されていないことを特徴とする容器
成形用の積層シートからなる。
【0007】なお、本第2の発明の容器成形用の積層シ
ートにおいては、裏面樹脂層は、該裏面樹脂層における
最外裏面樹脂層が容器の内周面層となるようにして中間
層に対して積層されていることは勿論である。
【0008】前記構成による本各発明の容器成形用の積
層シートにおける表面樹脂層、本第1の発明の容器成形
用の積層シートにおける裏面樹脂層、さらには、本第2
の発明の容器成形用の積層シートにおける最外裏面樹脂
層は、飽和ポリエステル樹脂,ポリビニルアルコール樹
脂,ホモ系ポリプロピレン樹脂,ポリ塩化ビニリデン樹
脂,ポリアクリロニトリル樹脂の中から選択される樹脂
により、厚さ15〜200μ好ましくは30〜150μ
程度に形成される。
【0009】中間層中には必要に応じて印刷化粧加工用
の支持基材が積層されていても良く、例えば、ポリエチ
レンテレフタレート,ポリプロピレン,ナイロン,高密
度ポリエチレン等による2軸延伸フィルム、セロファン
等の40μ以上好ましくは60〜150μのフィルムが
利用される。
【0010】中間層における透明バリヤー性層には、1
応の目安として、2.0g/m2・24hr(40℃,
90%RH)以下の水蒸気透過度と2.0cc/m2
・24hr(1tm,20℃,dry)以下の酸素透過
度とのうちの少なくともいずれかを満足するバリヤー性
能を有するシート、例えば、塩化ビニリデン樹脂コート
2軸延伸熱可塑性樹脂フィルム,PVAコート2軸延伸
熱可塑性樹脂フィルム,2軸延伸PVAフィルム,塩化
ビニリデン樹脂フィルム,2軸延伸熱可塑性樹脂フィル
ムと塩化ビニリデン樹脂フィルムやPVAフィルムとの
複合フィルム,無機系酸化物や両性金属類の酸化物等の
薄膜層が積層されている2軸延伸熱可塑性樹脂フィルム
等による厚さ10〜100μ程度のものが利用される。
なお、無機系酸化物や両性金属類の酸化物等の薄膜層が
積層されている2軸延伸熱可塑性樹脂フィルムは、例え
ば、ナイロン,ポリエステル,ポリプロピレン等の厚さ
10〜50μ程度の2軸延伸フィルム等からなる熱可塑
性樹脂フィルムに対して、酸化錫,酸化亜鉛,酸化珪
素,酸化インジュウム,酸化チタン,酸化アルミニウム
等による厚さ100〜2000Å好ましくは400〜1
000Å程度の薄膜層を、真空蒸着,スパッタリング,
イオンプレーティング等によって形成したり、あるい
は、前記2軸延伸フィルム等からなる熱可塑性樹脂フィ
ルムに対してコーティングした後に酸性ガスによる酸化
処理を行なう等によって形成される。また、無機酸化物
の薄膜層としては、酸化珪素による場合が着色が極めて
少なくしかも良好なバリヤー性能が得られる。
【0011】本第1の発明の中間層中及び本第2の発明
の裏面樹脂層中における20.0g/m2 ・24hr
(40℃,90%RH)以下の水蒸気透過度と20.0
cc/m2 ・24hr(1atm,20℃,dry)以
下の酸素透過度とのうちの少なくともいずれかを満足
し、かつ高浸透性物質が浸透することのない透明バリヤ
ー性樹脂層は、容器内の高浸透性物質が容器内周面層を
浸透した場合に、さらにこの高浸透性物質が該透明バリ
ヤー性樹脂層を浸透することのないようにするものであ
る。この透明バリヤー性樹脂層としては、例えば、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム,ナイロンフィルム,
エチレン−ビニルアルコールフィルム,ポリプロピレン
フィルム,高密度ポリプロピレンフィルム,中密度ポリ
プロピレンフィルム,塩化ビニリデン樹脂コート2軸延
伸熱可塑性樹脂フィルム,PVAコート2軸延伸熱可塑
性樹脂フィルム,2軸延伸PVAフィルム,塩化ビニリ
デン樹脂フィルム,2軸延伸熱可塑性樹脂フィルムと塩
化ビニリデン樹脂フィルムやPVAフィルムとの複合フ
ィルム等による厚さ10〜100μ程度のものが利用さ
れる。特に好ましくは、ポリプロピレン/エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体/ポリプロピレン,ナイロン/
エチレン−ビニルアルコール共重合体/ナイロン/リニ
ヤーローデンシティーポリエチレン,リニヤーローデン
シティーポリエチレン/ナイロン/リニヤーローデンシ
ティーポリエチレン等の少なくとの片面がポリオレフィ
ン樹脂層からなる共押出し積層フィルムによる複合フィ
ルムが利用される。
【0012】本第1の発明及び第2の発明の容器成形用
の積層シートにおける透明バリヤー性層と裏面樹脂層と
の間の熱可塑性樹脂層は、これらの両者の間の接着剤層
の作用を果たすものであり、例えば、ポリプロピレン,
リニヤー低密度ポリエチレン,エチレン−ビニルアルコ
ール,ポリエチレン,エチレン−メタクリル酸共重合
体,エチレン−アクリル酸共重合体,アイオノマー,無
水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂等により、厚さ2
0〜60μ程度に形成される。
【0013】本各発明の容器成形用の積層シートにおけ
る各積層部材同士の接着には、例えば、ウレタン系接着
剤を利用する積層方法や、各積層部材の被積層面にアン
カーコート剤を施した後に低密度ポリエチレン樹脂等の
溶融押出し樹脂層を介して接着する方法等を利用し得る
が、本各発明の容器成形用の積層シートにおいては、2
0.0g/m2 ・24hr(40℃,90%RH)以下
の水蒸気透過度と20.0cc/m2 ・24hr(1a
tm,20℃,dry)以下の酸素透過度とのうちの少
なくともいずれかを満足し、かつ高浸透性物質が浸透す
ることのない透明バリヤー性樹脂層から裏面樹脂層側に
対しては、溶剤型の接着剤(溶剤型のアンカーコート
剤)を適用することはできない。
【0014】なお、容器成形用の積層シートを得る際
に、各積層部材同士を溶融樹脂の押出し樹脂層を介して
積層する場合には、前述の低密度ポリエチレン樹脂をは
じめ、例えば、リニヤー低密度ポリエチレン,中密度ポ
リエチレン,高密度ポリエチレン,エチレン−ビニルア
ルコール共重合体,エチレン−アクリル酸コポリマー,
エチレン−メタクリル酸コポリマー,エチレン−アクリ
ル酸エチルコポリマー,アイオノマー等による厚さ10
〜100μ程度の押出し樹脂層を利用し得る。
【0015】
【作用】本各発明の容器成形用の積層シートによって得
られる容器は、本第1の発明の積層シートにおける裏面
樹脂層、及び本第2の発明の積層シートにおける最外裏
面樹脂層、すなわちビタミン類または香料等の高貴成分
に対する非吸着性能に優れた、飽和ポリエステル樹脂,
ポリビニルアルコール樹脂,ホモ系ポリプロピレン樹
脂,ポリ塩化ビニリデン樹脂,ポリアクリロニトリル樹
脂の中から選択された樹脂によって形成されている樹脂
層が容器の内周面層となるものであるから、特にリモネ
ン,酢酸トコフェノール等のビタミン類や芳香成分等の
高貴成分に対する浸透抑制に対して極めて優れた作用を
奏する。
【0016】また、本各発明の容器成形用の積層シート
によって得られる容器は、容器内の充填物中に例えばハ
ッカ油,鉱物油,有機極性溶剤等の高浸透性物質が含有
されていても、バリヤー性樹脂層の存在によってこの高
浸透性物質が該バリヤー性樹脂層を浸透するようなこと
がない。そして、積層シート中のバリヤー性樹脂層から
容器内周面層をなす樹脂層迄の間には、溶剤型の接着剤
(溶剤型のアンカーコート剤)が適用されていない。つ
まり、積層部材同士の接着に利用されているドライラミ
ネート用の接着剤の接着力は、容器内の充填物中に高浸
透性物質が含有されていても、該高浸透性物質の悪影響
を受けることがない。
【0017】すなわち、本各発明の容器成形用の積層シ
ートによって得られる容器は、特に、高浸透性物質を含
有する内填物が充填されても、該高浸透性物質は、溶剤
型の接着剤の適用のないバリヤー性樹脂層側から容器内
周面層をなす樹脂層迄の間に滞留するようになるため
に、容器を形成している積層シートの積層部材間に、容
器内の内填物に含有されている高浸透性物質に起因する
デラミ現象が発生することが無く、内填物の保存性能に
おいて優れた特性が奏される。
【0018】
【実施例】本発明の容器成形用の積層シートの具体的な
構成を製造実施例を以って説明する。
【0019】実施例1 [図1]において、片面がコロナ放電処理されている厚
さ12μの2軸延伸ポリエステルフィルムからなる支持
基材2のコロナ放電処理に印刷による化粧加工3を施し
た後、該2軸延伸ポリエステルフィルム2の印刷化粧加
工3面にウレタン系接着剤[武田薬品工業 (株) :A5
15/A12]を5.0g(dry) /m2の割合に塗工し、
さらに、該面に対して、厚さ12μの2軸延伸ポリエス
テルフィルムにSiOx系の蒸着層を形成した蒸着フィルム
4のSiOx系の蒸着層面を接着した。
【0020】次いで、前記支持基材2の非印刷化粧加工
面にウレタン系接着剤[武田薬品工業 (株) :A515
/A12]を5.0g (dry)/m2 の割合に塗工した
後、該面に対して、片面がコロナ放電処理されている厚
さ60μのホモ系ポリプロピレン樹脂フィルム5のコロ
ナ放電処理面を接着することによって表面樹脂層を積層
した。
【0021】続いて、先のSiOx系の蒸着層を有する2軸
延伸ポリエステルフィルム4の2軸延伸ポリエステルフ
ィルム面にウレタン系接着剤[武田薬品工業 (株) :A
515/A12]を5.0g(dry)/m2 の割合に塗工した
後、厚さ40μのナイロン樹脂層/エチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂層/ナイロン樹脂層/リニヤーロ
ーデンシティーポリエチレン樹脂層からなる4層共押出
しフィルム6のナイロン樹脂層面を積層した。
【0022】しかる後に、前記4層共押出しフィルム6
のリニヤーローデンシティーポリエチレン層面と、片面
がコロナ放電処理されている厚さ60μのホモ系ポリプ
ロピレン樹脂フィルムからなる裏面樹脂層7とを、これ
らの両者の間に、40%のタフマー[A−4085]が
ブレンドされている低密度ポリエチレン樹脂による厚さ
30μの押出し樹脂層8を介して積層し、本発明の1実
施例品である容器成形用の積層シート1を得た。
【0023】なお、本実施例品たる容器成形用の積層シ
ート1における中間層中の透明バリヤー性層は、SiOx
の蒸着層を有する2軸延伸ポリエステルフィルム4であ
り、20.0g/m2 ・24hr(40℃,90%R
H)以下の水蒸気透過度と20.0cc/m2 ・24
hr(1atm,20℃,dry)以下の酸素透過度と
のうちの少なくともいずれかを満足する透明バリヤー性
樹脂層は、ナイロン樹脂層/エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体樹脂層/ナイロン樹脂層/リニヤーローデン
シティーポリエチレン樹脂層の4層共押出しフィルム6
である。
【0024】比較例1 実施例1で利用した厚さ60μのホモ系ポリプロピレン
樹脂フィルム5と、印刷による化粧加工3が付されてい
る厚さ12μの2軸延伸ポリエステルフィルムからなる
支持基材2と、厚さ12μの2軸延伸ポリエステルフィ
ルムにSiOx系の蒸着層を形成したフィルム4と、片面が
コロナ放電処理されている厚さ60μのホモ系ポリプロ
ピレン樹脂フィルム8とを、これらの各積層部材同士を
それぞれ5.0g(dry)/m2 のウレタン系接着剤[武田薬
品工業 (株) :A515/A12]を利用して積層し、
比較のための容器成形用の積層シートを得た。
【0025】[実験]実施例1及び比較例1で得られた
各容器成形用の積層シートを打ち抜き加工してチューブ
容器胴部用成形用のブランク板を得た後、該ブランク板
の左,右の側辺部同士を重畳,熱接着することにより、
前記各ブランク板における裏面樹脂層が容器胴部の内周
面層とされている直径35mm, 高さ150mm の円筒体を成形
した。
【0026】しかる後に、チューブ容器成形用のマンド
レルに対して前記円筒体を装着し、該円筒体の一方の端
部に対して、高密度ポリエチレン樹脂を利用した射出成
形により、円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口
頚部とからなる頭部を形成した後、円筒体の尾端部の開
放部から酢酸トコフェロール3gと65%のハッカ油1
00gとを充填し、続いて、前記尾端部を熱溶着にて封
緘し、[図2]において符号9で示されるような概略形
状を有するチューブ容器を得た。
【0027】得られたチューブ容器にキャップを係合し
た後に、これを40℃の環境の下に保存したところ、実
施例1の容器成形用の積層シートによるチューブ容器に
は30日経過後にも異常の発生は無かったが、比較例1
の容器成形用の積層シートによるチューブ容器には、3
日間の保存でデラミ現象が発生し、チューブ容器として
の機能が果たされ得なくなった。
【0028】
【発明の効果】本各発明の容器成形用の積層シートによ
って成形される容器は、該容器の内周面層が、ビタミン
類または香料等の高貴成分に対する非吸着性能に優れ
た、飽和ポリエステル樹脂,ポリビニルアルコール樹
脂,ホモ系ポリプロピレン樹脂,ポリ塩化ビニリデン樹
脂,ポリアクリロニトリル樹脂の中から選択される樹脂
による層からなるものであるから、リモネン,酢酸トコ
フェノール等のビタミン類や香料等の高貴成分に対する
浸透抑制に優れる。又、本各発明の容器成形用の積層シ
ートによって成形される容器は、該容器内に高浸透性物
質を含有する内填物を充填しても、この高浸透性物質が
透明バリヤー性樹脂層を超えて容器外周面側に浸透する
ことがなく、かつ該透明バリヤー性樹脂層から内周面層
側には溶剤型の接着剤が適用されていないので、ハッカ
油,鉱物油,有機極性溶剤等の高浸透性物質に起因する
積層部材のデラミが発生することが無く、保存性能にお
いて優れた効果を発揮する。
【0029】更に本各発明の容器成形用の積層シートに
よって成形される容器は、容器内の内填物の状態を外部
から視認し得る透明性を有しているため、ディスプレイ
効果があるだけでなく、内填物の残存量の確認及び内填
物の状態の確認ができ、消費者に対して安心感を与えら
れるものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器成形用の積層シートの1例を示す
断面模型図である。
【図2】[図1]に示される容器成形用の積層シートを
利用して得られたチューブ容器の概略形状を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 容器成形用の積層シート 4 中間層における透明バリヤー性層 5 ホモ系ポリプロピレン樹脂フィルムからなる表面
樹脂層 6 20.0g/m2 ・24hr(40℃,90%R
H)以下の水蒸気透過度と20.0cc/m2 ・24h
r(1atm,20℃,dry)以下の酸素透過度との
うちの少なくともいずれかを満足し、かつ高浸透性物質
が浸透することのない透明バリヤー性樹脂層 7 ホモ系ポリプロピレン樹脂フィルムからなる裏面樹
脂層 8 透明バリヤー性樹脂層と裏面樹脂層との間の熱可塑
性樹脂層 9 チューブ容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルアル
    コ−ル樹脂、ホモ系ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニ
    リデン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂の中から選択さ
    れる樹脂による表面樹脂層と、 ビタミン類または香料等の高貴成分に対する非吸着性能
    に優れた、飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコ−
    ル樹脂、ホモ系ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニリデ
    ン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂の中から選択される
    樹脂であって、前記表面樹脂層と同一系統の樹脂で形成
    されている裏面樹脂層と、 前記表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置する中間層と
    を有する透明な積層シ−トにより、 該積層シ−トにおける裏面樹脂層が容器の内周面層とな
    るようにして形成される容器成形用の積層シ−トにおい
    て、 前記中間層が、表面樹脂層から裏面樹脂層に向かって、
    少なくとも、無機系酸化物や両性金属類の酸化物等の薄
    膜層が積層されている2軸延伸熱可塑性樹脂フィルムか
    らなる透明バリヤ−性層と、20.0g/m2・24h
    r(40℃、90%RH)以下の水蒸気透過度と20.
    0cc/m2・24hr(1atm、20℃、dry)
    以下の酸素透過度とのうちの少なくともいずれかを満足
    し、かつ高浸透性物質が浸透することのない透明バリヤ
    −性樹脂層とを具備する積層構成を有しており、 しかも、前記中間層と裏面樹脂層とが溶融樹脂の押出し
    樹脂層を介して積層されていることを特徴とする容器成
    形用の積層シ−ト。
  2. 【請求項2】 飽和ポリエステル樹脂、ポリビニルアル
    コ−ル樹脂、ホモ系ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニ
    リデン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂の中から選択さ
    れる樹脂による表面樹脂層と、 裏面樹脂層と前記表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置
    する中間層とを有する透明な積層シ−トにより、 該積層シ−トにおける裏面樹脂層が容器の内周面層とな
    るようにして形成される容器成形用の積層シ−トにおい
    て、 前記中間層が、表面樹脂層から裏面樹脂層に向かって、
    少なくとも、無機系 酸化物や両性金属類の酸化物等の薄
    膜層が積層されている2軸延伸熱可塑性樹脂フィルムか
    らなる透明バリヤ−性層具備する積層構成を有してお
    り、 前記裏面樹脂層が、ビタミン類または香料等の高貴成分
    に対する非吸着性能に優れた、飽和ポリエステル樹脂、
    ポリビニルアルコ−ル樹脂、ホモ系ポリプロピレン樹
    脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアクリロニトリル樹
    脂の中から選択される樹脂であって、前記表面樹脂層と
    同一系統の樹脂で形成されている最外裏面樹脂層と、2
    0.0g/m2・24hr(40℃、90%RH)以下
    の水蒸気透過度と20.0cc/m2・24hr(1a
    tm、2 0℃、dry)以下の酸素透過度とのうちの
    少なくともいずれかを満足し、かつ高浸透性物質が浸透
    することのない透明バリヤ−性樹脂層とを具備する積層
    樹脂層で形成されており、 しかも、前記中間層と裏面樹脂層とが溶融樹脂の押出し
    樹脂層を介して積層されていることを特徴とする容器成
    形用の積層シ−ト。
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