JPH0329148Y2 - - Google Patents

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JPH0329148Y2
JPH0329148Y2 JP1984184716U JP18471684U JPH0329148Y2 JP H0329148 Y2 JPH0329148 Y2 JP H0329148Y2 JP 1984184716 U JP1984184716 U JP 1984184716U JP 18471684 U JP18471684 U JP 18471684U JP H0329148 Y2 JPH0329148 Y2 JP H0329148Y2
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glass
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は揮発性を有する防虫剤あるいは芳香剤
等を包装し、常時一定量を放散するガス放散性包
材に関するものである。
<従来の技術> 揮発性を有する防虫剤あるいは芳香剤を包装す
るには、古くはガラスビン、金属缶等が代表的で
あり、近年においてはプラスチツク製のボトル、
成形品を使用し、口部に微孔を開け一定量を放散
させる方法が一般的であつた。
また、微孔を有していないものについては、口
部やキヤツプをゆるめる方法等で揮発性成分を放
散させている。
<考案が解決しようとしている問題点> 従来技術の項で述べた様に、揮発性を有する防
虫剤や芳香剤は、一般のガス(配素、二酸化炭
素、窒素、一酸化炭素、アルゴン等)よりもプラ
スチツク膜の透過性が非常に強く、それらを包装
するには非常にガスバリヤ性の強いものでなくて
はならない。即ち、包装にはガラスビンや金属缶
さらには肉厚のプラスチツク製ボトルに代表され
る様にハイバリヤな素材を用いながらも放散に関
しては微孔や細孔を口部キヤツプに開けるなどの
加工が必要である。
つまり、ハイバリヤな素材という観点から、包
装材料としては硬質なものが選定されているのが
現状である。
軟質(フレキシブル)な素材という点からは、
ハイバリヤ物としてプラスチツクフイルムでは、
塩化ビニリデン等を塗工したポリエステルフイル
ム、ポリプロピレンフイルム、セロフアンフイル
ムまた、エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物よ
り成るフイルム等が考えられる。さらには、金属
箔が考えられる。
それらのプラスチツクフイルム及び金属箔は、
そのまま単体では熱接着性が無く包装体とは成り
得ないため、容易に熱接着性を有するポリオレフ
イン系樹脂を積層させなければならない。その為
には、エキストルージヨンラミネーシヨン、ドラ
イラミネーシヨン等の方法があるが、いずれにし
ても、接着剤を用いて積層させなければならな
い。
接着剤としては、イミン系接着剤、チタン系接
着剤、ウレタン系接着剤等が一般的である。
上述した接着剤を介して接着させたガスハイバ
リヤ性を有する積層フイルムで、揮発性を有する
防虫剤や芳香剤を包装すると防虫剤や芳香剤成分
は非常にプラスチツクフイルムへの浸透性及び透
過性が強いため、界面の接着剤層が劣化し、基材
と熱接着性を有する内層フイルムが剥離する事が
多く見られる。
また、ハイバリヤ素材として金属箔特にアルミ
ニウム箔を用いる様な場合においては、積層フイ
ルムの剥離のみならず防虫剤、芳香剤成分による
アルミニウムの腐触等もみられ、上述した様なフ
レキシブルな包装材料で揮発性を有する防虫剤、
芳香剤を包装する事は非常に難かしい事が知られ
ており、それが為にガラスピンや金属カン、肉厚
のプラスチツクボトルや成形品しか使用出来ない
事が問題となつている。
<問題を解決するための手段> 本考案は、フレキシブルな包装材料で揮発性の
防虫剤あるいは芳香剤を包装した場合の欠点を解
消するために考案されたもので、プラスチツクフ
イルムにガラスを蒸着させ(ガラス蒸着の場合、
ガラスはSiOとなる)、ガラス面にガラスと熱接
着する熱可塑性樹脂を積層させ包装材料と成すも
のである。なお、本発明で用いるガラス蒸着した
プラスチツクフイルムのガラス蒸着面はピンホー
ルを有する事が特徴である。
揮発性を有する防虫剤、芳香剤はガラス蒸着面
にあるピンホールを通過し常時一定量放散し、そ
のピンホールの数量、大きさにより放散量が規制
出来る。
また、ガラス蒸着面に熱接着する熱可塑性樹脂
は接着剤を使用せずに熱のみで接着するため、浸
透性の強い内容物即ち防虫剤や芳香剤を包装して
も接着界面に与える影響は全く見られない。
次に蒸着層としてガラスを用いる意味について
説明する。
ガラスは、耐水性、耐油性、耐溶剤性が強く、
内容物に接触しても何ら変化しない事、またガス
不透過性を有するため、揮発性の防虫剤あるいは
芳香剤を完全に遮断出来る。
さらに透明でありながらも紫外線遮断性を有す
るため、紫外線による内容物の変質を防止でき、
樹脂を選定する必要はあるが、特定の熱可塑性樹
脂とは容易に熱で接着する特徴を有している。
以上の事から、揮発性を有する防虫剤や芳香剤
をフレキシブルな包装材料で包装する事によつ
て、フレキシブル包装材料での問題点を解決して
いる。
<作用> 本考案の作用を具体的に説明する。
まず、本考案で基材となる蒸着フイルムについ
て述べる。
フイルム基材はポリエステル、二軸延伸ポリプ
ロピレン、ナイロン等汎用熱可塑性フイルムを用
いて問題ない。
ガラス蒸着については、全面にガラス蒸着をす
ると揮発性のガスは外部へ透過しないためピンホ
ールを開ける必要がある。そのピンホールの数量
及び大きさによりガス透過性が左右される。
ピンホールを有するガラス蒸着面の形成につて
説明する。
まず、基材となるプラスチツクフイルムに水溶
性樹脂を網点状に塗工する。水溶性樹脂として
は、ポリビニルアルコール、プルラン等簡単に塗
工できるものが望ましい。塗工方法はガラス蒸着
厚さよりも厚く塗工する事が重要であり、厚く塗
工さえ出来れば塗工方法については特に限定しな
い。例えばシルク印刷などは最適である。網点の
大きさについてはそのガス透過量により決定され
るが、シルク印刷の場合300〜350メツシユ迄の印
刷が可能である。即ち、網点の大きさとしては直
径0.5m/m以上のものが作成可能であり、数量
については透過量により決定すれば良い。
以上の様に水溶性樹脂を塗工したプラスチツク
基材の上にガラス蒸着を行なう。通常、ガラス蒸
着は500〜700Åの範囲が適当な厚さであるが、内
容物の適性に合わせて1000Å以上の厚さで蒸着す
る事も十分可能である。次に、ガラス蒸着したプ
ラスチツクフイルムを水洗する。水洗する事によ
り網点状に印刷した水溶性樹脂がプラスチツク基
材から脱落し、その部分がピンホール(ガラス蒸
着がなされていない部分)となり計算されたガス
透過性を有するガラス蒸着フイルムとなる。
次に本考案のガス放散性包材の内層にくる熱接
着性フイルム(ガラス蒸着面と接着するフイル
ム)について説明する。
一般にガラスと熱のみで接着する熱可塑性樹脂
は、次のものが考えられる。
まずエチレンアクリル酸共重合体、エチレンメ
タクリル酸共重合体、エチレン酢酸ビニル共重合
体等の様にエチレンと酸との共重合樹脂、また、
アイオノマー樹脂等があり、本考案においてはそ
れら熱接着性樹脂の限定はない。接着方法につい
ては、接着剤未使用でヒートロールプレス、熱板
プレス等樹脂の種類にもよるが、100℃以上の熱
及び圧力をかけて接着させる。
以上、本考案のガス放散性包材について説明し
た。
この包材で袋を作成し、内容物として揮発性を
有する防虫剤あるいは芳香剤を充填包装する。
防虫剤としては、パラジクロルベンゼン、ナフ
タリン、電気蚊取の成分として使用されているピ
レスロイド系殺虫剤等ほとんどの防虫剤が本考案
のガス放散性包材に使用可能である。芳香剤とし
ては、香料主体のものである。
<実施例> ガス放散性包材の構成例を第1図に示す。同図
に於いて、1はプラスチツクフイルムであつて
12μ厚のPETフイルムを用いている。
プラスチツクフイルム1上のガラス蒸着面は、
直径0.5mmの複数のピンホール3と、800Å厚に蒸
着形成されたガラス蒸着部分2からなつている。
4は熱接着性フイルムであつて、30μ厚のEVA
フイルムである。
以上の様な構成のガス放散性包材に防虫剤とし
てジクロルベンゼンを包装した。
その後、1ケ月経時の時点でガラス蒸着PET
フイルムとEVAフイルムの剥離はなく、ガラス
蒸着面のジクロルベンゼンによる劣化も見られな
かつた。
なお、ジクロルベンゼンは1ケ月間定常的に放
散され、防虫剤としての効果を示した。
<考案の効果> ピンホールを有するガラス蒸着フイルムに接着
剤未使用で熱接着性フイルムをガラス蒸着面に積
層させたガス放散性包材を用い、揮発性を有する
防虫剤や芳香剤を包装した場合、防虫剤や芳香剤
成分による包装材料の剥離もなく、内容物の保存
性も良好であり、ピンホールの大きさ、数量によ
つて放散量が制御可能であつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は本ガスコントロール包材の断面図である。 1……プラスチツクフイルム、2……ガラス蒸
着部分、3……ピンホール、4……熱接着性フイ
ルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. プラスチツクフイルム上にピンホールを有する
    ガラス蒸着面が設けられ、かつガラス蒸着面に熱
    接着性フイルムを積層させたことを特徴とするガ
    ス放散性包材。
JP1984184716U 1984-12-05 1984-12-05 Expired JPH0329148Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984184716U JPH0329148Y2 (ja) 1984-12-05 1984-12-05

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JP1984184716U JPH0329148Y2 (ja) 1984-12-05 1984-12-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61100526U JPS61100526U (ja) 1986-06-27
JPH0329148Y2 true JPH0329148Y2 (ja) 1991-06-21

Family

ID=30742201

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JP1984184716U Expired JPH0329148Y2 (ja) 1984-12-05 1984-12-05

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56113101A (en) * 1980-02-14 1981-09-05 Asahi Glass Co Ltd Plastic article on which reflection preventive layer has been formed

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56113101A (en) * 1980-02-14 1981-09-05 Asahi Glass Co Ltd Plastic article on which reflection preventive layer has been formed

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JPS61100526U (ja) 1986-06-27

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