JP3094352B2 - チューブ容器胴部形成用積層シート - Google Patents

チューブ容器胴部形成用積層シート

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JP3094352B2 JP04056320A JP5632092A JP3094352B2 JP 3094352 B2 JP3094352 B2 JP 3094352B2 JP 04056320 A JP04056320 A JP 04056320A JP 5632092 A JP5632092 A JP 5632092A JP 3094352 B2 JP3094352 B2 JP 3094352B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペースト状物に代表さ
れる流体〜半流体の内填物が封入されるチューブ容器胴
部に形成される透明な積層シートに関し、特に高浸透性
物質を含有する内填物を封入した場合においても該内填
物の保存特性において優れた作用を奏するチューブ容器
胴部形成用積層シートを提供する。
【0002】
【従来の技術】流体〜半流体の内填物が封入されるチュ
ーブ容器は、下端部が閉塞されているチューブ状の容器
胴部と、該チューブ状の容器胴部の上端部に連続してい
る円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚部とか
らなる頭部と、前記口頚部に着脱自在に係合するキャッ
プとで構成されている。
【0003】このチューブ容器胴部としては、内部に充
填されている内容物が外部から視認し得るような透明性
を有する積層シートによる筒状の成形体が、ディスプレ
イ効果や内容物に対する信頼性を有する等の点で屡々使
用されており、ヒートシール性を有する樹脂による表面
樹脂層と、同じくヒートシール性を有する樹脂による裏
面樹脂層と、これらの表面樹脂層と裏面樹脂層との間に
位置する中間層とからなり、中間層中に透明なバリヤー
性層が積層されている積層シートによる筒状の成形体が
利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の従来
のチューブ容器胴部形成用積層シートは、容器胴部内周
面層となる裏面樹脂層がオレフィン系樹脂で形成されて
おり、しかも、各積層部材同士が溶剤型の接着剤で積層
されているため、例えば、香料,鉱物油,有機系極性溶
剤等の浸透性の高い物質を含有する内填物がチューブ容
器内にて保存されると、チューブ容器内の内填物中の浸
透性の高い物質が裏面樹脂層を浸透し、続いて、裏面樹
脂層と中間層中の透明なバリヤー性層との間に滞留し、
この部分にデラミ現象が発生することから、チューブ容
器としての機能が果たされ得なくなる。
【0005】すなわち、前記従来の透明な積層シートに
よる筒状の成形体を容器胴部とするチューブ容器内に高
浸透性物質を封入すると、該高浸透性物質がオレフィン
系樹脂による裏面樹脂層を浸透した後に中間層中の透明
なバリヤー性層で遮断される結果、この高浸透性物質が
裏面樹脂層と透明なバリヤー性層との間の界面に滞留
し、この界面に貯留した高浸透性物質が、透明なバリヤ
ー性層と該透明なバリヤー性層の裏側に積層されている
積層部材とを接着させている溶剤型の接着剤の接着作用
を弱め、該部分にデラミ現象を発生させ、チューブ容器
における内填物の保存機能を失わせる。
【0006】これに対して本発明は、高度のバリヤー性
を具備しており、しかも、チューブ容器内の内填物が高
浸透性物質を含有している場合にも、チューブ容器胴部
にデラミ現象が発生するようなことがなく、しかも、安
価に供給されるチューブ容器胴部形成用積層シートを提
供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第1の発明のチューブ
容器胴部形成用積層シートは、前述の従来の積層シート
の構成において、すなわち、ヒートシール性を有する表
面樹脂層と、同じくヒートシール性を有する裏面樹脂層
と、これらの表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置する
中間層とを有する積層シートにおいて、表面樹脂層と裏
面樹脂層との間の中間層として、表面樹脂層側から裏面
樹脂層側に向かって、透明層からなる第1のバリヤー性
層と、延伸樹脂フィルムによる第2のバリヤー性層と、
酸変性オレフィン系樹脂層との積層構成からなり、延伸
樹脂フィルムによる第2のバリヤー性層と酸変性オレフ
ィン系樹脂層とが溶剤型のアンカコート剤層を利用して
接着されている積層構成を利用することにより、前記従
来の課題の解決を計るものである。
【0008】本第2の発明のチューブ容器胴部形成用積
層シートは、前述の従来の積層シートの構成において、
すなわち、ヒートシール性を有する表面樹脂層と、同じ
くヒートシール性を有する裏面樹脂層と、これらの表面
樹脂層と裏面樹脂層との間に位置する中間層とを有する
積層シートにおいて、表面樹脂層と裏面樹脂層との間の
中間層として、表面樹脂層側から裏面樹脂層側に向かっ
て、印刷化粧加工用の透明支持基材と、透明層からなる
第1のバリヤー性層と、延伸樹脂フィルムによる第2の
バリヤー性層と、酸変性オレフィン系樹脂層との積層構
成からなり、延伸樹脂フィルムによる第2のバリヤー性
層と酸変性オレフィン系樹脂層とが溶剤型のアンカコー
ト剤層を利用して接着されている積層構成を利用するこ
とにより、前記従来の課題の解決を計るものである。
【0009】本第3の発明のチューブ容器胴部形成用積
層シートは、本第1の発明または第2の発明のチューブ
容器胴部形成用積層シートの構成において、第1のバリ
ヤー性層の酸素ガスバリヤー性が第2のバリヤー性層の
酸素ガスバリヤー性よりも高く、また、第1のバリヤー
性層の水蒸気バリヤー性が第2のバリヤー性層の水蒸気
バリヤー性よりも高い性質を有することからなる。
【0010】本第4の発明のチューブ容器胴部形成用積
層シートは、本第1の発明、第2の発明または第3の発
明のチューブ容器胴部形成用積層シートの構成におい
て、第2のバリヤー性層が、20cc/m2 ・24hr
・20℃(dry)以下の酸素ガス透過度と20g/m
2 ・24hr・40℃(90%RH)以下の水蒸気透過
度とのいずれかを満足することからなる。
【0011】前記構成による本発明のチューブ容器胴部
形成用積層シートにおいて、表面樹脂層や裏面樹脂層に
は、例えば、リニヤー低密度ポリエチレン樹脂,低密度
ポリエチレン樹脂,中密度ポリエチレン樹脂,高密度ポ
リエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,ポリプロピレン
ホモポリマー樹脂,エチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂,エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂,エ
チレン−アクリル酸共重合体樹脂,エチレン−メタクリ
ル酸共重合体樹脂,アイオノマー,ポリアクリロニトリ
ル,飽和ポリエステル樹脂,ポリビニルアルコール樹脂
による厚さ20〜100μ程度の樹脂層が利用される。
【0012】印刷化粧加工用の透明支持基材には、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートフィルム,ポリプロピ
レンフィルム,ナイロンフィルム,高密度ポリエチレン
フィルム,エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フ
ィルム等による厚さ10〜100μ程度の2軸延伸フィ
ルムが利用される。この印刷化粧加工用の透明支持基材
には、通常、チューブ容器胴部の意匠特性を高めるため
に、透明なインキ層による印刷化粧加工や不透明なイン
キ層による部分的な印刷化粧加工等が付される。なお、
印刷化粧加工用の透明支持基材を具備していない本第1
の発明のチューブ容器胴部形成用積層シートは、通常、
無地透明のチューブ容器胴部として形成されるが、透明
層からなる第1のバリヤー性層や延伸樹脂フィルムによ
る第2のバリヤー性層に、透明なインキ層による印刷化
粧加工や不透明なインキ層による部分的な印刷化粧加工
が付されても良い。
【0013】透明層からなる第1のバリヤー性層には、
例えば、塩化ビニリデン樹脂コート2軸延伸フィルム,
ビニルアルコール樹脂コート2軸延伸フィルム,2軸延
伸ポリビニルアルコールフィルム,塩化ビニリデン樹脂
フィルム,塩化ビニリデン樹脂やポリビニルアルコール
と熱可塑性樹脂との複合フィルム等による熱可塑性樹脂
フィルムや、無機系酸化物や両性金属類の酸化物による
薄膜層が積層されている2軸延伸樹脂フィルム等からな
る厚さ10〜50μ程度のものが使用される。特に、無
機系酸化物や両性金属類の酸化物による薄膜層が積層さ
れている2軸延伸樹脂フィルムの具体例としては、2軸
延伸樹脂フィルムに対して、酸化スズ,酸化亜鉛,酸化
珪素,酸化インジウム,酸化チタン,酸化アルミニウム
等による200〜2000Å、好ましくは、400〜1
000Å程度の薄膜を形成した複合フィルムが挙げられ
る。
【0014】延伸樹脂フィルムによる第2のバリヤー性
層は、チューブ容器内の内填物が高浸透性物質を含有し
ている場合に、該高浸透性物質が裏面樹脂層を浸透し、
第2のバリヤー性層と第1のバリヤー性層との間に位置
する接着剤層にまで到達するのを防止するものであり、
20.0cc/m2 ・24hr(1atm,20℃,d
ry)以下の酸素ガス透過度と20.0g/m2 ・24
hr(40℃,90%RH)以下の水蒸気透過度とのう
ちの少なくともいずれかを満足する延伸樹脂フィルムで
形成されていることが好ましく、例えば、2軸延伸ポリ
エステルフィルム,2軸延伸ナイロンフィルム,2軸延
伸ポリプロピレンフィルム,2軸延伸エチレン−ビニル
アルコールフィルム,2軸延伸高密度ポリエチレンフィ
ルム等からなる厚さ10〜30μ程度のものが利用され
る。なお、第2のバリヤー層に利用される延伸樹脂フィ
ルム層は、20.0cc/m2 ・24hr(1atm,
20℃,dry)以下の酸素ガス透過度と20.0g/
2 ・24hr(40℃,90%RH)以下の水蒸気透
過度との両者を満足することが好ましいことは勿論であ
る。
【0015】延伸樹脂フィルムによる第2のバリヤー性
層の裏面に積層されている酸変性オレフィン系樹脂層
は、溶剤型のアンカコート剤層、例えば、ウレタン系,
ポリエステル系,アクリル酸系,エチレン−ビニルアル
コール共重合体系等によるアンカコート剤層を介して押
し出し積層される。この酸変性オレフィン系樹脂層は、
ヒートシール性を有する裏面樹脂層に対する接着剤層の
機能を果たすもので、例えば、エチレン・メタクリレー
ト共重合体,エチレン・アクリル酸共重合体,エチレン
・メタクリル酸共重合体,エチレン・アクリル酸エチル
共重合体,エチレン・アクリル酸メチル共重合体,アイ
オノマー樹脂等で形成され、特に、アクリル酸濃度3.
5〜14.0重量%程度のものが好適である。なお、ア
クリル酸濃度が3.5重量%未満のものは、接着特性が
十分で無く、また、アクリル酸濃度が14.0重量%を
超えるものは、樹脂の流動性が高くなりすぎるために均
一な接着剤層を形成する点で難点がある。また、酸変性
オレフィン系樹脂層を押し出し積層する際に、押し出し
積層される酸変性オレフィン系樹脂層の表面にオゾンガ
スを吹き付け、該表面を強制的に酸化処理することによ
り、酸変性オレフィン系樹脂層の接着特性を高めること
ができる。
【0016】以上の積層構成による本発明のチューブ容
器胴部形成用積層シートにおいて、ヒートシール性を有
する表面樹脂層と、必要に応じて使用されている印刷化
粧加工用の透明支持基材と、透明層からなる第1のバリ
ヤー性層と、延伸樹脂フィルムによる第2のバリヤー性
層とのそれぞれは、溶剤型の接着剤を利用するドライラ
ミネート法や、低密度ポリエチレン樹脂,リニヤー低密
度ポリエチレン,中密度ポリエチレン,高密度ポリエチ
レン,エチレン−ビニルアルコール共重合体,エチレン
−アクリル酸コポリマー,エチレン−メタクリル酸コポ
リマー,エチレン−アクリル酸エチルコポリマー,アイ
オノマー等による厚さ10〜100μ程度の押出し樹脂
層を利用するエクストルージョンラミネート法等によっ
て積層される。
【0017】本発明のチューブ容器胴部形成用積層シー
トを筒状体に成形することによって得られるチューブ容
器胴部は、胴部形成用積層シートの一方の側辺部の表面
層上に他方の側辺部の裏面層が接当するようにして側辺
部同士を重畳し、該重畳部を熱圧接着する等によって容
易に成形される。
【0018】
【作用】本発明のチューブ容器胴部形成用積層シートに
よって得られるチューブ容器胴部は、内填物が外部から
透視し得る透明性を有し、かつ、チューブ容器内の充填
物中に高浸透性の物質が含有されていても、積層シート
中の延伸樹脂フィルムによる第2のバリヤー性層がこの
高浸透性の物質を保持する作用を奏するため、高浸透性
の物質が第2のバリヤー性層を浸透してしまうようなこ
とがない。このため、高浸透性の物質が第2のバリヤー
性層と第1のバリヤー性層との間に位置する接着剤層に
滞留するようなことが無く、該部分の積層部材同士の剥
離が抑止される。
【0019】すなわち、本発明のチューブ容器の胴部形
成用積層シートによって得られるチューブ容器胴部は、
特に、高浸透性物質を含有する内填物が封入されていて
も、該高浸透性物質は、積層シート中の第2バリヤー性
層をなす延伸樹脂フィルムを突き抜けて第2のバリヤー
性層と第1のバリヤー性層との界面に浸透するようなこ
とがないため、第2のバリヤー性層と第1のバリヤー性
層との間にデラミ現象が発生するようなことが無く、内
填物の保存性能において優れた作用が奏される。
【0020】また、本発明のチューブ容器胴部形成用積
層シートは、第2のバリヤー性層をなす延伸樹脂フィル
ムと酸変性オレフィン系樹脂層とが有機溶剤型のアンカ
ーコート剤層を利用して接着されているため、溶融樹脂
の押し出しによる接着剤層を利用する積層シートに比較
して、安価に供給し得る。
【0021】
【実施例】本発明のチューブ容器胴部形成用積層シート
の具体的な構成を製造実施例を以って説明する。
【0022】実施例1 [図1]において、厚さ12μの2軸延伸ポリエステル
フィルム「東洋紡績 (株) :E5200」からなる印刷
化粧加工用の透明支持基材2の裏面に透明着色インキに
よる化粧加工3を施した後、該2軸延伸ポリエステルフ
ィルム2の化粧加工3面と、SiOx の蒸着層を有する
厚さ15μのポリビニルアルコールフィルム「テックバ
リヤーS:商品名」による透明層からなる第1のバリヤ
ー性層4のSiOx の蒸着層面とを、5.0g(dr
y)/m2 のウレタン系接着剤「武田薬品工業 (株) :
A515/A12」を利用して接着し、続いて、印刷化
粧加工用の支持基材2の表面に5.0g(dry)/m
2 のウレタン系接着剤「武田薬品工業 (株) :A515
/A12」を塗布し、該塗布面に、コロナ放電処理され
ている厚さ100μのリニヤー低密度ポリエチレンフィ
ルム「大日本樹脂 (株) :SR−3」のコロナ放電処理
面を接着することによって表面樹脂層5を形成した。
【0023】次いで、前述の第1のバリヤー性層4の裏
面に、ウレタン系接着剤「武田薬品工業 (株) :A51
5/A12」を利用して、厚さ12μの2軸延伸ポリエ
ステルフィルム「東洋紡績 (株) :E5200」による
第2のバリヤー性層6を積層し、さらに、該第2のバリ
ヤー性層6の裏面に、ウレタン系アンカーコート剤「A
D506X/CAT10」をロールコート法にて塗布し
た後、該ウレタン系アンカーコート剤の塗布面に、厚さ
30μのエチレン−メタクリル酸共重合体による酸変性
オレフィン系樹脂「N1108C:三井石油化学工業
(株)」による押出し樹脂層7を積層した。なお、酸変
性オレフィン系樹脂層7の押出し積層工程においては、
酸変性オレフィン系樹脂層7の表面に、すなわち、前記
ウレタン系アンカーコート剤の塗布面と接する面に、濃
度20g/Nm3 のオゾンガスを、酸変性オレフィン系
樹脂層7の押出しと同時に吹き付けた。しかる後に、こ
の酸変性オレフィン系樹脂層7に、厚さ100μのリニ
ヤー低密度ポリエチレンフィルム「大日本樹脂 (株) :
SR−3」のコロナ放電処理面を積層することにより、
符号8で表示される裏面樹脂層8を形成し、本発明の1
実施例品であるチューブ容器胴部形成用積層シート1を
得た。
【0024】比較例1 実施例1におけるチューブ容器の胴部形成用積層シート
1の積層構成中の酸変性ポリオレフィン樹脂層7の代わ
りに、厚さ30μの低密度ポリエチレン樹脂「三井石油
化学工業 (株) :M−11P」層を利用し、その他の構
成は、実施例1のチューブ容器の胴部形成用積層シート
1の対応する構成と同一の構成による比較のためのチュ
ーブ容器胴部形成用積層シートを得た。
【0025】比較例2 厚さ100μのリニヤー低密度ポリエチレンフィルム層
(表面層)−厚さ12μの2軸延伸ポリエステルフィル
ム層−(SiOx の蒸着層面)SiOx の蒸着層を有す
る厚さ15μのポリビニルアルコールフィルム−厚さ1
00μのリニヤー低密度ポリエチレンフィルム層(裏面
層)からなる積層構成の比較のためのチューブ容器胴部
形成用積層シートを、各積層部材同士の接着をウレタン
系接着剤を利用するドライラミネート法によって得た。
【0026】比較例3 厚さ100μのリニヤー低密度ポリエチレンフィルム層
(表面層)−厚さ12μの2軸延伸ポリエステルフィル
ム層−(SiOx の蒸着層面)SiOx の蒸着層を有す
る厚さ15μのポリビニルアルコールフィルム−厚さ1
2μの2軸延伸ポリエステルフィルム層−厚さ100μ
のリニヤー低密度ポリエチレンフィルム層(裏面層)か
らなる積層構成による比較のためのチューブ容器胴部形
成用積層シートを、各積層部材同士の接着をウレタン系
接着剤を利用するドライラミネート法によって得た。
【0027】チューブ容器胴部の成形 実施例1及び比較例1〜3で得られた各チューブ容器の
胴部形成用積層シートを打ち抜き加工してチューブ容器
胴部用成形用のブランク板を得た後、該ブランク板の
左,右の側辺部同士を重畳し、ブランク板の表面層と裏
面層とを接当させて熱接着することにより、前記各ブラ
ンク板における裏面樹脂層が容器内周面層とされている
直径35mm, 高さ150mmの円筒体からなるチュー
ブ容器胴部を成形した。
【0028】[実験1]チューブ容器成形用のマンドレ
ルに対して前記円筒体を装着し、該円筒体の一方の端部
に、円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚部と
からなる頭部を、高密度ポリエチレン樹脂による射出成
形にて成形した後、円筒体の尾端部の開放部から65%
のハッカ油50ccを充填し、続いて、前記尾端部を熱
溶着にて封緘することにより、[図2]において符号9
で示されるような概略形状を有するチューブ容器を得
た。
【0029】得られたチューブ容器にキャップを係合
し、40℃の環境の下に保存した。各チューブ容器を、
3週間,1か月,2か月及び3か月間保存した時点でチ
ューブ容器胴部を切断し、胴部を形成している積層シー
トの状態を観察した。結果を[表1]に示す。
【0030】
【表1】
【0031】[実験2]チューブ容器成形用のマンドレ
ルに対して前記円筒体を装着し、該円筒体の一方の端部
に、円錐台形状の肩部とそれに連続する細首の口頚部と
からなる頭部を、高密度ポリエチレン樹脂による射出成
形にて成形した後、円筒体の尾端部の開放部からテレピ
ン油50ccを充填し、続いて、前記尾端部を熱溶着に
て封緘することにより、[図2]において符号9で示さ
れるような概略形状を有するチューブ容器を得た。
【0032】得られたチューブ容器にキャップを係合
し、40℃の環境の下に保存した。各チューブ容器を、
3週間,1か月,2か月及び3か月間保存した時点でチ
ューブ容器胴部を切断し、胴部を形成している積層シー
トの状態を観察した。結果を[表2]に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【効果】本発明のチューブ容器胴部形成用積層シートに
よって成形されている容器胴部を有するチューブ容器
は、透明層からなる第1のバリヤー性層と延伸樹脂フィ
ルムによる第2のバリヤー性層とによって高度のバリヤ
ー性能が奏され、しかも、延伸樹脂フィルムによる第2
のバリヤー性層による高浸透性の物質の保持作用によ
り、チューブ容器内に高浸透性の内填物が封入された場
合においても、チューブ容器胴部にデラミ現象の発生が
無く、保存性能において優れた効果を発揮し、実用面で
の利用価値に優れた特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチューブ容器胴部形成用積層シートの
1例を示す断面模型図である。
【図2】チューブ容器胴部形成用積層シートを利用して
得られたチューブ容器の概略形状を示す正面図である。
【符号の説明】
1 チューブ容器胴部形成用積層シート 2 印刷化粧加工用の透明支持基材 3 印刷による化粧加工 4 透明層からなる第1のバリヤー性層 5 表面樹脂層 6 延伸樹脂フィルムによる第2のバリヤー性層 7 酸変性ポリオレフィン樹脂層 8 裏面樹脂層 9 押し出しチューブ容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−19251(JP,A) 特開 平5−193045(JP,A) 特開 平2−219646(JP,A) 実開 昭63−161150(JP,U) 実開 昭59−143733(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 35/00 - 35/56

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートシール性を有する表面樹脂層
    と、同じくヒートシール性を有する裏面樹脂層と、前記
    表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置する中間層とを具
    備する積層シートにより、該積層シートにおける裏面樹
    脂層がチューブ容器の胴部内周面層となるようにして筒
    状体に成形されるチューブ容器胴部形成用積層シートに
    おいて、前記中間層が、表面樹脂層側から裏面樹脂層側
    に向かって、透明層からなる第1のバリヤー性層と、延
    伸樹脂フィルムによる第2のバリヤー性層と、酸変性オ
    レフィン系樹脂層との積層構成からなり、延伸樹脂フィ
    ルムによる第2のバリヤー性層と酸変性オレフィン系樹
    脂層とが溶剤型のアンカコート剤層を利用して接着され
    ていることを特徴とするチューブ容器胴部形成用積層シ
    ート。
  2. 【請求項2】 ヒートシール性を有する表面樹脂層
    と、同じくヒートシール性を有する裏面樹脂層と、前記
    表面樹脂層と裏面樹脂層との間に位置する中間層とを具
    備する積層シートにより、該積層シートにおける裏面樹
    脂層がチューブ容器の胴部内周面層となるようにして筒
    状体に成形されるチューブ容器胴部形成用積層シートに
    おいて、前記中間層が、表面樹脂層側から裏面樹脂層側
    に向かって、印刷化粧加工用の透明支持基材と、透明層
    からなる第1のバリヤー性層と、延伸樹脂フィルムによ
    る第2のバリヤー性層と、酸変性オレフィン系樹脂層と
    の積層構成からなり、延伸樹脂フィルムによる第2のバ
    リヤー性層と酸変性オレフィン系樹脂層とが溶剤型のア
    ンカコート剤層を利用して接着されていることを特徴と
    するチューブ容器胴部形成用積層シート。
  3. 【請求項3】 第1のバリヤー性層の酸素ガスバリ
    ヤー性が第2のバリヤー性層の酸素ガスバリヤー性より
    も高く、また、第1のバリヤー性層の水蒸気バリヤー性
    が第2のバリヤー性層の水蒸気バリヤー性よりも高いこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のチューブ
    容器胴部形成用積層シート。
  4. 【請求項4】 第2のバリヤー性層が、20cc/
    2 ・24hr・20℃(dry)以下の酸素ガス透過
    度と20g/m2 ・24hr・40℃(90%RH)以
    下の水蒸気透過度とのいずれかを満足することを特徴と
    する請求項1、請求項2または請求項3記載のチューブ
    容器胴部形成用積層シート。
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