JP2533035Y2 - 包装材料 - Google Patents

包装材料

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JP2533035Y2
JP2533035Y2 JP1990085606U JP8560690U JP2533035Y2 JP 2533035 Y2 JP2533035 Y2 JP 2533035Y2 JP 1990085606 U JP1990085606 U JP 1990085606U JP 8560690 U JP8560690 U JP 8560690U JP 2533035 Y2 JP2533035 Y2 JP 2533035Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、包装材料に関し、より詳しくは、食品、化
粧品、トイレタリー製品、医薬品等を包装する、きわめ
て高いガスバリヤー性と、内容物の保香性に優れた包装
材料に関する。
〈従来の技術〉 従来、食品、化粧品、トイレタリー製品、医薬品等を
包装するための包装材料としては、一般的に酸素、二酸
化炭素、水蒸気等のガスバリヤー性が個別に、または同
時に要求され、各々のバリヤー性に優れる材料、例えば
酸素バリヤー性に優れるエチレン−ビニルアルコール共
重合体、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、
アルミニウム箔、二酸化炭素バリヤー性に優れるセロフ
ァン、アルミニウム箔、水蒸気バリヤー性に優れるポリ
塩化ビニリデン、ポリプロピレン、アルミニウム箔等を
選択し、積層して用いていた。ところで、実開昭49-460
73号公報に示されるような、プラスチックフィルムに無
機金属化合物を真空蒸着法により形成したものは、この
蒸着層がきわめて高いガスバリヤー性を有しており、有
用であった。この包装材料には、通常袋として形成可能
なように、ポリエチレン等のヒートシール可能な熱接着
性樹脂層が、最内面に設けられていた。
一方、上記熱接着性樹脂層として一般に用いられるポ
リオレフィンは、食品等のフレーバーやある種の薬効成
分を吸着しやすい性質があることが知られ、また、オレ
フィン臭と称される低分子化合物が放出され食品等に異
臭が移行するといった問題も指摘されており、熱接着性
樹脂層としてこれらの問題がないポリエステル樹脂を用
いることが提案されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、上述した無機金属化合物蒸着層を有する包
装材料のうち、特に酸化ケイ素蒸着層を用いたものは、
透明で、衛生上安全で、金属探知機が使用でき、しかも
コストが安いので好適に使用できる。ところが、酸化ケ
イ素蒸着層は比較的剛性が高いため、層に微細な亀裂が
入りやすく、この亀裂が生じると本来有するガスバリヤ
ー性が極端に低下してしまうといった問題点あった。こ
の現象は、包装材料としての一般的な取扱いによっては
生じないが、加熱、特に袋として形成するためのヒート
シールにより生じることが判った。すなわち、ヒートシ
ールのため加熱された包装材料は、ポリオレフィンから
なる熱接着層等の熱収縮率の大きい層が含まれており、
これがヒートシール部およびその近傍で収縮するが、酸
化ケイ素蒸着層がこの収縮に追従することができず、亀
裂が生じていたのである。
〈課題を解決するための手段〉 そこで、本考案者らは、包装材料を、酸化ケイ素蒸着
層が形成された耐熱性プラスチックフィルムからなる基
体シートを含み、80℃における熱収縮率が1%以下で、
かつヒートシール可能な非吸着性プラスチック層を、収
納内容物に接することとなる表面にヒートシール層とし
て有する構成とすることにより、上述した問題点を解消
できることを発見し、本考案を完成した。
〈作用〉 上述した構成からなる本考案の包装材料は、最内層と
して用いられる層に、80℃における熱収縮率が1%以下
で、かつヒートシール可能な非吸着性プラスチック層を
用いており、臭気が発生せず、有効成分を吸着せず、し
かもヒートシールを施しても収縮が少ないので、酸化ケ
イ素蒸着層の亀裂が生じることがない。
〈実施例〉 次に、図面を参照して本考案を説明する。第1図は本
考案の包装材料の一実施例を示す断面図、第2図は同実
施例を用いた袋状容器を示す断面図である。
本考案で用いる基体シート(1)は、耐熱性を有する
プラスチックフィルムであって、酸化ケイ素が蒸着可能
なフィルムである。基本シート(1)は、蒸着加工のた
め熱による収縮がきわめて小さい必要があり、好ましい
材質はポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレートなどのポリエステルフィルムや、必要に応じ
て蒸着のための前処理を施した延伸ポリプロピレンフィ
ルムなどが掲げられる。
基本シート(1)に形成される酸化ケイ素蒸着層
(2)は、通常SixOy(x=1,2、y=0〜3)の化学式
で示され、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーテ
ィング等公知の方法により形成可能である。酸化ケイ素
蒸着層(2)の厚さは、十分なガスバリヤー性を得るた
めには少なくとも500Å、好ましくは、800〜1000Å以上
である。
本考案は、上記酸化ケイ素蒸着層(2)が形成された
基本シート(1)と、80℃における熱収縮率が1%以下
で、かつヒートシール可能な非吸着性プラスチック層
(3)を一表面に有する、包装材料である。
非吸着性プラスチック層(4)は、内容物の有効成
分、例えば食品等のフレーバー薬剤の有効成分等を吸着
しない性質を有する材料で、しかもヒートシール性を有
するものである。そして、本考案ではさらに80℃におけ
る熱収縮率が1%以下であることが必要である。すなわ
ち、熱収縮率が1%を超えると、ヒートシール時に非吸
着性プラスチック層(4)が収縮した際、酸化ケイ素蒸
着層(2)がその収縮に追従できず、亀裂が生じてしま
うのである。
上述した条件を満たすプラスチックとしては、ポリア
クリロニトリル樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合樹脂等があげられる。なお、これ
ら樹脂であっても、その組成や製造方法、製膜法等によ
っては上記条件を満たさないものも存在し、これらは本
考案には使用できない。なお、従来の熱接着層として用
いられていたポリオレフィンの80℃における熱収縮率
は、ポリエチレンで2〜3%、ポリプロピレンで1〜2
%である。
上記本考案で使用できる具体的な樹脂としては、バレ
ックス樹脂(登録商標、三井東圧化学(株)製、ポリア
クリロニトリル系樹脂、熱収縮率0.5〜1.0%)、PET-G5
116(登録商標、イーストマン・コダック社製、ポリエ
ステル系樹脂、熱収縮率ほぼ1%)、エチレン−ビニル
アルコール共重合樹脂(熱収縮率0.5〜1.0%)等が例示
できる(熱収縮率はいずれも80℃における数値)。
上述した基体シート(1)および非吸着性プラスチッ
ク層(4)を積層し、本考案の包装材料が得られる。積
層の方法は任意であり、また、必要に応じて他の介在フ
ィルムを設けてもよい。図示の実施例では、基体シート
(1)として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを用い、これに酸化ケイ素蒸着層(2)を真空蒸着
法により形成し、次いで非吸着性プラスチック層(4)
としてポリアクリロニトリル樹脂からなるフィルムを接
着剤(3)を介して積層したものである。
上述のようにして得られた本考案の包装材料は、非吸
着性プラスチック層(4)を内面にして重ね、周縁
(5)をヒートシールして袋状に形成して使用される。
〈考案の効果〉 本考案による包装材料は以上述べた構成からなり、ヒ
ートシールが行なわれても酸化ケイ素蒸着層に亀裂が生
じることがなく、優れたガスバリヤー性を示す。また、
最内面が非吸着性プラスチック層とされているので、内
容物の有効成分が吸着されることもない。さらには、包
装材料には金属層等の不透明材料を使用する必要がない
ので、内容物を透視可能とすることができ、また電子レ
ンジ等での加熱や金属探知機の使用も可能である等、実
用上優れた包装材料である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の包装材料の一実施例を示す断面図、第
2図は同実施例を用いた袋状容器を示す断面図である。 (1)……基体シート (2)……酸化ケイ素蒸着層 (4)……非吸着性プラスチック層

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化ケイ素蒸着層が形成された耐熱性プラ
    スチックフィルムからなる基体シートを含み、80℃にお
    ける熱収縮率が1%以下で、かつヒートシール可能な非
    吸着性プラスチック層を、収納内容物に接することとな
    る表面にヒートシール層として有する包装材料。
  2. 【請求項2】非吸着性プラスチック層がポリアクリロニ
    トリル樹脂からなることを特徴とする、請求項1記載の
    包装材料。
JP1990085606U 1990-08-13 1990-08-13 包装材料 Expired - Lifetime JP2533035Y2 (ja)

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