JPH055445U - 液体用紙容器 - Google Patents

液体用紙容器

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Publication number
JPH055445U
JPH055445U JP051763U JP5176391U JPH055445U JP H055445 U JPH055445 U JP H055445U JP 051763 U JP051763 U JP 051763U JP 5176391 U JP5176391 U JP 5176391U JP H055445 U JPH055445 U JP H055445U
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JP
Japan
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paper
layer
laminated
liquid
paper container
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Pending
Application number
JP051763U
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English (en)
Inventor
清志 澤田
泰彦 山野
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】本考案は、金属層を含まない、少なくとも紙層
12,13と合成樹脂層とからなる積層材料を用いた液
体用紙容器であって、前記積層材料の構成中に、紙層1
2,13/着色層11/紙層12,13からなる光遮断
性の積層構成10を有し、必要に応じては、前記の紙層
12,13/着色層11/紙層12,13の積層構成の
表裏の少なくともどちらか一方に、ガスバリヤ性樹脂を
積層させた液体用紙容器である。 【効果】本考案の液体用紙容器は、材料構成中に金属層
を用いないで光遮断性や、必要に応じて、ガスバリヤ性
についても十分な配慮がなされて内容物の保護性が良好
で、しかも、最近の環境破壊に対する産業廃棄物処理の
改善の問題に対応し得る液体紙容器である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アルミニウムなどの金属層を容器の積層材料の構成中に有しない果 汁飲料、液体スープ、清酒などに使用される液体用紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
牛乳、乳酸菌飲料、液体スープなどのチルド流通タイプの液体状食品や、清酒 、果汁飲料、めんつゆなどの長期保存を必要とする常温流通タイプの液体状食品 などに用いられる容器としては、従来からガラス容器や金属容器が使用されて来 たが、最近では、紙容器も広く使用されるようになった。この紙容器において、 チルド流通タイプの液体状食品に対しては、比較的に簡単なポリエチレン/紙/ ポリエチレン構成などの積層材料が使われているが、常温流通タイプの液体状食 品には、内容物の食品を保護するために、ガスバリヤ性と光遮断性とを兼ね備え た、例えば、ポリエチレン/紙/アルミニウム箔/ポリエチレテレフタレート/ ポリエチレン構成などの多層な積層材料が使われており、この積層材料の構成中 には、必ずアルミニウム箔やアルミニウム蒸着フィルムなどの金属層が使用され ていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述のように、チルド流通タイプの液体状食品に使われている紙容器は、特に はガスバリヤ性が求められていないため、積層材料の構成は金属層を用いない比 較的に簡単な構成で使用されきたが、光遮断性については十分な配慮がなされて いるとは言えないものであった。一方、長期保存の常温流通タイプの液体食品に 使われている紙容器は、積層材料の構成中に金属層が必ず用いられているため、 ガスバリヤ性と光遮断性については十分な配慮がなされていた。
【0004】 しかしながら、最近の環境破壊の問題から、包装材料においても、産業廃棄物 の処理の改善が求められるようになって来た。積層材料の構成中に金属層が用い られている紙容器については、使用後の廃棄物焼却時に、焼却炉のロストル(火 格子)に燃え残りの金属が詰まる問題や、金属がアルミニウムの場合には、焼却 時にアルミナに変化して、焼却残滓の埋め立て処分時に加湿することによって、 、焼却残滓中のアルミナに吸着されていた有毒なアンモニアガスが発生してくる 問題があって、積層材料の構成中に金属層を用いない液体状食品用の紙容器の開 発が強く求められるようになった。本考案は、構成材料に金属を使用せずに光遮 断性と、必要に応じて、ガスバリヤ性とを十分に配慮した液体用紙容器を提供す るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、金属層を含まない、少なくとも紙層と合成樹脂層とからなる積層材 料を用いた液体用紙容器であって、図1に示すように、前記積層材料の構成中に 、紙層(12)/着色層(11)/紙層(13)からなる光遮断性の積層構成(10)を有し、必 要に応じて、前記の紙層(12)/着色層(11)/紙層(13)の積層構成(10)の表裏の少 なくともどちらか一方に、ガスバリヤ性樹脂(31)を積層させた液体用紙容器であ る。
【0006】 本考案の金属層を含まない積層材料とは、液体用紙容器に一般に使用されてい るアルミニウム箔を用いないことで、アルミニウム蒸着した合成樹脂フィルムや 紙は、必要に応じて、使用するものである。
【0007】 本考案の光遮断性の積層構成に用いる紙は、坪量が150〜250 g/m2 の ミルク原紙などを使用するものである。
【0008】 本考案の光遮断性の積層構成に着色層を設ける方法としては、紙を多層抄造す る時に中間層を着色する方法や、二枚の紙をエクストルージョンラミネーション 法によって着色したポリエチレンで貼り合わす方法や、二枚の紙の間に着色した 紙又は着色した合成樹脂フィルムをウエットラミネーション法又はドライラミネ ーション法によって貼り合わす方法などを用いるものである。また、着色する色 相は、紙容器の外観を損なわないものを選ぶものである。
【0009】 本考案の光遮断性の積層構成に積層させるガスバリヤ性樹脂は、エチレン酢酸 ビニル共重合体けん化物や塩化ビニリデン樹脂などである。
【0010】
【実施例】
<実施例1> まず、本考案の光遮断性の積層構成材料を作製するため、2枚の坪量170 g /m2 のミルク原紙を、エクストルージョンラミネーション法によって厚み30μ m の着色したポリエチレンで貼り合わした。
【0011】 つぎに、作製した本考案の光遮断性の積層構成材料の外側(容器から見て)に 厚み20μm 、内側に厚み30μm のポリエチレンをエクストルージョンラミネ ーション法によって接着して、図3に示した<外側>ポリエチレン(20μm ) /紙(170 g/m2 )/着色層(30μm 着色ポリエチレン)/紙(170 g/m 2 )/ポリエチレン(30μm )<内側>の積層材料を作製し、外側表面にはオ フセット印刷法によって文字と絵柄とを印刷した。
【0012】 作製した積層材料を打抜機で打ち抜きと罫線入れを同時に行いブランクを作製 し、次に、フレームシーラーでサイドシールした後、充填機に流して、底部をヒ ートシールし、牛乳を充填し、頂部をヒートシールして密封して図2に示した1 000mlの切妻型頂部を有するチルド流通タイプの本考案の液体用紙容器を作製 した。
【0013】 作製した本考案の液体用紙容器を評価するために、通常のチルド流通に使用さ れているポリエチレン(20μm )/紙(340 g/m2 )/ポリエチレン(60 μm )の積層構成の積層材料を作成して、本考案の液体用紙容器の積層材料と光 線透過率を測定して比較した。この結果は、表1に示したように、本考案の液体 用紙容器の積層材料は、通常使用されている積層材料に比較して光線透過率が約 5分の1であった。
【0014】
【表1】
【0015】 <実施例2> まず、本考案の光遮断性の積層構成材料を作製するため、2枚の坪量170 g /m2 のミルク原紙を、エクストルージョンラミネーション法によって厚み30μ m の着色したポリエチレンで貼り合わした。
【0016】 つぎに、作製した本考案の光遮断性の積層構成材料を含む図4に示した<外側 >ポリエチレン(20μm )/紙(170 g/m2 )/着色層(30μm 着色ポリ エチレン)/紙(170 g/m2 )/エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物(20 μm )/ポリエチレンテレフタレート(12μm )/ポリエチレン(60μm ) <内側>の積層材料をエクストルージョンラミネーション法及びドライラミネー ション法によって作製し、外側表面にはオフセット印刷法によって文字と絵柄を 印刷した。
【0017】 作製した積層材料を打抜機で打ち抜きと罫線入れを同時に行いブランクを作製 し、次に、フレームシーラーでサイドシールした後、充填機に流して、底部をヒ ートシールし、清酒を充填し、頂部をヒートシールして密封して図2に示した1 000mlの切妻型頂部を有する常温流通タイプの本考案の液体用紙容器を作製し た。
【0018】 作製した本考案の液体用紙容器を評価するために、通常の常温流通に使用され ている<外側>ポリエチレン(20μm )/紙(340 g/m2 )/アルミニウム 箔(9μm )/ポリエチレンテレフタレート(12μm )/ポリエチレン(60 μm )の積層構成材料を作製して、本考案の液体用紙容器の積層材料と光線透過 率と酸素ガス透過率を測定して比較した。この結果は、表2に示したように、本 考案の液体用紙容器の積層材料は、通常使用されているアルミニウム箔入り積層 材料には及ばないが、内容物の保護性から考慮して、光線透過率及び酸素ガス透 過率とも一般の使用には十分に問題のない良好な数値を示した。
【0019】
【表2】
【0020】
【考案の効果】
以上の実施例に示したように、本考案の液体用紙容器は、チルド流通タイプの 紙容器において、通常使用されている積層構成材料に比較して光線透過率は、約 5分の1と良好であり、また、常温流通タイプの紙容器において、通常の金属層 を使用した積層構成材料には及ばないが、一般の使用においては、内容物の保護 性から考慮して、光線透過率及び酸素ガス透過率とも十分に問題のない良好な数 値を示した。さらに、6カ月の清酒による内容物保存テスト結果では、pHの変 化や色相の変化、また、官能テストにおいても全く問題はなかった。
【0021】 本考案の液体用紙容器は、金属を積層材料に使用しないため、紙容器の使用後 の廃棄物の焼却時に、焼却炉のロストル(火格子)に焼却残滓が詰まる問題や、 アルミニウムの場合のように、焼却残滓の埋め立て時に、加湿による有毒なアン モニアガスが発生してくる心配は不要である。
【0022】 以上のように、本考案の液体用紙容器は、積層材料中に金属層を用いなで、光 遮断性や、必要に応じては、ガスバリヤ性についても十分な配慮がなされ、内容 物の保護性が良好で、また、最近の環境破壊に対する産業廃棄物の処理の改善の 問題に対応し得る液体用紙容器である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の液体用容器に含まれる光遮断性の積層
材料の断面図である。
【図2】実施例1及び2で作製した切妻型頂部を有する
液体用容器の斜視図である。
【図3】実施例1の本考案の液体用容器に用いた積層材
料の構成を示す図2のA部の拡大断面図である。
【図4】実施例2の本考案の液体用容器に用いた積層材
料の構成を示す図2のA部の拡大断面図である。
【符号の説明】
10……本考案の光遮断性の積層構成 11……着色層 12,13……紙層 20……実施例1の本考案の液体用容器に用いた積層材
料 21,22……ポリエチレン層 30……実施例2の本考案の液体用容器に用いた積層材
料 31……エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物層 32……ポリエチレンテレフタレート層

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属層を含まない、少なくとも紙層と合成
    樹脂層とからなる積層材料を用いた液体用紙容器であっ
    て、前記積層材料の構成中に、紙/着色層/紙からなる
    光遮断性の積層構成を有したことを特徴とする液体用紙
    容器。
  2. 【請求項2】前記の紙/着色層/紙の積層構成の表裏の
    少なくともどちらか一方に、ガスバリヤ性樹脂を積層さ
    せたことを特徴とする、実用新案登録請求の範囲の請求
    項1に記載の液体用紙容器。
JP051763U 1991-07-04 1991-07-04 液体用紙容器 Pending JPH055445U (ja)

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JP051763U JPH055445U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 液体用紙容器

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JP051763U JPH055445U (ja) 1991-07-04 1991-07-04 液体用紙容器

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ID=12895993

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004001897A (ja) * 1995-07-14 2004-01-08 Dainippon Printing Co Ltd 液体用紙容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004001897A (ja) * 1995-07-14 2004-01-08 Dainippon Printing Co Ltd 液体用紙容器

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