JP2018024436A - スパウト付パウチ - Google Patents
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Abstract
Description
天部、底部、胴部の左右の側部をシールした四方パウチ、積層体を折り返し、折り返し部以外の三方をヒートシールした三方パウチ、厚み方向にマチを持たせたガセットパウチなどでも良い。またスパウトを取付ける位置は、図2にそれぞれの外観を示すようにパウチの肩部に斜めに取付けた図2(a)のようなものや、胴部の積層体面上に取付けた図2(b)のようなものであっても良い。
シーラント層(7)として従来一般的であったポリオレフィン系樹脂に替えてポリエチレンテレフタレートフィルムをシーラントとして用いることにより、ポリオレフィン系樹脂特有の臭気の内容物への移行および内容物の成分のシーラントによる吸着が少なくすることができるため、内容物の香味成分のシーラント層(7)による吸着などの影響を少なくすることができる。
とができる。レーザー光はエネルギーが効率的にポリエチレンテレフタレートフィルムに吸収されやすい赤外線波長を有する、たとえば炭酸ガスレーザーを用いることができる。これによってエネルギー効率が高く、かつ安全性の高いシーラント層(7)を実現することができる。
シーラント層(7)に隣接して未延伸ポリオレフィンフィルムからなる熱可塑性樹脂層(8)を設ける。熱可塑性樹脂層(8)に用いる樹脂には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)や、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)のほか、ポリプロピレン樹脂を好ましく使用することができる。厚さは20μm以上で有用な効果が得られるが、30μm〜50μmの範囲がより好ましい。
積層体には別に基材層(6)を積層することができる。基材層(6)としては、適度な強度や柔軟性、耐久性を有しているプラスチックフィルムであれば特に限定をするものではないが、一般に2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、2軸延伸ナイロンフィルム、延伸ポリオレフィンフィルムなどが用いられる。厚みは5μm〜25μmが好ましく、10μm〜20μmだとさらに好ましい。またこれらのフィルムに紙を積層し接着したものでも良い。
内容物の保存性を向上させることを目的として、積層体中に着色フィルムなど紫外線を遮蔽する不透明層を設けることができる。あるいは、積層体中にガスバリア層(9)を設けることができる。
場合と異なり、異物検査機としての金属探知機などの使用も可能である。これらは、スパウト付パウチの用途、要求品質によって適宜選択し、使い分けをすればよい。
図3中に示した接着層(13)は、ガスバリアフィルムを積層体中に含める場合に、基材層(6)とガスバリア層(9)を接着させるための接着層である。たとえばポリオレフィン系樹脂を用いてサンドイッチラミネーションで積層してもよい。この場合には厚みは10μmから60μmの範囲が通常用いられる。10μm未満では十分な接着強度が得られない。
基材層(6)の外側の面に印刷層(14)を設けることができる。印刷は内容物に関する情報のほかロゴマークなどを表示し、また内容物に関してのイメージや用途例、バーコードなどを文字や画像で表示することができる。
なお本発明を構成する積層体は図3に示す実施形態に限定されるものでないことは言うまでもない。それ以外にも例えば、
ガスバリア層付ポリエチレンテレフタレートフィルム(基材/ガスバリア層)/ナイロンフィルム/未延伸ポリエチレンフィルム(熱可塑性樹脂層)/2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(シーラント層)、
また、
ポリエチレンテレフタレートフィルム(基材)/アルミ箔(ガスバリア層)/未延伸ポリエチレンフィルム(熱可塑性樹脂層)/2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(シーラント層)、
また、
ポリエチレンテレフタレートフィルム(基材)/アルミ箔(ガスバリア層)/ナイロンフィルム/未延伸ポリエチレンフィルム(熱可塑性樹脂層)/2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(シーラント層)
など、要求仕様に合わせ適宜選択することができる。
図5は本発明に係るスパウト付パウチのスパウト部を説明するための、部分断面模式図である。スパウト(1)は、プラスチック成型品であり、ポリエステル樹脂からなる。容器最内層側で、積層体のシーラント層(7)とヒートシールにより熱溶着され、開口部(15)は容器外側に露出して装着される。スパウト(1)のシーラント層(7)への熱溶着は、ヒートシールのほか超音波溶着、インパルスシールなどによっても行うことができる。
パウチの天部中央にスパウトを設けたスパウト付パウチを以下のように試作した。
・パウチの層構成(パウチの外層側→内層側の順)
SiO蒸着ポリエチエンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/
ナイロンフィルム(厚み15μm)/
低密度ポリエチレンフィルム(厚み30μm)/
2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)
の4層とし、ドライラミネーションにより貼り合わせた。
・スパウト
PET−G樹脂(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート樹脂)を用い射出成型により作成。
・キャップ
アルミニウム製。
パッキンは発泡ポリエチレンに2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムをラミネートして作成。
・形状
四方パウチ形状とした。
・パウチの層構成(パウチの外層側→内層側の順)
SiO蒸着ポリエチエンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/
アルミ箔(厚み9μm)/
低密度ポリエチレンフィルム(厚み50μm)/
2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)
・上記以外は実施例1と同様としてパウチを作成した。
・パウチの層構成(パウチの外層側→内層側の順)
SiO蒸着ポリエチエンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/
ナイロンフィルム(厚み15μm)/
低密度ポリエチレンフィルム(厚み80μm)
の3層とし、ドライラミネーションにより貼り合わせた。
・スパウト及びキャップ
低密度ポリエチレン樹脂を用い射出成型により作成。
・上記以外は実施例1と同様としてパウチを作成した。
・スパウトを低密度ポリエチレン樹脂の射出成型で作成した以外は、実施例1と同様としてパウチを試作した。
・パウチの層構成(パウチの外層側→内層側の順)
SiO蒸着ポリエチエンテレフタレートフィルム(厚み12μm)/
アルミ箔(厚み9μm)/
ナイロンフィルム(厚み15μm)/
2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)
の3層構成とした。
・上記以外は実施例1と同様としてパウチを作成した。
・ 静圧試験
パウチに100Kg重の圧力をかけ1分間保持し、液漏れの有無を確認した。
・ 香り成分吸着評価
30°Cで3ヶ月保存後、内容物成分に含まれる脂肪酸エステル量について、ガスクロマトグラフ質量分析計にて計測した。評価試験前の値を100として、評価試験後の値との比較から評価した。
2・・・・・・胴部
3・・・・・・天部
4・・・・・・底部
5・・・・・・キャップ
6・・・・・・基材層
7・・・・・・シーラント層
8・・・・・・熱可塑性樹脂層
9・・・・・・ガスバリア層
13・・・・・接着層
14・・・・・印刷層
15・・・・・開口部
20、21・・スパウト
22、23・・ヒートシール部分
50・・・・・パッキン
101・・・・スパウト付パウチ
102・・・・積層体
Claims (4)
- 積層体が貼りあわされてなるスパウト付パウチであって、前記積層体のパウチ最内層がパウチ内部側の面に微細構造が形成されてヒートシール性を有するポリエチレンテレフタレートフィルムからなるシーラント層であり、前記シーラント層に隣接して未延伸ポリオレフィンフィルムの熱可塑性樹脂層を有し、前記シーラント層にポリエステル樹脂製のスパウトが熱溶着されていることを特徴とするスパウト付パウチ。
- 前記シーラント層が2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付パウチ。
- 前記未延伸ポリオレフィンフィルムの厚みが20μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のスパウト付パウチ。
- 前記シーラント層が前記積層体の熱溶着部分にのみ選択的にヒートシール性を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のスパウト付パウチ。
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JP2016155450A JP6926412B2 (ja) | 2016-08-08 | 2016-08-08 | スパウト付パウチ |
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2016
- 2016-08-08 JP JP2016155450A patent/JP6926412B2/ja active Active
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