JP3156698B2 - 情報記録媒体の記録再生装置 - Google Patents
情報記録媒体の記録再生装置Info
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- JP3156698B2 JP3156698B2 JP14991899A JP14991899A JP3156698B2 JP 3156698 B2 JP3156698 B2 JP 3156698B2 JP 14991899 A JP14991899 A JP 14991899A JP 14991899 A JP14991899 A JP 14991899A JP 3156698 B2 JP3156698 B2 JP 3156698B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に情報を記
録再生消去する情報記録媒体の記録再生装置に関する。
録再生消去する情報記録媒体の記録再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】今日、大容量、高密度なメモリーとし
て、追記型の情報記録媒体や書換型の情報記録媒体が、
データファイル用若しくは画像ファイル用として商品化
されている。
て、追記型の情報記録媒体や書換型の情報記録媒体が、
データファイル用若しくは画像ファイル用として商品化
されている。
【０００３】これらの情報記録媒体の製造は、単板また
は貼合構造となっており、大きさもデータファイル用の
直径８６ｍｍの小さな媒体から画像ファイル用の直径３
０ｃｍの大きな媒体まで数種類ある。貼合構造の情報記
録媒体を製造する場合、基板上に薄膜が形成された後、
薄膜を保護するため有機質材料のオーバーコートをスピ
ンコート等により薄膜上に施す。情報記録媒体には、記
録面が片面のものと両面のものとがあるが、記録面が両
面にある媒体の場合、薄膜が形成され、オーバーコート
が施された２枚の基板に接着性の樹脂を塗布して互いを
貼り合わせる。一方、記録面が片面である媒体の場合
は、薄膜とオーバーコート層が形成された基板と、形成
されていない基板を接着するという工程で製造される。
は貼合構造となっており、大きさもデータファイル用の
直径８６ｍｍの小さな媒体から画像ファイル用の直径３
０ｃｍの大きな媒体まで数種類ある。貼合構造の情報記
録媒体を製造する場合、基板上に薄膜が形成された後、
薄膜を保護するため有機質材料のオーバーコートをスピ
ンコート等により薄膜上に施す。情報記録媒体には、記
録面が片面のものと両面のものとがあるが、記録面が両
面にある媒体の場合、薄膜が形成され、オーバーコート
が施された２枚の基板に接着性の樹脂を塗布して互いを
貼り合わせる。一方、記録面が片面である媒体の場合
は、薄膜とオーバーコート層が形成された基板と、形成
されていない基板を接着するという工程で製造される。
【０００４】上記何れの情報記録媒体を用いて記録、再
生または消去を行う記録再生方法または記録再生装置が
提案されている。
生または消去を行う記録再生方法または記録再生装置が
提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録媒体、特に記録面が片面の記録媒体では、オーバー
コートが施された基板と施されていない基板とを接着す
るため、記録層を含む薄膜の内部応力により記録媒体に
反りが発生し、特に、媒体の径が大きい程この反りは大
きくなり、記録再生装置で媒体を記録再生する際、信号
を媒体に記録再生するための光ヘッドの焦点追従信号で
あるフォーカスエラー信号が部分的に大きくなり、再生
信号に振幅ムラが生じるという問題を有していた。
記録媒体、特に記録面が片面の記録媒体では、オーバー
コートが施された基板と施されていない基板とを接着す
るため、記録層を含む薄膜の内部応力により記録媒体に
反りが発生し、特に、媒体の径が大きい程この反りは大
きくなり、記録再生装置で媒体を記録再生する際、信号
を媒体に記録再生するための光ヘッドの焦点追従信号で
あるフォーカスエラー信号が部分的に大きくなり、再生
信号に振幅ムラが生じるという問題を有していた。
【０００６】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、情報記録媒体の反りに起因するフォーカスエラー信
号を抑制し安定な記録信号振幅が得られる記録再生方法
及び装置を提供することを目的とする。
で、情報記録媒体の反りに起因するフォーカスエラー信
号を抑制し安定な記録信号振幅が得られる記録再生方法
及び装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の記録再生装置は、記録層を含む薄膜の一方
の主面に有機質材料のオーバーコート層を備え前記薄膜
の他方の主面に第１の樹脂基板を備えた第１の基板と、
記録層を含まない第２の樹脂基板と前記第２の樹脂基板
の何れかの主面の最表面に有機質材料のオーバーコート
層を備えた第２の基板とを接着性樹脂を介して前記第１
の基板及び前記第２の基板のオーバーコート層どうしを
直接貼り合わせた情報記録媒体を回転駆動する回転モー
タ、前記記録層に情報信号を記録または再生する光ビー
ムを出射する光ヘッド、前記光ヘッドの前記記録層に対
する焦点追従信号を発生し前記光ビームのフォーカスを
制御するフォーカス制御回路を備えたことを特徴とす
る。
に、本発明の記録再生装置は、記録層を含む薄膜の一方
の主面に有機質材料のオーバーコート層を備え前記薄膜
の他方の主面に第１の樹脂基板を備えた第１の基板と、
記録層を含まない第２の樹脂基板と前記第２の樹脂基板
の何れかの主面の最表面に有機質材料のオーバーコート
層を備えた第２の基板とを接着性樹脂を介して前記第１
の基板及び前記第２の基板のオーバーコート層どうしを
直接貼り合わせた情報記録媒体を回転駆動する回転モー
タ、前記記録層に情報信号を記録または再生する光ビー
ムを出射する光ヘッド、前記光ヘッドの前記記録層に対
する焦点追従信号を発生し前記光ビームのフォーカスを
制御するフォーカス制御回路を備えたことを特徴とす
る。
【０００８】
【発明の実施の形態】まず、本発明の記録再生装置に適
用する情報記録媒体の一例を説明する。図１に示すよう
に、直径３０ｃｍの透明な第１の樹脂基板１上に誘電体
層２をＲＦスパッタリング法により形成し、さらに記録
層３、反射層４、保護層５の順にＤＣスパッタリング法
により積層する。その後、保護層５の上に有機質材料の
オーバーコート層６をスピンコートにより設けた第１の
基板を得る。次に、直径３０ｃｍの第２の樹脂基板７に
オーバーコート層６を設けた第２の基板を得る。なお、
図１における第２の基板には、第２の樹脂基板に誘電体
層、記録層、反射層及び保護層等の薄膜が形成されてい
ないいわゆるダミー基板と称される第２の基板の例であ
る。
用する情報記録媒体の一例を説明する。図１に示すよう
に、直径３０ｃｍの透明な第１の樹脂基板１上に誘電体
層２をＲＦスパッタリング法により形成し、さらに記録
層３、反射層４、保護層５の順にＤＣスパッタリング法
により積層する。その後、保護層５の上に有機質材料の
オーバーコート層６をスピンコートにより設けた第１の
基板を得る。次に、直径３０ｃｍの第２の樹脂基板７に
オーバーコート層６を設けた第２の基板を得る。なお、
図１における第２の基板には、第２の樹脂基板に誘電体
層、記録層、反射層及び保護層等の薄膜が形成されてい
ないいわゆるダミー基板と称される第２の基板の例であ
る。
【０００９】第１の樹脂基板１及び第２の樹脂基板７各
々に設けたオーバーコート層６が完全に硬化した後、接
着性樹脂８を第１の樹脂基板１のオーバーコート層６の
上及び／または第２の樹脂基板７のオーバーコート層６
の上に塗布し貼り合わせる。
々に設けたオーバーコート層６が完全に硬化した後、接
着性樹脂８を第１の樹脂基板１のオーバーコート層６の
上及び／または第２の樹脂基板７のオーバーコート層６
の上に塗布し貼り合わせる。
【００１０】このように貼り合わせる前に両基板のオー
バーコート層６を硬化させる硬化工程を経るため、貼り
合わせ前の誘電体層２・記録層３・反射層４・保護層５
・オーバーコート層６それぞれの内部応力に起因する第
１の樹脂基板１の変形量と、オーバーコート層６の内部
応力に起因する第２の樹脂基板７の変形量との調整がと
れ、貼り合わせた後の情報記録媒体の反りを極めて小さ
くすることができる。
バーコート層６を硬化させる硬化工程を経るため、貼り
合わせ前の誘電体層２・記録層３・反射層４・保護層５
・オーバーコート層６それぞれの内部応力に起因する第
１の樹脂基板１の変形量と、オーバーコート層６の内部
応力に起因する第２の樹脂基板７の変形量との調整がと
れ、貼り合わせた後の情報記録媒体の反りを極めて小さ
くすることができる。
【００１１】このような工程で作成した直径３０ｃｍの
１２枚の情報記録媒体の反りを測定した結果を表１に示
す。
１２枚の情報記録媒体の反りを測定した結果を表１に示
す。
【００１２】
【表１】
【００１３】直径３０ｃｍの大きさで、しかも第１及び
第２の樹脂基板を用いた記録媒体でも、表１に示すよう
に、極めて反りを小さく抑えることができる。表１の平
均値は１．１６ｍｒａｄである。
第２の樹脂基板を用いた記録媒体でも、表１に示すよう
に、極めて反りを小さく抑えることができる。表１の平
均値は１．１６ｍｒａｄである。
【００１４】図２に従来の記録媒体の断面図を示す。第
２の樹脂基板７にはオーバーコートを施さずに、第１の
樹脂基板１と接着したものである。この構造での反りの
測定結果を表２に示す。平均値７．５８ｍｒａｄであ
り、中には１５ｍｒａｄを越える反りが発生した媒体も
あり、従来構造では反りが発生しやすいことは明らかで
ある。
２の樹脂基板７にはオーバーコートを施さずに、第１の
樹脂基板１と接着したものである。この構造での反りの
測定結果を表２に示す。平均値７．５８ｍｒａｄであ
り、中には１５ｍｒａｄを越える反りが発生した媒体も
あり、従来構造では反りが発生しやすいことは明らかで
ある。
【００１５】
【表２】
【００１６】次に、本発明の記録再生装置の一実施の形
態について、図面を参照しながら説明する。
態について、図面を参照しながら説明する。
【００１７】図１に示した接着性樹脂の両面にオーバー
コート層を備えた貼合型情報記録媒体を用いて測定した
フォーカスエラー（ＦＥ）信号と記録（ＲＦ）信号の一
例を図３(ａ)に、図２に示した第２の樹脂基板にオーバ
ーコート層を備えない貼合型情報記録媒体を用いて測定
したＦＥ信号とＲＦ信号の一例を図３(ｂ)に示す。図３
から明らかなように、図２に示した構成の記録媒体は反
り角度が大きいため、ＦＥ信号が部分的に大きくなり、
その部分のＲＦ信号振幅が落ち込んで小さくなる現象を
発生し易いのに対し、図１に示した構成の記録媒体では
反り角度が小さいため、ＲＦ信号振幅及びＦＥ信号は安
定している。
コート層を備えた貼合型情報記録媒体を用いて測定した
フォーカスエラー（ＦＥ）信号と記録（ＲＦ）信号の一
例を図３(ａ)に、図２に示した第２の樹脂基板にオーバ
ーコート層を備えない貼合型情報記録媒体を用いて測定
したＦＥ信号とＲＦ信号の一例を図３(ｂ)に示す。図３
から明らかなように、図２に示した構成の記録媒体は反
り角度が大きいため、ＦＥ信号が部分的に大きくなり、
その部分のＲＦ信号振幅が落ち込んで小さくなる現象を
発生し易いのに対し、図１に示した構成の記録媒体では
反り角度が小さいため、ＲＦ信号振幅及びＦＥ信号は安
定している。
【００１８】
【発明の効果】以上のように、本発明の記録再生装置に
よれば、情報記録媒体の反りが極めて小さいため、ＦＥ
信号及びＲＦ信号が安定し、通常の記録再生装置であっ
ても裕度を持った記録、再生及び／または消去ができる
という効果が得られる。
よれば、情報記録媒体の反りが極めて小さいため、ＦＥ
信号及びＲＦ信号が安定し、通常の記録再生装置であっ
ても裕度を持った記録、再生及び／または消去ができる
という効果が得られる。
【図１】本発明の情報記録装置に適用する情報記録媒体
の部分断面図
の部分断面図
【図２】従来の情報記録媒体の部分断面図
【図３】情報記録媒体のＲＦ信号をＦＥ信号の波形図
で、 (ａ)は、本発明の一実施例における情報記録媒体のＲＦ
信号をＦＥ信号波形図 (ｂ)は、従来の情報記録媒体のＲＦ信号とＦＥ波形図
で、 (ａ)は、本発明の一実施例における情報記録媒体のＲＦ
信号をＦＥ信号波形図 (ｂ)は、従来の情報記録媒体のＲＦ信号とＦＥ波形図
１ 第１の樹脂基板 ２ 誘電体層 ３ 記録層 ４ 反射層 ５ 保護層 ６ オーバーコート層 ７ 第２の樹脂基板 ８ 接着性樹脂
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−45633（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G11B 7/24 G11B 11/105
Claims (1)
- 【請求項１】記録層を含む薄膜の一方の主面に有機質材
料のオーバーコート層を備え前記薄膜の他方の主面に第
１の樹脂基板を備えた第１の基板と、記録層を含まない
第２の樹脂基板と前記第２の樹脂基板の何れかの主面の
最表面に有機質材料のオーバーコート層を備えた第２の
基板とを接着性樹脂を介して前記第１の基板及び前記第
２の基板のオーバーコート層どうしを直接貼り合わせた
情報記録媒体を回転駆動する回転モータ、前記記録層に
情報信号を記録または再生する光ビームを出射する光ヘ
ッド、前記光ヘッドの前記記録層に対する焦点追従信号
を発生し前記光ビームのフォーカスを制御するフォーカ
ス制御回路を備えたことを特徴とする情報記録媒体の記
録再生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14991899A JP3156698B2 (ja) | 1990-11-01 | 1999-05-28 | 情報記録媒体の記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14991899A JP3156698B2 (ja) | 1990-11-01 | 1999-05-28 | 情報記録媒体の記録再生装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2297983A Division JP3000656B2 (ja) | 1990-11-01 | 1990-11-01 | 情報記録媒体及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000003524A JP2000003524A (ja) | 2000-01-07 |
| JP3156698B2 true JP3156698B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=15485442
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14991899A Expired - Fee Related JP3156698B2 (ja) | 1990-11-01 | 1999-05-28 | 情報記録媒体の記録再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3156698B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4067907B2 (ja) | 2002-08-08 | 2008-03-26 | 富士通株式会社 | 樹脂基板を有する記録媒体 |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP14991899A patent/JP3156698B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000003524A (ja) | 2000-01-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080209 Year of fee payment: 7 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209 Year of fee payment: 8 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209 Year of fee payment: 9 |
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