JP2959345B2 - 光ディスク - Google Patents
光ディスクInfo
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- JP2959345B2 JP2959345B2 JP18760693A JP18760693A JP2959345B2 JP 2959345 B2 JP2959345 B2 JP 2959345B2 JP 18760693 A JP18760693 A JP 18760693A JP 18760693 A JP18760693 A JP 18760693A JP 2959345 B2 JP2959345 B2 JP 2959345B2
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- magnetic
- film
- optical disk
- magnetic film
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクに係わり、特
に少量のデ−タの書込み/読出しが可能な磁性層を備え
た光ディスクに関するものである。
に少量のデ−タの書込み/読出しが可能な磁性層を備え
た光ディスクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】透明基板上に形成されている光学記録層
に記録されている情報信号を、レ−ザ光を用いて読み出
す、再生専用型光ディスクは、同一情報を大量にしかも
短時間に複製する事が出来る事より、現在広範に普及し
ている。この再生専用光ディスクには、記録されている
情報内容により、CD、CD−ROM、CD−V又はC
D−I等の種類がある。
に記録されている情報信号を、レ−ザ光を用いて読み出
す、再生専用型光ディスクは、同一情報を大量にしかも
短時間に複製する事が出来る事より、現在広範に普及し
ている。この再生専用光ディスクには、記録されている
情報内容により、CD、CD−ROM、CD−V又はC
D−I等の種類がある。
【0003】これら多種類の再生専用光ディスクの出現
により、その使用形態も多様化してきた。さらに、再生
専用光ディスクに少量の情報を付加できる記録領域を設
けて、ここに管理情報を記録することにより、再生専用
光ディスクの管理を容易にしようとする試みが成されて
いる。例えば、ゲ−ム用再生専用光ディスク(以下、ゲ
−ム用光ディスクとも言う)の場合、ゲ−ムを途中で中
断し、再びゲ−ムを再開する時は、中断したシ−ンより
始められるように、中断した時のゲ−ムのシ−ン番号や
それまでのゲ−ムの得点等のゲ−ム管理情報を、光ディ
スクプレ−ヤに記録できるようになっているが、ゲ−ム
用光ディスクを別の場所へ持ちだし、そこにある別の光
ディスクプレ−ヤによってゲ−ムを再開したい場合に
は、ゲ−ム管理情報は光ディスクプレ−ヤに記録されて
おり、ゲ−ム用光ディスクに記録されていないため、先
の中断したシ−ンより再開することができなかった。
により、その使用形態も多様化してきた。さらに、再生
専用光ディスクに少量の情報を付加できる記録領域を設
けて、ここに管理情報を記録することにより、再生専用
光ディスクの管理を容易にしようとする試みが成されて
いる。例えば、ゲ−ム用再生専用光ディスク(以下、ゲ
−ム用光ディスクとも言う)の場合、ゲ−ムを途中で中
断し、再びゲ−ムを再開する時は、中断したシ−ンより
始められるように、中断した時のゲ−ムのシ−ン番号や
それまでのゲ−ムの得点等のゲ−ム管理情報を、光ディ
スクプレ−ヤに記録できるようになっているが、ゲ−ム
用光ディスクを別の場所へ持ちだし、そこにある別の光
ディスクプレ−ヤによってゲ−ムを再開したい場合に
は、ゲ−ム管理情報は光ディスクプレ−ヤに記録されて
おり、ゲ−ム用光ディスクに記録されていないため、先
の中断したシ−ンより再開することができなかった。
【0004】そこで、このような欠点を解決するため
に、例えば、特開昭62−75956号公報、特開平1
−138642号公報又は特開平4−337546号公
報に開示されているように、光ディスク上に、少量の情
報を磁気記録方式により書込み/読出し出来る磁性層の
領域を設けることが提案されている。
に、例えば、特開昭62−75956号公報、特開平1
−138642号公報又は特開平4−337546号公
報に開示されているように、光ディスク上に、少量の情
報を磁気記録方式により書込み/読出し出来る磁性層の
領域を設けることが提案されている。
【0005】以下、添付図面を参照して従来の技術を説
明する。図8は、従来例の光ディスクを示す部分断面図
である。図8において、21は基板を、22は信号ピッ
トを、23は反射膜を、24は保護膜を、25は磁性膜
を、30は光ディスクをそれぞれ示す。光ディスク30
が、再生専用の光ディスク30の場合には、透明樹脂か
らなる基板21上の片面に、情報に対応した信号ピット
22が、射出成型法によって形成されており、この上に
アルミニウムからなる反射膜23が形成されている。こ
の反射膜23は、信号ピット22の形成されていない基
板21側から、レ−ザ光を入射し、反射膜23で反射さ
せ、信号ピット22の形状を読み取るためのものであ
る。反射膜23の上には、信号ピット22と反射膜23
を保護するために、樹脂からなる保護膜24が形成され
ている。さらにこの保護膜24の上には、少量の書き替
え可能な情報を磁気記録方式によって書き込むための、
磁性膜25が設けられている。
明する。図8は、従来例の光ディスクを示す部分断面図
である。図8において、21は基板を、22は信号ピッ
トを、23は反射膜を、24は保護膜を、25は磁性膜
を、30は光ディスクをそれぞれ示す。光ディスク30
が、再生専用の光ディスク30の場合には、透明樹脂か
らなる基板21上の片面に、情報に対応した信号ピット
22が、射出成型法によって形成されており、この上に
アルミニウムからなる反射膜23が形成されている。こ
の反射膜23は、信号ピット22の形成されていない基
板21側から、レ−ザ光を入射し、反射膜23で反射さ
せ、信号ピット22の形状を読み取るためのものであ
る。反射膜23の上には、信号ピット22と反射膜23
を保護するために、樹脂からなる保護膜24が形成され
ている。さらにこの保護膜24の上には、少量の書き替
え可能な情報を磁気記録方式によって書き込むための、
磁性膜25が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
に、磁性膜を設け、書き替え可能な情報を記録/再生す
るとき、ディスクの回転数が低く、ディスクの面振れが
大きいために、安定な磁気記録を行わせるためには、磁
気ヘッドを磁性膜に接触させる接触記録方式をとる必要
がある。この種の光ディスクを各種製作し、磁気記録再
生を行ったところ、初期状態では、十分な磁気記録再生
特性が得られるが、継続して使用すると、磁気ヘッドの
接触により、磁性膜にキズが発生し、長期間の使用には
耐えない事が判明した。これは、光ディスクの面振れが
大きいため、常に磁気ヘッドと磁性膜との安定な接触状
態を維持するには、磁気ヘッドに加える荷重を相当にす
る必要があるためである。
に、磁性膜を設け、書き替え可能な情報を記録/再生す
るとき、ディスクの回転数が低く、ディスクの面振れが
大きいために、安定な磁気記録を行わせるためには、磁
気ヘッドを磁性膜に接触させる接触記録方式をとる必要
がある。この種の光ディスクを各種製作し、磁気記録再
生を行ったところ、初期状態では、十分な磁気記録再生
特性が得られるが、継続して使用すると、磁気ヘッドの
接触により、磁性膜にキズが発生し、長期間の使用には
耐えない事が判明した。これは、光ディスクの面振れが
大きいため、常に磁気ヘッドと磁性膜との安定な接触状
態を維持するには、磁気ヘッドに加える荷重を相当にす
る必要があるためである。
【0007】磁気ヘッドとの接触により磁性膜に発生す
るキズを減少させるために、磁性膜を構成する材料すな
わちバインダ−樹脂、磁性粉、研磨材、潤滑剤及び添加
剤について、種々検討したが、最もキズの発生の少ない
磁性膜に関しても、100回のパスを行うと、再生出力
が30%も劣化し、いずれも実用的なものを得ることが
出来なかった。
るキズを減少させるために、磁性膜を構成する材料すな
わちバインダ−樹脂、磁性粉、研磨材、潤滑剤及び添加
剤について、種々検討したが、最もキズの発生の少ない
磁性膜に関しても、100回のパスを行うと、再生出力
が30%も劣化し、いずれも実用的なものを得ることが
出来なかった。
【0008】また、光ディスクには、回転中心に対する
偏心成分が有る。そのため、光ディスクをドライブに装
着したのち、情報を磁気ヘッドによって磁性膜に記録し
て記録トラックを形成し、そのまま再生する場合には、
たとえ、光ディスクの偏心成分が大きくとも、磁気ヘッ
ドは記録トラック上を正確にトレ−スする。しかし、記
録後一旦ドライブより光ディスクを取り外した後、再び
ドライブ装置に装着して、記録トラックを再生する場合
には、光ディスクの偏心成分が大きいため、記録時の回
転中心と再生時の回転中心が一致することは希であり、
磁気ヘッドは記録トラック上を正確にトレ−スする事が
できない。この現象は、異なるドライブ装置を用いて、
磁性膜上の記録トラックを再生する場合においても、同
様に発生する。
偏心成分が有る。そのため、光ディスクをドライブに装
着したのち、情報を磁気ヘッドによって磁性膜に記録し
て記録トラックを形成し、そのまま再生する場合には、
たとえ、光ディスクの偏心成分が大きくとも、磁気ヘッ
ドは記録トラック上を正確にトレ−スする。しかし、記
録後一旦ドライブより光ディスクを取り外した後、再び
ドライブ装置に装着して、記録トラックを再生する場合
には、光ディスクの偏心成分が大きいため、記録時の回
転中心と再生時の回転中心が一致することは希であり、
磁気ヘッドは記録トラック上を正確にトレ−スする事が
できない。この現象は、異なるドライブ装置を用いて、
磁性膜上の記録トラックを再生する場合においても、同
様に発生する。
【0009】図9に、その様子を示す。図9は、従来例
の光ディスクにおける、記録トラックと再生ヘッドのト
レ−スとの関係を示す概念図である。図9において、2
6は記録トラックを、27は再生ヘッドのトレ−スを、
28は記録トラックの回転中心を、29は再生ヘッドの
回転中心を、30は光ディスクをそれぞれ示す。図9に
おいては、光ディスクの磁性膜に記録ヘッドによって形
成された記録トラック26と再生ヘッドのトレ−ス27
のそれぞれの回転中心28、29が、記録後、一旦ドラ
イブ装置より光ディスクを取り外した後、再びドライブ
装置に装着して、記録トラック26を再生する場合に
は、光ディスクの偏心成分によってずれており、そのた
め、記録トラック26上を、再生ヘッドがトレ−ス出来
ない様子を概念的に示している。
の光ディスクにおける、記録トラックと再生ヘッドのト
レ−スとの関係を示す概念図である。図9において、2
6は記録トラックを、27は再生ヘッドのトレ−スを、
28は記録トラックの回転中心を、29は再生ヘッドの
回転中心を、30は光ディスクをそれぞれ示す。図9に
おいては、光ディスクの磁性膜に記録ヘッドによって形
成された記録トラック26と再生ヘッドのトレ−ス27
のそれぞれの回転中心28、29が、記録後、一旦ドラ
イブ装置より光ディスクを取り外した後、再びドライブ
装置に装着して、記録トラック26を再生する場合に
は、光ディスクの偏心成分によってずれており、そのた
め、記録トラック26上を、再生ヘッドがトレ−ス出来
ない様子を概念的に示している。
【0010】これを解決するためには、記録トラックを
形成するための記録ヘッドのトラック幅と、再生ヘッド
又は消去ヘッドのトラック幅とを異なったものにすれば
良い。すなわち、再生ヘッド又は消去ヘッドのトラック
幅は、記録ヘッドのトラック幅に光ディスクの偏心量の
規格値を加えたものにすれば良い。この様に、ドライブ
装置にヘッドを複数個備えることによって、光ディスク
の偏心があっても、磁性膜に磁気記録し再生することが
可能であるが、ドライブ装置が複雑になり高価なものと
なる。これを避けるには、記録トラックのピッチを光デ
ィスクの偏心量より十分大きくすれば良いが、磁性膜の
記録容量が低下する。
形成するための記録ヘッドのトラック幅と、再生ヘッド
又は消去ヘッドのトラック幅とを異なったものにすれば
良い。すなわち、再生ヘッド又は消去ヘッドのトラック
幅は、記録ヘッドのトラック幅に光ディスクの偏心量の
規格値を加えたものにすれば良い。この様に、ドライブ
装置にヘッドを複数個備えることによって、光ディスク
の偏心があっても、磁性膜に磁気記録し再生することが
可能であるが、ドライブ装置が複雑になり高価なものと
なる。これを避けるには、記録トラックのピッチを光デ
ィスクの偏心量より十分大きくすれば良いが、磁性膜の
記録容量が低下する。
【0011】また、磁性膜に複数の磁気トラックを形成
し、ここに情報を記録し、必要に応じて読み出すことが
出来るようにするには、磁気トラックのそれぞれが判別
できかつその磁気トラック内の位置も特定出来る必要が
あり、そのため、ドライブ装置は、通常フォ−マッティ
ングの機能を持っており、初めに、各磁気トラックに、
記録開始点とアドレスを所定の形式で記録する。フォ−
マッティングには所定の時間が必要であるし、何より
も、フォ−マッティングのための専用の信号発生処理回
路が必要となる。したがって、初めから光ディスクの磁
性膜がフォ−マッティング済みであれば、ドライブ装置
も簡単になる。一方、光ディスク上に、磁性膜を形成す
る方法としては、特開平4−337546号において、
薄膜プロセスによる方法が開示されているが、薄膜プロ
セスによって磁性膜を形成する場合に、その磁気特性を
得るには、通常かなりの高温状態に保持する必要があ
り、この熱的な問題等より基板等の材質に制限が加わる
と共に、精密な形成方法であるがはなはだコストの高い
方法である。
し、ここに情報を記録し、必要に応じて読み出すことが
出来るようにするには、磁気トラックのそれぞれが判別
できかつその磁気トラック内の位置も特定出来る必要が
あり、そのため、ドライブ装置は、通常フォ−マッティ
ングの機能を持っており、初めに、各磁気トラックに、
記録開始点とアドレスを所定の形式で記録する。フォ−
マッティングには所定の時間が必要であるし、何より
も、フォ−マッティングのための専用の信号発生処理回
路が必要となる。したがって、初めから光ディスクの磁
性膜がフォ−マッティング済みであれば、ドライブ装置
も簡単になる。一方、光ディスク上に、磁性膜を形成す
る方法としては、特開平4−337546号において、
薄膜プロセスによる方法が開示されているが、薄膜プロ
セスによって磁性膜を形成する場合に、その磁気特性を
得るには、通常かなりの高温状態に保持する必要があ
り、この熱的な問題等より基板等の材質に制限が加わる
と共に、精密な形成方法であるがはなはだコストの高い
方法である。
【0012】そこで、本発明は、光ディスクにおいて、
ヘッドと接触する表面を良好な平坦度に形成し、磁性膜
に発生するキズを防止し、磁気トラックをフォ−マッテ
ィング済みとし、使用者がフォ−マットする必要がな
く、しかもフォ−マットを誤って消去することなく、ま
た、磁気記録の際のディスクの偏心による影響を低減
し、しかも従来の製造工程を利用し製造出来るように
し、それにより、記録容量の大きい、信頼性の高い、コ
ストの安い、かつドライブ装置に対する負担の少ない、
リム−バブルである光ディスクを提供することを目的と
するものである。
ヘッドと接触する表面を良好な平坦度に形成し、磁性膜
に発生するキズを防止し、磁気トラックをフォ−マッテ
ィング済みとし、使用者がフォ−マットする必要がな
く、しかもフォ−マットを誤って消去することなく、ま
た、磁気記録の際のディスクの偏心による影響を低減
し、しかも従来の製造工程を利用し製造出来るように
し、それにより、記録容量の大きい、信頼性の高い、コ
ストの安い、かつドライブ装置に対する負担の少ない、
リム−バブルである光ディスクを提供することを目的と
するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、円盤状の透明基
板上に形成した光デ−タ領域と、この光デ−タ領域以外
の部分に形成した磁性膜と、この磁性膜上に形成した磁
性膜用保護膜とを有する光ディスクであって、前記磁性
膜用保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且つ、前記
磁性膜の厚さδをδ≦λ/4−d0 /2(但し、λは記
録する信号の最短記録波長)に設定したことを特徴とす
る光ディスクである。また、上記第1の発明の光ディス
クにおいて、前記磁性膜を前記光ディスクの回転中心に
対して同心円形状又は螺旋形状の磁気トラックとして複
数形成すると共に、各磁気トラック間の隙間を前記磁性
膜用保護膜で埋めたことを特徴とする光ディスクであ
る。また、上記第1の発明の光ディスクにおいて、前記
磁性膜を前記光ディスクの回転中心に対して同心円形状
又は螺旋形状の磁気トラックとして複数形成すると共
に、少なくとも一つ以上の前記磁気トラックの一部から
所定の間隔で前記磁性膜を取り除いた部位と、各磁気ト
ラック間の隙間とを前記磁性膜用保護膜で埋めたことを
特徴とする光ディスクである。更に、第2の発明は、円
盤状の透明基板上に光デ−タ領域を形成すると共に、フ
ィルム上に磁性膜と磁性膜用保護膜とを順に膜付けし
て、前記フィルムを前記光デ−タ領域以外の部分に接着
材を介して貼付けた光ディスクであって、前記磁性膜用
保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且つ、前記磁性
膜の厚さδをδ≦λ/4−d0 /2(但し、λは記録す
る信号の最短記録波長)に設定したことを特徴とする光
ディスクである。
てなされたものであり、第1の発明は、円盤状の透明基
板上に形成した光デ−タ領域と、この光デ−タ領域以外
の部分に形成した磁性膜と、この磁性膜上に形成した磁
性膜用保護膜とを有する光ディスクであって、前記磁性
膜用保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且つ、前記
磁性膜の厚さδをδ≦λ/4−d0 /2(但し、λは記
録する信号の最短記録波長)に設定したことを特徴とす
る光ディスクである。また、上記第1の発明の光ディス
クにおいて、前記磁性膜を前記光ディスクの回転中心に
対して同心円形状又は螺旋形状の磁気トラックとして複
数形成すると共に、各磁気トラック間の隙間を前記磁性
膜用保護膜で埋めたことを特徴とする光ディスクであ
る。また、上記第1の発明の光ディスクにおいて、前記
磁性膜を前記光ディスクの回転中心に対して同心円形状
又は螺旋形状の磁気トラックとして複数形成すると共
に、少なくとも一つ以上の前記磁気トラックの一部から
所定の間隔で前記磁性膜を取り除いた部位と、各磁気ト
ラック間の隙間とを前記磁性膜用保護膜で埋めたことを
特徴とする光ディスクである。更に、第2の発明は、円
盤状の透明基板上に光デ−タ領域を形成すると共に、フ
ィルム上に磁性膜と磁性膜用保護膜とを順に膜付けし
て、前記フィルムを前記光デ−タ領域以外の部分に接着
材を介して貼付けた光ディスクであって、前記磁性膜用
保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且つ、前記磁性
膜の厚さδをδ≦λ/4−d0 /2(但し、λは記録す
る信号の最短記録波長)に設定したことを特徴とする光
ディスクである。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施例
に付き説明する。 (実施例1) 図1は、本発明の光ディスクの第1の実施例を示す部分
断面図である。図1において、1は基板を、2は信号ピ
ットを、3は反射膜を、4は反射膜用保護膜を、5は磁
性膜を、6は磁性膜用保護膜を、31は光ディスクをそ
れぞれ示す。まず、光ディスク31の構成と製法の概略
を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボネ−ト
樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法により
信号ピット2が形成されている。この信号ピット2上の
全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl膜が反
射膜3として形成されている。この反射膜3上に紫外線
硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された後、紫
外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜用保護
膜4が形成されている。 この反射膜用保護膜4上に、
紫外線硬化樹脂中に磁性粉を分散させた磁性塗料を、ス
ピンコ−ト法によって塗布し、紫外線硬化後、5μmの
厚みの磁性膜5を形成し、さらにこの磁性膜5上に、紫
外線硬化樹脂をスピンコ−ト法によって塗布し、紫外線
硬化後、3μmの厚みの磁性膜用保護膜6を形成してあ
る。
に付き説明する。 (実施例1) 図1は、本発明の光ディスクの第1の実施例を示す部分
断面図である。図1において、1は基板を、2は信号ピ
ットを、3は反射膜を、4は反射膜用保護膜を、5は磁
性膜を、6は磁性膜用保護膜を、31は光ディスクをそ
れぞれ示す。まず、光ディスク31の構成と製法の概略
を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボネ−ト
樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法により
信号ピット2が形成されている。この信号ピット2上の
全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl膜が反
射膜3として形成されている。この反射膜3上に紫外線
硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された後、紫
外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜用保護
膜4が形成されている。 この反射膜用保護膜4上に、
紫外線硬化樹脂中に磁性粉を分散させた磁性塗料を、ス
ピンコ−ト法によって塗布し、紫外線硬化後、5μmの
厚みの磁性膜5を形成し、さらにこの磁性膜5上に、紫
外線硬化樹脂をスピンコ−ト法によって塗布し、紫外線
硬化後、3μmの厚みの磁性膜用保護膜6を形成してあ
る。
【0015】ここで、磁性膜5を形成する磁性塗料は、
紫外線硬化樹脂としてアクリル酸エステル系の日本化薬
(株)製のトリメチルプロパントリアクリレ−トモノマ
−(TMPTA)と、日本化薬(株)製のヒドロキシピ
バリン酸ネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−トモノマ
−(MANDA)を、磁性粉として戸田工業(株)製の
CMX−473を、1:1:2の割合で加え、これに硬
化剤としてメルク社製のダロキュア−4265を添加し
たものを、ボ−ルミルにて攪拌して調整したものを使用
した。
紫外線硬化樹脂としてアクリル酸エステル系の日本化薬
(株)製のトリメチルプロパントリアクリレ−トモノマ
−(TMPTA)と、日本化薬(株)製のヒドロキシピ
バリン酸ネオペンチルグリコ−ルジアクリレ−トモノマ
−(MANDA)を、磁性粉として戸田工業(株)製の
CMX−473を、1:1:2の割合で加え、これに硬
化剤としてメルク社製のダロキュア−4265を添加し
たものを、ボ−ルミルにて攪拌して調整したものを使用
した。
【0016】また、磁性膜用保護膜6に用いた紫外線硬
化樹脂は、ガラス転移点が100℃以上でしかも室温で
のヤング率が50kg/mm2 以上であるネオペンチル
グリコ−ルジアクリレ−トに、硬化剤であるメルクジャ
パン(株)製のダロキュア−1173を加えたものを使
用した。以上のようにして得られた磁性膜5を有する光
ディスク31を、トラック幅が180μmである記録再
生ヘッドと、磁気記録のための所定の信号発生回路と再
生回路を備えた光ディスクドライブ装置にセットし、磁
性膜5上に線速度1.2m/secで10kHzの矩形
波を記録し、その後連続して再生した。この結果、10
000回のパス後においても、再生出力に変化はなかっ
た。
化樹脂は、ガラス転移点が100℃以上でしかも室温で
のヤング率が50kg/mm2 以上であるネオペンチル
グリコ−ルジアクリレ−トに、硬化剤であるメルクジャ
パン(株)製のダロキュア−1173を加えたものを使
用した。以上のようにして得られた磁性膜5を有する光
ディスク31を、トラック幅が180μmである記録再
生ヘッドと、磁気記録のための所定の信号発生回路と再
生回路を備えた光ディスクドライブ装置にセットし、磁
性膜5上に線速度1.2m/secで10kHzの矩形
波を記録し、その後連続して再生した。この結果、10
000回のパス後においても、再生出力に変化はなかっ
た。
【0017】(実施例2) 図2は、本発明の光ディスクの第2の実施例を示す部分
断面図である。図2において、7は磁性膜を、8は磁性
膜用保護膜を、9は微粒子を、10は潤滑剤を、32は
光ディスクをそれぞれ示す。なお、上述の説明におい
て、既に用いられた符号については、重複するので、そ
の説明を省略する。まず、光ディスク32の構成と製法
の概略を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボ
ネ−ト樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法
により信号ピット2が形成されている。この信号ピット
2上の全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl
膜が反射膜3として形成されている。この反射膜3上に
紫外線硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された
後、紫外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜
用保護膜4が形成されている。
断面図である。図2において、7は磁性膜を、8は磁性
膜用保護膜を、9は微粒子を、10は潤滑剤を、32は
光ディスクをそれぞれ示す。なお、上述の説明におい
て、既に用いられた符号については、重複するので、そ
の説明を省略する。まず、光ディスク32の構成と製法
の概略を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボ
ネ−ト樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法
により信号ピット2が形成されている。この信号ピット
2上の全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl
膜が反射膜3として形成されている。この反射膜3上に
紫外線硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された
後、紫外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜
用保護膜4が形成されている。
【0018】この反射膜用保護膜4上の全面に、紫外線
硬化樹脂中に磁性粉を分散させた磁性塗料を、スクリ−
ン印刷法により塗布し、紫外線硬化後、10μmの厚み
の磁性膜7を形成し、さらにこの磁性膜7上に、紫外線
硬化樹脂をスピンコ−ト法によって塗布し、紫外線硬化
後、2μmの厚みの磁性膜用保護膜8を形成してある。
なお、磁性膜7を形成する磁性塗料は、上述の実施例1
で用いた磁性塗料と同一のものである。一方、磁性膜用
保護膜8を形成する紫外線硬化樹脂は、TiO2 とBa
SO4を含み、4フロロエチレン樹脂微粒子とメチルフ
ェニルシロキサンを潤滑剤として添加したエポキシアク
リレ−ト紫外線硬化樹脂を使用した。この構成の紫外線
硬化樹脂を、紫外線によって硬化すると、図2に示すよ
うに微粒子9が析出し、さらに潤滑剤10が表面にしみ
出す。そのため、磁気記録するとき、磁気ヘッドと光デ
ィスク32の接触が一層滑らかになり、磁性膜用保護膜
8の磨耗量も少なくなる。
硬化樹脂中に磁性粉を分散させた磁性塗料を、スクリ−
ン印刷法により塗布し、紫外線硬化後、10μmの厚み
の磁性膜7を形成し、さらにこの磁性膜7上に、紫外線
硬化樹脂をスピンコ−ト法によって塗布し、紫外線硬化
後、2μmの厚みの磁性膜用保護膜8を形成してある。
なお、磁性膜7を形成する磁性塗料は、上述の実施例1
で用いた磁性塗料と同一のものである。一方、磁性膜用
保護膜8を形成する紫外線硬化樹脂は、TiO2 とBa
SO4を含み、4フロロエチレン樹脂微粒子とメチルフ
ェニルシロキサンを潤滑剤として添加したエポキシアク
リレ−ト紫外線硬化樹脂を使用した。この構成の紫外線
硬化樹脂を、紫外線によって硬化すると、図2に示すよ
うに微粒子9が析出し、さらに潤滑剤10が表面にしみ
出す。そのため、磁気記録するとき、磁気ヘッドと光デ
ィスク32の接触が一層滑らかになり、磁性膜用保護膜
8の磨耗量も少なくなる。
【0019】以上のようにして得られた磁性膜7を有す
る光ディスク32を、トラック幅が180μmである記
録再生ヘッドと、磁気記録のための所定の信号発生回路
と再生回路を備えた光ディスクドライブ装置にセット
し、磁性膜5上に線速度1.2m/secで10kHz
の矩形波を記録し、その後連続して再生した。この結
果、35000回のパス後においても、再生出力に変化
はなかった。
る光ディスク32を、トラック幅が180μmである記
録再生ヘッドと、磁気記録のための所定の信号発生回路
と再生回路を備えた光ディスクドライブ装置にセット
し、磁性膜5上に線速度1.2m/secで10kHz
の矩形波を記録し、その後連続して再生した。この結
果、35000回のパス後においても、再生出力に変化
はなかった。
【0020】(実施例3) 図3は、本発明の光ディスクの第3の実施例を示す部分
断面図である。図5は、本発明の光ディスクの第3の実
施例における磁性膜を示す部分上面図である。図10
は、本発明の光ディスクの第3の実施例における、磁気
トラックとヘッドトレ−スとの関係を示す概念図であ
る。図3、図5及び図10に於て、11は磁性膜を、1
1aは第1の磁気トラックを、11bは第2の磁気トラ
ックを、11cは第3の磁気トラックを、12は磁性膜
用保護膜を、33は光ディスクを、33aは光ディスク
の外周部を、37は記録再生ヘッドのトレ−スを、38
は磁気トラックの回転中心を、39は再生ヘッドトレ−
スの回転中心をそれぞれ示す。なお、上述の説明におい
て、既に用いられた符号については、重複するので、そ
の説明を省略する。
断面図である。図5は、本発明の光ディスクの第3の実
施例における磁性膜を示す部分上面図である。図10
は、本発明の光ディスクの第3の実施例における、磁気
トラックとヘッドトレ−スとの関係を示す概念図であ
る。図3、図5及び図10に於て、11は磁性膜を、1
1aは第1の磁気トラックを、11bは第2の磁気トラ
ックを、11cは第3の磁気トラックを、12は磁性膜
用保護膜を、33は光ディスクを、33aは光ディスク
の外周部を、37は記録再生ヘッドのトレ−スを、38
は磁気トラックの回転中心を、39は再生ヘッドトレ−
スの回転中心をそれぞれ示す。なお、上述の説明におい
て、既に用いられた符号については、重複するので、そ
の説明を省略する。
【0021】まず、光ディスク33の構成と製法の概略
を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボネ−ト
樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法により
信号ピット2が形成されている。この信号ピット2上の
全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl膜が反
射膜3として形成されている。この反射膜3上に紫外線
硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された後、紫
外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜用保護
膜4が形成されている。
を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボネ−ト
樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法により
信号ピット2が形成されている。この信号ピット2上の
全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl膜が反
射膜3として形成されている。この反射膜3上に紫外線
硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された後、紫
外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜用保護
膜4が形成されている。
【0022】この反射膜用保護膜4上に、紫外線硬化樹
脂中に磁性粉を分散させた磁性塗料を、オフセット印刷
法を用いて塗布し、光ディスク33の回転中心に対し
て、同心円状の磁気トラック11a、11b、11c、
・・・、となる磁性膜11を形成した。各磁気トラック
11a、11b、11c、・・・、の幅(光ディスク3
3の半径方向)は180μmであり、各磁気トラックの
配列ピッチは360μmとし、光ディスク33の面上
で、最内周直径51.92mmから最外周直径116m
mの範囲で60本の磁気トラック11a、11b、11
c、・・・、を形成した。なお、1回のオフセット印刷
によっては、1μm厚の磁性膜を形成できるので、オフ
セット印刷と紫外線硬化を5回繰り返し、5μm厚の磁
性膜11を形成してある。
脂中に磁性粉を分散させた磁性塗料を、オフセット印刷
法を用いて塗布し、光ディスク33の回転中心に対し
て、同心円状の磁気トラック11a、11b、11c、
・・・、となる磁性膜11を形成した。各磁気トラック
11a、11b、11c、・・・、の幅(光ディスク3
3の半径方向)は180μmであり、各磁気トラックの
配列ピッチは360μmとし、光ディスク33の面上
で、最内周直径51.92mmから最外周直径116m
mの範囲で60本の磁気トラック11a、11b、11
c、・・・、を形成した。なお、1回のオフセット印刷
によっては、1μm厚の磁性膜を形成できるので、オフ
セット印刷と紫外線硬化を5回繰り返し、5μm厚の磁
性膜11を形成してある。
【0023】さらにこの磁性膜11上に、磁性膜11の
塗布に用いたパタ−ンと同じ版を用いて、大日本インキ
化学工業(株)製の紫外線硬化樹脂SD−17に、ポリ
エステル系アクリル酸エステルオリゴマ−を加え粘度5
000cpとしたものをオフセット印刷法によって塗布
し、紫外線硬化後、1μmの厚みの磁性膜用保護膜12
を磁性膜11の上に形成してある。なお、磁性膜11を
形成する磁性塗料は、上述の実施例1において用いたも
のと同一のものを使用した。以上のようにして得られた
磁気トラック11a、11b、11c、・・・、を有す
る光ディスク33を、トラック幅が360μmである磁
気記録再生ヘッドと、磁気記録のための所定の信号発生
回路と再生回路を備えた光ディスクドライブ装置にセッ
トし、磁気トラック11a、11b、11c、・・・、
上に線速度1.2m/secで10kHzの矩形波を記
録し、その後、一旦光ディスク33を光ディスクドライ
ブ装置より取り外した後、再度セットして連続して再生
した。この結果、35000回のパス後においても、再
生出力に変化はなかった。
塗布に用いたパタ−ンと同じ版を用いて、大日本インキ
化学工業(株)製の紫外線硬化樹脂SD−17に、ポリ
エステル系アクリル酸エステルオリゴマ−を加え粘度5
000cpとしたものをオフセット印刷法によって塗布
し、紫外線硬化後、1μmの厚みの磁性膜用保護膜12
を磁性膜11の上に形成してある。なお、磁性膜11を
形成する磁性塗料は、上述の実施例1において用いたも
のと同一のものを使用した。以上のようにして得られた
磁気トラック11a、11b、11c、・・・、を有す
る光ディスク33を、トラック幅が360μmである磁
気記録再生ヘッドと、磁気記録のための所定の信号発生
回路と再生回路を備えた光ディスクドライブ装置にセッ
トし、磁気トラック11a、11b、11c、・・・、
上に線速度1.2m/secで10kHzの矩形波を記
録し、その後、一旦光ディスク33を光ディスクドライ
ブ装置より取り外した後、再度セットして連続して再生
した。この結果、35000回のパス後においても、再
生出力に変化はなかった。
【0024】なお、図10に示すように、このときの磁
気トラック11a、11b、11cの幅は180μmで
あり、磁気トラック11a、11b、11cの配列ピッ
チが360μmであるので、トラック幅が360μmで
ある磁気記録再生ヘッドによって記録すると、磁気トラ
ック11a、11b、11cの全面に記録できると共
に、記録後、光ディスク33を光ディスクドライブ装置
から一旦取り外した後再びセットした場合或いはその光
ディスク33を別の装置にセットした場合、光ディスク
の偏心量が±90μm以下(この条件下で、180μm
p−p)であるから、磁気トラックの回転中心38と再
生ヘッドトレ−スの回転中心39のズレ量が90μm以
下であり、再生するときの再生ヘッドのトレ−ス37は
各磁気トラック11a、11b、11cの全面をカバ−
する事ができ、再生出力の変動が発生しない。
気トラック11a、11b、11cの幅は180μmで
あり、磁気トラック11a、11b、11cの配列ピッ
チが360μmであるので、トラック幅が360μmで
ある磁気記録再生ヘッドによって記録すると、磁気トラ
ック11a、11b、11cの全面に記録できると共
に、記録後、光ディスク33を光ディスクドライブ装置
から一旦取り外した後再びセットした場合或いはその光
ディスク33を別の装置にセットした場合、光ディスク
の偏心量が±90μm以下(この条件下で、180μm
p−p)であるから、磁気トラックの回転中心38と再
生ヘッドトレ−スの回転中心39のズレ量が90μm以
下であり、再生するときの再生ヘッドのトレ−ス37は
各磁気トラック11a、11b、11cの全面をカバ−
する事ができ、再生出力の変動が発生しない。
【0025】(実施例4) 図4は、本発明の光ディスクの第4の実施例を示す部分
断面図である。図6は、本発明の光ディスクの第4の実
施例におけ基準トラックを有する磁気トラックを示す部
分上面図である。図4及び図6において、13は磁性膜
を、13aは第1の磁気トラックを、13bは第2の磁
気トラックを、13cは第3の磁気トラックを、13a
1、13a2、13a3、13a4、13a5は矩形の
磁性膜を、14は磁性膜用保護膜を、34は光ディスク
を、34aは光ディスクの外周部をそれぞれ示す。な
お、上述の説明において、既に用いられた符号について
は、重複するので、その説明を省略する。
断面図である。図6は、本発明の光ディスクの第4の実
施例におけ基準トラックを有する磁気トラックを示す部
分上面図である。図4及び図6において、13は磁性膜
を、13aは第1の磁気トラックを、13bは第2の磁
気トラックを、13cは第3の磁気トラックを、13a
1、13a2、13a3、13a4、13a5は矩形の
磁性膜を、14は磁性膜用保護膜を、34は光ディスク
を、34aは光ディスクの外周部をそれぞれ示す。な
お、上述の説明において、既に用いられた符号について
は、重複するので、その説明を省略する。
【0026】まず、光ディスク34の構成と製法の概略
を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボネ−ト
樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法により
信号ピット2が形成されている。この信号ピット2上の
全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl膜が反
射膜3として形成されている。この反射膜3上に紫外線
硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された後、紫
外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜用保護
膜4が形成されている。
を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボネ−ト
樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法により
信号ピット2が形成されている。この信号ピット2上の
全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl膜が反
射膜3として形成されている。この反射膜3上に紫外線
硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された後、紫
外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜用保護
膜4が形成されている。
【0027】この反射膜用保護膜4上に、紫外線硬化樹
脂中に磁性粉を分散させた磁性塗料を、オフセット印刷
法を用いて塗布し、光ディスク34の回転中心に対し
て、同心円状の磁気トラック13a、13b、13c、
・・・、を形成した。各磁気トラック13a、13b、
13c、・・・、の幅(光ディスク34の半径方向)は
180μmであり、各磁気トラックの配列のピッチは3
60μmとし、光ディスク34の面上で、最内周直径5
1.92mmから最外周直径116mmの範囲で60本
の磁気トラック13a、13b、13c、・・・、を形
成した。なお、1回のオフセット印刷によっては、1μ
m厚の磁性膜を形成できるので、オフセット印刷と紫外
線硬化を5回繰り返し、5μm厚の磁性膜13を形成し
てある。
脂中に磁性粉を分散させた磁性塗料を、オフセット印刷
法を用いて塗布し、光ディスク34の回転中心に対し
て、同心円状の磁気トラック13a、13b、13c、
・・・、を形成した。各磁気トラック13a、13b、
13c、・・・、の幅(光ディスク34の半径方向)は
180μmであり、各磁気トラックの配列のピッチは3
60μmとし、光ディスク34の面上で、最内周直径5
1.92mmから最外周直径116mmの範囲で60本
の磁気トラック13a、13b、13c、・・・、を形
成した。なお、1回のオフセット印刷によっては、1μ
m厚の磁性膜を形成できるので、オフセット印刷と紫外
線硬化を5回繰り返し、5μm厚の磁性膜13を形成し
てある。
【0028】さらにこの磁性膜13上に、大日本インキ
化学工業(株)製の紫外線硬化樹脂SD−17に、ポリ
エステル系アクリル酸エステルオリゴマ−を加え粘度5
000cpとしたものを、スクリ−ン印刷法によって全
面塗布し、紫外線硬化後、6μmの厚みの磁性膜用保護
膜14を磁性膜13上に形成してある。なお、磁性膜1
3を形成する磁性塗料は、上述の実施例1において用い
たものと同一のものを使用した。以上のようにして得ら
れた磁気トラック13a、13b、13c(磁性膜1
3)を有する光ディスク34を、トラック幅が360μ
mである磁気記録再生ヘッドと、磁気記録のための所定
の信号発生回路と再生回路を備えた光ディスクドライブ
装置にセットし、磁気トラック13a、13b、13c
上に線速度1.2m/secで10kHzの矩形波を記
録し、その後、一旦光ディスク34を光ディスクドライ
ブ装置より取り外した後、再度セットして連続して再生
した。この結果、62000回のパス後においても、再
生出力に変化はなかった。
化学工業(株)製の紫外線硬化樹脂SD−17に、ポリ
エステル系アクリル酸エステルオリゴマ−を加え粘度5
000cpとしたものを、スクリ−ン印刷法によって全
面塗布し、紫外線硬化後、6μmの厚みの磁性膜用保護
膜14を磁性膜13上に形成してある。なお、磁性膜1
3を形成する磁性塗料は、上述の実施例1において用い
たものと同一のものを使用した。以上のようにして得ら
れた磁気トラック13a、13b、13c(磁性膜1
3)を有する光ディスク34を、トラック幅が360μ
mである磁気記録再生ヘッドと、磁気記録のための所定
の信号発生回路と再生回路を備えた光ディスクドライブ
装置にセットし、磁気トラック13a、13b、13c
上に線速度1.2m/secで10kHzの矩形波を記
録し、その後、一旦光ディスク34を光ディスクドライ
ブ装置より取り外した後、再度セットして連続して再生
した。この結果、62000回のパス後においても、再
生出力に変化はなかった。
【0029】この光ディスク34が、磁気記録再生にお
いて極めて信頼性が高いのは、以下の理由による。すな
わち、磁性膜用保護膜14が、磁性膜13の間隙と上を
覆って、全面に形成されているため、磁気ヘッドによっ
て記録再生を行う際に、磁性膜用保護膜14は、磁気ヘ
ッドによって半径方向の力を受けるが、段差がないため
損傷し難く、従って磁性膜13も同様と考えられるから
である。
いて極めて信頼性が高いのは、以下の理由による。すな
わち、磁性膜用保護膜14が、磁性膜13の間隙と上を
覆って、全面に形成されているため、磁気ヘッドによっ
て記録再生を行う際に、磁性膜用保護膜14は、磁気ヘ
ッドによって半径方向の力を受けるが、段差がないため
損傷し難く、従って磁性膜13も同様と考えられるから
である。
【0030】次に、磁気トラックについて説明する。上
述のように構成される磁性膜13の各磁気トラック13
a、13b、13cは、図6に示す形状を持っている。
光ディスク34の外周部34aに最も近い第1の磁気ト
ラック13aは、幅180μm長さ120μmの矩形の
磁性膜13a1、13a2、13a3、13a4、13
a5を、円周方向に240μmピッチで全周に配置した
ものより構成されている。第2の磁気トラック13b、
第3の磁気トラック13c、・・・、第60の磁気トラ
ックは、幅180μmの同心円状の磁性膜より構成され
ている。磁気トラック13a、13b、13cは、光デ
ィスク34を形成後、回転軸方向に一方向に着磁されて
いる。すなわち図6において、磁気トラック13a、1
3b、13cの紙面部は例えばN極に、紙背部はS極に
着磁されている。この光ディスク34を、磁気記録のた
めの所定の信号発生回路と再生回路を備えた光ディスク
ドライブ装置にセットし、磁気ヘッドを光ディスク34
の半径方向にシ−クすると、第1の磁気トラック13a
の位置で、矩形の磁性膜13a1、13a2、13a
3、13a4、13a5の有無に応じた再生信号が得ら
れる。すなわち、光ディスクドライブ装置によって磁気
トラックをフォ−マットすることなく、第1の磁気トラ
ック13aを、基準トラックとして認識する事が出来
る。
述のように構成される磁性膜13の各磁気トラック13
a、13b、13cは、図6に示す形状を持っている。
光ディスク34の外周部34aに最も近い第1の磁気ト
ラック13aは、幅180μm長さ120μmの矩形の
磁性膜13a1、13a2、13a3、13a4、13
a5を、円周方向に240μmピッチで全周に配置した
ものより構成されている。第2の磁気トラック13b、
第3の磁気トラック13c、・・・、第60の磁気トラ
ックは、幅180μmの同心円状の磁性膜より構成され
ている。磁気トラック13a、13b、13cは、光デ
ィスク34を形成後、回転軸方向に一方向に着磁されて
いる。すなわち図6において、磁気トラック13a、1
3b、13cの紙面部は例えばN極に、紙背部はS極に
着磁されている。この光ディスク34を、磁気記録のた
めの所定の信号発生回路と再生回路を備えた光ディスク
ドライブ装置にセットし、磁気ヘッドを光ディスク34
の半径方向にシ−クすると、第1の磁気トラック13a
の位置で、矩形の磁性膜13a1、13a2、13a
3、13a4、13a5の有無に応じた再生信号が得ら
れる。すなわち、光ディスクドライブ装置によって磁気
トラックをフォ−マットすることなく、第1の磁気トラ
ック13aを、基準トラックとして認識する事が出来
る。
【0031】(実施例5) 図7は、本発明の光ディスクの第5の実施例における識
別できる磁気トラックを示す部分上面図である。図11
は、本発明の光ディスクの第5の実施例を示す部分断面
図である。図7及び図11において、15は磁性膜を、
15aは第1の磁気トラックを、15a1、15a2、
15a3、15a4、15a5は矩形の磁性膜を、15
bは第2の磁気トラックを、15b1は矩形の磁性膜
を、15b2は切欠のある同心状磁性膜を、15cは第
3の磁気トラックを、15c1、15c2は矩形の磁性
膜を、15c3は切欠のある同心状磁性膜を、16は磁
性膜用保護膜を、17は接着層を、18は樹脂フィルム
を、35は光ディスクを、35aは光ディスクの外周部
をそれぞれ示す。なお、上述の説明において、既に用い
られた符号については、重複するので、その説明を省略
する。
別できる磁気トラックを示す部分上面図である。図11
は、本発明の光ディスクの第5の実施例を示す部分断面
図である。図7及び図11において、15は磁性膜を、
15aは第1の磁気トラックを、15a1、15a2、
15a3、15a4、15a5は矩形の磁性膜を、15
bは第2の磁気トラックを、15b1は矩形の磁性膜
を、15b2は切欠のある同心状磁性膜を、15cは第
3の磁気トラックを、15c1、15c2は矩形の磁性
膜を、15c3は切欠のある同心状磁性膜を、16は磁
性膜用保護膜を、17は接着層を、18は樹脂フィルム
を、35は光ディスクを、35aは光ディスクの外周部
をそれぞれ示す。なお、上述の説明において、既に用い
られた符号については、重複するので、その説明を省略
する。
【0032】まず、光ディスク35の構成と製法の概略
を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボネ−ト
樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法により
信号ピット2が形成されている。この信号ピット2上の
全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl膜が反
射膜3として形成されている。この反射膜3上に紫外線
硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された後、紫
外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜用保護
膜4が形成されている。
を説明する。直径120mmの透明なポリカ−ボネ−ト
樹脂製の基板1上に、スタンパによる射出成形法により
信号ピット2が形成されている。この信号ピット2上の
全面に、スパッタ法により厚さ100nmのAl膜が反
射膜3として形成されている。この反射膜3上に紫外線
硬化樹脂が、スピンコ−ト法によって塗布された後、紫
外線によって硬化されて、厚さ20μmの反射膜用保護
膜4が形成されている。
【0033】一方、直径120mmで厚さ30μmのポ
リエチレンテレフタレ−ト(以下、PETと言う)フィ
ルム18上に、塗料中に磁性粉を分散させた磁性塗料
を、グラビア印刷法を用いて塗布し、円状のPETフィ
ルムの中心に対して、同心円状の磁性膜15(磁気トラ
ック15a、15b、15c)を形成した。各磁気トラ
ック15a、15b、15cの幅(円形フィルムの半径
方向)は180μmであり、各磁気トラックの配列のピ
ッチは360μmとし、PETフィルム18の面上で、
最内周直径51.2mmから最外周直径116mmの範
囲で60本の磁気トラック15a、15b、15c、・
・・、を形成した。その後、120℃に保持し硬化さ
せ、厚さ1μmの磁性膜15を得る。ここで用いた磁性
塗料は、塩化ビニル/酢酸ビニル/ポリビニルアルコ−
ル/イソシアネ−ト硬化剤の混合物に磁性粉を加え、ト
ルエン、メチルエチルケトンによって希釈したものを攪
拌分散させたものである。
リエチレンテレフタレ−ト(以下、PETと言う)フィ
ルム18上に、塗料中に磁性粉を分散させた磁性塗料
を、グラビア印刷法を用いて塗布し、円状のPETフィ
ルムの中心に対して、同心円状の磁性膜15(磁気トラ
ック15a、15b、15c)を形成した。各磁気トラ
ック15a、15b、15cの幅(円形フィルムの半径
方向)は180μmであり、各磁気トラックの配列のピ
ッチは360μmとし、PETフィルム18の面上で、
最内周直径51.2mmから最外周直径116mmの範
囲で60本の磁気トラック15a、15b、15c、・
・・、を形成した。その後、120℃に保持し硬化さ
せ、厚さ1μmの磁性膜15を得る。ここで用いた磁性
塗料は、塩化ビニル/酢酸ビニル/ポリビニルアルコ−
ル/イソシアネ−ト硬化剤の混合物に磁性粉を加え、ト
ルエン、メチルエチルケトンによって希釈したものを攪
拌分散させたものである。
【0034】さらに、磁性膜15の上に、塩化ビニル/
酢酸ビニル/ポリビニルアルコ−ル/イソシアネ−ト硬
化剤の混合物をトルエン、メチルエチルケトンによって
希釈した熱硬化樹脂をグラビア印刷によって全面塗布
し、120℃で硬化させ、厚さ1μmの磁性膜用保護膜
16を形成する。こうして得られた磁性膜15と磁性膜
用保護膜16の形成されたPETフィルム18の裏面
に、東亜合成化学工業(株)製のホットメルト接着剤X
W−30をバ−コ−タにより10μmの厚さに塗布し、
これを反射膜用保護膜4上に貼り付け、80℃で熱接着
する。
酢酸ビニル/ポリビニルアルコ−ル/イソシアネ−ト硬
化剤の混合物をトルエン、メチルエチルケトンによって
希釈した熱硬化樹脂をグラビア印刷によって全面塗布
し、120℃で硬化させ、厚さ1μmの磁性膜用保護膜
16を形成する。こうして得られた磁性膜15と磁性膜
用保護膜16の形成されたPETフィルム18の裏面
に、東亜合成化学工業(株)製のホットメルト接着剤X
W−30をバ−コ−タにより10μmの厚さに塗布し、
これを反射膜用保護膜4上に貼り付け、80℃で熱接着
する。
【0035】以上のようにして得られた磁気トラック1
5a、15b、15c(磁性膜15)を有する光ディス
ク35を、トラック幅が360μmである磁気記録再生
ヘッドと、磁気記録のための所定の信号発生回路と再生
回路を備えた光ディスクドライブ装置にセットし、磁気
トラック15a、15b、15c上に線速度1.2m/
secで10kHzの矩形波を記録し、その後、一旦光
ディスク35を光ディスクドライブ装置より取り外した
後、再度セットして連続して再生した。この結果、62
000回のパス後においても、再生出力に変化はなかっ
た。
5a、15b、15c(磁性膜15)を有する光ディス
ク35を、トラック幅が360μmである磁気記録再生
ヘッドと、磁気記録のための所定の信号発生回路と再生
回路を備えた光ディスクドライブ装置にセットし、磁気
トラック15a、15b、15c上に線速度1.2m/
secで10kHzの矩形波を記録し、その後、一旦光
ディスク35を光ディスクドライブ装置より取り外した
後、再度セットして連続して再生した。この結果、62
000回のパス後においても、再生出力に変化はなかっ
た。
【0036】次に、磁気トラックについて説明する。上
述のように構成される磁性膜15の各磁気トラック15
a、15b、15cは、図7に示す形状を持っている。
光ディスク35の外周部35aに最も近い第1の磁気ト
ラック15aは、幅180μm長さ120μmの矩形の
磁性膜15a1、15a2、15a3、15a4、15
a5を、円周方向に240μmピッチで全周に配置した
ものより構成されている。第2の磁気トラック15b
は、幅180μmの同心円状の磁性膜を切り欠いて、幅
180μm長さ120μmの矩形の磁性膜15b1を、
両側に間隙120μmづつ空けて配置したものより構成
されている。第3の磁気トラック15cは、幅180μ
mの同心円状の磁性膜を切り欠いて、2個の幅180μ
m長さ120μmの矩形の磁性膜15c1、15c2
を、両側に間隙120μmづつ空けて配置したものより
構成されている。図7に図示されない他の磁気トラック
も、それぞれ、互いに他と区別できるように、固有の個
数の矩形の磁性膜が配置されている。
述のように構成される磁性膜15の各磁気トラック15
a、15b、15cは、図7に示す形状を持っている。
光ディスク35の外周部35aに最も近い第1の磁気ト
ラック15aは、幅180μm長さ120μmの矩形の
磁性膜15a1、15a2、15a3、15a4、15
a5を、円周方向に240μmピッチで全周に配置した
ものより構成されている。第2の磁気トラック15b
は、幅180μmの同心円状の磁性膜を切り欠いて、幅
180μm長さ120μmの矩形の磁性膜15b1を、
両側に間隙120μmづつ空けて配置したものより構成
されている。第3の磁気トラック15cは、幅180μ
mの同心円状の磁性膜を切り欠いて、2個の幅180μ
m長さ120μmの矩形の磁性膜15c1、15c2
を、両側に間隙120μmづつ空けて配置したものより
構成されている。図7に図示されない他の磁気トラック
も、それぞれ、互いに他と区別できるように、固有の個
数の矩形の磁性膜が配置されている。
【0037】磁性膜15(磁気トラック15a、15
b、15c、・・・、)は、光ディスク35を形成後、
回転軸方向に一方向に着磁されている。すなわち図7に
おいて、磁気トラック15a、15b、15cの紙面部
は例えばN極に、紙背部はS極に着磁されている。この
光ディスク35を、磁気記録のための所定の信号発生回
路と再生回路を備えた光ディスクドライブ装置にセット
し、磁気ヘッドを光ディスク35の半径方向にシ−クす
ると、第1の磁気トラック15aの位置で、矩形の磁性
膜15a1、15a2、15a3、15a4、15a5
の有無に応じた連続波形の再生信号が得られる。第2の
磁気トラック15bの位置では、2個の再生パルスが得
られる。第3の磁気トラック15cの位置では、3個の
再生パルスが得られる。同様に、図7に図示されない他
の磁気トラックの位置においては、矩形の磁性膜の固有
の個数に対応する数の再生パルスが得られる。すなわ
ち、光ディスクドライブ装置によって磁気トラックをフ
ォ−マットすることなく、第1の磁気トラック15a
を、基準トラックとして認識し、他の全ての磁気トラッ
ク15b、15c、・・・、もそれぞれ別々に認識する
ことができる。
b、15c、・・・、)は、光ディスク35を形成後、
回転軸方向に一方向に着磁されている。すなわち図7に
おいて、磁気トラック15a、15b、15cの紙面部
は例えばN極に、紙背部はS極に着磁されている。この
光ディスク35を、磁気記録のための所定の信号発生回
路と再生回路を備えた光ディスクドライブ装置にセット
し、磁気ヘッドを光ディスク35の半径方向にシ−クす
ると、第1の磁気トラック15aの位置で、矩形の磁性
膜15a1、15a2、15a3、15a4、15a5
の有無に応じた連続波形の再生信号が得られる。第2の
磁気トラック15bの位置では、2個の再生パルスが得
られる。第3の磁気トラック15cの位置では、3個の
再生パルスが得られる。同様に、図7に図示されない他
の磁気トラックの位置においては、矩形の磁性膜の固有
の個数に対応する数の再生パルスが得られる。すなわ
ち、光ディスクドライブ装置によって磁気トラックをフ
ォ−マットすることなく、第1の磁気トラック15a
を、基準トラックとして認識し、他の全ての磁気トラッ
ク15b、15c、・・・、もそれぞれ別々に認識する
ことができる。
【0038】以上、実施例1から実施例5について述べ
たが、次に、磁性膜用保護膜と磁性層の厚さについて説
明する。図12は、磁性膜を有する光ディスクに磁気記
録するときの概念図である。図12において、4は光記
録膜用保護膜を、19は磁性膜を、20は磁性膜用保護
膜を、41は磁気ヘッドを、42は磁気ギャップをそれ
ぞれ示す。また、d1 は磁性膜用保護膜20と磁気ヘッ
ド41との間隙を、d0 は磁性膜用保護膜20の厚さ
を、δは磁性膜19の厚さを、λは磁性膜19に記録さ
れた最短記録波長をそれぞれ示す。
たが、次に、磁性膜用保護膜と磁性層の厚さについて説
明する。図12は、磁性膜を有する光ディスクに磁気記
録するときの概念図である。図12において、4は光記
録膜用保護膜を、19は磁性膜を、20は磁性膜用保護
膜を、41は磁気ヘッドを、42は磁気ギャップをそれ
ぞれ示す。また、d1 は磁性膜用保護膜20と磁気ヘッ
ド41との間隙を、d0 は磁性膜用保護膜20の厚さ
を、δは磁性膜19の厚さを、λは磁性膜19に記録さ
れた最短記録波長をそれぞれ示す。
【0039】まず、磁性膜用保護膜20の厚さd0 につ
いて説明する。本発明においては、磁性膜用保護膜20
及び磁性膜19は、塗布又は各種印刷法によって形成す
るため、実用的には、それらの膜厚は1μm以上とな
る。光ディスクは、スピンドルモ−タにクランプして使
用する。従って、磁気トラックの配置する領域として、
このクランプ領域を考慮し、磁気トラックの最内周は、
光ディスクの半径20mmのところであり、かつ、磁気
ヘッド41と光ディスクが安定に接触する事を考慮する
と、磁気トラックの最外周は、光ディスクの最外周半径
より5mm内側とすれば良い。
いて説明する。本発明においては、磁性膜用保護膜20
及び磁性膜19は、塗布又は各種印刷法によって形成す
るため、実用的には、それらの膜厚は1μm以上とな
る。光ディスクは、スピンドルモ−タにクランプして使
用する。従って、磁気トラックの配置する領域として、
このクランプ領域を考慮し、磁気トラックの最内周は、
光ディスクの半径20mmのところであり、かつ、磁気
ヘッド41と光ディスクが安定に接触する事を考慮する
と、磁気トラックの最外周は、光ディスクの最外周半径
より5mm内側とすれば良い。
【0040】磁気トラックには、付加情報を記録するの
であるから、各磁気トラックには、128バイト以上記
録できれば、十分である。磁気トラックに記録される信
号はFM方式で変調されているとし、最内周の磁気トラ
ックに128バイト記録されるとすると、このときの最
短記録波長λは、およそ122μmとなる。通常、デジ
タルデ−タ検出のためには、同期信号、エラ−検出用パ
リティ信号等を25%付加することを考慮すると、最短
記録波長λは、およそ98μmになる。磁性膜用保護膜
20の厚さd0 に対する制限は、磁気ヘッド41と磁性
膜19の間の間隙(d0 +d1 )による再生損失Ld の
程度による。磁気ヘッド41と磁性膜用保護膜20が接
触して記録再生する時(d1 は無視できる)、この再生
損失Ld の許容度を6dBとすると、磁気記録再生理論
より、
であるから、各磁気トラックには、128バイト以上記
録できれば、十分である。磁気トラックに記録される信
号はFM方式で変調されているとし、最内周の磁気トラ
ックに128バイト記録されるとすると、このときの最
短記録波長λは、およそ122μmとなる。通常、デジ
タルデ−タ検出のためには、同期信号、エラ−検出用パ
リティ信号等を25%付加することを考慮すると、最短
記録波長λは、およそ98μmになる。磁性膜用保護膜
20の厚さd0 に対する制限は、磁気ヘッド41と磁性
膜19の間の間隙(d0 +d1 )による再生損失Ld の
程度による。磁気ヘッド41と磁性膜用保護膜20が接
触して記録再生する時(d1 は無視できる)、この再生
損失Ld の許容度を6dBとすると、磁気記録再生理論
より、
【0041】
【数1】
【0042】と表されるので、これより、d0 <10.
8μmとなる。磁性膜用保護膜20の厚さの変動等を考
慮して、d0 <10μmが妥当である。また、信号の変
調方式として、MFM方式、2−7変調等を採用した場
合には、FM方式と比較して、いずれも記憶容量が増加
する方向であるので問題はない。
8μmとなる。磁性膜用保護膜20の厚さの変動等を考
慮して、d0 <10μmが妥当である。また、信号の変
調方式として、MFM方式、2−7変調等を採用した場
合には、FM方式と比較して、いずれも記憶容量が増加
する方向であるので問題はない。
【0043】次に、磁性膜19の厚さδについて説明す
る。デジタル磁気記録においては、磁性膜19の厚み方
向全てが飽和磁化を持つように、磁気ヘッド41に記録
電流が流される。この時、再生出力は最大になり、磁性
膜19の厚さδは、記録される信号の最短記録波長λの
4分の1になることが、磁気記録再生理論より知られて
いる。最短記録波長λにおける再生出力が、磁気記録再
生のS/Nを決定するので、通常、磁性膜19の厚さδ
は、δ≦λ/4となるように選ばれる。
る。デジタル磁気記録においては、磁性膜19の厚み方
向全てが飽和磁化を持つように、磁気ヘッド41に記録
電流が流される。この時、再生出力は最大になり、磁性
膜19の厚さδは、記録される信号の最短記録波長λの
4分の1になることが、磁気記録再生理論より知られて
いる。最短記録波長λにおける再生出力が、磁気記録再
生のS/Nを決定するので、通常、磁性膜19の厚さδ
は、δ≦λ/4となるように選ばれる。
【0044】ところで、図12に示すように、磁気ヘッ
ド41と磁性膜19との間に間隙がある場合には、間隙
による再生損失から生ずる周波数特性の劣化、必要記録
電流の増加による再生出力の劣化等が加わるため、磁性
膜の厚さδは、実験的に決める必要がある。磁性膜19
として、γ−Fe2 O3 、Co・γ−Fe2 O3 を用い
て、最適の磁性膜19の厚さδを求めた。磁性膜19の
磁気特性は、保磁力が200〜700エルステッド、残
留磁束密度が600〜900ガウスである。記録条件
は、線速度1.2m/sec,記録密度635Fci
(最短記録波長λは40μm)である。磁性膜19の厚
さδを1〜10μmとして、この上に、1〜10μm厚
の磁性膜用保護膜20を形成して、再生出力の磁性膜用
保護膜20の厚さd0 依存性を調べ、最大の再生出力を
示す磁性膜用保護膜20の厚さd0 を、各磁性膜19の
厚さδに対し求めた。これを、次式に当てはめ、定数K
を定めた。
ド41と磁性膜19との間に間隙がある場合には、間隙
による再生損失から生ずる周波数特性の劣化、必要記録
電流の増加による再生出力の劣化等が加わるため、磁性
膜の厚さδは、実験的に決める必要がある。磁性膜19
として、γ−Fe2 O3 、Co・γ−Fe2 O3 を用い
て、最適の磁性膜19の厚さδを求めた。磁性膜19の
磁気特性は、保磁力が200〜700エルステッド、残
留磁束密度が600〜900ガウスである。記録条件
は、線速度1.2m/sec,記録密度635Fci
(最短記録波長λは40μm)である。磁性膜19の厚
さδを1〜10μmとして、この上に、1〜10μm厚
の磁性膜用保護膜20を形成して、再生出力の磁性膜用
保護膜20の厚さd0 依存性を調べ、最大の再生出力を
示す磁性膜用保護膜20の厚さd0 を、各磁性膜19の
厚さδに対し求めた。これを、次式に当てはめ、定数K
を定めた。
【0045】
【数2】
【0046】図13は、磁性膜用保護膜の厚さd0 に対
する定数Kの関係を示すグラフ図である。ここで、磁性
膜用保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且つ、K=
0.5とすれば、数2式から磁性用保護膜20の厚さd
0 に対して、最適な磁性膜19の厚さδが、δ≦λ/4
−d0 /2(但し、λは記録する信号の最短記録波長)
により決まり、これにより最適の記録再生ができ、最大
の再生出力が得られた。
する定数Kの関係を示すグラフ図である。ここで、磁性
膜用保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且つ、K=
0.5とすれば、数2式から磁性用保護膜20の厚さd
0 に対して、最適な磁性膜19の厚さδが、δ≦λ/4
−d0 /2(但し、λは記録する信号の最短記録波長)
により決まり、これにより最適の記録再生ができ、最大
の再生出力が得られた。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光デ
ィスクにおいて、請求項1記載によれば、円盤状の透明
基板上に形成した光デ−タ領域と、この光デ−タ領域以
外の部分に形成した磁性膜と、この磁性膜上に形成した
磁性膜用保護膜とを有する光ディスクであって、前記磁
性膜用保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且つ、前
記磁性膜の厚さδをδ≦λ/4−d0 /2(但し、λは
記録する信号の最短記録波長)に設定したため、この光
ディスクを記録再生した時に、最大の再生出力が得らる
と共に、磁性膜上に膜付けした磁性膜用保護膜によりヘ
ッドが磁性膜に直接接触しないので光ディスクの耐久性
を向上させることができる。また、請求項2によれば、
請求項1記載の光ディスクにおいて、前記磁性膜を前記
光ディスクの回転中心に対して同心円形状又は螺旋形状
の磁気トラックとして複数形成すると共に、各磁気トラ
ック間の隙間を前記磁性膜用保護膜で埋めたため、請求
項1記載の効果が得られる他、ヘッドによる磁気トラッ
クへの追従性を良好に維持することができる。また、請
求項3によれば、請求項1記載の光ディスクにおいて、
前記磁性膜を前記光ディスクの回転中心に対して同心円
形状又は螺旋形状の磁気トラックとして複数形成すると
共に、少なくとも一つ以上の前記磁気トラックの一部か
ら所定の間隔で前記磁性膜を取り除いた部位と、各磁気
トラック間の隙間とを前記磁性膜用保護膜で埋めたた
め、請求項1記載の効果が得られる他、磁気トラックを
フォ−マッティング済みとし、使用者がフォ−マットす
る必要がなく、しかもフォ−マットを誤って消去するこ
となく、ヘッドの磁気トラックへの制御が可能となる。
更に、請求項4によれば、円盤状の透明基板上に光デ−
タ領域を形成すると共に、フィルム上に磁性膜と磁性膜
用保護膜とを順に膜付けして、前記フィルムを前記光デ
−タ領域以外の部分に接着材を介して貼付けた光ディス
クであって、前記磁性膜用保護膜の厚さd0 を1〜10
μmとし、且つ、前記磁性膜の厚さδをδ≦λ/4−d
0 /2(但し、λは記録する信号の最短記録波長)に設
定したため、円盤状の透明基板とは別体にフィルム上に
磁性膜と磁性膜用保護膜とを順に膜付けすることがで
き、且つ、この光ディスクを記録再生した時に、最大の
再生出力が得らると共に、磁性膜上に膜付けした磁性膜
用保護膜によりヘッドが磁性膜に直接接触しないので光
ディスクの耐久性を向上させることができる。
ィスクにおいて、請求項1記載によれば、円盤状の透明
基板上に形成した光デ−タ領域と、この光デ−タ領域以
外の部分に形成した磁性膜と、この磁性膜上に形成した
磁性膜用保護膜とを有する光ディスクであって、前記磁
性膜用保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且つ、前
記磁性膜の厚さδをδ≦λ/4−d0 /2(但し、λは
記録する信号の最短記録波長)に設定したため、この光
ディスクを記録再生した時に、最大の再生出力が得らる
と共に、磁性膜上に膜付けした磁性膜用保護膜によりヘ
ッドが磁性膜に直接接触しないので光ディスクの耐久性
を向上させることができる。また、請求項2によれば、
請求項1記載の光ディスクにおいて、前記磁性膜を前記
光ディスクの回転中心に対して同心円形状又は螺旋形状
の磁気トラックとして複数形成すると共に、各磁気トラ
ック間の隙間を前記磁性膜用保護膜で埋めたため、請求
項1記載の効果が得られる他、ヘッドによる磁気トラッ
クへの追従性を良好に維持することができる。また、請
求項3によれば、請求項1記載の光ディスクにおいて、
前記磁性膜を前記光ディスクの回転中心に対して同心円
形状又は螺旋形状の磁気トラックとして複数形成すると
共に、少なくとも一つ以上の前記磁気トラックの一部か
ら所定の間隔で前記磁性膜を取り除いた部位と、各磁気
トラック間の隙間とを前記磁性膜用保護膜で埋めたた
め、請求項1記載の効果が得られる他、磁気トラックを
フォ−マッティング済みとし、使用者がフォ−マットす
る必要がなく、しかもフォ−マットを誤って消去するこ
となく、ヘッドの磁気トラックへの制御が可能となる。
更に、請求項4によれば、円盤状の透明基板上に光デ−
タ領域を形成すると共に、フィルム上に磁性膜と磁性膜
用保護膜とを順に膜付けして、前記フィルムを前記光デ
−タ領域以外の部分に接着材を介して貼付けた光ディス
クであって、前記磁性膜用保護膜の厚さd0 を1〜10
μmとし、且つ、前記磁性膜の厚さδをδ≦λ/4−d
0 /2(但し、λは記録する信号の最短記録波長)に設
定したため、円盤状の透明基板とは別体にフィルム上に
磁性膜と磁性膜用保護膜とを順に膜付けすることがで
き、且つ、この光ディスクを記録再生した時に、最大の
再生出力が得らると共に、磁性膜上に膜付けした磁性膜
用保護膜によりヘッドが磁性膜に直接接触しないので光
ディスクの耐久性を向上させることができる。
【図1】本発明の光ディスクの第1の実施例を示す部分
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の光ディスクの第2の実施例を示す部分
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明の光ディスクの第3の実施例を示す部分
断面図である。
断面図である。
【図4】本発明の光ディスクの第4の実施例を示す部分
断面図である。
断面図である。
【図5】本発明の光ディスクの第3の実施例における磁
気トラックを示す部分上面図である。
気トラックを示す部分上面図である。
【図6】本発明の光ディスクの第4の実施例における基
準トラックを有する磁気トラックを示す部分上面図であ
る。
準トラックを有する磁気トラックを示す部分上面図であ
る。
【図7】本発明の光ディスクの第5の実施例における識
別できる磁気トラックを示す部分上面図である。
別できる磁気トラックを示す部分上面図である。
【図8】従来例の光ディスクを示す部分断面図である。
【図9】従来例の光ディスクにおける、記録トラックと
再生ヘッドのトレ−スとの関係を示す概念図である。
再生ヘッドのトレ−スとの関係を示す概念図である。
【図10】本発明の光ディスクの第3の実施例におけ
る、磁気トラックとヘッドトレ−スとの関係を示す概念
図である。
る、磁気トラックとヘッドトレ−スとの関係を示す概念
図である。
【図11】本発明の光ディスクの第5の実施例を示す部
分断面図である。
分断面図である。
【図12】磁性膜を有する光ディスクに磁気記録すると
きの概念図である。
きの概念図である。
【図13】磁性膜用保護膜の厚さd0 に対する定数Kの
関係を示すグラフ図である。
関係を示すグラフ図である。
1 基板1 3 光記録膜 4 光記録膜用保護膜 5 磁性膜 6 磁性膜用保護膜 31 光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−217746(JP,A) 国際公開93/7617(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 13/04 G11B 5/72 G11B 5/82
Claims (4)
- 【請求項1】円盤状の透明基板上に形成した光デ−タ領
域と、この光デ−タ領域以外の部分に形成した磁性膜
と、この磁性膜上に形成した磁性膜用保護膜とを有する
光ディスクであって、 前記磁性膜用保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且
つ、前記磁性膜の厚さδをδ≦λ/4−d0 /2(但
し、λは記録する信号の最短記録波長)に設定したこと
を特徴とする光ディスク。 - 【請求項2】請求項1記載の光ディスクにおいて、 前記磁性膜を前記光ディスクの回転中心に対して同心円
形状又は螺旋形状の磁気トラックとして複数形成すると
共に、各磁気トラック間の隙間を前記磁性膜用保護膜で
埋めたことを特徴とする光ディスク。 - 【請求項3】請求項1記載の光ディスクにおいて、 前記磁性膜を前記光ディスクの回転中心に対して同心円
形状又は螺旋形状の磁気トラックとして複数形成すると
共に、少なくとも一つ以上の前記磁気トラックの一部か
ら所定の間隔で前記磁性膜を取り除いた部位と、各磁気
トラック間の隙間とを前記磁性膜用保護膜で埋めたこと
を特徴とする光ディスク。 - 【請求項4】円盤状の透明基板上に光デ−タ領域を形成
すると共に、フィルム上に磁性膜と磁性膜用保護膜とを
順に膜付けして、前記フィルムを前記光デ−タ領域以外
の部分に接着材を介して貼付けた光ディスクであって、 前記磁性膜用保護膜の厚さd0 を1〜10μmとし、且
つ、前記磁性膜の厚さδをδ≦λ/4−d0 /2(但
し、λは記録する信号の最短記録波長)に設定したこと
を特徴とする光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18760693A JP2959345B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 光ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18760693A JP2959345B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 光ディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0721618A JPH0721618A (ja) | 1995-01-24 |
JP2959345B2 true JP2959345B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=16209058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18760693A Expired - Fee Related JP2959345B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 光ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2959345B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP18760693A patent/JP2959345B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0721618A (ja) | 1995-01-24 |
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