JP2002056583A - 光学的情報記録媒体製造装置、および光学的情報記録媒体製造方法 - Google Patents

光学的情報記録媒体製造装置、および光学的情報記録媒体製造方法

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JP2002056583A
JP2002056583A JP2000237203A JP2000237203A JP2002056583A JP 2002056583 A JP2002056583 A JP 2002056583A JP 2000237203 A JP2000237203 A JP 2000237203A JP 2000237203 A JP2000237203 A JP 2000237203A JP 2002056583 A JP2002056583 A JP 2002056583A
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Hidemi Isomura
秀己 磯村
Eiji Ono
鋭二 大野
Kazuhide Hayashi
林  一英
Kazuya Hisada
和也 久田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクのオーバコートを形成する際、接着
剤の塗布ムラが発生するために、板厚ムラが誘発される
ことがあるという課題があった。 【解決手段】 光ディスク10の基板1上に接着剤を利
用して透明シート4を貼り合わせるための加圧ロール2
4と、加圧ロール24を収納するためのチャンバー30
と、貼り合わせを行う際にチャンバー30が実質上真空
状態になるように排気を行うための排気装置40とを備
えたことを特徴とする光学的情報記録媒体製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクなどの
光学的情報記録媒体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光線を利用して高密度な情報の再
生あるいは記録を行う技術として、主に光ディスクとし
て実用化されているが、光ディスクは、再生専用型、追
記型、書き換え型に大別することができる。
【0003】再生専用型は、音楽情報を記録したコンパ
クトディスクや画像情報を記録したレーザディスク等と
して、追記型は、文書ファイルや静止型ファイル等とし
て、それぞれ商品化されている。現在では、書き換え型
を中心に研究開発が進められており、パソコン用のデー
タファイル等として商品化されつつある。
【0004】光ディスクの形態としては、(1)基板と
同一の保護板を接着剤により貼り合わせたものや、以下
で説明されるような(2)厚さ1.2mmの透明樹脂基
板の一方の主面に情報層を設け、その上にオーバコート
等の保護層を設けたものが一般的である。
【0005】さて、近年、光ディスクの高密度化を目的
に、レーザ波長を短くし、かつNA(開口数、Nume
rical Aperture)の大きな対物レンズを
使用する検討がなされている。
【0006】しかし、短波長化と高NA化は、レーザ光
の投入方向に対するディスクのチルト(傾き角度)の許
容値を小さくする。
【0007】チルトの許容値を大きくするには、基板厚
さを薄くすることが有効であり、たとえばデジタルビデ
オディスク(DVD)では、NAを0.6としたときに
は、基板厚さを0.6mmとしている。
【0008】ところが、NAを0.85程度までさらに
高めてレーザスポット径を絞り、高密度化する検討がな
されており、この場合には、情報記録層上に厚さ0.1
mm程度のシートを設け、そのシート側からレーザ光を
入射して、信号の記録再生を行うことになる。
【0009】このような0.1mmのシートの貼り合わ
せ工法としては、たとえば、あらかじめ情報記録層を設
けた基板上に、スピンコート法により紫外線硬化型接着
剤を延伸させたオーバコートによって、0.1mmの透
明シートを貼り合わせる工法がある。そして、このよう
な工法においては、たとえば情報記録層上に紫外線硬化
型接着剤を滴下し、高速回転させて紫外線硬化型接着剤
を延伸させ、その上に透明シートの貼り合わせを行って
いた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
オーバコートを形成する際、接着剤の塗布ムラが発生す
るために、板厚ムラが誘発されることがあるという課題
があった。このような板厚ムラがあるディスクは、記録
再生時にデフォーカスとなり、記録あるいは再生ができ
なくなることがあり、好ましくない。
【0011】本発明は、上記従来のこのような課題を考
慮し、板厚ムラが小さい光学的情報記録媒体を製造する
ことができる光学的情報記録媒体製造装置、および光学
的情報記録媒体製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第一の本発明(請求項1
に対応)は、光学的情報記録媒体の基板上に、接着剤を
塗布するための塗布手段と、前記接着剤を利用して、前
記基板上にシートを貼り合わせるための貼り合わせ手段
と、前記塗布手段および/または前記貼り合わせ手段を
収納するための収納手段と、前記塗布および/または前
記貼り合わせを行う際に、前記収納手段が実質上真空状
態になるように排気を行うための排気手段とを備えたこ
とを特徴とする光学的情報記録媒体製造装置である。
【0013】第二の本発明(請求項2に対応)は、光学
的情報記録媒体の基板上に接着剤を塗布する塗布工程
と、前記接着剤を利用して前記基板上にシートを貼り合
わせる貼り合わせ工程とを備え、前記塗布および/また
は前記貼り合わせは、実質上真空状態において行われる
ことを特徴とする光学的情報記録媒体製造方法である。
【0014】第三の本発明(請求項3に対応)は、前記
塗布は、スピンコート法による塗布であり、前記塗布お
よび前記貼り合わせは、ともに実質上真空状態において
行われることを特徴とする第二の本発明の光学的情報記
録媒体製造方法である。
【0015】第四の本発明(請求項4に対応)は、前記
塗布は、スクリーン印刷法による塗布であり、少なくと
も前記貼り合わせは、実質上真空状態において行われる
ことを特徴とする第二の本発明の光学的情報記録媒体製
造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、本発明にかかる実施の
形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
【0017】(実施の形態1)はじめに、光ディスク1
0を製造することができる本実施の形態の光学的情報記
録媒体製造装置の構成および動作について説明するが、
その理解を容易にするために、まず、図1(a)、
(b)を参照しながら、光ディスク10の構成について
説明する。なお、図1(a)は光ディスク10の斜視図
であり、図1(b)はその断面図である。
【0018】基板1は、インジェクション法により作製
した厚さ1.1mm、直径120mm、中心穴径15m
mのポリカーボネイト基板であり、上面に信号記録用の
案内溝が設けてある。
【0019】基板1上には、積層情報記録層2が設けら
れている。なお、積層情報記録層としては、反射層であ
るAl膜を100nm、誘電体層であるZnS−SiO
2層を20nm、レーザ照射によってアモルファスと結
晶間で可逆的に状態変化する相変化型の記録層(GeS
bTe)合金を30nm、ZnS−SiO2層を110
nmを、順に積層している。
【0020】積層情報記録層2上には、紫外線硬化型接
着剤によるオーバコート3が設けられており、オーバコ
ート3によって厚さ0.1mmの透明シート4が貼り合
わせられている。
【0021】なお、光ディスク10は、本発明の光学的
情報記録媒体に対応する。
【0022】つぎに、本実施の形態における光学的情報
記録媒体製造装置の構成および動作について、図2
(a)、(b)、3(a)、(b)を参照しながら説明
する。ここに、図2(a)は、基板1をゆっくり回転さ
せながら、紫外線硬化型接着剤22を基板1の内周部に
滴下する工程の説明図であり、図2(b)は、滴下した
紫外線硬化型接着剤22を基板1の全面に均一に延伸さ
せ、オーバコート3を形成する工程の説明図である。ま
た、図3(a)は、加圧ロール24を用い、透明シート
5を貼り合わせる工程の説明図であり、図3(b)は、
光ディスク10に紫外線ランプ26を照射し、オーバコ
ート3を硬化させる工程の説明図である。
【0023】なお、本実施の形態の光学的情報記録媒体
製造装置の構成および動作を説明すると同時に、本発明
の光学的情報記録媒体製造方法の一実施の形態について
も述べる。
【0024】以下では、いわゆるスピンコート法によっ
てオーバコート3を形成する工程、および0.1mmの
透明シート4を貼り合わせる工程について説明するが、
これらの工程は、排気装置(真空ポンプ)40によって
所定圧力に減圧された実質上真空状態のチャンバー30
内で行われる。なぜならば、本発明者が発見したよう
に、前述の塗布ムラは、スピンコート法によってオーバ
コート3を形成する工程における、高速で回転する空気
の流れに起因すると考えられるからである。もちろん、
基板1上に積層情報記録層2を生成する工程は従来通り
であって、真空中で行わなくともよい。
【0025】なお、本実施の形態におけるスピンコート
法によってオーバコート3を形成する工程を含む工程
は、本発明の塗布工程に対応する。また、本実施の形態
における透明シート4を貼り合わせる工程を含む工程
は、本発明の貼り合わせ工程に対応する。
【0026】さて、図2(a)に示されているように、
積層情報記録層2(図2(a)においては図示を省略し
た)の形成された基板1を60rpm(rotatio
nper minuit)で矢印Aの方向にゆっくり回
転させながら、ノズル22’より紫外線硬化型接着剤2
2を基板1の内周部に所定量滴下する。そして、図2
(b)に示されているように、基板1を3000rpm
で矢印Aの方向に所定時間回転し、滴下した紫外線硬化
型接着剤22を基板1の全面に遠心力を利用して均一に
延伸させ、オーバコート3を形成する。
【0027】つぎに、図3(a)に示されているよう
に、加圧ロール24を矢印Aの方向(周方向)に回転移
動させながら矢印Bの方向(径方向)にも駆動して、透
明シート4を貼り合わせる。その後、図3(b)に示さ
れているように、実質上真空状態となるように減圧され
ていたチャンバー30を大気圧にリークし、透明シート
4を貼り合わせた光ディスク10に紫外線ランプ26を
所定時間照射し、紫外線硬化型接着剤22で生成された
オーバコート3を硬化させて、光ディスク10を完成さ
せる。
【0028】つぎに、減圧されたチャンバーを利用した
本実施の形態の光ディスク10と、大気圧間で作成した
光ディスクとを比較するための、二つの測定実験につい
て述べる。
【0029】第1の測定実験として、そのような二種類
の光ディスクの板厚を、光ディスクの内周、中周、外周
における各8点で測定した。
【0030】大気圧間で作成した光ディスクでは、板厚
のバラツキの幅が±8μmもあったが、本実施の形態の
光ディスク10では、板厚のバラツキの幅が±2μmと
良好であり、本実施の形態の光学的情報記録媒体製造装
置は、板厚ムラを小さく押さえられることが明らかとな
った。
【0031】第2の測定実験として、上述の二種類の光
ディスクについて、初期結晶化を行って全面結晶化した
後、信号記録再生用のドライブに設置して、CLV(線
速度、Constant Linear Veloci
ty)6m/sの一定速度で回転させながら、5MHz
と3MHzとで交互に10回オーバライトした後、5M
Hzの信号のCNR(信号雑音比、Carrier t
o Noise Ratio)を測定した。
【0032】大気圧間で作成した光ディスクのCNRが
45dBであるのに対し、本実施の形態の光ディスク1
0では、CNRが52dBと良好であった。なお、大気
圧間で作成した光ディスクのCNRが低いのは、照射さ
れたレーザ光に収差が発生してデフォーカスとなったた
めである。
【0033】このように、上述された本実施の形態1で
は、スピンコート法による紫外線硬化型接着剤の塗布を
真空中で行ったため、高速で回転する空気の流れによる
塗布ムラが少なく、板厚ムラが小さくなった。
【0034】(実施の形態2)つぎに、本実施の形態2
における光学的情報記録媒体製造装置の構成および動作
について、図4、5(a)、(b)を参照しながら説明
する。ここに、図4は、スクリーン版31を利用して紫
外線硬化型接着剤32を基板1の全面に均一に延伸さ
せ、オーバコート3を形成する工程の説明図である。ま
た、図5(a)は、加圧ロール34を用い、透明シート
5を貼り合わせる工程の説明図であり、図5(b)は、
光ディスク10に紫外線ランプ36を照射し、オーバコ
ート3を硬化させる工程の説明図である。
【0035】なお、本実施の形態の光学的情報記録媒体
製造装置の構成および動作を説明すると同時に、本発明
の光学的情報記録媒体製造方法の一実施の形態について
も述べる。
【0036】以下では、いわゆるスクリーン印刷法によ
ってオーバコート3を形成する工程、および0.1mm
の透明シート4を貼り合わせる工程について説明する
が、これらの工程の内、透明シート4を貼り合わせる工
程は、排気装置40によって所定圧力に減圧された実質
上真空状態のチャンバー30内で行われる。ただし、基
板1上に積層情報記録層2を生成する工程、およびスク
リーン印刷法によってオーバコート3を形成する工程
は、真空中で行わなくともよい。
【0037】なお、本実施の形態におけるスクリーン印
刷法によってオーバコート3を形成する工程を含む工程
は、本発明の塗布工程に対応する。また、本実施の形態
における透明シート4を貼り合わせる工程を含む工程
は、本発明の貼り合わせ工程に対応する。
【0038】さて、図4に示されているように、積層情
報記録層2(図1参照)の形成された基板1上に、塗布
による膜厚が10μmになるようなスクリーン版31を
用い、粘度が10000mPa〜14000mPaであ
る紫外線硬化型接着剤32を塗布し、オーバコート3を
形成する。
【0039】つぎに、図5(a)に示されているよう
に、前述のようにしてオーバコート3が形成された基板
1をチャンバー30内に収納し、排気装置40によって
チャンバー30内を所定圧力に減圧する。そして、加圧
ロール34を矢印Aの方向(周方向)に回転移動させな
がら矢印Bの方向(径方向)にも駆動して、透明シート
4を貼り合わせる。なお、オーバコート3を形成する際
に、塗布ムラの原因となる気泡が発生するが、このよう
な気泡は、チャンバー30内を所定圧力に減圧すること
により、ほとんど解消する。
【0040】その後、図5(b)に示されているよう
に、実質上真空状態となるように減圧されていたチャン
バー30を大気圧にリークし、透明シート4を貼り合わ
せた光ディスク10に紫外線ランプ36を所定時間照射
し、紫外線硬化型接着剤22で生成されたオーバコート
3を硬化させて、光ディスク10を完成させる。
【0041】つぎに、減圧されたチャンバーを利用した
本実施の形態の光ディスクと、大気圧間で作成した光デ
ィスクとを比較するための、前述の本実施の形態1と同
様な二つの測定実験について述べる。
【0042】第1の測定実験として、そのような二種類
の光ディスクの板厚を、光ディスクの内周、中周、外周
における各8点で測定した。
【0043】大気圧間で作成した光ディスクでは、スク
リーン印刷の版目により、紫外線硬化型樹脂の中に多数
の気泡が入り、板厚のバラツキは評価できなかったが、
本実施の形態の光ディスクでは、板厚のバラツキの幅が
±2μmと良好であった。
【0044】第2の測定実験として、上述の二種類の光
ディスクについて、初期結晶化を行って全面結晶化した
後、信号記録再生用のドライブに設置して、CLV6m
/sの一定速度で回転させながら、5MHzと3MHz
とで交互に10回オーバライトした後、5MHzの信号
のCNRを測定した。
【0045】大気圧間で作成した光ディスクは、多数の
気泡のためフォーカス制御ができなかったが、本実施の
形態の光ディスクでは、CNRが52dBと良好であっ
た。なお、大気圧間で作成した光ディスクでは、照射さ
れたレーザ光に大きな収差が発生してデフォーカスとな
り、フォーカス制御ができなかったのである。
【0046】このように、上述された本実施の形態2で
は、スクリーン印刷法による紫外線硬化型接着剤の塗布
を大気圧で行ったが、真空中で行うと、塗布時の空気の
巻き込みが少ないため、表面の凹凸がさらに小さくな
り、貼り合わせ時の板厚ムラがさらに小さくなる。ただ
し、大気圧でのスクリーン印刷法による紫外線硬化型接
着剤の塗布によって生じた気泡は、真空中では解消する
ので、前述した透明シートの貼り合わせのみを真空中で
行っても、かなりの効果が得られる。
【0047】以上で説明されたことを総括して述べれ
ば、つぎのようになる。
【0048】光ディスクは、近年高密度化のためにレー
ザーの短波長化と、高NA化が図られているが、これに
伴い基板厚の薄型化が図られ、たとえばDVDでは、基
板厚さを0.6mmとしている。さらに、NAを0.8
5程度まで高めてレーザスポット径を絞り、高密度化す
る検討がなされている。この場合、情報記録層上に0.
2mm以下の透明シート(特に0.1mm)を設け、そ
のシート側からレーザ光を入射して信号の記録再生を行
う。
【0049】たとえば、0.1mmのシートの貼り合わ
せ工法としては、あらかじめ情報記録層を設けた基板上
に、スピンコート法により紫外線硬化型接着剤を延伸さ
せたオーバコートによって、0.1mmの透明シートを
貼り合わせる工法があった。
【0050】しかしながら、オーバコートを形成する際
に、高速で回転する空気の流れによる紫外線硬化型接着
剤の塗布ムラができるために、透明シートを貼り合わせ
た時には、オーバコート層の塗布ムラが板厚ムラを誘発
する膜厚ムラとなることに、本発明者は気付いた。
【0051】そこで、本発明者は、オーバコート層をス
ピンコート法で形成する際、上述したように塗布を真空
中で行えば、塗布ムラが発生しないことを見いだした。
また、本発明者は、本発明が、透明シートを貼り合わせ
る際にも有効であることをも見いだした。 その結果、
光ディスクとしては、デフォーカスがないため、光ディ
スク全面にわたり記録再生が安定なものとなった。
【0052】また、本発明者は、オーバコート層をスク
リーン印刷法で形成する際にも、塗布を真空中で行え
ば、塗布ムラが発生しないことを見いだした。
【0053】従来、スクリーン印刷法では、光ディスク
全面にわたって樹脂が均一に塗れるというメリットはあ
ったが、塗布後に表面に凹凸が生じ、透明シートを貼り
合わせする場合に泡の原因となり、記録あるいは再生が
安定して行えないことがあった。しかし、貼り合わせを
真空中で行うと、上記表面の凹凸が存在しても、透明シ
ートを貼り合わせた場合泡の発生がなくなる。
【0054】その結果、光ディスクとしては、デフォー
カスがないため、光ディスク全面にわたり記録再生が安
定なものとなった。
【0055】なお、本発明の塗布は、上述された本実施
の形態においては、スピンコート法による塗布、または
スクリーン印刷法による塗布であったが、これに限ら
ず、他の方法による塗布であってもよい。
【0056】また、本発明の塗布および貼り合わせは、
(1)上述された本実施の形態1においては、ともに実
質上真空状態において行われ、(2)上述された本実施
の形態2においては、貼り合わせのみが実質上真空状態
において行われた。しかし、これに限らず、本発明の塗
布および貼り合わせは、要するに、その内の少なくとも
一方が実質上真空状態において行われればよい。
【0057】このように、本発明によれば、光ディスク
の板厚を全面で均一にする光ディスクが提供でき、たと
えば0.1mmの透明シートの貼り合わせタイプの光デ
ィスクに適用した場合は、レーザーの短波長化、対物レ
ンズの高NA化が可能となり、従来より高密度記録が実
現できる光ディスクの供給が可能になる。
【0058】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、板厚ムラが小さい光学的情報記録媒体を製造するこ
とができる光学的情報記録媒体製造装置、および光学的
情報記録媒体製造方法を提供することができるという長
所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光ディスク10の
斜視図(図1(a))、およびその断面図(図1
(b))
【図2】本発明の実施の形態1における、基板1をゆっ
くり回転させながら、紫外線硬化型接着剤22を基板1
の内周部に滴下する工程の説明図(図2(a))、およ
び滴下した紫外線硬化型接着剤22を基板1の全面に均
一に延伸させ、オーバコート3を形成する工程の説明図
(図2(b))
【図3】本発明の実施の形態1における、加圧ロール2
4を用い、透明シート5を貼り合わせる工程の説明図
(図3(a))、および光ディスク10に紫外線ランプ
26を照射し、オーバコート3を硬化させる工程の説明
図(図3(b))
【図4】本発明の実施の形態2における、スクリーン版
31を利用して紫外線硬化型接着剤32を基板1の全面
に均一に延伸させ、オーバコート3を形成する工程の説
明図
【図5】本発明の実施の形態2における、加圧ロール3
4を用い、透明シート5を貼り合わせる工程の説明図
(図5(a))、および光ディスク10に紫外線ランプ
36を照射し、オーバコート3を硬化させる工程の説明
図(図5(b))
【符号の説明】
1 基板 2 積層情報記録層 3 オーバコート 4 透明シート 10 光ディスク 22、32 紫外線硬化型接着剤 24、34 加圧ロール 26、36 紫外線ランプ 30 チャンバー 40 排気装置(真空ポンプ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 一英 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 久田 和也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D121 FF01 FF11 FF18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報記録媒体の基板上に、接着剤
    を塗布するための塗布手段と、 前記接着剤を利用して、前記基板上にシートを貼り合わ
    せるための貼り合わせ手段と、 前記塗布手段および/または前記貼り合わせ手段を収納
    するための収納手段と、 前記塗布および/または前記貼り合わせを行う際に、前
    記収納手段が実質上真空状態になるように排気を行うた
    めの排気手段とを備えたことを特徴とする光学的情報記
    録媒体製造装置。
  2. 【請求項2】 光学的情報記録媒体の基板上に接着剤を
    塗布する塗布工程と、 前記接着剤を利用して前記基板上にシートを貼り合わせ
    る貼り合わせ工程とを備え、 前記塗布および/または前記貼り合わせは、実質上真空
    状態において行われることを特徴とする光学的情報記録
    媒体製造方法。
  3. 【請求項3】 前記塗布は、スピンコート法による塗布
    であり、 前記塗布および前記貼り合わせは、ともに実質上真空状
    態において行われることを特徴とする請求項2記載の光
    学的情報記録媒体製造方法。
  4. 【請求項4】 前記塗布は、スクリーン印刷法による塗
    布であり、 少なくとも前記貼り合わせは、実質上真空状態において
    行われることを特徴とする請求項2記載の光学的情報記
    録媒体製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006129527A1 (ja) * 2005-05-31 2006-12-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報記録媒体の製造方法及び情報記録媒体
JP2009205743A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Ricoh Co Ltd 光情報記録媒体の製造方法、及びその製造装置

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