JP3155611B2 - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JP3155611B2 JP13630492A JP13630492A JP3155611B2 JP 3155611 B2 JP3155611 B2 JP 3155611B2 JP 13630492 A JP13630492 A JP 13630492A JP 13630492 A JP13630492 A JP 13630492A JP 3155611 B2 JP3155611 B2 JP 3155611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロアパネルの下方に
エンジンルームが設けられている自動車の下部車体構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジン搭載方法として、たと
えば実開平3−82679号公報には、前席側のフロア
パネルを持ち上げることによって得られた該フロアパネ
ル下方の空間にエンジンを収納させる技術が開示されて
いる。これによれば、一般的な自動車のように車体前部
のボンネット内にエンジンを搭載する必要がないので、
その分、車体デザイン等の設計の面で自由度が広がるこ
とになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のフロ
アパネル下方にエンジンを搭載した場合、エンジンルー
ム内の熱気が該フロアパネルを介して車室内に伝達され
ることになるから、車室内温度の上昇という熱害が避け
難くなる。
【0004】そこで本発明は、フロアパネル下方をエン
ジンルームとする自動車において、上記の熱害を効果的
に抑制することができる下部車体構造の提供を課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1に記載の発明(以下、第1発明と称す)は、フロアパ
ネルの下方にエンジンルームが設けられている自動車の
下部車体構造であって、上記フロアパネルと、該フロア
パネルの下方に設けられたエンジンルームの上部を覆う
ように該フロアパネルに沿って所定間隔をおいて延びる
隔壁との間に上記エンジンルームとは独立した断熱室を
形成し、該断熱室の前端部に吸気口を、後端部に排気口
をそれぞれ設けると共に、上記吸気口から吸入した空気
上記断熱室を通して上記排気口側に流動させる送気
手段を備えたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明と称す)は、上記第1発明において、送気手段がエ
ンジンの出力で回転されるファンであることを特徴とす
る。
【0007】さらに、請求項3に記載の発明(以下、第
3発明と称す)は、上記第1発明または第2発明におい
て、送気手段がラジエータのファンであって、吸気口を
該ファンに臨んで設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の第1発明によれば、フロアパネルとエン
ジンルーム隔壁との間に断熱室が形成されて、送気手段
によって積極的に外気が吸気口から該断熱室に送り込ま
れ、かつ排気口から排出されるので、常に断熱室が掃気
される結果、エンジンルームの熱気がフロアパネルを介
して車室内に及ぶことが抑制される。
【0009】また、第2発明によれば、送気手段である
ファンがエンジン出力で駆動されるため、該送気手段専
用に駆動モータを設ける必要がなくなる。
【0010】さらに、第3発明によれば、送気手段にラ
ジエータのファンを利用するので、送気専用のファンを
必要としない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0012】図1ないし図4は第1実施例にかかる自動
車1を示し、前席側の左右のシート2,2の間におい
て、フロアパネル3が凸状に上方に持ち上げられ、この
凸状部3aによってフロアパネル下面に上方へ嵌入する
形状に形成された空間を含むフロアパネル下方がエンジ
ンルーム4として利用される。その場合、該エンジンル
ーム4は、内部に収納するエンジン5およびトランスミ
ッション等の上部を覆う上部隔壁6と、下部を覆う下部
隔壁7とによって、エンジンルーム後部のみが開放され
た略密閉状に形成され、両隔壁6,7の先端がフロント
グリル8の下方位置まで延ばされて上下に接合される。
【0013】また、上記の自動車1では、ボンネット9
の内部に形成された室10に上記のフロントグリル8か
ら取り入れる走行風が吹き当たるクーラーコンデンサ1
1、ラジエータ12およびラジエータフアァン13や、
その他の図示しないバッテリ等の機器が収められると共
に、上述のフロアパネル3に接続された状態で該室10
の底壁を形成する底部パネル14が上記の上部隔壁6に
対して間隔を保って配置されることにより、該パネル1
4と上部隔壁6との間に、空気通路15が形成され、か
つ該空気通路15がフロントグリル8の下方で開口して
吸気口16とされる。
【0014】また、上記の上部隔壁6にはフロアパネル
3の凸状部3aに対応する部分において、該凸状部3a
に下方から突入する膨出部6aが形成され、かつ該膨出
部6aにエンジン5の本体上部が収められることによっ
てエンジン搭載位置が高められると共に、フロアパネル
3と上部隔壁6との間に空気通路15に連通する空間が
設けられて、該空間が断熱室とされる。その場合、該断
熱室は上記の膨出部6aの部分においては、図3に示す
ように該膨出部6aの上方の断熱室17aと、膨出部6
aの両サイドの断熱室17b,17bとからなり、これ
らが相互に連通する状態でエンジンルーム前部側では上
記の空気通路15に連通され、かつエンジルーム後部側
では排気口18に連通される。したがって、吸気口16
から流入する空気は図2で明かなように空気通路15か
ら各断熱室17a,17b,17bに流入し、かつこれ
らの断熱室17a,17bを通ったのち排気口18で合
流して外部に流出するように、エンジンルーム4の上方
を流れることになる。
【0015】そのため、図2ないし図4に示すようにフ
ロアパネル3および底部パネル14と上部隔壁6とは、
該上部隔壁6の両側部において略コ字状(特にこの形状
に限定されるものではない)のフレーム19,19によ
って連結されて、吸気口16から排気口18へと続く上
記の空気通路15ないし断熱室17a,17b,17b
をダクト状に形成するようになされている。さらに、下
部隔壁7の両側部も上記のフレーム19,19部分にお
いて上部隔壁6に接合される。その場合、上記の連結な
らびに接合には溶接やボルト・ナット等の締結具33が
用いられる。
【0016】また、上記の空気通路15の形状は、吸気
口16から流入した空気がなめらかに断熱室17a,1
7b,17bに運ばれ、かつ排気口18から排出される
ように上部隔壁6によって整形されていると共に、該空
気通路15の途中にブラケット20によってファン21
が取り付けられ、該ファン21が流入空気を断熱室17
a,17b,17bに向けて送るようにエンジン5の出
力によって駆動される。すなわち、エンジンルーム4内
にはクランク軸その他から取り出されたエンジン出力で
回転されるプーリ22が設けられ、その回転力が第1伝
達プーリ23(図1参照)にベルト24によって伝達さ
れ、さらに軸25を経て第2伝達プーリ26に伝達され
る。一方、上述のファン21のファン軸27(図4参
照)にプーリ28が取り付けられていて、上部隔壁6に
設けた開口部29を通して該プーリ28と第2伝達プー
リ26とに架け渡したベルト30によって上記の回転力
がファン21に与えられる。したがって、エンジン4を
駆動している間はファン21が回転し、吸気口16から
外気が吸入されて前述の断熱室17a,17b,17b
に強制的に供給されることになる。
【0017】このように、空気通路15に送気手段とし
てのファン21を装備しているので、自動車1が走行し
ている間のみならず、アイドリング状態でも、積極的に
外気が吸気口16から取り入れられて、空気通路15か
ら断熱室17a,17b,17bを経て排気口18に流
れ、外部に放出される。このためエンジンルーム4内の
熱気が上部隔壁6上の断熱室17a,17b,17b内
の空気を暖めても、該断熱室17a,17b,17bの
空気が流動して常に掃気され、かつ熱気が外部に運ばれ
るので、フロアパネル3に対する加熱が抑制され、車室
温度の上昇が抑制されることになる。
【0018】さらに、排気口18から放出される空気に
よって、エンジンルーム後部の開口部31(図1参照)
の近辺では負圧状態が生まれ、該負圧力によってエンジ
ンルーム4内の空気が開口部31を通して外部に吸引排
出されるから、エンジンルーム4内の空気も常に置換さ
れることになって、該エンジンルーム4内に熱気がこも
ることが抑制される。このことにより車室側への熱気の
影響がよりよく避けられる。
【0019】加えて、前述のファン21はエンジン出力
で回転されるので、該ファン専用の駆動用モータが不要
となり、その分コストの削減が可能となる。
【0020】なお、エンジンルーム4を囲む隔壁のう
ち、下部隔壁7はエンジンルーム下面を流れる空気を整
流するものであると共に、飛び石からエンジン5その他
を保護する働きをする。
【0021】図5は本発明の第2実施例を示すもので、
断熱室への送気手段としてラジエータファン13を利用
するものである。すなわち、吸気口116ならびに空気
通路115を形成するフード32がラジエータ12を囲
む状態に設けられて、フロントグリル8から流入し、か
つクーラーコンデンサ11およびラジエータ12に吹き
当たって流れる空気がラジエータファン13の回転力で
吸気口116内に送り込まれるように構成される。ま
た、空気通路115はフロアパネル3と上部隔壁106
の膨出部106a間に形成された断熱室117a,11
7bに連通されて、上記空気がこれらの断熱室117
a,117bに流入したのち、排気口118へ流動して
外部排出されるようになされている。
【0022】さらに、この第2実施例では第1実施例と
は異なり、エンジンルーム104を構成する上部隔壁1
06と下部隔壁107との先端が開口されて空気流入口
34とされる。
【0023】この実施例においては、ラジエータファン
13の回転によって空気が吸気口116に送り込まれ、
かつ断熱室117a,117bから排気口118へ流れ
て外部放出されるから、断熱室117a,117b内の
掃気が行われることになって、第1実施例と同様にエン
ジンルーム104の熱気による車室温度の上昇が抑制さ
れる。また、自動車101が走行しているときには、走
行風が空気流入口34からエンジンルーム104に取り
入れられ、かつエンジンルーム後部の開口部131から
外部へと流れ、この空気の流れによってエンジンルーム
内の熱気が運び出されるので、該エンジンルーム104
の温度上昇も押さえられることになる。
【0024】そして、特にこの第2実施例ではラジエー
タファン13を送気手段に利用しているから、送気専用
のファンを装備する必要がなくなり、その分コスト上昇
を防ぐことができるメリットがある。
【0025】
【発明の効果】以上の記載によって明かなように、本発
明によれば、フロアパネルとエンジンルーム隔壁との間
に断熱室が形成されて、送気手段によって積極的に外気
が吸気口から該断熱室に送り込まれ、かつ排気口から排
出されるので、常に断熱室が掃気され、かつエンジンル
ーム側からの熱気が運び出されることになって、この熱
気がフロアパネルを介して車室内に及ぶことが抑制され
る。このため車室温度の上昇という熱害が避けられる。
【0026】また、送気手段であるファンをエンジン出
力で駆動することによって、該送気手段専用に駆動モー
タを設ける必要がなくなり、コストの低下を図ることが
できる。
【0027】さらに、送気手段にラジエータのファンを
利用することによって、送気専用のファンを不要とし、
これによってもコストの低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例にかかる自動車の概略
構成図。
【図2】 フロアパネルを取り除いた状態での下部車
体構造部分の取り出し図。
【図3】 図1のA−A線に対応する断面図。
【図4】 ファン取り付け部分の拡大正面図。
【図5】 第2実施例にかかる自動車の概略構成図。
【符号の説明】
1 自動車 3 フロアパネル 4,104 エンジンルーム 5 エンジン 6,106 上部隔壁 13 ラジエータファン 16,116 吸気口 17a,17b 断熱室 18,118 排気口 21 ファン 117a,117b 断熱室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 志郎 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 島田 幸一郎 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 古沢 透 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 坂根 克己 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 小山 幸代 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭55−60423(JP,U) 実開 平3−82679(JP,U) 実開 昭62−8120(JP,U) 実開 昭60−183621(JP,U) 実開 昭62−141525(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 11/06 B62D 25/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアパネルの下方にエンジンルームが
    設けられている自動車の下部車体構造であって、上記フ
    ロアパネルと、該フロアパネルの下方に設けられたエン
    ジンルームの上部を覆うように該フロアパネルに沿って
    所定間隔をおいて延びる隔壁との間に上記エンジンルー
    ムとは独立した断熱室を形成し、該断熱室の前端部に吸
    気口を、後端部に排気口をそれぞれ設けると共に、上記
    吸気口から吸入した空気を上記断熱室を通して上記
    気口側に流動させる送気手段を備えたことを特徴とする
    自動車の下部車体構造。
  2. 【請求項2】 上記送気手段は、エンジンの出力で回転
    されるファンであることを特徴とする請求項1に記載の
    自動車の下部車体構造。
  3. 【請求項3】 上記送気手段は、ラジエータのファンで
    あって、吸気口を該ファンに臨んで設けたことを特徴と
    する請求項1または2に記載の自動車の下部車体構造。
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CN102358353A (zh) * 2011-09-05 2012-02-22 靖江市新程汽车零部件有限公司 汽车地板隔热板整体零件
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