JPS5814090Y2 - 自動車用空調装置

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【考案の詳細な説明】包考案は自動車用空調装置の凝縮器冷却構造改良に関す
る。

最近の自動車は、省燃費、スタイル等の理由から車両前
部のボンネットを低くする設計手段が用いられてきた。

このようにボンネットを低ぐすると、必然的にラジェー
タもしくは空調装置の凝縮器はその冷却性が損なわれ、
特に凝縮器により、夏期オーバーヒートする恐れがある
。

本考案は上記事由に鑑み、ラジェータ冷却風の気流部に
直列配置された凝縮器を有し、該凝縮器より風上側の走
行動圧が少ない部分に送風機を設け、該送風機により前
記凝縮器の冷却を補助するよう構成したものである。

以下本考案の実施例を図面に従い詳述する。

第１図には本考案による実施例が示されている。

自動車のボンネット１は先端部１ａが低く、冷却風取入
口２が下方に設けられている。

エンジン３で駆動されるファン４により発生するラジェ
ータ５の冷却風の上流側に空調装置のための凝縮器６が
装着されている。

電動送風機７は本考案の要部をなすもので、自動車の走
行動圧によってエンジンルーム８内を冷却する空気（矢
印Ａ）が通りにくい場所に前記送風機７が装着されてい
る。

この送風機γにより矢印Ｂの如く冷却風を凝縮器６へ導
びきファン４の補助を行なう。

空気が通りにくい場所とは、少くとも凝縮器６上におけ
る冷却風取入口２０投影面積を除く場所である。

以上の如く本考案においては、自動車のボンネットが低
く設計されたものにおいても空調装置のための凝縮器冷
却風を送風機により導びき、夏期のオーバーヒートを防
止することができる。

また送風機は走行動圧を受けないから走行動圧によりフ
ァンが回転させられることがなく、送風機モータの発電
作用が防止され他の回路への影響な々くし、しかもモー
タ自体の耐久性向上が計られる。

更に、省燃費、スタイル等の要求を損なうことがなく、
実用上極めて有効な考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による送風機の配置図である。１・・・・・・ボンネット、５・・・・・・ラジェータ
６・・−・・・凝縮器、γ・・・・・・送風機。

【実用新案登録請求の範囲】

ラジェータ冷却風の気流部に直列配置された凝縮器を有
し、該凝縮器より冷却風の上流側で、走行動圧の少ない
場所に送風機を装備したことを特徴とする自動車用空調
装置。