JPH0330176Y2 - - Google Patents

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JPH0330176Y2
JPH0330176Y2 JP4528285U JP4528285U JPH0330176Y2 JP H0330176 Y2 JPH0330176 Y2 JP H0330176Y2 JP 4528285 U JP4528285 U JP 4528285U JP 4528285 U JP4528285 U JP 4528285U JP H0330176 Y2 JPH0330176 Y2 JP H0330176Y2
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JP
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air
engine
intake
heater
duct
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は空調設備を装備した自動車の新規かつ
合理的なエンジンの吸気取り方法を実現した自動
車のエンジン吸気取り入れシステムに関する。
(従来の技術) 空調設備を装備した自動車のうち、例えばバス
エアコンを装備したバスの中には走行用エンジン
とは別個に、エアコン専用のサブエンジンを搭載
したものであり、このサブエンジンは一般に外気
をエンジン用吸気としている。したがつて、この
ような吸気型式では吸気を事前に清浄するエアク
リーナが汚損し易すく、車輌の走行環境によつて
早期に汚損したり損傷することがあるため、その
早期点検や保守を強いられ、これを失するとフイ
ルタエレメントに付着したダストがエンジンに吸
入されて、エンジントラブルを生ずる等の惧れが
ある。特に上記吸気型式の車輌を砂漠国等へ輸出
する場合には、前述の点が顕著になつて、上記事
態が多発することが懸念される。
そこで、このような吸気型式の不具合を解消す
るために、車室内から吸気を取り入れ、これをエ
ンジンに吸入させる方法が考えられるが、従来こ
のような方法としては、例えば実公昭45−30083
号公報に開示された技術がある。この従来技術
は、車体屋根上の空気取り入れ口と、車室に連通
するエアチヤンバ内に弁部材を設け、この弁部材
を常時は車室に連通する開口部に位置付け、該開
口部を閉塞させる一方、車体屋根上の空気取り入
れ口が閉塞した際弁部材を作動させて、車室に連
通する開口部を開放し、この開口部から車室内空
気を取り入れ、これをエンジンに吸入させるよう
にしていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、この吸気方法では車室内空気を取り入
れるために、その専用装置として内外気に連通す
るエアチヤンバと、該チヤンバ内において何れか
一方の開口部を閉塞する弁部材の新設を要する結
果、その製造および取り付けが煩雑になり、製造
コストが高価になるとともに、車空内空気の取り
入れ時には、エアチヤンバの開口部から集中して
吸気されるため、吸気音が大きくなつて車室環境
が悪化する一方、この装置は積雪期を対象に構成
されているため、夏期では全く利用価値が無いも
のとなつて、その有効利用に欠ける等の欠点があ
つた。
本考案はこのような従来の欠点を除去し、特別
な装置の新設を要せず、既存の装置に僅かな改造
を加えるだけで足り、既存装置を有効かつ合理的
に利用することによつて、新規かつ合理的なエン
ジンの吸気方法を実現した、自動車のエンジン吸
気取り入れシステムを提供することを目的とす
る。
(問題点を解決するための手段) このため、本考案の自動車のエンジン吸気取り
入れシステムは、エンジンと、クーラーユニツト
およびヒーターユニツトとを搭載し、クーラーユ
ニツトに連通するクーラーダクトと、ヒーターユ
ニツトに連通するヒーターダクトの各送風口を車
室に開口した自動車であつて、冷房時に連結パイ
プを介して、ヒーターダクトとエンジンの吸気路
とを連通し、車室空気をエンジンへ吸気可能にし
て、このための専用の設備や新設の機材を要する
ことなく、既設の空調設備を有効に利用すること
によつて所期のエンジン吸気を達成するととも
に、エンジンに清浄な車室内空気を吸入させるこ
とによつて、吸気路に設置されるエアクリーナの
汚損や損傷を軽減し、その長期に亘る使用を確保
させる一方、ダストの吸入によるエンジントラブ
ルの発生を防止するようにしたことを特徴として
いる。
(実施例) 以下、本考案をサブエンジン駆動のバスエアコ
ンを装備したバスに適用した図示実施例について
説明すると、第1図乃至第5図において1はクー
ラーユニツト2とヒーターユニツト3を床面4下
に収容したバスで、その両側壁5,5にはクーラ
ーユニツト2に一端を接続して立ち上る冷風誘導
ダクト6,6が配設され、その他端を車室7内の
天井部8両側に配設した長尺のクーラーダクト
9,9に接続して、その送風口10,10から車
室7内に冷風を吹き出すようにされている。ヒー
ターユニツト3は温風誘導ダクト11を介して、
床面4の略中央部に配設された互いに連通するヒ
ーターダクト12,12に接続され、その送風口
13,13から温風を吹き出すようにされてい
る。この送風口13,13は実施例の場合、床面
4を隔てて相対峠する座席14,14の内側基部
に設置され、その開口部を各座席14,14方向
に向けている。
15は床面4下に収容されたエアクリーナで、
その一端は吸気管16を介してエンジン17、実
施例の場合にはサブエンジンの吸気口に連通して
おり、その他端は連結パイプ18を介してヒータ
ーダクト12に連通している。この連結パイプ1
8はクーラーユニツト2の使用時期、すなわちヒ
ーターダクト12を使用しない主に夏期において
ヒーターダクト12に接続されている。したがつ
て、ヒーターダクト12の使用時期、すなわち主
として冬期にはヒーターダクト12から取り外さ
れ、その際にはヒーターダクト12の接続口12
aは適宜手段で閉塞されている。
その他、図中19はヒーターダクト12内の接
続口12aに近接配置した吸音板で、鉄板等の取
付基板19aの片面に吸音材19bを固定して構
成されている。
第6図および第7図は本考案の第二実施例を示
し、前述の実施例と対応する構成部分には同一の
符号を用いている。この実施例ではエアコンデイ
シヨニングユニツト20を車体の後部屋根上に設
置し、床面4下にはコンプレツサとエンジン17
を一体的に構成したパワーユニツト21を配設し
た、バス1に適用して、床面4下の構造の簡潔化
を図るとともにクーラー効果を高めるようにした
点を特徴としている。
(作用) このように構成したエンジン吸気取り入れシス
テムを使用する場合は、車室7内を冷房する主と
して夏期に、ヒーターダクト12の接続口12a
とエアクリーナ15の接続部とを連結パイプ18
で接続すればよい。したがつて、このシステムの
使用に際しては特別の装置や機材を要せず、既設
の設備を単に連結パイプ18で接続するだけでよ
いから、構造が簡潔でその準備作業を簡易かつ迅
速に行なえるものとなる。
こうしてヒーターダクト12とエアクリーナ1
5を接続した後、エンジン17を始動してクーラ
ーユニツト2を作動させると、クーラーユニツト
2で生成された冷風が冷風誘導ダクト6,6を介
してクーラーダクト9,9に導かれ、その送風口
10,10から車室7内に吹き出される。車室7
内は前記冷風の吹き出しに伴なつて冷房され、そ
の冷気が車室7内を環流して床面4上に設けた多
数の送風口13からヒーターダクト12,12内
部に吸入される。このように、このシステムでは
床面4上の広範囲に亘つて設けた送風口13から
車室内の空気が吸入され、冷気の環流を促すか
ら、車室7内の各部において冷気の環流速度が増
速され、その冷房効果を高めるとともに車室7内
に亘つて一様な冷房効果が得られるものとなる。
ヒーターダクト12,12内に吸入された冷気
は、この後ヒーターダクト12の接続口12a方
向に移動し、該接続口12aに近接配置した吸音
板19の吸音部材19bを通過する際、吸気音が
吸収される。この場合、送風口13においても吸
気音発生の余地はあるが、前述のように送風口1
3に床面4上に多数分散して配置されているた
め、送風口13一個当りの吸入量は少量で、その
吸入速度も小さいから、吸気音発生の蓋然性が乏
しいものとなる。また、吸音板19においては冷
気が集中して通過するが、第5図に示すように吸
音板19が接続口12aに片寄つて配置され、ヒ
ーターダクト12内に一種の絞りを形成させてい
るため、吸音部材19bを通過する吸気量が減量
され、その吸気流に対する吸音作用が相対的に高
精密かつ強化されるから、吸気騒音を軽減し得る
こととなる。
こうして、接続口12aから連結パイプ18に
導かれた冷気は、エアクリーナ15に吸入されて
清浄される。この場合、エアクリーナ15は車室
内空気と同質の吸気を清浄するものであるから、
吸気として外気を清浄する場合に比べて、フイル
タエレメントの汚損を著るしく軽減し得るととも
に、その損傷や破損の発生を回避し得るものとな
る。エアクリーナ15で清浄された冷気は、その
後吸気管16を経てエンジン17の吸気口に導か
れるが、その吸気路を流通する際、吸気路やこれ
に隣接するシリンダヘツドを冷却する作用をなす
から、エンジン17の過熱を防止しエンジンを保
護する作用をなす。
一方、ヒーターユニツト3の使用時期、主とし
て冬期にはヒーターダクト12の接続口12aか
ら連結パイプ18を取り外し、この接続口12a
を適宜手段で閉塞すれば、車室7内の暖房が可能
になる。この場合のエンジン17の吸気は、エン
ジンルーム等から取り入れることも可能である
が、例えば前記連結パイプ18を取り外すことな
く、ヒーターダクト12内に送られる温風を連結
パイプ18からエアクリーナ15を経てエンジン
17に吸入させたり、あるいは接続口12aを閉
塞する代わりに、連結パイプ18を冷風誘導ダク
ト6に接続し、このダクト6に連通するクーラー
ダクト9の送風口10から吸気を取り入れて、車
室7内の暖気をエンジン17に導き、混合気の気
化を促すとともに寒冷時に生じ易い気化器の機能
低下を補償させるようにしてもよい。なお、前述
のエンジン17にはサブエンジンに限らずメイン
エンジンも含まれる。
(考案の効果) 本考案の自動車のエンジンの吸気取り入れシス
テムは、エンジンと、クーラーユニツトおよびヒ
ーターユニツトとを搭載し、クーラーユニツトに
連通するクーラーダクトと、ヒーターユニツトに
連通するヒーターダクトの各送風口を車室に開口
した自動車であつて、冷房時に連結パイプを介し
て、ヒーターダクトとエンジンの吸気路とを連通
し、車室空気をエンジンへ吸気可能にする一方、
暖房時に連結パイプを介して、クーラーダクトと
エンジンの吸気路とを連通し、車室空気をエンジ
ンへ吸気可能にして、専用の装置や機材を要する
ことなく、既設の設備を利用することによつて所
期の吸気を行なえるから、構造が簡潔で製造コス
トが低廉な上にその簡便な利用を図ることがで
き、しかも既設の設備の有効利用を図ることがで
き、特に冷暖房可能な空調設備を装備した自動車
においては、空調設備の通年利用を促すことがで
きて、夏期には冷気を、冬期には暖気をエンジン
に吸気できる効果がある。
また、本考案では車室内の空気をエンジンに吸
気させるものであるから、外気を吸気しているシ
ステムに比べて吸気の清浄度を極めて高く維持で
き、吸気路に設置されるエアクリーナの汚損や損
傷を軽減でき、これを長期に亘つて使用できると
ともに、ダストの吸入によるエンジントラブルの
発生を防止できる等の効果がある。特にこの効果
は砂漠国等へ車輌を輸出する場合のダスト対策に
有利な実用的効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例を示す断面図、第
2図は第1図のA−A′線に沿う要部断面図で拡
大図示しており、第3図は本考案の要部を拡大し
て示す断面図、第4図は第2図のB−B′線に沿
う横断平面図で、一部を省略図示しており、第5
図は第4図中の一部を拡大して示す横断平面図、
第6図は本考案の第二実施例を示す断面図、第7
図は第6図のC−C′線に沿う要部断面図で拡大図
示している。 7……車室、9……クーラーダクト、10,1
3……送風口、12……ヒーターダクト、17…
…エンジン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エンジンと、クーラーユニツトおよびヒータ
    ーユニツトとを搭載し、クーラーユニツトに連
    通するクーラーダクトと、ヒーターユニツトに
    連通するヒーターダクトの各送風口を車室に開
    口した自動車であつて、冷房時に連結パイプを
    介して、ヒーターダクトとエンジンの吸気路と
    を連通し、車室空気をエンジンへ吸気可能にし
    たことを特徴とする自動車のエンジン吸気取り
    入れシステム。 (2) 暖房時に連結パイプを介して、クーラーダク
    トとエンジンの吸気路とを連通し、車室空気を
    エンジンへ吸気可能にしたことを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の自動車のエ
    ンジン吸気取り入れシステム。
JP4528285U 1985-03-28 1985-03-28 Expired JPH0330176Y2 (ja)

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JP4528285U JPH0330176Y2 (ja) 1985-03-28 1985-03-28

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JPS61161027U (ja) 1986-10-06

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