JP2509943Y2 - 車両の熱交換器冷却構造 - Google Patents

車両の熱交換器冷却構造

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JP2509943Y2
JP2509943Y2 JP4194890U JP4194890U JP2509943Y2 JP 2509943 Y2 JP2509943 Y2 JP 2509943Y2 JP 4194890 U JP4194890 U JP 4194890U JP 4194890 U JP4194890 U JP 4194890U JP 2509943 Y2 JP2509943 Y2 JP 2509943Y2
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heat exchanger
duct
radiator
cooling
intercooler
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良洋 今野
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Mazda Motor Corp
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、例えば、エンジンルームの前方に配設さ
れるラジエータと、このラジエータに対して後方に配設
されるインタクーラとを冷却するような車両の熱交換器
冷却構造に関する。
(従来技術) 従来、上述例の車両の熱交換器冷却構造としては、例
えば、実開昭64−9816号後方に記載の構造がある。
すなわち、エンジンルームの前方に前部熱交換器とし
てのラジエータを配置すると共に、このラジエータより
も後方に後部パーツとしてのインタクーラを配設し、ボ
ンネットには空気導入装置いわゆるバジルを形成して、
ラジエータ前方のラジエータグリルおよびフロントスカ
ートパネルの開口部からの走行風で上述のラジエータを
冷却し、また上述のバルジ開口部からエンジンルームに
流入する走行風で上述のインタクーラを冷却すべく構成
した車両の熱交換器冷却構造である。
しかし、車両のローボンネット化、並びにバルジのな
い車両デザインを採用する場合、走行風は上述のラジエ
ータグリルとフロントスカートパネルとの開口部からの
み流入するので、上述のインタクーラのような後部パー
ツに対してはラジエータでの熱交換後の温風が供給さ
れ、良好な冷却性能の確保ができない問題点があった。
このような問題点を解決するためには、上述の後部パ
ーツにダクト配管を施し、このダクトをシュラウドアッ
パメンバ上部に配設する第1の手段と、上述の後部パー
ツにダクト配管を施すと共に、シュラウドアッパメンバ
をラジエータ等の前部熱交換器の前方に配設する第2の
手段とが考えられる。
前者の第1の手段は、ローボンネット化を図る目的
で、シュラウドアッパメンバの位置を下方に下げて、こ
のシュラウドアッパメンバの上部にダクトを配設する構
造であるが、このような構造の場合にはシュラウドアッ
パメンバの位置が下がることにより、ラジエータやクー
ラコンデンサ等の前部熱交換器の容量が小となり、充分
な冷却性能が確保できない問題点があるうえ、シュラウ
ドアッパメンバに取付けられるボンネットロックとボン
ネット下面のレインフォースメントに取付けられるスト
ライカとの間の距離が大となり、支持剛性が低下する問
題点があった。
一方、後者の第2の手段は、ラジエータおよびクーラ
コンデンサの容量を確保する目的で、シュラウドアッパ
メンバをこれらの前部熱交換器の前方に配設する構造で
あるが、この場合には、ラジエータおよびクーラコンデ
ンサに供給される走行風の一部がシュラウドアッパメン
バにより遮ぎられるので望ましくない。
(考案の目的) この考案は、前部熱交換器と後部パーツとの両者に対
する充分な冷却性能を確保しつつ、ローボンネット化お
よびバルジのないボンネットの車両デザイン要求を達成
することができる車両の熱交換器冷却構造の提供を目的
とする。
(考案の構成) この考案は、エンジンルームの前方に配設される前部
熱交換器と、上記前部熱交換器に対して後方に配設され
る後部パーツとを備えた車両において、上記後部パーツ
に冷却風導入用のダクトを接続し、上記ダクトを上記前
部熱交換器上面とシュラウドアッパメンバ下面との間を
通して上記前部熱交換器の前方で開口し、上記ダクトの
開口部前方に冷却風押込みファンを配設した車両の熱交
換器冷却構造であることを特徴とする。
(考案の効果) この考案によれば、ラジエータグリルおよびフロント
スカートパネルの開口部からエンジンルームに流入した
走行風は、押込みファンにより上述のダクト開口部から
ダクト内に強制流入されると共に、該押込みファンの起
風により前部熱交換器の冷却を補うことができる。
このため、前部熱交換器と後部パーツとの両者に対す
る充分な冷却性能を確保することができる効果がある。
また、上述のダクトを、前部熱交換器の上面と、所定
位置に配設されたシュラウドアッパメンバの下面との間
を通して配管したので、上述の冷却性能を確保しつつ、
ローボンネット化およびバルジのないボンネットの車両
デザイン要求を達成することができる効果がある。
(実施例) この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はFR(前部機関後輪駆動)タイプの車両の熱交換
器冷却構造を示し、第1図、第2図において、フロント
バンパ1の下部にフロントスカートパネル2を、上部に
ラジエータグリル3をそれぞれ配設し、このラジエータ
グリル3後方のエンジンルーム4の上面開口を開閉可能
に覆うバルジのないボンネット5を設けている。
上述のボンネット5の下面にはボンネットレインフォ
ースメント6を接合すると共に、このボンネットレイン
フォースメント6の所定部にはストライカ7を取付けて
いる。
一方、左右のシュラウドサイドパネルの下部相互間を
連結する閉断面構造のフロントクロスメンバ8いわゆる
No.1クロスメンバと、左右のシュラウドサイドパネルの
上部相互間を連結するシュラウドアッパメンバ9とを車
幅方向に配設し、このシュラウドアッパメンバ9の前面
には上述のストライカ7に対して係合、離脱を行なうボ
ンネットロック10を取付けている。
また、上述のエンジンルーム4の前方には前部熱交換
器としての空調用のクーラコンデンサ11とエンジン12冷
却用のラジエータ13とを配設し、これらの前部熱交換器
の後方上部には後部パーツとしてのインタクーラ14を配
設している。
ここで、上述のクーラコンデンサ11は圧縮機より吐出
された高圧力、高温度のガス冷媒を冷却液化して液冷媒
にする凝縮器であり、また上述のラジエータ13はラジエ
ータアッパタンクからウォータチューブを通ってラジエ
ータロアタンクに流下するエンジン冷却水を引き込みタ
イプのクーリングファン15で強制冷却するエンジン冷却
水の放熱器であり、さらに上述のインタクーラ14は過給
機付きエンジン12の吸気系に配設され、ターボチャージ
ャ等の過給機で過給された加圧後の吸気温度を下げて出
力を増加する冷却器である。
上述のインタクーラ14には冷却風導入用のダクトとし
てのインタクーラダクト16を接続し、このインタクーラ
ダクト16を上述のラジエータ13のラジエータアッパタン
クの上面およびクーラコンデンサ11の上面と、シュラウ
ドアッパメンバ9の下面との間を通して、これらの前部
熱交換器の前方で開口している。
この実施例では、上述のクーリングファン15およびイ
ンタクーラダクト16をデュアルタイプと成し、このデュ
アルタイプのインタクーラダクト16の開口部16a,16aの
前方に冷却用押込み用の電動ファン17,17を配設してい
る。
一方、上述のシュラウドアッパメンバ9とボンネット
レインフォースメント6との間に先端開口部18aを位置
させたフレッシュエアダクト18を設け、このフレッシュ
エアダクト18を上述のデュアルタイプのインタクーラダ
クト16,16間を通して後方に導出し、このフレッシュエ
アダクト18の後端にはエアクリーナ(図示せず)を連通
接続している。
なお、図中、19は過給機付きエンジン12におけるシリ
ンダブロックの下部に設けたオイルパンである。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用
を説明する。
過給機付きエンジン12を駆動すると、上述の引き込み
タイプのクーリングファン15,15がエンジン12と連動し
て回転すると共に、上述の2つの電動ファン17,17が電
動モータにより駆動される。
このため、ラジエータグリル3の開口部、並びにフロ
ントスカートパネル2の開口部2aからエンジンルーム4
に流入して走行風は、上述の電動ファン17,17によりダ
クト開口部16a,16aからインタクーラダクト16内に強制
流入されると共に、この電動ファン17,17の起風により
クーラコンデンサ11およびラジエータ13の冷却を補うこ
とができる。
この結果、前部熱交換器としてのクーラコンデンサ11
およびラジエータ13と後部パーツとしてのインタクーラ
14との両者に対する充分な冷却性能を確保することがで
きる効果がある。
また、上述のインタクーラダクト16を、ラジエータ13
およびクーラコンデンサ11の各上面と、所定位置に配設
されたシュラウドアッパメンバ9の下面との間を通して
配管したので、前部熱交換器の容量ダウン、シュラウド
アッパメンバ9による走行風の遮断、ボンネットロック
10とストライカ7との間の距離拡大(ストライカの長尺
化)などの懸念が全くなく、上述の各熱交換器11,13,14
に対する充分な冷却性能を確保しながら、ローボンネッ
カ化およびバルジのないボンネット5の車両デザイン要
求を達成することができる効果がある。
この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の前部熱交換器は、実施例のクーラコンデン
サ11およびラジエータ13に対応し、 以下同様に、 後部パーツは、後部熱交換器としてのインタクーラ14
に対応し、 冷風導入用のダクトは、デュアルタイプのインタクー
ラダクト16に対応し、 冷却風押込みファンは、電動ファン17に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるも
のではない。
例えば、上述の電動ファン17をCPU制御により、充分
な走行風が得られる高速時にOFFとし、走行風が不充分
な低速時にONとしてもよく、後部パーツとしては上述の
インタクーラに代えて他のエンジン補機類であってもよ
い。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、 第1図は車両の熱交換器冷却構造を示す内部側面図、 第2図は第1図の要部の平面図である。 4…エンジンルーム 9…シュラウドアッパメンバ 11…クーラコンデンサ 13…ラジエータ 14…インタクーラ 16…インタクーラダクト 16a…開口部 17…電動ファン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンルームの前方に配設される前部熱
    交換器と、 上記前部熱交換器に対して後方に配設される後部パーツ
    とを備えた車両において、 上記後部パーツに冷却風導入用のダクトを接続し、 上記ダクトを上記前部熱交換器上面とシュラウドアッパ
    メンバ下面との間を通して上記前部熱交換器の前方で開
    口し、 上記ダクトの開口部前方に冷却風押込みファンを配設し
    た 車両の熱交換器冷却構造。
JP4194890U 1990-04-18 1990-04-18 車両の熱交換器冷却構造 Expired - Lifetime JP2509943Y2 (ja)

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