JP3208278B2 - 作業車の原動部冷却装置 - Google Patents

作業車の原動部冷却装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水冷式のエンジンを搭
載した比較的小型の作業車の原動部冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に水冷式エンジンを搭載した作業車
の原動部においては、エンジン、冷却ファン、および、
エンジン冷却用のラジエータがこの順で配列され、この
原動部の冷却系は、冷却ファンで吸引した冷却風の流動
方向から二つの形態に大別することができる。
【0003】その一つは、冷却ファンでエンジンルーム
内に吸引した外冷気を先ずラジエータに供給し、ラジエ
ータを通過した冷却排風をエンジンの周囲に導いて機外
に排出する形態(吸込み式)であり、他の一つは、冷却
ファンでエンジンルーム内に吸引した外冷気を先ずエン
ジンの周囲に流動させてからラジエータに供給して機外
に排出する形態(吐出し式)である。
【0004】前者の吸込み形態は、吸引した外冷気でラ
ジエータを直接冷却するので、エンジン冷却効率が高
く、トラクターをはじめとして最も多用されている。し
かし、この形態ではラジエータを通過した冷却排風がエ
ンジンルーム内に放出されるだけであるために、エンジ
ンルーム内に熱気がこもりやすい傾向があり、エンジン
ルームが狭い小型の作業車の原動部においては電装機器
等に悪影響が出る原因になる。また、内部にこもった熱
気のためにエンジンボンネットが加熱されやすく、ボン
ネット上に運転座席を配備したものにあっては運転環境
が悪化する問題も発生する。
【0005】これに対して後者の吐出し形態は、エンジ
ンルーム内の熱気を冷却ファンで強制的に排出しなが
ら、機外から吸引した外冷気を先ずエンジン周囲に流す
ので、エンジンルーム内に熱気がこもりにくく、エンジ
ンルーム内が狭い小型の作業車の原動部においても内装
機器への熱的悪影響を及ぼしにくい利点がある。
【0006】そして、このような吐出し形態の冷却装置
を装備した作業車において、従来、作動油冷却用のオイ
ルクーラはラジエータの下流側に配備されており、ラジ
エータを通過した冷却排風の一部でオイルクーラの冷却
を行うようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えばバック
ホウのように油圧駆動を主体とする作業車においてはオ
イルクーラが大容量であるため、長時間作動で高温とな
ったラジエータの冷却排風でオイルクーラを冷却する
と、冷却能力が不足して作動油温度が許容温度の上限を
超えてしまうおそれがあった。本発明は、このような実
情に着目してなされたものであって、作動油に対する冷
却性能を向上して、作動油の過熱による早期劣化を確実
に防止できる原動部の冷却装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、原動部を形成するエンジンボンネット上に運転座席
を設置し、機体進行方向に向けた運転座席の横一側方に
おけるエンジンボンネット横側面から冷却風を吸引して
反対側のエンジンボンネット横側面から排出する冷却風
路をエンジンボンネット内に形成し、その冷却風路に配
設した冷却ファンの上流側に水冷式のエンジンを、か
つ、下流側にエンジン冷却用のラジエータと作動油冷却
用のオイルクーラを配置し、前記オイルクーラを前記ラ
ジエータの上流側に配置するとともに、前記運転座席は
前記ラジエータの上流側における前記エンジンボンネッ
ト上に設置してあることを特徴とする
【0009】
【0010】
【作用】請求項1の構成によると、エンジンルーム内に
吸入された外冷気は先ずエンジンの周囲に流されて少し
昇温し、比較的低温状態でオイルクーラに供給される。
次に、オイルクーラを通過した冷却風がラジエータに供
給された後、機外に排出される。この場合、オイルクー
ラにおける作動油の許容最高温度がラジエータにおける
冷却水の許容最高温度よりも低いために、オイルクーラ
を通過した冷却風でもラジエータは充分に冷却される。
【0011】また、エンジンルーム内の熱気を冷却ファ
ンで強制的に排出しながら機外から吸引した外冷気をエ
ンジン周囲に流す、いわゆる吐出し形態の冷却装置を採
用することによって、エンジンルーム内の換気が良好に
行われてエンジンルーム内での熱気のこもりが少なく、
エンジンボンネットが内部から加熱されて熱くなるのが
抑制され、その上に配備した運転部の運転環境の悪化が
未然に回避される。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によると、作動油の過熱
による早期劣化を確実に防止できる、作動油冷却性能に
おいて優れた作業車を提供できるようになった。
【0013】また、エンジンボンネット上の運転部にお
ける運転環境が熱的に悪化されることを回避して快適に
運転することができ、実用上有効である。
【0014】
【実施例】図1に示すように、クローラ式走行装置2お
よびトーザ1を有する走行車体上に、旋回台3を縦軸芯
回りで全旋回操作自在に搭載し、旋回台3の前端にスイ
ングブラケット4をスイングシリンダCsにより左右揺
動操作自在に取付け、ブームシリンダC1 により起伏駆
動されるブーム6a、アームシリンダC2 により揺動駆
動されるアーム6b、バケットシリンダC3 により回動
駆動されるバケット6cを順次連結してなるバックホウ
装置6を前記スイングブラケット4に取付け、旋回台3
の後部に原動部5を形成するエンジンボンネット7を設
けるとともに、エンジンボンネット7の上方に運転座席
8を配置し、運転座席8の上方を覆うキヤノピ9を設け
て、作業車の一例としての小型バックホウを構成してあ
る。
【0015】原動部5を構成するに、図2に示すよう
に、エンジンボンネット7内のエンジンルームに水冷式
のエンジン11を横置きに配置するとともに、その右端
側にエンジン冷却用のラジエータ12を配置し、エンジ
ン動力で駆動される冷却ファン10をエンジン11とラ
ジエータ12の間に位置させて配備し、冷却ファン10
の作動によってエンジンボンネット7の左端側に形成し
た吸気口15から外気を吸入し、吸入した外気をエンジ
ン11の周囲を流動させた後、ラジエータ12に供給し
てこれを冷却し、ラジエータ12を通過した冷却排風を
エンジンボンネット7の右端側に形成した排気口16か
ら機外に排出する、いわゆる吐出し式の冷却系を構成
し、エンジンルームの換気を良くしてエンジンボンネッ
ト7が加熱されるのを回避するようにしてある。なお、
吸気口15の近くにバッテリー17を配置して、バッテ
リー17を外冷気で十分に空冷するように構成してあ
る。
【0016】また、ラジエータ12に付設したファンシ
ュラウド14の内部に作動油冷却用のオイルクーラ13
を配置し、エンジン11の周囲を流動してきた比較的低
温の空気でオイルクーラ13を効率良く冷却するよう構
成してある。
【0017】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホウの全体側面図
【図2】原動部の縦断後面図
【符号の説明】
10 ファン 11 エンジン 12 ラジエータ 13 オイルクーラ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 3/18 F01P 5/02 F01P 11/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動部を形成するエンジンボンネット
    (7)上に運転座席(8)を設置し、機体進行方向に向
    けた運転座席(8)の横一側方におけるエンジンボンネ
    ット(7)横側面から冷却風を吸引して反対側のエンジ
    ンボンネット(7)横側面から排出する冷却風路をエン
    ジンボンネット(7)内に形成し、その冷却風路に配設
    した冷却ファン(10)の上流側に水冷式のエンジン
    (11)を、かつ、下流側にエンジン冷却用のラジエー
    タ(12)と作動油冷却用のオイルクーラ(13)を
    置し、前記オイルクーラ(13)を前記ラジエータ(1
    2)の上流側に配置するとともに、前記運転座席(8)
    は前記ラジエータ(12)の上流側における前記エンジ
    ンボンネット(7)上に設置してある作業車の原動部冷
    却構造。
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