JP3153818U - 幅木固定用金具、及び幅木固定用金具セット - Google Patents

幅木固定用金具、及び幅木固定用金具セット Download PDF

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Abstract

【課題】直角に配置された幅木の端部どうしを簡単且つ確実に固定することができ、取外しも容易で、繰り返し使用することもでき、小型化、低コスト化を図ることのできる幅木固定用金具を提供すること。【解決手段】端面視略コの字形状をした2つの幅木嵌め込み部11、12を有し、これら各幅木嵌め込み部11、12のコの字状端面11a、12aが同じ面を向き、且つ、一方の幅木嵌め込み部11の一方側部11bと他方の幅木嵌め込み部12の基部12dとが一体化されている金具本体13と、一方の幅木嵌め込み部11の他方側部11cと他方の幅木嵌め込み部12の一方側部12bとにそれぞれ配設された幅木押圧部材14、15とから構成される。【選択図】図1

Description

本考案は幅木固定用金具に関し、より詳細には、建設現場で使用される足場、架設通路及び作業構台などの床材の側方に配置される幅木を固定するための幅木固定用金具、及び幅木固定用金具セットに関する。
建設業等において足場等からの墜落防止等の対策強化を図るため、足場、架設通路及び作業構台からの墜落防止措置等に関し、労働安全衛生規則の一部が改正され、本年6月1日より、足場等における床材の側方に幅木を設置することなどが義務化されることとなった。
従来より、安全対策のため自主的に足場等における床材の側方に幅木を設置することも行われていたが、その設置方法の多くは、番線(太い針金)で幅木を足場等の建地(脚柱)に縛り付けるものであり、そのため取付作業が極めて面倒で、作業時間がかかり、番線の締め付けが不十分であると幅木が外れてしまう虞もあり、また、足場解体時、番線は切断されるため、切り屑となり、繰り返し使用することもできないという課題があった。
そこで、これらの問題点を解決するために、例えば、下記の特許文献1〜3の幅木固定用金具が提案されている。特許文献1記載の幅木固定用金具は、幅木を足場用単管に固定するための金具ではあるが、構成している部品点数が多く、製作コストが高く付き、また、足場用単管が挿設される単管取付片は、直径が異なる足場用単管(例えば、直径42.7mmと48.6mm)でも使える(兼用できる)ようには構成されておらず、使用する足場用単管の径に応じた金具をそれぞれ用意しなければならなかった。
また、特許文献2(特に第2図、第3図等参照)や特許文献3(特に段落番号[0044]、図3等参照)には、足場のコーナー部において直角に配置された幅木の端部どうしを固定するための金具が開示されている。しかしながら、いずれの金具も幅木の下部を支持する様に支持板を有する構成となっているため、長尺の幅木を金具の支持板の上に載せて嵌め込まなければならず、直角に配置された幅木コーナー部の上から嵌め込んで簡単に取り付けるようなことはできず、取付作業に依然として手間を要するという問題があった。
特開平9−228630号公報 実公昭53−42982号公報 実用新案登録第3113422号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本考案は上記課題に鑑みなされたものであって、略直角に配置された幅木の端部どうしを簡単且つ確実に固定することができ、また、幅木と建地(柱材)との固定を簡単且つ確実に行うことができ、取外しも容易で、繰り返し使用することもでき、さらに製品コストも抑えることのできる幅木固定用金具、及び金具セットを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本考案に係る幅木固定用金具(1)は、端面視略コの字形状をした2つの幅木嵌め込み部を有し、これら各幅木嵌め込み部のコの字状端面が同じ面を向き、且つ、一方の幅木嵌め込み部の一方側部と他方の幅木嵌め込み部の基部とが一体化されている金具本体と、前記一方の幅木嵌め込み部の他方側部と前記他方の幅木嵌め込み部の一方側部とに、それぞれ配設された幅木押圧部材とを備えていることを特徴としている。
上記幅木固定用金具(1)によれば、前記金具本体が、端面視略コの字形状をした2つの幅木嵌め込み部を有し、これら各幅木嵌め込み部のコの字状端面が同じ面を向き、且つ、一方の幅木嵌め込み部の一方側部と他方の幅木嵌め込み部の基部とが一体化されており、前記幅木押圧部材が、前記一方の幅木嵌め込み部の他方側部と前記他方の幅木嵌め込み部の一方側部とにそれぞれ配設されているので、略直角に配置された2つの幅木の端部に、前記金具本体の2つの幅木嵌め込み部を上から嵌め込み、その後、前記幅木押圧部材を用いて、各幅木と前記金具本体とを固定することができる。
また、略直角に配置される一方の幅木の側端面に、前記金具本体の一方の幅木嵌め込み部を嵌め込み、前記一方の幅木と前記金具本体とを前記幅木押圧部材を用いて固定した後、前記金具本体の他方の幅木嵌め込み部に、他方の幅木の側端面を嵌め込み、前記他方の幅木と前記金具本体とを固定することができる。
したがって、先に幅木を直角に配置し、その後、前記金具本体を取り付ける場合であっても、また、一方の幅木に前記金具本体を固定した後に、他方の幅木を直角方向に配置して固定する場合であっても、簡単かつ確実に幅木を直角方向に固定することができ、また取外しも容易で、繰り返し使用することもできる。
また、前記金具本体が、略直角に配置された各幅木の端部を狭持することができるように2つの幅木嵌め込み部が一体化されたものとなっているため、部品点数が少なく、また前記金具本体の大きさも小さくすることができ、製作コストを抑えて、製品コストを下げることができ、ユーザーにとって非常に扱いやすく、かつコストメリットの大きな金具にすることができる。
また本考案に係る幅木固定用金具(2)は、上記幅木固定用金具(1)において、前記幅木押圧部材が、前記一方の幅木嵌め込み部の他方側部と前記他方の幅木嵌め込み部の一方側部とにそれぞれ形成された挿通孔に固着されたナット部材と、これら各ナット部材に螺進退自在に挿着されたボルト部材と、これら各ボルト部材の先端に回動自在に配設された押え皿部材とを含んで構成されていることを特徴としている。
上記幅木固定用金具(2)によれば、前記ボルト部材の挿入量により、前記押え皿部材による前記幅木に対する押圧力を調整することができ、前記押え皿部材と、前記幅木嵌め込み部の内側面とで、前記幅木を挟持した固定状態を維持することができる。また、前記ボルト部材をねじ込んだ場合でも、前記幅木に圧接された前記押え皿部材は回転しないので、前記幅木の位置がずれるといった現象を防止することができ、幅木を確実に固定することができる。
また本考案に係る幅木固定用金具(3)は、幅木と柱材との交差部において、前記幅木の上縁にかぶせる幅木被冠部と、前記柱材を挟持するための端面視略コの字形状をした柱材挟持部とが一体化された金具本体と、前記柱材挟持部の一方側部に配設された柱材押圧部材とを備えていることを特徴としている。
上記幅木固定用金具(3)によれば、前記金具本体の前記柱材挟持部の両側部間に前記柱材を嵌め込み、前記柱材押圧部材を前記柱材に押し当てて、前記柱材押圧部材の先端部と、前記柱材挟持部の内側面とで前記柱材を挟持して固定するとともに、前記柱材挟持部と一体化された前記幅木被冠部が前記幅木の上縁にかぶせられる構成となっているので、幅木と建地(柱材)との固定を簡単且つ確実に行うことができ、取外しも容易で、繰り返し使用することもできる。また、部品点数が少なく、前記金具本体の大きさも小さくすることができ、製作コストを抑えて、製品コストを抑えることができ、ユーザーにとって非常に扱いやすく、かつコストメリットの大きな金具にすることができる。
また本考案に係る幅木固定用金具(4)は、上記幅木固定用金具(3)において、前記柱材挟持部の両側部の間隔が開放端側に向かって広げられていることを特徴としている。
上記幅木固定用金具(4)によれば、前記柱材挟持部の両側部の間隔が開放端側に向かって広げられているので、一つの前記金具本体で、径が異なる柱材への取り付けも行うことができ、前記柱材の径のサイズ毎に金具本体を用意する必要がなく、ユーザーにとって利便性の高い扱いやすい金具にすることができる。
また本考案に係る幅木固定用金具(5)は、上記幅木固定用金具(3)又は(4)において、前記幅木被冠部が、端面視略コの字状片からなり、該コの字状片のコの字状端面と前記柱材挟持部のコの字状端面との向きが、略直交するように、前記柱材挟持部の基部に前記コの字状片の一方側部が固着されていることを特徴としている。
上記幅木固定用金具(5)によれば、前記幅木被冠部が、端面視略コの字状片からなり、該コの字状片のコの字状端面と前記柱材挟持部のコの字状端面との向きが、略直交するように、前記柱材挟持部の基部に前記コの字状片の一方側部が固着されているので、前記略コの字状片によって前記幅木の上縁を確実に把持することができ、幅木と建地(柱材)との固定を簡単且つ確実に行うことができ、上記幅木固定用金具(3)と同様の効果を得ることができる。
また本考案に係る幅木固定用金具(6)は、上記幅木固定用金具(3)又は(4)において、前記金具本体が、略T字形状をした平鋼板の曲げ加工により形成されたものであり、前記柱材挟持部が、前記平鋼板の傘部両片を一方側に折り曲げて形成され、前記幅木被冠部が、前記平鋼板の脚部を他方側に略L字形状に折り曲げて形成されたものであることを特徴としている。
上記幅木固定用金具(6)によれば、前記金具本体が、略T字形状をした平鋼板の曲げ加工により形成されたものであり、前記柱材挟持部が、前記平鋼板の傘部両片を一方側に折り曲げて形成され、前記幅木被冠部が、前記平鋼板の脚部を他方側に略L字形状に折り曲げて形成されたものであるので、前記金具本体を、一つの部材から一体形成されたものとして構成することができ、部品点数を最小限に抑えることができ、製作コストを抑える効果を一層高めることができる。
また本考案に係る幅木固定用金具セットは、上記幅木固定用金具(1)又は(2)と、上記幅木固定用金具(3)〜(6)のいずれかと、端面視略コの字形状をした幅木嵌め込み部を有する金具本体、及び該金具本体の一方側面に並列に設けられた幅木押圧部材からなる幅木固定用金具とを含んで構成されていることを特徴としている。
上記幅木固定用金具セットによれば、建設現場で使用される足場、架設通路及び作業構台などの床材の側方に配置される幅木を、直角配置(コーナー)部分、建地(脚柱)との交差部分、直列配置部分でそれぞれ簡単かつ確実に固定することができ、また取外しも容易で、繰り返し使用することもでき、ユーザーにとって非常に扱いやすく、かつコストを抑えた安価な金具セットを提供することができる。
本考案の実施の形態に係る幅木固定用金具を示した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図を示している。 実施の形態に係る別の幅木固定用金具を示した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図を示している。 仮設足場の足場板の外側に幅木が配置され、幅木固定用金具により幅木が建枠に固定されている状態を示した斜視図である。 仮設足場のコーナー部において、略直角に配置された幅木どうしが、別の幅木固定用金具で固定されている状態を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 一直線上に配置された幅木どうしが、さらに別の幅木固定用金具で固定されている状態を示した斜視図である。 図5に示した幅木固定用金具の側面図である。
以下、本考案に係る幅木固定用金具、及び幅木固定用金具セットの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、実施の形態に係る幅木固定用金具を示した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図を示している。
図中10は、足場等におけるコーナー部で略直角に配設された幅木の端部どうしを固定するための幅木固定用金具を示しており、幅木固定用金具10は、端面視略コの字形状をした第1の幅木嵌め込み部11と第2の幅木嵌め込み部12とを有し、第1の幅木嵌め込み部11のコの字状端面11aと第2の幅木嵌め込み部12のコの字状端面12aとが同じ面を向き、且つ、第1の幅木嵌め込み部11の側部11bと第2の幅木嵌め込み部12の基部12dとが一体化された(この場合、溶接により接合されて一体化された)金具本体13と、第1の幅木嵌め込み部11の側部11cと第2の幅木嵌め込み部12の側部12bとに、それぞれ挿着された幅木押圧部材14、15とを備えている。
第1の幅木嵌め込み部11、第2の幅木嵌め込み部12は、例えば、厚みが2〜4mm程度、幅が60mm程度の鋼板により形成されており、基部11d、12dの縦横サイズが60×61mm程度、両側部11b、11c、12b、12cの出幅が50mm程度の大きさのコの字形状に作製されており、両側部11b、11c、12b、12cの角部は、斜めにカットされている。また、金具本体13には、必要性に応じてメッキ加工が施される。
幅木押圧部材14、15は、第1の幅木嵌め込み部11の側部11cと第2の幅木嵌め込み部12の側部12bとにそれぞれ形成された挿通孔11e、12eに固着されたナット部材14a、15aと、これら各ナット部材14a、15aに螺進退自在に挿着されたボルト部材14b、15bと、ボルト部材14b、15bの先端に回動自在に配設された押え皿部材14c、15cとを含んで構成されており、押え皿部材14cと第1の幅木嵌め込み部11の側部11bの内側面、及び押え皿部材15cと第2の幅木嵌め込み部12の側部12cの内側面とで幅木を挟持した固定状態を維持することが可能となっている。
ボルト部材14b、15bとしては、ボルト径がM12、長さ40mm程度のものが使用に適しており、略円盤形状をした押え皿部材14c、15cの直径は、31mm程度に設定されている。
図2は、実施の形態に係る別の幅木固定用金具の要部を概略的に示した図であり、(a)は平面図、(b)は正面図を示している。
図中20は、足場等の建地(柱材)に幅木を固定するための幅木固定用金具を示し、幅木固定用金具20は、横臥させた幅木と柱材との交差部において、幅木の上縁にかぶせる幅木被冠部21と、幅木の長手方向に対して略直角に配置される柱材を挟持するための端面視略コの字形状をした柱材挟持部22とが一体化された金具本体23と、柱材挟持部22の側部22bに挿着された柱材押圧部材24とから構成されている。
また、柱材挟持部22の両側部22b、22cの間隔が、開放端側に向かって広げられており、直径42.7mmと48.6mmの足場用単管を柱材挟持部22に嵌め込んで固定することが可能となっている。幅木被冠部21は、端面視コの字状片からなり、該コの字状片のコの字状端面21aと柱材挟持部22のコの字状端面22aとの向きが、略直交するように、柱材挟持部22の基部22dにコの字状片(幅木被冠部21)の側部21bが溶接等により固着されている。
幅木被冠部21は、例えば、厚みが2〜4mm程度、幅が40mm程度の鋼板により形成され、両側部21b、21cの出幅が30mm程度、内幅が45mm程度の大きさに作製されている。柱材挟持部22は、例えば、厚み2〜4mm程度、幅38mm程度の鋼板により形成され、両側部22b、22cの出幅が47mm程度、両側部22b、22cの開放端の内幅が53mm程度の大きさに作製されており、開放端面は円弧状に加工されている。また、金具本体23には、必要性に応じて適宜メッキ加工が施される。
また、柱材押圧部材24は、柱材挟持部22の側部22bに形成された挿通孔22eに固着されたナット部材24aと、ナット部材24aに螺進退自在に挿着されたボルト部材24bとを含んで構成され、ボルト部材24bの先端を、柱材挟持部22に嵌め込まれた柱材に押し当てることで、ボルト部材24bと、柱材挟持部22の内側面とで、柱材を挟持した状態で固定することが可能となっている。ボルト部材24bとしては、ボルト径が3/8インチ、長さが25mm程度のものが使用に適している。
次に、実施の形態に係る幅木固定用金具10、20の使用形態について説明する。
図3は、仮設足場の足場板の外側に幅木が水平方向に配置され、幅木固定用金具20により幅木が建枠に固定されている状態を示した斜視図である。なお、図3には仮設足場の一部についてのみ記載しているが、仮設足場は、左右一対の脚注40間に横桟41が水平に架け渡された多数の建枠42が所定の間隔(例えば1800mm)おきに横方向や鉛直方向に並べて配置されるとともに、隣合う建枠42の横桟41間に足場板43が架け渡され、さらに隣合う建枠42の対応する脚注40間に筋交44が取り付けられて構成されたものである。なお、足場板43の側方に配置される幅木45の長さは、建枠42の間隔よりも長く、例えば2m又は4mの長さの板材が幅木45として使用される。
幅木固定用金具20で幅木45を脚注40に固定する場合、柱材挟持部22に設けられたボルト部材24bを緩めた状態で、柱材挟持部22を脚注40に嵌め込み、その状態のまま、幅木被冠部21を幅木45の上縁に嵌め込む。次に、幅木被冠部21の内側面を幅木45の上縁に押し当てた状態で、ボルト部材24bを所定の工具で締め付けると、ボルト部材24bの先端が脚注40に押し当てられて、ボルト部材24bの先端と柱材挟持部22の内側面とで脚注40が挟持された状態に固定される。
図4は、仮設足場のコーナー部において、略直角に配置された幅木どうしが、幅木固定用金具10で固定されている状態を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図である。なお、簡略化のため、図4では、仮設足場の各部の記載について省略している。
幅木固定用金具10で略直角に配置された幅木45どうしを固定する場合、第1、第2の幅木嵌め込み部11、12に設けられたボルト部材14b、15bを緩め、コの字状端面11a、12aを上下面に向けた状態で、一方の幅木45の端部に第1の幅木嵌め込み部11を、他方の幅木45の端部に第2の幅木嵌め込み部12を上から嵌め込み、その状態で、ボルト部材14b、15bを所定の工具で締め付けると、押え皿部材14cと第1の幅木嵌め込み部11の側部11bの内側面とで一方の幅木45の端部が狭持された状態で固定され、押え皿部材15cと第2の幅木嵌め込み部12の側部12cの内側面とで他方の幅木45の端部が狭持された状態で固定される。
また、別の取付方法として、先に、一方の幅木45の側端面に、第1の幅木嵌め込み部11のみを嵌め込み、ボルト部材14bを締め付けて、押え皿部材14cと第1の幅木嵌め込み部11の側部11bの内側面とで一方の幅木45の端部を狭持した状態で固定する。その後、第2の幅木嵌め込み部12に、他方の幅木45の側端面を差し込み、ボルト部材15bを締め付けて、押え皿部材15と第2の幅木嵌め込み部12の側部12cの内側面とで他方の幅木の端部を狭持した状態で固定することもでき、幅木の長さ等の作業条件を考慮して、作業者が取り付けやすい方法で取り付けが行えるようになっている。
なお、一直線上に配設された幅木45の端部どうしを互いに接続する箇所には、図5、6に示した幅木固定用金具30を使用すればよい。図5は、直列に配置された幅木の端部どうしが、別の幅木固定用金具30で固定されている状態を示した斜視図であり、図6は、幅木固定用金具30の左側面図である。なお、簡略化のため、図5では、仮設足場の各部の記載について省略している。
幅木固定用金具30は、断面コの字形状をした幅木嵌め込み部となる金具本体31と、金具本体31の一方側面31bに並列に設けられた幅木押圧部材32、33とから構成されている。
金具本体31は、例えば、厚み2〜4mm程度の鋼板で形成されており、基部31aの縦横サイズが60×100mm程度、両側部31b、31cの出幅が50mm程度の大きさに作製されており、また、両側部31b、31cの角部は、斜めにカットされている。また、金具本体31は、必要性に応じて適宜メッキ加工が施される。
幅木押圧部材32、33は、金具本体31の側部31bに並列に設けられた挿通孔に固着されたナット部材32a、33aと、これら各ナット部材32a、33aに螺進退自在に挿着されたボルト部材32b、33bと、ボルト部材32b、33bの先端に回動自在に配設された押え皿部材32c、33cとを含んで構成されている。
幅木固定用金具30を使用する場合、2つの幅木45の境目に金具本体31を上から嵌め込む。なお、幅木固定用金具30を幅木45に嵌め込む際の向きは、特に限定されないが、取付作業の安全性を考慮すれば、幅木押圧部材32、33が設けられている側部31bを足場の内側に向ける方が好ましい。
次に、側部31bに設けられたボルト部材32b、33bを所定の工具で締め付けることにより、押え皿部材32cと金具本体31の側部31cの内側面とで一方の幅木45が挟持され、押え皿部材33cと金具本体31の側部31cの内側面とで他方の幅木45が挟持された状態で固定される。
上記実施の形態に係る幅木固定用金具10によれば、略直角に配置された2つの幅木の端部に、金具本体13を構成する2つの幅木嵌め込み部11、12を上から嵌め込み、その後、幅木押圧部材14、15を用いて、各幅木と金具本体13とを簡単かつ確実に固定することができる。
また、略直角に配置される一方の幅木の側端面に、金具本体13の一方の幅木嵌め込み部11を嵌め込み、一方の幅木と金具本体13とを幅木押圧部材14を用いて固定した後、金具本体13の他方の幅木嵌め込み部12に、他方の幅木の側端面を嵌め込み、他方の幅木と金具本体13とを固定する方法でも簡単かつ確実に取り付けることができる。
したがって、先に幅木を直角に配置し、その後、金具本体13を取り付ける場合であっても、また、一方の幅木に金具本体13を固定した後に、他方の幅木を直角方向に配置して固定する場合であっても、簡単かつ確実に幅木どうしを固定することができ、また取外しも容易で、繰り返し使用することもできる。
また、金具本体13が、略直角に配置された各幅木の端部を挟持することができるように2つの幅木嵌め込み部11、12が一体化されたものとなっているため、部品点数が少なく、また金具本体13を小さくすることができ、製作コストを抑えて、製品コストを下げることができ、ユーザーにとって非常に扱いやすく、かつコストメリットの大きな金具にすることができる。
また、幅木固定用金具10によれば、ボルト部材14b、15bの挿入量により、押え皿部材14c、15cによる幅木に対する押圧力を調整することができ、押え皿部材14c、15cと、幅木嵌め込み部11、12の内側面とで、幅木を挟持した固定状態を維持することができる。また、ボルト部材14b、15bをねじ込んだ場合でも、幅木に圧接される押え皿部材14c、15cは回転しないので、ボルトねじ込み時に幅木の位置がずれる現象を防止することができ、幅木を確実に固定することができる。
なお、上記実施の形態では、幅木固定用金具10の幅木嵌め込み部11、12が、2つのコの字形状をした部材で構成され、これらが溶接により一体化されている場合について説明したが、本考案では、金具本体が、略コの字形状をした2つの幅木嵌め込み部を有し、これら各幅木嵌め込み部のコの字状端面が同じ面を向き、且つ、一方の幅木嵌め込み部の一方側部と他方の幅木嵌め込み部の基部とが一体化されている形状のものであればよく、コの字形状をした部材を溶接により一体化された形態に限定されるものではない。
また、上記実施の形態に係る幅木固定用金具20によれば、金具本体23の柱材挟持部22の両側部22b、22c間に柱材を嵌め込み、柱材押圧部材24(のボルト部材24b)を柱材に押し当てて、ボルト部材24bの先端部と、柱材挟持部22の内側面とで柱材を挟持して固定するとともに、柱材挟持部22と一体化されたコの字形状の幅木被冠部21が幅木の上縁に嵌め込まれる構成となっているので、幅木と建地(柱材)との固定を簡単且つ確実に行うことができ、取外しも容易で、繰り返し使用することもできる。また、部品点数が少なく、金具本体23を小さくすることができ、製作コストを抑えて、製品コストを抑えることができ、ユーザーにとって非常に扱いやすく、かつコストメリットの大きな金具にすることができる。
また、柱材挟持部22の両側部22b、22cの間隔が開放端側に向かって広げられているので、一つの金具本体23で、径が異なる柱材(42.7mmと48.6mmの足場用単管)への取り付けも行うことができ、柱材の径のサイズ毎に金具本体を用意する必要がなく、ユーザーにとって利便性の高い、扱いやすい金具にすることができる。
なお、上記実施の形態では、別々の部材である幅木被冠部21と柱材挟持部22とを溶接により一体化して金具本体23を構成する場合について説明したが、別の実施の形態では、略T字形状をした平鋼板の曲げ加工により金具本体を形成する構成とすることもでき、その場合、柱材挟持部が、略T字形状をした平鋼板の傘部両片を一方側に折り曲げて形成され、幅木被冠部が、略T字形状をした平鋼板の脚部を他方側に略L字形状に折り曲げて形成されたものとすることができる。
係る構成の幅木固定用金具によれば、金具本体を、一つの部材から一体形成されたものとして構成することができ、部品点数を最小限に抑えることができ、製品コストを抑える効果を一層高めることができる。
また、幅木固定用金具10、20、30を含んで幅木固定用金具セットが構成されているので、建設現場で使用される足場、架設通路及び作業構台などの床材の側方に配置される幅木を、直角配置(コーナー)部分、建地(脚柱)との交差部分、及び直列配置部分でそれぞれ簡単かつ確実に固定することができ、また取外しも容易で、繰り返し使用することもでき、ユーザーにとって非常に扱いやすく、かつコストを抑えた金具セットとすることができる。
なお、幅木には、建枠(脚柱)の間隔よりも長いものが使用されるので、建地(脚柱)との交差部分でのみ、幅木と脚注とを固定する(幅木を建枠の横桟上に載せた状態で脚注に固定する)ようにすれば、直角配置(コーナー)部分や直列配置部分での脚注への固定を行わなくても、幅木を足場板側方に安定した状態で設置することができ、不要な部品をなくした安価な金具セットを提供することができる。
10 幅木固定用金具
11 第1の幅木嵌め込み部
11a コの字状端面
11b 側部
11c 側部
11d 基部
11e 挿通孔
12 第2の幅木嵌め込み部
12a コの字状端面
12b 側部
12c 側部
12d 基部
12e 挿通孔
13 金具本体
14、15 幅木押圧部材
14a、15a ナット部材
14b、15b ボルト部材
14c、15c 押え皿部材

Claims (7)

  1. 端面視略コの字形状をした2つの幅木嵌め込み部を有し、これら各幅木嵌め込み部のコの字状端面が同じ面を向き、且つ、一方の幅木嵌め込み部の一方側部と他方の幅木嵌め込み部の基部とが一体化されている金具本体と、
    前記一方の幅木嵌め込み部の他方側部と前記他方の幅木嵌め込み部の一方側部とに、それぞれ配設された幅木押圧部材とを備えていることを特徴とする幅木固定用金具。
  2. 前記幅木押圧部材が、前記一方の幅木嵌め込み部の他方側部と前記他方の幅木嵌め込み部の一方側部とにそれぞれ形成された挿通孔に固着されたナット部材と、これら各ナット部材に螺進退自在に挿着されたボルト部材と、これら各ボルト部材の先端に回動自在に配設された押え皿部材とを含んで構成されていることを特徴とする請求項1記載の幅木固定用金具。
  3. 幅木と柱材との交差部において、前記幅木の上縁にかぶせる幅木被冠部と、前記柱材を挟持するための端面視略コの字形状をした柱材挟持部とが一体化された金具本体と、
    前記柱材挟持部の一方側部に配設された柱材押圧部材とを備えていることを特徴とする幅木固定用金具。
  4. 前記柱材挟持部の両側部の間隔が開放端側に向かって広げられていることを特徴とする請求項3記載の幅木固定用金具。
  5. 前記幅木被冠部が、端面視略コの字状片からなり、
    該コの字状片のコの字状端面と前記柱材挟持部のコの字状端面との向きが、略直交するように、前記柱材挟持部の基部に前記コの字状片の一方側部が固着されていることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の幅木固定用金具。
  6. 前記金具本体が、略T字形状をした平鋼板の曲げ加工により形成されたものであり、
    前記柱材挟持部が、前記平鋼板の傘部両片を一方側に折り曲げて形成され、
    前記幅木被冠部が、前記平鋼板の脚部を他方側に略L字形状に折り曲げて形成されたものであることを特徴とする請求項3又は4記載の幅木固定用金具。
  7. 請求項1又は請求項2記載の幅木固定用金具と、
    請求項3〜6のいずれかの項に記載の幅木固定用金具と、
    端面視略コの字形状をした幅木嵌め込み部を有する金具本体、及び該金具本体の一方側面に並列に設けられた幅木押圧部材からなる幅木固定用金具とを含んで構成されていることを特徴とする幅木固定用金具セット。
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