JP6347483B2 - 床板の固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、建築現場や土木工事現場で構築される足場あるいは工場の通路や作業床、ビルの屋上床等として敷設される鋼製の床板を、梁等に固定するのに好適な固定具に関するものである。
建築現場や土木工事現場において構築される足場や工場の通路、作業床等として敷設される床板としては、従来、ウエブの長手方向に沿い隙間を隔てて配列された複数のブリッジを有し、このブリッジの上面を床面とする、図13に示すようなリップ溝型断面をなした部材が使用されている。
かかる床板は、例えば特許文献1に見られるように、梁材の上に敷設された状態で、その踏み面部に上金具を設置する一方、その下方に下金具をそれぞれ配置して、その両者をつなぐ連結ボルトを締め込むことによって、床板を、梁に固定するものである。
ところで、上記のような従来の固定具は、長期間にわたる使用においては、床板に付加される振動、風圧等の影響により連結ボルトが次第に緩んでゆき、床体の、梁材に対する固定が不安定になることが懸念されていた。
連結ボルトの緩みを防止する固定金具としては、ブロック本体の凹部にコイルスプリングを収容し、このコイルスプリングの付勢力を利用してグレーチングパネルとフレーム材を、プレートと先端ブロックとの間で挟み込んで固定する特許文献2に開示された構造のものが知られてはいるものの、かかる構造の固定金具は、コイルスプリングの付勢力のみでもってグレーチングパネルをフレーム材に固定するものであるから、固定強度を高めるにも限界があること、また、構造が複雑で部品点数も多くなるため、それ自体のコスト上昇が避けられないうえ、施工に際して手間がかかり効率的な施工が行い難い不具合を有しており、この点に関しては未だ改善の余地が残されている。
特開2008−144553号公報 特開2009−2093号公報
本発明の課題は、構造の簡素化、簡便な固定が可能であり、かつ、長期にわたって床板を梁等に確実に固定できる固定具を提案するところにある。
本発明は、長手方向に沿い隙間を隔てて配列された複数のブリッジを有し、該ブリッジの上面を床面とする梯子状の床板につき、その床板を梁材の上に設置して固定する固定具であって、隣り合う少なくとも2つのブリッジの上面でその相互間に差し渡される上部材と、該ブリッジの下方に配置され、一端が梁材の下面に連係可能で、他端が該ブリッジのうちの一つの下面に当接可能な下部材と、該上部材および下部材を相互につないでその締め込みにより該床板を梁材とともに上部材および下部材にて挟持する連結ボルトとからなり、該上部材は、該ブリッジ相互間の隙間内に入り込み、連結ボルトを吊り下げ保持するとともにその底壁を連結ボルトの受座とする凹部と、該凹部の上端縁に一体連結し該ブリッジのそれぞれの上面に載置されるフランジ部とを備え、該下部材は、上部材の真下に位置し、該凹部に吊下げ保持された連結ボルトにねじ部を介して繋がるとともにその先端部を梁材の下面に連係可能な連係腕部と、該連係腕部の後端部に一体連結し、該連結ボルトに沿って立ち上がる起立腕部とを備え、該起立腕部に、該ブリッジの下面に当接可能な突き当て部を有し、該連係腕部の先端部側へ向けて倒れ込んだ屈曲部を設けたことを特徴とする床板の固定具である。
上記の構成からなる床板の固定具において、連係腕部は、連結ボルトのねじ部に係合可能なねじ部を有する横向きウエブと、該横向きウエブの幅方向の両端部にそれぞれ一体連結して該横向きウエブと協働して上部材に向けて開放された溝型断面を形成する一対の横向きフランジとを備えたもので構成し、起立腕部は、該連係腕部の横向きウエブに一体連結する縦向きウエブと、該縦向きウエブの幅方向の両端部および該連係腕部の横向きフランジの端縁に一体連結するとともに該縦向きウエブと協働して該連係腕部の先端部に向けて開放された溝型断面を形成する一対の縦向きフランジとを備えたもので構成するのが好ましく、該連係腕部の横向きフランジと該起立腕部の縦向きフランジとが交差する境界部位には切欠き部を設けることができる。
また、連結ボルトとしては、
1)ボルトの呼び径をdとした場合、頭部の二面幅Sが、S=1.25d以下であり、
2)ボルトの呼び径dに対応して規定される頭部の高さがJIS B 1180で規定される高さよりも高く、かつ、前記凹部の深さを超えない高さを有する六角ボルトを用いるのが好ましい。なお、本発明では、フランジ付き六角ボルトを用いることもできる。
本発明の床板の固定具によれば、上部材を、該ブリッジ相互間の隙間内に入り込み、連結ボルトを吊り下げ保持するとともにその底壁を連結ボルトの受座とする凹部と、該凹部の上端縁に一体連結し該ブリッジのそれぞれの上面に載置されるフランジ部とを備えたもので構成し、下部材を、上部材の真下に位置し、該凹部に吊下げ保持された連結ボルトにねじ部を介して繋がるとともにその先端部を梁材の下面に連係可能な連係腕部と、該連係腕部の後端部に一体連結し、該連結ボルトに沿って立ち上がる起立腕部とを備えたもので構成し、該起立腕部に、該ブリッジの下面に当接可能な突き当て部を有し、該連係腕部の先端部側へ向けて倒れ込んだ屈曲部を設けるようにしたため、床材は、上部材と該屈曲部とによってしっかりと挟持されると同時に連係腕部を通して梁材に固定されることになる。また、本発明の固定具は、基本的には上部材と下部材、それらをつなぐ連結ボルトの三部材で構成することが可能であり、構造の簡素化を図ることもできる。さらに、本発明の固定具によれば、連結ボルトの締め込みに際しては、連結ボルトの、凹部の底壁に対する面圧を高めることができるため該連結ボルトが簡単に緩むことはない。
また、本発明の固定具によれば、連係腕部を、連結ボルトのねじ部に係合可能なねじ部を有する横向きウエブと、該横向きウエブの幅方向の両端部にそれぞれ一体連結して該横向きウエブと協働して上部材に向けて開放された溝型断面を形成する1対の横向きフランジとを備えたものとし、起立腕部を、該連係腕部の横向きウエブに一体連結する縦向きウエブと、該縦向きウエブの幅方向の両端部および該連係腕部の横向きフランジの端縁に一体連結するとともに該縦向きウエブと協働して該連係腕部の先端部に向けて開放された溝型断面を形成する一対の縦向きフランジとを備えたものとし、連係腕部の横向きフランジと該起立腕部の縦向きフランジとが交差する境界部位に切欠き凹部を設けたため、形状劣化を伴うことなしに連係腕部と起立腕部とを一体成形できる(効率的な製造が可能)。
本発明の床板の固定具によれば、ボルトの呼び径をdとした場合、頭部の二面幅Sを、S=1.25d以下とし、ボルトの呼び径に対応して規定される頭部の高さがJIS B 1180で規定される高さよりも高く、かつ、前記凹部の深さを超えない高さを有する、六角ボルトを用いることとしたため、上部材に形成された凹部が狭い空間であったとしてもソケットを用いて連結ボルトを確実に締付けることができる。
本発明に従う床板の固定具の正面を示した図である。 図1に示した固定具の平面を示した図である。 図1に示した固定具の右側面を示した図である。 図1に示した固定具の左側面を示した図である。 図1に示した固定具の背面を示した図である。 図1に示した固定具の底面を示した図である。 図1のA−A断面を示した図である。 図1のB−B断面を示した図である。 図2のC−C断面を示した図である。 本発明に従う固定具を分解状態で示した外観斜視図である。 本発明に従う固定具を用いて床板を梁材に固定した状態を示した図である。 図11のD−D断面を示した図である。 本発明に従う固定具を用いて床板を梁材に固定した状態を示した外観斜視図(一部断面表示)である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従う固定具の正面を示した図であり、図2は、図1の平面図であり、図3は、図1の右側面図、図4は、図1の左側面図、図5は、図1の背面図、図6は、図1の底面図である。また、図7は、図1のA−A断面を示した図であり、図8は、図1のB−B断面を示した図であり、図9は、図2のC−C断面を示した図であり、図10は、本発明に従う固定具の分解斜視図である。さらに、図11〜13は、本発明に従う固定具を用いて床板を梁材(H型鋼等)に固定した状態を示した図である。
本発明に従う固定具は、図11〜13に示すような床板、すなわち、長手方向に隙間(長孔)Mを隔てて配列された複数のブリッジBを有し、そのブリッジBの上面を床面とする梯子状の床板(一般構造用圧延鋼材に溶融亜鉛めっきを施したもの等)を、梁材(H形鋼等)に固定して作業床等を形成する場合に用いられる。
なお、床板は、ここでは、ウエブとそのウエブの幅方向の両端部にリップ付きのフランジを一体連結させたリップ溝型断面をなす金属製(鋼製)の長尺部材を適用したものを例として示したが、本発明は、図示した断面形状を有する床板を固定する場合に限定されるものではない。また、固定具を構成する上部材、下部材としては、厚さ2〜3mm程度の亜鉛系めっき鋼板などを用いることができる。
図1〜13における符号1は、隣り合うブリッジBの上面でその相互間に差し渡される上部材、2は、ブリッジBの下方に配置され、一端が梁材の下面に連係可能で、他端が該ブリッジBのうちの一つの下面に当接可能なL字状をなす下部材、3は、上部材1および下部材2を相互につないでその締め込みにより該床板を、梁材とともに上部材1および下部材2にて挟持する連結ボルトである。
上記の上部材1は、該ブリッジBの相互間の隙間(長孔)M内に入り込み、連結ボルト3を貫通孔hを通して吊り下げ保持するとともにその底壁を連結ボルト3の受座とする凹部1a(連結ボルト3の頭部をその内側に収める深さを有している)と、該凹部1aの上端縁に一体連結し該ブリッジBのそれぞれの上面に載置されるフランジ部1bとを備えている。凹部1aおよびフランジ部1bは、平面形状が矩形状になるものを適用することができるが、形状についてはブリッジB、隙間Mの形状に応じて種々変更することができる。
また、下部材2は、上部材1の真下に位置し、該凹部1aの底壁において吊下げ保持された連結ボルト3にねじ部を介して繋がるとともにその先端部を梁材の下面に連係可能な連係腕部2aと、該連係腕部2aの後端部に一体連結し、該連結ボルト3に沿って立ち上がる起立腕部2bとを備えている。
連係腕部2aとしては、連結ボルト3のねじ部に係合可能なねじ部を有する横向きウエブ2aと、該横向きウエブ2aの幅方向の両端部にそれぞれ一体連結して該横向きウエブ2aと協働して上部材1に向けて開放された溝型断面を形成する一対の横向きフランジ2aとで構成されたものが適用される。
また、起立腕部2bとしては、該連係腕部2aの横向きウエブ2aに一体連結する縦向きウエブ2bと、該縦向きウエブ2bの幅方向の両端部および該連係腕部2aの横向きフランジ2aの端縁に一体連結するとともに該縦向きウエブ2bと協働して該連係腕部2aの先端部に向けて開放された溝型断面を形成する一対の縦向きフランジ2bとで構成されたものが適用される。連係腕部2a、起立腕部2bは、床板を梁材に固定すべく、固定具の取付け作業を容易にするため、ブリッジBの相互間に形成される隙間Mを通り抜けることができる幅寸法に設定されている。
連結ボルト3は、ボルトの呼び径をdとした場合(図1参照)、頭部の二面幅S(図2参照)が、S=1.25d以下で、ボルトの呼び径dに対応して規定される頭部の高さk(図1参照)がJIS規格(六角ボルトを適用する場合JIS B 1180、フランジ付き六角ボルトを適用する場合には、JIS B 1189)で規定される高さよりも高く、かつ、前記凹部1aの深さL(図7参照)を超えない高さの六角ボルトが使用される。なお、二面幅Sの下限値は、頭部の強度を確保する観点から、1.0d程度とするのがよい。
また、4は、起立腕部2bに一体的に設けられ、連係腕部2aの先端部に向けて倒れ込んだ屈曲部である。この屈曲部4は、起立腕部2bと同等のサイズのウエブ4a、フランジ4bから構成された溝型断面をなすものであって、ブリッジBの下面に当接可能な突き当て部4cを有している(連係腕部2aの先端部側が面取りされている)。なお、この屈曲部4は、床板を梁材に固定する際に、床板、梁材をしっかりと挟持することができる強度(剛性)を有している。
また、5は、該連係腕部2aの横向きフランジ2aと該起立腕部2bの縦向きフランジ2bとが交差する境界部位に設けられた切欠き凹部(R状切欠き)である。この切欠き凹部5は、単一の板状部材に曲げ加工を施して連係腕部2aと起立腕部2bとを一体成形する際に、その交差部位に余肉が生じてそれによる「しわ」の発生を防止するために設けられるものであって、これにより下部材2の成形性が改善されるとともにその部位の残留応力を軽減している。
下部材2は、切欠き凹部5を形成した平面形状が矩形状をなす板材を用意し、曲げ加工(90°曲げ)によりフランジ部を形成して溝型断面としたのち、L字状とするための曲げ加工(90°曲げ)を施すとともに屈曲部4を形成するための曲げ加工を施すことによって形成される。
6は、床板のブリッジBの上面に等間隔で設けられた滑り止め用の突起(エンボスタイプ)、7は、上部材1の凹部1aの底壁に設けられた水抜き孔、8は、上部材1のフランジ部1aに設けられた半円状の切欠きである。この切欠き8は、床板の長手方向に沿う向きの対向位置に設けられており、ブリッジBの上面に設けられた滑り止め用の突起6に嵌まり合うことによって上部材1を床板上で位置決めする。水抜き孔7は、連結ボルト3を通す貫通孔hの両側にそれぞれ設けることができるが、その数は任意に設定することが可能であり、図示のものには限定されない。
また、9は、下部材2を構成する連係腕部2aの横向きウエブ2aに設けられた短尺の筒体である。この筒体9は、横向きウエブ2aにバーリング加工等を施すによって形成することができるものであって、その内側には、連結ボルト3のねじ部に係合するねじ部が設けられている。
また、10は、連係腕部2aと起立腕部2bとの交差部の直近で横向きウエブ2aに設けられた水抜き孔である。
上記の構成からなる固定具を用いて床板を梁材に固定するには、上部材1と下部材2とを連結ボルト3にて予め連結しておき、ブリッジBの相互間の隙間Mを通して下部材2を床板の下側に位置せしめるとともに、上部材1を図11に示すようにブリッジBの上面に設置する。そして、下部材2の連係腕部2aの先端部を梁材の下面に位置させたのち、連結ボルト3を締め込んでいけばよい。そうすると、図12、13に示すように起立腕部2bの屈曲部4の突き当て部4aがブリッジBの下面に接触するとともに床板、梁材が上部材1と下部材2との相互間で挟持されることになる。
本発明では、固定具の連結ボルト3として、ボルトの呼び径をdとした場合、頭部の二面幅Sが、S=1.25d以下で、ボルトの呼び径に対応して規定される頭部の高さ(フランジの厚さを除く)がJIS規格で規定される高さよりも高く、かつ、前記凹部の深さLを超えない高さのものを使用することとしたが、その理由を以下の通りである。
通常、足場等に使用される床板は、ブリッジBの幅寸法は、20mm程度であり、その相互間に形成される隙間Mの寸法も20mm程度に設定されている。
一方、床板を固定する固定具は、躓き防止のため床面から大きく飛び出すことがないよう、とくに、凹部1aは、隙間Mに落とし込まれているのが普通であり、床面には、上部材1のフランジ部1bが位置しているにすぎない(フランジ部1bの厚さ分のみ)。
ところで、上部材1と下部材2とをつなぐ連結ボルト3は、上部材1の凹部1aに吊下げ保持され、その底壁を座部としている(床板の長手方向に沿う座部の寸法は15.5mm程度)ことから、使用できるボルトのサイズには制約があり、M8程度の六角ボルトを使用した場合では、凹部1a内でボルトの頭部に締め込み用のソケット(締め込み用工具)を装着するのは困難であり、十字穴付きなべ小ねじを使用せざるを得ない。
しかしながら、この種のねじをインパクトドライバーを用いて締め込むと、十字溝が破壊されてしまうことがあり(「なめた」状態になること)、このような状態になってしまうと、ボルトの締め込みや取り外しが困難となりボルトの切断、交換作業が発生する不具合が生じてしまう。
本発明は、このような不具合を解消するために、上記の条件を満足する六角ボルトを用いることとしたものである。
本発明では、M8程度のサイズになるボルト(呼び径8mm)を使用する場合でも、ボルトの頭部はM5あるいはM6のサイズとなるため、ソケットを用いた締め込みが可能となる。
連結ボルト3の頭部にソケットを装着してインパクトドライバーで締め込みを行う場合においては、その際の衝撃でボルト頭部の側面が破壊されることがないようにボルトの頭部の高さを、ボルトの呼び径に対応して規定される頭部の高さよりも高くしてボルト頭部の側面の、ソケットに対する接触面積の拡大を図ることとした(「なめた」状態になるのを防止)。高さの上限は、床面での躓きを避けるため、凹部1aの深さLを超えないものとする。
とくに六角ボルトのなかでもフランジ付きの六角ボルトを使用すると、ボルトの締め込み時に、ソケットの先端がフランジに当たるため、連結ボルト3の姿勢が安定化するとともにソケットが底壁側へ逃げるのを防止することが可能となり作業性を改善することができる。
また、屈曲部4を設けると、その倒れ込み分だけ筒体9を連係腕部2aの先端部側に移動させて設けることができるので、以下のような利点もある。
すなわち、下部材2を構成する連係腕部2aと起立腕部2bとを一体成形する場合にあっては曲げ加工を施すことになるので、曲げ加工を受けた部分は、加工硬化、残留応力が生じているため、その部分あるいはその部分に近いところで連結ボルト3に係合させるねじ部を形成するための加工を行うと、加工硬化や残留応力の影響を受けるため、ねじ部の加工精度が劣化することも懸念されるが、屈曲部4を設けることによりその倒れ込みの分だけ筒体9の形成位置を連係腕部2aの先端部側へずらすことができ、加工硬化や残留応力による影響を回避することが可能となる。
本発明によれば、比較的簡素化された構造のもとで床板を長期間にわたって梁材にしっかりと固定することができる。
1 上部材
1a 凹部
1b フランジ部
2 下部材
2a 連係腕部
2b 起立腕部
3 連結ボルト
4 屈曲部
4a 突き当て部
5 切欠き凹部
6 突起
7 水抜き孔
8 切欠き
9 筒体
10 水抜き孔
B ブリッジ
M 隙間(長孔)
h 貫通孔

Claims (3)

  1. 長手方向に沿い隙間を隔てて配列された複数のブリッジを有し、該ブリッジの上面を床面とする梯子状の床板につき、その床板を梁材の上に設置して固定する固定具であって、
    隣り合う少なくとも2つのブリッジの上面でその相互間に差し渡される上部材と、該ブリッジの下方に配置され、一端が梁材の下面に連係可能で、他端が該ブリッジのうちの一つの下面に当接可能な下部材と、該上部材および下部材を相互につないでその締め込みにより該床板を梁材とともに上部材および下部材にて挟持する連結ボルトとからなり、
    該上部材は、該ブリッジ相互間の隙間内に入り込み、連結ボルトを吊り下げ保持するとともにその底壁を連結ボルトの受座とする凹部と、該凹部の上端縁に一体連結し該ブリッジのそれぞれの上面に載置されるフランジ部とを備え、
    該下部材は、上部材の真下に位置し、該凹部に吊下げ保持された連結ボルトにねじ部を介して繋がるとともにその先端部を梁材の下面に連係可能な連係腕部と、該連係腕部の後端部に一体連結し、該連結ボルトに沿って立ち上がる起立腕部とを備え、
    該起立腕部に、該ブリッジの下面に当接可能な突き当て部を有し、該連係腕部の先端部側へ向けて倒れ込んだ屈曲部を設けたことを特徴とする床板の固定具。
  2. 前記連係腕部は、連結ボルトのねじ部に係合可能なねじ部を有する横向きウエブと、該横向きウエブの幅方向の両端部にそれぞれ一体連結して該横向きウエブと協働して上部材に向けて開放された溝型断面を形成する一対の横向きフランジとを備えたものであり、
    前記起立腕部は、該連係腕部の横向きウエブに一体連結する縦向きウエブと、該縦向きウエブの幅方向の両端部および該連係腕部の横向きフランジの端縁に一体連結するとともに該縦向きウエブと協働して該連係腕部の先端部に向けて開放された溝型断面を形成する一対の縦向きフランジとを備えたものであり、
    該連係腕部の横向きフランジと該起立腕部の縦向きフランジとが交差する境界部位に切欠き凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の床板の固定具。
  3. 前記連結ボルトは、下記の条件を満たす六角ボルトであることを特徴とする請求項1または2に記載した床材の固定具。

    1)ボルトの呼び径をdとした場合、頭部の二面幅Sが、S=1.25d以下であること。
    2)ボルトの呼び径に対応して規定される頭部の高さがJIS規格で規定される高さよりも高く、かつ、前記凹部の深さを超えない高さであること。
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