JP3152836B2 - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

Info

Publication number
JP3152836B2
JP3152836B2 JP11096394A JP11096394A JP3152836B2 JP 3152836 B2 JP3152836 B2 JP 3152836B2 JP 11096394 A JP11096394 A JP 11096394A JP 11096394 A JP11096394 A JP 11096394A JP 3152836 B2 JP3152836 B2 JP 3152836B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laundry
detection
detection result
washing machine
rank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11096394A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07313783A (ja
Inventor
嘉幸 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11096394A priority Critical patent/JP3152836B2/ja
Publication of JPH07313783A publication Critical patent/JPH07313783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3152836B2 publication Critical patent/JP3152836B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗濯物量を判定する機
能を有し、その判定に基づいて洗濯運転を実行するよう
にした洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば全自動洗濯機においては、
洗濯槽内に投入された洗濯物量を給水が行われていない
状態で判定する機能を設け、洗濯物量を高重量,中重
量,低重量の3段階で判定し、その判定に基づいて、洗
濯水位や、洗い,すすぎ等の時間、水流の強さなどを自
動設定して洗濯運転を実行すると共に、適切な洗剤量を
使用者に知らせるべく操作パネルの表示部に表示するこ
とが行われてきている。
【0003】上記した洗濯物量の判定機能は、洗濯物量
(重量)に応じて撹拌体の回転負荷が変化することを利
用して、例えば次のように実現されている。即ち、撹拌
体を回転駆動するためのモータに、その回転数を検出す
る回転センサを設け、洗い行程が開始される前の洗濯槽
内に洗濯物が収容された状態で、前記モータに通電して
撹拌体を短時間だけ回転させ、このときの所定通電時間
における該モータの回転数を検出する。そして、その検
出値を予め設定されている第1及び第2のしきい値と比
較することにより、検出値が第1のしきい値以上であれ
ば低重量、第2のしきい値未満であれば高重量、それら
の中間であれば中重量と判定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、洗濯物量の判定基準つまり第1及び第2
のしきい値は、予め所定の値に固定されているため、次
のような不具合があった。即ち、洗濯機個々においては
構造的なばらつき、例えばモータの回転を機構部に伝達
するベルトの張り具合のばらつきや、機構部のメカ的な
ばらつき、モータ自体の発生トルクのばらつき等があ
り、このようなばらつきに起因して、洗濯物量の判定精
度が悪化する虞がある。また、同様の洗濯物量の判定精
度の悪化は、洗濯機の使用時間に伴う経時的な劣化等に
よっても起こる虞がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、洗濯物量判定手段を具備するものにあ
って、洗濯機個々における構造的なばらつきや経時変化
があっても、常に高い精度で洗濯物量の判定を行うこと
を可能とする洗濯機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機は、洗濯
槽の底部に設けられた撹拌体の回転負荷に応じた検知信
号を出力する信号出力手段を備え、前記洗濯槽内に洗濯
物が収容された状態で前記撹拌体を回転させる検知動作
を実行させ、判定基準を基にその検知動作時の前記信号
出力手段の検知結果から洗濯物量を判定する洗濯物量判
定手段を具備するものであって、前記洗濯槽内に洗濯物
が収容されていない状態で前記検知動作を実行させる補
正動作実行手段と、この補正動作実行手段による検知動
作時の前記信号出力手段の検知結果が標準的な数値から
大きく掛離れることのない所定範囲内にあることを条件
に、該検知結果に応じて前記判定基準を補正する判定基
準補正手段と、前記補正動作実行手段による検知動作時
の前記信号出力手段の検知結果が所定範囲から外れてい
るときに、該検知結果が所定範囲からどちら側に外れて
いるかが区別できるように、表示部への表示による報知
を行う報知手段とを具備するところに特徴を有するもの
である(請求項1の発明)。
【0007】この場合、特定のスイッチ操作がなされた
ときに、表示部に判定基準を表示するように構成するこ
ともできる(請求項2の発明)。そして、上記した所定
範囲を、電源電圧に応じて変更するように構成すれば、
より効果的である(請求項3の発明)。
【0008】
【作用】洗濯物量判定手段は、洗濯物量に応じて撹拌体
の回転負荷が変化することを利用し、判定基準を基に信
号出力手段の検知結果から洗濯物量を判定することがで
きる。このとき、洗濯機においては、同種の洗濯機にあ
っても機構部などの特質が必ずしも等質とは限らないた
め、個々の機構的なばらつき等によって、例えば所定の
洗濯物量に対して信号出力手段の検知結果にばらつきが
生じ、また、1個の洗濯機にあっても、機構部等の特質
が経時的に変化することによって、一定の洗濯物量に対
する信号出力手段の検知結果に経時的な変化が生ずる虞
がある。
【0009】本発明の請求項1の洗濯機によれば、補正
動作実行手段により、洗濯槽内に洗濯物が収容されてい
ない状態で検知動作が実行されるのであるが、このと
き、信号出力手段から出力される検知信号は洗濯物量の
要素を含まないものであるため、洗濯機自体の機構的な
特質に応じた検知結果が得られる。そして、判定基準補
正手段により、前記補正動作実行手段による検知動作時
の検知結果に応じて、判定基準が補正されるので、個々
の洗濯機のその時の機構部等の特質に応じた判定基準と
することができる。
【0010】さらに、判定基準補正手段は、補正動作実
行手段による検知動作時の検知結果が所定範囲内にある
ことを条件に判定基準を補正するものであるから、例え
ば洗濯物が収容された状態で誤って補正動作実行手段を
動作させたような場合や、あるいは、検知結果が洗濯機
の機構部等の本来的な特質からあまりにも掛け離れたよ
うな場合に、いわば誤った判断基準に補正してしまうこ
とを未然に防止することができる。そして、補正動作実
行手段による検知動作時の検知結果が所定範囲から外れ
ているときには、故障があるあるいは操作ミスがあった
と考えられるので、報知手段により報知が行われること
により、故障が発生したことなどを知ることができ、速
やかに対策を講ずること等が可能となり、しかもこのと
き、検知結果が所定範囲からどちら側に外れているかが
区別できるので、故障等に対する対処を行い易くなる。
【0011】
【0012】また、特定のスイッチ操作がなされたとき
に、表示部に判定基準を表示するように構成すれば(
求項2の発明)、洗濯機の機構部等の特質を知ることが
可能となる。
【0013】そして、洗濯機の機構部等の特質は、電源
電圧によっても左右されるので、上記した所定範囲を、
電源電圧に応じて変更するように構成すれば(請求項3
の発明)、判断基準の補正等をより緻密で適確に行うこ
とができるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を全自動洗濯機に適用した一実
施例について、図面を参照して説明する。まず、図8
は、本実施例に係る全自動洗濯機1の全体の概略構成を
示し、ここで、ほぼ矩形箱状をなす外箱2内には、水受
槽3が吊持機構4を介して設けられている。さらに、前
記水受槽3内には、周壁に多数個の孔5aを有し図示し
ない洗濯物が収容される回転槽5が設けられ、その回転
槽5の内底部に水流生成用の撹拌体6が設けられてい
る。
【0015】前記水受槽3の外底部には、例えば誘導モ
ータからなり駆動源となるモータ7が設けられていると
共に、そのモータ7の回転力がベルト8aを介して伝達
され前記回転槽5及び撹拌体6を回転駆動する機構部8
が設けられている。詳しい説明は省略するが、これらモ
ータ7及び機構部8により、洗い及びすすぎの行程にお
いては、前記撹拌体6が正逆回転されるようになってお
り、脱水の行程においては、前記回転槽5が撹拌体6と
共に高速回転されるようになっている。また、水受槽3
の底部には、排水ホース9が接続されており、その排水
ホース9の途中部位に排水弁10が設けられている。
【0016】一方、外箱2の上部部分には、図示しない
洗濯物出入口を有するトップカバー11が設けられてい
る。このトップカバー11の後部側部分には、給水弁1
2(図3にのみ図示)を備える給水機構が設けられてい
る。そして、トップカバー11の前部側部分には、上面
部に位置して、図6に示すような操作パネル13が設け
られていると共に、その裏面側に位置してマイコン等か
らなる制御装置14(図3参照)が設けられている。
【0017】前記操作パネル13には、図6に示すよう
に、スタートスイッチ15aや洗いスイッチ15b,す
すぎスイッチ15c等の手動設定スイッチからなる各種
スイッチ15が設けられていると共に、表示部16及び
洗剤量表示部17等が設けられている。前記表示部16
は、例えば7セグメント形の発光表示素子を4個(4
桁)備えて構成され、時間表示等を行うようになってい
る。また、前記洗剤量表示部17には、後述する洗濯物
量判定の結果に基づいて、適切な洗剤量が点灯表示され
るようになっている。尚、前記トップカバー11の後部
側上面には、電源スイッチ18(図3にのみ図示)が設
けられている。また、トップカバー11上には、洗濯物
出入口を開閉する蓋(図示せず)が設けられており、さ
らには、その蓋の開閉状態を検出するための蓋スイッチ
19(図3にのみ図示)が設けられている。
【0018】図3は、前記制御装置14を中心とした電
気的構成を概略的に示しており、制御装置14には、前
記各種スイッチ15,電源スイッチ18,蓋スイッチ1
9,水位センサ20からの信号が入力されるようになっ
ている。また、制御装置14には、交流電源21及び定
電圧回路22を介して駆動用電源が与えられるようにな
っていると共に、前記交流電源21の電源電圧を検出す
る電源電圧検知回路23からの検知信号が与えられるよ
うになっている。
【0019】この制御装置14は、上記した各種の入力
信号に基づき、ROMに記憶された運転プログラム等に
従って、駆動回路24を介して前記モータ7,給水弁1
2及び排水弁10を制御し、もって、洗い,すすぎ,脱
水の行程からなる洗濯運転を実行するようになってい
る。また、制御装置14は、表示部16及び洗剤量表示
部17に必要な表示を行うと共に、必要に応じてブザー
25を鳴動させるようになっている。
【0020】そして、本実施例においては、洗濯機1
は、洗濯運転が開始される前において、回転槽5内(撹
拌体6上)に収容された洗濯物量を判定する機能を備え
て構成されている。この洗濯物量判定機能は、前記モー
タ7に設けられた信号出力手段としての回転センサ26
(図3参照)及び制御装置14のソフトウエア構成等に
より実現され、もって洗濯物量判定手段が構成されるよ
うになっている。以下、この洗濯物量判定の機能につい
て述べる。
【0021】即ち、詳しく図示はしないが、前記回転セ
ンサ26は、前記モータ7の回転軸回りに設けられた例
えば8極の永久磁石と、その磁束の変化を検出するホー
ルICとから構成され、例えばモータ7の1回転につき
4個のパルスを出力するようになっている。ここで、モ
ータ7は、撹拌体6の回転負荷言換えれば洗濯物量に応
じて回転数(回転速度)が変化するので、回転センサ2
6は、撹拌体6の回転負荷に応じた検知信号を出力する
ようになる。この検知信号(検知結果)は、制御装置1
4に入力されるようになっている。
【0022】制御装置14は、図4に示すように、スタ
ートスイッチ15aがオン操作されると、洗濯運転(ま
ず給水から始まる)を開始する前に、前記モータ7に対
して、0.2秒の正転方向通電,0.8秒の断電,0.
2秒の逆転方向通電,0.8秒の断電を繰返す検知動作
を実行させるようになっている。このとき、モータ7
は、通電により回転すると共に断電時にも惰性回転する
ようになり、制御装置14には、撹拌体6の回転負荷に
応じて、回転センサ26から同図に示すようなパルス信
号が入力される。制御装置14は、2回目の通電(逆転
方向通電)開始時からのパルス数を積算し、そこから通
断電3回分の積算パルス数を検知結果Dsとして求める
ようになっている。
【0023】そして、制御装置14は、その検知結果D
sを、予め記憶されている第1及び第2のしきい値と比
較することにより、洗濯物量を、例えば低重量,中重
量,高重量の3段階に判定するようになっている。ここ
で、制御装置14のROMには、図5に示すように、洗
濯物量判定のためのしきい値が予め記憶されているので
あるが、本実施例では、そのしきい値は、3個の判定ラ
ンクに関して夫々設定されていると共に、電源電圧レベ
ルに応じて設定されている。前記判定ランクは、後述す
るようにして決定され、記憶手段となる例えばEEPR
OM等の不揮発性メモリ27(図3参照)に記憶される
ようになっている。また、電源電圧レベルは、前記電源
電圧検知回路23により検出されるようになっている。
【0024】図5から一例を上げると、例えば判定ラン
クが2であり、電源電圧検知回路23により検出された
電源電圧レベルが100Vであるとすると、第1のしき
い値が110、第2のしきい値が90となる。制御装置
14は、検知結果Dsをそれら第1及び第2のしきい値
と比較し、検知結果Dsが第1のしきい値以上であれば
低重量、第2のしきい値未満であれば高重量、それらの
中間であれば中重量と判定するようになっているのであ
る。従って、本実施例では、前記判定ランクが、洗濯物
量判定の基になる判定基準となるのである。
【0025】これにて、制御装置14は、上記のように
して洗濯物量を高重量,中重量,低重量の3段階で判定
し、その判定に従って、洗濯水位や、洗い,すすぎ等の
時間、水流の強さなどを自動設定して洗濯運転を実行す
ると共に、適切な洗剤量を使用者に知らせるべく操作パ
ネル13の洗剤量表示部17に表示するようになってい
る。
【0026】ところで、洗濯機においては、同種の洗濯
機にあっても機構部8などの特質が必ずしも等質とは限
らないため、所定の洗濯物量に対して検知動作を行った
場合でも、個々の機構的なばらつき等によって、回転セ
ンサ26の検知結果Dsにばらつきが生じ、また、1個
の洗濯機にあっても、機構部8等の特質が経時的に変化
することによって、一定の洗濯物量に対する検知結果D
sに経時的な変化が生ずる虞がある。例えば機構部8の
抵抗が比較的大きい(大きくなった)場合等には、検知
結果Dsが比較的小さくなり、機構部8の抵抗が比較的
小さい(小さくなった)場合等には、検知結果Dsが比
較的大きくなってしまう。
【0027】そこで、本実施例では、上記のように判定
基準となる判定ランクを3段階に渡って設けて例えば工
場出荷時に適切な判定ランクを設定して不揮発性メモリ
27に記憶させるようにしていると共に、その後の使用
中などにおいても、判定ランクの補正を行い得るように
構成されているのである。この場合、図5から理解され
るように、3段階の判定ランクは、判定ランク2を標準
的なものとして、判定ランク1は、機構部8の抵抗が比
較的大きい等の標準よりも検知結果Dsが小さめに出る
場合、判定ランク3は、それとは逆に標準よりも検知結
果Dsが大きめに出る場合に夫々対応している。この判
定ランクの設定,補正の機能は、制御装置14のソフト
ウエア的構成により実現されるようになっている。
【0028】即ち、詳しくは後の作用説明にて述べるよ
うに、特定操作(例えば洗いスイッチ15bを押しなが
ら電源スイッチ18をオン操作する)がなされると、制
御装置14は、上記した検知動作(これを補正動作と称
する)を実行させるようになっている。この補正動作
は、回転槽5に洗濯物が収容されていないときに行われ
るようになっている。従って、前記各種スイッチ15や
制御装置14から補正動作実行手段が構成されている。
【0029】そして、制御装置14は、その補正動作に
よる回転センサ26の検知結果Dsと、そのときの電源
電圧とに応じて、予め記憶されている図2に示すような
ランク判定しきい値に従って、判定ランクを設定(補
正)するものである。従って、制御装置14のソフトウ
エア構成により判定基準補正手段の機能が果たされるよ
うになっている。新たに設定(補正)された判定ランク
は、不揮発性メモリ27に記憶されるようになってい
る。
【0030】また、上記判定ランクの設定及び補正は、
上記補正動作時の検知結果Dsが、電源電圧毎に設定さ
れた所定範囲内(下限値以上かつ上限値未満)にあると
きにのみ行われ、検知結果Dsがその所定範囲から外れ
ている(下限値未満あるいは上限値以上)ときには、前
記ブザー25及び表示部16によってその旨の報知が行
われるようになっている。従って、この場合、制御装置
14及びブザー25並びに表示部16から報知手段が構
成されているのである。
【0031】このとき、本実施例では、補正動作時の検
知結果Dsが所定範囲から外れている場合に、どちら側
に外れているかを、数字以外の文字,マーク等で表示部
16に表示するようになっている。具体的には、図7に
示すように、検知結果Dsが上限値以上であったときに
は、(b)に示すように「−FF−」の表示がなされ、
検知結果Dsが下限値未満であったときには、(c)に
示すように「−EE−」の表示がなされる。また、所定
範囲内であったときには、(a)に示すように、その判
定ランク(1,2,3のうちいずれか)が数字で表示さ
れるようになっている。
【0032】さらに、本実施例では、上記した補正動作
のきっかけとなるスイッチ操作とは異なった特定のスイ
ッチ操作(例えばすすぎスイッチ15cを押しながら電
源スイッチ18をオン操作する)がなされたときにも、
不揮発性メモリ27に記憶されている判定ランクが、図
7(a)に示すように、前記表示部16に数字表示され
るようになっている。
【0033】次に、上記構成の作用について、図1も参
照しながら述べる。図1のフローチャートは、判定ラン
クの補正(設定)の手順を示すものであり、ここで、工
場での組立検査時等における作業者や、電気店等のサー
ビスマンあるいは使用者が、判定ランクの補正あるいは
設定を行うためには、回転槽5内に洗濯物が収容されて
いない状態で、特定操作(洗いスイッチ15bを押しな
がら電源スイッチ18をオン操作する)を行う(ステッ
プS1にてYes)。
【0034】すると、上述のような補正動作が実行され
て制御装置14には回転センサ26からの検知結果Ds
が求められ(ステップS2)、これと共に、電源電圧検
知回路23からそのときの電源電圧の検知信号が入力さ
れる(ステップS3)。そして、次のステップS4で
は、そのときの電源電圧に応じて、検知結果Dsが図2
に示すようなランク判定しきい値と比較され、判定ラン
クが求められる。
【0035】この判断は、この場合図2に示すしきい値
に基づいて行われるのであるが、各電源電圧毎に、4個
のしきい値A,B,C,Dが設定されている。このうち
しきい値Aは下限値を示し、しきい値Dは上限値を示し
ており、しきい値Bは判定ランク1と2との境界、しき
い値Cは判定ランク2と3との境界を示している。従っ
て、今、例として電源電圧検知回路23が検知した電源
電圧が100Vであったとすると、検知結果Dsが15
0以上180未満であるときには、判定ランク1と判断
され、180以上220未満であるときには、判定ラン
ク2と判断され、220以上250未満であるときに
は、判定ランク3と判断されるのである。また、便宜
上、検知結果Dsがしきい値A未満であるときにはラン
ク0、検知結果Dsがしきい値D以上であるときにはラ
ンク4と判断される。
【0036】ここで、補正動作は、回転槽5内に洗濯物
が収容されていない状態で実行されるものであるから、
回転センサ26による検知結果Dsは洗濯物量の要素を
含まないものとなり、その時の洗濯機1自体の機構的な
特質に応じた検知結果Dsが得られる。従って、この補
正動作時の検知結果Dsによって、洗濯機1自体の機構
的な特質が、標準的なものなのか(判定ランク2)、そ
れよりも検知結果Dsが小さめに出る傾向のものなのか
(判定ランク1)、検知結果Dsが大きめに出る傾向の
ものなのか(判定ランク3)を判断することができるの
である。
【0037】さらに、検知結果Dsが標準的な数値から
大きく掛離れているならば、故障あるいは人為的なミス
(例えば洗濯物や水を回転槽5内に入れた状態で補正動
作を行わせた)と判断することができる。つまり検知結
果Dsが下限値(しきい値A)未満(ランク0)である
ならば、モータ7や機構部8がスムーズに回転されない
等の故障があるあるいは操作ミスがあると判断でき、検
知結果Dsが上限値(しきい値D)以上(ランク4)で
あるならば、ベルト8aが滑っているなどの故障がある
と判断できるのである。
【0038】図1に戻って、ステップS4にて、判定ラ
ンク1,2,3のいずれかと判断された場合には、次の
ステップS5にて、不揮発性メモリ27にその判定ラン
クが記憶されると共に、ステップS6にて、その判定ラ
ンクの判断結果(1,2,3のいずれか)が、表示部1
6に表示される。図7(a)は判定ランク3の場合を示
しており、表示部16に「−03−」と表示される。判
定ランク1の場合には「03」が「01」となり、判定
ランク2の場合には「02」となる。
【0039】一方、ステップS4にてランク0(下限値
未満)と判断されたときには、ステップS7にて表示部
16に下限値未満の表示(図7(c)参照)がなされ、
また、ステップS4にてランク4(上限値以上)と判断
されたときには、ステップS8にて表示部16に上限値
以上の表示(図7(b)参照)がなされる。そして、こ
れら所定範囲から外れたときには、ステップS9にて、
ブザー25による報知が併せて行われる。このブザー2
5による報知は、例えば0.2秒鳴動,0.3秒停止を
約30秒程度繰返すことにより行われる。その後、電源
スイッチ18がオフされたり、他のキー操作が行われた
り、何もなされないまま所定時間(例えば10分間)が
経過すると、表示等が停止される。
【0040】このようにして、判定ランクの設定あるい
は補正が行われ、これにより、個々の洗濯機のその時の
機構部8等の特質に応じた判定ランクが設定されるの
で、その判定ランクを基にしてその後の洗濯物量の判定
を精度高く行うことができるようになるのである。尚、
上述のように、サービスマンや使用者が現在の判定ラン
クを知りたいような場合には、他の特定スイッチ操作
(すすぎスイッチ15cを押しながら電源スイッチ18
をオン操作する)を行うことにより、不揮発性メモリ2
7に記憶されている判定ランクが、表示部16に表示さ
れる。
【0041】このように本実施例によれば、洗濯物量を
判定する第1及び第2のしきい値を、3段階の判定ラン
クに応じて設定し、その判定ランクを常にその時の機構
部8等の特質に応じて補正することを可能としたので、
第1及び第2のしきい値が固定され洗濯物量の判定精度
が悪化する虞があった従来のものと異なり、洗濯機個々
における構造的なばらつきや経時変化があっても、常に
高い精度で洗濯物量の判定を行うことができる。
【0042】また、機構部8等の特質は電源電圧によっ
ても左右される事情があるが、本実施例では、洗濯物量
の判定や、補正動作時の判断を、電源電圧に応じて行う
ようにしているので、より一層緻密で適確に洗濯物量の
判定や、判定ランクの補正を行うことができるものであ
る。
【0043】そして、その補正動作時には、検知結果D
sが所定範囲内にあることを条件に判定ランクを補正す
るものであるから、いわば誤った判断基準に補正してし
まうことを未然に防止することができる。また、検知結
果Dsが所定範囲から外れたときには、その旨がブザー
25及び表示部16にて報知されるので、サービスマン
や使用者等が、故障が発生したことなどを知ることがで
き、速やかに対策を講ずること等が可能となるものであ
る。
【0044】この場合、特に本実施例では、検知結果D
sが所定範囲から外れた旨の報知を、ブザー25による
鳴動と表示部16への表示との双方により行うようにし
ているので、分かり易い報知を行うことができ、さら
に、表示部16には、所定範囲からどちら側に外れてい
るかを、数字ではなく「FF」,「EE」といった文字
により表示させるようにしているので、紛らわしくな
く、故障等の対処を行い易くなる。
【0045】さらには、特に本実施例では、特定スイッ
チ操作がなされたときに、表示部16に判定ランクが表
示されるので、洗濯機1の機構部8等の特質を知ること
が可能となり、また、判定ランクを不揮発性メモリ27
に記憶させるようにしたので、電源が遮断された後も判
定ランクのデータが保持されるようになるといった利点
も得ることができるものである。
【0046】尚、上記実施例では、洗濯物量の判定基準
として判定ランクを採用してその判定ランクを補正の対
象としたが、洗濯物量の判定に用いる第1及び第2のし
きい値自体を補正するように構成することもでき、ま
た、補正動作時に検出された検出結果Dsそのものを判
定基準とする等の変形も可能である。さらには、上記実
施例のように判定ランクを採用する場合でも、3段階に
限らず2段階あるいは4段階以上とすることもできる。
洗濯物量の判定としても、高,中,低の3段階でなくも
っと多段階とすることもできる。
【0047】また、洗濯機のモータとしても、ブラシレ
スモータ等であっても良く、この場合、本来的に設けら
れるロータの位置検出手段を、そのまま回転センサとし
て利用することも可能となる。そして、回転センサを、
回転板と光センサを組合せて構成するなどの変形も可能
であり、さらには、信号出力手段としては、種々のセン
サ等を採用することができる。
【0048】その他、例えば不揮発性メモリとしては、
EEPROMに限らず、バックアップ電源付きのRAM
等他の記憶手段を採用しても良い。また、例えば表示部
を、通常時には時間を表示するための表示部とは別に設
けるようにしたり、表示部の表示内容としても種々の変
形例が考えられ、さらにはブザーを省略しても良いな
ど、本発明は上記した実施例に限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る
ものである。
【0049】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
によれば、次のような優れた効果を奏するものである。
即ち、請求項1の洗濯機によれば、洗濯物量判定手段を
具備するものにあって、洗濯槽内に洗濯物が収容されて
いない状態で検知動作を実行させる補正動作実行手段
と、この補正動作実行手段による検知動作時の信号出力
手段の検知結果が所定範囲内にあることを条件に、該検
知結果に応じて判定基準を補正する判定基準補正手段
と、信号出力手段の検知結果が前記所定範囲から外れて
いるときにどちら側に外れているかを含めてその旨の報
知を行う報知手段とを具備するので、常に個々の洗濯機
のその時の機構部等の特質に応じた判定基準とすること
ができる。この結果、洗濯機個々における構造的なばら
つきや経時変化があっても、常に高い精度で洗濯物量の
判定を行うことを可能とすることができ、しかも、報知
手段の報知に基づいて故障が発生したことなどを知るこ
とができ、速やかに対策を講ずること等が可能となり、
故障等の対処も容易となる。
【0050】また、特定のスイッチ操作がなされたとき
に、表示部に判定基準を表示するように構成すれば(
求項2の洗濯機)、洗濯機の機構部等の特質を知ること
が可能となる。
【0051】そして、洗濯機の機構部等の特質は、電源
電圧によっても左右されるので、上記した所定範囲を、
電源電圧に応じて変更するように構成すれば(請求項3
の洗濯機)、判断基準の補正等をより緻密で適確に行う
ことができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、判定ランクの
補正(設定)の手順を示すフローチャート
【図2】補正動作時におけるランク判定のしきい値を示
す図
【図3】電気的構成を示すブロック図
【図4】検知動作時のモータへの通電と回転センサの入
力パルスとの関係を示す図
【図5】洗濯物量判定のしきい値を示す図
【図6】操作パネルの平面図
【図7】補正動作時における表示部の表示内容の一例を
示す平面図
【図8】洗濯機の縦断側面図
【符号の説明】
図面中、1は洗濯機、5は回転槽、6は撹拌体、7はモ
ータ、8は機構部、13は操作パネル、14は制御装
置、15は各種スイッチ、16は表示部、23は電源電
圧検知回路、25はブザー、26は回転センサ(信号出
力手段)、27は不揮発性メモリを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−105986(JP,A) 特開 平2−286195(JP,A) 特開 平4−129590(JP,A) 特開 平6−79086(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 33/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯槽の底部に設けられた撹拌体の回転
    負荷に応じた検知信号を出力する信号出力手段を備え、
    前記洗濯槽内に洗濯物が収容された状態で前記撹拌体を
    回転させる検知動作を実行させ、判定基準を基にその検
    知動作時の前記信号出力手段の検知結果から洗濯物量を
    判定する洗濯物量判定手段を具備するものであって、 前記洗濯槽内に洗濯物が収容されていない状態で前記検
    知動作を実行させる補正動作実行手段と、 この補正動作実行手段による検知動作時の前記信号出力
    手段の検知結果が、標準的な数値から大きく掛離れるこ
    とのない所定範囲内にあることを条件に、該検知結果に
    応じて前記判定基準を補正する判定基準補正手段と 前記補正動作実行手段による検知動作時の前記信号出力
    手段の検知結果が所定範囲から外れているときに、該検
    知結果が所定範囲からどちら側に外れているかが区別で
    きるように、表示部への表示による報知を行う報知手段
    を具備することを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 特定のスイッチ操作がなされたときに、
    表示部に判定基準が表示されるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 所定範囲は、電源電圧に応じて変更され
    るように構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の洗濯機。
JP11096394A 1994-05-25 1994-05-25 洗濯機 Expired - Fee Related JP3152836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11096394A JP3152836B2 (ja) 1994-05-25 1994-05-25 洗濯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11096394A JP3152836B2 (ja) 1994-05-25 1994-05-25 洗濯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07313783A JPH07313783A (ja) 1995-12-05
JP3152836B2 true JP3152836B2 (ja) 2001-04-03

Family

ID=14548959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11096394A Expired - Fee Related JP3152836B2 (ja) 1994-05-25 1994-05-25 洗濯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3152836B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07313783A (ja) 1995-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4765160A (en) Washing machine
JPH07275561A (ja) 洗濯機
JPH0739672A (ja) 洗濯機
JP3152836B2 (ja) 洗濯機
JP3103235B2 (ja) 洗濯機
JP6603042B2 (ja) 洗濯機
JPH07185180A (ja) 洗濯機
JP2991515B2 (ja) 洗濯機
JP3113151B2 (ja) 洗濯機
JPH06238088A (ja) 洗濯機
JP3150491B2 (ja) 洗濯機
JP2693590B2 (ja) 洗濯機
JP3053973B2 (ja) 洗濯機
JPH0686895A (ja) 洗濯機
JP3385719B2 (ja) 洗濯機の制御装置
JP3471176B2 (ja) 洗濯機
JPH09239187A (ja) 洗濯機
JPH06182082A (ja) 洗濯機
JP3861695B2 (ja) 洗濯機
JP4162580B2 (ja) 乾燥機能付き洗濯機
JPH0360699A (ja) 全自動洗濯機の運転制御方法
JP2006068053A (ja) 洗濯機
JPH0819690A (ja) 洗濯機の制御方法
JPH07265574A (ja) 洗濯機
JPH0691088A (ja) 洗濯機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080126

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees