JP3152789B2 - 導電性セラミックス - Google Patents
導電性セラミックスInfo
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Description
ける電解の他に高温での電気化学装置における電極など
の材料として好適な新規導電性セラミックスに関するも
のである。
らあらゆる用途に用いられているが、その一つとして導
電性を有するセラミックは良電導性材料である金属材料
に代わるものとして、金属単体での使用ができない各種
の分野において使用されている。
電極が被着されている。このような燃料電池によれば、
使用環境が800℃以上と過酷な条件であることから酸
化物系導電性セラミックスが使用されている。その中で
も最も多用されている1つにはLaMnO3 系ペロブス
カイト型複合酸化物があり、組成上Laの一部をCa、
Sr、Baなどの周期律表第2a族元素により置換する
ことにより高温での導電率を高めるなどの工夫がなされ
ている。このようにLaの一部を2価のCaなどにより
置換するとホールが生成され、導電率が高くなる。
の上記複合酸化物によれば、1000℃の大気中におけ
る導電率は150〜200Ω-1・cm-1程度であった。
2価の金属元素によるLaの置換量を多くすることによ
りホールの生成量も多くなることが期待できるが、La
のおよそ30%以上を置換するとペロブスカイト型とは
異なる結晶相が生成し導電率は向上しない。
問題点に対して検討を重ねた結果、ランタンマンガナイ
ト(LaMnO3 )のLaの一部を2価金属元素と3価
金属元素により同時に置換することにより異相の生成な
しに2価の金属の置換量の上限をさらに引き上げること
ができ、これにより従来よりも導電率を向上できること
を知見し、本発明に至った。
般式が下記化1
ト型からなる複合酸化物からなることを特徴とするもの
である。
上記の範囲に限定したのは、x値がゼロ、あるいはy値
が0.1より小さいと導電率が向上せず、x値が0.5
より大きかったり、y値が0.6より大きいと異相の析
出があり特性の劣化を招くためである。
カイト型構造からなるものであるが、化1で示された全
体組成としてのAサイトとBサイトとの比率は必ずしも
1:1である必要はなく、その比率を示すz値が0.9
より大きく、またv値は1以下である範囲まで許容でき
る。なお、z値が0.9以下、あるいはv値が1を越え
ると異相が析出し特性の向上はない。
Mnの50%までを他の遷移元素により置換することも
可能であるが、その置換量が50%を越えると、導電率
が向上しない。
0.05≦x≦0.4、0.2≦y≦0.5、0.95
≦z≦1、0≦u≦0.3、0.95≦v≦1である。
ト型複合酸化物において、Laの一部をCa、Ba、S
rなどの2価の金属により置換すると同時に、Y、Y
b、Ceにより置換すると、これまでのLaに対する周
期律表第2a族元素の置換量の上限がおよそ30%であ
ったのを60%まで高めることができる。それによりホ
ールの生成量が増大し、図1の導電率の温度依存性を示
す図からも明らかなように導電率が大きく向上する。し
かも図1によれば、2価の元素のみの置換に比較して、
3価の元素を同時に置換すると、導電率の温度に対する
変化率も小さくなることがわかる。
CO3 、BaCO3 、SrCO3CeO2 、Yb
2 O3 、Mn2 O3 、CoO、Fe2 O3 、ZrO2 、
NiO、の各粉末を用いて、前記化1の式においてx、
y、z、uおよびv値が表1、2の割合になるように秤
量混合し、その混合物を1100℃で仮焼した後にバイ
ンダーを添加混合して加圧成形し、1300〜1700
℃で大気中で焼成した。
り結晶相を同定するとともに、導電率を測定した。導電
率の測定は、角柱状の形状品を用い、直流4端子法で大
気中、1000℃における導電率を測定し表1、2に示
した。また、試料No.1、5、7について1000℃の
高温で酸素分圧を10-10 〜1atmの範囲で変化さ
せ、導電率の酸素分圧依存性を調べ図2に示した。さら
に、測定時の温度を600〜1000℃で変化させ、電
導率の温度依存性を調べ図1に示した。
セラミックス(試料No.1,2)に比較して約1.6倍
程度高く、いずれも200Ω-1・cm-1以上の導電率を
示した。また、図1から1000℃以下の低温でも導電
率が低下せず、図2から、本発明品が大気を含む高酸素
雰囲気下で従来品よりも安定して導電率が高いことが理
解できる。
MnO2 のLaへの周期律表第2a族元素の置換量を高
めることができ、導電率を高めることができる。しか
も、高温における導電率の変化が小さく、高酸素分圧下
でも安定した導電性を示すことから、燃料電池の空気極
などをはじめとする各種電気化学装置の電極材料などと
して用いることができる。
す図である。
を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】一般式が下記化1 【化1】 で表される組成のペロブスカイト型複合酸化物からなる
ことを特徴とする導電性セラミックス。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07024893A JP3152789B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-03-29 | 導電性セラミックス |
DE4406276A DE4406276B4 (de) | 1993-02-26 | 1994-02-25 | Elektrisch leitendes Keramikmaterial |
US08/484,763 US5604048A (en) | 1993-02-26 | 1995-06-07 | Electrically conducting ceramic and fuel cell using the same |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3869093 | 1993-02-26 | ||
JP5-38690 | 1993-02-26 | ||
JP07024893A JP3152789B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-03-29 | 導電性セラミックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06305816A JPH06305816A (ja) | 1994-11-01 |
JP3152789B2 true JP3152789B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=26377970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07024893A Expired - Fee Related JP3152789B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-03-29 | 導電性セラミックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3152789B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11351521A (ja) * | 1998-04-10 | 1999-12-24 | Rinnai Corp | 燃焼装置 |
JP4330151B2 (ja) | 2003-02-24 | 2009-09-16 | 東京窯業株式会社 | プロトン−電子混合伝導性セラミックス |
JP2004345306A (ja) * | 2003-05-26 | 2004-12-09 | Kyocera Corp | セラミックス構造体 |
KR101707092B1 (ko) * | 2014-11-28 | 2017-02-16 | 주식회사 대양신소재 | 페롭스카이트 구조의 반도성 세라믹스 조성물. |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP07024893A patent/JP3152789B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH06305816A (ja) | 1994-11-01 |
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