JP3141529B2 - X線源用フィルタ装置,該フィルタ装置を備えたx線源およびx線露光装置。 - Google Patents

X線源用フィルタ装置,該フィルタ装置を備えたx線源およびx線露光装置。

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JP3141529B2 JP15532992A JP15532992A JP3141529B2 JP 3141529 B2 JP3141529 B2 JP 3141529B2 JP 15532992 A JP15532992 A JP 15532992A JP 15532992 A JP15532992 A JP 15532992A JP 3141529 B2 JP3141529 B2 JP 3141529B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザプラズマX線源
から放出される不要な飛散粒子をカットしてX線のみを
透過せしめるX線源用フィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記レーザプラズマX線源は、真空容器
内でレーザ光をX線ターゲット上に集光してターゲット
物質をプラズマ化し、このプラズマからX線を放出する
ものであり、X線顕微鏡やX線分光装置などのX線源と
して用いられる。このX線源から放出されたX線は、例
えばX線顕微鏡であれば、ミラーやゾーンプレートなど
のX線光学素子を介して試料に導かれることになる。し
かし、一般にレーザプラズマX線源からは、X線の他に
例えばイオンや中性粒子などの不要な粒子が放出され、
これらの粒子の飛散によりX線光学素子が破損するおそ
れがある。このため通常は、上記真空容器内のX線光路
に飛散粒子カット用のフィルタを挿入し、X線のみを透
過してX線光学素子に導くようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記フィル
タは、X線の透過率を向上させるためにごく薄い薄膜が
使用され、このため長時間にわたって使用すると、上記
飛散粒子の衝突によりフィルタが破損したり、飛散粒子
がフィルタに付着してX線の透過率が低下してしまう。
したがって、この種のフィルタは比較的頻繁に新品と交
換する必要がある。しかしながら従来は、フィルタ交換
の際、フィルタを1個づつ手作業にて真空容器内のフィ
ルタ取付位置に着脱していたため、交換のたびに真空容
器内を大気に開放する必要があり、交換作業効率が悪か
った。
【0004】本発明の目的は、真空容器内を大気に開放
せずに、しかも容易にフィルタを交換可能なX線源用フ
ィルタ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応づけて説明すると、本発明は、レーザプラズマX線源
1とともに真空容器内に収容され、レーザプラズマX線
源1から放出されるX線4を透過するとともに、X線以
外の飛散粒子の透過を阻止するフィルタを有するX線源
用フィルタ装置に適用され、次の構成により上記問題点
を解決する。フィルタは、一方がX線4の光路中に挿入
されると他方がX線光路から退避するようにそれぞれ配
置された少なくとも2以上の領域11a,11b,11
c,・・・を有する。また、上記X線光路に挿入されて
いる領域をX線光路から退避駆動するとともに、X線光
路から退避されている領域11bをX線光路に挿入駆動
する駆動手段12を備える。請求項2の発明は、例えば
図1に示すように、回転円板11の周辺部に所定回転角
度ごとに配置された複数のフィルタ部11a,11b,
11cからフィルタを構成するとともに、回転円板11
を回転させて各フィルタ部をX線光路に挿入するモータ
12で駆動手段を構成したものである。請求項3の発明
は、例えば図5に示すように、X線光路を横切ってX線
4の光軸と略直交する方向に延在配置されるフィルム状
部材31からフィルタを構成するとともに、フィルタ3
1の一端側を巻取るスプール33と、このスプール33
を回転駆動するモータ34とから駆動手段を構成したも
のである。請求項4の発明は、フィルタのX線光路に挿
入された領域の破損を検出する破損検出手段14(図
1)を更に備えたものである。請求項5の発明は、フィ
ルタのX線光路に挿入された領域のX線透過率を検出す
る透過率検出手段22(図3)を更に備えたものであ
る。請求項6の発明は、真空容器と、真空容器内に収容
されたレーザ光発生部と、レーザ光発生部からのレーザ
光が照射され、真空容器内に収容されたX線発生用ター
ゲットとを備え、ターゲットにレーザ光が照射されるこ
とによりターゲットがプラズマ化され、プラズマからX
線を発生させるレーザプラズマX線源に適用される。そ
して、放出されるX線を透過するとともに、X線以外の
飛散粒子の透過を阻止するフィルタであって、一方がX
線の光路中に挿入されると他方がX線光路から退避する
ようにそれぞれ配置された少なくとも2以上の領域を有
するフィルタと、X線光路に挿入されている領域をX線
光路から退避駆動させるとともに、X線光路から退避さ
れている領域をX線光路に挿入駆動する駆動手段とを備
えたX線源用フィルタを有するものである。請求項7の
発明に係るX線露光装置は、請求項6のレーザプラズマ
X線源を備えるものである。
【0006】
【作用】例えば図1において、フィルタ交換指令に応答
してモータ12が回転すると、回転円板11が回転して
複数のフィルタ部11aのうち上記X線光路に挿入され
ている領域11aがX線光路から退避され、X線光路か
ら退避されている領域11bがX線光路に挿入される。
すなわちフィルタが交換される。これによれば、フィル
タ交換のたびに真空容器内を大気に開放する必要がなく
なり、交換作業効率の向上が図れる。また、例えば図5
において、モータ34によりスプール33を回転駆動す
ると、フィルタ31がX線光路を横切ってX線4の進行
方向と略直交する方向に駆動され、これによりフィルタ
31のうち上記X線光路に挿入されている領域がX線光
路から退避され、X線光路から退避されている領域がX
線光路に挿入される(フィルタが交換される)。この方
式によれば、コンパクトな構成で1本のフィルタ31を
長時間使用できる。さらに請求項4の発明において、破
損検出手段14は、フィルタのX線光路に挿入された領
域の破損を検出する。したがって、例えばこの検出手段
14の検出出力に基づいて自動的にフィルタの交換を行
うようにすれば、誤って破損したフィルタを使用するこ
とがなくなる。また、検出手段14の出力に基づいてフ
ィルタの交換をオペレータに対して指示するようにして
もよい。また請求項5の発明において、透過率検出手段
22は、フィルタのX線光路に挿入された領域における
X線透過率を検出する。したがって、透過率が所定値以
下になたっときに自動的にフィルタの交換を行ったり、
その旨を報知するようにすれば、上述と同様に低透過率
のフィルタを使用するおそれがなくなる。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】
−第1の実施例− 図1および図2により本発明の第1の実施例を説明す
る。図1はレーザプラズマX線源と、このX線源に用い
られるフィルタ装置を示す概念図である。1は真空容器
内に収容されたX線ターゲットであり、このターゲット
1に不図示の装置からレーザ光2が集光されると、ター
ゲット1がプラズマ化され、このプラズマ3からX線4
が照射される。10は、上記真空容器内においてX線4
の光路に介装された飛散粒子阻止用のフィルタ装置であ
り、回転可能に支持された円盤状のシリコンウエハ11
には、その回転中心を中心とした同心円上に窒化シリコ
ンの薄膜から成る複数の円形窓部(直径10mm程度)
11a,11b,11c,…が所定角度ピッチで形成さ
れている。これらの各窓部に可視光カット用の厚さ0.
2μm程度のアルミニウムを製膜してフィルタが構成さ
れる。シリコンウエハ11は、いずれかひとつのフィル
タ11aが上記X線4の光路に挿入されるよう配置され
る。ここで、各フィルタは、プラズマ3から放出される
可視光や赤外光をもカットできるように不透明とされ
る。
【0009】12はウエハ駆動用のモータ(駆動手段)
であり、その出力軸12aがシリコンウエハ11の中心
に連結されている。モータ12によりウエハ11が所定
角度だけ回転すると、X線光路に挿入されていたフィル
タ11aがX線光路から退避し、次のフィルタ11bが
X線光路に挿入される。13は、シリコンウエハ11と
ターゲット1との間に設けられた円盤状のマスクであ
り、その上部に設けられた円形窓部13aを上記X線4
が通過するよう配置される。このマスク13は、飛散粒
子が上記シリコンウエハ11の他のフィルタ11b,1
1c…に照射されるのを防止するためのものである。
【0010】14は、上記X線光路内のフィルタ11a
の破損を検出する破損検出装置であり、マスク13の窓
部13aおよびウエハ11のフィルタ11aを通過する
ように光を照射する投光器14aと、フィルタ11aを
通過した光を受光する受光器14bとを有する。投光器
14aは、発光ダイオードやレーザダイオード,あるい
はランプなど何でもよい。また、フィルタ11aの全域
を照明できるように、投光器14aの前方に凹レンズな
どの光学系を配置してもよい。ここで、上述したように
各フィルタ11a,…は不透明であるから、X線4とと
もに放出される例えばイオンや中性粒子などの飛散粒子
によりフィルタ11aが破損した場合には、破損する前
と比べて受光器14aの受光量は増加する。したがって
受光器14bの出力によりフィルタが破損したか否かを
検出できる。受光器14bの出力は、図2に示す制御回
路15に入力され、これに基づいて制御回路15はモー
タ12を制御する。
【0011】次に、実施例の動作を説明する。不図示の
装置からレーザ光2をターゲット1に照射すると、ター
ゲット1がプラズマ化され、プラズマ3からX線4が照
射される。このX線4は、マスク13の窓部13aを通
過した後、シリコンウエハ11のフィルタ11aを通過
して不図示のX線光学素子に導かれる。一方、ターゲッ
ト1から放出されるX線以外の飛散粒子はフィルタ11
aで遮られ、これによりX線光学素子の破損を防止でき
る。
【0012】フィルタ11aをある程度の時間使用する
と、上記飛散粒子の衝突によりフィルタ11aが破損す
る。フィルタ11aが破損すると、上述したように破損
検出装置14の受光器14aの出力が増加し、これに伴
って制御回路15は、モータ12を所定方向に所定量だ
け回転させる。これにより、シリコンウエハ11が図示
A方向に所定角度だけ回転し、X線光路中に挿入されて
いたフィルタ11aがX線光路から退避するとともに、
次のフィルタ11bがX線光路中に挿入される。すなわ
ちフィルタの交換が行われる。ここで、このフィルタ交
換動作は上記真空容器内にて行われるので、交換の際に
いちいち真空容器を大気に開放する必要はなく、しか
も、破損したフィルタ11aの退避と新品のフィルタ1
1bの挿入が同時に行えるので、従来と比べてフィルタ
交換作業効率の向上が図れる。また特に本実施例では、
フィルタの破損の有無を検出し、破損が検出された場合
に自動的にフィルタを交換するようにしたので、フィル
タの破損に気付かずに破損したフィルタをそのまま使用
するといった不都合を防止できる。
【0013】なお以上では、破損が検出された場合に自
動的にフィルタを交換するようにしたが、例えばフィル
タの破損が検出されたらその旨を視覚的あるいは聴覚的
に報知し、その報知によってオペレータが何らかの操作
を行うと、モータ12が回転してフィルタの交換が行わ
れるようにしてもよい。
【0014】−第2の実施例− 図3により本発明の第2の実施例を説明する。本実施例
は、上記破損検出装置14に代えてX線検出器(透過率
検出手段)22を設け、フィルタのX線透過率の低下を
検出してフィルタを交換するようにしたものである。な
お、図1と同様な箇所には同一の符号を付し、相違点を
主に説明する。図3において、21は図示B方向に移動
可能な移動ステージ、22は移動ステージ21上に設け
られたX線検出器であり、移動ステージ21の移動によ
りX線検出器22がX線光路に挿脱可能とされている。
X線検出器22は、例えばX線ダイオードから成り、シ
リコンウエハ11上のフィルタ11aを透過したX線量
を検出する。一方、23はエネルギーメータであり、ビ
ームスプリッタ24で分割された上記レーザ光2のレー
ザエネルギを検出する。
【0015】次に、実施例の動作を説明する。新品のフ
ィルタ11aをX線光路中に挿入した後、移動ステージ
21を移動させてX線検出器22をX線光路中に挿入
し、レーザ光2をX線ターゲット1に照射してX線4を
放出させる。このとき、エネルギーメータ23によりレ
ーザ光2のレーザエネルギが検出されるとともに、X線
検出器22によりフィルタ11aの透過X線量が検出さ
れ、これらの検出値が例えば上記制御回路15内のメモ
リに記憶される。次いで移動ステージ21を移動してX
線検出器22をX線光路から退避させる。
【0016】この状態で何回かのX線放射を行った後、
X線検出器22を再びX線光路に挿入し、上述と同様に
してレーザエネルギおよびX線量を検出する。その検出
結果は、制御回路15において先の記憶値と比較され、
レーザエネルギの検出値が記憶値と同一であるにも拘ら
ず、X線量の検出値が記憶値より所定量以上少ないとき
には、プラズマ3からの飛散粒子の付着によってフィル
タ11aによるX線透過率が低下したと判断され、モー
タ12が駆動される。その結果、シリコンウエハ11が
所定量だけ回転し、上述と同様にフィルタ11aがX線
光路から退避されるとともに、新品のフィルタ11bが
X線光路に挿入される。
【0017】また以上では、X線検出器22をX線光路
中に挿入して透過X線量を検出するようにしたが、例え
ば図4に示すように、フィルタ11aの近傍(ただし、
X線光路外の箇所)にX線検出器22を配置し、フィル
タからの散乱X線量を検出するようにしてもよい。これ
は、飛散粒子のフィルタへの付着量が多いほど散乱X線
量が多くなることに着目したものであり、したがってこ
の場合には、散乱X線量をX線検出器22により逐次検
出し、レーザエネルギの検出値が記憶値と同一であるに
も拘らずX線検出器22の出力が所定値を越えたら、飛
散粒子のフィルタ付着量が多くフィルタのX線透過率が
低下したと判断してフィルタを交換するようにすればよ
い。これによれば、X線検出器22をいちいちX線光路
中に出し入れする手間が省けるので、効率向上が図れ
る。
【0018】なお、第2の実施例において、レーザエネ
ルギや透過X線量(散乱X線量)の検出値と記憶値の比
較や、比較結果に基づくモータ の駆動指令は、制御回
路により自動的に行ってもよいし、オペレータが行って
もよい。また、レーザ光2のレーザエネルギの安定性が
保証されているのであれば、エネルギメータ23は不要
である。さらに、上記フィルタの透過率を検出する手段
と、フィルタの破損を検出する手段の双方を設け、透過
率の低下と破損のいずれかが検出されたらフィルタを交
換するようにしてもよい。
【0019】−第3の実施例− 図5により、巻取り式のフィルタを用いた第3の実施例
を説明する。図5において、31は本実施例におけるフ
ィルタであり、例えば厚さ1μm程度のマイラーフィル
ム上に0.2μm程度のアルミニウムを製膜して構成さ
れる。このフィルタ31は、予めスプール32に巻回さ
れるとともに、X線光路を横切ってX線の進行方向と直
交する方向に延在配置され、その先端が巻取りスプール
33に巻き付けられる。巻取りスプール33はモータ3
4により回転駆動される。また35は窓部35aを有す
るマスクであり、フィルタ31のX線光路以外の領域に
飛散粒子が導かれるのを阻止するためのものである。
【0020】上述と同様にレーザ光2をX線ターゲット
1に照射してX線4を放出させると、このX線4は、マ
スク35の窓部35aを通過した後、フィルタ31を通
過して不図示のX線光学素子に導かれる。したがってタ
ーゲット1から放出されるX線以外の飛散粒子はフィル
タ31で遮られ、これによりX線光学素子の破損を防止
できる。フィルタ31の破損が破損検出装置14により
検出されると、モータ34が所定方向に所定量だけ回転
され、これにより、巻取りスプール33が回転してフィ
ルタ31が巻取られ、フィルタ31のX線光路中に挿入
されていた領域、すなわち破損した領域がX線光路から
退避するとともに、フィルタ31のX線光路から退避し
ていた領域(破損していない領域)がX線光路中に挿入
される。すなわちフィルタの交換が行われる。このフィ
ルタ交換動作は上記真空容器内にて行われるので、上述
と同様に交換の際にいちいち真空容器を大気に開放する
必要はなく、しかも、破損したフィルタ領域の退避と新
しい領域の挿入とが同時に行えるので、フィルタ交換作
業効率の向上が図れる。
【0021】また、特に本実施例のようにフィルタを巻
取り式とすれば、コンパクトな構成で、1本のフィルタ
31を長時間使用できる。なお、この第3の実施例にお
いても、破損検出装置に代えて透過率検出器を設けた
り、両者共に設けるようにしてもよい。
【0022】また、上記第1および第3実施例では、フ
ィルタの透過率を検出してフィルタの破損の有無を検出
するようにしたが、フィルタの反射光を検出して破損の
有無を検出してもよい。すなわち、投光器の照射光は、
フィルタのX線光路挿入部で反射されるが、その反射光
を受光可能な位置に受光器を配置し、受光器の受光量が
所定値以下であれば、フィルタが破損していると判断す
るようにすればよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、駆動手段により、フィ
ルタのX線光路に挿入された領域をX線光路から退避さ
せるとともにX線光路から退避された領域をX線光路に
挿入するようにしたので、フィルタ交換のたびに真空容
器内を大気に開放する必要がなくなり、交換作業効率の
向上が図れる。特に請求項3の発明によれば、X線光路
を横切ってX線の進行方向と略直交する方向に延在配置
されるフィルム状部材にてフィルタを構成し、その一端
側を巻取るスプールで巻取ってフィルタ交換を行うよう
にしたので、フィルタ装置をコンパクトに構成できると
ともに、1本のフィルタを長時間使用できる。請求項4
の発明によれば、フィルタのX線光路に挿入された領域
の破損を検出するようにしたので、例えばこの検出結果
に基づいて自動的にフィルタ交換を行ったり、フィルタ
の交換を指示するようにすれば、誤って破損したフィル
タを使用することがなくなる。さらに請求項4の発明に
よれば、フィルタのX線光路に挿入された領域における
X線透過率を検出するようにしたので、透過率が所定値
以下になたっときに自動的にフィルタの交換を行った
り、その旨を報知するようにすれば、低透過率のフィル
タを使用するおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線源用フィルタ装置の第1の実
施例を示す概略構成図である。
【図2】制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】X線源用フィルタ装置の第2の実施例を示す概
略構成図である。
【図4】図3の変形例を示す図である。
【図5】X線源用フィルタ装置の第3の実施例を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
1 X線ターゲット 2 レーザ光 3 プラズマ 4 X線 10 フィルタ装置 11 シリコンウエハ 11a,11b,11c,31 フィルタ 12,34 モータ 13,35 マスク 14 破損検出装置 21 移動ステージ 22 X線検出器 23 エネルギメータ 24 ビームスプリッタ 32 スプール 33 巻取りスプール

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザプラズマX線源とともに真空容器
    内に収容され、レーザプラズマX線源から放出されるX
    線を透過するとともに、X線以外の飛散粒子の透過を阻
    止するフィルタを有するX線源用フィルタ装置におい
    て、 前記フィルタは、一方が前記X線の光路中に挿入される
    と他方がX線光路から退避するようにそれぞれ配置され
    た少なくとも2以上の領域を有し、 前記X線光路に挿入されている領域をX線光路から退避
    駆動するとともに、前記X線光路から退避されている領
    域を前記X線光路に挿入駆動する駆動手段を備えること
    を特徴とするX線源用フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタは、回転円板の周辺部に所
    定回転角度ごとに配置された複数のフィルタ部から成
    り、 前記駆動手段は、前記回転円板を回転させて各フィルタ
    部を前記X線光路に挿入するモータで構成されることを
    特徴とする請求項1に記載のX線源用フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタは、前記X線光路を横切っ
    てX線の光軸と略直交する方向に延在配置されるフィル
    ム状部材から構成され、前記駆動手段は、前記フィルタ
    の一端側を巻取るスプールと、このスプールを回転駆動
    するモータとから構成されることを特徴とする請求項1
    に記載のX線源用フィルタ装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルタの前記X線光路に挿入され
    た領域の破損を検出する破損検出手段を更に備えたこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のX線源用
    フィルタ装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタの前記X線光路に挿入され
    た領域のX線透過率を検出する透過率検出手段を更に備
    えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    X線源用フィルタ装置。
  6. 【請求項6】 真空容器と、該真空容器内に収容された
    レーザ光発生部と、該レーザ光発生部からのレーザ光が
    照射され、前記真空容器内に収容されたX線発生用ター
    ゲットとを備え、前記ターゲットに前記レーザ光が照射
    されることにより前記ターゲットがプラズマ化され、該
    プラズマからX線を発生させるレーザプラズマX線源に
    おいて、 前記放出されるX線を透過するとともに、X線以外の飛
    散粒子の透過を阻止するフィルタであって、一方が前記
    X線の光路中に挿入されると他方がX線光路から退避す
    るようにそれぞれ配置された少なくとも2以上の領域を
    有するフィルタと、前記X線光路に挿入されている領域
    を前記X線光路から退避駆動させるとともに、前記X線
    光路から退避されている領域を前記X線光路に挿入駆動
    する駆動手段とを備えるX線源用フィルタを有すること
    を特徴とするレーザプラズマX線源。
  7. 【請求項7】 請求項6のレーザプラズマX線源を備え
    ることを特徴とするX線露光装置。
JP15532992A 1992-06-15 1992-06-15 X線源用フィルタ装置,該フィルタ装置を備えたx線源およびx線露光装置。 Expired - Lifetime JP3141529B2 (ja)

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JP15532992A JP3141529B2 (ja) 1992-06-15 1992-06-15 X線源用フィルタ装置,該フィルタ装置を備えたx線源およびx線露光装置。

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JPH05346495A JPH05346495A (ja) 1993-12-27
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