JP3139685B2 - アクリル樹脂プリミックスおよびアクリル人工大理石の製造方法 - Google Patents

アクリル樹脂プリミックスおよびアクリル人工大理石の製造方法

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JP3139685B2
JP3139685B2 JP03212645A JP21264591A JP3139685B2 JP 3139685 B2 JP3139685 B2 JP 3139685B2 JP 03212645 A JP03212645 A JP 03212645A JP 21264591 A JP21264591 A JP 21264591A JP 3139685 B2 JP3139685 B2 JP 3139685B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクリル樹脂プリミック
スおよびアクリル人工大理石の製造方法に関し、特に成
形性に優れたアクリル樹脂プリミックス、およびそれを
用いたアクリル人工大理石の効率的な製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】アクリル樹
脂に無機粉末を充填したアクリル人工大理石は、美しい
外観と優れた特性を活かして、キッチン天板や各種カウ
ンタートップ、洗面化粧台、シャワートレー、防水パ
ン、床材、壁材、間仕切り板などに使用されている。こ
れは一般的にはメタクリル酸メチルを主体とする不飽和
単量体またはそのシラップに無機粉末を分散含有せしめ
てスラリーとなし、これを型へ沿わせて重合硬化するこ
とにより製造されている。しかしメタクリル酸メチルは
沸点が低いので、重合温度は低温にならざるを得ず、そ
のために重合硬化が遅く、成形時間が時間単位のオーダ
ーになるという欠点があった。
【0003】一方不飽和ポリエステル樹脂系人工大理石
では、プリミックスより成形品の肉厚1mmにつき1分以
内と言われる短時間で、効率良く加圧下に高温で成形さ
れているものがあるところから、アクリルの場合もメタ
クリル酸メチルを主体とする不飽和単量体と無機粉末の
高粘度混合物すなわちプリミックスを、加圧下に高温で
重合硬化する方法が試みられている。しかしアクリル樹
脂プリミックスは、不飽和ポリエステルのように簡単に
増粘できないので、べたつきを防いで取扱い性をよく
んとするために、メタクリル酸メチルを主体とする不飽
和単量体を高粘度シラップとし、さらに不飽和単量体の
使用量を減らして無機粉末を高充填しているが、無機粉
末の高充填は成形品の透明感を損ねて高級感を失わしめ
るという欠点がある。またこのようなアクリル樹脂プリ
ミックスは鏡面型を用いても、短時間成形では成形品面
が光沢を欠き、また仮に光沢があっても型から取出して
放冷すると、次第に光沢が失われるという欠点もあっ
た。
【0004】したがって本発明の目的は、短時間成形で
あっても型の鏡面を忠実に転写した美麗なる光沢面を有
し、かつ透明感に優れたアクリル人工大理石を与えるア
クリル樹脂プリミックスを提供することにあり、他の目
的は該プリミックスを用いた表面光沢、透明感に優れた
アクリル人工大理石の効率的な製造方法を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべくアクリル樹脂プリミックスの組成に注目し
て鋭意検討した結果、メタクリル酸メチルに不溶で膨潤
性を有する樹脂微粒子を添加することにより、高濃度シ
ラップを用いなくてもまた無機粉末を高充填しなくて
も、べたつきのないアクリル樹脂プリミックスを得るこ
とができ、しかも成形品は透明感に優れ鏡面の転写性が
向上することを見出して本発明を完成した。すなわち上
記目的は、本発明すなわち、(a)メタクリル酸メチル
を主体とする不飽和単量体20〜59重量%、(b)無
機粉末79〜40重量%、および(c)メタクリル酸メ
チルに不溶でかつ25℃においてメタクリル酸メチルに
1時間浸漬した際の膨潤度が3〜15倍であり、膨潤前
の平均粒子径が1〜50μmである樹脂微粒子1〜25
重量%、よりなるアクリル樹脂プリミックス、および該
プリミックスを加圧下に賦形して重合硬化することによ
るアクリル人工大理石の製造方法により達成される。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。
【0007】プリミックスは、一般的には液状の熱硬化
性樹脂、特に不飽和ポリエステル樹脂に、補強材、充填
材、硬化剤、着色剤などを練り合わせて作ったパテ状の
成形材料を言うが、本発明のアクリル樹脂プリミックス
は、メタクリル酸メチルを主体とする不飽和単量体に、
無機粉末、硬化剤、その他を混合して得られるパテ状の
成形材料をいう。
【0008】本発明に用いられるメタクリル酸メチルを
主体とする不飽和単量体は、メタクリル酸メチル単独ま
たはメタクリル酸メチルと他の不飽和単量体との混合物
であり、あるいはそれらに高分子物質を溶解含有したシ
ラップ状で用いてもよい。高分子物質の構成要素となっ
ているメタクリル酸メチルをも含めて、メタクリル酸メ
チルを主体とする不飽和単量体中に占めるメタクリル酸
メチルの割合が、50重量%以上、好ましくは60重量
%以上、より好ましくは75重量%以上のものである。
メタクリル酸メチルの割合が50重量%未満では、アク
リル人工大理石の耐候性能や耐汚染性能が低下するので
好ましくない。
【0009】これらのメタクリル酸メチルと併用し得る
他の不飽和単量体は、単独重合あるいはメタクリル酸メ
チルを主体とする不飽和単量体中の他の成分と共重合し
得るものであれば、特に制限はなく、例えば1分子中の
炭素原子数が2〜18の一価アルコールまたは一価フェ
ノールとアクリル酸またはメタクリル酸とのエステル、
1分子中の炭素原子数が2〜4の二価アルコールとアク
リル酸またはメタクリル酸とのモノエステル、アクリル
酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、アクリルアミド、スチレン、
α−メチルスチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、弗化ビ
ニリデン、塩化ビニリデン、エチレン、無水マレイン
酸、マレイン酸、フマル酸、グリシジルメタクリレー
ト、などの一官能性不飽和単量体、アクリル酸および/
またはメタクリル酸とエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジオール、テトラメチロールメタン、ジメチロールエタ
ン、トリメチロールエタン、ジメチロールプロパン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトールなどの多価アルコールとの多価エステ
ル、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシアヌレートな
どの多官能性不飽和単量体などをあげることができる。
これらのメタクリル酸メチルと併用する他の不飽和単量
体は、2種類以上使用することも可能である。アクリル
人工大理石の耐熱性能、耐汚染性能などを向上させるた
めに、多官能性不飽和単量体を併用することが望まし
い。多官能性不飽和単量体としては、上述のものを使用
し得るが、中でもエチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、ネ
オペンチルグリコールジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレートなどが好適である。多官
能性不飽和単量体の使用量は、メタクリル酸メチルを主
体とする不飽和単量体総量の0.1〜25重量%が好ま
しく、より好ましくは2〜10重量%である。なおその
使用量が0.1重量%未満であると、アクリル人工大理
石の耐熱性能、耐汚染性能などの向上効果に乏しく
、一方25重量%を越えるとアクリル人工大理石が脆
くなる傾向がある
【0010】アクリル樹脂プリミックスが粘性を有し
て、成形時の流動性が良好になるように、メタクリル酸
メチルを主体とする不飽和単量体は、高分子物質を溶解
含有したシラップであることが望ましい。そのようなシ
ラップは、シラップ総量に対する高分子物質の割合が、
下限値は5重量%以上、好ましくは20重量%以上、よ
り好ましくは35重量%以上、上限値は60重量%以
下、好ましくは50重量%以下、より好ましくは45重
量%以下のものである。高分子物質の割合が5重量%未
満では、プリミックスが流動性に乏しかったり、重合硬
化時間が長くなることがあり、一方60重量%を超える
と成形品を高温の成形温度のまま金型から取出した場
合、成型品表面の一部が金型に付着して残るために、成
形品表面の平滑性と光沢が失われるいわゆる金型付着が
生じるようになる。シラップ粘度に関しては無機粉末と
の混練などに支障がない限り特に制限はなく、流動性に
富んだ低粘度のものから、流動性に乏しい高粘度のもの
までが含まれるが、粘度の特に高いものは取扱い性が悪
くなる傾向があるので、通常は1〜600ポイズのもの
が好適である。シラップに溶解含有される高分子物質と
しては天然高分子物質、合成高分子物質、半合成高分子
物質など任意のものを使用することができるが、シラッ
プ中の含有量が多い場合は金型付着が生じやすくなるの
で、それを防ぐためにプリミックスの成形温度では溶融
しない耐熱性を有するものが好ましい。これら高分子物
質は2種類以上併用することも可能である。
【0011】アクリル人工大理石には高級感を呈するた
めに、透明感が要求されており、そのためにはシラップ
に含まれる高分子物質と、シラップの不飽和単量体の重
合体とが透明に相溶することが好ましい。そのような組
合わせとしては、一般に高分子物質の組成とシラップの
不飽和単量体の重合体の組成が同一または類似している
のがよい。シラップの製造方法に関しては特に制限はな
く、任意の方法で製造することができるが、透明感が要
求されるものは、メタクリル酸メチル単独またはメタク
リル酸メチルと他の不飽和単量体との混合物の一部を重
合して、残り部分に溶解する方法、メタクリル酸メチル
単独またはメタクリル酸メチルと他の不飽和単量体との
混合物を部分重合する方法、メタクリル酸メチル単独ま
たはメタクリル酸メチルと他の不飽和単量体との混合物
の一部を部分重合して、残りの部分に溶解する方法など
で、有利に製造することができる。なおこの他にも、ア
クリロニトリル−スチレン共重合樹脂、塩化ビニル−弗
化ビニリデン共重合樹脂、エチレン−弗化ビニリデン共
重合樹脂それぞれとメタクリル酸メチルとの組合わせな
ども透明性に優れた硬化品を与えるが、そのような組合
わせは以上に限定されるものではない。
【0012】メタクリル酸メチルを主体とする不飽和単
量体の使用量は、本不飽和単量体と無機粉末、樹脂微粒
子の総量を基準にして20〜59重量%であることが必
要であり、好ましくは22〜50重量%、より好ましく
は25〜40重量%である。メタクリル酸メチルを主体
とする不飽和単量体の使用量が20重量%未満である
と、所望量の無機粉末を充填できなかったり、充填でき
てもプリミックスの流動性が悪かったり、またアクリル
人工大理石の透明感が失われたりするので好ましくな
い。一方メタクリル酸メチルを主体とする不飽和単量体
の使用量が59重量%を越えるとプリミックスの取扱い
性が悪いうえ硬化が遅く、また得られるアクリル人工大
理石の耐熱性能などが低下するので好ましくない。
【0013】本発明に使用する無機粉末は、メタクリル
酸メチルを主体とする不飽和単量体に不溶で、その重合
硬化を妨害しないものであればとくに制限はなく、水酸
化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、
珪酸カルシウム、アルミン酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、シリカ、タルク、クレー、ガ
ラスなどの粉末を使用することができるが、これらに限
定されるものではない。しかしアクリル人工大理石の高
級感、耐汚染性能、加工性能などの観点から、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム、シリカが、とりわけ
水酸化アルミニウムが好ましく用いられる。これら無機
粉末は2種類以上併用することも可能である。
【0014】無機粉末の粒子径は通常0.1〜100μ
m 、好ましくは0.5〜50μm 、より好ましくは1〜
30μm である。粒子径が100μm を越えると、アク
リル人工大理石に不明瞭で微細な斑点が現われて美観を
損ねることがあり、粒子径が0.1μm 未満であると、
透明感が失われたり充填量が制約されたりするので好ま
しくない。
【0015】無機粉末の充填量は、アクリル人工大理石
に要求される性能などによって定まるものであるが、通
常はメタクリル酸メチルを主体とする不飽和単量体、樹
脂微粒子と無機粉末の総量を基準にして79〜40重量
であることが必要であり、好ましくは75〜50重量
%、より好ましくは70〜55重量%である。無機粉末
の充填量が79重量%を越えると充填が困難であり、プ
リミックスの流動性が悪化し、アクリル人工大理石の透
明感や強度などの特性の低下が発生し、一方無機粉末の
充填量が40重量%未満では、アクリル人工大理石の硬
度や耐熱性能などが低下し、大理石様の外観を損なうこ
ととなるので好ましくない。
【0016】本発明に用いられる樹脂微粒子は、メタク
リル酸メチルに不溶でかつ膨潤性を有するものである。
ここでいう膨潤性を有するとは、樹脂微粒子を25℃に
おいて大量のメタクリル酸メチルに1時間浸漬して膨潤
させた場合の嵩体積と膨潤前の嵩体積の比率で表現した
膨潤度が3〜15倍であることを意味する。樹脂微粒子
膨潤度が3倍未満あるいは全く不溶のものであると添
加効果が小さく、短時間成形で得られるアクリル人工大
理石は、鏡面型を用いても面に曇りがあり、また仮に鏡
面が得られても型から取出して放冷すると、次第に光沢
を失ってしまうことがある。一方15倍を越えるものあ
るいはメタクリル酸メチルに溶解するものを用いると、
金型付着によって成形品面が平滑性、光沢性に劣ること
があり、いずれにしろ鏡面の転写性が十でない傾向が
みられる
【0017】本樹脂微粒子の材質は上記膨潤性を満足す
るものであれば、合成高分子物質、天然高分子物質、半
合成高分子物質などを問わず任意のものを使用すること
ができるが、メタクリル酸メチルに溶解する合成高分子
に軽度に架橋結合を導入して不溶化したものが最も適切
である。架橋結合を導入する方法には特に制限はなく、
任意の方法で行うことができるが、多官能性不飽和単量
体を共重合する方法が簡便である。多官能性不飽和単量
体の共重合量は、0.01〜2重量%、好ましくは0.
05〜1重量%が適切である。多官能性不飽和単量体の
使用量が0.01重量%未満であると膨潤度が大きす
ぎ、2重量%を越えると膨潤度が小さくなるので好まし
くない。なおその際に、膨潤性を付与するためにメタク
リル酸メチルに親和性の大きい不飽和単量体、例えばア
クリル酸エステルなどを共重合することが有効である。
架橋結合を導入した樹脂微粒子の例としては、架橋ポリ
スチレン系樹脂、架橋ポリメタクリル酸メチル系樹脂、
架橋メタクリル酸メチル−スチレン共重合系樹脂などを
あげることができるが、得られるアクリル人工大理石の
透明感、耐候性能などの点からメタクリル酸メチル系樹
脂が有利である。
【0018】本樹脂微粒子の平均粒子径は、1〜50μ
mであり、より好ましくは10〜30μm である。平均
粒子径が0μm を越えるとアクリル人工大理石成形品
の表面性が悪くなり、μm 未満であると取扱い性が悪
くまた製造が困難になるので好ましくない。
【0019】本樹脂微粒子の添加量は、メタクリル酸メ
チルを主体とする不飽和単量体、無機粉末および本樹脂
微粒子の総量を基準にして1〜25重量%であることが
必要であり、好ましくは3〜20重量%、より好ましく
は5〜15重量%である。添加量が1重量%未満であれ
ば添加効果に乏しくなり、添加量が25重量%を越える
と高価になるので好ましくない。
【0020】本発明のアクリル樹脂プリミックスを得る
方法には特に制限はなく、各成分を一度にあるいは任意
の順序で混合して製造することができる。また高分子物
質を溶解含有したシラップを用いる場合、高分子物質を
メタクリル酸メチルまたはメタクリル酸メチルと他の不
飽和単量体との混合物に溶解してシラップとする工程を
省いて、他の成分と直接混合することも可能であるが、
一旦シラップとして用いる方が均一混合が容易であって
有利である。なお本発明に用いるシラップは通常粘度が
高いことが多いのでニーダーを用いて攪拌溶解し、その
ままニーダーへ他の成分を添加して混練する方法によっ
て、本プリミックスを好ましく製造することができる。
【0021】本発明のアクリル樹脂プリミックスの硬さ
は、アスカーゴム硬度計C型で測定した25℃における
硬度(日本ゴム協会規格SRIS−0101)で5〜9
0度、好ましくは20〜50度である。硬度が5度未満
であると、プレス成形した時に型の嵌合部からの漏れが
多くて加圧できない、スクリュータイプ成形機による押
出しや射出ができない、バケツを伏せたような形状の成
形品では脱泡が難しい、べたついて取扱い性が悪いなど
の不都合があり、一方硬度が90度を越えると流動性が
悪くなって、充填不良が生じたりするので好ましくな
い。
【0022】本発明で加圧下に賦型して重合硬化すると
いうことは、以上に説明したアクリル樹脂プリミックス
を型の中で加圧して賦型すると同時に、メタクリル酸メ
チルを主体とする不飽和単量体を重合硬化することを意
味する。具体的には圧縮成形、射出成形、押出し成形、
移送成形などによって行うことができるが、これらに限
定されるものではない。なお重合はこの工程で必ずしも
完結する必要はなく、必要に応じて別に設けたポストキ
ュアー工程で完結させることも可能である。加圧時の圧
力は10〜500kg/cm2 、好ましくは20〜250kg
/cm2 の範囲で選定することができる。
【0023】本発明に使用される型面の材質に関しては
特に制限はなく、金属、硝子、セラミックス、樹脂など
任意のものを用いることができる。型の構造に関しても
特に制限はなく、上述のように圧縮成形型、射出成形
型、押出し成形ダイ、移送成形型など任意のものを使用
することが可能である。
【0024】本発明においてアクリル樹脂プリミックス
を重合硬化する方法には特に制限はなく、例えばラジカ
ル重合開始剤の存在下または不存在下に加熱する方法、
ラジカル重合開始剤と促進剤よりなるいわゆるレドック
ス系による方法、紫外線または放射線を照射する方法な
どをあげることができる。しかし本発明においては、ラ
ジカル重合開始剤の存在下に加熱する方法が有利であ
る。その場合の加熱温度は75〜150℃、好ましくは
80〜140℃、より好ましくは90〜130℃の範囲
で選定することができる。加熱温度は速硬化に対しては
高いほうが有利であるが、高温では金型付着が起こりや
すくなる。
【0025】ラジカル重合開始剤としては、加熱温度で
分解するものであれば特に制限はなく、任意のものを使
用することができるが、短時間で高重合率を達成するた
めには、濃度0.1モル/リットルのベンゼン溶液にし
て10時間加熱したとき、初期量の半分が分解する温度
(以下10時間半減温度と称す。)が60℃以下の低温
活性ラジカル重合開始剤と、60℃を越えた高温活性ラ
ジカル重合開始剤とを併用することが有利である。低温
活性ラジカル重合開始剤の例としては、クミルパーオキ
シネオデカノエート、ジイソプロピルパーオキシジカー
ボネート、ジ(2−エチルヘキシル)パーオキシジカー
ボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシピバレート、2,2′−アゾビス−(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス−
(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)な
どをあげることができるが、これらに限定されるもので
はない。高温活性ラジカル重合開始剤としては、10時
間半減温度が加熱温度±10℃の範囲にあるものがより
適切である。従って加熱温度が90℃であれば10時間
半減温度が80〜100℃、110℃であれば100〜
120℃のものが有利である。高温活性ラジカル重合開
始剤の例としては、過酸化ベンゾイル、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−
ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロパー
オキサイドなどをあげることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0026】ラジカル重合開始剤は2種類以上併用する
ことが可能である。従って上記低温活性および高温活性
ラジカル重合開始剤のそれぞれについても、2種類以上
の併用が可能であるし、また低温活性ラジカル重合開始
剤と加熱温度に応じた高温活性ラジカル重合開始剤を用
いた場合に、さらにこれらに相当しないラジカル重合開
始剤を併用することも可能である。これらラジカル重合
開始剤の使用量は、通常不飽和単量体100重量部に対
して0.01〜9重量部、好ましくは0.05〜4重量
部、より好ましくは0.05〜1.5重量部であり、そ
と、高温活性ラジカル重合開始剤0.02〜5重量
部、好ましくは0.05〜2重量部とを併用することが
できる。
【0027】本発明のアクリル樹脂プリミックスには必
要に応じて、補強材、染顔料、改質剤、安定剤、紫外線
吸収剤、離型剤、難燃化剤、重合開始剤、重合調節剤、
さらには木粉や竹粉などの有機充填材などを加えること
も可能である。
【0028】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例によって何ら制限される
ものではない。 実施例1〜5 スチレンとジビニルベンゼンの混合液を懸濁重合し、表
1に示すような膨潤度を有する平均粒径12μm のポリ
スチレン架橋ビーズを得た。なお膨潤度は、25℃にお
いて架橋ビーズをメスシリンダーに入れ、メスシリンダ
ーを数回軽く叩いて詰めた時の体積と、そこへメタクリ
ル酸メチルを十分量加えて1時間膨潤させた時の体積と
の比によって表わした。
【0029】アクリル酸メチル単位を1重量%含有する
平均重合度1000のメタクリル樹脂8.8重量部をメ
タクリル酸メチル13.2重量部に溶解し、ついでこれ
へネオペンチルグリコールジメタクリレート3重量部お
よびステアリン酸0.15重量部、85重量%燐酸水溶
0.15重量部、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール0.15重量部、
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン0.3
量部、ビス−(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオ
キシジカーボネート0.05重量部、ジクミルパーオキ
サイド0.04重量部を溶解し、これへ平均粒径3μm
の水酸化アルミニウム粉末63重量部、カット長3mmの
ガラス繊維5重量部、無定微粉末シリカ(アエロジル
R−972、日本アエロジル(株)製)2重量部、およ
び上記ポリスチレン架橋ビーズ5重量部を加えてニーダ
ーで混練して、べたつきがなくて取扱い性の良いアクリ
ル樹脂プリミックスを得た。得られたこれらプリミック
スの25℃における硬度(高分子計器(株)製アスカー
ゴム硬度計C型で測定)は30〜50度であった。クロ
ム鍍金面を有する150mm角の平板成形用金型を用い、
金型温度を100℃として上記プリミックスを10kg/
cm2 に0.5分、ついで100kg/cm2 に4.5分間加
圧して、厚さ5mmのアクリル人工大理石平板を得た。得
られた平板はいずれも充填不良はなく透明感に富み、放
冷しても表1の60度グロス値(JISK 7105−
1981)からわかるように、金型面を忠実に転写した
美しい光沢面を呈していた。
【0030】 比較例1 ポリスチレン架橋ビーズとしてその膨潤度が2倍のもの
を用いること以外は実施例1〜5と同じ方法によって、
アクリル人工大理石平板を得た。得られた平板は金型か
ら取出して放冷すると次第に光沢を失って、60度グロ
ス値は53%になった。 比較例2 ポリスチレン架橋ビーズとしてその膨潤度が25倍のも
のを用いること以外は実施例1〜5と同じ方法によっ
て、アクリル人工大理石平板を得た。得られた平板面は
金型付着のために、平滑性、光沢性に劣っていた。 比較例3 実施例1〜5において、ポリスチレン架橋ビーズを用い
ずに、実施例1〜5の方法を行ってアクリル樹脂プリミ
ックスを得た。このプリミックスはべたつきがあって取
扱い性が悪く、硬度は5度未満であった。 比較例4 ポリスチレン架橋ビーズ5重量部の代わりに、実施例1
〜5と同じ水酸化アルミニウム粉末5重量部を用いるこ
と以外は、実施例1〜5と同じ方法によってアクリル樹
脂プリミックスを得た。このプリミックスはべたつきが
あって取扱い性が悪く、硬度は5度未満であった。 実施例6 メタクリル酸メチルにネオペンチルグリコールジメタク
リレートを少量混合して懸濁重合し、粒径10μm のポ
リメタクリル酸メチル架橋ビーズを得た。このビーズの
実施例1〜5と同じ測定法による膨潤度は5.6倍であ
った。
【0031】重合度約8000、重合率約8%のメタク
リル酸メチル部分重合シラップ15重量部に、実施例1
〜5と同じメタクリル樹脂7重量部およびネオペンチル
グリコールジメタクリレート3重量部を加え、ニーダー
で混練してメタクリル樹脂を溶解した。これへステアリ
ン酸0.15重量部、85重量%燐酸水溶液0.15
量部、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール0.15重量部、2,2−ビス
(t−ブチルパーオキシ)ブタン0.3重量部、ビス−
(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボ
ネート0.05重量部、ジクミルパーオキサイド0.0
重量部を溶解し、さらに平均粒径50μm の水酸化ア
ルミニウム粉末50重量部、実施例1〜5と同じガラス
繊維10重量部および上記ポリメタクリル酸メチル架橋
ビーズ15重量部を加えて混練して、べたつきがなく取
扱い性のよいアクリル樹脂プリミックスを得た。このプ
リミックスの実施例1〜5と同じ方法で測定した硬度は
42度であった。
【0032】実施例1〜5と同じ方法によってこのプリ
ミックスより得た平板は、透明感に富み金型付着による
面の荒れもなく、また放冷しても光沢を失うことはなく
60度グロス値は79%であった。 比較例5 ポリメタクリル酸メチル架橋ビーズの代わりに無架橋の
ビーズを用いること以外は、実施例6と同じ方法によっ
て得た平板の面は、金型付着のために平滑性、光沢性に
劣るものであった。 比較例6 膨潤度5.6倍のポリメタクリル酸メチル架橋ビーズの
代わりに、膨潤度1.5倍のポリメタクリル酸メチル架
橋ビーズを用いること以外は、実施例6と同じ方法によ
って得た平板は、金型から取出して放冷すると次第に曇
りを生じ、60度グロス値は40%になった。
【0033】
【発明の効果】本発明のアクリル樹脂プリミックスは、
無機粉末の高充填を行わなくてもべたつきが防止され、
また成形品は透明感に優れて金型付着がなく、しかも短
時間成形であっても、得られる成形品は、型の鏡面を忠
実に転写して光沢に富んだ美しい面を有し、そのまま放
置しても光沢が失われることはない。
【0034】従って本発明のアクリル樹脂プリミックス
を用いることにより、表面光沢、平滑性、透明感に優れ
たアクリル人工大理石を、短時間成形によって効率良く
成形することが可能になった。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 101/00 C08L 101/00 (56)参考文献 特開 昭62−1705(JP,A) 特開 平1−301745(JP,A) 特開 平4−63821(JP,A) 特開 昭63−68655(JP,A) 特開 昭62−79206(JP,A) 特開 平1−230625(JP,A) 特開 昭63−45160(JP,A) 特開 平1−229061(JP,A) 特開 昭49−75655(JP,A) 特開 平2−160648(JP,A) 特表 平5−502269(JP,A) 米国特許3050785(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 20/00 - 20/70 C08L 33/00 - 33/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)メタクリル酸メチルを主体とする
    不飽和単量体20〜59重量%、(b)無機粉末79〜
    40重量%、および(c)メタクリル酸メチルに不溶で
    かつ25℃においてメタクリル酸メチルに1時間浸漬し
    た際の膨潤度が3〜15倍であり、膨潤前の平均粒子径
    が1〜50μmである樹脂微粒子1〜25重量%、より
    なるアクリル樹脂プリミックス。
  2. 【請求項2】 ゴム硬度計C型で測定した25℃におけ
    硬度が5〜90度である請求項1に記載のアクリル樹
    脂プリミックス。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のアクリル樹脂
    プリミックスを、加圧下に賦形して重合硬化することを
    特徴とするアクリル人工大理石の製造方法。
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