JP3136328B2 - 道路の舗装方法 - Google Patents

道路の舗装方法

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JP3136328B2 JP03352131A JP35213191A JP3136328B2 JP 3136328 B2 JP3136328 B2 JP 3136328B2 JP 03352131 A JP03352131 A JP 03352131A JP 35213191 A JP35213191 A JP 35213191A JP 3136328 B2 JP3136328 B2 JP 3136328B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舗装道路特に透水性ア
スファルト道路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から道路はアスファルトで舗装され
てきた。これは、道路の表面にアスファルトと骨材(小
石)を混合したものを敷設するものである。アスファル
ト成分自体は水を透過しないため、舗装面全体として水
を透過させずその表面上で溜るか、側溝に流れるかであ
った。しかしながら、路面上に雨水が滞留すると、それ
が膜状となり、自動車のスリップ事故につながり非常に
危険である。また、下方への水の浸透がなく側溝から下
流に流れるため、地下水が減少するとともに地盤沈下等
も生じていた。更に、地下水の減少は周辺の植物にも悪
影響を及ぼしている。
【0003】そこで、舗装面に透水性を持たせ、雨水を
吸収し、表面に膜を作らせないよう所謂透水性アスファ
ルトが薦められてきている。これは、アスファルト成分
を少なくし、骨材同士を点接着させ、間隙を設けてその
間を水が透過するように構成したものである。
【0004】しかしながら、この方法では図3に示すよ
うに、骨材11自体が点12の部分でのみ接着固定され
ているものであるため、重車道等では骨材が離反しタイ
ヤ等によって矢印のように飛散させられ、結果としてそ
の部分が凹部となることが多い。また、一旦凹部となる
と、その縁部の飛散が一層加速されることとなる。この
ため、頻繁に(毎年、又は2年に一度程度)道路を補修
しなければならなくなる。交通遮断等による渋滞等の原
因となるばかりか、費用も相当なものである。
【0005】このような欠点を解消するため、透水性ア
スファルト舗装の表面を強化する目的で、図4に示すよ
うに樹脂(骨材を混合したもの)を塗布して樹脂層13
(樹脂層付加方式)を設けることも考えられる。そし
て、この樹脂層13を透水性にしておけば、透水性を確
保しつつアスファルト部分の骨材を強固に固定するとい
うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この樹脂層付
加方式では、アスファルト部分よりは骨材の離反が少な
いとはいえ、樹脂層とアスファルト表面との層間剥離、
亀裂の発生、ゴミ溜り、耐摩耗性が小さいこと等の欠点
がある。勿論、樹脂層とアスファルト層との層間剥離や
耐摩耗性を改良するためその間の接着剤量を多くする等
の方法があるが透水性が激減し好ましくない。結局、強
固で長持ちするような透水性アスファルト舗装は現在で
は出現しておらず、そのため透水性アスファルトが好ま
しいにもかかわらず充分実施されていないのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような現状に鑑み、
本発明者は鋭意研究の結果本発明方法を完成させたもの
であり、その特徴とするところは、透水性アスファルト
舗装の表面に、型部材を載置し、その上から非透水性補
強材をアスファルト舗装表面の骨材の間隙に充填塗工
し、次いで該型部材を除去する点にある。
【0008】ここで、透水性アスファルトとは、一般に
言われる透水型アスファルトでよく特別なものである必
要はない。また、アスファルト表面の骨材とは、アスフ
ァルトに混合されているもので、一般のアスファルトは
必ず有しているものである。
【0009】型部材とは、いわゆる型紙であり、模様を
現出して塗布、又は塗装するためのもので、貫通してい
る部分(通常は打抜き)と残存部とによって模様を表現
したものである。例えば、1枚のシートをブリック状
(レンガ積み模様)に打ち抜いて、目地部を残存させた
もの等である。また、このように1枚のシート打ち抜い
て作成せず、数枚のものを被施工面に載置してその場で
型部材としてもよい。例えば、リボン状のテープを複数
枚(場合によっては1枚でも可能)載置する等である。
縞模様にする場合等に使用できる。この型部材の模様は
自由に選定できるため、使用する道路や舗装面の用途に
従って決定すればよい。
【0010】更に、この型部材は複数回使用してもよ
い。即ち、一度型部材を載置して塗布し、1枚目の型部
材を除去し、次いで2回目の塗布を行ない、その後2枚
目の型部材を除去する等の方法である。
【0011】型部材の材質は、どのようなものでもよい
が、薄いプラスチックシートやフィルムが好適である。
厚みは、アスファルト表面と同程度の高さに充填を行な
うため、薄い方がよく通常は、0.05〜0.5mmが好
適である。また、裏面には載置と固定が容易なように粘
着剤を塗布し、載置前の取り扱いのため剥離紙を貼付し
ておくとよい。
【0012】非透水性補強材とは、通常は樹脂(エポキ
シやアクリル系等)であって透水性のないものである。
勿論、通常の樹脂は透水性がないため、特別のものであ
る必要はない。また、この樹脂には、骨材を混合しても
よい。ここでいう骨材とは小さな石、砂、砂利等のもの
ばかりでなく、セラミックの粉砕物等無機系の粒状物で
よい。サイズは、0.1 〜0.5 mm程度が好適である。模様
を現出するため、樹脂には種々の顔料等の着色材を混入
する。勿論、特別そのようなことをしなくとも塗布した
かしないかはある程度分かるものでる。また、美観以外
の観点からはそのような必要はない。
【0013】樹脂及び、骨材として粒径が 0.3mm程度の
小石を使用した場合、骨材:樹脂の比率は重量比で、
9:1〜7:3程度が好適である。
【0014】アスファルト表面の石の間隙とは、前記し
たアスファルト舗装の骨材としての多数の小石の間隙で
ある。この間隙にのみ前記充填材を充填し、アスファル
ト層の骨材をも表面に露出させるところが、本発明の要
旨であり、新規な部分の1つである。勿論、型部材によ
って覆われている部分には、補強材は充填されないの
で、アスファルト舗装のままである。このように、型部
材部分が充填されていないため、その部分の透水性は失
われておらず、道路が必要とする透水能が確保されてい
る。また、その他の部分はアスファルト骨材の補強が十
分であり、石等の飛散がない。
【0015】更に、補強材が充填された部分であって
も、表面から一定厚みだけであるのでそれより下層部分
では透水性は失っておらず、そのような部分では水平方
向にも水分は移動する。よって、表面の透水性部分から
侵入した水分はすぐに横方向にも広がることができ、透
水能が低く水が浸透しないというような心配はまったく
ない。
【0016】また、アスファルト表面に別の層を付加す
るものではないため層間剥離が生じない。充填塗工の方
法は、特に限定するものではないが、鏝様のものや、道
路用フィニッシャー等によりアスファルト表面層の石の
間隙に充填しながら、しかも石の頭部ですり切るように
塗工するのがよい。充填深さ(厚み)は、アスファルト
骨材が飛散しないようにすればよいので、骨材1層分程
度でよいが、より深く充填してもかまわない。
【0017】本発明方法はアスファルト表面に施工する
ものであるため、既に施工されている既設の舗道にも簡
単に施工でき、補強ができるのである。
【0018】以上のような実際上のメリットに加え、美
観の向上という最近の要望にも答えることができる。こ
れは、型部材を使用するものであるため、その充填塗工
する部分の形状がどのようにでもできるためである。
【0019】
【実施例】図1は、本発明方法を実施している工程図で
あり、アスファルト舗装表面1に補強材2を塗布してい
るところである。まず、最初にアスファルト舗装表面1
上に型部材3を載置する(図1(a))。次に、補強材
2を表面に塗布する。この時鏝等の平滑具によって、ア
スファルト骨材4の間隙5に補強材2を充填し、表面は
均一に塗布していく。図1(b)は、その平滑にしてい
く途中を示している。図1(c)は、塗布が完了し型部
材を除去したところである。補強材2がアスファルト表
面のレベルから上にはほとんど出ていないのが分かる。
これで、施工が完了である。この図から分かるように、
図柄を明確にするため、型部材3は薄い方がよい。最後
に、型部材3を剥離すれば、打抜部分にのみ補強材2が
残存し模様となる。表面に空隙部があるため、模様は大
きい方がよい。
【0020】図2は、本発明方法施工後の水分の流れを
模式的に表したものである。図の斜線の部分6が補強材
2を充填した部分である。勿論、この部分には透水性は
ない。雨水等は表面上の矢印の如く、透水性のある部分
から地中に流れ込む。そして充填層6よりも下方に届く
と、そこから以降は全範囲に渡って透水性を有するた
め、水分は全方向に拡散していく。これによって、道路
としての吸水能は十分確保されるのである。
【0021】
【発明の効果】本発明方法によると、以下のような利点
がある。 アスファルト表面の骨材の間隙に樹脂製の補強材を
部分的に充填しているため該骨材が補強されており、離
散、飛散がない。そのため、舗装表面が長持ちし、補修
工事の頻度が著しく減少する。 透水性を損なうことがないため、スリップ事故等は
防止できる。且つ、地下水の減少の問題もない。 既存の舗装道路にも簡単に適用できる。 要望に応じた模様の付与が簡単に可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工方法の1例を示す工程断面図であ
る。
【図2】本発明の施工後の状態を示す部分断面図であ
る。
【図3】従来例を示す断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アスファルト表面 2 補強材 3 型部材 4 アスファルト骨材 5 空隙 6 充填層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01C 7/35 E01C 7/30 E01C 23/00 E01C 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透水性アスファルト舗装の表面に、型部
    材を載置し、その上から非透水性補強材をアスファルト
    舗装表面の骨材の間隙に充填塗工し、次いで該型部材を
    除去することを特徴とする道路の舗装方法。
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