JP3004578U - 目地キープ部材 - Google Patents

目地キープ部材

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JP3004578U
JP3004578U JP1994005355U JP535594U JP3004578U JP 3004578 U JP3004578 U JP 3004578U JP 1994005355 U JP1994005355 U JP 1994005355U JP 535594 U JP535594 U JP 535594U JP 3004578 U JP3004578 U JP 3004578U
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辰男 榎本
修 山中
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 舗装用ブロックのブロック本体への取付け作
業性に優れる共に、目地幅を容易に確保しながら舗装用
ブロックを敷設でき、確保した目地内に目地材を容易に
浸透させることが可能な目地キープ部材を提供する。 【構成】 目地キープ部材13は、底面幅w=20m
m、高さl=45mmの二等辺三角形で、舗装用ブロッ
クを敷設する際の目地幅を確保する厚さh=2mmに形
成されている。厚さh、密度約0.45g/ccの低発
砲ポリプロピレンシートの一方の面に、アクリル系粘着
材を全面に塗布し、その表面に離型紙を貼り、このシー
トを、三角形状に型抜きすることで、目地キープ部材1
3を形成する。目地キープ部材13は、天然石等のブロ
ック本体12の、他のブロック本体と当接する各側面
に、離型紙を剥がして接着する。接着位置は、ブロック
本体12の底面125から約5mm上方とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、目地キープ部材に係り、詳細には、舗装用のコンクリートブロッ ク、平板、レンガ、縁石、および天然石等の各種舗装用ブロックに取り付けて、 目地幅を確保する目地キープ部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、各種場面における生活環境の向上が広く注目されている。例えば、歩道 、広場、駐車場などの舗装を行う場合、従来のアスファルト材による舗装をやめ 、コンクリートブロック、平板、レンガ、縁石および天然石等の各種舗装用ブロ ックを、舗装材として敷きつめることが盛んに行われている。これらの各舗装用 ブロックは、重量感があり、また、各ブロックの形状や色を工夫することで、様 々な模様の舗装面とすることができ、生活環境の向上に貢献している。
【0003】 このような舗装用ブロックを例えば歩道に敷く場合、歩道上に糸を使用して線 引きし、例えば縦、横に約1mm〜10mm適度の目地幅の間隔をあけて敷きつ める必要がある。このように一定間隔の糸張りによって目地幅を確保しながら舗 装用ブロックを敷きつめる工事では、石工の人手を要すると共に、熟練を要して 、大変手間がかかるという問題があった。
【0004】 このような問題を解決し、目地幅を容易に確保しながら舗装用ブロックを敷き つめるために、ブロック部材に目地幅設定部材を接着材で固着した目地幅設定付 舗石が提案されている(特開平5−79004)。この目地幅設定付舗石では、 目地幅設定部材を他のブロック部材の目地幅設定部材が固定されていない側面に 当接させながら敷きつめることで、目地幅を確保することができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来技術による目地幅設定付舗石の目地幅設定部材は、ほぼ 半円柱形状であり、ブロック部材に取付けにくく、作業性が悪かった。 また、前記目地幅設定部材は、上部の面積が大きいため、確保した目地内に目 地材が浸透しにくいという問題があった。 また、従来技術による目地幅設定部材は、ブロック部材の二面にしか取付けら れていないため、目地幅設定部材が取付けられていない側面の保護が十分ではな かった。
【0006】 そこで、本考案は、前記課題を解決するためになされたもので、舗装用ブロッ クのブロック本体への取付け作業性に優れた目地キープ部材を提供することを第 1の目的とする。 また、目地幅を容易に確保しながら舗装用ブロックを敷設でき、確保した目地 内に目地材を容易に浸透させることが可能な目地キープ部材を提供することを第 2の目的とする。 また、目地キープ部材の先端部の破損を防止することを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】 請求項1記載の考案では、少なくとも5つの面から構成される舗装用ブロック に取付けて、他の舗装用ブロックとの目地幅を確保するための目地キープ部材に おいて、目地キープ部材の形状を三角形とすることで、前記第1および第2の目 的を達成する。 請求項2記載の考案では、請求項1記載の目地キープ部材において、前記目地 キープ部材の形状を二等辺三角形とする。 請求項3記載の考案では、請求項1または請求項2記載の目地キープ部材にお いて、目地キープ部材の頂角の一部をカットすることで、前記第3の目的を達成 する。 請求項4記載の考案では、請求項1から請求項3記載の目地キープ部材におい て、目地キープ部材の厚さを1mm〜10mmの範囲とする。 請求項5記載の考案では、請求項1から請求項3記載の目地キープ部材におい て、目地キープ材をゴム又は合成樹脂で形成する。 請求項6記載の考案では、請求項5記載の舗装用ブロックにおいて、合成樹脂 として低発砲ポリプロピレンを使用する。 請求項7記載の考案では、請求項1から請求項6記載の目地キープ部材におい て、目地キープ部材の密度をほぼ0.45g/ccとする。 請求項8記載の考案では、請求項1から請求項7記載の目地キープ部材におい て、目地キープ部材の一方の面に、粘着材および離型紙を取付ける。 請求項9記載の考案では、請求項1から請求項8記載の目地キープ部材におい て、記舗装用ブロックをインターロッキングブロックとし、前記目地キープ部材 の厚さを1mm〜5mmの範囲とする。
【0009】
【作用】
本考案では、少なくとも5つの面から構成されるブロック本体の、他のブロッ ク本体と当接する面に取付ける目地キープ部材として、目地キープ部材の形状を 三角形とする。 目地キープ部材が平板状であるため、目地キープ部材をブロック本体に取り付 けやすくなる。また、三角形状の目地キープ部材によって、容易に目地を確保す ることができると共に、三角形状の斜面により目地材が左右に振り分けられ容易 に目地材が目地内に浸透する。
【0010】
【実施例】
以下本考案の目地キープ部材における好適な実施例について、図1から図11 を参照して詳細に説明する。 図1は、本実施例の目地キープ部材が取付けられる舗装用ブロックの外観を表 したものである。 この図に示すように、舗装用ブロック11は、ブロック本体12と、ブロック 本体12の周囲に取り付けられた目地キープ部材13とから構成されている。 本体12は、他のブロック本体や縁石と当接する側面121、122、123 、124、路床側に面する底面125、および歩行面126の6面で構成されて いる。ブロック本体12のサイズとしては、長さLと幅Wとの比が約1対1や約 2対1になるように選択され、本実施例の目地キープ部材13は、長さL=23 8mm、幅W=118mm、高さH=60の舗装用ブロックに取付けられる。
【0011】 本実施例において、目地キープ部材13が取付けられるブロック本体12は天 然石である御影石で形成されている。御影石でブロック本体12を形成する場合 には、まず採石現場若しくは石材工場にて断面積L×Wサイズの石柱に加工する 。そして、この石柱を厚さ(高さ)Hごとに切断することで上記サイズのブロッ ク本体12が形成される。 なお、歩行面126の周囲には、敷設後のデザインを考慮して適宜面取り加工 を施すことも可能である。
【0012】 図2は、ブロック本体12の側面121〜124に取付けられる目地キープ部 材13の外観構成を表したものである。 この図2に示すように、目地キープ部材13は三角形状に形成されている。三 角形状としては、正三角形や二等辺三角形等の各種形状の三角形を選択すること が可能であるが、本実施例としては二等辺三角形が採用されている。 目地キープ部材13のサイズは、ブロック本体12の高さHの範囲で自由に選 択可能であるが、本実施例では、底面幅w=20mm、高さl=45mmに形成 される。そして、目地キープ部材13は、舗装用ブロックを敷設する際の目地幅 を確保するものとして機能するため、その厚さは目地幅に応じて、例えば1mm から20mmの範囲、好ましくは2〜3mmの範囲で適宜選択される。本実施例 においては、目地キープ部材13の厚さh=2mmが選択されている。
【0013】 本実施例において目地キープ部材13の材料としては、密度が約0.45g/ ccの低発砲ポリプロピレンが使用されている。目地キープ部材13の一方の面 Sには、ブロック本体12に取付けるための粘着材、およびこの粘着面を保護す ると共に容易に剥離可能な離型紙が取付けられている。粘着材としては、二液型 (イソシアネート硬化)のアクリル系粘着材が使用されている。 本実施例における目地キープ部材13は、まず厚さh=2mmの低発砲ポリプ ロピレンシートの一方の面に、アクリル系粘着材を全面に塗布し、その表面に離 型紙を貼り、目地キープシートを製造する。そしてこの目地キープシートを、三 角形状に型抜きすることで、目地キープ部材13が形成される。 なお、粘着材および離型紙については、予め用意された同材料からなる両面テ ープを低発砲ポリプロピレンシートの一方の面Sに貼ることで目地キープシート を製造するようにしてもよい。
【0014】 また、目地キープ部材13としては、他にハイインパクトスチロールからなる スチロール剤等の他の合成樹脂や、ゴム等を使用することも可能である。また接 着剤としては、目地キープ部材13にスチロール剤を使用した場合、クロロプレ ンゴム系接着剤(例えば、商品名ダイアボンド1661)を使用するのが望まし い。また、目地キープ部材13および接着剤は、前記した以外のものでも、ブロ ック本体12にしっかり固定されて目地幅を確保することができるものであれば 、他の合成樹脂、接着剤を使用してもよい。
【0015】 このように構成された目地キープ部材13は、図1に示すように、ブロック本 体12の各側面121〜124に、底面125側から所定幅Pだけ上部に取付け られる。また、目地キープ部材13の上部から歩行面126までも所定幅Qが確 保されるようになっている。ここで、所定幅Pは、後述するように転圧時のサン ドクッションに対する食い込み量を考慮して、約5mmとなっている。また、上 部の所定幅Qは、目地材によって目地キープ部材13が隠れると共に、目地材に よる舗装用ブロック相互のかみ合わせ力を高めるために、約10mm程度となっ ている。 目地キープ部材13のブロック本体12への取付けは、目地キープ部材13の 裏面に取付けられた離型紙を剥がして接着する。このとき、目地キープ部材13 の形状が三角形状であり一定の面積を有しているので、容易に接着することがで きる。
【0016】 図3は、ブロック本体12の側面121〜124に目地キープ部材13を接着 する位置を表したものである。 この図に示すように、各目地キープ部材13は、他のブロック本体に当接させ る場合に、他のブロックの目地キープ部材との接触を避けた位置に取付けられて いる。すなわち、互いに反対側に位置する側面(121と123、122と12 4)に対して異なる位置に接着されている。これによって、他の舗装用ブロック に当接させる場合に、目地キープ部材13同士が接触することなく、ブロック本 体12の側面に接触することになる。 具体的な接着位置としては、側面121と123の場合、その側面を仮想的に 面積の等しい2領域a、bに2分割し、その面に向かって右側の面bのほぼ中心 に目地キープ部材13が接着される。また、側面122と124の場合、仮想的 に面積の等しい4領域a、b、c、およびdに4分割し、その面に向かって左か ら偶数番目(2番目と4番目)の領域bとdのほぼ中心位置に目地キープ部材1 3が接着される。
【0017】 各側面についての目地キープ部材13の接着枚数、すなわち、各側面を仮想的 に分割する領域数については、ブロック本体12の長さLと幅Wおよび両者の比 が考慮される。長さLまたは幅Wがより大きい場合には、分割領域を6又は8と し、目地キープ部材13の接着枚数を3枚又は4枚としてもよい。 長さLと幅Wの側面に接着する目地キープ部材13の枚数の比としては、ブロ ック本体12のサイズがL:W=2:1の関係にあるため、接着枚数も2:1の 割合とすることで、仮想分割の面積を等しくしている。
【0018】 なお、図3に示した実施例では、仮想等分割した複数の領域のうち、左側から 偶数番目の領域に目地キープ部材13を接着する場合について説明したが、左側 から奇数番目の領域に接着するようにしてもよい。 また、図3に示した実施例では、各側面を偶数個の仮想的な均等領域に分割し たが、奇数個の仮想的な均等領域に分割するようにしてもよい。この場合、反対 側に位置する2つの側面のうち、一方の面を左から奇数番目の領域に目地キープ 部材13を接着し、他方の面を左から偶数番目の領域に目地キープ部材13を接 着するようにしてもよい。例えば、ブロック本体12の側面122と124を3 領域a、b、cに仮想分割した場合、側面122には領域aとcの二箇所に、側 面124には領域bの一箇所に、それぞれ目地キープ部材13を接着する。
【0019】 図4および図5は、図1の舗装用ブロックを敷設した場合の各目地キープ部材 13の配列を表したものである。図4は、舗装用ブロック11Aを中心にしてそ の周囲に6つの舗装用ブロック11B〜11Iを格子状に配置した状態を表した ものである。 この図において、13A〜13Iは、それぞれ舗装用ブロック11A〜11I に接着された目地キープ部材を表している。図1に示す舗装用ブロックでは、各 側面を分割する仮想領域の面積を等しくしているので、他の舗装用ブロックの目 地キープ部材と接触することがなく、また、両側面の目地キープ部材13が等間 隔に位置するため、力が均等に配分され、安定して敷設することができる。 また、図5に示すように、舗装用ブロック11を長さL方向に1/2Lだけず らして配置した場合においても、目地キープ部材13が接触することなく、等間 隔に位置し、安定した敷設が可能となる。 さらに本実施例では、長さLと幅Wの側面に対する仮想分割の面積も等しくな るようにしているので、図示しないが、幅Wの側面121、123と長さLの側 面122、124とが当接するように舗装用ブロックを配列させた場合でも、目 地キープ部材13同士の接触が防止される。
【0020】 次に、目地キープ部材13を取付けた舗装用ブロック11を歩道、道路、広場 、建築物の床等に舗装する作業について図6から図9を参照して詳細に説明する 。 舗装用ブロック11による舗装は、整地、舗装用ブロックの敷並べ、転圧、お よび目地砂の掃き込み、の各作業によって行われる。以下、各作業のそれぞれに ついて説明する。 図6は、舗装用ブロックの舗装状態の断面を表したものである。この図におい て、31は縁石、32は路床、33は補強材、34は下地材としてのサンドクッ ション、35は目地キープ部材13によって確保された目地内に充填された目地 材を示す。
【0021】 整地 まず舗装領域を所定の深さだけ堀り、路床面32をできるだけ平らにする。路 床面32の強度に応じて深さが決定され、路床面32が弱い場合には、クラッシ ャラン、粒度調整砕石等の補強材33による補強を行う。 補強材33の補強面の上、又は路床面が堅固な場合には路床面32の上に、サ ンドクッション34を3〜5cm程度になるように舗装領域の全面に敷詰め、舗 装用ブロック11の舗装仕上げ高さにるように、サンドクッション34の表面高 さを調整する。
【0022】 舗装用ブロックの敷並べ(図7) 舗装用ブロック11を縁石31や建物の壁部等から、手前より順次敷詰めてい く。この際、図6に示すように、既に敷詰められている隣の舗装用ブロック11 a、11b、11cとの間で、目地キープ部材13とブロック本体12の側面と が接するように矢印A方向に一旦強くあてがいながら、ブロック本体12の側面 に沿って矢印B方向に垂直に降下させて、サンドクッション34上に配置する。 本実施例の目地キープ部材を取付けた舗装用ブロックによれば、他の舗装用ブ ロック11と当接する側面に目地キープ部材13が取付けられているので、舗装 用ブロック11同士をあてがいながら敷詰めるだけで目地幅を正確に確保でき、 敷設時間を大幅に短縮することができる。また、容易に目地幅を確保することが できるので、特別な熟練を必要とせずに舗装用ブロックの敷並べを行うことがで きる。
【0023】 仕上げ転圧(図8) 舗装用ブロック11の敷並べが完了した後、図7に示すように、敷詰めた舗装 用ブロック11の歩行面126をコンパクター36で締固める。コンパクター3 6を使用しない場合は、舗装用ブロック保護のために角材をあてがい、角材をハ ンマーで叩きながら締固めを行う。 この舗装用ブロック11の締固めによって、底部のサンドクッション34が締 固められると同時に、舗装用ブロック11がサンドクッション34内に沈下し、 目地キープ部材13で確保された目地内にも砂が入り込んで、舗装用ブロック1 1が一層固定される。 本実施例の目地キープ部材を取付けた舗装用ブロック11によれば、ブロック 本体12の底面から所定幅P=約5mmの位置に目地キープ部材13が取付けら れており(図1)、また、目地キープ部材13の底部が一定幅wを有している( 図2)ので、転圧によるサンドクッション34に対する食い込み量Rが調整され (図8)、各舗装用ブロック11の歩行面126の高さを均一にすることができ る。 また、本実施例の目地キープ部材を取付けた舗装用ブロック11によれば、目 地幅が目地キープ部材13によってしっかりと確保されているため、コンパクタ ー36の転圧による舗装用ブロック11の傾きや移動が防止される。
【0024】 目地材の掃き込み(図9) 転圧による締固めの後、舗装用ブロック11相互のかみ合わせをさらに強くす るため、目地キープ部材13によって等間隔に設定された目地内に目地材35を 充填する。充填する目地材35としては細目の乾燥した砂が使用され、敷詰めた 舗装用ブロック11上に撒き、ホウキで表面を掃きながら、砂を目地内に掃き込 む。
【0025】 本実施例による目地キープ部材が取付けられた舗装用ブロック11によれば、 側面に目地キープ部材13が配置されているため、目地材35が少なくて済む。 本実施例による目地キープ部材が取付けられた舗装用ブロックによれば、目地 キープ部材13の形状を三角形状としているため、図9に示すように、目地材3 5は、目地キープ部材13の斜面の両側を流れることでサンドクッション34ま で容易に浸透することができる。 また、目地キープ部材13の上部が舗装用ブロックの歩行面126から幅Qだ け下方に配置されているため(図1)、目地材35によって目地キープ部材13 が隠れると共に、目地材35による舗装用ブロック11相互のかみ合わせ力が高 められる。 さらに、目地キープ部材13が三角形状に形成されているため、その斜面部と 目地材35とのかみ合いが発生し、舗装用ブロック11の浮き上がりが有効に防 止される。 また、本実施例の目地キープ部材が取付けられた舗装用ブロック11によれば 、側面121〜124の全ての面に少なくとも一枚の目地キープ部材13が接着 されているので、舗装用ブロック11の運搬時や積み込み時に、他の舗装用ブロ ックや壁等と接触することがなくなり、欠けや割れの発生が有効に防止される。
【0026】 以上の各作業によって、図6に示すように、舗装用ブロックによる舗装が完成 する。なお、補強材33は、路床32の強度に応じて用いられるため、図6以外 では補強材32を使用しない場合について説明した。
【0027】 以上の説明では舗装用ブロックの一実施例について説明したが、本考案による 目地キープ部材の使用対象とては、種々の変形の採用が可能である。 例えば、舗装用ブロックとして御影石を使用したが、他の天然石でもよい。ま た、コンクリートブロック、平板、レンガ、縁石等の各種舗装用ブロックの使用 が可能である。 また、本実施例では目地キープ部材13の形状を二等辺三角形としたが、正三 角形でもよい。さらに、図10に示すように、目地キープ部材132の歩行面1 26に配置される先端部分を僅かに長さlaだけカットした形状としてもよい。 先端部分のカットによって、目地キープ部材132の破損が有効に防止される。 図10に示した目地キープ部材132は、図2に示した目地キープ部材13と同 一寸法のものから打ち抜き時に先端部を3mmカットしたものである。
【0028】 また、以上説明した実施例では、ブロック本体12の形状として長さL、幅W 、高さHの六面体について説明したが、本考案では、他に各種の形状を採用する ことができる。 例えば、図11に示すように、長さLと幅Wが等しい形状の舗装用ブロック1 12としてもよい。この舗装用ブロック112では、幅Wが約118mmと短い ため、各側面に1つづつ目地キープ部材13が取付けられるているが、幅Wのサ イズによっては、2つ以上の目地キープ部材13を各面に取付けてもよい。 また、舗装用ブロックとして六面体でなく、歩行面と底面を三角形とすること で、五面体の舗装用ブロックを使用することも可能である。この場合、目地キー プ部材13を取付ける側面は三面となる。
【0029】 また、舗装用ブロックの形状として必ずしも六面が平面で構成されている必要 はなく、側面に曲面を含んだ種々の形状を採用することができ、また、舗装用ブ ロック内に植え込み用の貫通孔を設けるようにしてもよい。 更に、舗装用ブロックの歩行面に盲人誘導用の突起や長突条を設け、また、滑 り止め用の加工等の各種処理を施すことも可能である。
【0030】 またインターロッキング形式による舗装用ブロックの舗装について説明したが 、アスファルト材やコンクリート面を路床とし、目地材としてアスファルトやコ ンクリートを浸透させるようにしてもよい。この場合には、目地キープ部材13 の厚hとしては、敷設条件によって例えばh=5mm〜20mm程度が選択され る。
【0031】
【考案の効果】
本考案によれば、少なくとも5つの面から構成されるブロック本体に取付ける 目地キープ部材の形状を三角形状としたので、舗装用ブロックのブロック本体へ の取付け作業性に優れる。 また目地幅を容易に設定しながら舗装用ブロックの施工をすることができ、設 定した目地内に目地材を容易に浸透させることができる。
【提出日】平成6年5月30日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 請求項1記載の考案では、少なくとも5つの面から構成され る舗装用ブロックに取付けて、他の舗装用ブロックとの目地幅を確保するための 目地キープ部材において、目地キープ部材の形状を三角形とすることで、前記第 1および第2の目的を達成する。 請求項2記載の考案では、請求項1記載の目地キープ部材において、前記目地 キープ部材の形状を二等辺三角形とする。 請求項3記載の考案では、請求項1または請求項2記載の目地キープ部材にお いて、目地キープ部材の頂角の一部をカットすることで、前記第3の目的を達成 する。 請求項4記載の考案では、請求項1から請求項3記載の目地キープ部材におい て、目地キープ部材の厚さを1mm〜10mmの範囲とする。 請求項5記載の考案では、請求項1から請求項記載の目地キープ部材におい て、目地キープ材をゴム又は合成樹脂で形成する。 請求項記載の考案では、請求項1から請求項記載の目地キープ部材におい て、記舗装用ブロックをインターロッキングブロックとし、前記目地キープ部 材の厚さを1mm〜5mmの範囲とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における舗装用ブロックの外
観構成図である。
【図2】同上、舗装用ブロックに取付けられる目地キー
プ部材の外観構成図である。
【図3】同上、ブロック本体の側面への目地キープ部材
の取付け位置を説明する説明図である。
【図4】同上、舗装用ブロックを敷設した場合の各目地
キープ部材の配列を示す説明図である。
【図5】同上、舗装用ブロックを他の配列で敷設した場
合の各目地キープ部材の配列を示す説明図である。
【図6】同上、舗装用ブロックの舗装状態を示す断面図
である。
【図7】同上、舗装用ブロックの敷並べ作業の説明図で
ある。
【図8】同上、仕上げ転圧作業の説明図である。
【図9】同上、目地キープ部材で確保された目地内を目
地材が浸透する状態の説明図である。
【図10】同上、目地キープ部材の他の形状を示す外観
構成図である。
【図11】同上、舗装用ブロックの他の形状および目地
キープ部材の配置を示す説明図である。
【符号の説明】
11 舗装用ブロック 12 ブロック本体 121〜124 側面 125 底面 126 歩行面 13、132 目地キープ部材 31 縁石 32 路床 33 補強材 34 サンドクッション 35 目地材
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項6】 前記舗装用ブロックをインターロッキン
グブロックとし、前記目地キープ部材の厚さを1mm〜
5mmの範囲としたことを特徴とする請求項1から請求
項5記載の目地キープ部材。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山中 修 神奈川県横浜市南区永田東3丁目8番14号 三和化成株式会社内

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも5つの面から構成される舗装
    用ブロックに取付けて、他の舗装用ブロックとの目地幅
    を確保するための目地キープ部材において、前記目地キ
    ープ部材の形状を三角形としたことを特徴すとる目地キ
    ープ部材。
  2. 【請求項2】 前記目地キープ部材の形状を二等辺三角
    形としたことを特徴とする請求項1記載の目地キープ部
    材。
  3. 【請求項3】 前記目地キープ部材の頂角の一部をカッ
    トしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の目
    地キープ部材。
  4. 【請求項4】 前記目地キープ部材の厚さを1mm〜2
    0mmの範囲としたことを特徴とする請求項1から請求
    項3記載の目地キープ部材。
  5. 【請求項5】 前記目地キープ材をゴムまたは合成樹脂
    で形成したことを特徴とする請求項1から請求項4記載
    の目地キープ部材。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂は、低発砲ポリプロピレン
    であることを特徴すとる請求項5記載の目地キープ部
    材。
  7. 【請求項7】 前記目地キープ部材の密度をほぼ0.4
    5g/ccとしたことを特徴とする請求項5または請求
    項6記載の目地キープ部材。
  8. 【請求項8】 前記目地キープ部材の一方の面に、粘着
    材および離型紙を取付けたことを特徴する請求項1から
    請求項7記載の目地キープ部材。
  9. 【請求項9】 前記舗装用ブロックをインターロッキン
    グブロックとし、前記目地キープ部材の厚さを1mm〜
    5mmの範囲としたことを特徴とする請求項1から請求
    項8記載の目地キープ部材。
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