JP3752601B2 - 道路の舗装方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、道路の舗装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から道路はアスファルトで舗装されてきた。これは、道路の表面にアスファルトと骨材(小石)を混合したものを敷設するものである。アスファルト成分自体は水を透過しないため、舗装面全体として水を透過させずその表面上で溜るか、側溝に流れるかであった。しかしながら、路面上に雨水が滞留すると、それが膜状となり、自動車のスリップ事故につながり非常に危険である。また、下方への水の浸透がなく側溝から下流に流れるため、地下水が減少するとともに地盤沈下等も生じていた。更に、地下水の減少は周辺の植物にも悪影響を及ぼしている。
【0003】
そこで、舗装面に透水性を持たせ、雨水を吸収し、表面に膜を作らせないよう所謂透水性アスファルトが薦められてきている。これは、アスファルト成分を少なくし、骨材同士を点接着させ、間隙を設けてその間を水が透過するように構成したものである。しかしながら、この方法では図3に示すように、骨材11自体が点12の部分でのみ接着固定されているものであるため、重車道等では骨材が離反しタイヤ等によって矢印のように飛散させられ、結果としてその部分が凹部となることが多い。また、一旦凹部となると、その縁部の飛散が一層加速されることとなる。このため、頻繁に(毎年、又は2年に一度程度)道路を補修しなければならなくなる。交通遮断等による渋滞等の原因となるばかりか、費用も相当なものである。
【0004】
更に、透水性アスファルトの骨材と骨材の間隙が大きいため、そこにゴミ等が詰まり、それによって透水性がなくなることも問題となっている。このため、定期的にバキュウームカー等によってゴミを吸引除去しているが、これも非常に手間と費用の係る作業である。また、これによっても完全に復帰することはなく、徐々に目詰まりしていくことには変わりはない。
【0005】
このような欠点を解消するため、透水性アスファルト舗装の表面を強化する目的で、図4に示すように樹脂(骨材を混合したもの)を塗布して樹脂層13(樹脂層付加方式)を設けることも考えられる。そして、この樹脂層13を透水性にしておけば、透水性を確保しつつアスファルト部分の骨材を強固に固定するというものである。しかし、この樹脂層付加方式では、アスファルト部分よりは骨材の離反が少ないとはいえ、樹脂層とアスファルト表面との層間剥離、亀裂の発生、ゴミ溜り、耐摩耗性が小さいこと、更にこのような方法では樹脂層自体が相当の透水性を持っていなければならず、満足するようなものはない等の欠点があった。勿論、樹脂層とアスファルト層との層間剥離や耐摩耗性の改良には、その間の接着剤量を多くする等の方法があるが透水性が激減し使用できない。
【0006】
また、最近では透水性アスファルトの骨材間隙を埋めるということは、上記の骨材の飛散防止、ゴミ詰まり防止等の目的だけでなく、騒音防止の観点からも有用であると言われている。即ち、大きな間隙では音は吸収されにくいが、小さい間隙が多数あると、音がそこで吸収され出てこないのである。
【0007】
そこで、本出願人は、透水性アスファルト舗装の表面の骨材と骨材の間隙に、図5に示すように、それ自身透水性ある充填材14を塗工する方法を考案し、特許出願もしている。この方法では、上記の種々の欠点が大きく解消された。即ち、樹脂の充填によって骨材の飛散を防止し、且つ骨材間隙がほとんどなくなるため、ゴミ詰まりがほとんどない。また、充填材自身が透水性であるため、透水性を妨げない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような間隙塗工法であっても、まだ水の浸透性が不足する場合がある。即ち、空隙が小さいためどうしても毛管現象による水の保持が大きいことと、抵抗が大きいためと考えられる。そこで、本業界では、骨材の飛散がなく、ゴミ詰まりもなく、耐磨耗性も大きいもので、より浸透性の大きな舗装方法が要望されていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような現状に鑑み、本発明者は鋭意研究の結果本発明道路の舗装方法を完成させたものであり、その特徴とするところは、少なくとも、骨材と樹脂及び界面活性剤からなるものであって、それ自身透水性を有する充填材を、透水性アスファルト舗装の表面に塗工する点にある。
【0010】
ここで、透水性アスファルトとは、一般に言われる透水型アスファルトでよく特別なものである必要はない。
【0011】
骨材とは小さな石、砂、砂利等のものばかりでなく、セラミックの粉砕物等無機系の粒状物でよい。サイズは、0.1 〜0.5 mm程度が好適である。これ以上、細かいと透水性が減少し、これ以上大きいと透水性アスファルトの骨材間の空隙に充填することが難しくなるためである。
【0012】
樹脂としては、特に限定しないが、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等が好適である。熱硬化性樹脂でも、熱可塑性樹脂でもよい。即ち、一般に使用されている壁面の吹付材や道路の表面処理に使用されているような樹脂でよい。
【0013】
充填材とは、上記の骨材と樹脂を混合したものであり、混合比率は骨材の大きさや樹脂の種類によって決定すべきもので、特に限定はしない。しかし、透水性をある程度確保し、且つアスファルト層表面の石の間隙に充填でき、作業性も良いように考慮すべきであることは間違いない。骨材の大きさによってこの比率は変化するが、例えば、骨材として粒径が 0.3mm程度の小石を使用した場合、骨材と樹脂の混合比は、重量比で100:10〜40程度が好適である。また、この充填材には、樹脂や骨材以外に通常混合されるべきものを混合してもよいことは言うまでもない。例えば顔料等である。
【0014】
本発明の目的は、骨材と骨材の間隙を雨水等が通過するに際して、水の毛管現象による水の保持を減少させて、速やかに水を下方に通過させることにある。この目的のためには、通過する水の表面張力を下げるか(即ち、アルコールのような液体にするか)、骨材の表面を濡れやすくするかのどちらかである。勿論、水を変えることはできないので、骨材表面を処理することとなる。この骨材表面の濡れを大きくするためのものが、ここで言う界面活性剤である。よって、本明細書で言う界面活性剤は、この目的に沿うものすべてを言う。
【0015】
更に、この表面の濡れを大きくするものとしては、一般には湿潤剤がある。濡れとは、液体が固体表面から気体を押しのける現象である。湿潤剤も界面活性剤の一種であるが、洗浄力よりも湿潤性が大きいもの言う。例えば、第2高級アルコールエステル塩、スルホコハク酸エステル、アルキルナフタリンスルホン酸塩等がある。
【0016】
また、この湿潤剤の混合方法は、それが粉体の場合には、骨材と混合してから樹脂に分散させても、予め樹脂に分散させてから骨材を混合してもよい。また、液体の場合には、樹脂に混合(溶解、乳化、分散)するのが便利である。界面活性剤の添加量は、樹脂に対して重量で 0.1〜十数%でよく多量に混合する必要はない。
【0017】
このように単に混合するだけで、骨材又は樹脂の表面が濡れやすくなり、水の浸透性(通過性)が著しく向上するため、透水性アスファルトに更に充填材を塗工しても、雨水や川からの水等が容易に下方に浸透し、透水性を損なったり、著しく減少することがない。
【0018】
アスフアルト舗装の表面に塗工するとは、舗装面の最上層に更に重ねて塗工するという意味と、表面近くのアスファルト骨材の間隙に塗工するという意味との両方で使用する。即ち、道路の表面にアスファルト骨材が接していても、埋没していてもよいということである。塗工とは、単に塗るという意味で、鏝塗り、流し込み、吹き付け等どのような方法でもよい。
【0019】
【実施例】
本発明に用いる舗装材の混合割合は上記した通り、特別限定するものではないが、以下出願人が実験した例を示す。
混合例1
骨材(セラミック質黄色砕石:粒度 0.1〜0.5mm) 100.0重量部
樹脂 (主剤:ビスフェノール型エポキシ樹脂) 8.0 〃
(硬化剤:変性ポリアミン) 4.0 〃
界面活性剤 (直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ) 0.2 〃
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル) 0.4 〃
混合例2
骨材(天然砕石赤色:粒度 0.1〜0.5mm) 100.0重量部
樹脂 (主剤:ビスフェノール型エポキシ樹脂) 14.0 〃
(硬化剤:変性ポリアミン) 7.0 〃
湿潤剤 (ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル) 2.1 〃
混合例3
骨材(セラミック質黄色砕石:粒度 0.1〜0.5mm) 100.0重量部
樹脂 (主剤:メチルメタアクリレート樹脂) 30.0 〃
(触媒:過酸化ベンゾイル) 0.06 〃
界面活性剤 (アルファスルホン脂肪酸エステルソーダ) 1.2 〃
(ポリオキシエチレンアルキルエーテル) 1.5 〃
【0020】
以上は単なる例であるが、これらはどれも水の透過性は非常に優れていた。特に混合例1のものがよかった。
【0021】
図1は、本発明方法を実施している工程図であり、アスファルト舗装表面1に本発明舗装材2を塗布しているところである。平滑具3(鏝等)によって、骨材4の間隙5に舗装材2を充填し、表面は均一に塗布されている。図2は、塗布が完了したところである。アスファルト表面のレベルから上にはほとんど出ていないのが分かる。これで、施工は完了である。この例では、舗装材としては混合例1のものを使用した。
【0022】
この図2の状態で、水を上部からホースでかけたが、ほとんど滞留なく下方に浸透し、本発明舗装材の塗工前と見た目にはほとんど変わらなかった。これは通常の透水型充填材と言われているものと比較しても非常に大きな差であった。
【0023】
【発明の効果】
本発明方法によると、以下のような利点がある。
(1) アスファルト表面の石の間隙に細粒骨材と樹脂からなる舗装材を密に充填し補強されるため、骨材の離散、飛散がない。そのため、舗装表面が長持ちし、補修工事の頻度が著しく減少する。
(2) 透水性を損なうことがないため、スリップ事故等は防止できる。且つ、地下水の減少の問題もない。
(3) アスファルト骨材間の間隙がほとんどなくなるため、ゴミ溜りが極めて少なく清掃も容易である。
(4) 界面活性剤が混入されているため、水の浸透性が非常に大きい。
(5) 既存の舗装道路にも簡単に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明舗装方法の1例を示す工程断面図である。
【図2】 本発明方法によって処理した1例を示す断面図である。
【図3】 従来例を示す断面図である。
【図4】 従来例を示す断面図である。
【図5】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アスファルト表面
2 舗装材
3 塗工具
4 アスファルト骨材
5 空隙

Claims (1)

  1. 少なくとも、骨材と樹脂及び界面活性剤からなるものであって、それ自身透水性を有する充填材を、透水性アスファルト舗装の表面に塗工することを特徴とする道路の舗装方法。
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