JP2000104212A - 通路の表面処理方法 - Google Patents

通路の表面処理方法

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JP2000104212A
JP2000104212A JP10293124A JP29312498A JP2000104212A JP 2000104212 A JP2000104212 A JP 2000104212A JP 10293124 A JP10293124 A JP 10293124A JP 29312498 A JP29312498 A JP 29312498A JP 2000104212 A JP2000104212 A JP 2000104212A
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water
coating material
particle size
resin
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JP10293124A
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Hideharu Osada
秀晴 長田
Tatsutoshi Shimabara
辰利 島原
Shoichiro Suzaki
祥一郎 洲崎
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Osada Giken Co Ltd
Original Assignee
Osada Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非通水性通路の表面に溜まる水による事故を
防止するための簡単な方法を提供する。 【解決手段】 非通水性通路表面に、骨材と樹脂を混合
した塗工材であって通水性を有するものを塗工するもの
であって、該骨材の粒度分布が次の範囲内であるもの。 (1) 粒径が、1.5 〜0.4mm の骨材が60〜90重量%、 (2) 粒径が、0.4mm 以下の骨材が10〜40重量%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通路の表面処理方
法に関するものである。通路とは、人間や車両等が通過
する場所をいい、道路、歩道、屋上、ベランダ、屋内や
屋外の床面等どのような場所でもよい。
【0002】
【従来の技術】従来から道路はアスファルトで舗装され
てきた。これは、道路の表面にアスファルトと骨材(小
石)を混合したものを敷設するものである。アスファル
トが骨材を抱き込んで固定しているため、重車道でも十
分耐えうるものである。よって、我国の道路のほとんど
がアスファルト舗装である。
【0003】アスファルト成分自体は水を透過しないた
め、舗装面全体として水を透過させずその表面上で溜る
か、側溝に流れるかであった。しかしながら、路面上に
雨水が滞留すると、それが膜状となり、自動車のスリッ
プ事故につながり非常に危険である。また、下方への水
の浸透がなく側溝から下流に流れるため、地下水が減少
するとともに地盤沈下等も生じていた。更に、地下水の
減少は周辺の植物にも悪影響を及ぼしている。
【0004】そこで、舗装面に水透過性を持たせ、雨水
を吸収し、表面に膜を作らせないよう所謂排水性アスフ
ァルトや透水性アスファルトが薦められてきている。こ
れは、骨材として粗骨材の粒度を大きく、且つ粒度の範
囲を狭くし、アスファルトとしては耐久性に優れた高粘
度、改質アスファルト等を使用するものである。それに
よって、骨材同士を点接着させ、間隙を設けてその間を
水が透過するように構成したものである。
【0005】この排水性アスファルト等の場合、前述し
た表面水の滞留によるスリップ事故や水ハネという欠点
はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、既設の
アスファルト舗装路を排水性アスファルト等に変えるこ
とは、既設のアスファルトをすべて掘り起こし除去しな
ければならず、大変な工事である。そこで、このような
大変な工事なしで、簡単に前記した欠点を解消する方法
が待ち望まれていた。
【0007】また、道路以外でも、例えば厨房の床等は
水が溜まることが多い。いずれ排水孔等から流出する
が、その間は表面に溜まり滑り易くなっている。そのた
め、事故が起こったりする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明表面処理方法を完
成させたものであり、その特徴とするところは、非通水
性通路表面に、骨材と樹脂を混合した塗工材であって通
水性を有するものを塗工するものであって、該骨材の粒
度分布が、次の範囲内である点にある。 (1) 粒径が、1.5 〜0.4mm の骨材が60〜90重量%、 (2) 粒径が、0.4mm 以下の骨材が10〜40重量%。
【0009】非通水性通路表面とは、通路表面であって
通水性を有しないものである。通水性とは、水を透過、
通過させることをいう。非通水性通路表面は、非通水性
アスファルトだけでなく、コンクリート舗装面、橋梁
面、ビニール防水面、ウレタン防水面等どのような通路
面でもよい。非通水と言っても、まったく通水しないも
のだけを指すのではなく、厳密には水は浸透するが非常
にわずかで溜まる分が多いような表面も含む。
【0010】表面は、全体であっても、部分的であって
もよい。部分的とは、バス停等でその前に人が立ってい
ることが多く、表面に水が溜まっているとタイヤによっ
てハネがかかる部分等である。また、道路は中央部が高
くなっているため、側部に水がたまり易い。よって、側
部のみ施工する等である。
【0011】更に、被塗工面全体にわたって塗工するの
ではなく、水が側溝等に流れる方向に溝を形成するよう
塗工してもよい。即ち、所定幅(目地のように)塗工し
ないところを作るのである。勿論、縦横に溝を形成して
もい。溝の形成は、所定幅で所定厚みの板状体や目地状
体を被施工面に載置して、塗工材を塗布し、硬化後それ
らを除去すれば簡単である。このような溝の存在はタイ
ヤ等がその中に入らない(溝幅が狭い)限り、スリップ
の問題や泥ハネの問題は生じない。また、このような溝
を設けることによって、塗工厚みを薄くできる。即ち、
厚みで吸収できない量の雨等があっても、その溝から多
量に流れるためである。
【0012】骨材とは小さな石、砂、砂利等のものばか
りでなく、セラミックの粉砕物等の粒状物でよい。サイ
ズは、1.5mm 以下のものである。勿論、厳密な意味で
1.5mm以上のものが1粒でもあってはならないという意
味ではなく、また粒も球だけでなく種々の形状でよく、
径もサイズという程度の意味である。
【0013】即ち、本発明者は、0.4mm 以上の大きな骨
材を60〜90%、0.4mm 以下の小さな骨材を10〜40%混合
すると、通水機能と空隙づまり防止機能のバランスがよ
く、通水性も確保され、空隙づまりし難いことを見い出
したのである。大きな骨材が90%以上ならば、濾過効果
が小さくなる。なぜならば、発明者の実験から一般道路
の空隙づまり物質 (砂やゴミ等) のサイズが 0.1〜0.2m
m が大多数であることが判明したためである。また、小
さな骨材が40%以上ならば、通水性が減少する。
【0012】更に、この骨材の粒度分布は、通水性確保
とゴミ等による空隙づまり防止に観点から (1) 粒径が、1.5 〜0.8mm の骨材が30〜50重量%、 (2) 粒径が、0.8 〜0.4mm の骨材が30〜50重量%、 (3) 粒径が、0.4 〜0.2mm の骨材が 5〜15重量%、 (4) 粒径が、0.2mm 以下の骨材が 2〜15重量%。 この中で特に、 (1) 粒径が、1.2 〜0.8mm の骨材が35〜45重量%、 (2) 粒径が、0.8 〜0.4mm の骨材が35〜45重量%、 (3) 粒径が、0.4 〜0.2mm の骨材が 7〜15重量%、 (4) 粒径が、0.2mm 以下の骨材が 2〜10重量%。 の範囲が好適であった。
【0013】この範囲のように、大きな骨材の粒径を
1.2mm以下にしていること、0.4mm 〜1.2mm のものを70
%以上にし、0.4mm 以下のものを30%以下にすることだ
けでなく、それぞれの径の粒子の割合を規定することに
よって、より大きな効果が得られた。
【0014】本発明は、この骨材の粒度分布に特徴があ
り、単に通水だけならば骨材は大きい方がよく、0.4mm
以下のもの等はない方がよい。しかし、細かい骨材を入
れることがポイントであり、これによって細かいゴミに
よる空隙づまりを防止するのである。また、これでも十
分通水性を発揮できる。
【0015】樹脂としては、エポキシ樹脂が好適である
が、これに限定するものではなく、アクリル系樹脂、そ
の他一般に使用されている壁面の吹付材や道路の表面処
理に使用されているような樹脂でよい。
【0016】塗工材とは、上記の骨材と樹脂を混合した
ものであり、混合比率は骨材の大きさや樹脂の種類によ
って決定すべきもので、特に限定はしない。しかし、通
水性をある程度確保し、作業性も良いように考慮すべき
であることは間違いない。通常は、骨材:樹脂の比率は
重量比で、9:1〜7:3程度が好適である。
【0017】樹脂には、骨材以外に通常混合されるべき
ものを混合してもよいことは言うまでもない。例えば顔
料等である。更に、この塗工材には界面活性剤を混入し
てもよい。塗工材に界面活性剤を混合すると通水性が向
上するためである。また、樹脂に短繊維を混合して補強
してもよい。例えば、長さ1mm程度のカーボン繊維を樹
脂に対して 0.1〜1.0 重量%程度混合するのである。勿
論、繊維の材質はガラス、ポリエステル、綿糸等補強に
なるものならばどのようなものでもよい。
【0018】塗工とは、非通水性通路表面に塗工材を層
状に塗布することをいい雨水等を吸収して表面の水を溜
めないだけの厚みが必要である。即ち、本発明方法は、
通水性のない面の上にスポンジをおいたようなもので、
上からの水は表面から直ちに下方に浸透し、通水性のな
い面で溜まり、横(水平又は傾斜面)方向に移動して側
溝等に落ちるのである。よって、通常の雨ならば表面に
溜まる水はほとんどない。厚みとしては、屋外実験でも
5mm程度で十分であったが、10mm程度の厚みなら
ばより安心である。また、前記した溝を設けた場合に
は、同様の水量では薄くてもよかった。また、厨房の床
やベランダ等では、1mm程度でも所定の効果を発揮し
た。更に、屋外でも溝の設け方によっては1〜2mmで
もある程度の効果はあった。よって、厚みは、施工場
所、期待する効果、水の量、塗工材の粒度分布によって
決めればよく、この値でなければならないというもので
はない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に基づ
いて本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明方法
を実施している工程図であり、(a)は非通水性舗装表
面1(この例では非通水性アスファルト)である。
(b)はその上に本発明塗工材2を厚さ5mmで塗工し
たところを示す。工事としては、これだけであり非常に
簡単である。
【0020】図2は非通水性アスファルト1の表面に部
分的に、本発明塗工材2を厚さ10mmで塗工した例を
示す。この例では、非通水性アスファルト1の表面はわ
ずかに傾斜している。雨水は、上方から塗工材2の表面
に落下し、直ちに矢印のように下方に浸透する。そし
て、非通水性アスファルト1の表面に沿って、側溝3に
流れ落ちる。流れている雨水は、常時非通水性アスファ
ルト1の表面に存在するが、自動車が通る最表面にはほ
とんど存在しない。これによって、スリップ事故や水ハ
ネが大きく軽減できるのである。
【0021】図3は、被施工面4に全面塗工せず、溝5
を作るように、その部分塗工しない例である。施工法と
しては、溝5になる部分に板等を置いて塗工材2が固化
後除去すればよい。この例では、溝5は側溝6に直角の
方向にのみ存在しているが、これは横方向にもあっても
よい。この例では、塗工厚みは4mmであった。これで
も、通常の雨程度の水量を加えた場合、泥ハネは生じな
かった。
【0022】
【発明の効果】本発明方法によると、以下のような利点
がある。 非通水性の舗装表面で、スリップ事故が起こった
り、水ハネが生じていた所において簡単にそれらを防止
できる。 細粒骨材使用の充填材が密に充填されているため、
ゴミ溜りが極めて少なく清掃も容易である。 樹脂に顔料を混入することによって、同時に通路の
カラー化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工方法の1例を示す工程断面図であ
る。
【図2】本発明施工後の1例を示す断面図である。
【図3】本発明施工後の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】 1 非通水性アスファルト表面 2 塗工材 3 側溝 4 被施工面 5 溝 6 側溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島原 辰利 京都市伏見区深草西浦町二丁目2−1 西 浦団地1109 (72)発明者 洲崎 祥一郎 大阪府高槻市松が丘二丁目13番6号 Fターム(参考) 2D051 AA02 AA08 AB03 AD01 AF01 AG01 AG11 EA03 EB04 EB06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非通水性通路表面に、骨材と樹脂を混合
    した塗工材で通水性を有するものを塗工するものであっ
    て、該骨材の粒度分布が、次の範囲内であることを特徴
    とする通路の表面処理方法。 (1) 粒径が、1.5 〜0.4mm の骨材が60〜90重量%、 (2) 粒径が、0.4mm 以下の骨材が10〜40重量%。
  2. 【請求項2】 該塗工材は、水が側溝等に流れる方向に
    溝を形成するよう塗工するものである請求項1記載の通
    路の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 該樹脂は、エポキシ系である請求項1又
    は2記載の通路の表面処理方法。
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