JP3132543B2 - 組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法 - Google Patents
組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法Info
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Description
車用ドアのドアガラスに適用される組付位置調整機構付
ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法に係り、
特に、ドア本体に対するドアガラスの上昇端位置合せを
行うための組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドア
ガラスの組付調整方法に関する。
通常上下方向にスライドして開閉するドアガラスが取付
けられている。
ワイヤ式ウインドレギュレータ2のキャリアプレート3
にドアガラス4が一対のねじ5で固定され、操作ハンド
ル6の手動操作に連動するキャリアプレート3がドア本
体に固定されているガイドレール7に沿って昇降するこ
とで、ドアガラス4が一点鎖線で示した全開の下死点と
二点鎖線で示した全閉の上死点との間をスライドして開
閉する。
を示しており、アッパーサッシュ10とともに窓枠11
を形成している。なお、図中の符号12はウインドレギ
ュレータ2のワイヤ、13、14はガイドレール7を固
定するブラケットを各々示している。
来の構成では、ドアガラス4の作動軌跡を拘束するガイ
ドレール7と窓枠11との間の組付精度が十分でない
と、ドアガラスを開閉する昇降操作時に、たとえばドア
ガラス4が傾いて同ガラスのコーナ部分がドアガラスラ
ンチャンネルの底面に底付きするなどしてスムーズな作
動を妨げる場合がある。
号公報に開示されているように治具を用いて位置合せの
調整をするのが一般的である。しかし、このような方法
は窓枠のないハードトップ車などに適用される技術であ
り、また、治具自体の精度を高めてもボデー側にばらつ
きがあるため、ドアを組付けた際にウインドガラスが必
ずしもボデー側の当り面と精度よく一致するとは限らな
い。
ガラスの位置を調整する場合、ウインドガラスの作動軌
跡を拘束するガイドレールをドア本体に取付けするアジ
ャスタスクリュを調整操作する必要があり、調整確認が
困難で精度を出し難い欠点がある。このような問題は、
図3に示した窓枠を有するドア構造の場合も同様であ
る。
相対位置を調整する場合には、上下方向と車体前後方向
とに動きを許容する構造にすることが必要となってしま
い、従って、ドアガラスのドア本体に対する基準位置決
めが困難になって品質の向上を図りにくくなる欠点があ
る。すなわち、調整作業が複雑化するため熟練した作業
者を必要とし、製造コストの低減や製造品質の向上にと
っては不利になる不都合がある。
対するドアガラスの上昇端位置合せを容易に行うことが
できるようにした、組付位置調整機構付ドアガラス装置
及びドアガラスの組付調整方法の提供を目的としてい
る。
を解決するためになされたもので、その第1は、窓枠を
有するドア本体と、同ドア本体に取付けられるウインド
レギュレータと、同ウインドレギュレータによって上記
窓枠に沿って開閉操作され、全閉位置において上記窓枠
に対応する部位が上記窓枠と対応する形状とされるドア
ガラスと、上記ウインドレギュレータを成し上記ドアガ
ラスを保持するガラス保持部と、同ガラス保持部に上記
ドアガラスの前後方向に向かう長穴として形成される遊
嵌孔と、上記ドアガラスを上記ガラス保持部に仮止めす
べく上記遊嵌孔を介して上記ドアガラスに仮締めされる
ねじと、上記ドア本体に設けられ、上記ドアガラスが全
閉位置に達したとき上記遊嵌孔と対向する位置に配設さ
れ、上記ガラス保持部に上記ドアガラスを固定すべく上
記ねじの本締め用工具を挿入可能とする作業穴とを有す
ることを特徴とする組付位置調整機構付ドアガラス装置
にある。
ア本体に取付られるウインドレギュレータと、同ウイン
ドレギュレータによって上記窓枠に沿って開閉操作さ
れ、全閉位置において上記窓枠に対応する部位が上記窓
枠と対応する形状とされるドアガラスと、上記ウインド
レギュレータを成し上記ドアガラスを保持するガラス保
持部と、同ガラス保持部に上記ドアガラスの前後方向に
向かう長穴として形成される遊嵌孔と、同遊嵌孔を介し
て上記ドアガラスに螺着され上記ドアガラスを上記ガラ
ス保持部に固定可能なねじとを有し、上記ドアガラスの
上記窓枠への位置決めを上記ねじの位置調整によって行
うようにしたドアガラスの組付位置調整方法であって、
上記ねじを仮締めして、上記ガラス保持部に上記ドアガ
ラスを仮止めする仮止め工程と、上記ウインドレギュレ
ータを操作して上記ドアガラスを全閉位置まで上昇させ
る上昇工程と、同上昇工程で上記全閉位置に到達した上
記ドアガラスを、上記仮締め状態にあるねじを本締めし
て上記ガラス保持部に固定する本締め工程とを含むこと
を特徴とするドアガラスの組付調整方法にある。
及び図2に基づいて説明する。
ントドア1を車室側から見た図であって、窓枠11を有
するドア本体には開閉可能なドアガラス4が取付けられ
ている。このドアガラス4は、上昇した全閉位置におい
て上記窓枠11に対応する形状となるよう形成されてお
り、ドア本体に取付けられたドアガラス昇降用のウイン
ドレギュレータ2によって開閉操作される。図示したワ
イヤ式のウインドレギュレータ2は、手動操作用の操作
ハンドル6と、ドア本体に固定されているガイドレール
7と、該ガイドレール7に沿って昇降するキャリアプレ
ート3と、操作ハンドル6の操作でキャリアプレート3
を昇降させるワイヤ12とを具備しており、上述したド
アガラス4は、ガラス保持部であるキャリアプレート3
にねじ5をもって固定されている。
タ2のキャリアプレート3に、ねじ止め用の遊嵌孔21
が形成されている。この遊嵌孔21は、キャリアプレー
ト3に対するドアガラス4の固定位置を調整可能にする
目的からねじ5の外径よりも大きな形状の穴を穿設する
が、ドアガラス4の前後方向に向かう長穴(図1(b)
参照)とされている。なお、遊嵌孔21から締め込まれ
たねじ5は、ドアガラス4側の樹脂製のガラスホルダ2
2にねじ込まれてこれを拡径させるが、この結果、ドア
ガラス4のホルダ取付穴と密着して一体化したガラスホ
ルダ22を介して、ドアガラス4がキャリアプレート3
に機械的に保持される(図2参照)ようになっている。
2のガイドレール7及びキャリアプレート3等は、ドア
本体の中空部、すなわちドア本体を形成しているドアイ
ンナパネル23及びドアインナパネルリンホース24の
裏面(車幅方向外側)に配設されている。このため、二
点鎖線で示したドアガラス4の全閉位置でねじ5を操作
するには、ドアインナパネル23及びドアインナパネル
リンホース24を貫通する作業穴25が必要になる。従
って、該作業穴25は、ウインドレギュレータ2により
ドアガラス4が全閉位置に達した状態で遊嵌孔21と対
向する位置に存在するドア本体に設けられている。
ラス装置によるドアガラスの組付調整方法を説明する
が、この方法には、仮止め工程、上昇工程及び本締め工
程が含まれている。
リアプレート3に仮止めするものであり、この工程にお
けるねじ5の締付け量はドアガラス4に適度のフリクシ
ョンが加わる程度の仮締め状態とする。このような仮止
め状態でドア本体に組付けられたドアガラス4は、続く
上昇工程において、ウインドレギュレータ2の操作によ
って窓枠11に達するまで上昇させる。この結果、窓枠
11と対応する形状のドアガラス4は、窓枠11をガイ
ドにしてドアガラス前後方向に位置調整される。すなわ
ち、仮止め状態のドアガラス4に位置ずれがあれば、全
閉位置に到達する前に位置調整治具として機能する窓枠
11(実際には窓枠11に装着されたドアガラスランチ
ャンネル26)と干渉するので、このような場合、ドア
ガラス4の上昇力は剛体の窓枠11がドアガラス4の位
置を修正する力に変換され、ドアガラス4と一体のねじ
5が遊嵌孔21内を移動し、ドアガラス4が全閉位置に
到達したときには、ドアガラス4は窓枠11と対応する
位置への組付位置調整がなされている。
で組付位置を調整されたドアガラス4のねじ5を作業穴
25から工具を差し込んで本締めし、キャリアプレート
3に固定する。すなわち本工程は、仮止め工程及び上昇
工程では仮締め状態にあったねじ5を十分に締め込むも
のであり、これによって、遊嵌孔21内を移動可能であ
ったねじ5は、ガラスホルダ22との間にキャリアプレ
ート3をしっかりと挟持するようにして一体化する。
は、車体前後方向、上下方向及び車幅方向の3方向に対
応しなければならないが、このうち車幅方向の調整代に
ついては、通常ドアガラスランチャンネル26及びベル
トラインウエザストリップ27のリップ部が有する弾性
で十分に対応することができる。また、上下方向につい
てはウインドレギュレータ2の作動ストロークで十分に
カバーできるため、実質的には車体前後方向の位置合せ
が問題となる。このため、遊嵌孔21は車体前後方向、
すなわちドアガラス前後方向に向かう長穴とされて、ね
じ5はドアガラス前後方向にのみ移動可能となり、上下
左右の移動が可能な形状の遊嵌孔と比較して大きな調整
代を容易に確保しやすくなる。
ギュレータ2の操作手段が手動の操作ハンドル6であっ
たが、現在広く採用されているパワーウインドに対して
も本発明を同様に適用できる。この場合の操作手段は、
ウインドレギュレータに設けられるパワーモータを作動
させるパワーモータ作動手段であり、具体的にはいわゆ
るパワーウインドスイッチが該当する。また、以上の説
明ではウインドレギュレータ2をワイヤ式として説明し
たが、たとえばアーム式など他の方式にも適用可能なこ
とは言うまでもない。なお、上記の説明では遊嵌孔21
をキャリアプレート(ガラス保持部)3に設けている
が、ドアガラス4側に遊嵌孔を設けることも可能であ
る。
ュレータをドア本体に固定したままでドアガラスと窓枠
との間の位置決めを行うことができ、実車の窓枠が調整
治具の代用となるため、高精度の調整が容易に実施でき
るといった効果を奏する。
ける遊嵌孔の形状及び大きさによって決まるが、該遊嵌
孔をドアガラス前後方向の長穴としているので、調整方
向がひとつですみ、このため窓枠とドアガラスとの相対
位置合せを容易に実施でき、窓枠に対する位置ずれが防
止された最適姿勢のドアガラス位置に調整することによ
って、ウインドレギュレータによるドアガラスの昇降操
作が円滑に行なえるようになる。
ムを取外した状態のフロントドアを車室側から見た図、
(b)は(a)のB部拡大図である。
のフロントドアを車室側から見た図である。
Claims (2)
- 【請求項1】窓枠を有するドア本体と、同 ドア本体に取付けられるウインドレギュレータと、同 ウインドレギュレータによって上記窓枠に沿って開閉
操作され、全閉位置において上記窓枠に対応する部位が
上記窓枠と対応する形状とされるドアガラスと、上記ウインドレギュレータを成し上記ドアガラスを保持
するガラス保持部と、 同ガラス保持部に上記ドアガラスの前後方向に向かう長
穴として形成される遊嵌孔と、 上記ドアガラスを上記ガラス保持部に仮止めすべく上記
遊嵌孔を介して上記ドアガラスに仮締めされるねじと、 上記ドア本体に設けられ、上記ドアガラスが全閉位置に
達したとき上記遊嵌孔と対向する位置に配設され、上記
ガラス保持部に上記ドアガラスを固定すべく上記ねじの
本締め用工具を挿入可能とする作業穴と、 を有することを特徴とする組付位置調整機構付ドアガラ
ス装置。 - 【請求項2】窓枠を有するドア本体に取付られるウイン
ドレギュレータと、同ウインドレギュレータによって上
記窓枠に沿って開閉操作され、全閉位置において上記窓
枠に対応する部位が上記窓枠と対応する形状とされるド
アガラスと、上記ウインドレギュレータを成し上記ドア
ガラスを保持するガラス保持部と、同ガラス保持部に上
記ドアガラスの前後方向に向かう長穴として形成される
遊嵌孔と、同遊嵌孔を介して上記ドアガラスに螺着され
上記ドアガラスを上記ガラス保持部に固定可能なねじと
を有し、上記ドアガラスの上記窓枠への位置決めを上記
ねじの位置調整によって行うようにしたドアガラスの組
付位置調整方法であって、 上記ねじを仮締めして、上記ガラス保持部に上記ドアガ
ラスを仮止めする仮止 め工程と、 上記ウインドレギュレータを操作して上記ドアガラスを
全閉位置まで上昇させる上昇工程と、 同上昇工程で上記全閉位置に到達した上記ドアガラス
を、上記仮締め状態にあるねじを本締めして上記ガラス
保持部に固定する本締め工程と、 を含むことを特徴とするドアガラスの組付調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07229623A JP3132543B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法 |
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JP07229623A JP3132543B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0958540A JPH0958540A (ja) | 1997-03-04 |
JP3132543B2 true JP3132543B2 (ja) | 2001-02-05 |
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JP (1) | JP3132543B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
DE102016112716A1 (de) * | 2016-07-12 | 2018-01-18 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Fahrzeugkomponente |
CN114619397B (zh) * | 2022-03-07 | 2023-06-09 | 岚图汽车科技有限公司 | 一种无框车门玻璃装配辅助工装 |
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1995
- 1995-08-16 JP JP07229623A patent/JP3132543B2/ja not_active Expired - Fee Related
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