JPH0958540A - 組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法 - Google Patents
組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法Info
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- JPH0958540A JPH0958540A JP22962395A JP22962395A JPH0958540A JP H0958540 A JPH0958540 A JP H0958540A JP 22962395 A JP22962395 A JP 22962395A JP 22962395 A JP22962395 A JP 22962395A JP H0958540 A JPH0958540 A JP H0958540A
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- door
- glass
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- window
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 窓枠を有するドア本体に対して、ドアガラス
の上昇端（全閉）位置合せを容易に行うことができる装
置及び方法を提供する。 【解決手段】 窓枠１１を有するドア本体に取付けられ
たウインドレギュレータ２のキャリアプレート３に遊嵌
孔２１を形成し、該遊嵌孔２１を利用してドアガラス４
をねじ５で仮止めする。ウインドレギュレータ２を操作
して仮止め状態のドアガラス４を上昇させると、仮止め
状態のドアガラス４は窓枠１１をガイドとして位置合せ
される。この後、仮止め状態のねじ５を本締めしてドア
ガラス４をキャリアプレート３に固定する。
の上昇端（全閉）位置合せを容易に行うことができる装
置及び方法を提供する。 【解決手段】 窓枠１１を有するドア本体に取付けられ
たウインドレギュレータ２のキャリアプレート３に遊嵌
孔２１を形成し、該遊嵌孔２１を利用してドアガラス４
をねじ５で仮止めする。ウインドレギュレータ２を操作
して仮止め状態のドアガラス４を上昇させると、仮止め
状態のドアガラス４は窓枠１１をガイドとして位置合せ
される。この後、仮止め状態のねじ５を本締めしてドア
ガラス４をキャリアプレート３に固定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓枠を有する自動
車用ドアのドアガラスに適用される組付位置調整機構付
ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法に係り、
特に、ドア本体に対するドアガラスの上昇端位置合せを
行うための組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドア
ガラスの組付調整方法に関する。
車用ドアのドアガラスに適用される組付位置調整機構付
ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法に係り、
特に、ドア本体に対するドアガラスの上昇端位置合せを
行うための組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドア
ガラスの組付調整方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車のフロントドアやリヤドアには、
通常上下方向にスライドして開閉するドアガラスが取付
けられている。
通常上下方向にスライドして開閉するドアガラスが取付
けられている。
【０００３】図３に示したフロントドア１においては、
ワイヤ式ウインドレギュレータ２のキャリアプレート３
にドアガラス４が一対のねじ５で固定され、操作ハンド
ル６の手動操作に連動するキャリアプレート３がドア本
体に固定されているガイドレール７に沿って昇降するこ
とで、ドアガラス４が一点鎖線で示した全開の下死点と
二点鎖線で示した全閉の上死点との間をスライドして開
閉する。
ワイヤ式ウインドレギュレータ２のキャリアプレート３
にドアガラス４が一対のねじ５で固定され、操作ハンド
ル６の手動操作に連動するキャリアプレート３がドア本
体に固定されているガイドレール７に沿って昇降するこ
とで、ドアガラス４が一点鎖線で示した全開の下死点と
二点鎖線で示した全閉の上死点との間をスライドして開
閉する。
【０００４】また、図中の符号８、９はロワーサッシュ
を示しており、アッパーサッシュ１０とともに窓枠１１
を形成している。なお、図中の符号１２はウインドレギ
ュレータ２のワイヤ、１３、１４はガイドレール７を固
定するブラケットを各々示している。
を示しており、アッパーサッシュ１０とともに窓枠１１
を形成している。なお、図中の符号１２はウインドレギ
ュレータ２のワイヤ、１３、１４はガイドレール７を固
定するブラケットを各々示している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の構成では、ドアガラス４の作動軌跡を拘束するガイ
ドレール７及び窓枠１１との間の組付精度が十分でない
と、ドアガラスを開閉する昇降操作時に、たとえばドア
ガラス４が傾いて同ガラスのコーナ部分がドアガラスラ
ンチャンネルの底面に底付きするなどしてスムーズな作
動を妨げる場合がある。
来の構成では、ドアガラス４の作動軌跡を拘束するガイ
ドレール７及び窓枠１１との間の組付精度が十分でない
と、ドアガラスを開閉する昇降操作時に、たとえばドア
ガラス４が傾いて同ガラスのコーナ部分がドアガラスラ
ンチャンネルの底面に底付きするなどしてスムーズな作
動を妨げる場合がある。
【０００６】このため、たとえば特開平１−６７４８７
号公報に開示されているように治具を用いて位置合せの
調整をするのが一般的である。しかし、このような方法
は窓枠のないハードトップ車などに適用される技術であ
り、また、治具自体の精度を高めてもボデー側にばらつ
きがあるため、ドアを組付けた際にウインドガラスが必
ずしもボデー側の当り面と精度よく一致するとは限らな
い。
号公報に開示されているように治具を用いて位置合せの
調整をするのが一般的である。しかし、このような方法
は窓枠のないハードトップ車などに適用される技術であ
り、また、治具自体の精度を高めてもボデー側にばらつ
きがあるため、ドアを組付けた際にウインドガラスが必
ずしもボデー側の当り面と精度よく一致するとは限らな
い。
【０００７】また、上記従来技術においては、ウインド
ガラスの位置を調整する場合、ウインドガラスの作動軌
跡を拘束するガイドレールをドア本体に取付けするアジ
ャスタスクリュを調整操作する必要があり、調整確認が
困難で精度を出し難い欠点がある。このような問題は、
図３に示した窓枠を有するドア構造の場合も同様であ
る。
ガラスの位置を調整する場合、ウインドガラスの作動軌
跡を拘束するガイドレールをドア本体に取付けするアジ
ャスタスクリュを調整操作する必要があり、調整確認が
困難で精度を出し難い欠点がある。このような問題は、
図３に示した窓枠を有するドア構造の場合も同様であ
る。
【０００８】さらに、ガイドレールとドア本体との間で
相対位置を調整する場合には、上下方向と車体前後方向
とに動きを許容する構造にすることが必要となってしま
い、従って、ドアガラスのドア本体に対する基準位置決
めが困難になって品質の向上を図りにくくなる欠点があ
る。すなわち、調整作業が複雑化するため熟練した作業
者を必要とし、製造コストの低減や製造品質の向上にと
っては不利になる不都合がある。
相対位置を調整する場合には、上下方向と車体前後方向
とに動きを許容する構造にすることが必要となってしま
い、従って、ドアガラスのドア本体に対する基準位置決
めが困難になって品質の向上を図りにくくなる欠点があ
る。すなわち、調整作業が複雑化するため熟練した作業
者を必要とし、製造コストの低減や製造品質の向上にと
っては不利になる不都合がある。
【０００９】そこで本発明は、窓枠を有するドア本体に
対するドアガラスの上昇端位置合せを容易に行うことが
できるようにした、組付位置調整機構付ドアガラス装置
及びドアガラスの組付調整方法の提供を目的としてい
る。
対するドアガラスの上昇端位置合せを容易に行うことが
できるようにした、組付位置調整機構付ドアガラス装置
及びドアガラスの組付調整方法の提供を目的としてい
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した課題を
解決するためになされたもので、その第１は、窓枠を有
するドア本体と、上記ドア本体に取付けられるドアガラ
ス昇降用のウインドレギュレータと、上記ウインドレギ
ュレータのガラス保持部に形成された遊嵌孔にねじ止め
されるドアガラスと、上記ドア本体に設けられ、上記ガ
ラス保持部に仮締めした上記ドアガラスが上記ウインド
レギュレータによる上昇端位置に達した状態で上記遊嵌
孔と対向し同遊嵌孔を介して上記ねじを本絞めする工具
の挿入を可能とする作業穴と、を有することを特徴とす
る組付位置調整機構付ドアガラス装置である。
解決するためになされたもので、その第１は、窓枠を有
するドア本体と、上記ドア本体に取付けられるドアガラ
ス昇降用のウインドレギュレータと、上記ウインドレギ
ュレータのガラス保持部に形成された遊嵌孔にねじ止め
されるドアガラスと、上記ドア本体に設けられ、上記ガ
ラス保持部に仮締めした上記ドアガラスが上記ウインド
レギュレータによる上昇端位置に達した状態で上記遊嵌
孔と対向し同遊嵌孔を介して上記ねじを本絞めする工具
の挿入を可能とする作業穴と、を有することを特徴とす
る組付位置調整機構付ドアガラス装置である。
【００１１】この場合、上記遊嵌孔が上記ドアガラスの
前後方向に向かう長穴であることを特徴とし、また、上
記ドアガラスは上昇端位置において上記窓枠に対応する
形状となるよう形成されていることを特徴としている。
前後方向に向かう長穴であることを特徴とし、また、上
記ドアガラスは上昇端位置において上記窓枠に対応する
形状となるよう形成されていることを特徴としている。
【００１２】そして、本発明の第２は、窓枠を有するド
ア本体に取付けられるウインドレギュレータと、上記ウ
インドレギュレータのガラス保持部にねじ止めされるド
アガラスとが設けられ、上記ドアガラスの上記窓枠への
位置決めを上記ねじ止め調整によって行うようにしたド
アガラスの組付調整方法であって、上記ガラス保持部に
上記ドアガラスを仮止めする仮止め工程と、上記ウイン
ドレギュレータを操作して上記ドアガラスを上記窓枠に
達するまで上昇させる上昇工程と、上記上昇工程で上昇
端位置に到達した上記ドアガラスを上記ガラス保持部の
仮止め状態にあるねじを本締めして固定する本締め工程
とを含むことを特徴とするドアガラスの組付調整方法で
ある。
ア本体に取付けられるウインドレギュレータと、上記ウ
インドレギュレータのガラス保持部にねじ止めされるド
アガラスとが設けられ、上記ドアガラスの上記窓枠への
位置決めを上記ねじ止め調整によって行うようにしたド
アガラスの組付調整方法であって、上記ガラス保持部に
上記ドアガラスを仮止めする仮止め工程と、上記ウイン
ドレギュレータを操作して上記ドアガラスを上記窓枠に
達するまで上昇させる上昇工程と、上記上昇工程で上昇
端位置に到達した上記ドアガラスを上記ガラス保持部の
仮止め状態にあるねじを本締めして固定する本締め工程
とを含むことを特徴とするドアガラスの組付調整方法で
ある。
【００１３】この場合、上記ウインドレギュレータの操
作手段は、上記ウインドレギュレータに設けられるパワ
ーモータを作動させるパワーモータ作動操作手段でもよ
いし、あるいは、上記ウインドレギュレータに設けられ
るレギュレータ作動操作ハンドルでもよい。
作手段は、上記ウインドレギュレータに設けられるパワ
ーモータを作動させるパワーモータ作動操作手段でもよ
いし、あるいは、上記ウインドレギュレータに設けられ
るレギュレータ作動操作ハンドルでもよい。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
及び図２に基づいて説明する。
及び図２に基づいて説明する。
【００１５】図１（ａ）はトリムを取外した状態のフロ
ントドア１を車室側から見た図であって、窓枠１１を有
するドア本体には開閉可能なドアガラス４が取付けられ
ている。このドアガラス４は、上昇端位置において上記
窓枠１１に対応する形状となるよう形成されており、ド
ア本体に取付けられたドアガラス昇降用のウインドレギ
ュレータ２によって開閉操作される。図示したワイヤ式
のウインドレギュレータ２は、手動操作用の操作ハンド
ル６と、ドア本体に固定されているガイドレール７と、
該ガイドレール７に沿って昇降するキャリアプレート３
と、操作ハンドル６の操作でキャリアプレート３を昇降
させるワイヤ１２とを具備しており、上述したドアガラ
ス４は、ガラス保持部であるキャリアプレート３にねじ
５をもって固定されている。
ントドア１を車室側から見た図であって、窓枠１１を有
するドア本体には開閉可能なドアガラス４が取付けられ
ている。このドアガラス４は、上昇端位置において上記
窓枠１１に対応する形状となるよう形成されており、ド
ア本体に取付けられたドアガラス昇降用のウインドレギ
ュレータ２によって開閉操作される。図示したワイヤ式
のウインドレギュレータ２は、手動操作用の操作ハンド
ル６と、ドア本体に固定されているガイドレール７と、
該ガイドレール７に沿って昇降するキャリアプレート３
と、操作ハンドル６の操作でキャリアプレート３を昇降
させるワイヤ１２とを具備しており、上述したドアガラ
ス４は、ガラス保持部であるキャリアプレート３にねじ
５をもって固定されている。
【００１６】本発明では、上述したウインドレギュレー
タ２のキャリアプレート３に、ねじ止め用の遊嵌孔２１
が形成されている。この遊嵌孔２１は、キャリアプレー
ト３に対するドアガラス４の固定位置を調整可能にする
目的からねじ５の外径よりも大きな形状の穴を穿設する
が、特に、車体前後方向の長穴（図１（ｂ）参照）が好
適である。なお、遊嵌孔２１から締め込まれたねじ５
は、ドアガラス４側の樹脂製のガラスホルダ２２にねじ
込まれてこれを拡径させるが、この結果、ドアガラス４
のホルダ取付穴と密着して一体化したガラスホルダ２２
を介して、ドアガラス４がキャリアプレート３に機械的
に保持される（図２参照）ようになっている。
タ２のキャリアプレート３に、ねじ止め用の遊嵌孔２１
が形成されている。この遊嵌孔２１は、キャリアプレー
ト３に対するドアガラス４の固定位置を調整可能にする
目的からねじ５の外径よりも大きな形状の穴を穿設する
が、特に、車体前後方向の長穴（図１（ｂ）参照）が好
適である。なお、遊嵌孔２１から締め込まれたねじ５
は、ドアガラス４側の樹脂製のガラスホルダ２２にねじ
込まれてこれを拡径させるが、この結果、ドアガラス４
のホルダ取付穴と密着して一体化したガラスホルダ２２
を介して、ドアガラス４がキャリアプレート３に機械的
に保持される（図２参照）ようになっている。
【００１７】ところで、上述したウインドレギュレータ
２のガイドレール７及びキャリアプレート３等は、ドア
本体の中空部、すなわちドア本体を形成しているドアイ
ンナパネル２３及びドアインナパネルリンホース２４の
裏面（車幅方向外側）に配設されている。このため、二
点鎖線で示したドアガラス４の全閉位置でねじ５を操作
するには、ドアインナパネル２３及びドアインナパネル
リンホース２４を貫通する作業穴２５が必要になる。従
って、該作業穴２５は、ウインドレギュレータ２により
ドアガラス４が上昇端位置に達した状態で遊嵌孔２１と
対向する位置に存在するドア本体に設けられている。
２のガイドレール７及びキャリアプレート３等は、ドア
本体の中空部、すなわちドア本体を形成しているドアイ
ンナパネル２３及びドアインナパネルリンホース２４の
裏面（車幅方向外側）に配設されている。このため、二
点鎖線で示したドアガラス４の全閉位置でねじ５を操作
するには、ドアインナパネル２３及びドアインナパネル
リンホース２４を貫通する作業穴２５が必要になる。従
って、該作業穴２５は、ウインドレギュレータ２により
ドアガラス４が上昇端位置に達した状態で遊嵌孔２１と
対向する位置に存在するドア本体に設けられている。
【００１８】次に、上述した組付位置調整機構付ドアガ
ラス装置によるドアガラスの組付調整方法を説明する
が、この方法には、仮止め工程、上昇工程及び本締め工
程が含まれている。
ラス装置によるドアガラスの組付調整方法を説明する
が、この方法には、仮止め工程、上昇工程及び本締め工
程が含まれている。
【００１９】最初の仮止め工程は、ドアガラス４をキャ
リアプレート３に仮止めするものであり、この工程にお
けるねじ５の締付け量はドアガラス４に適度のフリクシ
ョンが加わる程度の仮締め状態とする。このような仮止
め状態でドア本体に組付けられたドアガラス４は、続く
上昇工程において、ウインドレギュレータ２の操作によ
って窓枠１１に達するまで上昇させる。この結果、窓枠
１１と対応する形状のドアガラス４は、窓枠１１をガイ
ドにして車体前後方向に位置調整される。すなわち、仮
止め状態のドアガラス４に位置ずれがあれば、全閉状態
となる上昇端位置に到達する前に位置調整治具として機
能する窓枠１１（実際には窓枠１１に装着されたドアガ
ラスランチャンネル２６）と干渉するので、このような
場合、ドアガラス４の上昇力は剛体の窓枠１１がドアガ
ラス４の位置を修正する力に変換される。そして、ドア
ガラス４と一体のねじ５が遊嵌孔２１内を移動し、ドア
ガラス４が上昇端位置に到達した時には、窓枠１１と対
応する位置への組付位置調整がなされている。
リアプレート３に仮止めするものであり、この工程にお
けるねじ５の締付け量はドアガラス４に適度のフリクシ
ョンが加わる程度の仮締め状態とする。このような仮止
め状態でドア本体に組付けられたドアガラス４は、続く
上昇工程において、ウインドレギュレータ２の操作によ
って窓枠１１に達するまで上昇させる。この結果、窓枠
１１と対応する形状のドアガラス４は、窓枠１１をガイ
ドにして車体前後方向に位置調整される。すなわち、仮
止め状態のドアガラス４に位置ずれがあれば、全閉状態
となる上昇端位置に到達する前に位置調整治具として機
能する窓枠１１（実際には窓枠１１に装着されたドアガ
ラスランチャンネル２６）と干渉するので、このような
場合、ドアガラス４の上昇力は剛体の窓枠１１がドアガ
ラス４の位置を修正する力に変換される。そして、ドア
ガラス４と一体のねじ５が遊嵌孔２１内を移動し、ドア
ガラス４が上昇端位置に到達した時には、窓枠１１と対
応する位置への組付位置調整がなされている。
【００２０】最後の本締め工程では、上述した上昇工程
で組付位置を調整されたドアガラス４のねじ５を作業穴
２５から工具を差し込んで本締めし、キャリアプレート
３に固定する。すなわち本工程は、仮止め工程及び上昇
工程では仮締め状態にあったねじ５を十分に締め込むも
のであり、これによって、遊嵌孔２１内を移動可能であ
ったねじ５は、ガラスホルダ２２との間にキャリアプレ
ート３をしっかりと挟持するようにして一体化する。
で組付位置を調整されたドアガラス４のねじ５を作業穴
２５から工具を差し込んで本締めし、キャリアプレート
３に固定する。すなわち本工程は、仮止め工程及び上昇
工程では仮締め状態にあったねじ５を十分に締め込むも
のであり、これによって、遊嵌孔２１内を移動可能であ
ったねじ５は、ガラスホルダ２２との間にキャリアプレ
ート３をしっかりと挟持するようにして一体化する。
【００２１】ところで、ドアガラス４の組付位置調整に
は、車体前後方向、上下方向及び車幅方向の３方向に対
応しなければならないが、このうち車幅方向の調整代に
ついては、通常ドアガラスランチャンネル２６及びベル
トラインウエザストリップ２７のリップ部が有する弾性
で十分に対応することができる。また、上下方向につい
てはウインドレギュレータ２の作動ストロークで十分に
カバーできるため、実質的には車体前後方向の位置合せ
が問題となる。このため、遊嵌孔２１には車体前後方向
の長穴が適しており、この場合のねじ５は車体前後方向
にのみ移動可能となり、上下左右の移動が可能な形状の
遊嵌孔と比較して大きな調整代を容易に確保しやすくな
る。
は、車体前後方向、上下方向及び車幅方向の３方向に対
応しなければならないが、このうち車幅方向の調整代に
ついては、通常ドアガラスランチャンネル２６及びベル
トラインウエザストリップ２７のリップ部が有する弾性
で十分に対応することができる。また、上下方向につい
てはウインドレギュレータ２の作動ストロークで十分に
カバーできるため、実質的には車体前後方向の位置合せ
が問題となる。このため、遊嵌孔２１には車体前後方向
の長穴が適しており、この場合のねじ５は車体前後方向
にのみ移動可能となり、上下左右の移動が可能な形状の
遊嵌孔と比較して大きな調整代を容易に確保しやすくな
る。
【００２２】さて、以上の説明及び図１ではウインドレ
ギュレータ２の操作手段が手動の操作ハンドル６であっ
たが、現在広く採用されているパワーウインドに対して
も本発明を同様に適用できる。この場合の操作手段は、
ウインドレギュレータに設けられるパワーモータを作動
させるパワーモータ作動手段であり、具体的にはいわゆ
るパワーウインドスイッチが該当する。また、以上の説
明ではウインドレギュレータ２をワイヤ式として説明し
たが、たとえばアーム式など他の方式にも適用可能なこ
とは言うまでもない。なお、上記の説明では遊嵌孔２１
をキャリアプレート（ガラス保持部）３に設けている
が、ドアガラス４側に遊嵌孔を設けることも可能であ
る。
ギュレータ２の操作手段が手動の操作ハンドル６であっ
たが、現在広く採用されているパワーウインドに対して
も本発明を同様に適用できる。この場合の操作手段は、
ウインドレギュレータに設けられるパワーモータを作動
させるパワーモータ作動手段であり、具体的にはいわゆ
るパワーウインドスイッチが該当する。また、以上の説
明ではウインドレギュレータ２をワイヤ式として説明し
たが、たとえばアーム式など他の方式にも適用可能なこ
とは言うまでもない。なお、上記の説明では遊嵌孔２１
をキャリアプレート（ガラス保持部）３に設けている
が、ドアガラス４側に遊嵌孔を設けることも可能であ
る。
【００２３】
【発明の効果】前述した本発明によれば、ウインドレギ
ュレータをドア本体に固定したままでドアガラスと窓枠
との間の位置決めを行うことができ、実車の窓枠が調整
治具の代用となるため、高精度の調整が容易に実施でき
るといった効果を奏する。
ュレータをドア本体に固定したままでドアガラスと窓枠
との間の位置決めを行うことができ、実車の窓枠が調整
治具の代用となるため、高精度の調整が容易に実施でき
るといった効果を奏する。
【００２４】この場合の調整代はキャリアプレートに設
ける遊嵌孔の形状及び大きさによって決まるが、該遊嵌
孔を車体前後方向の長穴とすれば、調整方向がひとつで
すむため窓枠とドアガラスとの相対位置合せを容易に実
施でき、窓枠に対する位置ずれが防止された最適姿勢の
ドアガラス位置に調整することによって、ウインドレギ
ュレータによるドアガラスの昇降操作が円滑に行なえる
ようになる。
ける遊嵌孔の形状及び大きさによって決まるが、該遊嵌
孔を車体前後方向の長穴とすれば、調整方向がひとつで
すむため窓枠とドアガラスとの相対位置合せを容易に実
施でき、窓枠に対する位置ずれが防止された最適姿勢の
ドアガラス位置に調整することによって、ウインドレギ
ュレータによるドアガラスの昇降操作が円滑に行なえる
ようになる。
【図１】本発明の実施形態例を示す図で、（ａ）はトリ
ムを取外した状態のフロントドアを車室側から見た図、
（ｂ）は（ａ）のＢ部拡大図である。
ムを取外した状態のフロントドアを車室側から見た図、
（ｂ）は（ａ）のＢ部拡大図である。
【図２】図１（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
【図３】従来例を示したもので、トリムを取外した状態
のフロントドアを車室側から見た図である。
のフロントドアを車室側から見た図である。
１ フロントドア ２ ウインドレギュレータ ３ キャリアプレート（ガラス保持部） ４ ドアガラス ５ ねじ ６ 操作ハンドル ７ ガイドレール １１ 窓枠 ２１ 遊嵌孔 ２２ ガラスホルダ ２３ ドアインナパネル ２４ ドアインナパネルリンホース ２５ 作業穴
Claims (6)
- 【請求項１】窓枠を有するドア本体と、 上記ドア本体に取付けられるドアガラス昇降用のウイン
ドレギュレータと、 上記ウインドレギュレータのガラス保持部に形成された
遊嵌孔にねじ止めされるドアガラスと、 上記ドア本体に設けられ、上記ガラス保持部に仮締めし
た上記ドアガラスが上記ウインドレギュレータによる上
昇端位置に達した状態で上記遊嵌孔と対向し同遊嵌孔を
介して上記ねじを本絞めする工具の挿入を可能とする作
業穴と、 を有することを特徴とする組付位置調整機構付ドアガラ
ス装置。 - 【請求項２】上記遊嵌孔が上記ドアガラスの前後方向に
向かう長穴であることを特徴とする請求項１記載の組付
位置調整機構付ドアガラス装置。 - 【請求項３】上記ドアガラスは上昇端位置において上記
窓枠に対応する部位が上記窓枠と対応する形状となるよ
う形成されていることを特徴とする請求項１記載の組付
位置調整機構付ドアガラス装置。 - 【請求項４】窓枠を有するドア本体に取付けられるウイ
ンドレギュレータと、上記ウインドレギュレータのガラ
ス保持部にねじ止めされるドアガラスとが設けられ、上
記ドアガラスの上記窓枠への位置決めを上記ねじ止め調
整によって行うようにしたドアガラスの組付調整方法で
あって、 上記ガラス保持部に上記ドアガラスを仮止めする仮止め
工程と、 上記ウインドレギュレータを操作して上記ドアガラスを
上記窓枠に達するまで上昇させる上昇工程と、 上記上昇工程で上昇端位置に到達した上記ドアガラスを
上記ガラス保持部の仮止め状態にあるねじを本締めして
固定する本締め工程と、 を含むことを特徴とするドアガラスの組付調整方法。 - 【請求項５】上記ウインドレギュレータの操作手段は、
上記ウインドレギュレータに設けられるパワーモータを
作動させるパワーモータ作動操作手段であることを特徴
とする請求項４記載の組付調整方法。 - 【請求項６】上記ウインドレギュレータの操作手段は、
上記ウインドレギュレータに設けられるレギュレータ作
動操作ハンドルであることを特徴とする請求項４記載の
組付調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07229623A JP3132543B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP07229623A JP3132543B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0958540A true JPH0958540A (ja) | 1997-03-04 |
| JP3132543B2 JP3132543B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=16895099
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07229623A Expired - Fee Related JP3132543B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 組付位置調整機構付ドアガラス装置及びドアガラスの組付調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3132543B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180007343A (ko) * | 2016-07-12 | 2018-01-22 | 독터. 인제니어. 하.체. 에프. 포르쉐 악티엔게젤샤프트 | 차량 구성요소 |
| CN114619397A (zh) * | 2022-03-07 | 2022-06-14 | 岚图汽车科技有限公司 | 一种无框车门玻璃装配辅助工装 |
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1995
- 1995-08-16 JP JP07229623A patent/JP3132543B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| KR20180007343A (ko) * | 2016-07-12 | 2018-01-22 | 독터. 인제니어. 하.체. 에프. 포르쉐 악티엔게젤샤프트 | 차량 구성요소 |
| CN114619397A (zh) * | 2022-03-07 | 2022-06-14 | 岚图汽车科技有限公司 | 一种无框车门玻璃装配辅助工装 |
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