JP2872747B2 - ウインドレギユレータのキャリヤプレート - Google Patents
ウインドレギユレータのキャリヤプレートInfo
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Description
関する。さらに詳しくは、自動車の窓ガラスを昇降させ
るウインドレギュレータのキャリヤプレートに関する。
2号公報に記載されたものがある。
れるように、ガイドレール(124)上を摺動する案内ブ
ロック(132)と基板(134)とからなり、基板(134)
に窓ガラスが固定されるようになっている。案内ブロッ
ク(132)はテープ(121)と係合しており、テープ(12
1)の上下動によって、案内ブロック(132)がガイドレ
ール(124)上を昇降する。案内ブロック(132)の側壁
からはドアパネルの厚さ方向にT字形の突起(166)が
突出しており、この突起(166)に基板(134)のスロッ
ト(158)が係合している。スロット(158)はほぼ長円
形であり、突起(166)の頭部を長手方向に向ければ通
過させることができ、約90度回転させると軸方向移動不
能に錠止できるようになっている。
板が案内ブロックに対し、揺動可能ではあるが、突起
(166)の軸方向に動くことはできない。換言すれば、
ガラス板はドアパネルの厚さ方向には動かないように拘
束されている。
平であるデザインを採用している時代は都合がよかっ
た。キャリヤプレートが窓ガラスの厚さ方向の動きを拘
束することにより、窓ガラスにガタが生じず、ドアのサ
ッシの間を円滑に摺動することができたからである。
る曲面ドア(上下方向に湾曲しているドア)では、つぎ
のような問題が生じる。
プレートと窓ガラスの軌跡を合わせるため、スタッドボ
ルトなどによりガイドレールの幅方向(ドアパネルの幅
方向、以下同じ)の取付位置を調整する必要がある。
かに、窓ガラスの前端近辺に設けられるローラを案内す
るサブガイドレールを用いる構成にあっては、サブガイ
ドレールの軌跡と主ガイドレールの軌跡を合わせるた
め、前後方向(自動車の前後方向、以下同じ)の調整が
必要である。
付ける作業が煩雑であり、組立工数を多くとっている。
が不要で、組立工数を少なくすることができるキャリヤ
プレートを提供することを目的とする。
レール上を摺動して窓ガラスを昇降させるためのキャリ
ヤプレートであって、該キャリヤプレートが案内ブロッ
クと基板とからなり、前記案内ブロックが、ガイドレー
ルに摺接するガイドシューと、ドアパネルの厚さ方向に
突出し、かつその長さが基板のボスの厚さよりも長い支
持軸とを備え、前記基板が、前記支持軸に回転自在かつ
軸方向移動自在に支持されるボスと、窓ガラスを固定す
るための固定部とを備えていることを特徴とする。
わりに球面状の凸面を有するガイドブッシュを設け、前
記ボスの内面に、ガイドブッシュと回動自在に摺接する
球面状の凹面を設け、両者でボールジョイントのように
結合するのが好ましい。
の突起に沿ってドアパネルの厚さ方向に動くことができ
る。したがって、曲面ドアであっても、ガイドレールの
取付精度に関係なく、ガイドレールの軌跡上をドアのサ
ッシなどに沿わせてスムーズに窓ガラスを昇降させるこ
とができる。そのため、ガイドレールの取付精度はラフ
でよいので、幅方向の調整も前後方向の調整も不要とな
り、ドアパネルの組立作業性が向上する。
ートでは、主ガイドレールのラインとサブガイドレール
のラインとがドアの厚さ方向にずれていても(平行でな
くても)窓ガラスが「こぜる」ことが防止され、スムー
ズに駆動される。
の実施例を説明する。
ンドレギュレータを自動車の内側からみた説明図、第2
図は第1図に示されたガイドレールと窓ガラスの昇降軌
跡を示す側面図、第3図は第1図のキャリヤプレートを
自動車の外側からみた一部断面正面図、第4図は第3図
の(IV)−(IV)線断面図、第5図は第1図のキャリヤ
プレートの側面図、第6図は第1図のキャリヤプレート
の作動説明図、第7図は本発明のキャリヤプレートの他
の実施例を示す要部断面図、第8図および第9図はそれ
ぞれ第7図のキャリヤプレートの作動説明図である。
ラス、(3)はウインドレギュレータである。本発明の
キャリヤプレートが適用されるウインドレギュレータに
は、ガイドレールが1本のものも、2本用いたものも含
まれる。なおいずれのばあいも窓ガラスはドアのサッシ
などである程度ガイドされており、とくにガイドレール
が1本のものでは窓ガラスの姿勢を維持するためにしっ
かりとガイドされている。以下の実施例ではたがいに平
行で、かつ自動車の後方に傾斜した2本のガイドレール
を用いたウインドレギュレータに適用した例を説明す
る。
レールという)であり、第2図に示されるように、取付
金具(4a)(第1図では図示を省略している)を介して
ボルトなどでインナドアパネルに固定されている。本発
明のキャリヤプレート(10)は、このガイドレール
(4)に装着され、駆動装置(5)で駆動されるケーブ
ル(6)に連結されており、ガイドレール(4)に沿っ
て上下動するようになっている。前記窓ガラス(2)の
下端縁中央部は前記キャリヤプレート(10)に固定され
ている。
ル(1)内の前方に固定され、窓ガラス(2)の前端縁
に回転自在に設けられたガイドローラ(8)を案内する
ようになっている。なお、この実施例のドアは、いわゆ
る曲面ドアであって、窓ガラス(2)およびその昇降軌
跡は第2図に符号(X)で示すように曲線(自動車の前
後方向に延びる円筒面上を後から前に向って下るように
傾斜している中心線を有する曲線)を描いている。
を説明する。
(12)とからなる。案内ブロック(11)は、第4〜5図
に示されるように、4個のガイドシュー(12)を備えて
おり、それらのガイドシューが断面略T字形のガイドレ
ール(4)をつかみ、かつ摺動するようになっている。
なお案内ブロック(11)には、ケーブル連結ブロック
(13)が固着され、ケーブル(6)の索端に固着された
ニップル(14)がその内部に係止されている。これによ
り、ケーブル(6)とキャリヤプレート(10)とが連結
されている。
している。この支持軸(15)はアルミニウムなどから案
内ブロック(11)と共に一体成形された内筒(16)と、
その外周に被せられた合成樹脂製の外筒(17)とを有す
る。内筒(16)と外筒(17)とはキー(18)で互いに回
転しないように、かつ外筒(17)が抜け出ないように固
定されている。そして、外筒(17)の先端には鍔(19)
が形成され、かつ外筒(17)の外周には、軸方向に延び
る1本の突条(21)が形成されている。この支持軸(1
5)の軸部の長さは、後述する基板(22)のボスの長さ
よりも長くなければならず、本実施例では約3〜6倍の
長さに選定される。
基板であり、両端方向に延びる腕部にはボルト挿通孔
(26)が形成され、窓ガラス(2)を固着するための固
定部となっている。そして基板(22)の中央部には第3
〜4図に示すように合成樹脂製のボス(23)が、ボス
(23)と一体のクリップ式の止め具(24)で固定されて
いる。そのボス(23)の内周の一部には凹部(25)が形
成され、その内部空間に前記支持軸(15)の突条(21)
が入るようになっている。そして、凹部(25)の幅は突
条(21)の幅より大きく、そのため突条(21)が凹部
(25)内で動きうる限度で基板(22)が支持軸まわりに
回転しうるようになっている。
は、第5図に示されるように支持軸(15)の軸方向、す
なわちドアパネルの厚さ方向(矢印(A)−(B)方
向)に移動可能であり、かつ第6図に示されるように支
持軸(15)を中心して矢印(E)−(F)方向に回転す
ることができる。
る。
(4)を取りつけ、符号(X)で示す円筒面状の軌跡に
沿って窓ガラス(2)を上下動させるとき、キャリヤプ
レート(10)の上下動にしたがって、窓ガラス(2)の
下端縁が支持軸(15)上のドアパネルの厚さ方向に移動
自在であるので、窓ガラス(2)をスムーズに昇降させ
ることができる。
ス(2)の下端縁がドアパネルの厚さ方向に動くことに
より、窓ガラス(2)全体は本来の軌跡(X)に沿って
動くことができる。そのためドアパネルにガイドレール
(4)を取付ける作業が容易となる。換言すれば、厚さ
方向および前後方向の取付位置の細かな調整が不要ない
し簡便となり、組立工数が減少する。
構成においては、2本の円弧状のガイドレール(4)、
(7)間の間隔(a)をストローク全域で一致するよう
に、かつ両者で構成する円筒面が正確になるように取付
ける必要があるが、本実施例では窓ガラス(2)が支持
軸まわりに回転するので、多少の取付位置の変動は許容
され、その結果、ガイドレール(4)、(7)の取付作
業が簡単になる。
トのさらに好ましい実施例を説明する。
すなわち外筒(17)の表面に、球面状の凸面(27a)を
備えた合成樹脂製のガイドブッシュ(27)が、支持軸
(15)に対して軸方向移動自在に、かつ支持軸まわりに
回転自在に嵌挿されている。さらに基板(22)のボス
(23)の内面にはガイドブッシュと回動自在に摺接する
球面状の凹面(23a)が形成されている。したがってボ
ス(23)とガイドブッシュ(27)の両者でボール−ソケ
ット結合が構成され、基板(22)は第8図に示すよう
に、矢印(C)−(D)方向や矢印(G)−(H)方向
など、凹凸面(23a)、(27a)の中心(N)に対してい
ずれの方向にも傾くことができる。
イドも可能で矢印(E)−(F)方向に支持軸(15)ま
わりに回転することもできる。
ないように突条(21)などで案内させてもよい。そのば
あいはボス(23)とガイドブッシュ(27)との間で回転
させればよい。またそのばあいでも突条(21)と凹所
(25)の間で基板(22)の回転範囲を制限するのが好ま
しい。
キャリヤプレートは、前述の〜のすべての利点を備
えると共に、さらに 第9図に示すように窓ガラスの移動ライン(L1)と
ガイドレールのガイドライン(L2)とが自動車の幅方向
(ドアパネルの厚さ方向)にずれているばあいでも、窓
ガラスが「こぜる」のが防止され、スムーズに昇降移動
しうる という利点がある。
り、しかも窓ガラスの昇降がスムーズになる。
ドレギュレータを自動車の内側からみた説明図、第2図
は第1図に示されたガイドレールと窓ガラスの昇降軌跡
を示す側面図、第3図は第1図に示された本発明の一実
施例にかかわるキャリヤプレートを自動車の外側からみ
た一部断面正面図、第4図は第3図の(IV)−(IV)線
断面図、第5図は第1図のキャリヤプレートの側面図、
第6図は第1図のキャリヤプレートの作動説明図、第7
図は本発明のキャリヤプレートの他の実施例を示す要部
断面図、第8図および第9図はそれぞれ第7図のキャリ
ヤプレートの作動説明図、第10〜11図はそれぞれ従来の
キャリヤプレートの正面図および側面図である。 (図面の主要符号) (2):窓ガラス (4):ガイドレール (10):キャリヤプレート (11):案内ブロック (12):ガイドシュー (15):支持軸 (22):基板 (23):ボス
Claims (2)
- 【請求項1】自動車のドアパネル内に固定されたガイド
レール上を摺動して窓ガラスを昇降させるためのキャリ
ヤプレートであって、 該キャリヤプレートが案内ブロックと基板とからなり、 前記案内ブロックが、ガイドレールに摺接するガイドシ
ューと、ドアパネルの厚さ方向に突出し、かつその長さ
が基板のボスの厚さよりも長い支持軸とを備えており、 前記基板が、前記支持軸によって軸まわりに回転自在か
つ軸方向に移動自在に支持されるボスと、窓ガラスを固
定するための固定部とを備えてなる ウインドレギュレータのキャリヤプレート。 - 【請求項2】前記支持軸のまわりに球面状の凸面を有す
るガイドブッシュが設けられ、かつ前記ボスの内面に、
ガイドブッシュと回動自在に摺接する球面状の凹面が設
けられてなる請求項1記載のキャリヤプレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11808890A JP2872747B2 (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | ウインドレギユレータのキャリヤプレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11808890A JP2872747B2 (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | ウインドレギユレータのキャリヤプレート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0414582A JPH0414582A (ja) | 1992-01-20 |
JP2872747B2 true JP2872747B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=14727700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11808890A Expired - Fee Related JP2872747B2 (ja) | 1990-05-07 | 1990-05-07 | ウインドレギユレータのキャリヤプレート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2872747B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6910730B2 (en) * | 2002-12-25 | 2005-06-28 | Shiroki Corporation | Mounting device for mounting a cable-operated window regulator |
JP5267064B2 (ja) * | 2008-11-14 | 2013-08-21 | 三菱自動車工業株式会社 | ドアガラス昇降装置 |
JP6045251B2 (ja) * | 2012-08-10 | 2016-12-14 | シロキ工業株式会社 | ウインドレギュレータ |
-
1990
- 1990-05-07 JP JP11808890A patent/JP2872747B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH0414582A (ja) | 1992-01-20 |
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