JP3131914B2 - 炭化けい素発熱体およびその製造方法 - Google Patents

炭化けい素発熱体およびその製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化けい素発熱体とそ
の製造方法に係り、詳しくは高温での抵抗温度係数が正
特性であって電気炉に装着した際に温度制御が容易なn
型炭化けい素焼結体からなる炭化けい素発熱体およびそ
の工業的な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化けい素は、1500℃以上の高温に
耐える発熱体として古くから汎用されており、日本工業
規格にもJIS R7501(1978)として規格化
されている。該炭化けい素発熱体は、従来、再結晶法も
しくは反応焼結法によって製造されているが、これらの
方法で得られる炭化けい素焼結体は多孔質であるために
密度が低く、そのうえ炭化けい素粒子同士の結合力が弱
い関係で、発熱時にダストが発生して被加熱物を汚染す
るという問題点がある。
【0003】他方、1973年にS.Prochazka がSiC
の常圧焼結法を発見して以来、常圧焼結またはホットプ
レス焼結による炭化けい素焼結体の抵抗を低下させる試
みが種々提案されている。例えば、S.Prochazka は“Th
e role of Boron and Carbonin the Sintering of Sili
con Carbide”〔Special Ceramics,vol.6,British Cera
mic Association(1975), P171〜181)において、窒素固
溶による抵抗制御の可能性を示している。しかし、ここ
では得られた炭化けい素焼結体を発熱体に利用しようと
する認識については示唆していない。
【0004】この種の焼結技術を用いた炭化けい素焼結
体を発熱体や放電加工材に利用する例としては、特公昭
61−56187 号公報に真空または不活性雰囲気中での一次
焼結と、加圧窒素ガス雰囲気中で再焼結する二次焼結を
施す炭化けい素発熱体の製造法が開示されている。ま
た、特公昭63−28871 号公報にはリン酸アルミニウムを
固溶した放電加工が可能なp型炭化けい素焼結体が開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特公昭61−56187 号公
報に記載のある炭化珪素発熱体の製造法は、平均粒径が
1.0μ以下の炭化珪素粉末に0.3〜3.0重量%の
硼素または硼素化合物と0.1〜6.0重量%の炭素に
相当する量の炭素または炭素質化合物を添加した原料系
を成形し、一次焼成により実用可能な程度の密度を有す
る焼結体を得たのち、加圧下で窒素を固溶する二次焼成
を経て低抵抗化することを内容としているが、この技術
で得られる炭化珪素発熱体は多結晶体の焼結粒界に存在
するバリアによって高温での抵抗温度係数が負の特性を
示すため、高温での温度制御が困難となる。このため、
高温発熱体としては実用性に欠ける問題点がある。
【0006】本発明は上記の問題点を解消するために開
発されたもので、その目的は、高温域で温度制御が容易
にできる正特性の抵抗温度特性を示し、かつ使用時にダ
スト発生等のトラブルを招くことのない組織性状のn型
炭化けい素焼結体からなる炭化けい素発熱体とその工業
的な製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による炭化けい素発熱体は、窒素を固溶した
n型炭化けい素焼結体からなり、粒界バリアの高さが
0.2eV以下、残存ほう素量が0.15重量%以下、
遊離炭素量が2重量%以下、相対密度が90%以上の組
織性状を備えることを構成上の特徴とするものである。
【0008】本発明において、発熱体を窒素を固溶した
n型炭化けい素焼結体で構成するのは、発熱体組織を緻
密化するための前提的要件となる。粒界バリアの高さを
0.2eV以下にするのは高温での抵抗温度特性を正特
性とし、高温域において容易な温度制御を可能にするた
めの機能要件となる。したがって、粒界バリアの高さが
0.2eVを越えると本発明の目的を達成することがで
きなくなる。残存ほう素量を0.15重量%以下、遊離
炭素量を2重量%以下に設定するのは、これらの値を越
えると粒界バリアの高さを0.2eV以下に保持するこ
とができなくなるためである。相対密度を90%以上に
するのは発熱体組織の緻密化を保持させるための要件と
なるもので、これが90%を下廻るようになると発熱過
程で組織が崩壊してダストが発生し易くなる。
【0009】上記の組織性状を有する炭化けい素発熱体
を得るための本発明による製造方法は、(a) 平均粒径1
μm 以下のβ型炭化けい素粉末に元素状ほう素を0.1
〜0.2重量%、炭素を1.0〜3.0重量%添加して
所定形状に成形する工程と、(b) 真空または不活性ガス
雰囲気中で1850〜2000℃の温度で焼結処理して
相対密度が80〜90%の予備焼結体を得る工程と、
(c) 得られた予備焼結体を水中で洗浄して余剰のほう素
および炭素成分を除去する工程と、(d) ついで、0.1
〜10気圧の窒素雰囲気中で2100〜2400℃の温
度により窒素を固溶する工程とからなることを特徴とす
る。
【0010】上記の工程のうち、(a) 工程は発熱体の主
体となるβ型炭化けい素粉末を所定形状に成形するため
の段階で、添加する元素状ほう素および炭素は焼結助剤
となる成分である。β型炭化けい素粉末の平均粒径を1
μm 以下に設定する理由は、平均粒径が1μm を越える
と焼結体組織の密度が上がらず、発熱時にダストの発生
を招くためである。焼結助剤となる元素状ほう素として
は通常、非晶質のほう素粉末が、また炭素としては例え
ば炭素や黒鉛の粉末、カーボンブラック等が用いられ
る。これら成分の添加量は、少な過ぎると焼結が円滑に
進行しないため実用に耐える密度すなわち相対密度とし
て80〜90%の領域まで向上させることができなくな
る。逆に添加量が過剰になると粒界バリアが高くなり、
高温発熱体としての機能が損なわれる。本発明における
適正な添加量は、元素状ほう素が0.1〜0.2重量
%、炭素が1.0〜3.0重量%の範囲であり、この範
囲を外れると発明目的を達成することができなくなる。
【0011】(b) 工程は、組織の相対密度を80〜90
%にして実用に耐える緻密性と材質強度を付与するため
の予備焼結段階で、(a) 工程で得た成形体を1850〜
2000℃の温度で焼結処理する。焼結温度が1850
℃未満では相対密度を80%まで向上させることができ
ず、2000℃の越えると相対密度が90%を上廻るた
め、後工程で均一な窒素固溶処理ができなくなる。
【0012】(c) 工程は、(b) 工程で得た相対密度80
〜90%の予備焼結体から粒界バリアを高める原因とな
る余剰のほう素および炭素成分を除去する段階である。
この洗浄除去処理は粒界バリアを低めるために重要な工
程で、単なる物理的な洗浄除去だけではなく、元素状ほ
う素を一部ほう酸化して後工程の窒素固溶処理の際にも
脱ほう素して粒界バリアを低減化させる効果をもたら
す。
【0013】(d) 工程は、炭化けい素焼結体に窒素を固
溶させて通電発熱可能な炭化けい素発熱体に変換する段
階である。この工程で窒素固溶条件として窒素雰囲気を
0.1〜10気圧に設定するのは、0.1気圧未満では
窒素の固溶が十分に進行しないため発熱体に必要な抵抗
範囲を得ることができず、10気圧を越えると窒素の固
溶するために例えば熱間静水圧プレスのような高価な装
置を使用しなければならなくなるからである。
【0014】上記の (a)〜(d) 工程を経て、粒界バリア
の高さ0.2eV以下、残存ほう素量0.15重量%以
下、遊離炭素量2重量%以下、相対密度90%以上の組
織性状を有する実用性の高いn型炭化けい素質の高温発
熱体が工業的に効率よく製造される。
【0015】
【作用】図1は、n型炭化けい素焼結体の粒界近傍を流
れる電流の模式図で、Ev−Ecは炭化けい素のバンド
ギャップ、Ed−Ecはドナーレベル、そして山型にな
っている部分が粒界バリアである。炭化けい素焼結体
(多結晶系)の導電機構は、室温付近では導電キャリア
である電子に粒界バリアを乗り越えるだけの熱エネルギ
ーが不足しているため、電子がトンネル効果により粒界
バリアを突き抜ける伝導が支配的であり、500〜70
0℃以上の高温域では熱励起により粒界バリアを乗り越
える伝導が支配的である。
【0016】高温での抵抗温度特性を正特性にするため
には、固溶した窒素が放出する電子が全て粒界バリアを
乗り越えるだけの熱エネルギーを得たのち(半導体理論
でいうドナー枯渇と同じ状態)、格子振動によるフォノ
ン散乱によって移動度が低下して、抵抗が増加する状態
にならなければならない。したがって、n型炭化けい素
焼結体は、室温付近では単結晶にほぼ等しい導電性を示
す。すなわち、n型炭化けい素焼結体の室温抵抗Rは、
次式で表される。 R=1/(q・n・μ) 〔q:電子の電荷量、n:窒素の固溶量、μ:電子の移
動度〕 上式で、qは物理定数であるから一定である。μは温度
によって変化するが室温では一定である。したがって、
室温付近でのn型炭化けい素焼結体の室温抵抗Rは、窒
素の固溶量に支配される。すなわち、窒素をより多く固
溶すればn型炭化けい素焼結体の室温抵抗Rは低くなる
(特公昭61−56187 号の発明はこの点を特徴としてい
る) 。
【0017】しかし、前述したように500〜700℃
以上の高温では熱励起により粒界バリアを乗り越える伝
導が支配的である関係で、窒素を多量に固溶するだけで
は抵抗温度特性が正特性にならない。本発明の炭化けい
素発熱体は、窒素を固溶したn型炭化けい素焼結体にお
いて粒界バリアの高さが0.2eV以下であり、この性
状が実用高温度域(1000〜1600℃)において正
特性を示す。この際の粒界バリアの高さは、焼結後に残
存するほう素ならびに炭素成分の量が重要な決定因子と
なり、残存ほう素量が0.15重量%以下で遊離炭素量
が2重量%以下でない限り粒界バリアの高さを0.2e
V以下に抑えることができなくなる。同時にほう素は電
子受容体であるため、残存するほう素量が多くなると室
温抵抗が高くなる。また、n型炭化けい素焼結体の相対
密度は、発熱体として使用する場合に90%以上ないと
十分な材質強度が得られず、発熱時にダストが発生す
る。
【0018】本発明に係る炭化けい素発熱体は、窒素を
固溶したn型炭化けい素焼結体からなり、粒界バリアの
高さが0.2eV以下、残存ほう素量が0.15重量%
以下、遊離炭素量が2重量%以下、相対密度が90%以
上の組織性状を備えており、この組織性状が実用高温域
における抵抗電気特性を正特性として温度制御を容易に
するとともに、使用時のダスト発生等のトラブル防止に
有効機能して電気炉用発熱体として好適な性能を発揮す
る。また、かかる炭化けい素発熱体は本発明の製造方法
による(a) 成形工程、(b) よび焼結工程、(c) 洗浄除去
工程および (d)窒素固溶工程を介して工業的に効率よく
得ることが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して具
体的に説明する。
【0020】実施例1 平均粒径0.2μm のβ型炭化けい素粉末〔三井東圧化
学(株)製、MSC−20〕に対し、非晶質ほう素
〔H.C.シュタルク社製〕0.2重量%とカーボンブ
ラック〔東海カーボン(株)製〕2重量%を添加混合
し、外径10mm、内径4mm、長さ240mmの管状体に成
形した。この成形体を、アルゴン雰囲気中で1900℃
の温度で15分間予備焼結した。得られた予備焼結体の
相対密度は、82.5%であった。ついで、予備焼結体
を沸騰水中で2時間洗浄処理を施してほう素および炭素
成分を十分に除去し、乾燥したのち、4気圧の窒素雰囲
気下、2300℃で2時間に亘り窒素固溶処理してn型
炭化けい素発熱体を製造した。
【0021】得られた炭化けい素発熱体の組織性状は、
粒界バリアの高さ0.035eV、残存ほう素量0.0
92重量%、遊離炭素量0.74重量%、相対密度は9
3%であった。この発熱体の抵抗温度係数を1200℃
まで測定したところ、室温から700℃までは負特性を
示したが、700℃以上の高温域では正特性を示すこと
が確認された。電気炉用の発熱体として実用した結果で
は、高温域での温度制御が容易で、使用中に組織からの
ダスト発生は認められなかった。
【0022】実施例2 実施例1と同一のβ型炭化けい素粉末に同一の非晶質ほ
う素を0.15重量%とカーボンブラックを3重量%の
割合で混合し、常法により直径6mm、長さ140mmの丸
棒に成形した。この成形体を、アルゴン雰囲気中で19
50℃の温度で15分間予備焼結した。得られた予備焼
結体の相対密度は84.3%であった。ついで、予備焼
結体をを沸騰水中で1時間洗浄処理を施して余剰のほう
素および炭素成分を十分に除去し、乾燥したのち、1気
圧の窒素雰囲気下、2200℃で2時間に亘り窒素固溶
処理してn型炭化けい素発熱体を製造した。
【0023】得られた炭化けい素発熱体の組織性状は、
粒界バリアの高さ0.078eV、残存ほう素量0.0
88重量%、遊離炭素量1.43重量%、相対密度は9
4%であった。この発熱体の抵抗温度係数を1200℃
まで測定したところ、室温から800℃までは負特性を
示したが、800℃を越える高温域では正特性を示し
た。電気炉用発熱体として実用した結果では、800℃
以上の高温域における温度制御が容易にでき、使用中に
ダスト発生現象は認められなかった。
【0024】実施例3 実施例1と同一組成の原料系を用いて、直径6mm、長さ
140mmの丸棒を成形した。成形体をアルゴン雰囲気中
で1950℃で15分間予備焼結したところ、相対密度
87.2%の予備焼結体が得られた。ついで、予備焼結
体を水中に浸漬し3時間超音波洗浄を施して余剰のほう
素および炭素成分を除去した。乾燥後、1気圧の窒素雰
囲気下、2350℃で4時間窒素固溶処理して炭化けい
素発熱体を製造した。
【0025】得られた炭化けい素発熱体体の組織性状
は、粒界バリアの高さ0.104eV、残存ほう素量
0.12重量%、遊離炭素量1.67%、相対密度は9
6.5%であった。この発熱体の抵抗温度係数を120
0℃まで測定したところ、室温から1000℃までは負
特性を示したが、1000℃を越える高温域では正特性
を示した。電気炉用発熱体として実用した結果、100
0℃以上の高温域で容易に温度制御ができ、また使用中
にダストの発生は認められなかった。
【0026】比較例1 非晶質ほう素の添加量を0.5重量%、カーボンブラッ
クの添加量を4重量%に変えたほかは実施例1と同一成
分の原料系を用い、直径6mm、長さ140mmの丸棒に成
形した。この成形体をアルゴン雰囲気中で2050℃で
15分間予備焼結した。予備焼結後の相対密度は、9
6.9%であった。ついで、予備焼結体を沸騰水中で1
時間洗浄処理して余剰のほう素および炭素成分を除去
し、乾燥したのち、1気圧の窒素雰囲気下、2200℃
で2時間窒素固溶処理して炭化けい素発熱体を製造し
た。
【0027】得られた炭化けい素発熱体の組織性状は、
粒界バリアの高さ0.38eV、残存ほう素量0.45
重量%、遊離炭素量3.96重量%、相対密度は97.
2%であった。この発熱体の抵抗温度係数を1200℃
まで測定したところ、全温度域で負特性を示した。電気
炉用の発熱体として実用した結果、高温時の温度制御が
できず、使用中に組織からダストの落下現象が若干認め
られた。
【0028】比較例2 実施例1において、予備焼結体の洗浄処理工程を省略し
た以外は全て同一の条件を用いて炭化けい素発熱体を製
造した。得られた炭化けい素発熱体の組織性状は、粒界
バリアの高さ0.22eV、残存ほう素量0.19重量
%、遊離炭素量2.24重量%、相対密度は94%であ
った。この発熱体の抵抗温度係数を1200℃まで測定
したところ、全温度域で負特性を示し、電気炉用の高温
発熱体としては不適な抵抗特性であった。また、高温発
熱段階でダストの発生現象が認められた。
【0029】
【発明の効果】以上のとおり、本発明に従えば高温域で
の抵抗温度係数が正特性を示し、使用時にダストの発生
現象のない高性能の炭化けい素発熱体とこれを効率よく
生産しえる工業的な製造方法が提供される。したがっ
て、とくに高温域において容易な温度制御とダストによ
る非汚染状態が要求される電気炉用発熱体として極めて
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】n型炭化けい素焼結体の粒界近傍を流れる電流
の状態を示した模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 3/14 C04B 35/565 H05B 3/62 H05B 3/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素を固溶したn型炭化けい素焼結体か
    らなり、粒界バリアの高さが0.2eV以下、残存ほう
    素量が0.15重量%以下、遊離炭素量が2重量%以
    下、相対密度が90%以上の組織性状を備えることを特
    徴とする炭化けい素発熱体。
  2. 【請求項2】 (a) 平均粒径1μm 以下のβ型炭化けい
    素粉末に元素状ほう素を0.1〜0.2重量%、炭素を
    1.0〜3.0重量%添加して所定形状に成形する工程
    と、(b) 真空または不活性ガス雰囲気中で1850〜2
    000℃の温度で焼結処理して相対密度が80〜90%
    の予備焼結体を得る工程と、(c) 得られた予備焼結体を
    水中で洗浄して余剰のほう素および炭素成分を除去する
    工程と、(d) ついで、0.1〜10気圧の窒素雰囲気中
    で2100〜2400℃の温度により窒素を固溶する工
    程とからなることを特徴とする炭化けい素発熱体の製造
    方法。
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