JP3124187B2 - レール走行装置 - Google Patents

レール走行装置

Info

Publication number
JP3124187B2
JP3124187B2 JP06184978A JP18497894A JP3124187B2 JP 3124187 B2 JP3124187 B2 JP 3124187B2 JP 06184978 A JP06184978 A JP 06184978A JP 18497894 A JP18497894 A JP 18497894A JP 3124187 B2 JP3124187 B2 JP 3124187B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
guide
traveling
driven wheel
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06184978A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0848241A (ja
Inventor
忠昭 時任
年秀 小杉
繁 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP06184978A priority Critical patent/JP3124187B2/ja
Publication of JPH0848241A publication Critical patent/JPH0848241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3124187B2 publication Critical patent/JP3124187B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレール走行装置におい
て、レール上に吊下または載置された走行体を駆動輪及
び従動輪により支持する構造、並びに、レールの方向転
換部で走行体を安定して走行させる構造に関するもので
ある。ここに方向転換部とは、例えば、垂直面上でレー
ルの高さを変える場合に下側レールと上側レールとの間
の傾斜部分を主として言う。
【0002】
【従来の技術】図10(a)に示す従来のレール走行装
置においては、レール1に沿って走行し得る走行体7上
で、走行方向Qの下流側に駆動輪12がレール1に対し
接触可能に設けられているとともに、走行方向Qの上流
側に従動輪14がレール1に対し接触可能に設けられて
いる。また、レール1には走行方向Qに沿って給電線6
aが設けられ、走行体7にはこの給電線6aに接触し得
る集電子6bが設けられている。図10(b)に示す走
行高さ変換部では、第一レール1Aと第二レール1Bと
の間で昇降レール1Eが設置され、この昇降レール1E
が下降時に第一レール1Aに連続した状態で、走行体7
が第一レール1Aから昇降レール1Eに移し換えられ、
この昇降レール1Eが上昇時に第二レール1Bに連続し
た状態で、走行体7が昇降レール1Eから第二レール1
Bに移し換えられるようになっている。この従来のレー
ル走行装置では、レール1を第一レール1Aと昇降レー
ル1Eと第二レール1Bとに分断するとともに、昇降レ
ール1Eを昇降させるための装置を必要とするため、構
造が複雑になる問題があった。
【0003】そこで、レールを分断しない形式ものもと
しては、実開昭62−137764号公報(引用例1)
や特開平3−32974号公報(引用例2)に示すレー
ル走行装置がある。これらのレール走行装置で駆動輪と
従動輪との間の位置関係については、それらが走行方向
上流側にあるか下流側にあるかの差以外は、図10に示
す従来技術の場合と基本的に同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】駆動輪と従動輪とがこ
のように配置されている場合には、レールの方向転換部
で傾斜走行して登坂するとき、推力不足となり、前記引
用例1に示すようにラック及びピニオンによる登坂手段
や、前記引用例2に示すようにチェーンコンベアによる
登坂手段を付設しなければならず、やはり構造上複雑に
なる問題があった。なお、推力不足になる理由について
は、実施例中の図5,6に係る説明を参照されたい。
【0005】また、このような傾斜走行時には走行軌跡
が一定にならず、走行方向を含む垂直平面上で走行体が
振れるため、集電子が給電線に対し一定の接触状態で移
動することができず破損するおそれがあった。
【0006】第一発明は、駆動輪と従動輪との間の位置
関係を改良してレールの方向転換部での推力を大きく
し、特別な登坂手段を付設することなく構造を簡単にす
ることを目的としている。
【0007】第二発明は、この第一発明の目的に加え、
レールの方向転換部の形状を改良して走行体の振れを少
なくし、集電子の破損を防止することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第一発明に係るレール走
行装置は、レールに沿って走行し得る走行体と、この走
行体に取り付けられてレールに対し接触し得る駆動輪
と、この走行体に取り付けた駆動輪駆動手段とを備えて
いる。特に、レールに対する駆動輪接触点を通りかつ駆
動輪の走行方向に対し直交する中心線に対し、この走行
方向の上流側及び下流側でそれぞれ所定距離をおいて、
従動輪をレールに接触可能に設けるとともに、この駆動
輪と両従動輪とがレールに対し働く力の向きを相反させ
ている。
【0009】第二発明に係るレール走行装置は、第一発
明に下記の構成を付加している。レールに給電線を走行
方向に沿って設けるとともに、この給電線に接触し得る
集電子を走行体に設けている。
【0010】レールには第一レールと第二レールとの間
の方向転換部を設けている。このレールの方向転換部に
あって、第一レールから連続する第一従動輪案内面で
は、駆動輪案内面に対し遠い位置にある第一案内凸面と
近い位置にある第一案内凹面とを駆動輪の回転中心方向
に沿って並設している。
【0011】第二レールへ連続する第二従動輪案内面で
は、駆動輪案内面に対し近い位置の第二案内凹面を前記
第一レール側の第一案内凸面から走行方向へ連続させて
設けるとともに、駆動輪案内面に対し遠い位置の第二案
内凸面を前記第一レール側の第一案内凹面から走行方向
へ連続させて設け、且つこの第二レール側の第二案内凹
面と第二案内凸面とを駆動輪の回転中心方向に沿って並
設している。
【0012】下流側従動輪にはこれらの案内凹凸面のう
ちいずれかのものに接触し得るように下流側従動輪の回
転中心に対し近い位置にある支持凹面と遠い位置にある
支持凸面とを下流側従動輪の回転中心方向に沿って並設
している。
【0013】上流側従動輪にはこれらの案内凹凸面のう
ちいずれかのものに接触し得るように上流側従動輪の回
転中心に対し遠い位置にある支持凸面と近い位置にある
支持凹面とを上流側従動輪の回転中心方向に沿って並設
し、且つ上流側従動輪の支持凸面に対し下流側従動輪の
支持凹面を走行方向に沿って対向させるとともに、上流
側従動輪の支持凹面に対し下流側従動輪の支持凸面を走
行方向に沿って対向させている。
【0014】
【作用】第一発明に係るレール走行装置においては、傾
斜走行状態で、上流側従動輪を中心に走行体等の加重が
モーメントとして駆動輪に作用し、走行推力が大きくな
る。
【0015】第二発明に係るレール走行装置において
は、傾斜走行状態で、駆動輪が案内面を転動しながら走
行体が第一レールから方向転換部を経て第二レールへ上
昇する場合、上流側従動輪及び下流側従動輪がその支持
凹面及び支持凸面でレール側の各案内凸面及び各案内凹
面に支えられながら転動する。従って、走行体は走行方
向に沿う垂直平面内で振れることなくレールに沿って走
行し、その走行軌跡が安定する。
【0016】
【実施例】まず、本発明の第一実施例にかかるレール走
行装置を図1から図4並びに図5(b)及び図6(b)
を参照して説明する。
【0017】図1及び図2に示すように、レール1は断
面I形材からなり、上側フランジ2と下側フランジ3と
ウェブ4とを有し、アーム5により支えられている。レ
ール1の直線部分では、上側フランジ2の上案内面2a
と下側フランジ3の下案内面3aとの間の距離が一定に
なっている。ウェブ4の一側には複数の給電線6aがレ
ール1の延設方向に沿って設けられている。8走行体7
は逆T字形状の本体フレーム8と、この本体フレーム8
の縦材8aに取着された上下一対のブラケット9と、こ
の本体フレーム8の横材8bに取り付けられたハンガー
10とからなる。この本体フレーム8の縦材8aの上端
部に駆動モータ11が取り付けられている。その出力軸
11a上に駆動輪12が取り付けられ、前記上側フラン
ジ2の上案内面2a上に載せられて接触している。前記
上下一対のブラケット9にはそれぞれ4個のガイドロー
ラ13が支持され、各ガイドローラ13が上側フランジ
2の両側案内面2b及び下側フランジ3の両側案内面3
bに接触してレール1を挾持している。本体フレーム8
の縦材8aには前記レール1上の給電線6aに接触し得
る集電子6bが設けられている。
【0018】特に、前記本体フレーム8の横材8bには
一対の従動輪14,15が支持されている。これらの従
動輪14,15は、上側フランジ2の上案内面2aに対
する駆動輪12の接触点Pを通りかつ駆動輪12の走行
方向Qに対し直交するレール1の上下方向の中心線Rか
ら、この走行方向Qの上流側及び下流側へそれぞれ離間
し、下側フランジ3の下案内面3aに接触し得るように
なっている。上流側従動輪14の回転中心14aと前記
中心線Rとの間の距離Sと、下流側従動輪15の回転中
心15aと前記中心線Rとの間の距離Sは互いに等しく
なっている。また、上流側駆動輪14の回転中心14a
と駆動輪12の回転中心12aとの間の距離と、下流側
駆動輪15の回転中心15aと駆動輪12の回転中心1
2aとの間の距離は互いに等しくなっている。従って、
各回転中心12a,14a,15a間を結ぶ各線分によ
りできる形状は二等辺三角形になる。さらに、レール1
に対し駆動輪12が働く力の向きF1 と、レール1に対
し両従動輪14,15が働く力の向きF2 とは相反し、
180度の逆向きになっている。ここに、「力の向きを
相反し」とは、広義に解釈し、駆動輪12及び両従動輪
14,15がレール1に支えられ、走行体7がレール1
から離れずに、レール1に沿って走行方向Qへ移動する
ことを、意味する。従って、必ずしも180度の逆向き
である必要はない。
【0019】図3及び図4に示すレール1においては、
水平方向へ直線状に延びる第一レール1Aと、この第一
レール1Aから連続する方向転換部16と、この方向転
換部16から連続して上方へ直線状に傾斜する第二レー
ル1Bと、この第二レール1Bから連続して同一方向へ
傾斜する第一レール1Cと、この第一レール1Cから連
続する方向転換部17と、この方向転換部17から連続
して水平方向へ直線状に延びる第二レール1Dとを有し
ている。それぞれの方向転換部16,17において、駆
動輪12が接触する上側フランジ2の上案内面2aは、
それぞれ、曲げ中心点J,Hを通る両境界線J1
2 ,H1 ,H2 間の円周角αの範囲で円弧状をなし、
その範囲外で直線状をなしている。
【0020】第一レール1Aと第二レール1Bとの間の
方向転換部16で第一レール1Aから連続する下側フラ
ンジ3の下案内面3aにおいては、駆動輪12の回転中
心12aの方向に沿う一側で、曲げ中心点Jを中心とす
る円弧状の第一案内凸面18が前記円周角αの境界線J
1 を中心とする線対称形状に形成されている。また、こ
の第一案内凸面18に隣接して駆動輪12の回転中心1
2aの方向に沿う他側で、直線状の第一案内凹面19が
第一レール1Aの下案内面3aから直線状に連続して同
様な線対称形状に形成されている。従って、駆動輪12
を支える上案内面2aに対し第一案内凸面18は遠い位
置にあり、第一案内凹面19は近い位置にある。
【0021】また、この方向転換部16で第二レール1
Bへ連続する下側フランジ3の下案内面3aにおいて
は、駆動輪12の回転中心12aの方向に沿う一側で、
直線状の第二案内凹面20が前記円周角αの境界線J2
を中心とする線対称形状に形成され、第二レール1Bの
下案内面3aへ直線状に連続している。この第二案内凹
面20に隣接して駆動輪12の回転中心12aの方向に
沿って並設された第二案内凸面21は、曲げ中心点Jを
中心とする円弧状に同様な線対称形状で形成されてい
る。従って、第二案内凹面20は第二案内凸面21より
も上案内面2aに対し近い位置にある。そして、この第
二案内凸面21と前記第一案内凸面18とは曲げ中心点
Jを中心とする円弧として滑らかに連続してる。
【0022】前記第二レール1Bから連続する第一レー
ル1Cと第二レール1Dとの間の方向転換部17におい
ては、第一レール1Cから連続する下側フランジ3の下
案内面3aで、上案内面2aに対し近い位置の第一案内
凹面22と遠い位置の第一案内凸面23とが駆動輪12
の回転中心12aの方向に沿って並設されているととも
に、第二レール1Dへ連続する下側フランジ3の下案内
面3aで、上案内面2aに対し遠い位置の第二案内凸面
24と近い位置の第二案内凹面25とが同様に並設され
ている。この第一案内凹面22及び第一案内凸面23は
円周角αの境界線H1 を中心とする線対称形状をなし、
この第二案内凸面24及び第二案内凹面25も円周角α
の境界線H2 を中心とする線対称形状をなしている。こ
の第一及び第二の案内凹面22,25は曲げ中心点Hを
中心とする円弧状に形成されて滑らかに連続している。
第一及び第二の案内凸面23,24は第一及び第二のレ
ール1C,1Dの下案内面3aに対し直線状に連続して
いる。
【0023】下記の説明は、まず、後記する図面の簡単
な説明中図4の記載を参照して、図4(a)と図4
(b)〜(i)との関係を理解した上で精読されたい。
前記下流側従動輪15においては、前記方向転換部16
の第一案内凸面18と方向転換部17の第二案内凸面2
4とが挿入される周溝26が形成されている。この周溝
26の内底部分となる支持凹面26aがこれらの案内凸
面18,24に接触し得るようになっている。前記上流
側従動輪14においては、前記方向転換部16の第二案
内凸面21と方向転換部17の第一案内凸面23とが挿
入される周溝27が形成され、この周溝27の内底部分
となる支持凹面27aにこれらの案内凸面21,23が
接触し得るようになっている。また、下流側従動輪15
の外周においては、方向転換部16の第一案内凹面19
及び第二案内凸面21と方向転換部17の第一案内凸面
23及び第二案内凹面25とが接触し得る支持凸面28
が形成されているとともに、上流側従動輪14の外周に
おいては、方向転換部16の第一案内凸面18及び第二
案内凹面20と方向転換部17の第一案内凹面22及び
第二案内凸面24とが接触し得る支持凸面29が形成さ
れている。下流側従動輪15の支持凹面26aと支持凸
面28、上流側従動輪14の支持凸面29と支持凹面2
7aは、それぞれ、それらの従動輪15,14の回転中
心15a,14aの方向に沿って並設され、且つ、上流
側従動輪14の支持凸面29に対し下流側従動輪15の
支持凹面26aが走行方向Qに沿って対向しているとと
もに、上流側従動輪14の支持凹面27aに対し下流側
従動輪15の支持凸面28が走行方向Qに沿って対向し
ている。これらの支持凹面26a,27aは従動輪1
5,14の回転中心15a,14aに対し近い位置にあ
るとともに、これらの支持凸面28,29はこの回転中
心15a,14aに対し遠い位置にある。
【0024】駆動輪12がレール1の上案内面2aを転
動しながら走行体7が第一レール1Aから方向転換部1
6と第二レール1Bと第一レール1Cと方向転換部17
とを経て第二レール1Dへ上昇する場合、上流側従動輪
14及び下流側従動輪15はその支持凹面26a,27
a及び支持凸面28,29でレール1側の各案内凸面1
8,21,23,24及び各案内凹面19,20,2
2,25に対し常に支えられながら転動する。従って、
走行体7は走行方向Qに沿う垂直平面内で振れることな
くレール1に沿って走行し、その走行軌跡が安定する。
そのため、走行体7上の集電子6bがレール1上の給電
線6aに対し一定の接触状態となって集電子6bの破損
を防止することができる。
【0025】次に、走行時における駆動輪12及び両従
動輪14,15について力学的に考察する。図5(b)
に水平走行状態を示す。走行体7含む全加重をW,転が
り摩擦係数をλとした場合、転がり抵抗はW×λとな
る。また、車輪の摩擦係数をβとした場合、推力はW×
βとなる。この場合、レール1に対する両従動輪14,
15の摩擦抵抗は小さいため、無視している。一方、図
5(a)に示す従来の走行装置における水平走行状態で
は、転がり抵抗は0.5W×λ×2、推力は0.5W×
βとなる。従って、本実施例の走行装置における転がり
抵抗は従来の走行装置における転がり抵抗と同じである
が、推力は2倍となる。
【0026】図6(b)に傾斜走行状態を示す。傾斜角
度をθとした場合、転がり抵抗はWcosθ×λ+Ws
inθとなる。L,K,Zはそれぞれ図示の距離を示
す。推力は、上流側従動輪14を中心とする回転モーメ
ントを利用して計算した場合、前記全荷重Wから求める
とW×(L/K)×β、またはこのWの両分力から求め
ると(Wcosθ+Wsinθ×Z/K)×βとなる。
一方、図6(a)に示す従来の走行装置における傾斜走
行状態では、転がり抵抗がWcosθ×λ+Wsinθ
となり、推力は0.5W×cosθ×βとなる。例え
ば、傾斜角度θを30°、転がり摩擦係数λを0.0
2、車輪の摩擦係数βを0.5とした場合、従来の走行
装置では転がり抵抗が0.52W、推力が0.22Wと
なる。それに対し、本実施例の走行装置では、転がり抵
抗が0.52Wとなる。また、L/Kを2とした場合、
推力はWとなり、Z/Kを2.3とした場合、推力はW
となる。
【0027】その結果、従来の走行装置では推力0.2
2Wが転がり抵抗0.52Wよりも小さいため登坂不可
能であるが、本実施例の走行装置では推力Wが転がり抵
抗0.52Wよりも大きくなるため登坂することが可能
となる。本実施例の走行装置は、上流側従動輪14を中
心に加重Wがモーメントとして駆動輪12に作用するの
で、走行推力が大きくなる点で、従来のものと異なる。
【0028】図7及び図8に示す第二実施例において
は、第一実施例の給電線6a及び集電子6bをなくし、
それに代えてバッテリー30が走行体7に搭載されてい
る。そのため、走行軌跡のずれが許容され、レール1の
方向転換部16,17において下側フランジ3の下案内
面3aの形状が第一実施例の場合よりも簡素化されてい
る。
【0029】前記第一及び第二実施例では走行体7がレ
ール1に吊下されているが、図9に示す第三実施例では
走行体7がレール1上に載せられて走行するようになっ
ている。レール1内に上案内面2aと下案内面3aとが
相対向して設けられ、駆動輪12が下案内面3a上に載
せられているとともに、この駆動輪12の上方で上流側
従動輪14及び下流側従動輪15が上案内面2aに接触
している。第一実施例と比較した場合、この第三実施例
ではレール1の形状が異なっているとともに、駆動輪1
2と両従動輪14,15とが上下逆になっているが、こ
の駆動輪12と上流側従動輪14と下流側従動輪15と
の間の位置関係は第一実施例のものと基本的に同様であ
る。従って、第一実施例の場合と同様に傾斜走行時の推
力が大きくなる。
【0030】なお、前述した各実施例では駆動輪12の
回転中心12aと上流側従動輪14の回転中心14aと
下流側従動輪15の回転中心15aとを結ぶ各線分間の
形状が二等辺三角形になっているが、それらの間の位置
関係や距離については各回転中心12a,14a,15
a間で三角形状を形取ることができればよく、任意に変
更可能である。
【0031】
【発明の効果】第一発明に係るレール走行装置によれ
ば、駆動輪に対する従動輪の配置を改良したので、傾斜
走行時の推力が従来のものよりも大きくなり、従来の走
行装置に付加されている特別な登坂手段を必要とせず、
構造が簡単になる。
【0032】第二発明に係るレール走行装置によれば、
レールの方向転換部でその形状を改良したので、安定し
た走行軌跡が得られ、走行体上の集電子がレール上の給
電線に対し一定の接触状態となって集電子の破損を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例に係るレール走行装置を示す正面
図である。
【図2】 (a)は図1の左側面図であり、(b)は
(a)の部分拡大図である。
【図3】 第一実施例に係るレール走行装置において方
向転換部の走行状態を示す正面図である。
【図4】 (a)は図3のレールの方向転換部のみを示
す正面図であり、(b)は(a)のA−A線上のレール
形状とここを通る下流側従動輪の形状とを示す断面図で
あり、(c)は(b)のレール形状とここを通る上流側
従動輪の形状とを示す断面図であり、(d)は(a)の
B−B線上におけるレール形状とここを通る下流側駆動
輪の形状とを示す断面図であり、(e)は(d)のレー
ル形状とここを通る上流側従動輪の形状とを示す断面図
であり、(f)は(a)のC−C線上におけるレール形
状とここを通る下流側駆動輪の形状とを示す断面図であ
り、(g)は(f)のレール形状とここを通る上流側従
動輪の形状とを示す断面図であり、(h)は(a)のD
−D線上におけるレール形状とここを通る下流側従動輪
の形状とを示す断面図であり、(i)は(h)のレール
形状とここを通る上流側駆動輪の形状とを示す断面図で
ある。
【図5】 (a)は従来のレール走行装置において水平
走行時の転がり抵抗と推力とを示す原理図であり、
(b)は本実施例のレール走行装置において水平走行時
の転がり抵抗と推力とを示す原理図である。
【図6】 (a)は従来のレール走行装置において傾斜
走行時の推力等を示す原理図であり、(b)は本実施例
のレール走行装置において傾斜走行時の推力等を示す原
理図である。
【図7】 第二実施例に係るレール走行装置においてレ
ールの方向転換部での走行状態を示す正面図である。
【図8】 (a)は図7のレールの方向転換部のみを示
す正面図であり、(b)は(a)のE−E線上における
レール形状とここを通る下流側従動輪の形状とを示す断
面図であり、(c)は(b)のレール形状とここを通る
上流側駆動輪の形状とを示す断面図であり、(d)は
(a)のF−F線上におけるレール形状とここを通る下
流側従動輪の形状とを示す断面図であり、(e)は
(d)のレール形状とここを通る上流側従動輪の形状と
を示す断面図である。
【図9】 (a)は第三実施例に係るレール走行装置に
おいてレールとその上の走行体等を示す側面図であり、
(b)は(a)のH−H線上における部分断面図であ
る。
【図10】 (a)は従来のレール走行装置を示す正面
図であり、(b)は従来のレール走行装置の走行高さを
代えるための昇降装置を示す正面図である。
【符号の説明】 1…レール、2a…上案内面、3a…下案内面、6a…
給電線、6b…集電子、7…走行体、11…駆動輪駆動
手段としての駆動モータ、12…駆動輪、12a…回転
中心、14…上流側駆動輪、14a…回転中心、15…
下流側駆動輪、15a…回転中心、16…方向転換部、
17…方向転換部、18…第一案内凸面、19…第一案
内凹面、20…第二案内凹面、21…第二案内凸面、2
2…第一案内凹面、23…第一案内凸面、24…第二案
内凸面、25…第二案内凹面、26a…支持凹面、27
a…支持凹面、28…支持凸面、29…支持凸面、P…
駆動輪接触点、Q…走行方向、R…中心線、S…距離。
フロントページの続き (72)発明者 小杉 年秀 愛知県豊田市広久手町6の11 株式会社 アラキ製作所 内 (72)発明者 村松 繁 愛知県岡崎市真福寺町字深山1番地1 株式会社 オチアイネクサス内 (56)参考文献 特開 平3−70670(JP,A) 特開 平3−32974(JP,A) 特開 平6−87442(JP,A) 実開 昭62−137764(JP,U) 実開 平5−42035(JP,U) 実公 昭37−6833(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B61B 13/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールに沿って走行し得る走行体と、こ
    の走行体に取り付けられてレールに対し接触し得る駆動
    輪と、この走行体に取り付けた駆動輪駆動手段とを備
    ,レールに対する駆動輪接触点を通りかつ駆動輪の走
    行方向に対し直交する中心線に対し、この走行方向の上
    流側及び下流側でそれぞれ所定距離をおいて、従動輪を
    レールに接触可能に設けるとともに、この駆動輪と両従
    動輪とがレールに対し働く力の向きを相反させたレール
    走行装置であって、 前記各従動輪は、その外周の支持面(28、29)が軸
    方向にそれぞれ偏倚されて走行方向に異なる通過軌跡を
    とり、前記レールには、その方向転換部において前記偏
    倚された各従動輪の支持面(28、29)のそれぞれ一
    方と選択的に接触されるように、同レールの駆動輪案内
    面に対し遠い位置にある案内凸面(18、21、23、
    24)と近い位置にある案内凹面(19、20、22、
    25)とが駆動輪の回転中心方向に沿って並設されてな
    ることを特徴とする レール走行装置。
  2. 【請求項2】 レールに沿って走行し得る走行体と、こ
    の走行体に取り付けられてレールに対し接触し得る駆動
    輪と、この走行体に取り付けた駆動輪駆動手段とを備
    え,レールに対する駆動輪接触点を通りかつ駆動輪の走
    行方向に対し直交する中心線に対し、この走行方向の上
    流側及び下流側でそれぞれ所定距離をおいて、従動輪を
    レールに接触可能に設けるとともに、この駆動輪と両従
    動輪とがレールに対し働く力の向きを相反させ、更にレ
    ールに給電線を走行方向に沿って設けるとともに、この
    給電線に接触し得る集電子を走行体に設けたレール走行
    装置であって、 レールには第一レールと第二レールとの間の方向転換部
    を設け、 このレールの方向転換部にあって、第一レールから連続
    する第一従動輪案内面では、駆動輪案内面に対し遠い位
    置にある第一案内凸面と近い位置にある第一案内凹面と
    を駆動輪の回転中心方向に沿って並設し、 第二レールへ連続する第二従動輪案内面では、駆動輪案
    内面に対し近い位置の第二案内凹面を前記第一レール側
    の第一案内凸面から走行方向へ連続させて設けるととも
    に、駆動輪案内面に対し遠い位置の第二案内凸面を前記
    第一レール側の第一案内凹面から走行方向へ連続させて
    設け、且つこの第二レール側の第二案内凹面と第二案内
    凸面とを駆動輪の回転中心方向に沿って並設し、 下流側従動輪にはこれらの案内凹凸面のうちいずれかの
    ものに接触し得るように下流側従動輪の回転中心に対し
    近い位置にある支持凹面と遠い位置にある支持凸面とを
    下流側従動輪の回転中心方向に沿って並設し、 上流側従動輪にはこれらの案内凹凸面のうちいずれかの
    ものに接触し得るように上流側従動輪の回転中心に対し
    遠い位置にある支持凸面と近い位置にある支持凹面とを
    上流側従動輪の回転中心方向に沿って並設し、且つ上流
    側従動輪の支持凸面に対し下流側従動輪の支持凹面を走
    行方向に沿って対向させるとともに、上流側従動輪の支
    持凹面に対し下流側従動輪の支持凸面を走行方向に沿っ
    て対向させたことを特徴とするレール走行装置。
JP06184978A 1994-08-05 1994-08-05 レール走行装置 Expired - Fee Related JP3124187B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06184978A JP3124187B2 (ja) 1994-08-05 1994-08-05 レール走行装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06184978A JP3124187B2 (ja) 1994-08-05 1994-08-05 レール走行装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0848241A JPH0848241A (ja) 1996-02-20
JP3124187B2 true JP3124187B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=16162669

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06184978A Expired - Fee Related JP3124187B2 (ja) 1994-08-05 1994-08-05 レール走行装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3124187B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107826655B (zh) * 2017-11-30 2023-11-03 华东交通大学 一种丘陵山地自走式单轨运输机变轨装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0848241A (ja) 1996-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3124187B2 (ja) レール走行装置
CN114538277A (zh) 一种轨道运输装置的自动导向纠偏装置
JP2006249788A (ja) 軌道用垂直分岐装置
JP2772928B2 (ja) 台車使用の搬送設備
JP3045424B2 (ja) 立体駐車場
JP2876559B2 (ja) 軌道装置
JP3299891B2 (ja) 階段昇降機
CN220098444U (zh) 堆垛机、导向机构及车库
JP2798614B2 (ja) 輸送乗物装置
JPH0872709A (ja) 搬送装置の走行輪支持装置
JPS63218407A (ja) クレ−ンの昇降キヤレツジ案内装置
EP0725034B1 (en) Motored trolley for wheelchair stair-lift
JP2000233888A (ja) クレーン
JPH08198547A (ja) 平行四辺形リンクを介し昇降する斜行リフター
JP3179107B2 (ja) 貨物昇降機特に身障者用階段昇降機のための駆動装置
JPH0466767B2 (ja)
JPS604321B2 (ja) 橋桁架設装置
JPH0534168Y2 (ja)
JPH0423100Y2 (ja)
JPH0720135Y2 (ja) 移動装置
JPH05319775A (ja) 送り出しレールを有する搬送装置
JPS5842211Y2 (ja) ケ−ブル式台車の傾斜地昇降装置
JPH0353978Y2 (ja)
JPH0334375Y2 (ja)
JPH04371484A (ja) マンコンベア装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees