JP3120174B2 - 乾燥もずく食品及びその製造方法 - Google Patents

乾燥もずく食品及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾燥もずく食品及
びその製造方法に関するものである。更に詳しくは、温
湯でもどして食するときに生もずくが本来有している以
上のぬめり感を味わうことができて食感が良く、長期間
保存が可能で、しかも食するときも簡単に調理できる乾
燥もずく食品及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】褐藻であるもずくは、ヨード、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム等の無機質や各種のビタ
ミン類が豊富であり、また、食物繊維も多く含むので、
保健栄養上有用な食品として注目されている。更に、他
の食品では味わうことができない独特のぬめり感を有し
ている。上記のようなもずくは、以前より、プラスチッ
ク製の袋中に塩蔵されたものを水洗して三杯酢等で調味
された後、生食されており、これにより、独特のぬめり
感を味わうことができる。また、特開平8−89214
号公報では、それぞれが個包装された採取直後等の生も
ずく、薬味、調味剤等を発泡樹脂製カップに入れたもず
く製品も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プラスチック
製の袋中に塩蔵されたもずくは、調味されるまでに或る
程度の時間が経つと、冷蔵庫などで保存されたものであ
っても腐敗することがあり、調理にも手間を要してい
る。また、特開平8−89214号公報で提案されてい
るもずく製品は、生もずくや調味剤料等が個包装されて
いるため、温湯でもどして食するときに個包装体を一つ
ひとつ開封して、中味を発泡樹脂製カップに入れなけれ
ばならず、調理に手間がかかり、面倒であった。
【0004】本発明者は、長期間保存ができ、しかも手
軽に食することができる即席のもずく食品の開発研究中
に、浸透圧により生もずくの含有水分を減少させた後に
凍結乾燥させたものを食したところ、生もずくが本来有
している以上のぬめり感を知見した。この理由について
ははっきりしないが、もずく中の水分が減少した分、相
対的にもずく中のアルギン酸やフコイダンを主成分とす
るぬめり成分が増加しており、しかも一旦水分が浸透圧
により減少すると、食するときに温湯を加えても、当該
温湯がもずく中に急激には浸透しにくく、従って生もず
くが本来有している以上のぬめり感を味わうことができ
るもののようである。本発明はこれらの知見に基づき完
成したものである。
【0005】そこで本発明の目的は、温湯でもどして食
するときに生もずくが本来有している以上のぬめり感を
味わうことができて食感が良い乾燥もずく食品及びその
製造方法を提供することにある。本発明の他の目的は、
長期間保存が可能で、しかも食するときの調理も簡単で
ある乾燥もずく食品及びその製造方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、浸透圧により含有水分が減少しているもず
くと、具材と、を含み、凍結乾燥され、固形状になって
いることを特徴とする、乾燥もずく食品である。
【0007】第2の発明にあっては、浸透圧により含有
水分が減少しているもずくと、具材と、スープ材を含
み、凍結乾燥され、固形状になっていることを特徴とす
る、乾燥もずく食品である。
【0008】第3の発明にあっては、結着剤による浸透
圧によりもずくに含まれている水分を減少させるステッ
プ、水分を減少させたもずくを凍結乾燥させるステッ
プ、を含むことを特徴とする、乾燥もずく食品の製造方
法である。
【0009】第4の発明にあっては、具材にもずくを加
え、次いで、浸透圧によりもずくに含まれている水分を
減少させることができるスープ材を加えた後、凍結乾燥
させることを特徴とする、乾燥もずく食品の製造方法で
ある。
【0010】第5の発明にあっては、スープ材に結着剤
が加えられており、当該結着剤がもずくに含まれている
水分を減少させることを特徴とする、第4の発明に係る
乾燥もずく食品の製造方法である。
【0011】第6の発明にあっては、食塩により浸透圧
を生じさせることを特徴とする、第3、4または第5
発明に係る乾燥もずく食品の製造方法である。
【0012】第7の発明にあっては、食塩の濃度が5〜
15重量%であることを特徴とする、第6の発明に係る
乾燥もずく食品の製造方法である。
【0013】第8の発明にあっては、食塩による浸透圧
によりもずくに含まれている水分を減少させるステッ
プ、水分を減少させたもずくを凍結乾燥させるステッ
プ、を含んでおり、上記食塩の濃度が5〜15重量%で
あることを特徴とする、乾燥もずく食品の製造方法であ
る。
【0014】もずくとしては、フトモズク、ホンモズ
ク、イシモズク、オキナワモズク等を使用することがで
きる。具材としては、凍結乾燥した葱、乾燥椎茸、炒り
胡麻、三つ葉、うど、柚、海苔等を使用することができ
る。スープ材としては、醤油、砂糖、アミノ酸調味料、
酒精、魚介類のエキス等を使用することができる。結着
材としては、デキストリン、ゼラチン、澱粉等を使用す
ることができる。しかしながら、もずく、具材、スープ
材、結着材等は、それぞれ上記したものには限定されな
い。
【0015】浸透圧によりもずくに含まれている水分を
減少させるようにするには、食塩や砂糖等を使用するこ
とができる。しかしながら、上記食塩や砂糖等には限定
されない。通常は、食塩濃度を5〜15%にして使用す
る。濃度が5%未満であると、浸透圧が小さくなり、も
ずく中の水分を減少させにくくなる。濃度が15%を超
えると浸透圧が十分である反面塩辛くなり、味覚を損な
うことがある。
【0016】(作用) 本発明に係る乾燥もずく食品は具材と浸透圧により水
分含有が減少しているもずくとを含み、凍結乾燥され、
固形状になっている従って、もずく中の水分が減少し
た分、相対的にもずく中のアルギン酸やフコイダンを主
成分とするぬめり成分が増加している。一旦水分が浸透
圧により減少すると、食するときに温湯を加えても、当
該温湯がもずく中に急激には浸透しにくく、従って生も
ずくが本来有している以上のぬめり感を味わうことがで
き、食感を良くすることができる。また、もずく中の呈
味成分も相対的に増加し、味覚を良くすることもでき
る。更に、具材が含まれていることにより、具材が有す
る呈味成分が加わり、味覚が良くなる。また更に、具材
が含まれていることにより、全体がスポンジ状の弾性体
のようになり、その結果、量感を現出させることもでき
る。
【0017】スープ材と具材と浸透圧により水分が減少
しているもずくとを含み、凍結乾燥され、固形状になっ
ているものは、スープ材が有する呈味成分が加わり、更
に、味覚を良くすることができる。また、スープ材と具
材と浸透圧により水分が減少しているもずくとが、固形
状で一体となっているので、食するときには、包装体を
一つ開封するだけでよく、食材の種類が多くても手間を
要することがない。
【0018】本発明に係る乾燥もずく食品の製造方法
は、具材にもずくを加え、次いで、浸透圧によりもずく
に含まれている水分を減少させることができるスープ材
を加えた後、凍結乾燥させるようにしたものである。具
体的には、具材にもずくを加えるステップ、具材ともず
くに、浸透圧によりもずくに含まれている水分を減少さ
せることができるスープ材(結着剤を含む場合もある)
を加えるステップ、具材ともずくに、浸透圧によりもず
くに含まれている水分を減少させることができるスープ
材を加えたものを凍結乾燥させ固形状にするステップを
含んでいる。従って、凍結乾燥した葱や乾燥椎茸等を含
む嵩高で表面積が大きい具材が下方に、そして、表面積
が小さいもずくが上方に存在しているので、この上から
加えられたスープ材は、上方で貯溜することが少なく、
短時間の内に下方まで達し、しかも、比較的均等に分布
し易い。また、凍結乾燥させ固形状になった乾燥もずく
食品は、具材が多い層ともずくが多い層とに分かれるの
で、透明な包装体中で具材が多い層を人目につき易いよ
うに上方になるようにすれば、消費者の購買意欲を高め
ることもできる。
【0019】浸透圧によりもずくに含まれている水分を
減少させる溶液として、食塩濃度が5〜15%であるも
のは、もずく中の水分を十分に減少させることができ、
水分を減少させたもずくを塩辛くなく、味覚を損なうこ
とがないようにすることができる。
【0020】
【実験例1】浸透圧を生じる溶液として食塩水を使用
し、乾燥もずく食品をつくる場合の溶液中の食塩の最適
濃度を調べた。食塩含有量30%の塩蔵もずく(ホンモ
ズク)を流水で洗浄して食塩の含有量を1%以下(ここ
では、0.5%とした)にし、異物や夾雑物を選別し取
り除く。このもずくの不可食部(根から10mmまでの
部分)を切断した後湯中に入れ、90℃に温度が達した
後、30秒間湯通しする。その後25℃前後まで冷却
し、水切りを行う(以下、本明細書では、ここまで処理
したもずくを「洗いもずく」という)。
【0021】上記洗いもずくを20mmに切断する。こ
のときの重さは25gであり、ほぼ一食分に相当する。
上記25gの洗いもずくをポーショントレーのホール中
に充填する。水89%、デキストリン7.5%、ゼラチ
ン3%、澱粉0.5%(全て重量%)の割合で混合し、
更に、食塩を混合する。このときの食塩の混合量は後記
8種類の結着剤a〜hの食塩の濃度が0、3、5、1
0、15、20、30、40%になるように調整する。
【0022】上記混合物を20分間静置し、デキストリ
ン、ゼラチン、澱粉を水中で膨潤させる一方で加熱し、
80℃に温度が達した後、漸次20℃まで冷却し、水溶
液状の結着剤a〜hを得る。各濃度の結着剤a〜hを2
0gずつ、順次上記ホール中の洗いもずくの上に注ぎ、
当該洗いもずくを各食塩濃度の結着剤中に120分間浸
漬する。浸漬後、−25℃以下に急速に凍結し、固体状
とし、真空度1トール以下で凍結した水結晶を加速度的
に加熱(最高棚温80℃、最終品温50℃)することに
より乾燥(昇華)させる。このようにして、結着剤a〜
hを使用して、乾燥もずくの検体A〜Hを得る。
【0023】上記各検体A〜Hをビーカーに入れ、熱湯
を160cc注ぎ、スパチラで撹拌し、3分間経過させ
スープとし、5人で官能試験を行った。その結果を表1
に示す。
【0024】
【表1】
【0025】比較例としての水洗後三杯酢で調味された
もずくを使用し、これを検体Zとした。尚、表1中の食
塩濃度は、検体をつくるときの結着剤中の食塩の濃度
(重量%)を示す。食感は、ぬめりや歯ごたえで判断
し、両方とも十分な検体を◎、普通程度の検体を○、殆
どない検体を×で表した。味覚は、旨味で判断し、十分
な検体を◎、普通程度の検体を○、少ない検体を×で表
した。目視は、みずみずしさ、量感、色で判断し、みず
みずしさや量感があり、色が薄い検体を◎、みずみずし
さや量感がなく、色が濃い(黒っぽい)検体を×、両者
の中間の検体を○で表した。
【0026】表1より、食塩濃度が5〜15%の結着剤
を使用した検体の方が、比較例に比べて総体的に優れて
いる。これは、生もずく中の水分が結着剤中の食塩の浸
透圧により適度に減少し、もずく中のぬめり成分、繊維
質、呈味成分が相対的に多くなることによるものと考え
られる。しかしながら、20%を超えると、食塩が生も
ずく中に或る程度浸透してきて、ぬめり成分、繊維質、
呈味成分等の働きを減殺してしまい、却って逆効果にな
るものと考えられる。
【0027】表1中の最良の検体Dをつくるときに、洗
いもずくを食塩濃度が10%の結着剤中へ浸漬した場合
の浸漬時間について、当該浸漬時間の長短が食感、味
覚、目視に与える影響を調べた。この場合、浸透時間
を、0、60、120、180、240分とし、上記と
同じ操作を行い、スープをつくり、5人で官能試験を行
った。その結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2により、浸漬時間が120分になる
と、結着剤中の食塩による浸透圧により、もずく中の水
分が十分に減少し、ぬめり成分、繊維質、呈味成分が相
対的に多くなったものと考えられる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る乾燥もずく
食品の斜視図である。乾燥もずく食品1は、具材2と、
三つ葉3と、もずく4と、スープ材5と、上記具材2と
三つ葉3ともずく4とスープ材5とを結着している結着
剤6とより構成されており、固形状を有している。もず
く4は浸透圧によって内部の水分が減少している。具材
2は葱21、乾燥椎茸22、炒り胡麻23を含み、当該
具材2と三つ葉3は上半部に多く、もずく4は下半部に
多く存在しており、スープ材5は上半部にいくらか多め
に存在している。この乾燥もずく食品1を食するとき
は、容器に乾燥もずく食品1を入れて温湯を注ぐと、ス
ープ材5と結着剤6が温湯に溶け、具材2と三つ葉3と
もずく4は水分を吸って膨潤し始め、数分間経過すると
ほぼ乾燥前の状態になる。この状態で食する。なお、戻
したもずく4は生のもずくよりもぬめりが強く感じられ
る。
【0031】乾燥もずく食品1の製造方法は次の通りで
ある。水89%、デキストリン7.5%、ゼラチン3
%、澱粉0.5%(全て重量%、以下同じ)の割合で混
合し、更に、食塩を混合する。このときの食塩の混合量
は濃度が10%になるように調整する。上記混合物を2
0分間静置し、デキストリン、ゼラチン、澱粉を液中で
膨潤させながら、80℃まで加熱し、その後漸次20℃
まで冷却し、溶液状にして結着剤6とする。また、適宜
量の水、醤油、砂糖、アミノ酸調味料、酒精、魚介類の
エキス等を混合し、80℃まで加熱し、その後20℃に
冷却してスープ材5とする。
【0032】ポーショントレーのホール中に凍結乾燥し
た葱21、乾燥椎茸22、炒り胡麻23よりなる0.4
gの具材2を充填し、その上に洗浄、ブランチングした
1gの三つ葉3を充填し、その上に25gの洗いもずく
4を充填する。更に、上記洗いもずく4の上に、20g
の結着剤6と20gのスープ材5を注ぎ、具材2、三つ
葉3、洗いもずく4等が十分に浸漬するようにする。
【0033】この状態で120分間放置し、生もずくの
含有水分が浸透圧によって減少した後、ポーショントレ
ーのホール中の内容物を−25℃以下に急冷し、5時間
凍結し、固体状とする。これを真空度0.5トール以下
で凍結した水結晶を加速度的に加熱(最高棚温80℃、
最終品温50℃)し、乾燥(昇華)させ、固形状の乾燥
もずく食品1を得る。この乾燥もずく食品1をポーショ
ントレーのホールから取出し、水分をチェックしたとこ
ろ、5%以下であった。乾燥もずく食品1は、上記ホー
ル中での下面を上面にし、具材2がよく見えるようにし
て(図1参照)、内面にアルミニウムの薄膜を有する袋
体で包装する。
【0034】本明細書で使用している用語と表現はあく
まで説明上のものであって、限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲の記載内において種々の変形
が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る乾燥もずく食品は、具材と浸透圧に
より水分含有が減少しているもずくとを含み、凍結乾燥
され、固形状になっている。従って、もずく中の水分が
減少した分、相対的にもずく中のアルギン酸やフコイダ
ンを主成分とするぬめり成分が増加している。一旦水分
が浸透圧により減少すると、食するときに温湯を加えて
も、当該温湯がもずく中に急激には浸透しにくく、従っ
て生もずくが本来有している以上のぬめり感を味わうこ
とができ、食感を良くすることができる。また、もずく
中の呈味成分も相対的に増加し、味覚を良くすることも
できる。更に、具材が含まれていることにより、具材が
有する呈味成分が加わり、味覚が良くなる。また更に
具材が含まれていることにより、全体がスポンジ状の弾
性体のようになり、その結果、量感を現出させることも
できる。
【0036】(b)浸透圧により含有水分が減少してい
るもずくと、具材と、スープ材とを含み、凍結乾燥さ
れ、固形状になっているものは、スープ材が有する呈味
成分が加わり、更に、味覚を良くすることができる。ま
た、各食材が固形状で一体となっているので、食すると
きには、包装体を一つ開封するだけでよく、食材の種類
が多くても手間を要することがない。
【0037】(c)本発明に係る乾燥もずく食品は、具
材にもずくを加え、次いで、浸透圧によりもずくに含ま
れている水分を減少させることができるスープ材を加え
た後、凍結乾燥させることにより製造される。従って、
凍結し乾燥した葱や乾燥椎茸等を含む嵩高で表面積が大
きい具材が下方に、そして、表面積が小さいもずくが上
方に存在しているので、この上から加えられたスープ材
は、上方で貯溜することが少なく、短時間の内に下方ま
で達し、しかも、比較的均等に分布し易い。また、凍結
乾燥させ固形状になった乾燥もずく食品は、具材が多い
層ともずくが多い層とに分かれるので、透明な包装体中
で具材が多い層を人目につき易いように上方になるよう
にすれば、消費者の購買意欲を高めることもできる。
【0038】(d)浸透圧によりもずくに含まれている
水分を減少させる溶液として、食塩濃度が5〜15%で
あるものは、もずく中の水分を十分に減少させることが
でき、水分を減少させたもずくを塩辛くなく、味覚を損
なうことがないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾燥もずく食品の斜視図。
【符号の説明】
1 即席固形状乾燥もずく食品 2 具材 21 葱 22 椎茸 23 胡麻 3 三つ葉 4 もずく 5 スープ材 6 結着材

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浸透圧により含有水分が減少しているも
    ずくと、具材と、を含み、凍結乾燥され、固形状になっ
    ていることを特徴とする、 乾燥もずく食品。
  2. 【請求項2】 浸透圧により含有水分が減少しているも
    ずくと、具材と、スープ材を含み、凍結乾燥され、固形
    状になっていることを特徴とする、 乾燥もずく食品。
  3. 【請求項3】 結着剤による浸透圧によりもずくに含ま
    れている水分を減少させるステップ、 水分を減少させたもずくを凍結乾燥させるステップ、 を含むことを特徴とする、 乾燥もずく食品の製造方法。
  4. 【請求項4】 具材にもずくを加え、次いで、浸透圧に
    よりもずくに含まれている水分を減少させることができ
    るスープ材を加えた後、凍結乾燥させることを特徴とす
    る、 乾燥もずく食品の製造方法。
  5. 【請求項5】 スープ材に結着剤が加えられており、当
    該結着剤がもずくに含まれている水分を減少させること
    を特徴とする、 請求項4記載の乾燥もずく食品の製造方法。
  6. 【請求項6】 食塩により浸透圧を生じさせることを特
    徴とする、 請求項3、4または5記載の乾燥もずく食品の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 食塩の濃度が5〜15重量%であること
    を特徴とする、 請求項6記載の乾燥もずく食品の製造方法。
  8. 【請求項8】 食塩による浸透圧によりもずくに含まれ
    ている水分を減少させるステップ、 水分を減少させたもずくを凍結乾燥させるステップ、 を含んでおり、上記食塩の濃度が5〜15重量%であることを特徴とす
    る、 乾燥もずく食品の製造方法。
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