JP3052481U - ケース付き即席麺 - Google Patents

ケース付き即席麺

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JP3052481U
JP3052481U JP1998002136U JP213698U JP3052481U JP 3052481 U JP3052481 U JP 3052481U JP 1998002136 U JP1998002136 U JP 1998002136U JP 213698 U JP213698 U JP 213698U JP 3052481 U JP3052481 U JP 3052481U
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明夫 黒河内
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有限会社シャトレ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 即席性があり、しかも従来にない新規の味の
ケース付き即席麺を得ること。 【解決手段】 このケース付き即席麺1は、少なくと
も、小麦粉を主材料とした生麺を蒸して茹でて透明なビ
ニール袋3に詰めた麺3aと、この麺3aのぬめぬめし
た表面に付着させるためのたれ4aを入れた袋4とを、
カップ状のケース2に入れている。たれ4aは、ゴマ油
とたれ本体とで構成するのが好ましい。また、麺3aに
は、ウスターソースと醸造酒を入れるのが好ましい。さ
らに、たれ4aの麺3aに対する重量比を30〜35%
にすると、麺3aへのたれ4aの付着程度が良くなり、
またケース2の底へのたれ4aの溜まり具合も多すぎも
せず、少なすぎるようなこともなくなり、好ましいもの
となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、蒸して茹でた麺を即席麺とした新規な味わいのケース付き即席麺に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の即席麺は、通常油で揚げた味付け油揚げ麺が使用される。また、最近で は、ノンフライ麺や生タイプの麺も使用されてきている。例えば、生タイプ即席 麺を使用した即席タイプの焼きそばには、カップ状のケースの中に酸味料を使用 し、加熱殺菌処理済みの麺と、袋入り液体ソースと、かやくと、ふりかけ等が入 れてある。そして、その麺とかやくをカップケースに入れ、湯切りのツメを開け てから、沸騰したお湯をカップケースに入れる。その後、麺を軽くほぐし、蓋を して1分程度待ってから、お湯を開けられたツメ部分から捨て、蓋を取り、油類 を入れてかき混ぜた後、液体ソースを入れて混ぜ合わせる。最後にふりかけをか けて焼きそばが出来上がる。
【0003】 このような生タイプの即席麺の他に、通常の包装麺として、蒸し麺や茹で麺が 知られている。例えば、特開平7−67563号公報には、蒸し麺、茹で麺、生 麺等の麺類に酢酸を添加して密封包装した後、イソチオシアン酸、アリルガスを 包装材料を通して麺に吸脱着させるものが示されている。
【0004】 さらには、レトルト麺では、茹で麺を酸性のO/W乳化液に浸透させた後、レ トルトパウチに充填しレトルト殺菌を行うものも知られている(特開平8−38 083号公報参照)。また、生麺をスープ、たれ等と共に袋詰めして販売するも のも知られている(登録実用新案第3032756号)。この生麺を袋詰めする 技術では、生麺、スープ、たれ、香辛料等を袋詰めすると共に生麺を茹でるため や冷やすため等の目的を有する網袋を加えたものとなっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の生タイプ即席麺に使用した焼きそばは、生タイプである が麺をほぐしやすくするため、植物油を使用したり、賞味期限を約半年と長くす るため、酸味料を使用している。このため、生タイプ的な風味ではあるが、生麺 や茹で麺の風味には劣るものとなっている。
【0006】 また、特開平7−67583号公報記載の包装麺は、包装麺の保存性と色調が 向上し、苦みとニンニク様の臭いや麺の褐変を防止できるが、酢酸を添加してい るため、味がやはり落ちてしまう。さらに、特開平8−38083号公報記載の レトルト麺は、少量の油脂で麺の結着防止がなされるので、風味が損なわれるこ とがないものの、たれに工夫がされていないため、味全体としては向上していな い。しかも、麺自体の味向上もなされていない。
【0007】 また、実用新案登録第3032756号に記載の生麺は、生麺を茹でる処理や 水で冷やす処理が必要となり即席性に欠けるものとなる。しかも、生麺とたれと の関係を一切考慮していないため、生麺とたれとの相性が悪くなり、美味しくな くなる場合も発生する。
【0008】 本考案は、上述の問題点に鑑み、蒸して茹でた麺を使用し、即席性があり、し かも独特なたれを使用した従来にない新規の味のケース付き即席麺を提供するこ とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載のケース付き即席麺は、少なくとも、 小麦粉を主材料とした生麺を蒸して茹でて袋詰めにした麺と、この麺のぬめぬめ とした表面に付着させるためのたれを入れた袋とを、カップ状のケースに入れて いる。
【0010】 さらに、請求項2記載の考案では、請求項1記載のケース付き即席麺において 、たれをゴマ油とたれ本体とで構成し、たれ本体の中に、少なくとも、ウスター ソース、料理酒および粘度アップ用材料を混入すると共に、乾燥肉および乾燥野 菜を袋詰めにした袋体と、唐辛子を袋詰めした袋入り唐辛子とをケースに入れて いる。
【0011】 また、請求項3記載の考案では、請求項1または2記載のケース付き即席麺に おいて、たれをゴマ油とたれ本体とで構成し、ゴマ油とたれ本体との重量比を、 1:4から1:7の範囲としている。
【0012】 さらに、請求項4記載の考案では、請求項1、2または3記載のケース付き即 席麺において、たれを、ゴマ油とたれ本体とで構成するかまたはたれ本体のみで 構成し、このたれ本体の成分として、ウスターソースを35〜45%、料理酒を 4.0〜5.5%、粘度アップ用材料としてのキサンタンガムを0.2〜0.6 %、水を40〜50%、その他の少分量材料を残りの量としている。
【0013】 加えて、請求項5記載の考案では、請求項4記載のケース付き即席麺において 、少分量材料として、少なくとも、魚介エキス、砂糖、醸造酢、生ニンニク、ト ウバンジャンを採用している。
【0014】 また、請求項6記載の考案では、請求項2、3、4または5記載のケース付き即 席麺において、たれ本体中のウスターソースを39〜40%とし、料理酒を4. 0〜5.0%、水を46〜48%としている。
【0015】 さらに、請求項7記載の考案では、請求項1、2、3、4、5または6記載の ケース付き即席麺において、生麺の中にウスターソースを4〜7%、醸造酢を3 〜6%を混入している。
【0016】 また、請求項8記載の考案では、請求項1、2、3、4、5または6記載のケ ース付き即席麺において、麺は、5.2〜6.0%のウスターソースと、4.0 〜5.5%の醸造酢を入れ、小麦粉と共に練ることによって製造された生麺を蒸 した後、茹でたものとしている。
【0017】 さらに、請求項9記載の考案では、請求項1から8のいずれか1項記載のケー ス付き即席麺において、麺を詰める袋を透明とし、たれを詰める袋を銀色の非透 明部材としている。
【0018】 さらに、請求項10記載の考案では、請求項1から9のいずれか1項記載のケ ース付き即席麺において、袋詰めされた麺の量を150〜250gとし、ケース の約半分の空間を占めるようにケース内に入れると共に、この袋詰めされた麺の 上に袋詰めされたたれを乗せている。
【0019】 さらに、請求項11記載の考案では、請求項1から10のいずれか1項記載の ケース付き即席麺において、たれの量を袋詰め中の麺の重さの30〜35%の重 さの量としている。
【0020】 さらに、請求項12記載の考案では、請求項1から11のいずれか1項記載の ケース付き即席麺において、麺とたれの他に、ウスターソースのみを入れた袋と 、おろした生ニンニクのみを入れた袋のいずれか一方をケースにいれている。
【0021】 本考案のケース付き即席麺は、蒸して茹でて袋詰めした麺をその袋から取り出 し、乾燥肉等の乾燥体と共にケースに入れた後、熱湯を入れ、その後、ソース入 りのたれを入れることにより、すぐに焼きそば風でありながら、焼きそばとは明 らかに異なる麺を食することができる。また、本考案の即席麺の元となる麺とし て、小麦粉にソースと酢をわずかに混入して製造された生麺を使用すると、蒸し た後、その風味が増すと共に日持ちするものとなる。
【0022】 また、本考案のケース付き即席麺のたれを、ゴマ油とたれ本体で構成し、ゴマ 油とたれ本体との重量比を、1:4から1:7の範囲とすると、風味と栄養が増 すと共にゴマ油を麺を食べる前にわざわざ入れる煩わしさがなくなる。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。
【0024】 この即席麺は、カップ状のケース2を有するケース付き即席麺1となっている 。このケース2は、半球状の下本体2aと円形状の蓋体2bとから構成される。 蓋体2bにはその中心に対して180度対称的に各3つの湯切り用の孔2cがそ の蓋体2bの平面部に設けられている。
【0025】 このケース2の中に、図2(A)に示すような透明なビニール袋3に入れられ 密封された麺3aと、図2(B)に示すような銀色のアルミ箔使用の袋4に入れ られた袋詰めのたれ4aと、図2(C)に示すような透明なビニール袋で押圧部 7bを押圧することによって封止される袋体7に入れられた乾燥肉5および乾燥 野菜6と、図2(D)に示すような袋8に入れられたウスターソース8aと、図 2(E)に示すような縦長の袋9に入れられた唐辛子9aとが入れられている。
【0026】 袋詰めされた麺3aは、図3に示すステップ(処理手順)によって作られる。 すなわち、まず小麦粉を主材料とした生麺を作る。このとき、小麦粉の中に麺3 aの味付けおよび保存対策として、ウスターソースを5.6%、醸造酢を4.8 %入れ、練り上げて(ステップS1)、その後、細くし、細い生麺とする(ステ ップS2)。
【0027】 ここで、ウスターソースは、下味のためおよび後述するピンホール検出の際に ピンホールの検出漏れがあっても所定の賞味期限内は保存できるようにするため のものである。また、醸造酢は、保存対策と麺3aの後味を良くするためのもの である。なお、生麺を作るとき、澱粉や植物油脂や食塩等のその他の材料を混ぜ るようにしても良い。
【0028】 なお、ウスターソースの割合を、4〜7%とすると、下味の向上と保存期間の 増加とが程良くバランスされて好ましく、5.2〜6.0%とすると一層好まし い。また、醸造酢の割合を、3.0〜6.0%とすると、保存期間の長期化と後 味の良さのバランスが取れて好ましく、4.0〜5.5%とすると一層好ましい ものとなる。
【0029】 このような生麺を110g分用意し、7分間程度蒸す(ステップS3)。この 蒸し工程では、蒸篭を利用し、沸騰した湯の蒸気を麺に当てる。この蒸し工程に よって、麺は香ばしい味のものとなる。また、麺が、この蒸し工程で伸びること により、湯をかけた後、湯切りして食する際に、麺が伸びてしまうことを防ぐこ とができる。また、蒸すことによって、麺の表面がぬめぬめした状態となる。な お、蒸す時間は、麺の香ばしさを考慮すると、5〜9分間が好ましく、6〜8分 間が最も好ましい。
【0030】 このような蒸し麺をすぐに5分程度茹でる(ステップS4)。これによって蒸 し麺は、水分を含み約200gとなると共に食するときの即席性を得ることがで きる。なお、茹でる時間は、食するときの柔らかさ等を考慮すると、4〜6分間 が好ましい。このように、蒸して茹でることにより、澱粉質が麺3aのまわりに 一層多く付着し、ぬめぬめ状態が増し、たれが付着し易くなると共に従来にない 食感を得ることができる。茹でた後、水を切り、常温にさらすことによって冷却 する(ステップS5)。次に、その200gの麺をビニール袋に入れ、完全密封 する(ステップS6)。なお、生麺の状態において、110gに区分けして用意 するのではなく、茹で上がった麺を200gずつ区分けするようにしても良い。 また、200gの麺に区分けるのではなく、150〜250g程度にすると一人 分として好ましい。
【0031】 次に、ビニール袋3にピンホールが生じていないかを確認するためおよび殺菌 のために加熱する(ステップS7)。このとき、加熱機による加熱温度は、85 ℃とし、15分間加熱する。このピンホールの確認と殺菌は、そのビニール袋3 内の空気の膨張と殺菌の完全性を考慮すると、70〜100℃が好ましく、80 〜90℃が一層好ましい。そして、その時間も、ピンホールの確実な確認および 確実な殺菌と、それらの処理速度を考慮すると、10分以上で25分以下が好ま しく、15〜20分が一層好ましい。加熱された袋詰めの麺は、再度冷却され( ステップS8)、ケース2の中に入れられる麺3aとなる。なお、麺3aの中に ウスターソースが入れられているので、麺3aの色合いは、薄い茶色となる。ま た、このように袋詰めされた麺3aは、3週間程度は十分保存できるものとなる 。
【0032】 たれ4aは、ゴマ油とたれ本体とから構成されている。そして、この実施の形 態では、たれ4aは、ゴマ油が10cc、たれ本体が55ccの割合となってい る。このたれ4aは、この麺3aの風味を引き出すために極めて重要である。ま た、湯切りした後、ケース2内の麺3aとたれ4aをかき混ぜたとき、ぬめぬめ した麺3aの表面にたれ4aがバランス良く付着するように、かつケース2の底 に溜まらないようにするため、たれ4aには適度の粘度が必要となる。このため 、たれ4aの成分の配分、特にたれ本体の成分および配分比は、極めて重要とな る。
【0033】 なお、ゴマ油は、このケース付き即席麺1を食するものが、たれとは別にゴマ 油を入れる煩わしさをなくすと共に、その配分比を工夫することによって茹でた 麺3aに最も好ましい配分比としている。
【0034】 このたれ4aのたれ本体は、図4に示すように、ウスターソースが39.4% 、料理酒が4.8%、カツオエキス等の魚介エキスが3.0%、砂糖が2.5% 、醸造酢が1.0〜2.0%、生ニンニクが1.0〜1.4%、キサンタンガム が0.3〜0.5%、トウバンジャンが0.1%、そして水が46.3〜47. 9%入り、合計100%となる。
【0035】 ここで、料理酒や魚介エキスは、風味を増す材料であり、キサンタンガムは、 粘度アップ用材料となっている。また、醸造酢は、麺3aの食後のさっぱり味を 増すためのものである。ウスターソースと水とを略同一量としているので、風味 と粘度の麺で好ましいものとなる。しかも、キサンタンガムをわずかに入れるこ とで、風味を殺さずに、粘度を湯切りされた後の麺3aにたれ4aが適度に付着 する粘度にアップしている。また、生ニンニクは、沸騰させることによって、そ の生臭さを消すようにしたものを使用するようにしても良い。
【0036】 なお、ウスターソースを35〜45%とし、料理酒を4.0〜5.5%、水を 40〜55%とすると、粘度と風味のバランスの点で好ましいものとなる。また 、この割合に、キサンタンガムを0.2〜0.6%入れると粘度の面で一層好ま しいものとなる。さらに、このウスターソースを39〜40%とし、料理酒を4 .5〜5.0%とすると、風味が非常によいものとなる。また、魚介エキス、砂 糖、醸造酢、トウバンジャンは、それぞれ上述の値の±10%の範囲内であると 、全体の風味のバランス上好ましいものとなる。
【0037】 このたれ4aでは、ゴマ油等の油が混入されているため、別にゴマ油を用意す る必要がないが、ゴマ油が入っていないたれとは別に、ゴマ油が入った袋を用意 し、ケース2の中に入れても良い。また、油としては、ゴマ油の他に、他の植物 油脂や動物油脂等の油としても良い。
【0038】 以上のような材料をケース2内に入れる際には、まず、ケース2の下本体2a に麺3aが入り密封されたビニール袋3を入れる。次に、たれ4aが袋詰めされ た袋4を、麺3aが入ったビニール袋3の上に載せる。その後、他の材料を下本 体2aに入れる。最後に、蓋体2bをかぶせシールして密封する。なお、ケース 2の下本体2aへの挿入順序は、上述の方法に限定されず、例えば、まず、乾燥 肉等が入った袋体7やウスターソース8a等を入れた後、麺3a部分を入れるよ うにしても良い。
【0039】 ところで、麺3aの上にたれ4aが入った袋4を載せるようにするのが好まし い。これは、袋4が光を遮断するものとされているので、麺3aへの光の到達を 阻止できるのと、このたれ4aの存在を使用者に容易に知らしめることができる ためである。ただし、たれ4aの入った袋4を麺3aの下に入れると、袋4が動 きづらくなり、麺3aのビニール袋3が破れにくいというメリットがあるため、 場合によっては、麺3aが入ったビニール袋3の下に袋4を配置しても良い。
【0040】 以上のように構成されたケース付き即席麺1を調理して食する場合の手順につ いて、次に説明する。
【0041】 まず、ケース2にかけられているシールを破り、蓋体2bを下本体2aから取 り外す。そして、ケース2内に入っている全ての材料を一旦外へ取り出す。その 後、ビニール袋3を破り麺3aを取り出し下本体2aの中へ入れる。次に、袋体 7の押圧部7bの係合を外し、乾燥肉5と乾燥野菜6とを麺3aの上にばらまく 。その後、沸騰したお湯を麺3aの上から注ぎ、下本体2aの所定の部分まで入 れる。このとき、麺3aをほぐすようにすると好ましい。
【0042】 お湯を入れた後、蓋体2bを下本体2aにかぶせる。この状態で2分間待った 後、中のお湯を湯切り用の孔2cから外に排出する。その後、蓋体2bを下本体 2aから外す。そして、袋4を破り、たれ4aを麺3a等にかけて麺3aと共に かき混ぜる。なお、このとき、ウスターソース8aも好みに合わせて、適量を加 える。最後に、袋9を破り、唐辛子9aを全体にふりかける。以上で食べる準備 が完了する。また、麺3aは、一度茹でてあるため、食するときにお湯を入れる のは、麺3aの温度を上げることが主目的となる。このように、温度を上げるこ とが主目的であるため、お湯を入れてから2分という短時間で食することが可能 となる。
【0043】 なお、お湯を入れてからの待ち時間は、麺3aの処理作業を工夫することによ って、1分間や3分間等の他の待ち時間とすることができる。しかし、この実施 の形態の即席麺では、麺3aの風味を考慮すると、2分間が好ましい。また、こ の2分間は、待ち時間としては、3分間より短く、しかも人間の心理学的な面で は好ましい。このため、この実施の形態のケース付き即席麺1では、麺3aの処 理として、上述の処理手順を採用している。
【0044】 この実施の形態のケース付き即席麺1は、少なくとも、小麦粉を主材料とする 生麺を蒸して茹でた後、冷やして袋詰めにした麺3aと、この麺3aのぬめぬめ とした表面に付着させるためのたれ4aをカップ状のケース2に入れているので 、茹でた麺3aの表面にたれ4aが付着し易くなり、ケース2の底にたれ4aが 溜まってしまうようなことがない。
【0045】 また、ケース付き即席麺1は、たれ4aをゴマ油とたれ本体とで構成し、たれ 本体の中に少なくともウスターソース、料理酒および粘度アップ用材料を混入し たたれ4aとし、乾燥肉5および乾燥野菜6を袋詰めにした袋体7と、ウスター ソース8aを袋詰めした袋8と、唐辛子9aを袋詰めした袋9とをケース2に入 れている。このため、ゴマ油とたれを、湯切りした麺3aに別々にかける作業が 不要となる。しかも、たれ4aの中にウスターソースと料理酒と粘度アップ用材 料を入れているので、風味のあるソース風たれとなると共に粘度がアップし、た れ4aが麺3aに付着し易くなる。加えて、肉や野菜によって栄養が増し、味わ いが良くなると共にウスターソースや唐辛子を食べる人の好みに応じて、その使 用量を調節することができ、個人の嗜好にあった味とすることができる。
【0046】 また、この実施の形態のたれ4aのたれ本体の成分として、ウスターソースを 35〜45%、料理酒を4.0〜5.5%、キサンタンガムを0.2〜0.6% 、水を40〜55%、その他の少量材料を残りの量とすると、上述の図4のこの 実施例の成分および配分比のたれ本体と同様な風味と、粘度を有するたれ本体を 作ることができる。
【0047】 また、この実施の形態では、少分量材料として魚介エキス、砂糖、醸造酢、生 ニンニク、トウバンジャンを採用しているので、蒸して茹でた麺3aを焼きそば 風でありながら、焼きそばとは全く異なる風味を持たせるのに好ましいものとな っている。
【0048】 また、たれ本体中のウスターソースを39〜40%とし、料理酒を4.5〜5 .0%とし、水を46〜48%とすると、たれとしての風味と粘度が茹でた麺3 aに好ましいものとなる。さらに、ウスターソースを5.2〜6.0%、醸造酢 を4.0〜5.5%入れ、小麦粉と共に練ることで生麺を製造すると、蒸したと きや茹でたときに、麺3aの表面部分のウスターソースや醸造酢が溶け出してし まっても、麺3aの内部のウスターソースや醸造酢は残っているので、食すると きの風味が増し、焼きそば風でありながら焼きそばとは異なる味の麺を楽しむこ とができる。
【0049】 なお、上述の実施の形態は、本考案の好適な実施の形態の例であるが、これに 限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実 施可能である。例えば、生麺の中にウスターソースや醸造酢のいずれか一方を入 れないようにしたり、または両者を入れないようにしても良い。さらに、粘度ア ップ用材料、すなわち増粘剤としてはキサンタンガム以外に寒天、ゼラチン、片 栗粉等としても良い。ただし、コストが安くしかも風味に影響を与えない点では キサンタンガムが好ましい。
【0050】 また、たれ4aのゴマ油とたれ本体との割合としては、上述の実施の形態のよ うに、ゴマ油を2としたときたれ本体を11とした1:5.5の他に、他の値と しても良い。ただし、たれ4aの風味および蒸して茹でた麺3aとの相性を考慮 すると、1:4から1:7の間が好ましい。さらに、上述の実施の形態では、た れ4aの量を65ccとし、麺3aの重さ200gに対して約33%の重量とし たが、その重量比30〜35%の間が、たれ4aの麺3aへの付着、ケース2の 底への残留程度を考慮すると好ましいものとなる。
【0051】 また、ケース2を半球状のものとしたが、直方体形状との他の形状としても良 い。さらに、麺3aを詰める袋を透明なビニール袋3としたが、必ずしも透明と する必要はない。なお、透明とすると、この麺3aの色合いを外部から目視でき るので、食欲が高まり好ましい。加えて、たれ4aを詰める袋4を銀色の光不透 過のものとして、たれ4aの変質を防いでいるが、必ずしも非透明とする必要は ない。
【0052】 さらに、ケース2に入れられた麺3aをケース2の約半分の空間を占める量と して、ボリューム感を増すと共にスペース的に効率の良い状態としているが、麺 3aがケース2の2/3程度を占めたり、1/3程度にしたりして、他の状態と しても良い。
【0053】 また、たれ本体の中に入れる少分量の材料としては、魚介エキス等の他に、ト マト、りんご、玉葱等の野菜や果実類、みりん、昆布だし、アミノ酸等のだし類 等やカラメル色素、コーンスターチ、すりごま、トウバンジャン、香辛料等を採 用しても良い。なお、魚介エキスとしては、カツオのエキスの他にその他の魚類 や貝類のエキスとしても良い。また、ウスターソース8aの代わりに、おろした 生ニンニクを入れたり、ウスターソース8aに加えて、おろした生ニンニクを入 れた袋を設け、ケース2の中に入れるようにしても良い。
【0054】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1記載のケース付き即席麺は、蒸して茹でた麺を 使用するため、その麺の表面がぬめぬめし、かつその表面にたれが付着するので 、従来にない食感の麺を楽しむことができる。また、このような従来にない食感 の麺を、即席的に食することが可能となる。
【0055】 また、請求項2記載のケース付き即席麺は、ゴマ油用の袋を別途に設ける必要 がなく、たれをかけるだけで栄養と風味を増すことができる。また、食する人に とっても、たれとは別にゴマ油を麺にかける手間がなくなり、即席食品として好 ましいものとなる。しかも、液体ソース中に料理酒と粘度アップ材料が入ってお り、風味が増すと共に麺に付着し易くなる。また、肉や野菜等も入れて食するこ とが可能になり、栄養的にも好ましいものとなる。
【0056】 さらに、請求項3記載の考案は、ゴマ油とたれ本体の重量比を、特に、風味や 栄養的に重要なゴマ油の量を、蒸して茹でた麺に合った適切な配分比としている ので、見た目の油感はそれほど無いものの、麺に合った量となり、麺をおいしく 食べることができるようになる。また、請求項4記載の考案は、たれ本体の成分 比を、蒸して茹でた麺に合った適切な配分比としているので、粘度や味の面で好 ましいものとなる。
【0057】 加えて、請求項5記載の考案では、少分量材料として魚介エキスなどを採用し ているので、たれの匂いや色合いが食感を増すものとなり、麺の風味も一層増す ものとなる。また、請求項6記載の考案では、たれ本体中のウスターソースなど の材料を、蒸して茹でた麺に一層合った配分としているので、たれの匂いや色合 いが一層好ましいものとなり、麺の味を一層おいしいものにすることができる。
【0058】 さらに、請求項7記載の考案では、生麺の中に、ウスターソースを4〜7%、 醸造酢を3〜6%を混入しているので、麺の色合いが茶色系となり、従来に無い 麺の感覚をその色合いからも想起させることができる。また、生麺が蒸されたり 、茹でられたりして、その表面のウスターソースなどが溶けだしても、内部のも のは残るので、さっぱり感や独特の風味を長期に渡って楽しむことができる。
【0059】 また、請求項8記載の考案では、ウスターソースなどを入れて小麦粉と共に練 て、さらに蒸して茹でた麺を使用しているので、生麺のおいしさと柔らかさをそ のまま生かした麺とでき、その味わいも従来にないものとなる。また、麺の色合 いが茶色系となり、従来に無い麺の感覚をその色合いからも想起させることがで きる。また、生麺が蒸されたり、茹でられたりして、その表面のウスターソース などが溶けだしても、内部のものは残るので、さっぱり感や独特の風味を長期に 渡って楽しむことができる。
【0060】 また、請求項9記載のケース付き即席麺は、ビニール袋が透明なので、麺の色 合いを楽しむことができる。また、たれの袋は、非透明なので、たれの変質を防 止することができる。さらに、請求項10記載のケース付き即席麺は、一人分と して適量であり、しかも麺以外の材料を入れるのに適した空間となっている。ま た、たれの存在を確実に認識させることができる。
【0061】 さらに、請求項11記載のケース付き即席麺は、麺とたれの割合が、この麺を 味わうのに適した割合となっている。すなわち、この麺のぬめぬめした表面に適 度にたれが付着する量であり、ケースの底にたれが溜まってしまったり、たれが 少なすぎるということが生じないものとなる。
【0062】 さらに、請求項12記載の考案では、袋が1個追加されるので、量的に高級な 形となる。また、ウスターソースの袋を追加した場合は、好みに合わせウスター ソースを余分にかけることが可能となる。一方、生ニンニクの袋を追加した場合 は、ニンニク風味を付加できると共に、栄養的にも好ましいものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態のケース付き即席麺の外観
斜視図である。
【図2】図1のケース付き即席麺のケース中に入れられ
る材料を示す図で、(A)はビニール袋に入った茹でた
麺を示し、(B)は袋に入った即席麺用たれを示し、
(C)は袋体に入った乾燥肉と乾燥野菜を示し、(D)
は袋に入ったおろした生ニンニクを示し、(E)は袋に
入った唐辛子を示す図である。
【図3】図1のビニール袋に入った麺の製造過程を示す
図である。
【図4】図1の即席麺用たれのたれ本体の成分および配
分比と、各成分の好ましい配分比の範囲を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース付き即席麺 2 ケース 3 ビニール袋 3a 蒸して茹でた麺 4 袋 4a たれ 5 乾燥肉 6 乾燥野菜 7 袋体 8 袋 8a ウスターソース 9 袋 9a 唐辛子

Claims (12)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、小麦粉を主材料とした生麺
    を蒸して茹でて袋詰めにした麺と、この麺のぬめぬめと
    した表面に付着させるためのたれを入れた袋とを、カッ
    プ状のケースに入れたことを特徴とするケース付き即席
    麺。
  2. 【請求項2】 前記たれをゴマ油とたれ本体とで構成
    し、上記たれ本体の中に、少なくとも、ウスターソー
    ス、料理酒および粘度アップ用材料を混入すると共に、
    乾燥肉および乾燥野菜を袋詰めにした袋体と、唐辛子を
    袋詰めした袋入り唐辛子とを前記ケースに入れたことを
    特徴とする請求項1記載のケース付き即席麺。
  3. 【請求項3】 前記たれをゴマ油とたれ本体とで構成
    し、上記ゴマ油と上記たれ本体との重量比を、1:4か
    ら1:7の範囲としたことを特徴とする請求項1または
    2記載のケース付き即席麺。
  4. 【請求項4】 前記たれを、ゴマ油とたれ本体とで構成
    するかまたはたれ本体のみで構成し、このたれ本体の成
    分として、ウスターソースを35〜45%、料理酒を
    4.0〜5.5%、粘度アップ用材料としてのキサンタ
    ンガムを0.2〜0.6%、水を40〜50%、その他
    の少分量材料を残りの量としたことを特徴とする請求項
    1、2または3記載のケース付き即席麺。
  5. 【請求項5】 前記少分量材料として、少なくとも、魚
    介エキス、砂糖、醸造酢、生ニンニク、トウバンジャン
    を採用したことを特徴とする請求項4記載のケース付き
    即席麺。
  6. 【請求項6】 前記たれ本体中のウスターソースを39
    〜40%とし、前記料理酒を4.0〜5.0%、水を4
    6〜48%としたことを特徴とする請求項2、3、4ま
    たは5記載のケース付き即席麺。
  7. 【請求項7】 前記生麺の中にウスターソースを4〜7
    %、醸造酢を3〜6%を混入したことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5または6記載のケース付き即席
    麺。
  8. 【請求項8】 前記麺は、5.2〜6.0%のウスター
    ソースと、4.0〜5.5%の醸造酢を入れ、前記小麦
    粉と共に練ることによって製造された生麺を蒸した後、
    茹でたものであることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6記載のケース付き即席麺。
  9. 【請求項9】 前記麺を詰める袋を透明とし、前記たれ
    を詰める袋を銀色の非透明部材としたことを特徴とする
    請求項1から8のいずれか1項記載のケース付き即席
    麺。
  10. 【請求項10】 前記袋詰めされた麺の量を150〜2
    50gとし、前記ケースの約半分の空間を占めるように
    前記ケース内に入れると共に、この袋詰めされた麺の上
    に前記袋詰めされたたれを乗せたことを特徴とする請求
    項1から9のいずれか1項記載のケース付き即席麺。
  11. 【請求項11】 前記たれの量を袋詰め中の麺の重さの
    30〜35%の重さの量としたことを特徴とする請求項
    1から10のいずれか1項記載のケース付き即席麺。
  12. 【請求項12】 前記麺と前記たれの他に、ウスターソ
    ースのみを入れた袋と、おろした生ニンニクのみを入れ
    た袋のいずれか一方を前記ケースにいれたことを特徴と
    する請求項1から11のいずれか1項記載のケース付き
    即席麺。
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