JP3118644U - 建物の構造 - Google Patents

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安東啓一郎
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株式会社さとうベネック
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Abstract

【課題】水平方向に面積を広げることなく、生活に利用できる空間を広く確保することができる建物の構造である。
【解決手段】上層階の床に段差を設けて、高床部と低床部によって構成する。その下層階にも段差を設けて、高床部と低床部とによって構成する。上層階の段差位置が、下層階の低床部の上部に位置するように構成する。下層階の低床部と上層階の高床部とによって上下を挟まれた空間の内部に中間床を配置する。
【選択図】図2

Description

本考案は、複数の階層を備えた建物の構造に関するものである。
複数の階層を備えた建物において、床面に高低差を設けて室内に変化を与え、あるいは収納部として利用しようとする構造が開発されている。

特開2003−105991号公報 特開2003−105989号公報 特開平10−252291号公報 特開平9−256653号公報 実開平2−134262号公報
上記したような従来の建物の構造は、上下階の組み合わせが次のような構造となっている。
<1> 上下階層で同じプランを反転させたもの。
<2> 同じプランの積み重ね。
<3> 各階層で異なったプランの組み合わせ。
本考案は上記のような従来の構成とは異なり、複数階の建物において、上層階の床に段差を設けて、高床部と低床部によって構成し、その下層階にも段差を設けて、高床部と低床部とによって構成し、上層階の段差位置が、下層階の低床部の上部に位置するように構成し、下層階の低床部と、上層階の高床部とによって上下を挟まれた空間の内部に水平に中間床を配置して構成した建物の構造を特徴とするものである。
本考案は上記したようになるから次のような効果を期待することができる。
<1> 特にワンルームマンションのように居住面積が大きくない場合に、水平方向に面積を広げることなく、生活に利用できる空間を広く確保することができる。
<2> ワンルームマンションでは来客がすべてを見渡せてしまうのが一般的である。しかし本考案の建物は上記のように中間床を設置するように構成したから来客などにすべてを見られてしまうことがなく、乱雑な空間があっても体裁よく隠しておくことができる。
<3> 居住面積が大きくないにもかかわらず、書斎や趣味のコーナーなどのプライベートな空間を確保することができる。収納部として利用すればベッドや食器棚のような大型の家具類も収納できる大きな空間を確保できる。
<4> 上層階と下層階との間隔、すなわち階高を大きく取れば各種の工夫をすることができる。しかし本考案の構造では特に階高を広げることなく、したがって工事費を抑えた状態で、魅力ある空間を作ることができる。
<5> 階高を広げずに生活面積と収納部を広く得ることができるので、特に賃貸マンションでは賃借人の確保が容易になり、安定収入を期待するオーナーの要求にこたえることができる。
<6> 従来から室内の空間に中間床を設けたロフトタイプの建物は開発されているが、床面からロフトへの高さが高いためにはしごをよじ登る動作は億劫でもあり危険でもあった。本考案の建物において、特に下層階の高床部から中間床に向けて階段を配置すると、高低差が小さくなるから、その登り降りが容易となる。
<7> 建築基準法上で天井高さを1400mm以上とすると、床面積に参入することができる。家賃は床面積に比例するから、中間床から天井までの高さを1400mm以上とすれば、実質的に占める床面積が代わらないにもかかわらず家賃を1ランク上げることができ、より効率のよい事業として活用できる。
<8> 特に一層おきに同様のプランを組み合わせることによって、上層階と下層階との間隔、すなわち階高を、その一部において大きく拡大することができる。
以下図面を参照しながら本考案の好適な実施の形態を詳細に説明する。
本考案は特に専有面積が広くない、ワンルームマンションのような建物の構造に関するものである。
<1>全体の構造。(図1)
本考案の実施例としてマンションのような複数階の建物における上層階USと下層階DSとの構造について説明する。
以下に説明するような構成の上層階USと下層階DSの組み合わせを連続して配置すれば、全体としては上層階USと下層階DSとの階高が変わらないにもかかわらず、その一部において大きい階高Hを確保した建物を構築することができる。
<2>高床部F2と低床部F1。
上層階USの床に段差Sを設ける。
すなわち上層階USの床面は同一の平面ではなく、その一部を高い高床部F2として構成し、他の部分はそれよりも低い低床部F1として構成する。
高床部F2と低床部F1との境が段差Sとなる。
その上層階USの直下の下層階DSの床にも段差Sを設ける。
すなわち、下層階DSの床面も同一の平面ではなく、その一部を高い高床部F2として構成し、他の部分はそれよりも低い低床部F1として構成する。
この高床部F2と低床部F1との境が段差Sとなる。
この場合に上層階USの高床部F2と、下層階DSの高床部F2の間隔、すなわち階高Hは、上層階USの低床部F1と、下層階DSの低床部F1の間隔とほぼ等しく構成することが望ましい。
このように構成することによって複数階の建物でも階高Hを変えず同一の階高Hを維持でき、施工も容易となる。
<3>段差S位置の配置。(図1)
上記の構成において、段差Sの位置が重要である。
すなわち特に上層階USの段差S位置が、下層階DSの低床部F1の上部に位置するように構成する。
このように構成することによって、下層階DSの低床部F1の上に上層階USの高床部F2の一部が位置することになるから、下層階DSの一部においては特に階高Hを広げていないにもかかわらず、その他の部分の階高H、すなわち通常の上層階USと下層階DSとの階高Hよりも高い階高Hを備えた階高拡大部HSを得ることができる。
<4>中間床F3の設置。
上記した下層階DSの一部、すなわち下層階DSの低床部F1と、上層階USの高床部F2とによって上下を挟まれた階高拡大部HSの内部空間に中間床F3を配置する。
中間床F3は、低床部F1からも、上層階USの高床部F2からも離れた、側面図(図1)でみると、空中に浮いた状態の水平な床部分である。
なお、図1の実施例では側面から見た場合の中間床F3の幅は、階高拡大部HSの幅とほぼ等しく描いてあるが、中間床F3の幅は、階高拡大部HSの幅よりも狭い構成、あるいはそれよりも広い構成を採用することもできる。
正面から見た場合には、中間床F3は下層階DSの両側の壁の間の全長にわたって設けるような構成(図2)、あるいは片側の壁面から中間まで設ける構成(図5)、両側のとも壁面に接することなく両壁間の中間位置に門型に設ける構成を採用することができる。
両側の壁の間の全長にわたって設ける場合には、中間床F3の両端は下層階DSの両側の壁面に固定して構成する。
全長にわたって設置しない場合には、中間床F3の一端は壁面に固定し、他端は支柱Pによって低床部F1から支持する構成を採用する。
あるいは中間床F3のいずれの端部も壁面に接触させず、両端を支柱Pによって支持する構成を採用することができる。
<5>昇降部の設置。(図5)
中間床F3には、居住者がその上に昇降するために昇降部Rを設ける。
この昇降部Rは、特に下層階DSの高床部F2から中間床F3に向けて設置する。
低床部F1から中間床F3との高低差よりも、高床部F2から中間床F3との高低差の方が小さいからその昇降距離は短く容易となる。
従来はロフトへの昇降は鉛直の梯子が一般に採用されている。
それは梯子を傾斜させると専有面積が大きくなり、生活面積を侵すからであった。
本考案の場合には中間床F3と高床部F2との高低差が小さいから、鉛直の梯子ではなく傾斜させた階段にしても階段の水平面に占める面積が小さくてすむために採用が容易である。
<6>中間床の下の空間の利用。(図3、4)
中間床F3の下の空間の一部は通路部分Wとして確保しておく必要がある。
この通路部分Wは、下層階DSの段差Sの位置にかかるから、段差S部分には数段の階段をつけておく。
中間床F3の下の空間であって、通路Wとして確保した部分以外の空間は、収納部分Gとして構成する。
あるいは中間床F3の下の空間の一部を収納Gに、他の一部には水平な棚板を置いて簡単な書斎として利用することができる。
図3、4の実施例のように書斎部分の背後を通路Wとして利用すれば椅子などをおく面積を確保することができる。
<7>支柱の周囲の利用。
中間床F3と低床部F1との間には支柱Pを設け、支柱Pによって中間床F3を支持する場合にはその支柱Pの周囲を利用することができる。
すなわちその支柱Pを取り込んで壁面を作り、収納部、書斎、その他の空間を構成することができる。
<8>中間床の加工。
中間床F3は一枚の板体であるが、その一部に掘り下げコタツのような掘り下げ部として構成することができる。
掘り下げ部を設けることによって、中間床F3の面に座り掘り下げ部に足を入れて座ることができるから、書斎として利用することができる。
あるいは掘り下げ部を、中間床F3からの床下収納として利用できる。
その場合には中間床F3の下の空間の一部が下方へ突出するが、中間床F3の下を収納部Gとして構成する場合には問題はない。
<9>上層階USの効果。
図1に示すように、上層階USでは階高Hが拡大した階高拡大部HSは存在しない。
しかし高床部F2と低床部F1との境界の段差Sを設けてあるので、入室した者に対して視覚的な広がりを与えることができる。
そのために、同一平面によって構成した部屋と比較して賃貸希望者、購入希望者へ訴える魅力が生じることになる。
本考案の実施例の上層部と下層部との関係を示す断面図。 本考案の基本的技術思想を示す説明図。 中間床の下の空間の利用例の説明図。 中間床の下の空間の利用例の説明図。 中間床を両側の壁の間の一部に設けた実施例の説明図。 中間床と昇降部との関係の説明図。
符号の説明
F1:低床部
F2:高床部
F3:中間床
S:段差
R:昇降部
H:階高
HS:階高拡大部
US:上層階
DS:下層階

Claims (7)

  1. 複数階の建物において、
    上層階の床に段差を設けて、高床部と低床部によって構成し、
    その下層階にも段差を設けて、高床部と低床部とによって構成し、
    上層階の段差位置が、下層階の低床部の上部に位置するように構成し、
    下層階の低床部と、上層階の高床部とによって上下を挟まれた空間の内部に水平に中間床を配置して構成した、
    建物の構造。
  2. 中間床には、
    下層階の高床部から中間床に向けて昇降部を配置して構成した、
    請求項1記載の建物の構造。
  3. 中間床の下の空間は、
    通路部を残して他の部分を収納部、その他の空間として構成した、
    請求項1記載の建物の構造。
  4. 中間床の両端は、
    下層階の両側の壁面に固定して構成した、
    請求項1記載の建物の構造。
  5. 中間床と低床部との間には支柱を設け、
    この支柱を取り込んで収納部、その他の空間として構成した、
    請求項1記載の建物の構造。
  6. 中間床の一部に、
    掘り下げ部を構成した、
    請求項1記載の建物の構造。
  7. 上層階の高床部と、下層階の高床部の間隔は、
    上層階の低床部と、下層階の低床部の間隔とほぼ等しく構成した、
    請求項1記載の建物の構造。
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